AXシリーズ SML活用ガイド - アラクサラネットワークス株式会社

AX シリーズ
SML 活用ガイド
~ 大規模なフォールト・トレラント・ネットワークへの適用 ~
第2版(Rev.1)
アラクサラネットワークス株式会社
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
はじめに
本資料は、アラクサラの「止まらないネットワーク」を実現するフォールト・トレラント・スイッチ(以下 FT スイッチ)と
AX2530S シリーズの SML(Spilit Multi Link)で構成する 3 階層の大規模なフォールト・トレラント・ネットワーク
(以下 FT ネットワーク)のシステム構築に役立てるものとして、構築方法や運用方法等について記載しています。
また本資料は、AX2530S シリーズの SML 機能を活用した大規模向けシステムの構築ガイドです。基本的な FT
スイッチの概要および設定方法については、「AX シリーズ フォールト・トレラント・ネットワーク導入ガイド」を参照し
てください。
関連資料
・ AX シリーズ フォールト・トレラント・ネットワーク導入ガイド
・ AX シリーズ製品マニュアル(http://www.alaxala.com/jp/techinfo/manual/index.html)
本資料使用上の注意事項
本資料に記載の内容は、弊社が特定の環境において基本動作を確認したものであり、機能・性能・信頼性につ
いてあらゆる環境条件すべてにおいて保証するものではありません。弊社製品を用いたシステム構築の一助とし
ていただくためのものとご理解いただけますようお願いいたします。
なお本資料作成時の OS ソフトウェアバージョンは特記の無い限り以下となっております。
AX6700S
Ver. 11.5
AX2530S
Ver. 3.2.B
AX1240S
Ver. 2.3.A
本資料の内容は、改良のため予告なく変更する場合があります。
輸出時の注意
本製品を輸出される場合には、外国為替および外国貿易法の規制ならびに米国輸出管理規制など外国の関
連法規をご確認の上、必要な手続きをお取りください。
なお、不明な場合は弊社営業担当にお問い合わせください。
商標一覧
・
・
・
・
アラクサラの名称およびロゴマークは、アラクサラネットワークス株式会社の商標および登録商標です。
Ethernetは、富士ゼロックス(株)の登録商標です。
イーサネットは、富士ゼロックス(株)の登録商標です。
そのほかの記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.
2
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
改訂履歴
版数
初版
第2版
Rev.
-
1
日付
2011.02.11
2011.12.01
2014.09.18
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変更内容
初版発行
本資料作成時の OS ソフトウェアバージョンを現行バージョンに
変更
製品ラインアップとして、10G アップリンクモデル
AX2530S-24S4X,AX2530S-24T4X,AX2530S-48T2X
を追加
10G アップリンクモデルの追加に伴い、表 2.1-1 のピアリンク
/ピアリンクポートの説明を変更
10G アップリンクモデルの追加に伴い、10G アップリンクモデ
ルのアップリンクについての構築ポイントを追加
10G アップリンクモデルの追加に伴い、ピアリンクについての
説明および設定ポイントを追加
SML ドメイン ID の値を変更
およびそれに伴うコンフィグレーションファイル変更
(D11-AX25S.txt, D12-AX25S.txt)
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変更箇所
はじめに
1.4
2.1
3.2 (8)
3.3 (2)
3章
コンフィグレーションファイル
3
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
目次
1. SML(Split Multi Link)とは .........................................................................................5
1.1
SML の概要.................................................................................................................................. 5
1.2
SML 登場の背景 .......................................................................................................................... 5
1.3
SML の特徴.................................................................................................................................. 6
1.4
製品ラインアップ ........................................................................................................................... 7
2. SML の動作とサポート仕様 .........................................................................................8
2.1
SML の構成要素 .......................................................................................................................... 8
2.2
正常時の動作概要 ........................................................................................................................ 9
2.3
障害時の動作概要 ...................................................................................................................... 11
2.4
サポート仕様 ............................................................................................................................... 13
3. SML を活用した FT ネットワークの適用例 ..................................................................14
3.1
SML を活用した FT ネットワーク適用例 ....................................................................................... 14
3.2
システム構築のポイント ................................................................................................................ 16
3.3
設定のポイント ............................................................................................................................ 19
3.4
コンフィグレーション例 ................................................................................................................. 21
4. 運用管理 ................................................................................................................27
4.1
SML の運用について .................................................................................................................. 27
4.2
SML の状態確認 ........................................................................................................................ 28
4.3
ソフトウェアのバージョンアップ手順 .............................................................................................. 32
4.4
SML スイッチの交換手順 ............................................................................................................ 32
5. 留意事項 ................................................................................................................33
付録.コンフィグレーションファイル ...................................................................................35
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
1. SML(Split Multi Link)とは
1.1
SML の概要
通常のリンクアグリゲーションでは、2 台の装置をまたいでの回線の冗長ができませんが、アラクサラネットワ
ークスが開発した SML 機能を搭載した 2 台のスイッチをペアで用いることで可能になります。
図 1.1-1 のように、SML を搭載した 2 台のスイッチが上位スイッチおよび下位スイッチとの間をそれぞれ独立
したリンクアグリゲーションで構成し、連動させることで 2 台の装置をまたがるリンクアグリゲーションによる回線の
冗長を実現しました。
これにより、障害発生時にも高速な切り替えで、安定した通信を継続することができます。
本ガイドでは、この SML について詳しく解説します。
上位スイッチ
2台の装置に またがる
リンクアグリゲーションによる
回線冗長を実現
CH1
リンク
アグリゲーション
SML
リンク
アグリゲーション
CH2
CH3
リンク
アグリゲーション
下位スイッチ
図 1.1-1 SML の概要
1.2
SML 登場の背景
FT ネットワークは、1 台の装置に 2 台分の機能を実装し 装置自体の障害耐性を高めた FT スイッチ
(AX6700S, AX6600S, AX6300S)をコアに設置し、回線部分にはリンクアグリゲーションを利用したシンプルな
冗長ネットワークです。
FTネットワーク概要図
フォールト・トレラント・スイッチ(FTスイッチ)
1台に2台分の機能を実装することで、
ネットワークのコアをシンプル化
FTスイッチ
1系 2系
(AX6000S)
リンクアグリゲーション
不安定な STP を排除することで、
回線部分の冗長をシンプル化
※ FT : Fault tolerant (フォールト・トレラント)
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
図 1.2-1
FT ネットワークの概要
回線の冗長にリンクアグリゲーションを使用する FT ネットワークでは、2 階層での構築が前提となっていました。
このため、端末収容数の多い大規模なシステムへの適用が困難な面がありました。
そこで、より大規模なシステムに適用できるように、リンクアグリゲーションを活用し かつ冗長性を確保したま
まディストリビューションスイッチを追加する技術として登場したのが、SML 機能です。
この SML 機能を実装した AX2530S をディストリビューションスイッチとして適用することで、リンクアグリゲーシ
ョンによるネットワークという考え方を踏襲した、「シンプルで止まらないネットワーク」が大規模システムにおいて
も実現可能となります。
SML
大規模システムを
実現するためには・・・
FTスイッチ
サーバ スイッチ
FTスイッチ
コア スイッチ
SML(Split Multi Link)
SML
SML
SML
ディストリビューション
スイッチ
フロア スイッチ
端末数を大幅に増加
これまで
2階層ネットワークを実現
(ディストリビューションの FTは未対応)
図 1.2-2
1.3
さらに
3階層ネットワークにも対応可能
(SML機能でディストリビューションを FT化)
3 階層の FT ネットワーク
SML の特徴
SML を活用した FT ネットワークは、以下のような特徴があり高い信頼性と可用性をもつ大規模な冗長システ
ムに適しています。
(1) 装置またがりのリンクアグリゲーションによって回線冗長を実現
一方のスイッチに接続されている回線が故障した場合でも、他方のスイッチに経路を迂回することで通
信を継続することができます。またリンクアグリゲーションで回線を冗長化することでループ障害のリスク
が排除されます。
(2) バックアップ回線の無駄を排除し 帯域を有効活用
SML にはマスタ、バックアップといった概念がないため、リンクアグリゲーションの回線帯域を有効活用
することができます。
(3) 通信を継続したままバージョンアップが可能
ソフトウェアのバージョンアップ時でもリンクアグリゲーションの縮退動作により、通信を継続したまま
サービス無停止でのバージョンアップが可能です。
(4) 収容端末数を大幅に増加
ディストリビューションスイッチに SML を実装した AX2530S を適用することで、リンクアグリゲーションを
利用した FT ネットワークの冗長ネットワークにおいても、収容する端末数を大幅に増やすことができま
す。
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
1.4
製品ラインアップ
SML 機能を実装した AX2530S シリーズは 1G アップリンクまたは 10G アップリンクを搭載したモデルをライ
ンアップしており、使用帯域に合わせて選択可能になっています。
10G アップリンクモデルのアップリンクポートは、光モジュール SFP+の採用により SFP/SFP+共用ポートと
して使用でき、1G イーサネットからハイパフォーマンスな 10G イーサネットへのスムースな移行を実現します。
またダイレクトアタッチケーブル(SFP+)にも対応しています。
AX2530S-24S4X
10Gモデル
AX2530S-24T
AX2530S-24T4X
AX2530S-48T
AX2530S-48T2X
図 1.4-1
10Gモデル
10Gモデル
AX2530S シリーズの製品ラインアップ
表 1.4-1 モデル別ポート収容数
モデル
AX2530S-24T
AX2530S-48T
AX2530S-24S4X
アップリンク
SFP ポート(4 ポート)
SFP ポート(4 ポート)
SFP/SFP+共用ポート(4 ポート)
ダウンリンク
UTP ポート (24 ポート)
UTP ポート (48 ポート)
SFP ポート (24 ポート)
AX2530S-24T4X
SFP/SFP+共用ポート(4 ポート)
UTP ポート (24 ポート)
AX2530S-48T2X
SFP ポート(2 ポート)
SFP/SFP+共用ポート(2 ポート)
UTP ポート (48 ポート)
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備考
・10G アップリンクモデル
・Ver.3.1 からサポート
・10G アップリンクモデル
・Ver.3.2 からサポート
・10G アップリンクモデル
・Ver.3.2 からサポート
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
2. SML の動作とサポート仕様
2.1
SML の構成要素
SML の構成と本資料で使用する SML の用語説明を以下に示します。SML は 2 台のスイッチで構成されま
す。2 台の SML スイッチはピアリンクで接続され、それぞれ スイッチのアップリンクポート、またはダウンリンクポ
ートを SML チャネルグループと呼ばれるリンクアグリゲーションで構成します。
また 1 つの SML 構成は SML ドメインで識別され、その SML ドメイン内の SML スイッチは SML ID で管理さ
れます。
SMLチャネルグループ
(SML ChGr)
SML ドメイン:100
SMLスイッチ
AX2530S
ピアリンク
SML ID:1
SMLスイッチ
AX2530S
SML ID:2
ピアリンクポート
SMLチャネルグループポート
(SML ChGrポート)
SMLチャネルグループ
(SML ChGr)
図 2.1-1 SML の構成要素
表 2.1-1 SML 用語説明
項
番
1
2
3
4
5
6
7
用語
説明
SML (Split Multi Link)
SML スイッチ
SML ID
SML ドメイン
ピアリンク/ピアリンクポート
SML チャネルグループ
(SML ChGr)
SML チャネルグループポート
(SML ChGr ポート)
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2 台の装置をまたいで、リンクアグリゲーションを構成する機能
SML を構成するスイッチ(AX2530S)
SML スイッチ個別に設定した SML スイッチ識別用 ID
1 つの SML 構成ごとに定義する SML 構成の識別番号
SML を構成するために 2 台のスイッチ間を接続するためのリンク
ピアリンクポートは ピアリンクとして使用するポート
本装置では、下記ポートがピアリンクポートとして使用可能
・ SFP ポート 【24T】 【48T】 【48T2X】
・ SFP/SFP+共用ポート 【24S4X】 【24T4X】 【48T2X】
2 台の SML スイッチで収容した同一のポートチャネルインタフェース
2 台の SML スイッチで収容したポートチャネルインタフェースの含まれる物理ポート
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
2.2
正常時の動作概要
SML では「MAC アドレステーブル情報」と「リンクアグリゲーション情報」をピアリンクを通じて同期します。
MAC アドレステーブル情報は、同期により未学習を解消することでフラッディングを抑止し、無駄なパケット送
信を防止します。
リンクアグリゲーション情報は、一方の装置の SML チャネルグループを構築する全回線が障害となった場合、
ピアリンクを経由して通信を継続させます。
端末B
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
SMLスイッチB
AX2530S
ピアリンク
MACアドレステーブル情報
同期
MAC-X VLAN a/Port
MACアドレステーブル情報
MAC-X VLAN a/Port
ChGr 1
リンクアグリゲーション情報
リンクアグリゲーション情報
LAを構成するポート情報
LAを構成するポート情報
端末A
図 2.2-1 SML の同期情報
SML が正常に動作している場合、動作する SML スイッチは中継経路の最短パスを経由してパケットを中継し
ます。SML チャネルグループを介する通信は、正常時 ピアリンクは使用しません。
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
最短パスで
パケット転送
SMLスイッチB
AX2530S
ピアリンク
ChGr 1
図 2.2-2 SML の基本中継
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
次に MAC 学習済みユニキャストパケットと MAC 未学習ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストパケット
のパケット種別による中継動作を以下に示します。
(1) MAC 学習済みユニキャストパケット
MAC 学習済みのユニキャストパケットの場合、経路情報に従いフレームを中継します。
① 端末 A より SML スイッチ A にパケットが到達
② MAC アドレステーブルを参照し端末 B 宛の経路情報を検索
③ 端末 B へパケット転送
端末B
3
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
SMLスイッチB
AX2530S
ピアリンク
2
ChGr 1
1
端末A
図 2.2-3 MAC 学習済みユニキャスト
(2) MAC 未学習のユニキャスト,マルチキャスト,ブロードキャストパケット
MAC 未学習のユニキャストおよびマルチキャスト、ブロードキャストパケットは全てのポートに向けて中
継します。
① 端末 A より SML スイッチ A にパケットが到達
② ピアリンクを含め全てのポートへフラッディングし、端末 B および SML スイッチ B にパケットが
到達
③ SML チャネルグループへのパケットを二重に転送させないため、SML スイッチ B に到着したパ
ケットは SML チャネルグループへは未転送
端末B
ChGr 2
SMLスイッチA 2
AX2530S
ピアリンク
3
SMLスイッチB
AX2530S
2
ChGr 1
1
端末A
図 2.2-4 MAC 未学習ユニキャスト,マルチキャスト,ブロードキャスト
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2.3
障害時の動作概要
ここでは端末 A から端末 B 宛への通信で SML スイッチ A を経由する場合の各障害についての動作につい
て説明します。
(1) SML チャネルグループ障害の動作
SML チャネルグループの全てのリンクで障害が発生した場合、以下に示す切替動作が発生します。
① SML スイッチ A の SML チャネルグループを構成する全リンクで障害が発生
② SML スイッチ A がリンク障害を検知
③ SML スイッチ A のリンクアグリゲーション情報を参照して、ピアリンクを経由した経路に切り替え
て通信を継続
また SML チャネルグループのリンクが障害から復旧すると、通信はもとの経路に切り戻ります。
端末B
ChGr 2
1
障害
SMLスイッチA
AX2530S
SMLスイッチB
AX2530S
ピアリンク
2
3
ChGr 1
端末A
図 2.3-1 SML チャネルグループ障害
(2) SML スイッチ障害の動作
SML スイッチ自体に障害が発生した場合、以下に示す切替動作が発生します。
① SML スイッチ A で装置障害が発生
② 対向スイッチがリンク障害を検知
③ リンクアグリゲーションの縮退動作により、経路を切り替えて通信を継続
また SML スイッチが障害から復旧すると、通信は対向装置のリンクアグリゲーションのポート振り分けに
したがい動作します。
端末B
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
1
SMLスイッチB
AX2530S
ピアリンク
障害
31
ChGr
2
端末A
図 2.3-2 SML スイッチ障害
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(3) ピアリンク障害の動作
ピアリンクを 2 ポートで冗長化した場合で、1 ポートが障害となる場合と全てのピアリンクが障害となる
場合の 2 つのケースについて説明します。
(a) 1 ポートのピアリンク障害
ピアリンク 2 ポートのうち、1 ポートのピアリンクが障害となるケースでは、SML チャネルグループまた
はピアリンクを経由する通信の全ては継続して動作します。
端末B
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
SMLスイッチB
AX2530S
障害
ピアリンク
ChGr 1
端末A
図 2.3-3
1 ポートのピアリンク障害
(b) ピアリンクの多重障害
ピアリンク 2 ポートのうち、万一多重障害等で全てのピアリンクが障害となるケースでは、ピアリンクを
経由する通信は継続して動作できない場合があります。以下に本ケースの動作を示します。
① 全てのピアリンクに障害が発生
② SML スイッチ A と SML スイッチ B はピアリンク障害を検出
③ ピアリンクを経由する通信は停止
SML チャネルグループを経由する通信は継続
またピアリンクのポートが障害から復旧すると、ピアリンク経由の通信は再開します。
端末B
ChGr 2
SMLスイッチA
AX2530S
SMLスイッチB
AX2530S
障害
ピアリンク
2
3
2
1
ChGr 1
端末A
図 2.3-4 全ピアリンク障害
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12
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
2.4
サポート仕様
SML は 2 台の SML スイッチを結合したリンクアグリゲーションを構成できますが、装置のオペレーション、コ
ンフィグレーションの設定、ログ機能などは装置個別で運用します。詳細については、「4.1 SML の運用につい
て」を参照ください。
また SML 運用時の他機能との併用についての動作可否と収容条件を以下に示します。SML 運用中の各機
能の収容条件は、原則として装置単体での扱いになり それぞれの装置で独立して動作します。ただし、リンク
アグリゲーションおよび MAC アドレステーブルについてのみ、SML ドメインで 1 台分の収容条件となります。
表 2.4-1 SML サポート機能
分類
レイヤ 2
レイヤ 3
(IP 通信)
機能
リンクアグリゲーション
スパニングツリー
リングプロトコル
アップリンクリダンダント
DHCP snooping
ストームコントロール
UDLD
L2 ループ検知機能
フィルタリング/QoS
リモート端末
ユーティリティー
運用管理
付加機能
○:サポート
SML
運用時
スタティック
LACP
スタンバイリンク
telnet
ftp
ping
tracert
ARP
NTP
SNMP(MIB/Trap)
運用メッセージ・ログ
CFM
LLDP
ネットワーク認証機能
ポートミラーリング
ダイナミック省電力機能
IGMP/MLD snooping
DHCP サーバ
×:未サポート
○
○
○
×
×
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
×
×
備考
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
それぞれの装置で独立して動作
表 2.4-2 SML ドメインあたりの収容条件
機能
リンクアグリゲーション
収容条件
最大チャネルグループ数
MAC アドレステーブル
最大ポート数
(SML チャネルグループあたり)
最大エントリ数
スタティックエントリ数
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64
8
32,768
256
13
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
3. SML を活用した FT ネットワークの適用例
本章では SML を活用した FT ネットワークの一例を挙げて、設定と構築のポイントおよびコンフィグレーション
の設定方法について解説します。
3.1
SML を活用した FT ネットワーク適用例
メディアセンタ
SML
AX1200S
サーバ スイッチ
AX2500S
SML
AX2500S
AX6700S
コア スイッチ
Aキャンパス
Bキャンパス
Cキャンパス
SML
AX2500S
AX1200S
SML
AX2500S
ディストリビューション
スイッチ
AX1200S
フロア スイッチ
図 3.1-1 SML を活用した FT ネットワーク適用例
SML を活用した FT ネットワークの適用例を図 3.1-1 に示します。
本適用例では、3 つのキャンパスとメディアセンタから構成する大学の冗長ネットワークを想定します。メディ
アセンタ内にはコアスイッチとサーバスイッチを配置し、コアスイッチと各キャンパスのディストリビューションスイ
ッチを接続します。
コアスイッチには、障害耐性に優れた FT スイッチ AX6700S を配置します。ディストリビューションスイッチと
サーバ群のサーバスイッチには、SML を実装した AX2500S を配置します。SML を活用することでリンクアグリ
ゲーションを利用した FT ネットワークを サーバを含めて構築します。
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14
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
システム全体の論理構成を図 3.1-2 に示します。コアスイッチとして使用する AX6708S はコントロール部
(BCU)とフォワーディング部(BSU)のモジュールを各々2 枚搭載し、冗長化します。フォワーディング部につい
ては 1 枚を運用系、もう 1 枚を待機系として構成します。回線部はネットワークインタフェース部(NIF)のリンクア
グリゲーションで冗長性を確保します。
コアスイッチと接続するディストリビューションスイッチとサーバスイッチには AX2530S の SML を使用し、2 台
の SML スイッチ間でリンクアグリゲーションを構成します。またサーバスイッチとサーバ間は、SML とサーバの
NIC チーミング機能を連携して冗長化します。
サーバ1
サーバ2
NIC
チーミング
NIC
チーミング
#1
#2
#1
#2
CH1
CH2
SML:10
S1: AX2530S
0/1
0/2
0/1
VLAN 2, 10-11
0/2
S2: AX2530S
VLAN 2, 10-11
0/27-28
0/27-28
0/23-24
0/23-24
サーバスイッチ
CH5
1000BASE-T
VLAN 2,10,11
C1: AX6708S
BCU1
ACT
NIF1
BCU(1系)
BCU(2系)
NIF1
1/1-2
NIF2
2/1-2
BSU1
BSU2
NIF5
1000BASE-SX
BSU(1系)
ACT
BSU(2系)
SBY
5/1-2NIF55/3-4
VLAN 2,101-120
24
NIF2
コアスイッチ
NIF6
6/1-2NIF66/3-4
・・・
VLAN 2,201-220
CH10
SML:13
VLAN 2,301-320
CH20
SML:11
ディストリビューション
スイッチ
SML:12
D11: AX2530S
0/1
管理用端末
BCU2
SBY
0/25-26
0/25-26
0/27-28
VLAN 2, 101-120
0/2
0/3
D12: AX2530S
D21: AX2530S
0/27-28
0/4
0/1
VLAN 2, 101-120
0/2
0/3
0/4
0/1
0/25-26
0/25-26
0/27-28
0/27-28
VLAN 2, 201-220
0/2
0/3
0/4
0/1
D22: AX2530S
VLAN 2, 201-220
0/2
0/3
0/4
フロアスイッチ
CH1
F11:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 2,101-120
0/1
0/20
CH4
・・・
F14:
AX1240S
・・・
0/25
CH1
0/26
VLAN 2,101-120
0/1
0/20
F21:
AX1240S
0/25
CH4
0/26
・・・
VLAN 2,201-220
0/1
0/20
・・・
F24:
AX1240S
・・・
0/25
0/26
VLAN 2,201-220
0/1
0/20
・・・
図 3.1-2 SML を用いた FT ネットワーク論理構成
表 3.1-1 使用装置一覧
装置名
コアスイッチ
AX6708S
ディストリビューションスイッチ
サーバスイッチ
フロアスイッチ
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AX2530S
AX2530S
AX1240S
モジュール
装置略称/
モデル
BCU(コントロール部)
BCU-S1
BSU(フォワーディング部)
NIF(ネットワークインタフェース部)
BSU-LA
NK1G-24T
NK1G-24S
AX2530S-24T
AX2530S-24T
AX1240S-24T
ー
ー
ー
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員数
備考
2
冗長構成
2
2
2
6
2
12
冗長構成
冗長構成
冗長構成
SML 構成
SML 構成
15
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
3.2
システム構築のポイント
本適用例のシステム構築のポイントは以下のとおりです。
(1) SML および FT ネットワークでは スパニングツリーは未使用
(2) リンクアグリゲーションは スタティックモードを使用
(3) 複数のアップリンクは NIF をまたいで接続
(4) SML スイッチのピアリンクは冗長化
(5) 複数の SML は それぞれ異なる SML ドメインを指定
(6) SML とサーバチーミング機能との連携により高可用を実現
(7) システムへの適用は SML 設定後に実施
(8) 10G アップリンクモデルのアップリンクについて
以下に詳細を説明します。
(1) SML および FT ネットワークでは スパニングツリーは未使用
SML を使用する FT ネットワークのシステムでは、回線の冗長にリンクアグリゲーションを使用するため、ス
パニングツリーは使用しません。
(2) リンクアグリゲーションは スタティックモードを使用
FT スイッチのコントロール部(BCU/CSU/MSU)の系切替動作において、LACP は系切替の通信無停止
には対応していないため、系切替時の通信停止時間が大きくなる場合があります。
スタティックモードでは系切替の通信無停止に対応しており、通信無停止での系切替が可能です。した
がって、リンクアグリゲーションはスタティックモードを使用してください。
(3) 複数のアップリンクは NIF をまたいで接続
1 台の SML スイッチから複数のアップリンクポートを使用して構成する場合は、図のように それぞれのア
ップリンクポートを異なる NIF モジュールに接続してください。これにより上位 FT スイッチで NIF 障害が発生
しても、ピアリンクを迂回するような経路の切り替えは発生せず、SML スイッチの状態を保持することができ
ます。
AX6700S
SMLチャネルグループを
複数アップリンクで構成する場合,
異なるNIFと接続
NIF1
1/1
1/2
NIF2
2/1
FTスイッチ
2/2
SML
0/1
AX2530S
0/2
0/1
0/2
AX2530S
SMLスイッチ
図 3.2-1 SML のアップリンクと NIF 接続
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(4) SML スイッチのピアリンクは冗長化
ピアリンクを 2 ポートで冗長化した場合、多重障害等で 2 本のピアリンクが障害とならない限り、全ての通
信は継続して動作可能です。
但し、冗長化しないでピアリンクが障害となった場合は、以下に示すような通信に影響が発生する場合が
あります。このような状況を避けるため、ピアリンクは 2 ポートで冗長化してください。
 ピアリンクを経由する通信
 telnet、FTP、SNMP など SML スイッチ自身と IP 通信するような機能
(5) 複数の SML は それぞれ異なる SML ドメインを指定
SML は 2 台のスイッチで同じ SML ドメインを使用しますが、複数の SML を構成する場合はそれぞれの
SML で異なる SML ドメインを指定してください。
対向装置(AX6700S)
SMLスイッチ
SML ID:1
SMLスイッチ
SML ID:2
SMLスイッチ
SML ID:1
SMLドメインID:11
SMLスイッチ
SML ID:2
SMLスイッチ
SML ID:1
SMLドメインID:12
SMLスイッチ
SML ID:2
SMLドメインID:13
図 3.2-2 SML ドメインの指定
(6) SML とサーバチーミング機能との連携により高可用を実現
サーバスイッチのAX2530S SMLとサーバのチーミング機能であるリンクアグリゲーションを連携させます。
サーバNICを複数使用することにより、全体としての帯域幅を増加させ サーバ接続の回線を冗長化するこ
とができます。これによりクライアントからサーバまでのネットワーク冗長をシンプルなリンクアグリゲーション
で統一することができます。
NICチーミング機能の
リンクアグリゲーション:
スタティックモード
サーバ1
サーバ2
NIC
チーミング
NIC
チーミング
NIC#1 NIC#2
NIC#1 NIC#2
サーバ群
SML
SMLチャネルグループの
リンクアグリゲーション:
スタティックモード
0/1
0/2
S1: AX2530S
0/1
0/2
サーバスイッチ
S2: AX2530S
図 3.2-3 SML とサーバチーミング機能の連携
サーバ NIC のチーミング機能は リンクアグリゲーションのスタティックモードで構成し、図のようにサーバ
とサーバスイッチを接続します。SML のリンクアグリゲーションもスタティックモードに設定することで連携が
可能になります。
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17
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(7) システムへの適用は SML 設定後に実施
SML スイッチをシステムに適用する際は、ループを防止するため SML に関する設定をおこなった後にシ
ステムへ接続してください。次項の設定のポイントでも紹介していますが、SML に関する設定の手順は以下
に示すとおりです。
手順(1)
SML の有効化
SML を構成する 2 台の SML スイッチの SML 機能を有効にします。
手順(2)
SML チャネルグループの有効化
SML を構成する 2 台のスイッチに対して、SML チャネルグループを設定し有効にします。
手順(3)
ピアリンクポート同士を接続
2 台の SML スイッチのピアリンクポートを光ケーブルで接続します。これにより SML の構成が確立し
ます。
(8) 10G アップリンクモデルのアップリンクについて
10G アップリンクモデルのアップリンクは、モデルによって 10G インタフェースのポート数が異なります。
AX2530S-24T4X および AX2530S-24S4X は、アップリンクの 4 ポートすべてが SFP/SFP+共用で 10G
ポートとして使用可能です。
AX2530S-48T2X は、アップリンクのうち前半 2 ポート(0/49-0/50)は SFP ポートのみで 1G ポートとなりま
すが、後半 2 ポート(0/51-0/52)は SFP/SFP+共用ポートで 10G ポートとして使用可能です。
各 10G アップリンクモデルの SML 構成におけるアップリンクおよびピアリンクの使用例を表 3.2-1、図
3.2-4 に示します。AX2530S-48T2X のアップリンクポート使用例では、ピアリンクの帯域幅は小さいながら
も冗長性を確保しつつ、通常時は SML により 40G アップリンクの帯域幅として運用が可能です。
表 3.2-1
10G アップリンク
モデル名
10G アップリンクモデルのアップリンクポート
アップリンクポート
AX2530S-24S4X
SFP/SFP+共用ポート
< 0/25 ~ 0/28 >
SFP/SFP+共用ポート
< 0/25 ~ 0/28 >
SFP 単独ポート
< 0/49 ~ 0/50 >
SFP/SFP+共用ポート
< 0/51 ~ 0/52 >
AX2530S-24T4X
AX2530S-48T2X
SML の構成例
ポート数
4
4
アップリンク
10G
帯域
10G
帯域
2
2
ピアリンク
×2 ポート
: 20G ×2 台 = 40G
×2 ポート
: 20G ×2 台 = 40G
-
10G ×2 ポート
帯域 : 20G ×2 台 = 40G
40G
40G
アップリンク
アップリンク
SML
10G ×2 ポート
帯域 : 20G
10G ×2 ポート
帯域 : 20G
1G ×2 ポート
帯域 : 2G
-
SML
10G
AX2530S
-24T4X/-24S4X
10G
20G 10G
10G
10G
10G
10G
10G
AX2530S
-24T4X/-24S4X
10G
AX2530S
-48T2X
ピアリンク
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2G
1G
1G
10G
10G
1G
1G
AX2530S
-48T2X
ピアリンク
AX2530S-24T4X/-24S4X のSML構成例
図 3.2-4
10G
AX2530S-48T2X のSML構成例
10G アップリンクモデルのアップリンクポート使用例
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
3.3
設定のポイント
本適用例の設定のポイントは以下のとおりです。
(1) FT スイッチの冗長化設定
(2) SML の有効化
(3) SML チャネルグループの設定
(4) ピアリンクの冗長化は 特別な設定は不要
(5) スパニングツリーの無効化
(6) リンクダウン検出時間の最適化
以下に詳細を説明します。
(1) FT スイッチの冗長化設定
(a) BCU/BSU の冗長化設定
BCU はモジュールを 2 枚搭載することで冗長化が可能です。BSU の冗長設定は、運用系の枚数を設
定します。本構成例では 1 枚を運用系、もう 1 枚を待機系とするため以下のように設定します。
(config)# redundancy max-bsu 1
(b) NIF の冗長化
NIF の冗長性は異なる NIF 間のリンクアグリゲーションで実現します。NIF 障害に対する冗長性を持た
せるため NIF を 2 枚以上搭載し、異なる NIF のポート間でリンクアグリゲーションを構成してください。
(2) SML の有効化
SML 機能を有効にするために、以下の 3 つのコンフィグレーションの設定が必要です。3 つのコンフィグ
レーションを設定し保存した後、装置を必ず再起動してください。再起動後に SML が有効になります。
• SML ドメイン ID :1 組の SML 構成単位に同一の SML ドメイン ID を設定
(config)# system sml domain
[domain No.]
• SML ID
:SML を構成する装置に装置識別 ID「1 or 2」を設定
(config)# system sml id [id No.]
• ピアリンク
:SML スイッチ間を接続するピアリンクポートを設定
(a) SFP ポートの場合
(config)# system sml peer-link interface gigabitethernet
[port No.]
(b) SFP/SFP+共用ポートの場合
(config)# system sml peer-link interface tengigabitethernet
[port No.]
表 3.3-1 ピアリンク指定ポート
モデル種別
ピアリンク指定可能ポート
組み合わせ可能なポート
AX2530S-24T
AX2530S-24T4X
AX2530S-24S4X
AX2530S-48T
AX2530S-48T2X
0/25 ~ 0/28
【24T4X】【24S4X】は
SFP/SFP+共有ポート
0/49 ~ 0/52
【48T2X】の 0/51-52 は
SFP/SFP+共有ポート
0/25-26 または 0/27-28
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0/49-50 または 0/51-52
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
ピアリンクとして、使用できるポートを表 3.3-1 に示します。ピアリンクポートとして設定できるポートは、
アップリンクポート(SFP ポート、SFP+ポート)のみが対象で、最大 2 ポートまで使用可能です。またピアリン
クに指定しないポートは、通常のポートとして使用可能です。
10G アップリンクモデルについては、AX2530S-24T4X、AX2530S-24S4X の場合、アップリンクポート
(0/25 ~ 0/28)の 4 ポートが SFP/SFP+共有ポートで、AX2530S-48T2X の場合、(0/49 ~ 0/50)の 2 ポート
が SFP ポート、(0/51 ~ 0/52) の 2 ポートが SFP/SFP+共有ポートとなります。
(3) SML チャネルグループの設定
SML チャネルグループは 2 台の SML スイッチにそれぞれ設定します。また 2 台の SML スイッチは必ず
同一の設定をしてください。SML チャネルグループのグループ番号や設定モード、所属する VLAN などの
設定が異なる場合、正常に動作しない場合があります。
(4) ピアリンクの冗長化は 特別な設定は不要
ピアリンクの冗長化は、SML を有効化する際にピアリンクポートを 2 ポート指定して、光ケーブルを 2 本接
続するだけです。その他、リンクアグリゲーションやインタフェース等の設定は不要です。
(5) スパニングツリーの無効化
SML や FT ネットワークではスパニングツリーは使用しないため、全ての装置で無効にして下さい。なお
SML スイッチでは SML を有効化して再起動すると、スパニングツリーのコンフィグレーションを強制的に無
効設定に書き換えます。
(6) リンクダウン検出時間の最適化
リンクダウン検出時間 (link debounce time) の設定は、リンクが不安定とならない範囲でできるだけ短
い値に設定します。これにより、障害によるリンクアグリゲーションの縮退時間を短縮することができます。
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20
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
3.4
コンフィグレーション例
図 3.1-2 で示した構成のコンフィグレーションの設定例について以下に示します。
(1) コアスイッチ (装置 C1:AX6700S)の設定例
コアスイッチ C1 の設定
BSU 冗長化の設定
(config)# redundancy max-bsu 1
BSU の冗長化設定を行います。BSU1 は運用系,BSU2 は待
機系となります。この場合 待機系 BSU はホットスタンバイ状態
です。
設定ポイント(1)
VLAN の設定
(config)# vlan 2,5,10-11,101-120,201-220,301-320
使用する VLAN の設定を行います。
データ転送用 VLAN 10-11,101-120,201-220,301-320
管理用 VLAN 2,5
スパニングツリーの無効化
(config)# spanning-tree disable
スパニングツリーをディセーブルにします。
設定ポイント(5)
ポート/チャネルグループの設定
(config)# interface range gigabitethernet 1/1-2, gigabitethernet
2/1-2
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 5 mode on
(config)# interface range gigabitethernet 5/1-2, gigabitethernet
6/1-2
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 10 mode on
(config)# interface range gigabitethernet 5/3-4, gigabitethernet
6/3-4
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 20 mode on
(config)# interface range gigabitethernet 5/5-6, gigabitethernet
6/5-6
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 30 mode on
各ポートの設定を行います。
ポート 1/1-2、2/1-2 はサーバスイッチ接続用にチャネルグルー
プ 5 を構成します。
ポート 5/1-2、6/1-2 はディストリビューション接続用(SML:100)
にチャネルグループ 10 を構成します。
ポート 5/3-4、6/3-4 はディストリビューション接続用(SML:200)
にチャネルグループ 20 を構成します。
ポート 5/5-6、6/5-6 はディストリビューション接続用(SML:300)
にチャネルグループ 30 を構成します。
全てのポートにリンクダウン検出時間を 0 ミリ秒に設定します。
設定ポイント(6)
リンクアグリゲーションはスタティックモードを設定します。
ポートチャネルの設定
(config)# interface port-channel 5
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 10-11
(config)# interface port-channel 10
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
(config)# interface port-channel 20
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 201-220
各ポートチャネルの設定を行います。
各々のポートチャネルをトランクモードに設定し、所属させる
VLAN を設定します。
ここでは以下のとおりとなります。
ポートチャネル 5 : VLAN 10-11
ポートチャネル 10: VLAN 101-120
ポートチャネル 20: VLAN 201-220
ポートチャネル 30: VLAN 301-320
(config)# interface port-channel 30
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 301-320
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
コアスイッチ C1 の設定
IP アドレスの設定
(config)# interface vlan 10
(config-if)# ip address 172.16.10.1 255.255.255.0
(config)# interface vlan 11
(config-if)# ip address 172.16.11.1 255.255.255.0
(config)# interface vlan 101
(config-if)# ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
:
(config)# interface vlan 120
(config-if)# ip address 192.168.20.254 255.255.255.0
(config)# interface vlan 201
(config-if)# ip address 192.169.1.254 255.255.255.0
:
(config)# interface vlan 220
(config-if)# ip address 192.169.20.254 255.255.255.0
データ転送用の VLAN に IP アドレスを設定します。
VLAN10: IP アドレス:172.16.10.254/24
VLAN11: IP アドレス:172.16.11.254/24
VLAN101: IP アドレス:192.168.1.254/24
:
VLAN120: IP アドレス:192.168.20.254/24
VLAN201: IP アドレス:192.169.1.254/24
:
VLAN220: IP アドレス:192.169.20.254/24
VLAN301: IP アドレス:192.170.1.254/24
:
VLAN320: IP アドレス:192.170.20.254/24
(config)# interface vlan 301
(config-if)# ip address 192.170.1.254 255.255.255.0
:
(config)# interface vlan 320
(config-if)# ip address 192.170.20.254 255.255.255.0
装置のリモート管理に関する設定
(config)# interface vlan 2
(config-if)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
装置に IP アドレスを設定します。
リモート管理用 VLAN5 に IP アドレスを設定します。
(config)# interface vlan 5
(config-if)# ip address 10.50.0.254 255.255.255.0
(config)# line vty 0 1
telnet によるログインを(同時に 2 人まで)許可します。
(2) ディストリビューションスイッチ (装置 D11,D12:AX2530S)の設定例
装置 D11 と D12 は SML 機能を有効とするための設定が必要です。また設定後に装置を再起動する必要
があります。なお、装置 D11 と D12 のコンフィグレーションの設定内容はほぼ同一となります。装置 D12 のコン
フィグレーションの設定については差分のみ記載します。
ディストリビューションスイッチ D11 の設定
SML の有効化
設定ポイント(2)
(config)# system sml domain 11
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
SML ドメイン ID に 11 を設定します。
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
(config)# system sml id 1
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
本装置 D11 の SML ID を 1 に設定します。
装置 D12 の SML ID は 2 を設定します。
<< 装置 D11 と D12 の設定差分 >>
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
ディストリビューションスイッチ D11 の設定
(config)# system sml peer-link interface gigagitethernet 0/27-28
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
ポート 0/27 と 0/28 の 2 ポートをピアリンクとして設定します。
(config)# save
設定を保存します。
保存すると、プロンプトに“@”が表示されますので、
この状態で装置を再起動してください。
@(config)# exit
設定ポイント(4)
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
@# reload
Restart OK? (y / n): y
Please wait a few minutes. The reload command is executing.
VLAN の設定
(config)# vlan 2,101-120
使用する VLAN の設定を行います。
データ転送用 VLAN 101-120
管理用 VLAN 2
スパニングツリーの無効化
(config)# spanning-tree disable
スパニングツリーをディセーブルにします。
本装置では SML を有効化すると、強制的にスパニングツリー
は無効設定になるので設定は不要です。
設定ポイント(5)
SML チャネルグループの設定
設定ポイント(3)
(config)# interface range gigabitethernet 0/25-26
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 10 mode on
SML チャネルグループの設定を行います。
アップリンクポート 0/25-26 は コアスイッチ C1 接続用に SML
チャネルグループ 10 を構成します。
(config)# interface gigabitethernet 0/1
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 1 mode on
ダウンリンクポート 0/1 は フロアスイッチ F11 接続用に SML チ
ャネルグループ 1 を構成します。
(config)# interface gigabitethernet 0/2
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 2 mode on
ダウンリンクポート 0/2 は フロアスイッチ F12 接続用に SML チ
ャネルグループ 2 を構成します。
(config)# interface gigabitethernet 0/3
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 3 mode on
(config)# interface gigabitethernet 0/4
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 4 mode on
ダウンリンクポート 0/3 は フロアスイッチ F13 接続用に SML チ
ャネルグループ 3 を構成します。
ダウンリンクポート 0/4 は フロアスイッチ F14 接続用に SML チ
ャネルグループ 4 を構成します。
全てのポートにリンクダウン検出時間を 0 ミリ秒に設定します。
設定ポイント(6)
リンクアグリゲーションはスタティックモードを設定します。
ポートチャネルの設定
(config)# interface port-channel 10
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
(config)# interface port-channel 1
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
(config)# interface port-channel 2
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
各ポートチャネルの設定を行います。
各々のポートチャネルをトランクモードに設定し、所属させる
VLAN を設定します。
ここでは以下のとおりとなります。
ポートチャネル 10: VLAN 101-120
ポートチャネル 1 : VLAN 101-120
ポートチャネル 2 : VLAN 101-120
ポートチャネル 3 : VLAN 101-120
ポートチャネル 4 : VLAN 101-120
(config)# interface port-channel 3
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
ディストリビューションスイッチ D11 の設定
(config)# interface port-channel 4
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 101-120
装置のリモート管理に関する設定
(config)# interface vlan 2
(config-if)# ip address 10.1.1.10 255.255.255.0
装置に IP アドレスを設定します。
装置 D12 には異なる IP アドレスを設定します。
<< 装置 D11 と D12 の設定差分 >>
(config)# line vty 0 1
telnet によるログインを(同時に 2 人まで)許可します。
(config)# ip route 10.50.0.0 255.255.255.0 10.1.1.1
リモート管理用にスタティックルートを設定します。
アップリンクを 2 ポートで構成するので、それぞれのアップリンクポートを以下のように異なる NIF に接続しま
す。「構築ポイント(3)」
アップリンクポート 0/25―NIF5/Port1
アップリンクポート 0/26―NIF6/Port1
SML:12,13 のように複数の SML を構成する場合、それぞれ異なる SML ドメインを設定します。
「構築ポイント(5)」
SML:12,13 の設定については、SML ドメインと SML チャネルグループ番号および所属する VLAN 設定、
装置の IP アドレスが違うのみで SML:100(装置 D11,D12)とほぼ同じ設定のため、省略します。SML:11 のコ
ンフィグレーション例を参考にしてください。
(3) フロアスイッチ (装置 F11:AX1240S)の設定例
フロアスイッチ F11 の設定
VLAN の設定
(config)# vlan 2,101-120
使用する VLAN の設定を行います。
データ転送用 VLAN101-120
管理用 VLAN 2
スパニングツリーの無効化
(config)# spanning-tree disable
スパニングツリーをディセーブルにします。
設定ポイント(5)
SML チャネルグループの設定
(config)# interface range gigabitethernet 0/25-26
(config-if-range)# media-type rj45
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 1 mode on
SML チャネルグループの設定を行います。
アップリンクポート 0/25-26 は ディストリビューションスイッチ
D1,D2 接続用に SML チャネルグループ 1 を構成します。
リンクダウン検出時間を 0 ミリ秒に設定します。
設定ポイント(6)
リンクアグリゲーションはスタティックモードを設定します。
ポートの設定
(config)# interface port-channel 1
(config-if-range)# switchport mode trunk
(config-if-range)# switchport trunk allowed vlan 2,101-120
(config)# interface fastethernet 0/1
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 101
:
:
(config)# interface fastethernet 0/20
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 120
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各ポートの設定を行います。
アップリンクポート 0/25-26 はトランクポートを設定し、データ転
送用の VLAN101-120, 管理用の VLAN2 を設定します。
端末と接続するポートを設定します。
各ポートにそれぞれ割り当てた VLAN をアクセスポートとして設
定します。
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24
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
フロアスイッチ F11 の設定
装置のリモート管理に関する設定
(config)# interface vlan 2
(config-if)# ip address 10.1.1.101 255.255.255.0
装置に IP アドレスを設定します。
telnet によるログインを(同時に 2 人まで)許可します。
(config)# line vty 0 1
(config)# ip route 10.50.0.0 255.255.255.0 10.1.1.1
リモート管理用にスタティックルートを設定します。
その他のフロアスイッチの設定については SML チャネルグループ番号および所属する VLAN 設定、装置の
IP アドレスが違うのみで装置 F11 とほぼ同じ設定のため、省略します。装置 F11 のコンフィグレーション例を参
考にしてください。
(4) サーバスイッチ (装置 S1,S2:AX2530S)の設定例
装置 S1 と S2 は SML 機能を有効とするための設定が必要です。また設定後に装置を再起動する必要があ
ります。なお、装置 S1 と S2 のコンフィグレーションの設定内容はほぼ同一となります。装置 S2 のコンフィグレ
ーションの設定については差分のみ記載します。
サーバスイッチ S1 の設定
SML の有効化
設定ポイント(2)
(config)# system sml domain 10
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
SML ドメイン ID に 10 を設定します。
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
(config)# system sml id 1
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
本装置 S1 の SML ID を 1 に設定します。
装置 S2 の SML ID は 2 を設定します。
<< 装置 S1 と S2 の設定差分 >>
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
(config)# system sml peer-link interface gigagitethernet 0/27-28
Please execute the reload after saving all the following commands,
because these command become effective after reboot.
- system sml id
- system sml peer-link
- system sml domain
ポート 0/27 と 0/28 の 2 ポートをピアリンクとして設定します。
(config)# save
設定を保存します。
保存すると、プロンプトに“@”が表示されますので、
この状態で装置を再起動してください。
@(config)# exit
設定ポイント(4)
設定の保存と装置再起動を促すメッセージが表示されます。
@# reload
Restart OK? (y / n): y
Please wait a few minutes. The reload command is executing.
VLAN の設定
(config)# vlan 2,10-11
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使用する VLAN の設定を行います。
データ転送用 VLAN 10-11
管理用 VLAN 2
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25
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
サーバスイッチ S1 の設定
スパニングツリーの無効化
(config)# spanning-tree disable
スパニングツリーをディセーブルにします。
本装置では SML を有効化すると、強制的にスパニングツリー
は無効設定になるので設定は不要です。
設定ポイント(5)
SML チャネルグループの設定
設定ポイント(3)
(config)# interface range gigabitethernet 0/23-24
(config-if-range)# link debounce time 0
(config-if-range)# channel-group 5 mode on
SML チャネルグループの設定を行います。
アップリンクポート 0/23-24 は コアスイッチ C1 接続用に SML
チャネルグループ 5 を構成します。
(config)# interface gigabitethernet 0/1
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 1 mode on
ダウンリンクポート 0/1 は サーバ 1 接続用に SML チャネルグ
ループ 1 を構成します。
(config)# interface gigabitethernet 0/2
(config-if)# link debounce time 0
(config-if)# channel-group 2 mode on
ダウンリンクポート 0/2 は サーバ 2 接続用に SML チャネルグ
ループ 2 を構成します。
全てのポートにリンクダウン検出時間を 0 ミリ秒に設定します。
設定ポイント(6)
リンクアグリゲーションはスタティックモードを設定します。
ポートチャネルの設定
(config)# interface port-channel 5
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# switchport trunk allowed vlan 10-11
(config)# interface port-channel 1
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 10
(config)# interface port-channel 2
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 11
各ポートチャネルの設定を行います。
各々のポートチャネルをトランクモードに設定し、所属させる
VLAN を設定します。
ここでは以下のとおりとなります。
ポートチャネル 5: VLAN 10-11
ポートチャネル 1 : VLAN 10(サーバ 1 用)
ポートチャネル 2 : VLAN 11(サーバ 2 用)
装置のリモート管理に関する設定
(config)# interface vlan 2
(config-if)# ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
装置に IP アドレスを設定します。
装置 S2 には異なる IP アドレスを設定します。
<< 装置 S1 と S2 の設定差分 >>
(config)# line vty 0 1
telnet によるログインを(同時に 2 人まで)許可します。
(config)# ip route 10.50.0.0 255.255.255.0 10.1.1.1
リモート管理用にスタティックルートを設定します。
アップリンクを 2 ポートで構成するので、それぞれのアップリンクポートを以下のように異なる NIF に接続しま
す。「構築ポイント(3)」
アップリンクポート 0/23―NIF1/Port1
アップリンクポート 0/24―NIF2/Port1
またサーバスイッチとサーバの接続は、SML とサーバチーミング機能との連携により、高可用を実現します。
「構築ポイント(6)」
以上の各装置のコンフィグレーションファイルを添付しています。
詳細は 「付録.コンフィグレーションファイル」 をご参照ください。
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26
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
4. 運用管理
本章では SML に関する基本的な運用管理について説明します。
4.1
SML の運用について
SML は 2 台の SML スイッチを結合したリンクアグリゲーションを構成できますが、装置のオペレーション、設
定、ログ機能など以下に示す動作については装置個別で運用します。
(1) 装置のオペレーション
2 台の SML スイッチのオペレーションは、それぞれの装置で個別に操作します。
コンフィグレーションについても、それぞれの装置で個別の設定・運用となり、設定したコンフィグレーシ
ョンが独立して動作します。
(2) IP 通信とログ
SML スイッチへの IP 通信は、装置個別で実施します。また各 VLAN インタフェースへの IP アドレスの
設定は、それぞれ別々の IP アドレスを設定する必要があります。
telnet、FTP、SNMP、Trap など装置管理に伴う IP 通信は、装置個別で行ってください。なお運用ログ
の採取や syslog も装置個別で行われます。
(3) 運用ログの採取
運用ログは、それぞれの SML スイッチで発生した運用ログを装置個別に採取します。SML チャネルグ
ループのアップ、およびダウンの運用ログもそれぞれの装置で採取するため、1 つのチャネルグループの
ログを 2 台の装置でそれぞれ採取します。
(4) MIB/Trap
IP 通信(自宛・自発)についても装置個別で実施するため、MIB に関しても各装置の IP アドレス宛に
要求して採取する必要があります。
SML チャネルグループの統計情報についても個別に採取し、SNMP マネージャ側で同一ポートチャネ
ルであることを識別し、統計情報カウンタ値を合計してください。
SML チャネルグループのインタフェース番号(ifIndex)は、2 台の装置で同一の値となります。なお
SML チャネルグループのプライベート MIB および Trap はサポートしていません。
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27
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
4.2
SML の状態確認
(1) SML のステータス
SML 機能が有効となっている装置は、装置正面のステータス LED(ST2)の状態により SML のステータ
スを確認できます。
表 4.2-1
ST2 LED 状態
消灯
緑点滅
緑点灯
LED 状態と SML ステータス
SML ステータス
ステータスの詳細
SML 無効
SML が無効となった 通常の装置状態です。
SML コンフリクト
( Conflict )
以下の場合にエラー状態となります。
• 本装置と同一 SML ID の装置を検出
• 3 台以上の SML 構成装置を検出
SML スタンドアロン
( Standalone )
以下の場合にスタンドアロン状態となります。
• SML が有効となった装置が起動時に隣接装置を検索し
ている状態
• SML フル状態から SML 隣接装置障害またはピアリンク障
害を検出している状態
SML フル
( Full )
SML が有効で、正常に SML が構成されている状態です。
※SML ステータスの()内は運用コマンドでの表示です。
(2) SML の運用コマンド
運用コマンドで SML のステータス、および SML コンフィグレーションの設定内容や SML チャネルグル
ープの状態を確認できます。
(a) SML ステータス情報の確認
運用コマンド 『 show sml 』 コマンド実行時の表示例
D11# show sml
Date 2011/01/18 17:14:02 UTC
SML Status : Full
sml id
: 1
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: 2
sml domain
: 11
… 【SML のステータス】
… 本装置の SML 設定内容
… 隣接装置の SML 設定内容
(b) SML チャネルグループのステータス情報の確認
運用コマンド 『 show sml channel-group 』 コマンド実行時の表示例
D11# show sml channel-group
Date 2011/01/18 17:14:08 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:1 > < SML ID:2
1
Up
Up
2
Up
Up
3
Up
Up
4
Up
Up
10
Up
Up
Copyright © 2011-2014,
>
>
… 【SML チャネルグループのステータス】
本装置と隣接装置で構成した 2 台の
SML スイッチの SML チャネルグループの
状態を表示
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28
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(3) SML ステータスの表示例
(a) 通常運用時のステータス
通常運用時の SML ステータスは以下のように表示されます。対象となる 2 台の SML スイッチのス
テータスは、ともに「Full」状態となり、SML チャネルグループのステータスは全て「Up」状態となって
います。
C1: AX6708S
BCU1
NIF1
BCU(1系)
BCU(2系)
NIF1
NIF2
BSU
BSU2
NIF5
BSU(1系)
ACT
BSU(2系)
SBY
5/1-2
NIF5
BCU2
NIF2
コアスイッチ
NIF6
6/1-2
NIF6
SML ChGr : 10
SML:100
SMLスイッチA
D11: AX2530S
0/25-26
0/25-26
0/27-28
0/27-28
VLAN 101-120
0/1
0/2
SML ChGr : 1
F11:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
F12:
AX1240S
0/20
D12: AX2530S
SMLスイッチB
VLAN 101-120
0/3
0/4
0/1
SML ChGr : 2
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
・・・
0/20
・・・
0/2
0/3
0/4
SML ChGr : 3
F13:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
0/20
ディストリビューション
スイッチ
SML ChGr : 4
F14:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
・・・
0/20
フロアスイッチ
・・・
SML スイッチ A のステータス
SML スイッチ B のステータス
D11# show sml
D12# show sml
Date 2011/01/20 11:05:58 UTC
SML Status : Full
sml id
: 1
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: 2
sml domain
: 11
Date 2011/01/20 11:06:11 UTC
SML Status : Full
sml id
: 2
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: 1
sml domain
: 11
D11# show sml channel-group
D12# show sml channel-group
Date 2011/01/20 11:06:05 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:1 > < SML ID:2
1
Up
Up
2
Up
Up
3
Up
Up
4
Up
Up
10
Up
Up
Copyright © 2011-2014,
>
>
Date 2011/01/20 11:06:18 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:2 > < SML ID:1
1
Up
Up
2
Up
Up
3
Up
Up
4
Up
Up
10
Up
Up
ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.
>
>
29
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(b) 回線障害時のステータス
回線障害時の SML ステータスは以下のように表示されます。SML スイッチ A のアップリンクポート
が全て回線障害となるケースでは、SML スイッチ A はアップリンクポートのリンクダウンを検出し、ピア
リンク経由に通信を切り替えます。このとき SML ステータスは、「Full」状態のままですが SML スイッチ
A の SML ChGr:10 が「Down」状態に遷移します。
C1: AX6708S
BCU1
NIF1
BCU(1系)
BCU(2系)
NIF1
NIF2
BSU
BSU2
NIF5
BSU(1系)
ACT
BSU(2系)
SBY
5/1-2
NIF5
BCU2
NIF2
コアスイッチ
NIF6
6/1-2
NIF6
SML ChGr : 10
回線障害
SML:100
SMLスイッチA
D11: AX2530S
0/25-26
0/25-26
0/27-28
0/27-28
VLAN 101-120
0/1
0/2
SML ChGr : 1
F11:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
F12:
AX1240S
0/20
・・・
D12: AX2530S
SMLスイッチB
VLAN 101-120
0/3
0/4
0/1
SML ChGr : 2
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
0/20
・・・
0/2
0/3
0/4
SML ChGr : 3
F13:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
0/20
ディストリビューション
スイッチ
SML ChGr : 4
F14:
AX1240S
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
・・・
0/20
フロアスイッチ
・・・
SML スイッチ A のステータス
SML スイッチ B のステータス
D11# show sml
D12# show sml
Date 2011/01/20 11:11:59 UTC
SML Status : Full
sml id
: 1
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: 2
sml domain
: 11
Date 2011/01/20 11:12:20 UTC
SML Status : Full
sml id
: 2
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: 1
sml domain
: 11
D11# show sml channel-group
D12# show sml channel-group
Date 2011/01/20 11:12:08 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:1 > < SML ID:2
1
Up
Up
2
Up
Up
3
Up
Up
4
Up
Up
10
Down
Up
Copyright © 2011-2014,
>
>
Date 2011/01/20 11:12:27 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:2 > < SML ID:1
1
Up
Up
2
Up
Up
3
Up
Up
4
Up
Up
10
Up
Down
ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.
>
>
30
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(c) 装置障害時のステータス
装置障害時の SML ステータスは以下のように表示されます。SML スイッチ A が障害となるケース
では、SML スイッチ A と接続された SML チャネルグループは全て「Down」状態となり、全ての通信
は SML スイッチ B 経由に切り替わります。このとき SML スイッチ B の SML ステータスは
「Standalone」状態となり、隣接装置(SML スイッチ A)の SML チャネルグループは「Isolated:隣接不
明」状態になります。
C1: AX6708S
BCU1
NIF1
BCU(1系)
BCU(2系)
NIF1
NIF2
BSU
BSU2
NIF5
BSU(1系)
ACT
BSU(2系)
SBY
5/1-2
NIF5
BCU2
NIF2
コアスイッチ
NIF6
6/1-2
NIF6
SML ChGr : 10
SML:100
SMLスイッチA
D11: AX2530S
装置障害
0/2
SML ChGr : 1
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
0/20
・・・
0/25-26
0/27-28
0/27-28
VLAN 101-120
0/1
F11:
AX1240S
0/25-26
F12:
AX1240S
SMLスイッチB
D12: AX2530S
VLAN 101-120
0/3
0/4
0/1
SML ChGr : 2
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
0/20
0/2
0/3
SML ChGr : 3
F13:
AX1240S
0/25
SML ChGr : 4
0/26
VLAN 101-120
0/1
・・・
ディストリビューション
スイッチ
0/4
F14:
AX1240S
0/20
0/25
0/26
VLAN 101-120
0/1
・・・
0/20
フロアスイッチ
・・・
SML スイッチ B のステータス
D12# show sml
Date 2011/01/20 11:15:39 UTC
SML Status : Standalone
sml id
: 2
sml domain
: 11
sml peer-link : 0/27-28
Peer
sml id
: sml domain
: D12# show sml channel-group
Date 2011/01/20 11:15:44 UTC
<ChGr> <
channel-group status
< No > < SML ID:2 > < SML ID:1
Up
Isolated
2
Up
Isolated
3
Up
Isolated
4
Up
Isolated
10
Up
Isolated
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>
>
31
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
4.3
ソフトウェアのバージョンアップ手順
ソフトウェアのバージョンアップは、リンクアグリゲーションの縮退動作により通信を継続したまま 実行可能で
す。以下に SML スイッチのバージョンアップ手順を示します。
① 一方の SML スイッチ A でバージョンアップを実施します。バージョンアップが完了すると自動的に装
置が再起動します。この際、本装置を経由する通信はリンクアグリゲーションの縮退により他方のスイ
ッチ経由に切り替えて通信を継続します。
② 装置の再起動が完了すると、通信はもとの経路に切り戻ります。ここで SML のステータスがフルになっ
ていることを確認してください。
③ 他方の SML スイッチ B のバージョンアップを実施します。SML スイッチ A と同様にバージョンアップ
完了後に自動的に装置が再起動し、起動後に 2 台の装置のバージョンアップが完了します。
バージョンアップにより
装置が再起動する。
その後,経路が切り戻る。
リンクアグリゲーション
の縮退により通信を継続
バージョンアップ
装置
再起動
SML
SML
SML
バージョンアップ
図 4.3-1 ソフトウェアのバージョンアップ手順
4.4
SML スイッチの交換手順
装置交換の作業もソフトウェアのバージョンアップと同様の手順となります。以下に装置交換時の手順を示
します。
①
②
③
④
交換する前の装置からバックアップファイルを作成し、MC、FTP などで保管しておきます。
交換する装置に対して、①で作成したバックアップファイルをリストアします。
装置の交換とケーブル接続を実施します。
装置の電源を投入します。
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32
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
5. 留意事項
(1) SML はアップグレードライセンスが必要
AX2530S シリーズの SML 機能は、別途アップグレードライセンス(OS-L2A-U)が必要となります。
(2) ピアリンクについて
ピアリンクに設定したポートは、ピアリンクとしての機能以外は使用できません。またピアリンクとなってい
るポートを、他の機能として使用するポートに含めることができません。
なおピアリンクに指定したポートは、常に以下の設定状態となり コンフィグレーションのインタフェース
モード「(config-if)」に遷移できません。
表 5-1 ピアリンクポートの設定状態
項目
設定値
備考
速度設定
MTU 設定
VLAN
auto
最大値 (9216 Byte)
全 VLAN (1~4094)
system mtu を無視します
show vlan では表示しません
(3) フレーム送信のポート振り分けについて
リンクアグリゲーションのフレーム送信のポート振り分けは、SML スイッチの対向装置(アップリンク、ダウ
ンリンクに配置するスイッチ)が行います。
このポート振り分け処理は、対向装置により差分があります。AX シリーズでは 障害が復旧したケースに
おいて AX6000S ファミリ、AX3600S シリーズ、AX2400S シリーズ、AX2500S シリーズの場合 通信はも
との経路に切り戻ります。これに対し AX1200S シリーズの場合 他 AX シリーズとは異なり、可能な限り現
用回線を利用するようなポート振り分け処理を実装しています。
回線障害による
縮退動作
通常時の経路
障害
SML
障害復旧
通信の切り戻り
有り
AX6000Sファミリ
SML
AX3600Sシリーズ
AX2500Sシリーズ
AX2400Sシリーズ
通信の切り戻り
有り
SML
回線復旧でも
現用回線を使用
AX1200Sシリーズ
SML
図 5-1 フレーム送信のポート振り分け
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33
AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
(4) SML の禁止構成について
SML では以下に示す禁止構成がありますのでご注意ください。
(a) 同一 SML ID 装置の接続は禁止
[禁止構成]
同一 SML ID をもつ装置では、SML を構成できません。SML スイッチは必ず異なる SML ID の装
置を接続してください。
[禁止構成時の動作]
同一 SML ID の装置を接続した場合、検出した双方の装置がピアリンクポートを強制的に閉塞
(inactivate)します。なお、本状態となっていても、その他の機能については通常どおり動作します。
(b) 3 台以上の SML 接続は禁止
[禁止構成]
SML が設定された装置を 3 台以上接続できません。SML スイッチは必ず 2 台で接続してくださ
い。
[禁止構成時の動作]
SML が設定された装置を 3 台以上で構成した場合、検出したすべての装置のピアリンクを強制的
に閉塞(inactivate)します。なお本状態となっていても、その他の機能については通常どおり動作し
ます。
(5) MAC アドレステーブルのクリア処理
SML スイッチは MAC アドレステーブルのクリア処理も装置間で連動して動作します。
(a) ポートごとの MAC アドレステーブルクリア
隣接装置の単独ポートがダウンした場合、当該装置内の当該ポートに所属する MAC アドレスがク
リアされます。同時に、本装置で学習したインタフェースに “peer-link” と表示されている MAC アド
レスエントリのうち、隣接装置のダウンした単独ポートの MAC アドレスもクリアされます。
(b) 装置全体の MAC アドレステーブルクリア
一方の SML スイッチで運用コマンド 「clear mac-address-table」を実行した場合、他方の SML
スイッチの MAC アドレステーブルもクリアされます。このとき、運用コマンドを実行した装置には、
“KEY”イベントと MAC アドレステーブルクリアの運用ログが採取され、他方の装置では MAC アドレ
ステーブルクリアの運用ログのみが採取されます。
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AX シリーズ SML 活用ガイド(第 2 版)
付録.コンフィグレーションファイル
本ガイドにて紹介したシステム構成のコンフィグレーション例です。
3 章の SML を活用した FT ネットワークの適用例における各装置のコンフィグレーションについて、テキスト形
式のファイルとして本ファイルに添付しております。(添付ファイルを抽出するには、Adobe Reader 6.0 以降が
必要です。)
各コンフィグレーションについては、以下に示すファイル名と同じ名前の添付ファイルを参照下さい。
SML を活用した FT ネットワークの適用例
スイッチ用途
装置名/対象装置
コンフィグ ホスト名
対象ファイル名
コアスイッチ
C1 : AX6708S
Core-SW
C1-AX67S.txt
ディストリビューションスイッチ
D11: AX2530S
DB1-SW1
D11-AX25S.txt
D12: AX2530S
DB1-SW2
D12-AX25S.txt
F11: AX1240S
FL11-SW
FL11-AX12S.txt
F12: AX1240S
FL12-SW
FL12-AX12S.txt
F13: AX1240S
FL13-SW
FL13-AX12S.txt
F14: AX1240S
FL14-SW
FL14-AX12S.txt
S1 : AX2530S
SV-SW1
S1-AX25S.txt
S2 : AX2530S
SV-SW2
S2-AX25S.txt
フロアスイッチ
サーバスイッチ
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2014 年 9 月 18 日 第 2 版(Rev.1)発行
資料 No. NTS-10-R-032
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