ベトナム向け輸出

EPAを活用してみませんか?
名古屋税関
EPA(経済連携協定)とは?
経済連携協定(EPA: Economic Partnership Agreement )とは、2以上の国(又は地域)の間で、自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)に
よる物品及びサービス貿易の自由化に加え、貿易以外の分野、例えば人の移動や投資、政府調達、二国間協力等を含めて締結される包括的な協定です。
EPAを利用するメリットは?
EPAを使うには?
我が国は、現在13のEPA(経済連携協定)を結んでおり、EP
Aの相手国からの輸入、また、EPA相手国への輸出について、それ
ぞれのEPAで決められた「通常より低い関税率」(EPA税率)を
適用することができます。
① 日本とその国がEPAを締結し、物品が関税引き下げ対象となっ
ていること
EPA税率を適用して物品の輸出入を行うためには、その物品の輸入元・
輸出先が、我が国のEPA締結国である必要があり、さらに、その物品がそ
のEPAにおいて関税の引き下げ対象となっていることが必要です。
日本からEPA締結国であるA国へ輸出する場合
WTOに基づく原則
日本
20%
WTO税率
X国
20%
A
国
WTO税率
全ての国に同じ関税率を適用
日本とA国間のEPA利用
② EPAにおける原産品であること
日本
EPA税率は相手国の原産品のみに適用され、そのルール(「原産地規
則」)は、EPAごと、品目ごとに定められています。
0%
EPA税率
X国
20%
A
国
③ 輸入する際に、税関に対し原産地証明書を提出すること
輸出入においてEPA税率の適用を要求するには、輸出者が輸出国当局な
どから「原産地証明書」の発給を受け、輸入者が輸入申告の際に、原産地証
明書を税関へ提出し、原産品であることを証明する必要があります。
WTO税率
日本のみ低い関税率を適用
EPA利用者の声(※)
関税額を計算してみよう!!
・ 関税率の低減により現地販売価格が下がることで、海外における競争力が高
くなり、ビジネスチャンスが増える。
・ 海外自社法人に輸出する場合、関税低減額が自社利益に直接的に反映できる。
・ 生産コストの削減余地がギリギリの状況の中、関税率の低減による削減幅は
非常に大きい。
・ 物流費に占める関税の割合が高く、関税率低減は効果が大きい。
・ 海外進出はリスク面で非常にネックがあるが、EPA利用により物流コスト
を抑えられるため、日本での生産体制を維持することができる。
※
(ex)日本からタイに自転車:200台(1台10,000円)を輸出します。
EPAを利用しない場合 200台×10,000円×関税率30%=60万円
EPAを利用した場合
200台×10,000円×関税率0%=0円
品目により関税低減率は異なりますが、
大きな関税削減効果があります。
2013年9月から10月までの間に名古屋税関が実施した「利用者ニーズ聴取」により寄せられたEPA利用者の意見を抜粋。
EPA税率の一例
ベトナム向けの輸出の場合
中部空港税関支署において、ベトナム向け輸出品目のうち貿易額が上位となる品目について、ベトナム輸入時のEPA税率。
HS番号
3923.10
4016.93
4819.10
4821.10
7223.00
7318.15
8480.71
8536.90
EPA税率
(2014/4/1時点)
プラスチック製の箱、ケース、クレートその他これらに類する物品
(HS:3923.10.10)12.0%
(HS:3923.10.10)11.0%
(HS:4016.93.10)1.0%
ガスケット、ワッシャーその他のシール(加硫したゴム製のもの)
3.0%
(HS:4016.93.20~90)Free
段ボール製の箱及びケース
15.0%
9.0%
紙製又は板紙製のラベル(印刷したもの)
(HS:4821.10.10)20.0%
(HS:4821.10.10)14.0%
ステンレス鋼の線
10.0%
4.5%
鉄鋼製のねじ及びボルト(コーチスクリュー、木ねじ、スクリューフック、スクリューリング、セルフタッピングスクリューを除く。)
12.0%
1.0%
ゴム又はプラスチックの成型用の型のうち、射出式又は圧縮式のもの
(HS:8480.71.10)3.0%
(HS:8480.71.10)Free
(HS:8536.90.22~39)20.0% (HS:8536.90.22~39)9.0%
電気回路の開閉用又は接続用の機器(使用電圧が1,000ボルト以下で、継電器、ランプフォルダー、プラ (HS:8536.90.93)15.0%
(HS:8536.90.93)6.0%
グ、ソケット等を除く)
(HS:8536.90.94)25.0%
(HS:8536.90.94)6.0%
(HS:8536.90.99)6.0%
(HS:8536.90.99)20.0%
品
名
MFN税率
※1.品名は、主に当該HS番号に分類される品名を簡潔に記載しています。
2.貴社の製品がどのHS番号に該当するかは、業務部関税鑑査官、若しくは、現地税関にて確認願います。
3.「税率」欄に複数の税率が記載されているものは、HS番号6桁以下の細分により税率が異なる品目です
海外に輸出する場合のEPA税率はどうやって調べればいいの?
メキシコに自動車(870390)
を輸出する場合。
日本貿易振興会(JETRO)が契約している
World Tariffを使えば、日本に居住している
方は、我が国がEPAを締結している国を含
む175カ国の関税率を「無料」で調べること
ができます(JETROのページからユーザー登
録が必要です)。
日メキシコEPAを利用
すれば、関税なしで輸出
することができる。
(JETRO 世界各国の関税率)
http://www.jetro.go.jp/theme/trade/tariff/
税関問い合わせ窓口
・税関手続全般
業務部税関相談官室
☎052-654-4100
・EPA・原産地規則
業務部原産地調査官
☎052-654-4205
・関税分類(税番)
業務部関税鑑査官
☎052-654-4139
・EPAセミナー
総務部総務課
☎052-654-4010
税関ホームページもご覧ください
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2014年3月作成:名古屋税関