NJG1692NB2 データシート

NJG1692NB2
X-SPDT(DP4T)スイッチ
スイッチ
概要
NJG1692NB2 はバランス型フィルタ切替に最適な GaAs X (クロ
ス)-SPDT (DP4T) スイッチ MMIC です。
本製品は低切替電圧対応、低挿入損失、及び、広帯域動作などを特
徴とします。また、保護素子を内蔵することにより高い ESD 耐圧を
有しています。
NJG1692NB2 は EPCSP10-B2 パッケージを採用し、小型・薄型化
を実現します。
*) クロス SPDT スイッチ:2 つの SPDT スイッチの出力ポートが
内部でクロスしているスイッチ。
外形
NJG1692NB2
アプリケーション
バランス型フィルタ切替用途
TDD/FDD-LTE、UMTS、CDMA と GSM のマルチモード及びマルチバンド用途
モバイルフォン、タブレット PC、データカードとルーターなどモバイル端末用途
特徴
低動作電圧
低切替電圧
低挿入損失
VDD=2.7V typ.
VCTL(H)=1.8V typ.
0.3dB typ.
@f=1.0GHz, PIN=0dBm
0.35dB typ.
@f=2.0GHz, PIN=0dBm
0.40dB typ.
@f=2.7GHz, PIN=0dBm
高アイソレーション 28dB typ.
@f=1.0GHz, PIN=0dBm
22dB typ.
@f=2.0GHz, PIN=0dBm
19dB typ.
@f=2.7GHz, PIN=0dBm
小型・薄型パッケージ EPCSP10-B2 (パッケージサイズ: 1.55x1.15x0.55mm)
RoHS 対応、ハロゲンフリー
MSL1
端子配列
端子配列
(Top View)
真理値表
PA2
PA1
VDD
1
10
9
GND
2
8
PC1
GND
3
7
PC2
4
5
6
PB1
PB2
VCTL
1. PA2
2. NC (GND)
3. GND
4. PB1
5. PB2
6. VCTL
7. PC2
8. PC1
9. VDD
10. PA1
9. VDD
“H”=VCTL(H), “L”=VCTL(L)
通過経路
VCTL
PC1-PA1, PC2-PA2
H
PC1-PB1, PC2-PB2
L
注: 本資料に記載された内容は、予告なく変更することがありますので、ご了承下さい。
Ver.2014-04-21
-1-
NJG1692NB2
絶対最大定格
Ta=+25°C, Zs=Zl=50Ω
項目
記号
条件
定格
単位
入力電力
PIN
VDD =2.7V, VCTL=0V/1.8V
28
dBm
電源電圧
VDD
VDD 端子
5.0
V
切替電圧
VCTL
VCTL 端子
5.0
V
消費電力
PD
4 層基板(101.5 x 114.3mm, スルーホール
なし)FR-4 基板実装時, Tj=150℃
320
mW
動作温度
Topr
-40~+90
°C
保存温度
Tstg
-55~+150
°C
-2-
NJG1692NB2
電気的特性
(共通条件:Ta=+25°C, Zs=Zl=50Ω, VDD=2.7V, VCTL(L)=0V, VCTL(H)=1.8V)
項目
記号
条件
最小値 標準値
最大値
単位
動作電圧
VDD
1.5
2.7
4.5
V
動作電流
IDD
-
13
30
µA
切替電圧 (LOW)
VCTL(L)
0
-
0.45
V
切替電圧 (HIGH)
VCTL(H)
1.35
1.8
4.5
V
ICTL
-
3
10
µA
f=1.0GHz
-
0.30
0.45
dB
f=2.0GHz
-
0.35
0.50
dB
切替電流
挿入損失 1-1
LOSS1-1
挿入損失 1-2
LOSS1-2
挿入損失 1-3
LOSS1-3
f=2.7GHz
-
0.40
0.55
dB
挿入損失 2-1
LOSS2-1
f=1.0GHz
-
0.30
0.50
dB
挿入損失 2-2
LOSS2-2
f=2.0GHz
-
0.40
0.55
dB
挿入損失 2-3
LOSS2-3
f=2.7GHz
-
0.45
0.65
dB
アイソレーション 1-1
ISL1-1
f=1.0GHz
26
28
-
dB
アイソレーション 1-2
ISL1-2
f=2.0GHz
20
22
-
dB
アイソレーション 1-3
ISL1-3
f=2.7GHz
17
19
-
dB
アイソレーション 2-1
ISL2-1
f=1.0GHz
25
27
-
dB
アイソレーション 2-2
ISL2-2
f=2.0GHz
19
21
-
dB
アイソレーション 2-3
ISL2-3
f=2.7GHz
16
18
-
dB
アイソレーション 3-1
ISL3-1
f=1.0GHz
26
28
-
dB
アイソレーション 3-2
ISL3-2
f=2.0GHz
21
23
-
dB
アイソレーション 3-3
ISL3-3
f=2.7GHz
20
22
-
dB
0.2dB 圧縮時入力電力
P-0.2dB
f=2.0GHz
20
24
-
dBm
定在波比
VSWR
f=2.0GHz, On port
-
1.2
1.4
50% CTL to 10%/90% RF
-
1.5
5.0
スイッチング速度
TSW
PC1-PA1,
PC2-PB2
PC1-PB1,
PC2-PA2
PC1-PB1,
PC2-PA2
PC1-PA1,
PC2-PB2
PC1-PC2
µs
-3-
NJG1692NB2
端子説明
端子番号
端子記号
機
能
1
PA2
RF ポート A2 です。VCTL 端子に 1.35~4.5V の VCTL(H)を印加することで、
PC2 端子と接続します。なお、内部バイアス用の DC 電圧が印加されている
ため、DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
2
NC(GND)
この端子はチップ内部との接続がありません。基板上で接地電位に接続してく
ださい。
3
GND
接地端子です。RF 特性を劣化させないために、IC ピン近傍で接地電位に接続
してください。
4
PB1
5
PB2
6
VCTL
RF ポート B1 です。VCTL 端子に 0~0.45V の VCTL(L)を印加することで、
PC1 端子と接続します。内部バイアス用の DC 電圧が印加されているため、
DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
RF ポート B2 です。VCTL 端子に 0~0.45V の VCTL(L)を印加することで、
PC2 端子と接続します。内部バイアス用の DC 電圧が印加されているため、
DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
制御信号入力端子です。ハイレベルとする際には 1.35~4.5V の電圧を、ロー
レベルとする際には 0~0.45V の電圧を印加して下さい。
共通 RF ポート 2 です。VCTL 端子に印加する電圧により、PA2 端子または
PB2 端子と接続されます。内部バイアス用の DC 電圧が印加されているため、
DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
共通 RF ポート 1 です。VCTL 端子に印加する電圧により、PA1 端子または
PB1 端子と接続されます。内部バイアス用の DC 電圧が印加されているため、
DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
7
PC2
8
PC1
9
VDD
電源端子です。1.5~4.5V の正電源電圧を印加して下さい。RF 特性への影響を
抑止するため対 GND 間にバイパス用のキャパシタを接続してください。
PA1
RF ポート A1 です。VCTL 端子に 1.35~4.5V の VCTL(H)を印加することで、
PC1 端子と接続します。なお、内部バイアス用の DC 電圧が印加されている
ため、DC ブロッキングキャパシタを接続してください。
10
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NJG1692NB2
特性例 (推奨回路による, 外部回路の損失除く)
Insertion Loss vs. Frequency
( VDD=2.7V )
Insertion Loss (dB)
0.0
PC1-PA1
PC1-PB1
PC2-PA2
PC2-PB2
-0.2
-0.4
-0.6
-0.8
-1.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
Frequency (GHz)
VSWR vs. Frequency
( VDD=2.7V, VCTL=1.8V )
2.0
PC1 Port
PC2 Port
PB1 Port
PB2 Port
1.8
VSWR
1.6
1.4
1.2
1.0
0.5
( VDD=2.7V, VCTL=0V )
2.0
PC1 Port
PC2 Port
PA1 Port
PA2 Port
1.8
VSWR
VSWR vs. Frequency
1.6
1.4
1.2
1.0
1.5
2.0
2.5
1.0
0.5
3.0
1.0
Frequency (GHz)
Isolation vs. Frequency
( V =2.7V, V
DD
0
CTL
PC1-PC2
-20
-25
-35
Frequency (GHz)
2.5
=0V )
PC1-PA1
PC2-PA2
PC1-PC2
-25
-35
2.0
3.0
-20
-30
1.5
2.5
-15
-30
1.0
CTL
-10
-15
-40
0.5
DD
-5
PC2-PB2
Isolation (dB)
Isolation (dB)
( V =2.7V, V
0
PC1-PB1
-10
2.0
Isolation vs. Frequency
=1.8V )
-5
1.5
Frequency (GHz)
3.0
-40
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
Frequency (GHz)
-5-
NJG1692NB2
特性例 (推奨回路による、外部回路の損失を除く)
Insertion Loss vs. Input Power
Insertion Loss vs. Input Power
( f=2GHz, , V =2.7V )
0.0
Insertion Loss (dB)
Insertion Loss (dB)
( f=2GHz, PC1-PA1 ON, VCTL=1.8V )
DD
0.0
-0.5
-1.0
PC1-PA1
PC2-PA2
-1.5
PC1-PB1
-0.5
-1.0
V =1.5V
DD
V =2V
DD
V =2.7V
DD
-1.5
V =3.5V
DD
PC2-PB2
V =4.5V
DD
-2.0
10
15
20
Input Power (dBm)
25
30
-2.0
5
10
15
20
25
30
Input Power (dBm)
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NJG1692NB2
推奨回路
推奨回路
PA2
PA1
56pF
56pF
VDD
1
10
9
1000pF
2
8
2.7V
PC1
56pF
3
7
PC2
56pF
VCTL
4
5
6
0/1.8V
56pF
56pF
PB1
基板実装図
基板実装図
PB2
(TOP VIEW)
PC1
PC2
基板:
キャパシタサイズ:
ストリップライン幅:
基板サイズ:
C5
VDD
C4
FR-4, t=0.2 ㎜
1005
0.4mm
26 x 26mm
VCTL
C7
基板、キャパシタ、コネクタの損失
C3
C6
C2
C1
PA1
PB2
PA2
周波数 (GHz)
損失 (dB)
1.0
0.33
2.0
0.54
2.7
0.69
PB1
部品表
部品表
部品番号
定数
備考
C1~C6
56pF
村田製作所(GRM15)
C7
1000pF
村田製作所(GRM15)
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NJG1692NB2
実装拡大図
実装拡大図
(TOP VIEW)
PCB
PKG Terminal
PKG Outline
GND Via Hole
直径: φ= 0.2mm
デバイス使用上の注意事項
デバイス使用上の注意事項
[1] 各 RF 端子には内部バイアス用の DC 電圧が印加されているため、(C1~C6)の DC ブロッキングキャパシタを
接続してください(ただし、SAW フィルタのように構造上 DC ブロッキングキャパシタと同じ役割をするデバ
イスと接続された場合は、DC ブロッキングキャバシタが不要となる可能性があります)。
[2] RF 特性への影響を抑止するために、VDD 端子には対する GND にバイパスコンデンサ(C7 )を接続してく
ださい。
[3] アイソレーションを含む RF 特性を損なわないために、IC の GND 端子は最短距離で基板のグランドパタ
ーンに接続できるパターンレイアウトを行ってください。また、グランド用スルーホールも同端子のでき
るだけ近傍に配置してください。
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NJG1692NB2
■ EPCSP10-B2 パッケージ推奨フットパターン
パッケージ推奨フットパターン
PKG : 1.15mm x 1.55mm
Pin pitch : 0.4mm
: ランド
: マスク(開口部) *メタルマスク厚 : 100um
: レジスト(開口部)
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NJG1692NB2
パッケージ外形図(EPCSP10-B2)
パッケージ外形図
TOP VIEW
SIDE VIEW
BOTTOM VIEW
ガリウムヒ素(GaAs)製品取り扱い上の注意事項
ガリウムヒ素
製品取り扱い上の注意事項
この製品は、法令で指定された有害物のガリウムヒ素(GaAs)を使用しております。危険防止のた
め、製品を焼いたり、砕いたり、化学処理を行い気体や粉末にしないでください。廃棄する場合
は、関連法規に従い、一般産業廃棄物や家庭ゴミとは混ぜないでください。
この製品は静電放電 ・ サージ電圧により破壊されやすいため、取り扱いにご注意下さい。
単位
: mm
基板
: ガラエポ基板
端子処理
: Auメッキ
モールド樹脂
: エポキシ樹脂
重量
: 2.0mg
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
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