2014年度4,5,6月号 - 芝浦工業大学 Formula Racing

シャシパート
サスペンション
サスペンションはシェイクダウンを終
え、ブレーキに少し問題が発生しました
が、アームやARB、ベルクランクは破断等
のトラブルは無くひとまず製作は一段落
しました。しかし、まだ十分な走行距離
が稼げたわけではなく、さらには各パー
ツに細かい修正点や改善点が見受けられ
たので、大会用のパーツを製作する際に
しっかりと反映させ、より良いサスペン
ションに仕上げていきたいです。
また、サスペンションは、これから各
競技に合わせてセッティングを煮詰めて
いくことになります。昨年の経験や過去
のデータ、ドライバーの意見などを活か
して、さらには今年からタイヤデータも
導入するので、昨年以上の足回りのセッ
ティングを出せるようにしっかり勉強し
て貴重な走行会を有意義に行えるように
したいです。
[記事:渡邉]
ペダル
ペダルは無事製作を終え、シェイクダ
ウンを迎えました。シェイクダウンでの
走行時にステーが曲がってしまうトラブ
ルが発生しましたが、すぐにステーを補
強しました。さらに、ブレーキバラン
サーに使用している全ねじが踏力に耐え
られず曲がってしまうトラブルも発生し
たので、高強度の全ねじを購入・装着し、
ブレーキ試験時にかかる踏力でも曲がら
ないことを確認しました。また、今季車
両から採用したプラスチック製のプッ
シュプルリベットは脱着が容易で非常に
重宝しています。走行を通して、プッ
シュプルリベットの強度と、しっかり固
定できていることも確認できました。夏
には走行会が多く予定されており、ペダ
ルには厳しい期間になりますが、正常に
機能し続けられるようにきちんと整備を
して臨みます。
[記事:冨桝]
2
ステアリング
今期の車両のステアリングはタイロッ
ド、ラック、ラックシャフト、クイック
リリースなど様々なパーツを新調しまし
た。特に昨年のラックは、長年の使用に
よりかなり摩耗していました。また、長
年使用していたクイックリリースを新調
することにより5秒脱出を始め、様々なド
ライバー操作に貢献できたと思います。
さらに今期は、今まで使用することがで
きなかった舵角センサーを搭載し、デザ
インやセッティングに生かしていきたい
と思います。
[記事:佐藤]
サスペンション
ペダル
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
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パート進捗
パート進捗
シャシパート
アップライト
シフター
今期のアップライトは、以前から流用
していたものではなく、新しく設計した
ものを加工していただきました。毎年、
設計を行う担当者がいなかったため何年
も同じものを使用していましたが、今期
はジオメトリの変更に伴いキャスター角
やネガティブキャンバーのつき方の異な
術トレーニング」にてシフトケーブルを2
本破断させてしまいました。破断したの
はどちらも新品ではなく、どれほど使用
したものか不明なケーブルでしたが、2本
破断させ、走行不能にしてしまった事は
事実です。原因はステーが適正位置に溶
は色々と無理を言って加工していただい
接されておらず、非常に負荷がかかって
たものです。正直なところ走り込みが足
しまう取り回しになっていることでした。
りないため、まだしっかりとした手応え
昨年度も同時期の走行会で自分が担当し
はありません。今後の走行会でこのアッ
ているステアリングステーの溶接が甘く、
プライトにトラブルが起きないことと
破断させてしまいました。今回はパーツ
しっかり機能してくれることを確認して、
が違うかもしれませんが、前回の反省を
手応えを掴んで今年の日本大会に臨みた
生かせずチームに迷惑をかける事となっ
いと思います。
てしまいました。現在は溶接を再度行い
[記事:山内]
負荷が少ない取り回しとなっています。
大会まで正確な動きを行えるよう、しっ
ブレーキ
今期のブレーキは、ブレーキラインの
取り回し、特にブレーキホースの長さや
かりと整備していきたいと思います。
[記事:佐藤]
バンジョーボルトを変更することで、以
前より曲線部分を減らして無駄なく取り
付けられるようになりました。さらに、
日信工業株式会社様からマスターシリン
ダーのご支援を頂き、長期に使用し続け
ていたものと交換をして車両走行の中で
様子を見て調整をしています。しかし、
4年以上使用し続けたフロントブレーキ
キャリパーをメンテナンスの不備によっ
て使用できなくなってしまい、チームに
多大な迷惑をかけてしまいました。現在、
新しいキャリパーを発注して製品が届く
のを待っている状況であります。届き次
第すぐに車両に搭載して、ブレーキ試験
シフトリンケージのステー
での4輪ロックの達成、そして走行に支障
が出ないように整備して行きます。
[記事:土屋]
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るものを設計しました。加工先の方々に
シフターは、中部支部主催の「走行技
パート進捗
パワートレインパート
エンジン慣らし台
冷却
冷却はシェイクダウンに向け、順次搭載
していきましたが、シフト系の部品と干
渉が発生してしまい、その修正に追われ
ました。実際の走行でどれだけの効果を
発揮してくれるか楽しみです。
また、ラジエターシュラウドの製作を行
いました。しかしうまくアルミ板を加工
することができず、余り良くない形状に
なってしまったので、今後再製作を行っ
ていく予定です。
[記事:小林]
ラジエーター
燃料
燃料タンクの製作を行いました。材料
の切り出しは他のメンバーに任せ、自分
は溶接を担当しました。見た目はしっか
りくっついているように見えましたが、
実際にガソリンを入れるとあちらこちら
から燃料が漏れ出てきて、とても苦労し
ました。それでも何とか完成させて、搭
載できるようになりました。今後は今年
のレギュレーションの変更点である、ベ
リーパンの製作や、フューエルホースの
一新を行って行く予定です。[記事:小林]
4
燃料タンク
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エンジン
4月にエンジン慣らしを行いました。新
品のエンジンを動かすのはとても緊張し
ましたが、あっさりかかってしまったの
で逆に拍子抜けでした。個人的に非常に
不安だったオイル周りの循環もトラブル
は無く、パワートレインとしては比較的
良いスタートを切れたのではないかと思
います。その後エンジンはマシンに積み
シェイクダウンを迎えましたが、まだ激
しい走行は行っておらず、まだまだ気を
緩められません。
またこれからダイナモ試験にかけて測
定を行って行く予定で、昨年以上の出力
を発揮してくれることを期待してます。
[記事:小林]
パート進捗
パワートレインパート
吸気
今期のインテークはすでに完成しており、
あとは出力測定を待つのみとなっていま
す。今期のモデルは昨年のモデルと同一
圧力条件で解析にかけた場合最大で6%の
質量流量増加が見込まれており,その分
のトルクアップが期待できるうえに吸気
管長も変更したので、思った通りの出力
特性になるかとても楽しみです。また、
現在来期に向けた設計を進めております。
というのも今期のモデルでは詰めきれな
かった部分が多くあり、そこを煮詰めれ
ばさらに効率の良いものになると予測が
出来ているので今から楽しみです。
[記事:吉野]
排気
電装
電装では、エンジン慣らし仕様に製作
したハーネスを基に、車両に搭載する
ハーネスへと改良しました。具体的な修
正箇所は、一部配線長の最適化や、アー
スの増設などです。
また、新規パーツとなるシフトインジ
ケータに関しては、設定に苦戦している
状況です。車速センサーとエンジン回転
数のパルスのノイズが原因であると考え
ているので、今後対策をしていき、使用
出来るようにしていこうと考えておりま
す。
[記事:堀江]
駆動
エンジンの載せ替えに伴い、昨年使用
したPC37E用のドライブスプロケットの
チェーンカバーが使えなくなるのでPC40E
用の純正品を新たに購入しました。ドリ
ブン側のチェーカバーについては、ダン
パーを回避するため曲げの角度が鋭くな
り、作業が難しくきれいな形にすること
ができなかったことが悔やまれます。ま
た今年も昨年までと同様にエヌケーエヌ
株式会社様よりドライブシャフトのご支
援を頂きました。昨年は、大会中にドラ
イブシャフトを破損してしまったので、
今年は大会前に新品に交換をし万全の状
態で大会に臨みたいと思います。
[記事:及川]
チェーンカバー
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排気
排気はフレームの形状に合わせて、若
干の加工を行い、マシンへ搭載しまし
た。マフラーは今後の走行会で騒音試
験を行いグラスウールの交換時期を見
極めたいと思います。
[記事:小林]
パート進捗
ボディパート
アンダーパネル・カウル
トの扱いに慣れる事が出来たと思います。
バークロスを御支援して頂く事が出来た
空間把握能力を強化して、より上手く想
ため、アンダーパネルをハンドレイアッ
像通りのモデルを作れるように精進して
プにて製作する事に挑戦しました。手順
いきたいと思います。しかし、解析作業
としては、まずエポキシ樹脂の主剤と硬
に手間取ってしまっており、前年度のカ
化剤を混ぜて、中間材とカーボンクロス
ウル担当者にアドバイスを貰いながら、
に塗り、その上に新たなカーボンクロス
試行錯誤をしている状況です。こちらも
を貼り、さらにエポキシ樹脂を塗って、
早く製作に入らないと夏休みが大変なス
積層をしていきます。積層が終わったら、
ケジュールになってしまうので、頑張っ
自作の窯の中に設置した型の上に置き、
て進めていきたいと思います。今年は塗
穴をあけた離型フィルム、ブリーザーク
り分け塗装にも挑戦したいと考えている
ロス、バキュームバッグの順にアンダー
ので、1年生・2年生にも作業練習として
パネルを覆っていき、真空ポンプと熱源
是非手伝って貰い、全力で完成まで漕ぎ
のヒートガンをセットします。後は、6時
着けたいと思います。
[記事:大石]
間程加熱・加圧をし、硬化したアンダー
パネルの完成!となるはずでした。しか
し、今回の製作は失敗してしまいました。
失敗要因は、①熱源とバキュームバッグ
が近すぎたためにバキュームバッグに穴
が空いてしまった。②型の形状が成形に
ふさわしくなかった。③覆う副資材の選
←自作の窯
択が間違っており、ピールプライクロス
などを使用していなかった。④(恐らく)
バキュームバッグのシーリングが甘く、
完全に真空引きが出来ていなかった。な
ど、多く挙げられます。担当である自分
の調査・認識不足などがこれらの元凶で
あると思われます。これらはしっかりと
失敗事例書にまとめ、後輩たちがより良
いものを作れるようにして行きたいと思
います。同時に、次の製作では失敗の無
いように更に情報収集を進めていきたい
と思います。また、同じく担当であるカ
ウルに関してはモデリングと解析作業を
行っています。自分は、学科の授業で教
わったモデリングのスキルをフル活用し
てモデリングを行いました。
6
失敗して
しまった
アンダーパネル→
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今年度はTextreme®のカーボンファイ
今回の設計を通して、少しだけ3DCADソフ
ボディパート
ウィング
ウイングは低温では硬化しない樹脂の
都合上、翼本体の製作に着手できません
でしたが、3月から翼本体の製作に着手し
ました。軽く、表面のなめらかなウイン
グを実現するため、中空構造に挑戦しま
した。雄型を製作し、雄型から翼上面側
と翼下面側に分割された雌型を製作、そ
してそれぞれの雌型から製品を製作し接
着させるというものです。
初めての試みであることから、小さなフ
ロントウイング2枚目から製作することに
しました。ウイングの雄型はまず翼形状
に切られた板を用意し、その板を元に株
式会社フィアロコーポレーション様から
ご提供頂いたウレタン材をカットします。
同時に穴を開け、そこにアルミパイプを
通しました。また雌型を製作するため翼
端部分の表面も滑らかな必要があります
が、それは翼形状に切り出したベニヤを2
枚重ねることで対応しました。接着され
たベニヤのうち片方はアルミパイプ用の
穴が開いているため、先ほど説明した翼
形状のウレタン材と合わせ、雄型としま
す。これにFRPを積層し、パテを塗り、削
ることで表面を磨いていきます。
雌型製作では分割のフランジとして、ベ
ニヤをホットボンドで雄型に接着しまし
た。ホットボンドは雄型を傷つけずはが
すことも可能で、とても使い勝手が良
かったです。また多少生まれてしまう隙
間には油粘土で対応しました。離形処理
にはフューチャーテクノロジー株式会社
様からご支援いただいたMoldMagicを使用
しました。久しぶりの離形処理だったの
で、慎重に、しっかり行いました。
雌型となるFRPを積層し、いざ離形してみ
ると、想像よりはるかにスムーズに離形
することができました。小さなFRP製品は
かなり難しく、特に半径の小さいウイン
グ後端部分は上手く製作できるか不安で
したが、問題ありませんでした。しかし
ながら、大きな問題が発生しました。
上下反対側の雌型を製作するために完成
した雌型に雄型をはめようとすると、雄
型が浮いてしまいました。雌型は雄型を
型にして製作したものですので、本来で
あればちょうどはまるはずです。おそら
く原因は雌型の製作中、FRPの反応熱で雄
型が変形してしまったのではないかと考
えています。これにより雌型の半分が製
作不可となってしまいました。製作でき
た雌型はとてもきれいでしたので、残念
です。
現在ではこの問題を解決する時間も残さ
れていないため、昨年のウイングの製法
で再度製作を行っています。中空ウイン
グを実現できなかったことは本当に残念
ですが、前後ウイングがついたS011を早
くお見せできるよう努力してまいります。
[記事:大澤]
↑中空ウイングの製作過程
↑ウイング雄型翼端のベニヤ板
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パート進捗
シェイクダウン報告
5/10(土)、2014年度開発車両S011の
設け車両問題点の洗い出しと修正、そし
シェイクダウンを行いました。一部部品
てセットアップを行います。車両製作中
の製作の遅れから、予定より一ヶ月以上
のトラブル、連日遅くまでの作業、豊洲
ずれ込んでの走行となりましたが、第11
校舎での授業後大宮校舎に移動してから
期プロジェクトが発足して8ヶ月、ようや
の製作・・・多くのメンバーの努力の末
くS011が形になり、大きな問題も無く、
にS011は走り出しましたが、本番はここ
ひとまず一安心しました。しかしながら
からです。日本大会に向け、少しでもこ
クラッチの調整に問題があり、クラッチ
のS011が速くなるよう、全力を尽くして
が繋がりきらない問題が発生しました。
参ります。
[記事:大澤]
走行会中に修正を試みましたが時間の都
合上断念し、次回走行会である走行技術
トレーニング@エコパで修正を行うことと
ただし無事シェイクダウンを終えた
S011には前後ウイング・アンダートレ
イ・カウルが未搭載となっております。
今後はこれらの製作と、走行機会を多く
走行前の準備
コスト
去る6月20日金曜日、無事、コストレ
ポートを提出することができました。今
年は例年より取り掛かる時期が遅く、提
出ギリギリまで慌ただしく作業していま
した。さらに今年は入部間もない1年生た
ちにも作業してもらいました。スケジュ
ールの遅延はコスト担当からチームへの
作業指示出しや研修が遅れてしまったこ
とが原因であります。手伝ってくださっ
た皆さん、本当にありがとうございます。
さて、今年のコストレポートの出来で
すが、正直なところ胸を張って良いと言
えるものではないと思います。提出後に
予備分を見直していると訂正が必要な箇
所がいくつか見受けられました。個人的
には見返すほど大会のコスト審査当日が
不安になっていくばかりです。とは言え、
真ん中に今年分、左に昨年分、右にさら
に前のコストレポートを重ねたものを並
べてみると厚みが少し増しており、これ
まで蓄積してきたものが生かされている
のではないかと思います。これを糧に大
会では前回よりもさらに良い結果を残せ
たら非常に嬉しいです。
コスト班はここから大会までの間、リ
アルケースシナリオやアデンダムの資料
の作成という大事な作業が残っています。
反省は次に生かして切り替え、間違いの
ないしっかりした資料を作成したいです。
[記事:山内]
過去のコスト(両端)と今年のコスト(真ん中)
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なります。
中部支部主催「走行技術トレーニング」
5月18日に小笠山総合運動公園で走行ト
た。次回の走行会まで多くの問題を解決
レーニングを行いました。我がチームは
して走行会に取り組みたいと考えていま
シェイクダウンを5月10日に終え、翌週に
す。また今期は日程的に恵まれない事が
この合同走行会に臨みました。シェイク
多く、1つ1つの内容の質を高くして取り
ダウン時に発見された問題も全て解決さ
組んで行かなければ、昨年度の順位を更
れずに小笠山総合運動公園で車両を走ら
新する事はできないと考えています。数
せましたが、コースを走らせる事により、
少ない中から意見を聞き、最悪の事態・
さらなる問題が発覚しました。最終的に
対処を想定しながら最高の準備をして大
シフトケーブルの取り回しが急で切断し、
会に臨み、さらなる高みを目指していき
走行できなくなるトラブルが発生しまし
たいと考えています。また毎年ですが、
新入生にとって大会時の自チームの雰囲
気や総合順位は今後に非常に大きな影響
でもいいですが、10年後、20年後振り
返った時に良かったと思えるようなチー
ムにしていきたいと考えています。日々
精進していきます。
[記事:佐藤]
走行前の準備
新入生歓迎コンパ
4月18日、東大宮駅前のお店にて新入生
歓迎コンパが行われました。普段は豊洲
キャンパスに通っている上級生の方にも
集まっていただき、大変楽しい会となり
ました。
入部した新入生には自己紹介をしても
らいました。1年生以上のメンバーも自己
紹介をしたので新入生に顔と名前を覚え
てもらったと思います。成人しているメ
ンバーはお酒を飲みながら楽しい会話に
講じていたようですが、僕はまだ成人し
ていないなので新入生と同じテーブルで
ジンジャエールを飲みながら新入生にい
ろいろなお話を聞かせていただきました。
新入生はまだ入部したばかりですが、
車やレースに関してとても詳しく、活動
に対してもとても熱心に取り組んでいる
様子です。新入生がこれからこの活動を
通して歩んでゆく日々の中には、楽しい
ことばかりでなく、様々な苦労があるか
もしれませんが、皆で支え合って頑張っ
てほしいと思っています。僕も1年間学生
フォーミュラの活動を続けてきましたが、
まだまだ分からないことばかりなので、
新入生や他の2年生と一緒に様々なことを
学んで行きたいと思います。そのために
も今回このような場で新入生とコミュニ
ケーションを取ることが出来たことはと
ても良かったと思います。 [記事:吉田]
1年生と親睦を深めました
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を及ぼすと考えています。楽しい車作り
サスアラ講座では、大きく分けて座学
と実技に分かれていました。
そのうち、一番為になったのは座学での
サスペンションに関する講義でした。
車両の運動特性の評価方法や、サスアー
ムの配置の設計方法、アンチダイブの計
算式やロール剛性の理屈など等参考にな
ることばかりでした。
この文章を書いている段階で、自分はサ
スペンション担当に配属されている事が
分かっているが、今後どのように設計を
進めて行けば良いのか、とても参考にな
りました。
また、一番の収穫は学生フォーミュ
ラーにおいて多く使用されているHoosier
の13インチタイヤが、その車両に対して
はオーバーキャパシティーであり、上手
く使いきれないという考えをマイスター
クラブの山本さんがデータを元に解説し
て下さったことです。
やはり車重200~300kg程度のマシンには、
あのタイヤサイズは不要であると感じて
いたが、それを理路整然と解説されて改
めて見直しの必要性を感じました。
実技では、専用工具を使ったやり方か
ら簡易的な計測方法まで、チームの持つ
環境、機材に合わせて実践できる方法を
サス・アライメント講座
6月29日、30日に栃木県ツインリンク茂
木・ドリーム工房で行われた、サスアラ
イメント&測定法講座に参加しました。
この講座は、本田技研工業が学生フォー
ミュラの活動支援として行っている技術
指導の一環で、講師はホンダマイスター
クラブの方々が担当してくださいました。
今回SHIBA-4からは自分も含めて1年生3人
が参加しました。
全体的な講義の流れとして、前半は走行
車両における車体運動及びサスアライメ
ントについての座学が行われ、後半はド
リーム工房で所有している“SIDE BY
SIDE”というマシンを使って実際にトー
インゲージ、CCKゲージを使用した、サス
アライメント測定の実習が行われました。
その際、仮想定盤の作製も行いました。
教わったが、実際にやってみて感じたの
は、頭の使い方次第でいくらでもやり方
はある、という事です。ただし、毎回同
じ方法でやる必要はあると思いました。
アライメントは車体の大きさから比べる
と非常に微量の数値を扱います。だから、
測定方法(≒基準)が異なればその値も
微妙に変わってしまうように思えました。
この辺は、この講座で学んだことは踏ま
えつつ、自分たちのチーム流の、もしく
は自己流の方法で対応したいと感じまし
た。
余談だが、茂木には前日入りし、コレ
クションホールを見学しました。現在コ
レクションホールでは「Honda F1挑戦へ
の軌跡」という企画展を開催しており、
過去の名機たちが多く展示されていまし
た。現在のF1はほとんどカーボンである
が、過去のマシンはサスアームが金属製
であったり、非常に参考になる点が多
かったです。今まで漠然と見ていたもの
も、自分が作る立場になると違って見え
るものだと初めて感じました。
自分がサスペンションを通してどこま
でチームに貢献できるだろうか。そんな
事を考えさせられる週末であったし、
もっと切磋琢磨していこうと感じた週末
でもありました。
[記事:松本]
1日の実習を通して、特に午前中の座学
の内容を全て理解することはとても難し
かったものの、車両が適正に走行するた
めにいかにサスアライメントの設定、調
整が重要であるかを良く理解することが
できました。又、同時にその重要性を
チーム全体が理解する必要があると感じ
ました。そのため、今回の講座の内容を
チームメンバーにしっかりと伝え、共有
していこうと思います。 [記事:山口]
車両を前に講義を受ける
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サス・アライメント講座
6月1日、スポンサーであるクイック
カートに乗れる機会が少ないのでとても
羽生様にて新入生歓迎のカート走行会が
良い経験になっています。この経験を活
行われました。私は、去年新入生だった
かして、学生フォーミュラのマシンでも
時に初めてカートを経験しました。そし
よいタイムが出るよう今後も練習してい
て今回が2回目でした。最初は1年ぶり
きたいと思います。新入生も終わった後
ということで感覚が全然戻らず、ステア
やはり疲れたように見えましたが、走っ
リングの切り方やコーナーに入る時のブ
ている時や休憩中などとても楽しそうに
レーキング、コースレイアウトなどに苦
していたので良い新入生歓迎会になった
労をしました。しかし、だんだん感覚を
のではないかと思います。
取り戻し午後には普通に乗れるようにな
最後になりますが、クイック羽生様ど
りました。新入生の中には何人か早い人
うもありがとうございました。今後とも
もいて今後ドライバーとしてとても期待
芝浦工業大学 Formula Racingをどうぞ
をしています。私もドライバーとして来
よろしくお願いします。 [記事:大河原]
期からは主力のメンバーになるので1年
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新歓カート
生に負けないよう頑張っていきたいと思
います。なかなかこのように長い時間
[写真:冨桝]
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基礎技術交流会
@愛知
5月31日に愛知県の刈谷市産業振興セン
にして大会に挑みたいです。
れました。この交流会では、大会での静
コスト審査の講義では、主にレギュ
的審査の中からプレゼンテーション審査
レーションの内容に沿って、コストレ
とコスト審査について、実際に審査され
ポートを作成する上での注意点、大会で
ている方々から取り組み方を学びました。
のリアルケースシナリオの説明を受けま
プレゼンテーション審査の講義では、
した。この講義で感じたのは、精密さが
実際の企業でも使われる企画・設計のプ
かなり求められ、それを達成するには時
ロセスに沿って、プレゼンテーションの
間をかけて取り組む必要があることです。
そもそもの意義から、販売戦略の立案、
我がチームはコストレポートにかける時
プレゼンテーション発表時の事細かな注
間が少なく、コストレポートの内容量は
意事項まで教えていただきました。我が
年々増えてはいるものの、精密さはまだ
チームは長らくプレゼンテーションを務
改善の余地があります。
我がチームの弱点の一つである静的審
めてきた担当者が卒業し、今年からは新
しい担当者が就任しました。プレゼン
査の改善に向けて、この講義を参考にし
テーション審査自体は1~3人の少数で行
てよりよいものにしていきたいです。
うものですが、その準備はチーム一丸と
[記事:野上]
FSAEチャレンジ講座 基礎編
5月18日、24日、25日の3日間で開催さ
な例とともに聞くことで、これからチー
れたFS講座に参加しました。講座では学
ムにどのように貢献していきたいかとい
生フォーミュラの基礎的な知識から卒業
う指針を立てることができました。また、
生の方の経験談など、たくさんのお話を
ステアリングやサスペンションなどの役
聞くことができました。特に私はチーム
割について分かりやすく解説していただ
の目標を達成するためにチーム内のモチ
いたことで車両を作ることをより現実的
ベーションの管理やテストデータなどの
に考えられるようなり、同時に自身の知
物の扱い、予算管理と予実管理とはどの
識不足も再確認できました。1日目に行わ
ように実行していくのかなど、プロジェ
れた懇談会では他チームの方との情報交
クトを管理するなかで重要な3要素である
換をする機会を頂き、チームによっての
「人、物、金」についてのお話が大変勉
特色を知ることができました。この3日間
強になりました。加えて、日程管理の方
で得たことを力にし、これからの車両づ
法やアウトプットデータ管理など、1つの
くりに活かすことができるよう努力して
車両を作るうえで大切な要素を具体的
いきたいと思います。 [記事:鈴木]
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Shibaura Institute of Technology Formula Racing
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ターにて「基礎技術交流会Ⅰ」が開催さ
なって取り組み、より完成度の高いもの
FSAEチャレンジ講座 基礎編
2日目は車両の基本諸元に関する講習が
5月18、24、25日に神奈川県の慶應義塾
大学矢上キャンパスにて行われたF-SAE基
行われました。自分は車は好きであるが
礎講座に参加しました。
専門的な知識がなかったので多少講義に
1日目は「学生フォーミュラ活動を進め
ついて行けないところがありましたが、
るために」と題して、ホンダのマイス
復習して知識を増やしたいです。その後
タークラブの方々による講演を聞きまし
「安全なくして優勝なし」というお題で
た。「なぜ学生フォーミュラをやるの
安全に関する講義も受けました。無事故
か」や「計画と実践」などのお題でマイ
で大会に臨むために多くのことを学びま
スタークラブや学生フォーミュラの先輩
した。
3日目はコンパスや三角定規を用いた製
た。自分が今後学生フォーミュラの活動
図の講義を受けました。覚えるのが大変
をやっていくにあたって大事なことを多
であったが、これができなければチーム
く学ぶことができました。その後に行わ
に何も貢献できないのでしっかりと講義
れた懇親会では他の大学の方々と車の話
を聞きました。
非常に多くのことを学ぶことができた3
などで交流を深めました。
日間でした。
[記事:黒木]
FSAEチャレンジ講座 基礎編
FSAEチャレンジ講座で、これから学生
だきました。 「失敗したときの悔しさは
フォーミュラで活動していくのに必要な
努力の証であり、その悔しさによって成
ことを学びました。
長できる。自分で枠を作らず、勇気を
ホウレンソウや5S、目標設定の仕方、
持って行動しよう」というメッセージは
チームメイトとの関係についてなど、組
将来自分を支えてくれると思います。
織にとって必要なこともたくさん教わり
車両についての基礎知識もとてもため
ました。
になりました。改めて自分の知識不足を
学生フォーミュラの目的は、自動車の作
実感しましたが、講座の中で紹介された
り方を学ぶことではなく、ものづくりを
本なども参考にして、これからどんどん
通して自分の可能性を広げていくことだ
知識をつけていきたいです。大会のルー
という言葉が印象に残りました。
ルなども、知っていて当たり前のことな
また、「自分の夢・目的を常に持つ」
ので、きちんと把握していこうと思いま
「強い信念を持つ」「自分で道を選ぶ」
す。
など、他のみんなに比べて知識が無く、
今回の講座で、学生フォーミュラに対
これから先のことを不安に感じていた自
しての漠然とした思いが、少しはっきり
分を奮い立たせるような言葉も沢山いた
とした考えへと変わりました。とても良
い経験になりました。
[記事:井上]
13
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
やOBの方々の経験談や失敗談を聞きまし
スポンサー支援
Textreme® 様
Textreme®様のカーボン
ファイバークロスを御支援し
て頂きました。早速テスト
ピースを製作したところ、
中々の強度のものが出来まし
た。このカーボンファイバー
クロスを使って、車両の性能
向上に役立てていきたいと思
います。この度はご支援いた
だき、誠にありがとうござい
ました。これからもどうぞよ
ろしくお願いいたします。
[記事:大石]
RSコンポ-ネンツ株式会社 様
RSコンポ-ネンツ株式会社様より、電
子部品をご支援して頂きました。
チームで必要としていた、放射温度計
やデータロガ-の部品、電装部品をご支
援して頂きました。
ご支援して頂いた製品は、ブレーキラン
プやバッテリーコネクタ、データロガ-
などに使用させて頂きたいと思います。
また、日本では手に入れることが難しい
部品も支援して頂くことが出来、大変重
宝しております。
ご支援ありがとうございました。
[記事:堀江]
14
エヌケーエヌ株式会社 様
昨年に引き続き、エヌ
ケーエヌ株式会社様よりド
ライブシャフトをご支援頂
きました。昨年は走行距離
が多かったためか破損して
しまったので、一部設計を
変更、強化して頂きました。
ご支援下さるスポンサー様
のご期待にお応えできるよ
う精一杯努力して参ります。
エヌケーエヌ株式会社様、
この度は本当にありがとう
ございました。
[記事:及川]
株式会社ハイレックスコーポレーション 様
株式会社ハイレックスコーポレーション様
にシフトケーブル・クラッチケーブルをご支
援していただきました。私のミスですが、再
度依頼を引き受けていただきありがとうござ
いました。チームで重宝させていただきます。
[記事:佐藤]
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
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日信工業 様
日信工業株式会社様より、
シリンダ径の異なる2種類
のマスターシリンダーをご
支援して頂きました。ブ
レーキ関連の問題点は現状、
いくつか残っていますが、
大会までの車両走行を通じ
て一つずつ改善していきた
いです。この度はご多用中
にもかかわらず、ご支援い
ただき誠にありがとうござ
いました。今後とも、何卒
よろしくお願い致します。
[記事:土屋]
Shibaura Institute of Technology Formula Racing
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記事:佐藤
近況報告写真
15
※敬称略 50音順
NTN 株式会社
株式会社 ケーヒン
日本発条株式会社
有限会社アールエーシー
有限会社 小林機工
株式会社 ハイレックスコーポレーション
RSコンポーネンツ
小原歯車工業株式会社
ファクトリーI.T.O
株式会社アールケー・ジャパン
株式会社 三晃製作所
株式会社 フィアロコーポレーション
株式会社アスペクト
ジュニアモーターパーク クイック羽生
株式会社深井製作所
アルバック機工 株式会社
住友電装株式会社
フューチャーテクノロジー 株式会社
有限会社 アローレーシングサービス 株式会社 ソフトウェアクレイドル
有限会社 プラスミュー
株式会社 ウメオカ
株式会社 大槇精機
本田技研工業株式会社
株式会社 エッチ・ケー・エス
大陽ステンレススプリング株式会社
株式会社 本田技術研究所
エヌ・エム・ビー販売株式会社
株式会社 タジマモーターコーポレーション ホンダマイスタークラブ
NOK株式会社
有限会社 津留崎製作所
株式会社 ミスミ
エヌケーエヌ 株式会社
Textreme®
水戸工業株式会社
株式会社 遠藤木型
株式会社 デンソー
株式会社 ミノルインターナショナル
大屋技術伝承塾
株式会社 東京アールアンドデー
UDトラックス株式会社
関東工業自動車大学校
東洋測器株式会社
ユタカ技研株式会社
株式会社 キャロッセ
所沢軽合金株式会社
横河工事株式会社
協永産業株式会社
日新鋼管株式会社
株式会社 レイズ
協和工業 株式会社
日信工業株式会社
株式会社 ワークスベル
株式会社黒坂鍍金工業所
株式会社NIfCO
株式会社 和光ケミカル
CONTACT US
第11期プロジェクトリーダー
大澤 悠太
E-mail:[email protected]
活動場所
芝浦工業大学 大宮キャンパス
(部室・ガレージ)
〒337-8570
埼玉県さいたま市見沼区深作307
Shiba-4
TEAM MEMBER
学部1年
学部2年
学部3年
石岡司
石川 泰
及川 雄也
大河原 悠介 井上翔太
大石 遊
榎本雄仁
金澤 瑞樹
大学院1年
大澤 悠太
黒木雅也
野上 達大
小久保 陽平 小林 京介
鈴木佑奈
吉田 匠吾
佐藤 祐也
髙山篤士
吉野
暁大
学部4年
土屋 聡
松本賢
清水 祐汰
冨桝 貴大
山口渓
高見 祐貴
堀江 健太
野口 誠之
山内 瑛
渡邉 睦士
大学院2年
林 寛之
SHIBA-4公式HP
@shiba_4
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Shibaura Institute of
Technology Formula Racing
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16
FACULTY ADVISER
工学部
機械機能工学科
教育支援センター
澤田 東一
斎藤 寛泰
岡村 宏
システム理工学部
機械制御システム学科 大塚 裕史
君島 真仁
50音順
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協賛企業様