プリント基板の部品実装性チェックツール開発 基板・LSI 基板・LSI 事業部 松浦 功治 要 旨 近年,電子機器の多様化・複雑化が進む一方,短 質,(5)部品,電極の材質・状態,(6)はんだ印刷・ 納期・低コストの要求も高く,電子機器の主要構成 部品実装等,工作機器の設定や精度などの要因が複 部品であるプリント基板の設計・製造・部品実装で 雑に絡んだ結果発生する。 は,これらを満足しなければならない。中でも,鉛 従来,(1)基板上の配線は,接続形状の指定等,簡 フリー化によって,はんだ付けの難易度は飛躍的に 単な設計ルールと各設計者の経験に頼っている部分 上昇している。 があり,高多層・搭載部品の多様化等,複雑に進化 プリント基板への部品実装は,接着・圧着等を除 しているプリント基板設計に対応することが難しく いて,はんだ付けによって行われる。そのはんだ付 なっている。この基板に搭載される部品のはんだ付 け時における不適合は,(1)基板上の配線,(2)部品 け性を定量的に数値でチェックできるようにし,プ リード径と取付け穴径,(3)はんだ付けパッドと,は リント基板設計の品質向上を目的としてツールの開 んだ印刷マスクの形状,(4)はんだ・フラックスの材 発を行った。 挿入部品のチェック方法 はんだ付け不適合例 設計CAD との連動 チェック結果表示 MEEエンジニア59号
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