BS-570

■各部の名称と機能[BS-570本体]
設定ガイド
このたびは、本製品をお買い上げいただきまして、まことに
★
ありがとうございます。
FWA BASESTATION
底面部
本製品は、5.0GHz帯の加入者固定無線アクセスシステム
BS-570
(FWA)の基地局として使用するFWA BASESTATIONです。
上面部
本書では、本製品の基本的な接続や設定、初期化方法などに
ついて説明しています。
PoE受電/FWA専用
e
■本製品の設定画面にアクセスするには
1
2
2
★ q
本製品の設定に使用するパソコンに、固定IPアドレス
(例:192.168.0.100)
を設定します。
t [PWR]ランプ/[LAN]ランプ
qアンテナコネクター (避雷器内蔵):ANT1★
本製品の[LAN]ラン
プが点灯していない
ときは、S A - 3 の 極
性反転スイッチを切
り替えてください。
弊
社指定のFWA無線通信対応外部アンテナを接続します。
★アンテナを1本だけ使用する場合は、[ANT1]にアンテナ
を接続して、[ANT2]にはアンテナコネクターキャップ(付
属品)を取り付けてください。
eLANケーブル
SA-3(別売品)、または[IEEE802.3af]対応のHUBなどと接
続します。
設定用パソコン
(例:192.168.0.100)
※100BASE-TXより低速なHUBは、意図しない動作で通信に障害を
与えるなど、通信速度低下の原因になりますので、接続しないでくだ
さい。
r[CONSOLE]ポート
r [POWER]ランプの点灯を確認
ターミナルソフトウェアを本製品の設定に使用するとき、設
定用ケーブルを接続します。
ACアダプター
(SA-3に付属)
接続後、10 ∼15秒経過してもSA-3の[POWER]ランプが点滅を繰
り返すときは、LANケーブル(下図q)の接続を確認してください。
[POWER]ランプ
u
i
o
管理者ID :admin(変更不可) 管理者パスワード:(空白)
※不正アクセス防止のため、管理者パスワードは、容易に推測されない複
雑なものに必ず設定してください。
※説明には、本製品の外部アンテナを省略しています。
LANケーブル
(20m)
y
前面部
IPアドレス :192.168.0.1
wアンテナコネクター (避雷器内蔵):ANT2
BS-570
t
w
本製品の出荷時、または全設定初期化時の設定値
設定用のパソコンと本製品を次の手順で接続します。
の点灯を確認
r
SA-3(別売品)
※設定用ケーブルは、
販売しておりません。
必要な場合は、
お買い上げの販売店にお問い合わせください。
tアース端子
本製品のケース(筐体)を接地するとき、アース線(付属品)を
接続するネジです。
※接続方法は、
設置工事説明書(別紙)をご覧ください。
y[PWR]ランプ
点灯:本製品の電源が入っているとき
u[MODE]ランプ
消灯:通常の運用では使用しません。
i[LAN]ランプ
点灯:有線LANへの接続が正常なとき
点滅:データを送受信しているとき
o[
]ランプ
点灯:FWA無線LAN端末と通信を確立したとき
消灯:本 製品と通信中のFWA無線LAN端末が存在しない
とき
設定後、SA-3の
[To Hub]ポート
には、既存のLAN
を接続します。
e 電源と接続
極性反転スイッチ
■設定画面の名称と機能
LANケーブル
(市販品:カテゴリー5e以上)
q SA-3と接続
〈LANケーブルの長さ[q+w]:100m以内★〉
★HUBをSA-3に接続する場合は、
本製品から HUBまでの距離となります。
3
クリックした名前の画面を[設定画面
表示エリア](r)に表示します。
製品名とバージョン情報
qhttp://192.168.0.1/を入力する
w[Enter]
キーを押す
インターネットに接続できる環境で、
アイコンをクリックすると、弊社の
ホームページを閲覧できます。
w
e設定画面選択メニュー
http://192.168.0.1/
e「admin」をユーザー名の欄に入力します。
r
t
r
〈OK〉をクリックします。
「ネットワーク設定」
メニューの「LAN側IP」画面を表示し

ます。
WWWブラウザーについて
Microsoft Internet Explorer 8で動作確認しています。
設定画面が正しく表示できるように、WWWブラウザーのJavaScript機
能、
およびCookieは有効にしてください。
※Microsoft Internet Explorer 7以前をご使用の場合は、正しく表示
できないことがあります。
e入力する
rクリック
wホームページのリンク
q
e
w[Enter]キーを押します。
ユーザー名とパスワードの入力画面を表示します。

q設定画面のリンク
※各設定項目の説明は、
本製品のCDに収録の取扱説明書をご覧ください。
w パソコンと接続
本製品に接続されたパソコンのWWWブラウザーから、次の手順で設定画面にアクセスします。
qWWWブ ラ ウ ザ ー を 起 動 し て、 本 製 品 のIPア ド レ ス
(192.168.0.1:出荷時の設定)をWWWブラウザーの
アドレスバーに入力します。
本製品の設定画面の名称と各画面に含まれる項目を説明します。
各メニューのタイトル上にマウスポイ
ンターを合わせて、そのメニュー名を
クリックすると、そのメニューに含ま
れる画面名を[設定画面のリンク](q)
の部分に表示します。
r設定画面表示エリア
[設定画面のリンク](q)でクリックし
た名前の画面を[設定画面表示エリ
ア]に表示します。
t設定ボタン
設定した内容の登録や取り消しをし
ます。
〈登録〉をクリックして、「再起動が必
要な項目が変更されています。」と表
示されるときは、〈登録して再起動〉
をクリックすると、画面上で確定され
た内容が再起動後に有効となります。
再起動中は、
下記の画面を表示します。
本体を再起動しています。
本体の起動を確認後、[Back]を
クリックしてください。
※再 起動が完了(約30秒)するまで、
[Back]と表示された文字の上にマ
ウスポインターを移動してクリック
しても、設定画面に戻りませんの
で、しばらくしてから再度クリックし
てください。
※表示画面によって、表示されるボタ
ンの種類や位置が異なります。
不正アクセス防止のアドバイス
本製品に設定する暗号鍵
(WEPキー )/共有鍵
(Pre-Shared Key)
、
管理者パスワードは、
容易に推測されないものに設定してください。
数字とアルファベット
(大文字/小文字)
を組み合わせた複雑なものにし、
さらに定期的に変更すると有効です。(※設定については、
裏面で説明しています。)
■長距離通信でご使用のかたへ
■アンテナを1本だけ接続するときは
■設定画面へのアクセスを制限するには
通信する相手のFWA機器と600m以上の直線距離がある場合は、
対向する互いの機器に「長距離通信モード」を設定してください。
アンテナを1本だけ[ANT1]のアンテナコネクターに接続する
不正アクセス防止のため、必ず
「システム設定」メニューをク
※「長距離通信モード」は、
無線通信するすべてのFWA機器に設定することで、有効になります。
※「長距離通信モード」に設定しても通信速度が改善されない場合は、フレネルゾーンや地球の影響も原因と考えられます。
ときは、アンテナ制御を「固定」に設定します。
リックして、管理者パスワードを設定してください。
【フレネルゾーンについて】
【ご参考に】
電波は進行方向に対して、円形に幅を持って伝搬します。
そのため、電波を効率よく伝搬するにはアンテナ間を結んだ直
線上だけでなく、そのまわりの領域も必要になります。
その領域をフレネルゾーンといいます。
通信相手のアンテナが見通せる場合でも、フレネルゾーン中に
ビルや木などの障害物があると、電波の飛びが悪くなったり、
通
信速度が低下したりするなど、電波の品質が低下することがあ
ります。
したがって、弊社指定のアンテナ(別売品)で安定した長距離通
信をするには、図1のように、フレネルゾーンを避けられるだけ
の地上高に、アンテナを設置する必要があります。
�フレネルゾーン内に障害物が入っている
フレネルゾーン
A点
下記の表は、フレネルゾーンと地球が球体であることを考慮し
たおおよその数値です。
FWA無線LAN端末と
「184CH(4920MHz)
」で通信する場合、
図2のA点とB点の距離が、2.0km、2.5kmの場合、通信に必要
なA点、B点のアンテナの地上高は、
表1 ~表2のようになります。
[表1:2.0kmの場合]
A点の地上高 B点の地上高
[表2:2.5kmの場合]
A点の地上高 B点の地上高
2m
16m
2m
20m
3m
11m
3m
14m
4m
8m
4m
10m
5m
7m
5m
8m
6m
6m
6m
7m
(出荷時の設定:自動)
【長距離通信モードの設定】
(出荷時の設定:しない)
q
本製品の設定画面にアクセスして、「無線設定」メニューをク
w[アンテナ]欄で「固定」をクリックします。
e
〈登録して再起動〉をクリックします。

設定が有効になります。
※ほかの機能も併せて設定するときは、
〈登録〉
をクリックします。
r再起動完了(約30秒)後、[Back]と表示された文字の上にマ
ウスポインターを移動してクリックすると、設定画面に戻り
ます。
※設定画面に戻らないときは、再起動中ですので、しばらくして再度ク
リックしてください。
eクリック
A点
e
〈登録して再起動〉
をクリックします。
wクリック

設定が有効になります。
B点
通信距離 (km)
qクリック
2.0 2.5
フレネルゾーン半径 (m) 5.5 6.2
フレネルゾーンの計算式
Rn =
n×λ×d1×d2
d1+ d2
1/2
(右図)をはずします。
e本製品の[CONSOLE]ポートとパソ
※設定画面に戻らないときは、再起動中ですので、しばらくして再度ク
リックしてください。
λ=0.06での計算値)
フレネルゾーンの計算例 (n=1、
Rn(m) :フレネルゾーンの半径
n
:フレネルゾーンの次数
λ(m) :波長
d1(m) :A点からの距離
d2(m) :B点からの距離
eクリック
■暗号化方式と設定について
コンの[COM]ポートを設定用ケーブ
ルで接続します。
r本製品に電源を供給し、パソコンから
不正アクセス防止のため、必ず「無線設定」メニュー→「暗号化」
画面の順にクリックして、暗号化を設定してください。
ターミナルソフトウェアを起動します。
t下記を設定して、[Enter]キーを押します。
※暗号化方式は、
「WEP RC4」
、
「OCB AES」
、
「TKIP」
、
「AES」
の4種類
から選択できます。
※通信相手と暗号化設定が異なるときは、
通信できません。
※ネットワーク認証やRADIUS設定など、詳細な設定手順については、本製
品のCDに収録の取扱説明書(PDFファイル)をご覧ください。
図1:フレネルゾーンとアンテナの設置
wクリック
【地球の影響について】
通信距離が長くなると、図2のように、地球が球体であるため
「山」が発生します。
そのため、フレネルゾーンだけでなく、「山」についても考慮する
必要があります。
(例) 通信距離が2.5kmのときの「山」は、約12cmになります。
したがって、フレネルゾーンだけでなく、地球が球体であるための
「山」も避けられるだけの地上高に、アンテナを設置する必要があ
ります。
B点
保護キャップ
[接続方法]
:設 定用ケーブルが接続された[COM]
ポートの番号を指定
[ビット/秒]
:115200(ビット/秒)
[データビット] :8
[パリティ ]
:なし
[ストップビット] :1
[フロー制御]
:なし
y下記を入力して[Enter]キーを押すと、
ログインできます。
login
:admin
password:空白(何も入力しない)
q選択する
wクリック
※出荷時や全設定初期化時は、
本製品のpasswordを設定していません。
※passwordは、本製品の設定画面にある
「システム設定」
メニューで設定
された内容と同じです。
uBS-570 #と表示されたことを確認します。
★
A点
※専用の設定用ケーブルが必要です。
販売はしておりませんので、必要な場合は、お買い上げの販売店にお問い合
わせください。
[IEEE802.3af]対応のHUBから電源をはずします。
w[CONSOLE]ポートの保護キャップ
ウスポインターを移動してクリックすると、設定画面に戻り
ます。
d2
※本製品に設定されたIPアドレスが不明な場合は、本製品の[CONSOLE]
ポートに接続されたパソコンからターミナルソフトウェアでアクセスし
てください。
q本製品の電源供給に使用しているSA-3(別売品)、または
※ほかの機能も併せて設定するときは、〈登録〉をクリックします。
r
再起動完了(約30秒)後、[Back]と表示された文字の上にマ
d1
全設定を工場出荷時の状態に戻すときは、WWWブラウザーか
ら本製品の設定画面にアクセスするか、Telnetでアクセスして
全設定を初期化してください。
本製品に設定されたIPアドレスが不明な場合など、ターミナルソ
フトウェアを使用して接続する手順について説明します。
w
[長距離通信モードを使用]欄で「する」をクリックします。
Rn
■全設定の初期化について
■ターミナルソフトウェアで設定するには
リックします。

「無線LAN」画面を表示します。
�フレネルゾーン内に障害物が入らないようにアンテナを設置する
q入力する
リックします。

「無線LAN」画面を表示します。
qクリック
B点
wクリック
〈設定のしかた〉
q本製品の設定画面にアクセスして、「無線設定」メニューをク
★長距離通信モード使用時、通信速度が安定しない場合は、[最高送信速
度]欄(出荷時の設定:自動)の上限を下げることで改善されることが
あります。
※アクセス後に[Tab]キーを押すと、本製品で使用できるコマンドの一
覧が表示されます。
コマンド名の入力につづいて[Tab]キーを押すと、サブコマンドの一
覧を表示します。
Microsoft、Windowsは、
米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
地球が球体のため、
「山」になる
図2:長距離通信による「山」
547ー0003 大阪市平野区加美南1ー1ー32
A-6628W-3J-q Printed in Japan © 2007–2011 Icom Inc.