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新 環 境 対応 型
1液 型ウレタン塗膜防水材
DPワンガード・ゼロ
施 工 ハ ンド ブ ッ ク
2 01 3 年 1 1 月 第 1 版
DPワンガード・ゼロ シリーズ
施工ハンドブック
2013 年11 月 第1 版
(’
13.
11月現在)
’
13.11. 500 DFC
目次
①各種一覧表
各種プライマー適合表 ・・・・・・・・・・・ 02
各種トップコート適合表 ・・・・・・・・・・・ 04
一
覧
主要材料荷姿一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・ 09
種
粘度調整について ・・・・・・・・・・・・・・・ 08
各
DPワンガード専用促進剤について ・・・ 06
表
②特性と注意点
潜在性硬化剤の特性 ・・・・・・・・・・・・・ 10
注意点(厚塗り厳禁)・・・・・・・・・・・・・ 12
注意点(塗継ぎについて)・・・・・・・・・ 13
保管・廃棄について ・・・・・・・・・・・・・・ 14
特 性 と 注 意 点
注意点(表面の皮張り)・・・・・・・・・・・ 11
③施工について
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
工 に つ い て
平場の施工 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
施
立上りの施工 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
02
03
各種プライマー適合表
いずれのプライマーも DP ワンガード・ゼロとの相性には
問題ありません。
適応下地
DP ワンガード・
ゼロ
ウレタン系
(溶剤)
16㎏/缶
コンクリート
○
○
○
○
エポキシ系
(溶剤)
12㎏/セット
コンクリート
○
○
○
○
ウレタン系
(弱溶剤)
16㎏/缶
コンクリート
○
○
○
○
エポキシ系
(水性)
16㎏/セット
コンクリート
○
○
○
○
層間プライマーJ
ウレタン系
(溶剤)
16.3㎏/セット
ウレタン
○
○
○
○
層間プライマーR
ウレタン系
(TXフリー)
14㎏/缶
ウレタン・
塩ビシート
○
○
○
○
ポリエステル
複合系(溶剤系)
8㎏/セット
FRP
○
○
○
○
各
種
種
一
一
覧
覧
プライマーU
各
DP ワンガード・
DP ワンガード・
DP ワンガード・
ゼロ
ゼロ ST
ゼロ ST
立上り用
立上り用
種類
商品名
表
表
タックコート KW
AQ プライマー
プライマーFU
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
各 種 プ ラ イ マ ー 適 合 表
各 種 プ ラ イ マ ー 適 合 表
プライマーR
04
05
各種トップコート適合表
水性系の「AQトップ」を塗布する場合は
メーカーへご相談ください。
性 質や 性 能によりトップコートの 種 類 は様 々 で す。 ウレ
タンとの相性を確認しましょう。
DP ワンガード・
ゼロ
Dトップ 700
アクリルウレタン系(溶剤)
14㎏/セット
○
○
○
○
Dトップ F
遮熱用
アクリルウレタン系(溶剤)
16㎏/セット
○
○
○
○
Dトップ ECO
アクリルウレタン系
(TXフリー)
15㎏/セット
○
○
○
○
Dトップ AS
アクリルシリコン系
(TXフリー)
15㎏/セット
○
○
○
○
無機質調
アクリルシリコン系(水性)
20㎏/缶
○
○
○
○
フッ素系(溶剤)
8㎏/セット
○
○
○
○
各
各
DP ワンガード・
DP ワンガード・
DP ワンガード・
ゼロ
ゼロ ST
ゼロ ST
立上り用
立上り用
種類
商品名
種
種
一
一
覧
覧
表
表
Dトップフッ素
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
各 種 ト ッ プ コ ー ト 適 合 表
各 種 ト ッ プ コ ー ト 適 合 表
Dトップ K
06
07
DPワンガード専用促進剤について
※「DPワンガード・ゼロ」、「DPワンガード・ゼロST」共通
DP ワンガード専用促進剤は「SM タイプ」と「W タイプ」
の 2 種類があります。
DP ワンガード・ゼロシリーズには、SM タイプ・W タイプの
2種類の専用促進剤があります。 厚塗りをしたい場合、硬化
時間を短縮したい場合など、用途に応じて使い分けをします。
<使用例>
1)W タイプ添加時の硬化時間目安(塗布量 2.0㎏ /㎡以下の場合)
DP ワンガード専用促進剤
SMタイプ
赤
DP ワンガード専用促進剤
冬場の硬化促進
W タイプ
および厚塗り対応する場合に
添加します。
720g(ポリビン)
液 色
青
DPワンガード・ゼロ、DPワンガー
ド・ゼ ロST、1缶(18㎏)に 対 し、
1本(720g/ポリビン)を添加します。
硬化促進に加え、冬場の材料粘度調整が可能となります。
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
なし
24 時間 16 時間 7 時間
―
Wタイプ
―
16 時間 10 時間 5 時間
なし
―
24 時間 15 時間 7 時間
DPワンガード・ DPワンガード
ゼロの
専用促進剤の
季節区分
種類
冬用
春秋夏用
Wタイプ
5℃
10℃
20℃
16 時間 10 時間 5 時間
なし
―
―
SMタイプ
―
―
Wタイプ
―
30℃
―
24 時間
16 時間 12 時間
24 時間 20 時間 16 時間
―
3)降雨対策の使用目安(塗布後の降雨で雨跡が付かなくなるまでの時間)
DPワンガード・ DPワンガード
ゼロの
専用促進剤の
季節区分
種類
冬用
春秋夏用
いずれのタイプも可使時間が短くなります
ので、必ず少量の材料で試してください。
―
2)厚塗り施工時に次工程に移れる時間
冬 速 厚
荷 姿
16 時間 10 時間 5 時間
Wタイプ
5℃
10℃
20℃
16 時間 10 時間 3 時間
―
―
なし
―
SMタイプ
―
20 時間 3 時間
Wタイプ
―
16 時間 2 時間 1.5 時間
※強雨の場合は、2)の時間を目安にしてください。
― 適応外
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
―
30℃
3 時間
2 時間
D P ワン ガ ー ド 専 用 促 進 剤 につい て
D P ワン ガ ー ド 専 用 促 進 剤 につい て
DPワンガード・ゼロ、DPワンガー
ド・ゼ ロST、1缶(18㎏)に 対 し、
1本(540g/ポリビン)を添加します。
Wタイプ
表
表
液 色
春秋夏用
30℃
覧
覧
540g(ポリビン)
20℃
一
一
荷 姿
10℃
種
種
夏 厚
冬用
5℃
各
各
夏場に厚塗り対応する場合に添加します。
DPワンガード・ DPワンガード
ゼロの
専用促進剤の
季節区分
種類
08
09
粘度調整について
主要材料荷姿一覧
DP ワンガード・ゼロおよび DP ワンガード・ゼロ ST の粘度
調整を行う場合は、ウレタン ECO 希釈剤を使用します。
入目
硬化物密度
(Mg/㎥)
DP ワンガード・
ゼロ
18 ㎏/缶
1.3
DP ワンガード・
ゼロ
立上り用
18 ㎏/缶
1.3
DP ワンガード・
ゼロ ST
18 ㎏/缶
1.3
DP ワンガード・
ゼロ ST
立上り用
18 ㎏/缶
1.3
添加量は季節やタイプにかかわらず上限は 5% です。
※DPワンガード・ゼロおよびDPワンガード・ゼロSTを1缶
(18㎏)に対し、ウレタンECO希 釈 剤 を900g添 加 が
各
上限です。
荷姿
各
材料名
種
種
一
一
1缶(18㎏)
5%
表
表
および
DP ワンガード・ゼロ ST
ウレタンECO
希釈剤の
添加量上限
覧
覧
DP ワンガード・ゼロ
900g
添加量を超えての使用は、物性の
低下を招きますので、添加量の上限
は必ず守ってください。
SM タイプ
DP ワンガード 540g/ビン
専用促進剤
タイプ
―
ウレタン
ECO 希釈剤
―
(SM タイプ・W タイプ)
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
W
720g/ビン
14 ㎏/缶
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
主 要 材 料 荷 姿 一 覧
粘 度 調 整 に つ い て
ウレタンECO希釈剤
14㎏/缶
10
11
潜在性硬化剤の特性
1成分形ウレタン塗膜防水材は、2成分形のウレタン塗膜
防水材と硬化の仕組みが大きく異なります。
注意点(表面の皮張り)
開封後は外気の水分(湿気)に触れることで表面から硬
化していきます。 作業中の可使時間を延長するには、 下記
のように塗膜の表面をなぞり、常に新鮮な塗膜を表面に出す
1成 分 形 の DP ワンガード・ゼロシリーズには、『 潜 在 性
ようにしてください。
硬 化 剤 』という硬 化 剤が含まれています。 この 硬 化 剤は、
缶の中のように密閉された環境では硬化剤として機能するこ
特 性 と 注 意 点
特 性 と 注 意 点
とはありませんが、開缶し外気の水分(湿気)に触れること
で初めて硬化剤として機能し、硬化が開始されます。
残す場合は、ポリフィルム等で表面を覆い、外気との接
触を極力遮断することで、硬化を遅くできます。
表面に皮張りや硬化が発生した場合は、 表面の
硬化物を除去して使用してください。 除去せず
に材料を塗布すると、 仕上がりが悪くなります。
高温・多湿の環境下であれば硬化は早くなり、反対に、低
温・乾燥であれば硬化が遅くなります。 施工する環境により
大きく影響されます。
表面の
硬化物除去
➡
この特性を持つが故、注意すべき点があります。
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
注 意 点 ︵ 表 面 の 皮 張 り ︶
潜 在 性 硬 化 剤 の 特 性
※昼 休み等で時間をあける場合など、 開けた缶の材料を
12
13
注意点(厚塗り厳禁)
高温・多湿の環境下では、硬化が速く
なりますので塗布方法や塗り継ぎ時間
を考慮して施工を行ってください。
特 性 と 注 意 点
特 性 と 注 意 点
1工程に塗布する上限は 2 . 0 ㎏ /㎡(1 . 5 ㎜ 分)と
してください。それ以上厚く塗布すると、 表面のみ
硬化し内部が未硬化となります(これは、1成分形
ウレタンの特性によるもので、 大気中の水分と接す
る表面から硬化が開始されますが、 内部まで硬化
するのに極端に時間がかかってしまうためです)。
そのため、 内部まで硬化する前に膜に力がかか
ると、くぼみやシワが発生します。同様に、 内部が
完全に硬化する前にトップコートを塗布するとトップ
コートの溶剤分によりシワが発生することがあります。
注意点(塗継ぎについて)
※厚塗りを行う場合は、 必ず「DPワンガード専用
促進剤」を添加してください。(P. 06 参照)
厚塗りによる内部未硬化の状態
大面積を施工する際は、段違いに2 列以
上で施工を行うと、塗り継ぎ時間が長くな
らず、安心して施工を行えます。
塗り継ぎ時間の目安
夏:20 分 春秋:30 分 冬:60 分
塗継ぎ段差の状態
トップコートの溶剤分によりシワが発生した状態
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
半 硬 化 状 態で
塗り継ぐと、塗
り継ぎ部に段差
が生じ、仕上り
が悪くなります。
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注 意 点 ︵ 塗 継 ぎ に つ い て ︶
注 意 点 ︵ 厚 塗 り 厳 禁 ︶
内部硬化前に力が加わった状態
14
15
保管・廃棄について
保管方法を守って使用してください。
● 野ざらしで材料を放置しない
● 雨や風、直射日光が当たらないよう
にする
×
○
ウレタン下塗りの作業者と
クロス 張りの 作 業 者 の 間 隔
に注意してください。
先 行して下 塗りが進むと、
ウレタンの硬化が始まりクロ
スの張付けが困難になります。
※下塗りの作業者とメッシュ張
りの作業者は間隔 3m 以内
を目安に行ってください。
ゴムベラで 均 一に塗 布し
ます。
もしくは、 ロ ー ラ ー 刷 毛
使用済缶の廃棄
等でウレタンを配り、フォー
本製品はラミネート缶を使用しています。
ムバケで均します。
缶を廃棄する場合は、ウレタンを硬化させた後に缶から剥
がして廃棄してください。
これにより、産業廃棄物ではなく、鉄クズとして引き取っ
てもらうことができます。
ラミネート缶のため、リサイクルが可能です。
➡
缶メーカー
➡
リサイクル業者
工事店
メーカー
➡
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
立上りは必ず「立上り用」を使用します。 立上りに平
場用を用いると、 充分に厚みが確保できません。 そ
のため、トップコート塗布時にトップコートの溶剤分
がウレタンに浸透し、 膨れが発生することがあります。
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
立 上 り の 施 工
保 管 ・ 廃 棄 に つ い て
○ DP ワンガード・ゼロ立上り用塗布
工 に つ い て
※雨にさらされるとキャップ付近に水が溜まり、 缶
の変形等でわずかでも水分が浸入すると材料の
硬化・増粘等が発生する可能性があります。
○クロ ス張付け
施
特 性 と 注 意 点
● 長期保管された材料の使用も避ける
立上りの施工
16
平場の施工
memo
平場は、コテやスクイージーを用いて塗布します。 希釈を
行わなくても比較的流動性が高いため、勾配のきつい場所
などでは注意する必要があります。
施
工 に つ い て
側溝・ドレン廻り
平 場 の 施 工
側溝・ドレン等、勾配のきつい部位は、材料が流れてシワ
が発生する可能性がありますので、 勾配によって「立上り
用」を使用するか、「平場用」と「立上り用」を混ぜて粘度
調整を行ってください。
ゴムベラ・スモールロー
ラー等で塗布し、 最後に、
ゴムベラ・フォームバケ等
で仕上げます。
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック
DP ワンガード・ゼロ シリーズ 施工ハンドブック