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豚肉輸入差額関税制度を悪用
脱税で地検に告発/名古屋税関
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8中 部 読 売 新 聞 朝 刊 30
ペ一三/206
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名古屋税関は二十七日までに、豚肉の差額関税制度を悪用し、四億三千万円余を脱税したとして
京都市伏見区深草西浦町、輸入食品卸販売業「レイク・ワエスト」と同社代表取締役上田裕造容疑者
(
5
4
)、神奈川県鎌倉市極楽寺、食品ブロ}カー前田政良容疑者 (
5
4
)を関税法違反の疑いで名古
屋地検に告発した。同税関によると、関税法違反の脱税としては過去最高額。両容疑者はさる十二
日、愛知県警生活経済課に同容疑ですでに逮捕されている。
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台 湾 産 豚 肉 関 税 脱 税 、 最 悪 の 4億 3000万 円 名 古 屋 税 関 輸 入 2業者を告発
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名古屋税関は二十七日、名古屋港で台湾産豚肉を輸入する際、多額の関税を脱税したとして関税
法違反の疑いで京都市伏見区深草西浦町八、輸入食肉卸会社「レイク・ウエスト」と同社代表取締役
上田裕造容疑者 (
5
4
)、神奈川県鎌倉市極楽寺二、食肉輸入販売会社役員前田政良容疑者 (
5
4
)
を、名古屋地検に告発した。
脱税額は四億三千万円を超え、関税の脱税としては過去最高額に上る。
告発によると、両容疑者は共謀して、豚肉に関し適用される「差額関税制度J
を悪用。昭和六十三年
四月から平成元年五月までの聞に、台湾から三十一回にわたり、冷凍豚部分肉計二千五百トンを輸
入した際、同制度上関税が安くなるよう、国が定めた基準価格近くまで価格を水増して申告した。
実際の輸入価格は約十一億三千八百万円で、関税額は約五億一千万円だったのに対し、同税関
には約十五億九千三百万円と申告、税額を約八千万円とし、差額四億三千八十万四千九百円を脱
税した疑い。
両容疑者は十二日、愛知県警生活経済課と春日井署に関税法違反の疑いで逮捕されている。
差額関税制度を悪用した同港舞台の豚肉輸入業者の摘発は昨年に続いて二ルート目。
同港の昨年の豚肉輸入量は約八万四千トンセ、そのほとんどの約八万トンが台湾産。輸入業者は約
五十社といわれる。
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豚 肉 関 税 脱 税 で 3人!と懲役求刑。
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3日 本 経 済 新 聞 名 古 屋 朝 刊 社 会 面 2
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豚肉輸入の差額関税制度を悪用、関税一億三千万円余りを脱税したとして、関税法違反の罪に問
われた名古屋市港区高木町一、食肉商社「辻金食品 J
と、同社前社長の辻本一雄 (
5
4
)、大仮市生野
区巽東二、貴金属・皮革輸入業「フォレストj社長、藤本俊昭 (
4
4
)、同市北区長柄東二、同社取締役、
4
3
)の四被告に対する論告求刑公判が二十二日午後、名古屋地裁刑事六部(金
林康男こと安泰星 (
田智行裁判官)で聞かれた。
差額関税制度を悪用した典型的脱税事件。計画的かつ組織的で規模も大きく、酌量の
検察側はf
に罰金三千万円を求刑した。
余地はない」として、辻本被告ら三人に懲役一年六月、「辻金食品 J
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関 税 減 税 の 3人 に 懲 役 1年 6月 求 刑 豚 肉 台 湾 ル ー ト 輸 入
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3中 臼 新 問 朝 刊 3
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台湾ノレートの豚肉輸入に絡み関税法違反の罪に間われた名古屋市港区高木町一丁目、食肉商社
5
4
)マ 大 阪 市 生 野 区 巽 東 二 丁
「辻金食品」と同社前社長の岡市昭和区戸田町三丁目、辻本一雄 (
4
4
)マ 岡 市 北 区 長 柄 東 二 丁 目 、 同 社 役 員 安 星 (
4
3
)の 各
目、貴金属・皮革輸入会社社長藤本俊昭 (
被告の論告求刑公判が二十二日、名古屋地裁であった。検察側は「差額関税を悪用したjとして註金
食品に罰金三千万円、三人の被告に各懲役一年六月を求刑した。
起訴状によると、三人は一昨年四月までの問、冷凍豚肉を二十九回(千二百四十トン)輸入した際、
課税価格を水増し申告して差額関税制度の課税額を小さく調整し、一億三千万円余の関税を脱税し
た
。
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愛知襲警、豚肉輸入で脱税一一 2億 5000万円、 2業者を逮捕。
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3日 本 経 済 新 聞 名 古 屋 朝 刊 社 会 面 2
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豚肉輸入に絡む差額関税制度を悪用した脱税事件を捜査していた愛知県警生活経済課と春日井
署は卜二日、京都市伏見区深草西浦町八の輸入食肉卸会社「レイク・ウエスト」社長、上田裕造容疑
5
4
)と、神奈川県鎌倉市極楽寺二の食肉輸入卸会社「丸商」社長、前田政良容疑者 (
5
4
)の二人
者(
を関税法違反(脱税)の疑いで逮捕した。
調べによると、上田容疑者ら二人は、豚肉の輸入価格が基準を上回った場合、関税が安くなる差額
関税制度を悪用。平成元年一月末から三月末までの間に、台湾・台北市の業者から冷凍豚肉を十九
回計千五百六十七トン輸入した際、輸入価格が実際は六億六千万円だったにもかかわらず、九億一
千万円に水増しして税関に申告、関税二億五千万円を脱税した疑い。同課などは、二人が元年一月
末から十一月初めまでの間に、豚肉を約三千七百五十トン輸入し、関税約四億六千四百万円を脱税
していたとみて、裏付けを急いでいる。
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5000万 脱 税 愛 知 【 名 古 屋1
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3朝 日 新 聞 朝 刊 2
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57
文字
豚 肉 輸 入 業 者 を 逮 捕 関 税 悪 用 、 Z億
愛知県警生活経済課と春日井署は 1
2目、豚肉輸入の際、輸入価格が高いと関税が安くなる差額関
億5
000万円を脱税していた疑いで、京都市左京区下鴨梅ノ木町、輸入食肉会社
税制度を悪用して2
社長、
「レイク・ウエストJ
A容 疑 者 (
5
4
)と、神奈川県鎌倉市極楽寺2丁目、同「丸商」社長、 B容 疑 者 (
5
4)を関税法違反で逮捕した。
2人 は 1989
年1
月から 3
月までの問、 1
9回にわたって台湾産の冷凍豚肉計 1567トンを6
億 5904
万円で購入したにもかかわらず、名古屋税関には 9
{
)
意1
616万円の水増しした価格を申告し
調べでは、
て、脱税していた疑い。
名古屋税関によると、豚肉の輸入については、国内の畜産農家の保護のため、農水省が定める基
準価格(
1989年 度 は 1キロあたり約 613円)を下回る安い豚肉を輸入する場合、この基準価格との仕
入れ価格の差額分を関税として徴収する。基準価格以上なら、関税は、仕入れ価格の 5%
になる。
同 課 は 昨 年5月、同様の手口で名古屋市内の食肉卸会社社長らを逮捕。捜査の過程で、 A容 疑 者
らの犯行が明らかになった。
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脱税社長 6 2人 逮 捕 豚 肉 輸 入 で 4億 6000万 円 愛 知 県 警
1991/02/13中 日 新 聞 朝 刊 31ペーヲ 646
文字
名古屋港を舞台に台湾産豚肉輸入の差額関税制度を悪用した脱税事件を捜査してしも愛知県警
生活経済課と春日井署は十二日、四億六千万円余の関税を免れていた京都市伏見区深草西浦町八
了呂、輸入食肉卸会社「レイク・ウエスト」の社長上田裕造容疑者 (
5
4
)=岡市左京区下鴨梅ノ木=と
5
4
)の二人を関税法違反容疑で
神奈川県鎌倉市極楽寺二丁目、食肉ブローカー前回政良容疑者 (
逮捕した。同課などは昨年五月、名古屋市の食肉商社社長ら三人を同容疑で逮捕しており、今回が
ニルート目の摘発となる。
調べによると、上田容疑者らは、豚肉輸入自由化に伴って国内生産農家保護の目的で設けられた
差額関税制度を悪用。平成元年一月から三月末までの問、台北市内の業者から十九回にわたって冷
凍豚肉計約千五百七十トンを輸入した際、実際にはーキ口当たり四百二十円前後(計約六億六千万
円)の輸入価格を、同五百八十五円前後(計約九億一千六百万円)と偽って名古屋税関に申告し、計
約二億五千万円の関税を免れた疑い。
さらに、同年十一月までの聞に三十五回、計約二千二百トン分の輸入についても同様の虚偽申告
がされており、脱税額は合わせて約四億六千四百万円に上る見込み。
この制度では政府が定める基準輸入価格(平成元年度は冷凍骨なし分割肉で約六百四十円)より
安く輸入する場合、実際の輸入価格と基準価格との差額、または輸入価格の五%のいずれか高い方
が関税として徴収される。上田容疑者らはこの基準価格より五%程度安く申告すると関税が最も安くな
る点を利用していた。
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豚 肉 輸 入 で 2億 数 千 万 脱 税
2人 に 逮 捕 状 愛 知 県 警
1991/02/12中 日 新 聞 夕 刊 13
ページ 267
文字
台湾産豚肉輸入 l
こからむ脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署は十二日までに、京都市
伏見区内のA食肉商社が二億数千万円を脱税していた疑いが固まったとして、同社のB社 長 (
5
4
)と
5
4
)に関税法違反容疑で逮捕状を取っ
輸入の実務に関係した神奈川県鎌倉市の C食肉ブ‘ローカー (
た。岡県警は昨年、名古屋市昭和区の食肉商社など二社を同容疑で摘発している。
調べではA社は平成元年上半期に台湾からCブローカーを通じ豚肉数百トンを輸入。実際の価格よ
り高く輸入したように書類を偽装して名古屋税関に申告、関税二億数千万円を納めなかった疑いが持
たれている。
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名 港 舞 台 豚 肉 輸 入 部 ル ー ト で も 億 単 位 脱 税 愛 知 県 警 関 西 、 関 東 の 5社 捜 索
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1中 日 新 聞 朝 刊 23ペ ラ 894
文字
「辻金」の額上回る?
名古屋港を舞台にした台湾産豚肉輸入に絡む脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署は、
先に摘発した名古屋市紹和区、食肉商社「辻金食品 J
とは別のルートで同様の脱税が行われていた
容疑をつかみ、十日までに関西、関東地方の貿易会社など五社を関税法違反の疑いで家宅捜索し
た。脱税額は「辻金ルートj並みかそれ以上とみられ、億単位に上る見通しで、同課などは押収資料の
分析を急いでいる。
今回家宅捜索を受けたのは、京都市内の食肉卸業A社、大阪市内の貿易業B社、それに横浜市、
神奈川県鎌倉市など関東の関係三社。
調べによると、 A社などは台湾産の豚肉を名古屋港経由で輸入した際、名古屋税関に対し、実際に
台湾で買った価格をはるかに上回る価格で、輸入したように見せかけた虚偽の申告を多数回にわたっ
て繰り返し、過去数年間に、千トン単位の豚肉輸入で億単位の関税を脱税した疑い。
輸入豚肉の関税は、園内の養豚農家保護のため、基本的に逆進課税の「差額関税制度」になって
おり、高い価格で輸入すれば課税は逆に安くなる。五社は「辻金ルート」と同様にこの制度を悪用、多
額の関税を免れたとみられている。
関東の三社はいずれも極めて小規模で、生活経済課はA社が中心になり、 B社が実務を補佐する形
で、他の三社は A社のダミー的存在とみている。
A社はパンの販売から転業し、食肉卸としての社歴は浅いが、現在では京都府内の業界大手に成
長。資本金一千万円、従業員は十人弱で、昨年度は九十七億円を売り上げた。
B社は昭和四十年代半ば、中国にアルミ製品や各種機械など、を輸出する貿易会社として設立された
が、外国為替の円高基調に伴い、数年前から主な業務を輸入品取り扱いに切り替えた。昨年度の年
は台湾豚肉の総入による。資本金は約五千万円、従業員は二十数
間売上高約八十億円の八 0 %
人
。
豚肉輸入をめぐる脱税事件は、生活経済課などが、五月末に託金食品など二社を関税法違反容疑
で摘発、昨年四月から九月までに約一億三千万円を脱税したとして辻金食品の社長ら三人が逮捕、
起訴され、名古屋地裁で公判中。 A社など五社への容疑は、この捜査中に浮上した。
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3被 告 罪 状 認 め 否 豚 肉 脱 税 の 初 公 判
1990/08/07中 臼 新 間 夕 刊 11ペ ジ 299
文字
台湾ノレートの豚肉輸入に絡む脱税事件で関税法違反の罪に関われた名古屋市港区高木町一丁
目、食肉高社「辻金jと同社社長の辻本一雄被告 (
5
3
)マ大阪市生野区巽東二丁目、貴金属・皮革輸
4
4
)マ同市北区長柄東二丁目、同社取締役安星被告 (
4
3
)の
入業「フォレストj社長藤本俊昭被告 (
初公判が七日、名古屋地裁で、あった。罪状認聖子に対し三人とも起訴事実を認めた。
起訴状によると、三人は昨年四月から九月までの聞に冷凍豚肉を二十九回、合計約一千二百四十
トンを輸入し、本来の課税価格六億二千六百万円を約七億六千五百万円と水増し申告し、差額関税
制度により課税額が小さくなるよう調整して合計一億三千万円余の関税を脱税した。
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商 社 社 長5追 起 訴 輸 入 豚 肉 脱 税 事 件
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3中 日 新 聞 朝 刊 誌 ペ ー ラ 187
文字
名古屋港を舞台にした台湾産豚肉輸入に絡む脱税事件で名古屋地検は十二日、名古屋市港区高
木町一丁目、食肉商社 fji金食品」と同社社長辻本一雄 (
5
3
)=同市昭和区戸田町、大阪市生野区
フォレスト」社長藤本俊昭 (
4
4
)の両被告を関税法違反の罪で名古屋地
巽東二丁目、皮革等輸入業 f
裁に追起訴、大阪市北区長柄東二丁目、フォレスト取締役安星容疑者 (
4
2
)を同法違反の罪で同地
裁に起訴した。
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1億 3千 万 円 に 名 税 関 が 再 度 告 発
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9中 日 新 聞 朝 刊 30
ペーラ 3
27
文字
豚肉輸入の脱税
差額関税制度を悪用した台湾からの豚肉輸入に絡む脱税事件で、名古屋税関は二十八日、愛知
県警春日井署など、が摘発した名古屋市昭和区戸田町、食肉商社「辻金食品 J
社長、辻本一雄被告 (
5
3)=関税法違反の罪で起訴済み=、大阪市生野区巽束、皮革製品等輸入業「フオレスト社J
社長、藤
44)=岡 、 同 市 北 区 長 柄 東 、 同 社 取 締 役 、 安 星 容 疑 者 (
4
2
)= 同 容 疑 で 逮 捕 済 み =
本俊昭被告 (
の三人を、余罪分について関税法違反罪で名古屋地検に告発した。
同事件での税関の告発は二回目。これで告発した脱税額は本件分を合わせ一億三千万円余となっ
た。新たな告発によると、辻本被告らは昨年四月二十一日から同七月五日にかけて九回にわたり差額
関税制度を悪用、五千七十七万円余を脱税した、としている。
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立、その情報提供者に帰属します。
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豚肉関税脱税事件、辻本容疑者各二人再逮捕。
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2日本経済新聞名古屋朝刊社会面 2
1
ペーラ 4
40
文字
台湾産豚肉の輸入をめぐり、食肉業者が差額関税制度を悪用、関税を脱税していた事件で名古屋
地検は二十一日、名古屋市昭和区戸田三、「辻金食品 J(岡市昭和区阿由知通五)社長、辻本一雄容
5
3
)と、大阪市生野区巽東二、貿易会社「フォレスト J(同市天王寺区勝山四)社長、藤本俊昭容
疑者(
疑者(
4
4
)を関税法違反罪で起訴した。また愛知県警生活経済課と春日井署は同日、両被告を台湾
の別の業者との取引について関税法違反の疑いで再逮捕、大阪市北区長柄東二、「フォレスト」取締
4
2
)を同法違反の疑いで逮捕した。
役、林康男こと安泰星容疑者 (
同課の調べによると、辻本容疑者らは昨年四月二十一日から七月五日にかけて九回にわたって、台
湾の輸出業者三社から冷凍部分豚肉合計約三百十四トンを輸入する際、輸入価格が約一億四千百
六十四万円で納付すべき関税額が約六千四十七万円であったにもかかわらず、輸入価格が一億九
千四百十二万円であるかのように虚偽の申告をし、納付すべき関税額との差額約五千七十七万円を
脱税した疑い。
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新 た に 1人 を 逮 捕 台 湾 か ち の 豚 肉 輸 入 で 脱 税
【名古屋1
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2朝 日 新 聞 朝 刊 22
ペーラ 2
3
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文字
1日、名古屋市昭和区阿由知通 5丁
台湾からの豚肉輸入に絡む差額関税事件で、名古屋地検は 2
目の食肉卸会社「辻金食品 J
と、同社社長のA容 疑 者 (
5
3
)=同区戸田町3了目、大阪市天王寺区勝
山4丁目の貿易会社「フォレストJ
社 長 のB容 疑 者 (
44)=同 市 生 野 区 巽 東2丁目口の 2人を関税法違
反で名古屋地裁に起訴。また、愛知県警生活経済課と春日井署は同日、 2
人を別の関税法違反容疑
丁目=を同容疑で新たに
で再逮捕し、「フォレスト」の取締役、 C容 疑 者 (42)=大 阪 市 北 区 長 柄 東2
逮捕した。
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豚 肉 輸 入 脱 税 逮 捕 者 3人 に
1億 3千 万 円 を 立 件
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2中 日 新 聞 朝 刊 30
ペ一三;:403
文字
名古屋港を舞台にした台湾産豚肉の輸入に絡む脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署は
社長、辻本一雄被告 (
5
3
)=同日、関税
二十一日、名古屋市昭和区阿由知通、食肉商社「辻金食品 J
法違反罪で起訴=と大阪市天王寺区勝山、皮革製品等輸入業「フオレスト社」社長、藤本俊昭被告
(
4
4
)=同=を関税法違反容疑で再逮捕、フォレスト社取締役、安星容疑者 (
4
2
)= 大 阪 市 北 区 長
柄東=を同容疑で新たに逮捕した。逮捕者は三人、立件される脱税額は合計一億三千万円余になっ
た
。
調べによると、三人は昨年四月から七月にかけて九回、台湾の三業者から冷凍豚肉計三百十四トン
余を輸入。この際の価格が一億四千百六十四万円余で、六千四十七万円余の関税が掛かるところ、
基本的に逆進課税の豚肉差額関税制度を悪用し、価格を一億九千四百十二万円余と水増しして名
古屋税関に申告。関税は九百七十万円余と過少申告し、税の差額五千七十七万円余を脱税した疑
し
、
。
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豚肉脱税事件関西の会社幹部ち加担愛知県警近く強制捜慧
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0中 日 新 聞 夕 刊 1
5
ペーラ 4
89
文字
名古屋港を舞台にした台湾産豚肉の輸入に絡む脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署は
二十日、新たに脱税工作に加担していた関西方面の貿易会社A幹部に対し、新たに関税法違反容
疑で強制捜査に踏み切る方針を固めた。また、事件の中心的存在の食肉商社「辻金食品 j社 長 辻 本
5
3
)=名古屋市昭和区戸田町=と大阪の皮革製品等輸入業「フォレストJ
社長藤本俊昭
一雄容疑者 (
容疑者(
4
3
)について、名古屋地検は二十日中にも、同法違反罪で名古屋地裁に起訴する。
調べによると、 A幹部は辻本、藤本両容疑者と共謀し、昨年四月から九月にかけ、名古屋港で輸入
した大量の豚肉を実際の課税価格より高く偽って名古屋税関に申告。豚肉差額関税制度を悪用した
形で数千万円の関税を納めなかった疑い。生活経済課などは、辻本、藤本両容疑者について起訴後
も身柄を拘束して取り調べる方針で、起訴後の展開によっては二人の再逮捕も検討している。
この事件で辻本容疑者は大筋で脱税への容疑を認めているが、藤本容疑者は事件への関与を否
認している。
同 課 はA幹部への強制捜査により、藤本容疑者の脱税への積極的なかかわりを立証したいとしてい
る
。
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豚肉輸入で脱税、業者を告発名古屋税関
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9朝 日 新 関 朝 刊 2
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ペーラ 4
56
文字
台湾からの豚肉輸入に絡み、差額関税を利用して名古屋の食肉業者らが関税をごまかしていた事
件で、名古屋税関は 1
8日、名古屋市昭和区阿由知通 5丁目の食肉卸会社「辻金食品 jのA社 長 (
5
3)=同 区 戸 田 町3丁目=と、大阪市天王寺区勝山4丁目の貿易会社「フォレスト」の B社 長 (43)=岡
市 生 野 区 巽 東2
丁 目 = の2
人を関税法違反の疑いで名古屋地検に告発した。 2
人とも愛知県警生活
経済課と春日井署に先月 3
0日、同法違反容疑で逮捕されている。
調べでは、 A容疑者らは共謀して昨年4月下旬から同年9
月中旬にかけて、台湾の会社から 2
0回 に
22トンを4億 8473万円で輸入した際、価格が高くなると、関税が安くなるという豚
わたって豚肉計約 9
肉の差額関税制度を利用し、実際の取引価格より高い 5
億7
080万円で輸入したと税関に虚偽の申告
を行い、関税 7
972万 4900円を脱税した疑い。
関税法によると、同法違反の事件を起訴するためには、税関の告発が必要とされている。これまでの
県警の調べでは、 A容疑者らの脱税額は 1
0
億円にのぼるとみられている。
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豚 肉 輸 入 で 脱 税 の 商 社 社 長 5を 告 発 名 古 屋 税 関
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9中 日 新 聞 朝 刊 30
ペーラ 2
56
文字
台湾ノレートの豚肉輸入に絡む差額関税制度を悪用した脱税事件で名古屋税関は卜八日、愛知県
警生活経済課と春日井署が摘発した名古屋市昭和区阿由知通玉、食肉商社「註金食品 J
と、同区戸
田町三、同社社長辻本一雄容疑者 (
5
3
)、大阪市生野区巽東二、貴金属・皮革輸入業「フォレストJ社
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3
)=ともに関税法違反容疑で逮捕済み=を同法違反で名古屋地検に告発し
長藤本俊昭容疑者 (
た
。
告発によると、辻本容疑者らは輸入豚肉の課税価格を水増しして高価に装う方法で、関税が安くな
る豚肉の差額関税制度を悪用。七千九百七十二万円余りを脱税した。
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名古屋の豚肉関税脱税、大阪の高社幹部に任意で事情聴収一一外為法違反の疑いち。
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1日本経済新聞名古屋朝刊社会面 2
1
ペーラ 5
9
2
文字
名古屋市昭和区の食肉商社 f
辻金食品」社長、辻本一雄容疑者 (
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3
)らが差額関税を利用、巨額の
脱税をしていた事件で、愛知県警生活経済課などは三十一日までに、一連の豚肉輸入代金の決済に
関係していたとみられる大阪の商社幹部から、外為法違反の疑いもあるとして任意で事情を聴き始め
た。辻金食品の脱税事件では輸入代金の決済方法についてなお不透明な部分があり、同課などでは
今後厳しく追及する。
調べによると、辻本容疑者が辻金食品のダミー会社として取引の窓口に利用していた f
フオレスト」
LC)を用いて行っていたが、実際には大阪の商社A
は、輸入代金の決済を銀行が発行する信用状 (
社が台湾の輸出業者との聞に立って決済の一部を代行していたとみられている。外為法では園内居
住者と非居住者との取引については通産大臣の許可を得ることを義務付けている。このため、同課で
はA社を通してのこの“裏取引"は外為法違反の疑いもあるとしてA社幹部から任意で事情を聴いてい
る
。
A社は台湾の業者に対し資金を融資しており、この関係を利用し、 LCの決済を融資や融資の返済
にからめるなどの偽装工作も行っていたらしい。このため、持には台湾の業者は融資に対する返済を
フ社への豚肉の納入で行い、フ社が代金をA社に支払うという“三角取引"の形を取る場合もあったと
みられている。その際、フ社はファクスを活用、台湾の業者と連絡を取り合っていた。
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輸入豚肉の関税脱税、税関に宮さ? (ニュース三面鏡)
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1朝 日 新 聞 夕 干J
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ページ 1
284
文字
[名古屋1
台湾からの豚肉輸入に絡み、差額関税制度を利用して約 8000
万円の関税を脱税していたとして、
名古屋の食肉卸業者ら 2人が先月 30日、愛知県警に逮捕されたが、捜査員の閑でユは「税関のチェック
に問題があるのではjとし、う指摘も出ている。
捜査の端緒になったのは、 1
988
年9
月に発行された「アエラ」の『豚肉聖域・名古屋コネクション』と
題する記事だった。この記事では日本に輸入される台湾産豚肉の 6割近く(昨年は少し減って5
割強)
が、名古屋港から輸入されている事実を指摘。「名古屋地区の食肉業者たちが、輸入価格を偽装して
申告し、差額関税をほとんど払わずに済まして、巨利を手中にしている」として、実際に非合法取引を
行っている業者の証言などをもとに、「名古屋コネクション」の実態を明らかにした内容だった。
2月、警察庁を通
記事を読んで関心を持った春日井署が、調査を開始。大蔵省関税局からも同年 1
名古屋コネクション」の実態を捜査するよう依頼があった。一方、名古屋税関
じて愛知県警に対して f
ではアエラの報道があった後、台湾産豚肉の輸入で取扱量の大きい業者を軒並み調査したが、送金
が申告と結び付かない部分がある「灰色jの業者が 1社あっただけで、全体としては「申告通りの翰入
内容だったと認めざるを得ないj結果だったという。
1年、豚肉の自由化と共に導入された。畜産農家保護のため、海外と
輸入豚肉の差額関税制度は 7
国内の価格差を関税で吸収しようというものだが、今回と同じように輸入価格を高く偽装して申告し、関
年から 73
年にかけては大手商社が次々摘発された。大蔵
税をごまかす手口の脱税事件が続発。 72
年の名古屋税関の摘発例を含めて、 83
年以降だけでも全国で7
件が
省関税局監視課によれば、 87
摘発されている。
脱税事件が繰り返されているため、各税関では通関担当の職員に「豚肉の翰入申告のチェックは厳
しくするように」と指示しているが、調査の中心は輸入品の中身のチェックで、決済方法や輸入価格が
適正かどうかまで通関時にチェックする仕組みにはなっていない。
はできないため、契約書と申
一つ一つの物品について厳重に調査していれば、「すみやかな通関 J
告書類が一致していれば、 f
それ以上調べようがない J(名古屋税関)というのが実態のようだ。同税関
輸入部でも「輸出者と輸入者が共謀して偽装した申告書類を出してきた場合、不正を見つけるのは難
としている。税関には、通関の後、輸入に不正がなかったかどうかを調べる事後調査の制度もあ
しいJ
るが、これも一部に限られている。
今回摘発された名古屋の食肉業者「辻金食品」の場合、さまざまな代金決済方法を使って申告を偽
と呼ばれる信用状を発行する信用状決済が一
装していたとされる。貿易取引では、銀行が介在し、 LC
般的。主士金食品はLC
だけでなく、電信払いなどの決済方法をまぜて輸入をしていた。愛知県警では、
LC以外の銀行が介在していない決済の部分で、虚偽の申告をして関税をごまかしていたとみている。
捜査員の中には「税関の決済方法のチェックの甘さが生んだ事件だ」と指摘する声も出ている。
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名古屋の食肉会社、豚肉輸入で 7億円脱税一一差額関税制度を悪用。
1990/05/31日本経済新聞朝刊 35
ペ ヲ 306
文字
台湾産豚肉の輸入にからみ、名古屋市の食肉会社などが、豚肉の差額関税制度を悪用し、実際
の買い取り価格より高く買ったように税関へ虚偽申告、脱税していたことがわかり、愛知県警生活経
済課と春日井署は三十日、この会社の社長ら二人を関税法違反の疑いで逮捕した。脱税総額は昭和
六十三年一月から昨年十月までに、約七億三千万円にのぼるとみられる。同経済課は組織的な不正
輸入の疑しもあるとみて捜査している。
:i:士金食品 J(岡市昭和区阿由知通五ノ一七)社
逮捕されたのは名古屋市昭和区戸田三ノ四ノ三、 f
5
3
)と大阪市生野区巽東二ノ七ノ一一、「フオレストJ(同市天王寺区勝山四ノ
長、辻本一雄容疑者 (
4
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)の二人。
七)社長、藤本俊昭容疑者 (
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台 湾 か5の豚肉輸入で 8000万円脱税、 2人逮捕
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1朝 日 新 聞 夕 刊 2
3ペ ー ラ 360
文字
台湾からの豚肉輸入に絡み、差額関税を利用して関税をごまかしていたとして、愛知県警生活経済
丁目の食肉卸会社 f
:i士金食品」のT社長 (
5
3
)=
課と春日井署は 30日、名古屋市昭和区何由知通 5
同区戸田町3
丁目=と、大阪市天王寺区勝山 4丁目の貿易会社「フオレスト」のF社 長 (
4
3
)=岡市生
丁目=の 2
人を関税法違反の疑いで逮捕した。 2
人は容疑を容認しているが、脱税額は 1
0
野区巽東2
億円以上にのぼるとみられている。
0回に
調べでは、 T容疑者らは共謀して昨年4月下旬から同年9月中旬にかけて、台湾の会社から 2
21トンを4億 8500万円で輸入した際、現地での取引価格が高くなると、関税が安
わたって豚肉計約 9
億7
080万円で輸入したと税関に虚偽の申告を行い、関
くなるという豚肉の差額関税制度を利用し、 5
万 5000円を脱税した疑い。
税 7972
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豚肉輸入で脱税 8000万円
霊知・昭和区の業者5逮 捕
【名古屋1
ページ 1
466
文字
1990/05/31朝 日 新 聞 朝 刊 23
台湾からの豚肉輸入に絡み、差額関税を利用して関税をごまかしていたとして、愛知県警生活経済
5
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)=
課と春日井署は 30日、名古屋市昭和区阿由知通5丁目の食肉卸会社「辻金食品」のT社 長 (
同区戸田町3丁目=と、大阪市天王寺区勝山4丁目の貿易会社「フオレスト」のF社長 (
4
3
)=同市生
野区巽東2丁目=の 2人を関税法違反の疑いで逮捕した。 2人は犯行を否認しているが、脱税額は 10
億円以上にのぼるとみられている。
調べでは、 T容疑者らは共謀して昨年4月下旬から同年9月中旬にかけて、台湾の会社から 20回に
わたって豚肉計約 921トンを4億 8500万円で輸入した際、現地での取引価格が高くなると、関税が安
万円で輸入したと税関
くなるという豚肉の差額関税制度を利用し、実際の取引価格より高い5億 7080
に虚偽の申告を行い、関税 7972万 5000円を脱税した疑い。
台湾からの豚肉輸入に際し、名目上の輸入業者はフオレストだったが、調べでは、実際の代金は辻
金食品が払っており、辻金食品は現地で豚肉を安く貿っていたにもかかわらず、その価格より高く買っ
たように装って申告、基準価格と輸入価格との差を小さくみせかけ、その差額分の関税を過少に申告
していたらしい。フォレストは、登記上は宝石や貴金属などの輸出入を業務としているが、実態は台湾
産豚肉の輸入業者として名目が使われているだけで、県警では辻金食品が脱税をするために利用し
ていただけの会社との見方をしている。調べに対し、 T容疑者は「フォレストから肉を買っただけで、園
内取引だ」、 F容疑者は「おれは知らない」と供述し、ともに犯行を否認しているという。
差額関税制度は園内の畜産業者を保護するための制度。輸入豚肉にかかる関税は、農林水産省が
定めた一定の基準価格より安く輸入すると、関税が高くなり、基準価格より高い値段で輸入すると、関
キロあたり 450円から 550円で輸入しなが
税が安くなる仕組みになっている。同容疑者らは豚肉を 1
ら、基準価格に近い 615円から 630円で輸入したように税関への申告書類を操作していた。
差額関税制度を利用した脱税事件は過去にも例があり、 83
年には大手総合商社「トーメン」の名古
年には、豚肉の輸入価格を実際より高く装い、 5000万円近
屋支社が福岡県警の摘発を受けた。 87
社が名古屋税関に摘発されている。
い関税を脱税をしていた名古屋と東京の商社2
:i:!:金食品は資本金 5200万円、従業員約 50
人で、名古屋の食肉卸会社では大手。県警では昨年1
余の書類を押収して分析を進めていた。押収した書類の
0月、同社を外為法違反の疑いで捜索、 400
中には、社金食品が台湾の業者と交わしたファクスの文書が含まれていた。この文書には、豚肉の実
際の取引価格や、税関に申告する価格、豚肉の量などが細かく記録されており、県警では辻金食品
がファクスを利用して台湾の業者と脱税行為の打ち合わせをしていたとみている。
年ごろから大量に台湾から豚肉を輸入しており、脱税額は総額で 10
億円以上
また、辻金食品は 86
になるとみられる。
士、名古屋港から名古屋税関を通して輸入される量が飛び抜けて多くなっている。同
台湾産の豚肉 l
税関の調べによると、全国で輸入される台湾豚肉のうち、名古屋港から輸入される豚肉が占める割合
年が約 5%、83
年が約 10%と低かった。 84
年になって約 34%と急激に増え始め、 86
は、かつては 82
年 約 58%、87
年と 88
年が約 61%、昨年約 52%と、全国の輪入量の半分以上が名古屋港から輸入さ
れる状況が続いている。
)の著作権その他の知的財産権
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輸入豚肉脱税事件ダミー会社で輸入申告辻金食品閣内取引を:装う?
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1中 日 新 聞 夕 刊 1
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ページ 8
22
文字
名古屋港を舞台にした台湾産豚肉輸入に絡む脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署は、
三十一日までに、豚肉の通関に必要な「輸入申告書」に、実際の輸入者である名古屋市昭和区阿由
5
3
)=関税法違反の疑いで逮捕=の署名が
知通五、食肉商社「主主金食品」社長、辻本一雄容疑者 (
全くなく、他の会社の名義が使われていたことを突き止めた。同課は、主土金食品がダミー会社と国内取
引をしただけで、不正輸入にはかかわっていなし吃見せかける偽装工作の疑いが濃いとみて、押収書
類の分析を急ぐとともに、辻本容疑者らを追及している。
調べによると、輸入申告書は通関時に輸入業者が税関に提出する書類。税関が審査し、問題がな
ければ関税を納めた後、通関が許可される。
生活経済課は詮金本社などから押収した過去数年間の輸入申告書を詳細に調べたが、輸入業者
名に辻金食品や辻本社長の名は全くなかった。
代わりに記載されていたのは、辻本容疑者とともに逮捕された大阪市天王寺区勝山、貴金属など輸
入業「フォレストj社長、藤本俊昭容疑者 (
4
3
)や、他の数字土、個人の名前だった。
と供述している
これについて辻本容疑者は同課の調べに「フオレストから寅っただけの圏内取引だJ
が、フォレストの藤本容疑者は「昭和六十一年ごろ、それまで経営参加していた別の会社が倒産状態
になり、取引のあった辻金食品に負債ができたが、辻本社長から“ワチで会社(フオレスト)を設立して
あげる。その利益で借金を返してもらえれば良い"と持ち掛けられた。いわれるままにやっただけで詳
しく知らない」と容疑を否認する供述をした。
これらやフオレストが法人登記はしてしもものの留守番の従業員が一人いるだけの会社であることな
どから、社金食品のダミー的色彩が濃いと同課は判断。他の数社も実体のない幽霊会社との見方を強
め、名義貸しは辻金食品がこのダミー会社と国内取引をしただけで、輸入はしていなし、とみせかけるた
めの工作ではないかとして追及している。
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豚肉輸入で 7億 円 脱 税 台 湾 ル ー ト 強 制 捜 査
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差額関税jを悪用 愛知県警
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1中 日 新 間 朝 刊 3
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食肉商社社長ら逮捕
名古屋港を舞台にした台湾ルートの豚肉輸入に絡む脱税事件で、愛知県警生活経済課と春日井署
は三十日、名古屋市昭和区阿由知通玉、食肉商社「辻金食品」社長、辻本雄容疑者 (
5
3
)と大阪市
天王寺区勝山四、貴金属、皮革輸入業「フォレスト」社長、藤本俊昭容疑者 (
4
3
)の二人を関税法違反
の疑いで逮捕した。政府が圏内養豚農家保護のため設けている「差額関税制度Jを悪用した事件で、
最終的な脱税額は七億円を超えるとみられる。調べに対し、辻本、藤本両容疑者とも、容疑事実を否
認している。
同課などによると、辻本容疑者らは台湾から豚の部分肉を輸入するに当たり、輸入豚肉の課税価格
(輸入価格)を実際より水増しして高価なものに装う方法で脱税を計画。昨年四月から同九月までの間
に二十回にわたって冷凍豚肉計九百二十トンを輸入したが、本来の課税価格は四億八千五百万円、
納めるべき関税額は一億八百万円だったにもかかわらず、課税価格を五億七千万円と偽って輸入申
告、その結果、七千九百万円を脱税した疑い。
これまでの調べで、辻本容疑者らは昭和六十三年一月から昨年十月まで、こうした違法な手段で台
湾の食肉業者四社から百八十二回にわたり、豚肉計七千六百三十トンを輸入、関税二億三千八百万
円を納めたが、七億三千万円を脱税したと推定されている。
同課は、藤本容疑者の会社「フォレスト」は実態のない幽霊会社で、辻本容疑者が豚肉を輸入する
際、名義を使うだけのダミー会社とみている。
輸入豚肉の差額関税制度は、政府が毎年、園内相場に準拠した「基準輸入価格」を設定(昨年度は
部分肉でキロ当たり六百四十円前後)しく 1>この価格から課税価格を引いた差額く 2>課税価格の
五%ーーのいずれか高い方を関税とする仕組み。
この制度では、基準輸入価格より五%安い価格(昨年度は同六百十三円前後)で輸入した場合に関
税は最も安い計算になる。これより安く輸入しでも関税は逆進的に高くなってしまう。
辻本容疑者らは、実際には同四百五卜一五百五十円で輸入した豚肉を税関には同六百十円前後
のうその申告をしていたとみられる。
生活経済課は、辻金食品が国内産よりかなりコストが安い台湾豚肉の値を基準輸入価格近くまで高
く偽装し、関税を安くあげる不法輸入を続けていたとみて内偵を開始。昨年十月にとりあえず辻金本
社などを外為法違反容疑で家宅捜索した。
押収帳簿類の分析で、実際より高い価格に帳簿類を偽造していた事実を確認、強制捜査に踏み切
った。
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の関係会社も絡んでいた疑いがあり、生活経済課などは、同社幹部か
この不正輸入には、大阪のJl
らも関税法違反容疑で任意聴取の方針。
註金食品は、昭和初期に創業した名古屋ではしにせの食肉商社。現在は資本金五千二百万円、従
業員三十五人。昭和六十三年度の売り上げは約八十七億円。昭和区の本社のほ岡市港区に工場と
倉庫、名古屋と周辺に四支庖を持ち、食肉など食品の卸しと小売りを主な業務としている。
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曽 し で 甘 い 汁 制 度 ゆ え の 事 件 … 結局つけは消費者に
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1中日新聞朝刊 3
1ペーラ 956
文字
「差額関税制度を逆手に取った犯罪だが、制度ゆえの事件かもしれないJ 名古屋の大手食肉商
社・辻金食品の脱税事件について、食肉卸業界のある関係者は、こう指摘する。
同種の脱税事件は、過去にも例がある。昭和四十七年から四卜八年にかけ、東京、大阪など西税関
に丸紅、トーメンなど大手七商社が摘発された。五十八年から五十九年にかけても、トーメン名古屋支
社などが、福岡県警の摘発を受けている。
さらに、六十二年には名古屋と東京の台湾系商社など二社が名古屋税関に摘発された。いずれも
今回同様、差額関税制度を悪用していた。この制度は、園内産の豚肉が安い輸入豚肉に駆逐されな
いようにと、昭和四十六年の豚肉の輸入自由化と同時に導入された。
基準輸入価格は園内相場をにらんで年度ごとに設定。これより安く輸入されても、差額は全額、関税
として徴収し、輸入豚肉の安売りを防ごうという狙いだ。
台湾産豚肉は従来、日本国内産よりキロ当たり百一二百円安かった。差額関税制度下では、この“う
ま味"がソックリ関税として徴収されることになり、いくつかの輸入業者が脱税に走ったわけだ。
農水省によると、日本が豚肉を輸入しているのは、台湾、デンマーク、オーストラリア、カナダ、韓国、
米国など。
名古屋港での台湾からの輸入はこの中でも群を抜いて多い。名古屋税関によると、昨年一年間の豚
肉総輸入量(約六万六千トン)の何と八六%が台湾産。同時期の全国統計(約三十四万トンの三
二%)を大幅に上回っている。
名港での台湾産の突出の理由について「生産や輸送のコストが他の港より大幅に安いから。昔から
の商慣習もあるレー 」と関税者は説明する。だが、基準輸入価格が存在する限り、低コストも業者の
利益にはならない。
そこで一部の輸入業者は、台湾でハム、ソーセージ用として生肉に塩や香辛料をまぶすなどの手を
加え、加工賃込みで輸入価格を高くして日本に陸揚げし、合法的な「節税策」を取っている。
「税金の代わりに加工賃を払うようなもの。加工賃も台湾の方が安いから、一石二鳥だjと関係者はい
フ
。
だが、この制度ゆえ、消費者は結局高い輸入豚肉を買わされている。脱税事件のひん発と併せて、
生産者保護か、消費者の利益かをめぐり、差額関税制度の在り方が今後、論議を呼ぶことにもなりそう
だ
。
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