PRESS RELEASE 平成27年2月18日 報道機関 各位 東 京 藝 術 大 学 学長 宮 田 亮 平 『世界最高峰の4芸術大学連合による国際共同学位プログラム構築 に向けた連携協定の調印式』の開催について この度、東京藝術大学において、世界トップレベルの芸術大学同士の連携による国 際共同学位プログラム構築等、グローバル人材育成に向けた取組の実施に向けた連携 協定の調印式を本年2月23日(月)に開催いたします。 ※詳細は別添のとおり 本取組は、文部科学省「国立大学改革プラン」を踏まえた本学の機能強化・グロー バル展開戦略の一環として実施するものであり、海外から一線級のアーティストをユ ニットとして誘致し、国際共同プロジェクトを実施するとともに、本学からも教員・ 学生を派遣することで、世界一線級の芸術大学連携による実践型アートプロジェクト を展開し、世界トップレベルの芸術家の戦略的育成を目指すものです。 具体的には、東京藝術大学と、世界の芸術系大学の最高峰である、ロンドン芸術大 学(イギリス)、パリ国立高等美術学校(フランス)及びシカゴ美術館附属美術大学(アメリカ) の4大学において、教員・学生の相互交流をはじめ、各国で行われる国際芸術祭にお けるアートプロジェクトを組み込んだ国際共同プロジェクト実施等、 「国際共同学位プ ログラム(ジョイント・ディグリー)」構築に向けた連携協定を締結することとしています。 美術分野において、世界トップレベルにある4カ国の芸術大学が、国境を越えて連 携し人材育成に取り組み、 「国際芸術祭」を舞台とした、教員・学生の国際コラボレー ションによるプロジェクト実践を、各々の大学の学位プログラムとして位置付けて実 施するのは世界的にも初となる試みであり、例えば、本年7月に開催される「越後妻 有アートトリエンナーレ」や、来年開催予定の「瀬戸内国際芸術祭」等を実践の場と して活用することで、世界トップアーティスト育成はもとより、国際芸術祭を通じた 地域活性化にも資するものと考えております。 これに連動して、東京藝術大学では、新たな大学院組織「グローバルアートプラク ティス専攻」を平成28年度に設置予定であり、同専攻のカリキュラムに国際共同プ ロジェクトを4大学共通プログラムとして位置付け、将来的にはカリキュラム全体を 共同化していくなど、今回の協定締結を契機に、国際連携によるグローバル人材育成 をさらに推進していきますので、関係各位におかれましては、引き続きご支援の程何 卒宜しくお願いいたします。 (別添:連携協定調印式等概要) 世界最高峰の4芸術大学連合による国際共同学位プログラム構築 に向けた連携協定の調印式の開催について 〇開催場所:東京藝術大学本部事務局棟(東京都台東区上野公園 12-8) 〇開催日時:平成27年2月23日(月)10:00~ ※報道関係の撮影に関しては、調印式・歓談等終了後の11:20頃の4大学合同 による記念撮影時において対応 個別取材に関しては、記念撮影後、宮田学長及び教育担当理事等が対応 (海外3大学関係者は記念撮影終了後、別会場移動のため取材時の陪席なし) 〇調印式出席予定者 ◆東京藝術大学:宮田亮平学長、保科豊巳美術学部長 他 ◆ロンドン芸術大学:Mark Dunhill(学部長) 他 ◆パリ国立高等美術学校:Nicholas Bourriaud(校長) 他 ◆シカゴ美術館附属美術大学:Paul Coffy(副総長) 他 〇連携協定概要 「グローバルアート国際共同カリキュラム構築等に関する連携協定」 世界4大学連携による国際ネットワーク基盤構築による、 美術分野におけるグローバル人材育成に向けた国際共同カリキュラム 構築や教員・学生の相互交流等に係る国際連携に関するもの 〇連携協定の趣旨・実施事業概要 等 ◆東京藝術大学と、世界の芸術系大学の最高峰である、ロンドン芸術大学(イギリス)、 パリ国立高等美術学校(フランス)及びシカゴ美術館附属美術大学(アメリカ)の4大学に おいて、美術分野における教員・学生の相互交流をはじめ、各国で行われる国 際芸術祭におけるアートプロジェクトを組み込んだ国際共同カリキュラム実施 など、 「国際共同学位プログラム(ジョイント・ディグリー:連携する大学間で開設された単一の共同の教育 プログラムを学生が修了した際、連携大学が共同で単一の学位を授与) 」構築に向けた連携協定を締結。 ※世界4カ国のトップレベルの芸術大学によるグローバル人材育成のための連合結成 は、世界的にも初めてであり、2 月 23 日に東京藝大に全大学が集い調印式を実施 ◆美術分野において、世界トップレベルにある4カ国の芸術大学が、国境を越えて 連携して人材育成に取り組み、各々の国で開催される国際アートビエンナーレ やトリエンナーレ等「国際芸術祭」の場を舞台とした、教員・学生の国際コラ ボレーションによるアートプロジェクト実践をカリキュラム化し、各々の大学 が正規の学位プログラムとして実施するのは、世界的にも初となる試み。 ※本年7~9月に開催される「越後妻有アートトリエンナーレ」や来年開催予定の 「瀬戸内国際芸術祭」等を、人材育成プログラムにおける実践の場として活用 ◆同取組は、文部科学省が推進する「国立大学改革プラン」における「国立大学 機能強化」事業として実施するものであり、海外一線級のアーティストを、 海外の芸術系大学学生を含めたユニットとして誘致し、国内における国際共同 プロジェクト実施を展開するとともに、本学からも教員・学生をユニットとし て相手国に派遣することで、世界一線級の芸術大学同士の連携による実践型ア ートプロジェクトを展開し、世界トップレベルの芸術家の戦略的育成を推進。 ※国内からも北川フラム氏等、世界的なアートディレクターやアーティスト等が多数 参画し、世界最高レベルのアーティストユニットが結集しアートプロジェクトを実行 ◆4大学の国際連携によるプロジェクトの実施と連動して、東京藝術大学では、 新たな大学院組織「グローバルアートプラクティス専攻」を平成28年度に設 置予定であり、同専攻のカリキュラムの中で、国際舞台における国際共同アー トプロジェクトを4大学共通の授業科目として実施することとしており、将来 的にはカリキュラム全体を共同化させて、 「国際共同学位プログラム(ジョイント・ ディグリー)」として発展させる構想。 ◆平成27年度には、5月にパリ国立高等美術学校の教員・学生ユニット、8月 にロンドン芸術大学の教員・学生ユニット、その後(来日時期調整中)シカゴ美術 館附属美術大学の教員・学生ユニットが、各々10名程度の規模で来日し、 2020 年オリンピック開催を視野に上野「文化の杜新構想」において予定される 「国際文化芸術の祭典」をはじめ、新潟県十日町市・津南町(妻有地区)や香 川県高松市等、日本各地で実施される国際芸術祭等において、アートプロジェ クトを展開することで、世界トップレベルの芸術家育成はもとより、芸術祭等 の実施を通じた地域活性化等、我が国の地方創生にも資する。 ◆特に欧米からは、日本の芸術文化力が注目され高く評価されていることから、 本プロジェクト実施による日本と世界各国との芸術文化融合や人材交流、人材 育成プログラムへの反映等により、互いの芸術文化価値を高めあうことでシナ ジー効果が期待されるとともに、同プロジェクト実施は、2020 年東京オリン ピック開催に向けて国家として推進すべき「文化プログラム」としても機能。 ◆本学からも同規模の教員・学生ユニットが相手国に赴き、例えば、イギリスで 開催される「タットンパークビエンナーレ」等、現地の国際芸術祭等において アートプロジェクトを実施することで、国境を越えたグローバルワイドな人材 育成を実行。 ※開催当日における撮影・取材等を希望される場合は、お手数ですが、 事前に下記担当までお知らせください。 ◆本件に関するお問い合わせ先 〒110-8714 東京都台東区上野公園 12-8 国立大学法人東京藝術大学 戦略企画課長 橘(タチバナ) TEL:050-5525-2021 FAX:03-5685-7761 E-mail:[email protected] <参考:連携3芸術大学の概要> ロンドン芸術大学 セントラル・セント・マーチンズ University of the Arts London Central Saint Martins/イギリス・ロンドン 大学の概要: セントラル・セント・マーティンズはロンドン芸術大学の6つのカレッジの中の一つで、 アート、デザイン、ファッション分野で世界を代表する大学のひとつ。ファインアート、プ ロダクトデザイン、グラフィックコミュニケーションデザイン、空間デザイン、ファッショ ン、演劇、ジュエリー・テキスタイルデザイン等のプログラムが集約されている。 ジェームズ・ダイソンやジョン・ガリアーノら著名なデザイナーを輩出。 歴史的には、ファインアートとファッションにフォーカスした1854年創立のセント・マー チンズ・スクールオブアートと、舞台芸術を含め広くデザインを扱うセントラルスクー ル・オブ・アーツアンドクラフツの、二つの歴史的な芸術大学の合併によって作られ た。 著名な卒業生: 創立年:1854年 ジェームズ・ダイソン(プロダクト・デザイナー、ダイソン社創業者) St Martin's School of Art(1854設立)とThe Central School of Arts & Crafts(1896年設立)が アントニー・ゴームリー(彫刻家) ジョン・ガリアーノ(ファッション・デザイナー) 統合 ステラ・マッカトニー(ファッション・デザイナー) ウェブサイト: www.arts.ac.uk/csm/ パリ国立高等美術学校 エコール・デ・ボザール Ecole Nationale Supérieure des Beaux-Arts/フランス・パリ 大学の概要: パリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)は、ルイ14世が17世紀に設立した アカデミー・フランセーズを母体とした360年の伝統のある美術大学。 絵画、彫刻、建築などの分野で美術史に残る芸術家を多く輩出した。 絵画、彫刻、陶芸、鍛造、複合材料、モザイク、建築などのコースがあり、付属の歴史 的建造物である礼拝堂や展示室を利用して大学内外の機関と共同した展示プロジェ クトやワークショップを行っている。 そのカリキュラムや運営は世界中の美術大学のモデルとなった。 海外の50以上の大学と協定を結んでおり、留学生の交換・受け入れが盛ん。 またルーヴル美術館など近隣の美術館と共同したセミナーの実施等様々なワーク ショップ、展覧会を開催している。 創立年:1648年 ウェブサイト:beauxartsparis.com/fr/ 著名な卒業生: ジャン=フランソワ·ミレー(画家) ピエール·オーギュスト·ルノワール(画家) シカゴ美術館附属美術大学 The School of the Art Institute of Chicago/アメリカ・シカゴ 大学の概要: シカゴの中心部に位置し、米国の美術・デザインの私立学校の中で最も古い大学の ひとつ。絵画、デザイン、彫刻、映画、演劇、文学、インスタレーション、建築、コミュニ ティプロジェクトなどのコースがある。 コロンビア大学で国際芸術ジャーナリズムプログラムが実施した美術評論家の調査 では、「米国で最も影響力のある美術学校 」に選ばれ、またUSニューズ&ワールド・レ ポートのベスト大学院ランキングでは、SAICの美術プログラムは一貫してトップ3に 入っている。 またシカゴ美術館附属美術大学は美術・デザインの大学の中でもっとも多くのフルブ ライト奨学生を送り出している。 創立年:1866年 ウェブサイト:saic.edu/index.html 著名な卒業生: ジョージア·オキーフ(画家) シンシア・ローリー(ファッション・デザイナー)
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