経営貢献/情報処理学会CCフォーラム

IBM Business Consulting Services
5年後のコンタクトセンターワークショップ
経営貢献/情報処理学会CCフォーラム
2014年6月12日
© Information Processing Society Japan Contact Center Forum
ワークショップ【G-3】
経営貢献/情報処理学会CCフォーラム
13:30-14:00
講演
「コンタクトセンターの経営貢献を考える」
講師
情報処理学会コンタクトセンタフォーラム 代表委員
イー・パフォーマンス・ネクスト 代表
宮崎義文
14:00-15:00
パネルディスカション
~センターの『価値』どう高めるか~
パネラー:
東京海上日動コミュニケーションズ
執行役員
ネスレ日本 マーケティング&コミュニケーションズ本部
コンシューマーリレーションズ部
部長
消費者の声研究所
代表取締役
森下仁丹 ヘルスケア事業本部 業務管理室
室長
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氏
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田口 浩 氏
野崎 善教 氏
増田 由美子 氏
川守 秀輔 氏
モデレータ: イー・パフォーマンス・ネクスト 代表 宮崎 義文
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G-3 経営貢献/情報処理学会CCフォーラム
「コンタクトセンターの経営貢献を考える」
Agenda
1.情報処理学会コンタクトセンタフォーラムのご紹介
2.コンタクトセンタの位置付けが経営から見て低い理由
3.経営貢献の中身の定義
4.経営貢献の見える化
- PDCA循環 –
5.経営貢献先進事例(デジタルプラクティス論文より)
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情報処理学会 コンタクトセンタフォーラムのご紹介
設立背景: ・ 情報処理学会の中に実務家向けの研究会としてITフォーラムが発足
アカデミズム中心の活動に加え、実務家により実用研究活動を強化
・ 情報処理学会 ITフォーラムの1つとして、2010年8月の設立
5年後のコンタクトセンタに向けて・・
・目標
:実務家を中心とし実践経験をベースに
・高付加価値型のコンタクトセンタ
・経営に積極的に貢献するコンタクトセンタ
を実現するコンタクトセンタモデルの創出を目標
・科学的な視点とIT活用の視点から展開
・主な発表活動
① 論文誌 ディジタルプラクティス (実務家向けの論文誌)
「経営に貢献するコンタクトセンタ」特集号 2014年1月15日 発刊
② ソフトウエアジャパン 2014(実務家向けの研究会発表イベント)
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論文誌 ディジタルプラクティス
「経営に貢献するコンタクトセンタ」特集号
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本日資料のダウンロード
後日、リックテレコムのHPからダウンロード可能です。
関連資料のダウンロード
デジタルプラクティス 17号
コンタクトセンタ特集号 論文ダウンロード
次のURLからダウンロード可能です
http://www.ipsj.or.jp/dp/dp-index.html
情報処理学会
ソフトウェアジャパン配布資料のダウンロード
次のURLからダウンロード可能です
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http://www.cc-forum.info/
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経営から見てコンタクトセンタの位置付が低い原因
フォーラムメンバで議論し、45の原因を抽出、これらの原因を分類し次の4種類に整理
経営層からの現場理解の欠如
コンタクトセンタ
現場
経営層
経営視点での提案の欠如
現場と経営を結びつけるキー人材が不在
今回ここに着目
経営視点でのコンタクトセンターの
活用方法論が確立していない
まずは、経営貢献
の中身を定義
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経営貢献の訴求する上での問題
経営サイド
現場サイド
活動を中心とした訴求
経営貢献
活動結果
・コンタクトセンタはあくまで手段
=> 目的と手段が混同されがち
・コンタクトセンタ固有の用語
=> 経験・知識のない経営層に
分かりにくい
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経営貢献を考える上での3つの視点
現場サイド
経営サイド
経営貢献目標
(目的)
コンタクトセ
ンタの役割
(手段)
コンタクトセンタ
の
具体的活動
経営から見た
活動成果
活動結果
現場活動の
評価
・ 目的(経営貢献目標)と手段(コンタクトセンタの役割)を分離
・ 経営視点とコンタクトセンタ視点の言葉を対応付け
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経営貢献を考える上での3つの視点
経営サイド
現場サイド
①目的
経営の投資目的
②役割
コンタクトセンタの役割
③活動
コンタクトセンタの具体的活動
売上げ増加
顧客ロイヤリティ向上
顧客満足度(CS)向上/ロイヤルカスタマ
向けサービス
サービス・商品力向上
マーケティング活動/商品サービス改善
支援(VOC)/SNS(ソーシャルリスニング)
売上げ拡大(販売促進)
新規顧客開拓/顧客単価向上(クロスセル
アップセル/リテンション(解約防止)
売上げ拡大 (販売支援)
商品サービス情報発信/営業活動支援
(営業プロセス支援、キャンペーン等 )
新規事業展開
コンタクトセンタ業務委託/研修外販
コスト削減
センタ運用効率の向上
要員最適化(WFM等)/CSR生産性向上/
コール削減/自動化/アウトソース活用
リスク軽減
事業リスク回避機能
クレームマネジメント/リスクマネジメ
ント・コンプライアンス順守
社会貢献
CSR推進機能
人材育成
全社CS推進機能
社会貢献活動
社内顧客志向醸成活動
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経営から見た活動成果と現場での活動評価
経営サイド
現場サイド
経営から見た
活動成果
活動評価方法
の例
CS・ロイヤリティ
①
離反数の減少/再購買率向上
顧客ロイヤリティ向上
CSと離反数/再購入率の相関
NPSと離反数/再購入率の相関
製品/サービスの改善
サービス・商品力向上
苦情/クレームの減少率
提案件数/採用率の増加
新規顧客獲得数増加/売上増
売上げ拡大(販売促進)
新規リード獲得率
/成約(クロージング)率
売上げ増加
売上げ拡大 (販売支援)
売上寄与率(コンバージョン
レート)/離反防止率
新規事業展開
コスト
センタ業務での売上増/経費
売上げ増(ROI:投資対効果)
②
センタ経費の削減/売上げ増
③
④
⑤
経費削減による利益増加
イメージ低下の抑制/
業務停止リスクの抑制
センタ運用効率の向上
損失(みなし効果)
事業リスク回避機能
企業イメージ・CS/ES
企業イメージ向上
CSR推進機能
人材育成への投資効果
全社CS推進機能
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人件費・運用費の対前年比較
/CPC /CPM・CPH
苦情・クレーム件数の削減
回避損失額の算出
CS/従業員満足度(ES)
CS/従業員満足度(ES)/活性度
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CPC (Cost Per Call) = 総人件費(直・間接) / 総受電コール数
CPM (Cost Per Minute) = 総人件費 / 総処理時間時間(分)
CPH (Cost Per Hour)
= 総人件費 / 総処理時間(時間)
ROI
(Return On Investment) = 効果金額 / センタ費用
CS
(Customer Satisfaction) 顧客満足度
NPS (Net Promoter Score) =
推奨者率(%) – 非難者率(%)
「あなたは友人や同僚に薦めたいと思うか?」の答え :0~10の11段階調査
・10~9:プロモーター(推奨者)
・8~7:ニュートラル (中立)
:6以下:デトラクター(非難者)
ES (Employee Satisfaction)
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従業員満足度
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経営貢献の中身の定義(3)
コンタクトセンタの9の役割(中項目)を具体的な24の活動(小項目)にブレークダウンし、
24の活動について、
活動手順と活動内容を示しPDCA 循環ができるよう、財務指標, 成果指標, 管理指標を付加
サービス・商品力向上(センタの役割)のブレークダウン例
大項目
中項目
小項目
経営の
投資
項目
センタの
役割
センタの
具体的
活動
売上げ
増加
⑤
サービス・
商品力向
上
13.
マーケティング
活動
14.
商品開発
支援活動
活動手順
①VOC活動
商品企画
サービス企画
へのインプット
②VOC活動
製品評価
改善提案
活動 への
インプット
活動内容
財務
指標
・売上げ
増加
①コール分析と
関連部門への発信
②分析情報の関連
部門と共有・゙活用
③VOC活動の組織化
・改善に
よる
売上げ
増加
成果
指標
管理
指標
・新製品
提案採用
の件数
・提案数
・提案率
・改善提案
採用件数
・提案数
・提案率
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戦略マップによる経営貢献の見える化
コールセンター
運用の効率化
(例)
中項目(コンタクトセンタの役割)
コールセンター運用の効率化
・CPC/CPM
・総運用コスト
小項目(具体的な活動)
要員配置の最適化
・サービスレベル
(放棄率)
・総人件費/総着信数
CSRの生産性向上
・AHT
・自己解決率
・一次解決率
トラフィックに対する最適人員配置
・コール予測精度 ・AHT
・サービスレベル ・必要人数と実績差
スタッフ数の最適化
・総人件費 ・欠勤率 ・業務外時間
・SV比率
・業務工数 ・退職率
要員配置最適化管理
・スケジュール順守率 ・稼働率
・シフト計画達成率
ナレッジ(FAQ等)改善・活用
・FAQ利用率 ・FAQ HIT率
オペレータースキル向上
・スキル評価 ・年間教育時間
・保留時間/回数 ・ミス率
オペレーターデスクトップ改善
・平均ストローク数 ・画面応答時間
入電量削減/自動化
・CALL削減率
社員代替
・社員比率 ・外注費
不要コール/長時間呼の削減
・不要コール比率 ・長時間可呼比率
IVR/WEB誘導
・IVR誘導比率 ・Wen誘導比率
凡例
活動内容
・管理指標(KPI)
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戦略マップにより 経営貢献全体を見える化
大項目(経営の投資項目:目的)
中項目(コンタクトセンタの役割)
売上げ増加
顧客ロイヤリティ向上
サービス商品力の向上
売上げ拡大
新規事業展開
コスト削減
コールセンター運用の効率化
経営貢献
・CPC/CPM
・総運用コスト
小項目(具体的な活動)
活動内容
スタッフ数の最適化
要員配置の最適化
・サービスレベル
(放棄率)
・総人件費/総着信数
・総人件費 ・欠勤率 ・
・SV比率
・
CSRの生産性向上
・ ・ ・
リスク回避
・ ・ ・
社会貢献
・ ・ ・
凡例
・管理指標(KPI)
人材育成
・ ・ ・
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経営貢献先進事例
経営の投資項目
(目的)
売上げ増加
コンタクトセンタの役割
(手段)
コンタクトセンタの
具体的活動
顧客ロイヤリティ向上
顧客満足度(CS)向上
サービス・商品力向上
マーケティング・製品改善
VOC/SNS(ソーシャルメデイァ)活用
売上げ拡大
(販売促進)
売上げ拡大 (販売支援)
新規事業展開
先進事例
プラス様
ファンケル様
新規顧客開拓
リテンション・解約防止
営業活動支援
商品サービス情報発信
コンタクトセンタ機能拡張
コスト削減
センタ運用効率の向上
要員最適化(WFM等)/自動化
CSR生産性向上/FAQ活用
リスク軽減
事業リスク回避機能
クレーム/リスクマネジメント
コンプライアンス順守
社会貢献
CSR推進機能
人材育成
全社CS推進機能
東京海上日動
コミュニケーションズ様
社会貢献活動
社内顧客志向醸成活動
Yahoo !Japan様
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経営貢献先進事例(デジタルプラクティス論文より)
プラス様
問合せ対応の従来コンタクトセンタの殻を破り,
お客様の声を事業に反映し継続的に変革を推進
・お客様と企業の間に立つコンタクトセンタの価値を認識、ミッションを再定義
東京海上日動
コミュニケーションズ様
コスト最適化の実現訴求により、コストセンタからの脱却を提案
・指標基づく運用管理のホワイトボック化により4年間で28%のコスト削減
Yahoo!Japan様
コンタクトセンタを顧客対応を経験する実践の場として活用
役員を巻き込み,役員を含む従業員の意識改革を推進
・五感全てを使わせる顧客対応研修の企画・実施
ファンケル様
社長直轄のお客様視点推進の実践部隊として、お客様の声を具現化
・お客様の声を収集・集約(ヤホーシステム)、お客様の声の社内発信
・お客様の声を製品改善に活用(出荷箱のサイズ変更、・・)
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ご清聴ありがとうございました!
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9:45‐12:00 情報処理学会 コンタクトセンタフォーラム
パネルディスカション
「~センターの『価値』どう高めるか~」
パネラの方々のご紹介
田口 浩 様
(東京海上日動コミュニケーションズ 執行役員)
川守 秀輔 様
(森下仁丹 ヘルスケア事業本部 業務管理室 室長)
野崎 善 様
(ネスレ日本 マーケティング&コミュニケーションズ本部
コンシューマーリレーションズ部 部長)
増田 由美子 様 (消費者の声研究所 代表取締役)
モデレータ:
イー・パフォーマンス・ネクスト
代表 宮崎 義文
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パネルディスカションの進め方
1. 経営から見たコンタクトセンターの位置づけと価値
・ 現状はどう見ているのか? 期待は? 現場の実態は?
・ 本来の位置けは? コンタクトセンタの価値はどうあるべきか?
2.. どうすれば価値を認めてもらえるのか?
3. CSとESの相関、経営に寄与するセンターとしてのあり方について
・ 経営側の期待に対して何に努力していくべきか
・ 現場力をいかに引き出すか?人材育成をどうするか?
4.. 今後の向かうべき方向性
・5年後はどんなコンタクトセンタの経営貢献という
観点からどんな存在に?
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