専門文献講読 I

2014/5/24
専門文献講読 I
第7回：第5章 ‘Promotional Tie‐In and Product Placement’
2014.5.23
立命館大学映像学部
宿南達志郎
Promotions Overview(150‐155)
Talent in Promotions(155‐157)
Restricted‐Audience Films(157‐159)
Restaurant Promotions(159‐164)
Car Promotions(164)
Cell Phone and Other Electronic Products(165‐
166)
• Film Festivals(166‐168)
• Promotions at Theaters(168)
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Product Placement Overview(168‐171)
Story‐Point Product Placement(172‐173)
Product‐Placement Conflicts(173‐175)
Promotion Misfires(176)
Promotions beyond Theatrical(177)
History of Tie‐Ins and Product Placement(177‐180)
Product Placement Overview(168‐171)
• プロダクト・プレースメントとは、映画やテレビ番
組やゲームなどにブランド名を（コンテンツ内）表
示すること。
• 最初から契約ありきでなく、たまたま監督が使っ
た製品の使用許諾というケースも多い。
• The Italian Job（2004、1969のリメイク）とMINI
Cooper…$106Mの興行収入
• 逆tie‐in：コメディWayne’s Worldで、Pepsi缶と
Pizza Hut箱とDoritosのチップを写し、「売り切れ
ない」というギャグを放った。
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• 失敗作（flop)
– POM Wonderful Presents(2011)
• B.O.=$638,476
• Budget=$1.5M
• http://www.youtube.com
/watch?v=T4Ng2P3zxfM
– documentary film about product placement, marketing and advertising in movies and TV shows, directed by Morgan Spurlock.
– Supersize Me(2004)の興行
収入は$29.5M
• http://www.youtube.com/watch?v
=I1Lkyb6SU5U
• The Joneses（2009）
– B.O.=$7M
– Kate is the leader of a team of stealth marketers, professional salespeople who disguise product placement as a daily routine.
– Their clothing, accessories, furniture, and even food are carefully planned and stocked by various companies to create visibility in a desirable consumer market.
– この映画のPPは、Audi, United Armor, Ethan Allenなど
http://www.youtube.com/watch?v=n2Y3GoN2PGw
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• Madison Avenue
– マディソンアベニュー《New York 市にある米国広告
業の中心地》.
– (米国の)広告業界(のやり方[考えかた]).
• PPの一つの目的はDVRによるCMスキップ対策。
• PP brokerはLAなど。広告代理店の子会社も。
• PPには長期計画が必要。
– Spy Kids 2とPayless ShoeSource。4952店舗でSpy Kids
スタイル（$14.99）を売った。
• Dodgeball: A True Underdog Story
– プラカードに実在や架
空の会社名を
– Lumber Liquidation
– Fox Sports
– ESPN 8: The Ocho
– B.O.=$167M
– https://www.youtube.
com/watch?v=W‐
XbDZUnUmw
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• 映画が封切りされる前には契約金は支払われない。
編集で自社の画像がカットされる可能性があるからだ。
– relish 味わう、楽しむ
– cavalcade パレード、連続
– overt 公然の ⇔ covert ひそかな、隠れた
• 映画のエンドクレジットは提携会社には大きな意味は
ない。
– ほとんどの観客が観ていないからだ。
• タレントを実際の広告に使う時には別途契約が必要だ。
• PPが使えるかどうかは、脚本や設定や時代背景が大
きく影響する。
– 労働者の主役がぜいたく品を使うのはおかしい。
Story‐Point Product Placement(172‐
173)
• 会話にもPPを。
– 背景だと25%の認知度、台詞だと50%の認知度にアップ。
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Johnson Family Vacation
Austin Powers: The Spy Who Shagged Me
Big
Million Dollar Mystery
The Lost World: Jurrasick Park 2
– MercedezがSUVのために数百万ドル支払った
• The Matrix: Reloaded
• Are We There Yet?
– Lincoln‐Mercury SUV
• Minority Report
– Lexus
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Product‐Placement Conflicts(173‐175)
• PP会社の機能は、商品が良く見えるように調整
するだけでなく、悪く扱われていないかをチェック
して、提携会社に知らせてあげることだ。
• 映画の主人公が酒を飲んで交通事故を起こした
らその酒のイメージダウンになる。
• 安全性に関わりない場合は、映画会社にクレー
ムをつけるのは難しい。
• 著作権法でフェアーユースを認めているからだ。
• しかし、MiramaxのBad Santa(2003)では、Allied Domecq SpiritsがStolichnayaに似た赤いラベル
のvodkaのPPを許可しなかった。
• Broken Lizard’s Club Dread（Fox Searchlight）
(2004)の公開についてClub Medが差し止め
請求したことがある。
• MGMのHarley Davidson and Marlboro Man(1991)の際は、自動車とタバコの生産者
からクレームが付いた。
• 微妙な例としては、提携会社の競合が悪者
扱いされる場合である。
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• non disparagement clause
– 映画の中で自社の車が事故る場合に、車の識別
可能情報を外すとか、他社の車と交換するとかを
要求できる。
• PPで最も議論をよんだのは、トム・クルーズ主
演の’Jerry Maguire’とオリバーストーン監督
の’Natural Born Killers’だろう。
– ‘Jerry’Reebokの印象が悪くなるようなセリフがあ
り、認められなかった。
• Jerry Maguire（邦題：
ザ・エージェント、1996）
– 興行収入 $273M
– 主演：トム・クルーズ
– 共演：キューバ・グッ
ディング・Jr（アカデミー
賞助演男優賞）、レ
ニー・ゼルウィガー
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– Reebokは、$1.5Mも負担して映画に使われるCMも特
別に制作したのに、封切り2週間前になってそのよう
なシーンがあるのを知った。
• 制作会社はクレームのあったシーンを削除した。
昨今では、プロデューサーがFinal Cutできる契約
になっている。
• Natural Born Killersでは、コカコーラの広告が暴
力シーンで使われていることが問題となった。
• Dickie Robrts: Former Child Star（Paramaout、
2003）については、Slip 'N Slideが見えていること
が問題になった。
• Natural Born Killer(1994)
– 監督:オリバー・ストーン、
– 原案:クエンティン・タラン
ティーノ
– 行く先々で殺人を繰り返
すカップルの逃避行を描
いたバイオレンス映画。
– 欧米各国で年齢制限公
開や上映禁止となり、話
題を呼んだ。
http://www.youtube.com/wa
tch?v=4_67t6I_beg
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• タバコのCMはテレビでは放映できないが、映画
でも見せないようにすることに同意した。
• MPAAはタバコを吸っている描写にも暴力やセッ
クスと同様の規制を加える検討をしている
（2007）。
• これに関しては賛否両論あり、禁煙団体は絶賛
しているが、ハリウッドは喫煙シーンをなくしてし
まうのは現実に反するし、検閲に近いのではな
いかと反対している。
– 但し、PPを自粛しようという動きは広がっている。
• かつてはタバコ業界はPPに積極的だった。
• 1989年の下院公聴会でPhilip Morrisは、Lark
を’License to Kill’（James Bond）にPPするため
に35万ドル支払ったと証言した。
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Promotion Misfires(176)
• Hoodwinked Too! Hood vs Evil
– Berger Kingが特別メニューを出して1年後にやっとアニメができ
た。
• Radio Flyer
– Dairy Queenはプロモーション広告を作り、宣伝も行った（$1M）
が、映画ができたのは1年後で、しかも興行収入もわずか
$4.6Mだった。
• Lost in Space
– New Line Cinemaがレストラン（Little Chaesar’s）を訴えた。
• Gozilla
– Taco Bellはtie‐inに$20Mを支出したが、封切りまでキャラクター
を商品に使えなかった。それもあり、興行収入は$136Mと制作
費をなんとか回収するレベルに留まった。
History of Tie‐Ins and Product Promotions(177‐180)
• 1970年代：tie‐in始まる
• 1990年代後半：映画のtie‐inのピーク
– Star Wars Episode I
– LucasfilmがPepsi(Pizza Hut, KFC, Taco Bellの親会社）
と数M$の契約
• 1980年代はレストランがTie‐inの相手。昨今では、
自動車、携帯などから数M$の資金が。
• 何本かの映画をまとめてtie‐inしようとする動き
もあったが、マーケターにとっては愚策だ。
– ターゲット市場が異なる。
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• Paramount with Kmart, Goodyear, and Chrysler...sweepstakes
• 1992 McDonald & Warner Bros. ...Batman Returnsのハッピーミールで。
• 初期のProduct Placementではブランド名は出て
こなかった。シリーズドラマで使われるようになっ
た。
• 1960‐70年代にリアリズムが強調され、ブランド
名も映画の中に登場する。
• 1980年代に消費者向け商品の宣伝支援がきっ
かけ。
• 1984年にMGMが’2010’というSF映画を作った
が、その時はPanAm航空、シェラトンホテル、
アップル、バドワイザーなどが宣伝の支援組
織だった。
• 最も注目されたPPは、E.T.のもの。
– Reese’sのお菓子は65％売上アップ
– Milk Duds キャンディを使わなかった理由はalien
があとで病気になるので、印象が悪くなるといけ
ないので使わなかったとのことだ。
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• James Bond（Dr.No）でのウォッカ（Smirnof）のPP
は大成功だった。
• PPに関しては訴訟も起きている。Reebokが
Tristarを、Black&Deckerが20CFoxを。
• メジャーも最初はPPのスポンサーと直接契約し
ていたが、PPが多くなり過ぎて制作会社に任せ
るようになった。
• 2002年にMiramaxがCoors（ビール）と3年契約（5
本以上）を結んだことがあった。その時はすでに
撮影していたHeinekenの画像をCoorsで上書き
した。契約でCoorsまたは架空のブランドを使え。
• New Line Cinemaはサムスンと2年契約。
– The Notebook・・・$80M
• FordはOur Stories Filmsと契約した。
– 伝説的なWeinstein兄弟とJohnson氏の共同出資
でできた会社だ。
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