Allied Vision Technologies 社 Prosilica GT シリーズ

文書番号 :AVA017
Revision :1.00
Allied Vision Technologies 社 Prosilica GT シリーズ
PTP クロック同期機能
株式会社アプロリンク
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
目次
はじめに ........................................................................................................................................................................... 2
1 概要 ............................................................................................................................................................................. 3
2 同期取得手順 ................................................................................................................................................................. 4
改定履歴 ........................................................................................................................................................................... 7
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
1
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
はじめに
この度は株式会社アプロリンク取り扱い製品をご使用いただき誠にありがとうございます。ご使用の前に、この資料をお読みい
ただき、正しくお使い下さい。
・
本書は、お客様が Windows/MAC の基本操作に習熟している事を前提にしております。
・
本書内で使用されている表示画面、イラスト等は説明用に作成されたものです。お客様の環境により実際の表示画像と違う
場合がございます。
・
ご使用のパソコン・周辺機器・オペーレーティングソフトなどお客様のご利用環境により正常に動作しない場合があります。
・
本書に使用する内容の一部、または全部は、株式会社アプロリンクによる許可なく転載することはできません。
・
本書の内容について、万一不審な点や記載漏れなどお気付きの点がありましたら、ご連絡下さい。
・
本書の内容に疑問点などが生じた場合は、メーカー発行の英文技術資料および英文マニュアルを正しい情報として下さい。
・
本書の内容は予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください。
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
2
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
1
概要
このドキュメントでは、AVT 社 GT カメラクロック同期機能について説明します。
IEEE1588 プレシジョンタイムプロトコル(PTP)はネットワークを経由して複数のデバイスを同期させる機能です。ソフトウェ
アをベースにしたトリガーで 2μs 以内の時間差の範囲内に同期できます。同期を取得するため、全てのデバイスが同じネット
ワーク・サブネットに入っている必要があります。
下記のようにスイッチを使用して、複数台のカメラを同じネットワークのポートに接続します。
1.1 複数台カメラ接続
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
3
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
2
同期取得手順
GT シリーズカメラは下記手順で同期を取得します。
1.
「StreamBytesPerSecond」(バンド幅)を適切な値に設定します。すべてのカメラは同じサブネットに入っているため、
バンド幅の合計は 120MB/s を超えてはいけません。2 台を使用する時は各カメラ 60 MB/s 以下、3 台を使用する時は各カ
メラ 40 MB/s 以下に設定してください。
※プロパティをクリックして、ウィンドウの下に値を入力できます。緑のチェックボタンをクリックすると、値が反映され
ます。
ステップ 1
ステップ 1
2.1 同期取得:バンド幅調整
2.
各カメラの「FrameRate」、「FrameStartTriggerMode」、「AcquisitionMode」を必要な値に設定します。
各カメラを同じ値に設定してください。
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
4
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
3.
各カメラに「PtpMode」を「Master」、「Slave」または「Auto」に設定します。
すべてのカメラを「Auto」に設定した場合、ベストマスターアルゴリズムでマスターカメラを選択します。
手動でマスター・スレーブを選定する場合、同じグループの中に、必ずマスターを 1 台に設定し、他のカメラは全部スレー
ブに設定してください。
ステップ 3
2.2 同期取得:モード設定
4.
「PtpStatus」を確認してください。同期取得中の場合は「Syncing」を表示します。
成功した場合、「Master」または「Slave」を表示されます。エラーの場合は「Error」を表示されます。同期成功した後、
各カメラのタイムスタンプ「TimeStampValue」が同期されます。キャプチャ開始後、タイムスタンプが自動的にカウント
されます。
5.
キャプチャウィンドウを開いて、キャプチャを開始します。
各カメラがキャプチャ開始しても、手動で操作するため開始するタイミングが異なります。
キャプチャタイミングを同期させるためには、キャプチャ開始時間を予約するという手法を利用します。
使用するパラメーターは「PtpAcquisitionGateTime」となり、時間予約の基準として「TimeStampValue」値を参照しま
す。予定開始時間「PtpAcquisitionGateTime」を「TimeStampValue」より大きめの値に設定し(各カメラを同じ値に設
定する必要があります)、「TimeStampValue」が増えていき、「PtpAcquisitionGateTime」と同じ値になる時点で、各
カメラが同時にキャプチャ開始します。詳細の手順は以下の 6~7 を参照してください。
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
5
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
6.
「TimeStampValueLatch」ボタンをクリックし、現在の「TimeStampValue」値を確認してください。
「TimeStampValue」は「TimeStampValueHi」(上位)と「TimeStampValueLo」(下位)の 2 つに分けられています。
下位部分の変化が早いため、上位部分のみを参考にして下さい。
7.
「TimeStampValue」の値及び値の増加率を参考して、「PtpAcquisitionGateTime」を設定します。
「PtpAcquisitionGateTime」も同じく「PtpAcquisitionGateTimeHi」(上位)と「PtpAcquisitionGateTimeLo」(下位)
に分けられます。上位部分のみ設定して下さい。
PtpAcquisitionGateTime = TimeStampValue + α。
αは各カメラの「PtpAcquisitionGateTime」の値を手動で設定するためにかかる時間です。各カメラに同じ
「PtpAcquisitionGateTime」を設定してください。設定した後、各カメラはキャプチャを中断します。
TimeStampValue >= PtpAcquisitionGateTime
になると、すべてのカメラがキャプチャを再開します。
ステップ 7
ステップ 6
ステップ 6
2.3 同期:パラメータ設定
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
6
文書番号 :AVA017
Revision :1.00
改定履歴
日
2012.12
付
内
初版
[Allied Vision Technologies 社 GT カメラ PTP クロック同期機能 ]
容
Revision
1.00
7