ニュースvol.131(PDF)

(1)
憲法を生かす会・灘 ニュース
通算・第131号
今年も暮れようとし
ています。御嶽山噴火、
土砂災害など天変地異
に 、集 団 的 自 衛 権 や 原
発再稼働の容認など背
筋が寒くなる出来事の
あった年でした。
その一方で半径 キ
ロ圏 の人 格権を 認めた
福 井 地 裁 判 決 、知 事 選
も 総 選 挙 も 「オ ー ル 沖
縄 」で 闘 う 沖 縄 の 連 勝
図表は東京新聞
第131号
2014年12月25日
神戸市灘区天城通
3-5-19
TEL.078-801-8448
FAX.078-801-8899
[email protected]
などずいぶん勇気づけ
られた年でした。
来 年 は 、阪 神 大 震 災
か ら 年 、太 平 洋 戦 争
敗 戦 か ら 年 。も う 一
度 、人 の 命 の 大 切 さ を
20
70
▲闘い続ける「オール沖縄」に学ぼう
月 日現在
《呼びかけ人》 人
《会員》 人・5団体
《賛助会員》 人
個人会員の会費は年三千円
賛助会員の会費は年千円以上
◎呼びかけ人と会員は募集中
250
12
25
66
65
38
郵便振替口座:
00900-4-204718
憲法を生かす会・灘
再 認 識 し な が ら 、住 み
やすく暮らせる世の中
へ 、み ん な で 変 え て い
きましょう
1めん
来年 こ そ良 い 年に / 大震
災20年の集い
2めん
1000人委員会ひょうご学習
会/通信・会報
3めん
読書会の報告/新あの頃は
/木曜コラム/いのち
4めん
心配な震災アスベスト/川
柳/編集後記
▲多くの犠牲が出た広島の土砂災害
右は同じ土質で270カ所が土砂崩れ
した六甲山
●1月17日(土)午後2時~4時
●灘区民ホール 1階ロビーと5階大ホール
※参加費:無料
<プログラム>
◇1時30分開場(1階ロビー)
展示コーナー
◇2時開会(5階大ホール)
コーラス/スライド上映(震災の記憶)/発言(今、念う
こと)/モダンダンス(藤田佳代舞踏研修所)/東北からの
報告(岩手、福島)/私たちの決意
●主催:ろっこう医療生活協同組合・実行委員会・灘区民
ホール/後援:兵庫県/神戸市/神戸新聞
※参加費:300円
「立地地元」(中嶌哲演さ
ん)には、文化施設や競技
海水浴場は人工。舞鶴から
場、体育館などが建ち並び、
また自衛隊と連携の合
宿防災訓練、中学生まで
募 集 案 内 など学 校 への自
衛隊浸透が強まった。
貧困化と憲法軽視
アベノミクスによる貧困
化 で、抵 抗 す る側 の「体
力」がダウン。ヘイトスピー
チが横 行 し、憲 法 軽 視 の
政治が続く。若者に連帯
する力を養おう。
戦争をさせない1000人委員会・ひょうご
【呼びかけ人】麻田光広 (弁護士)
、泉雄一郎 (兵庫
県 教 職 員 組 合 )、 浦 部 法 穂 (神 戸 大 学 名 誉 教 授 )、 桂
正孝 (大阪市立大学名誉教授)
、坂本三郎 (部落解放
同 盟兵 庫県連 合会 )
、森脇守 (自治労兵庫県本部)
【賛 同 人 】39 1人
【賛同 団体 】15 2団 体
※非公開含む
月 日現在
警察予備隊の創設―はやくも違憲攻撃(
4)
難 の 「マ ッ チ ン グ 」 を 決 め
た (3 月 ) と い っ て も 、 計
画 と は ほ ど 遠 い 「ガ イ ド ラ
高浜町と福井県の同意だ
イン」
。
13
川内でついてしまいました。
市
万3千人は、そこで
キロ圏内、3府県・
町・
もヨウ素剤が必要となるか
もしれない灘区などへ逃げ
るのみで、協定の対象外。
年動かす
歳の原発の方が高台に建
(反省貴重)
つからと、あと
とも 。
号
40
▼原発再稼
働 は、誰 も責
任 を取 らない
無 責 任 体 制 。原 子 力 規 制 委
員 会 は 日 、関 西 電 力 の高
浜 原発 3、4号機 の安全 性に
ついて審 査 でOK。経 産 省 は
年 超 え老 朽 原 発 の建 て替
え(リプレー ス)まで検 討 中 。
▼ 原 子 力 規 制 委 員 会 は、「O
Kイコール事故ゼロではない」、
再 稼 働 す るかは政 府 と電 力
会社の判断と。政府は安全審
査 を原 子 力 規 制 委 員 会 に任
せていると、電 力 会 社 は政 府
と規 制 委 員 会 の判 断 で再 稼
働 と。事 故 など何 かの時 、誰
が責任 を取るのかと聞 けば、
無限のループ状態。
▼上記のように川内原発がモ
デルになって、「立 地 自 治 体 」
の意見だけ聞き、滋賀県や京
都 府 など隣 接 自 治 体 や 被 害
予 想 の自 治 体 意 見 は聞 かれ
ない。関西広域連合長でもあ
る井戸敏三・兵 庫県知事も、
この問 題 ではまるで出 張 らな
い。実に恐ろしい話だ。
許すな!憲法改悪・市民連合
永山茂樹さん:東海大学法科大学院教
授。憲法学専攻。一橋大学・同大学院
修了。1960年横須賀市生まれ。
永山茂樹さんブログ「毎日、憲法」
■8歳の時に死別した父に対して ものだったりしたかもしれません。
私にははっきりした記憶も印象も ■しかし、まだ幼少の域を脱けき
残っていません。ましてや父の性格 れていないといっても、当時私は戦
や考え方を推しはかる一片の手が 争 がもたらした悲 惨 さ や 混 乱 を
かりもありませんが、帝国軍人と す でに体 験 していました。私 をこ
いうす り込みは間違いなくあった り固めた軍国教育についても間違
でしょうから、生きていれば十中八 いであったことを聞 かさ れ納得 も
九はかっての同僚とともに警察予 していました。
備隊という軍隊の再編成にひと働 ■自分の眼で見、自分の頭で考え
きしたがったことでしょう。警察予 ようとする思いも芽生えていたで
備隊の発足に係わっていると旧軍 しょう。父にさからい、あらがった
人の名前などが新聞に載ると、ほ こともありえたでしょう 。最 終 的
とんど旧知の人たちだと母は語っ には、父 の影 響 よりも、世 の中 に
起 こっていることを正 しく見 、正
ていました。
■その当時から数えて今日まで、 しく判 断 しよう とす る志 向 にひ
私の歩みは ~ 5年 になるわけで かれたのではないでしょうか。
す が、そのう ち成 人 後 に限 ると4 ■ 他 からの影 響 といえば、2、3
~ 5年 は全 学 連 の学 生 運 動 、残 あ りました。五 馬 中 学 に九 大 を
り の ~ 3年 は労 働 運 動 や 社 会 休 学 (どんな事 情 があったのかわ
主 義 の専 従 活 動 に従 事 してき た かりませんが)して、アルバイトと
こと にな りま す 。自 ら 振 り返 って して英語 を教えていた先 生がいま
一 筋 に近 い道 だったと思 います が、 した。翌 春 に高 校 入 試 を控 えな
も しも その間 に現 実 にはなかった がら、病気などのため中学の課程
父 の干 渉 や 圧 力 があったとしたら、 をほとんど履 修 していなかった私
ま た再 軍 備 について父 と 言 い争 い を 心 配 して特 別 に授 業 してくれ
な ど を していたと したら 、私 の人 た先生です。その先生に社会の出
生 はいさ さ か複 雑 な も のにな って 来 事 を批 判的 に見 る姿 勢を教 え
いたかも しれ ま せん。曲 がったり られました。
節 く れだったり、傷 痕 を 多 く も つ
52
定 さ れ た集 団 的 自 衛 権 発」の危険性がある。
行 使 。中 で看 過 さ れるの
生徒も保護者も監視
安 倍 内 閣 の教 育 政 策
がグレー ゾー ン。武 力 行
使 まで至 ら ない「小 競 り も 要 注 意 。とくに「道 徳
合 い」だが、警 察 や 海 上 の教 科 化 」で生 徒 も教 師
保安庁ではなく自衛隊を も息苦しいような学校生
活用 というのが安 部内閣 活 に。道 徳的 な考えが変
の考 え 。しかし「一 触 即 わ った か ど う か 評 価 さ
れ、子 どもだけでなく保
護 者 も監 視 さ れ、まるで
警察国家のようだ。
参加者が半藤、保
阪の両氏発言部分を
交互に輪読。まだ読
んでなくてもOKで
す。皆さんのご参加
をお願いします。
(右)テキスト (上)田中英雄さん
て現地を訪ねました。
●神戸学生青年セン
ター・A会議室
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平和のための木曜行動
「国際家族農業年と人びとの食料主権」
ろっこう医療生協
・1月28日(水)午前10時30分~12時
●私と憲法(163号)
●阪神淡路大震災20年の集い
・関根 佳恵さん(愛知学院大学経済学部講師)
・緊急事態条項、環境権など新しい人権の導
・1月17日(土)午後2時~4時
●高作先生と学ぶ会(第6弾)
入を突破口に明文改憲に突き進む憲法審査会
・灘区民ホール
「平和国家」日本の岐路― 解散総選挙後の政治
<内容> コーラス/スライド上映/発言/モダ
・1月16日(金)午後6時/学生センターホール
神戸学生青年センター
ンダンス/東北からの報告/私たちの決意
・高作正博さん(関西大学法学部教授)
※参加費:一般:1000円
若もの:500円
※後援:兵庫県・神戸市・神戸市教育委員会・神戸新聞
●食糧環境セミナー
参加費:600円
※入場無料
シリーズ・これからの農業を考える
17
総選挙の投票日の 日
午 後 、戦 争 をさ せない1
000人委員会・ひょうご
の学 習 会 が 開 か れ ま し
た 。講 師 は永 山 茂 樹 さ
ん。(講 演 まとめは編 集 部 )
グレーゾーン
今 年 7月 1日 、閣 議 決
田 中 英 雄 さ ん (ち
びくろ保育園)と飛
田 雄 一 さ ん (学 生 セ
ンター館長)の呼び
かけで読書会が始ま
りま した。
テキストは、半藤
一利さんと保阪正康
さんの対談『日中韓
を振り回すナショナ
リ ズ ム の 正 体 』( 東
洋経済新報社 税込
みで1620円 当
日 会場 で販売 )
。
高浜 原 発 3 ・ 4号 機 の再
稼働へ、押してはならない
日、押してしまいました。
「フ
スイッチを規制委員会は
クシマ」後、新規制基準で
九州電力の川内(せんだい)
9 月 に 、 ち びく ろ 保育 園
64
けあれば再稼働という道が
12
14
●1月22日(木)
午後6時30分
灘区に1432人などの避
20
に続き2例目。
の田中英雄さんが出したバ
スに乗せてもらって、「神戸
こども未来舎」の一員とし
588
18
30
40
次回の読書会(2回目)
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(2)
通算・第131号
憲法を生かす会・灘 ニュース
2014年12月25日
通算・第131号
憲法を生かす会・灘 ニュース
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2014年12月25日
中皮腫死亡数の全国ワースト5
18
120
埼 玉
東 京
100
神奈川
80
愛 知
60
(4)
通算・第131号
阪 神大 震災 から 年 を目 前に、ひ
ょう ご労 働 安 全 衛 生 センター と立 命
館大の研究者によるアスベスト住民調
査が 日公表されました。
震災の時、被災の街中に拡散してい
人
140
憲法を生かす会・灘 ニュース
私たちの
1・17
20
大 阪
40
兵 庫
20
資料:厚労省の人口動態統計
0
年
12
年
11
年
10
年
09
年
08
年
07
年
06
年
05
年
04
年
03
年
02
年
01
年
00
年
99
年
98
年
97
年
96
年
95
アスベストの「基準」は10本/リ
ットル。でも放射能と同じで、瞬間
的な濃度だけアスベストを測って
本当に大丈夫なのだろうか?
例えば、震災年2月から7月ま
での半年間、環境庁(当時)のデ
ータをもとに灘区の私の場合を計
算してみると、半年間で1592本の
アスベストを吸い込んだことに。
環境庁のデータは旧灘保健所
(灘区神ノ木通3)付近で計測した
もの、灘区の中では建物の倒壊
や解体が少なかった場所。また、
よその解体工事の側を何回も通
過したりで、本当はもっと多くのア
スベストを蓄積したのではと不安。
たアスベスト。みんな不 安に思っている
中皮 腫など本 格化す る時期 を前に、
行政による住民の健康調査が徹底さ
れる事 を求 めます 。震 災 で多 く失 わ
れた命に対し、生き残った者の努力で
健康で安全な街をつくりましょう。
神戸市灘区に住むAさんの話
グラフは朝日新聞
震災アスベスト研究会と
住民アンケート調査
立命館大とNPOひょうご労働安全
衛生センターが立ち上げた震災アス
ベスト研究会で事務局は労働安全セ
ンター。震災20年を前に今年8月~11
月に阪神間2265人の住民からアンケ
ート調査を実施。結果は 左図を参照。
震災とアスベスト・リスクを考えるシンポジウム
・・・・
●1月12日(月・祝)午後1時~4時/神戸市勤労会館・大ホール
※入場無料
・・・・
主催:震災アスベスト研究会 後援:兵庫県/神戸市
●基調講演:「アスベスト-永遠なるものの棘」広瀬弘忠さん(東京女子大名誉教授) ●基調報告:「震災アスベストと住民意識
-アンケート調査による検討」南慎二郎さん(立命館大非常勤講師) ●その他にパネル討論など企画多数
22
330
214
繰り返す
「
復興災害」
揺れつづけ
12
「
ひょうご情報公園都市」
ヘ
クタールのうち、 ヘ
クタ
ールが手つかずで、使った予
算は 億円。情報関連企業
は1社もない、同じ手法が東
北でも、と朝日新聞。人々
は当時、区画整理や再開発
を「まちこわし」、空港など
大規模プロジェクトを「復興
災 害」と呼 び、新社 会党 が
誕生しました。「情報公園」
の情報どこに?
おはよう川柳」
( ・ ・ )
「
▼総選挙結果で話題は
「オ ー ル 沖 縄 」。 で も
ここまでの沖縄の闘い
の歴史も学ばねば。
▼米国とキューバの国
交回復の動き!嫌韓・
嫌中の戦争屋・安倍内
閣とは大違いでは。
▼原油安の中、電気代
値上げ表明の関電。同
じ日に高浜再稼働にO
K出す無責任な規制委
▼震災時キラキラと見
えた気がする石綿。放
射能と同じく閾値なし
▼今年もお世話になり
ました。よいお年を。
14
354