特集 女性が活き活きと暮らし、働き、 子育てして活躍できる大津をめざして “Otsu プロジェクト−W” 男女共同参画社会実現のために、制度や職場風土の改善、性別役割分担意識の解消などの女性 が働き続けられる環境づくりを進めていくとともに、女性の視点、能力、資質をまちづくりに活か すことが重要です。 今年度、市では、女性が希望する働き方や生き方を選択でき、女性も男性も仕事と家庭生活の バランスの取れた暮らしのできる社会を目指し「“Otsu プロジェクト−W”」に取り組みます。 “Otsu プロジェクト−W”の「W」とは キーワードとなる「ワークライフバランス(Work-Life-Balance)の推進」の 「W」と、「女性(Woman)のキャリアアップ」の「W」を意味するものです。 なぜ、今、女性の活躍が求められているのか 少子高齢化が進行し、生産年齢 人 口(15歳∼64歳)が 減 少 す る 中、国においては、全ての女性が 活躍できる社会をつくることを目 指し、管理職に占める女性の割合 を2020年までに30%程度とする 目標を掲げています。 しかし、女性の有業率は、第1 子出産を機に約6割の女性が離職 するなどにより、子育て期に当た る30歳代で低下する「M字カーブ」 を描いています。 ■年齢階級別・男女別有業率(全国・大津市) 100 (%) 92.0 90 88.5 資料:平成24年就業構造基本調査(総務省) 96.9 96.1 92.3 93.5 93.3 68.6 67.1 93.0 93.2 94.1 91.8 92.8 74.6 74.5 71.6 73.2 89.8 89.7 84.8 80 68.1 66.6 63.7 70 75.3 72.4 68.2 60 70.7 76.9 72.7 65.0 64.8 61.5 54.8 50 47.3 40 38.4 30.2 30 大津市(男) 28.2 大津市(女) 16.5 15.7 14.6 10 12.5 20 14.6 全 国(男) 14.4 女性が離職するのは、仕事と子 全 国(女) 育て・生活の両立が困難であるか 0 15∼19歳 20∼24歳 25∼29歳 30∼34歳 35∼39歳 40∼44歳 45∼49歳 50∼54歳 55∼59歳 60∼64歳 65歳以上 らという理由が多いのが現状で す。一方で、就業希望者を加えた潜在的な有業率は高いことから、女性のライフ・ステージに対応した活躍支援や 男女が共にワークライフバランスを保ちながら仕事ができる環境整備などを図っていくことが必要です。 【大津市男女共同参画推進条例 5つの基本理念】 ❶ 男女の人権の尊重 ❷ 性別による固定的な役割分担意識などの解消と多様な生き方の選択 ❸ 政策や方針の立案・決定への男女共同参画 ❹ 家庭生活と社会生活における活動への男女共同参画 ❺ 国際社会との協調 広報おおつ 2 5月1日号 女性の活躍支援や仕事と生活の両立支援に積極的に取り組んでいる事業所の掘り起こしを行い、市民や事業者の みなさんに広く周知するとともに、 “Otsuプロジェクト−W”フォーラムを開催し、女性活躍の機運を高め、取組 の広がりをすすめるため、下記の事業を行います。 〈平成26年度 男女共同参画推進重点事業〉 Otsu プロジェクト−W Project for Empowering Women in Otsu 女性が活き活きと暮らし、働き、子育てして活躍できる大津をめざします! 市役所内での推進 市長と企業の “女性トップ対談” Women Leader in Otsu “女性の活躍を めざす企業”の 取組をPR 優良企業の募集 「パンフレット」の発行 “子育て支援実践 企業”の取組の調 査 男性従業員向け 育児休業奨励金制度 企業子宝率調査の実施 子育てモデル企業の選出 取組事例情報を広く発信 商工労働政策課による 新規事業 “プロジェクト−W 委員会” 女性が働きやすい市役所の提案 女性活躍目標の 数値設定 女性の管理職 登用促進 “Otsu プロジェクト−W”フォーラム(平成27年2月頃開催予定) ◆講演会 ◆パネルディスカッション:女性リーダー、優良企業、男性育児休業取得者など ◆女性の活躍をめざす企業・子育てモデル企業の紹介 「プロジェクト−W委員会」 大津市役所も、市内の一事業所として、率先して取組を進めるため、様々な職位 の職員で構成する「プロジェクト−W委員会」を立ち上げました。 委員会では、女性の管理職登用や男性職員の育児休業取得促進など、女性が働き やすい制度や雰囲気作りの方策を検討・提案し、市内事業所のモデルを目指します。 中小企業等に勤務する父親が育児休業 を取得すると父親に奨励金を支給 私たちの職場も女性の 活躍に取り組んでいます 母親に偏っている育児負担を軽減し、男性の 育児参加を促進するために、4月1日以降に休 日を除き、連続して7日以上の育児休業を取得 した中小企業等に勤務する父親に奨励金を支給 します。 対 象 者 勤務先の従業員数が300人以下 市税などを滞納していない 育児休業取得後、職場復帰している など 一般財団法人近畿健康管理センター 総務部チームマネージャー 吉岡 晴海さん 私たちの職場では、女性が多く 働く職場でありながら、大多数が 結婚・出産を機に退職せざるを得 ない状況でしたが、「育児休業制度(3歳まで取得可)」や 「短時間正職員制度」等、仕事と育児等が両立しやすい制 度を数多く導入し、ライフイベントに左右されやすい女 奨励金の額 育児休業期間が1カ月未満 5万円 育児休業期間が1カ月以上 10万円 詳しくは、商工労働政策課☎528-2754へ。 性が働き続けられる職場をみんなで創り上げてきました。 女性管理職比率30%を数値目標にポジティブアクション にも取り組み、今では同比率22%と女性も多数活躍して います。これからも男女共に働きやすい、やりがいのあ る職場からみなさんの健康を支えていきます。 特集に関する問い合わせは……人権・男女共同参画課 ☎528-2791 広報おおつ 3 5月1日号
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