FOOD BANK KAGOSHIMA 第7回 フードバンクシンポジウム 地域の学生や行政を巻き込んだ フードバンク活動について 平成26年10月15日 NPO法人フードバンクかごしま 代表理事 原田 一世 FoodBank Kagoshima 0 自己紹介 名前:原田 一世(はらだ いっせい) 生年月日:1974年10月4日 血液型:0型 座右の銘:「人生は一度きりだからよく食べてよく遊ぶ」 経歴 ケータイ屋さん → 車屋さん → 起業家育成系NPO法人 → 現在に至る 持っているスキル:悪知恵、強運 FoodBank Kagoshima 1 団体紹介 設立:2011年3月 事務局 鹿児島市易居町1-2 鹿児島市役所みなと大通り別館 ソーホーかごしま3号室 取扱量:約150トン 配布先:鹿児島県内約90ヶ所 スタッフ 理事5名、スタッフ2名 (有給職員3名) 2012年11月フードバンクかごしま学生チーム活動開始 現在、大学生を中心に80名以上が在籍 FoodBank Kagoshima 2 団体のビジョン ■誰もが参加できる場や環境を創ることで、様々な ステークホルダーと共に鹿児島でフードバンクを創 っていきたい。 ■ソーシャルビジネスの観点から、助成金や補助金 に頼りすぎずに長期継続して運営できるモデルを構 築していきたい。 FoodBank Kagoshima 3 0からのスタート ■何も無い状態からの活動開始 ■事務所、お金、人脈、食品、協力者すべて0 ■鹿児島にはフードバンクはないので、とりあ えず他の人が始めないように旗を立てた。 FoodBank Kagoshima 4 まず1番最初に取り組んだこと FoodBank Kagoshima 5 行政との関係作り 行政と協働したくてもどこも相手してくれない ↓ 自ら行政内の施設に入り込むことを模索 ↓ 鹿児島市産業創出課にビジネスモデルを提案 ↓ 鹿児島市役所内にオフィス設置成功 ↓ 産業創出課からの紹介でどの課にも行けるようになった。 オフィスが鹿児島市役所にあることで、信用度が格段に向上した。 FoodBank Kagoshima 6 フードバンクかごしまのビジネスモデル ■ 備蓄食品販売事業 FoodBank Kagoshima 7 活動開始後に生じた新たな課題 ■1人で汗水たらしてフードバンク活動をしていて も、誰も共感してくれない。 ■「いい活動だね」と言われるだけでなく、共感さ せることで、実質的な協力を得ることができる。 FoodBank Kagoshima 8 地域の学生の巻き込み ■学生チーム最初のミッション ・東日本大震災の被災地へ送るために鹿児島県産茶葉を集める イベントを開催してほしい。 ・いつ、どこで、なにをするのかは自分たちで考えてほしい。 ・大学間をまたいで仲間を集めてほしい。 ■フードバンク側が行った裏工作 学生が「やってよかった」「次もやろう」となるように、開催 場所の交渉と事前に一定量の茶葉を確保した。 秘密裏にメディアに取材依頼した。 FoodBank Kagoshima 9 約21,000杯分の茶葉集めに成功 FoodBank Kagoshima 10 学生チームとして組織化に成功 FoodBank Kagoshima 11 学生チームによって生まれた相乗効果 ・写真部に所属していた学生 →フードバンクの専属カメラマン ・エクセル部に所属していた学生 →トレーサビリティシステムの作成 ・物怖じしない学生 →イベント時の呼び込み ・お酒大好きな学生 →宴会部長 フードバンクかごしま学生チームの就職・進学率100% FoodBank Kagoshima 12 共感の連鎖 FoodBank Kagoshima 13 フードバンクの新しい形 FoodBank Kagoshima 14 クラウドファンディングの取組み FoodBank Kagoshima 15 口コミ、カキコミによるフードバンンクの拡散 FoodBank Kagoshima 16 中長期的なしかけ 毎年、フードバンクについて理解している学生 が、社会人として就職していくと・・・ ↓ 5年後、10年後には卒業生が各企業でフード バンクの窓口と成りうる FoodBank Kagoshima 17 コツコツ積み上げた結果 活動が賑やかになり、共感が広まることによって、協 力者がひょこっと出てくるようになる。 ■倉庫 → 農家さんから 空き店舗の相談 ■車両 → 新車へ代替えの 下取り車両の査定相談 FoodBank Kagoshima 18 有識者の巻き込み アドバイザリーボードを設置して、有識者を巻き込む ことで、毎回白熱の議論でフードバンクの運営につい てアドバイスしてくれるようになった。 FoodBank Kagoshima 19 食品受入れ施設の巻き込み 食品を受入れている施設を集め、フードバンクに関す る運用ルールの勉強会やフードバンクが抱えるコスト の負担などの意見交換会を定期的に開催。 ↓ ・賛助会員入会や寄付、備蓄食購入などの支援の増加。 ・食品の配送支援。 ・食品の積み降ろし支援。 ・食品の運用に関する意見交換。 FoodBank Kagoshima 20 みんなで創るフードバンク FoodBank Kagoshima 21 その他行政の巻き込み 環境省主催 第1回グッドライフアワード 審査委員特別賞 「環境と福祉」特別賞受賞 22 新たな課題と今後の取組み 現状 フードバンク=ボランティア ↓ 目指す未来 フードバンクで働きたい 自分でNPO法人を立ち上げたい ↓ そのためには それなりの人件費の確保 多様な主体で創るフードバンク FoodBank Kagoshima 23
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