1 第 10 回アジア証券人フォーラム(ASF)東京ラウンド

第 10 回アジア証券人フォーラム(ASF)東京ラウンドテーブルについて
日証協 平 26.12.1~5
日本証券業協会では、アジア諸国の証券市場の自主規制機関・規制当局等から参加者を招き、
第 10 回アジア証券人フォーラム(Asia Securities Forum: ASF)1東京ラウンドテーブルを、去
る 12 月 1 日(月)から 5 日(金)の日程で開催した。
平成 18 年 3 月に開始された本セミナーは、近年のアジア証券市場の発展とも相俟って年々参加
機関の数が増え、今回は下記のとおりアジア証券業金融市場協会 (ASIFMA)を含め 5 団体が初め
て参加し計 18 の国・地域から 23 機関が出席した。この結果、第 1 回から通算すると 25 ヵ国・
地域からのべ 155 名が本セミナーに参加したことになる。(*印は、今回初参加の機関)
アジア:
アジア証券業金融市場協会 (ASIFMA) *
インド:
インド証券取引所参加者協会 (ANMI)
インドネシア:
インドネシア証券業協会 (APEI)
カザフスタン:
カザフスタン国立銀行 (NBK)
韓国:
韓国金融投資協会 (KOFIA)
カンボジア:
カンボジア証券取引委員会 (SECC)
スリランカ:
スリランカ証券取引委員会 (SECSL)
タイ:
タイ債券市場協会 (ThaiBMA)
タイ証券取引委員会 (TSEC) *
台湾:
台湾証券業協会 (CTSA)
トルコ:
トルコ資本市場協会 (TCMA)
ネパール:
ネパール証券取引委員会 (SEBON)
パキスタン:
パキスタン証券取引委員会 (SECP)
フィリピン:
フィリピン証券取引所 (PSE)
ベトナム:
ベトナム債券市場協会 (VBMA)
ベトナム国家証券委員会 (SSCV)
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香港:
香港証券業協会 (HKSA)
マレーシア:
マレーシア証券業協会 (ASCM)
アジア・太平洋地域の証券業界の交流と証券市場の発展に寄与することを目的に、同地域の証券業協会の代表者、
証券取引の専門家が情報・意見交換を行う国際会議。平成 7 年(1995 年)に本協会が提唱して発足した。本年 11
月には第 19 回総会がバンコクで開催された。
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ミャンマー証券取引センター (MSEC) *
ミャンマー:
ミャンマー経済銀行 (MEB) *
モンゴル証券業協会 (MASD)
モンゴル:
モンゴル銀行 (BOM) *
ラオス:
ラオス証券取引委員会 (LSCO)
本研修プログラムでは、別表に示すとおり、協会内講師に加え、大和総研、日本投資者保護基
金、日本取引所グループ、金融庁、証券取引等監視委員会、証券保管振替機構、証券・金融商品
あっせん相談センター(FINMAC)
、野村證券、SMBC 日興証券等の関係者にもご協力をいただ
き、日本の証券市場における法規制、取引インフラ、関係機関の業務内容等を紹介する各種講義
を行った。
また、セミナー参加機関のうち 19 機関がそれぞれの機関の概要や市場の現状、今後の展望等に
ついてカントリー・プレゼンテーションを行った。参加者の発表後、
『アジアにおける経済成長の
再考と金融市場の拡大』をテーマとした全体ディスカッションが行われ、特に「中所得国の罠」
といわれる新興市場が陥りやすい成長スピードの鈍化など、各国・地域の証券市場が抱える問題
及び将来の様々な課題について活発な意見交換が行われた。
事前アンケートの実施により、各市場の証券規制/自主規制の現状等を事前に把握し、これら
の情報を参加者間で共有できたため、参加者のモチベーションは極めて高く、中身の濃いディス
カッションが行われた。参加者からも、日本の証券市場の成り立ちや自主規制の枠組みについて
の全体像を効率的に把握できたこと、また、各市場のカントリー・プレゼンテーションで、近隣
のアジア地域の証券市場の情況について相互に認識を深めることができたとの評価を受けた。一
方、参加者から多くの質問、意見が出たため時間が足りないとの声もあった。
参加者はすべてアジア・太平洋地域の自主規制機関、証券取引所、証券業界団体若しくは規制
当局において証券市場運営の第一線を担っている人々であり、各市場の発展のため本セミナーで
得た知識・情報を活用していただけるものと期待している。さらに、今回のセミナー通じて、本
協会をはじめ日本の証券関連機関がアジアの証券市場との友好関係、信頼関係を強化することが
できたことの意義は大きいものと考える。本協会としても、この成果を生かし、今後一層、アジ
ア域内協力のネットワークを拡充し、また、各市場との連携、協力関係の構築及び情報交換を促
進していくこととしたい。
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歓迎レセプションで挨拶する稲野会長
セミナー参加者の歓迎レセプション挨拶
東証アローズ電光掲示板の歓迎メッセージの前で
金融庁訪問
野村證券見学
カントリー・プレゼンテーション
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(別表)第 10 回 ASF 東京ラウンドテーブル/プログラム
日
プログラム名
講義担当機関(部)
1
オリエンテーション、協会の概要
日本証券業協会 国際部
2
日本証券市場の歴史及び概要
大和総研
3
自主規制
日本証券業協会 自主規制企画部
4
外務員資格制度及び資格試験
日本証券業協会 資格管理部
5
証券従業員の研修制度
日本証券業協会 研修部
6
エクイティ市場
日本証券業協会 エクイティ市場部
7
公社債・金融商品市場
日本証券業協会 公社債・金融商品部
12/2
8
証券化商品・デリバティブ市場
日本証券業協会 公社債・金融商品部
(火)
9
投資者保護基金
日本投資者保護基金
10
監査
日本証券業協会 監査 1 部
11
処分
日本証券業協会 規律審査部
12
東京証券取引所の業務
日本取引所グループ
13
証券市場規制概要
金融庁
14
証券取引等監視委員会の概要
証券取引等監視委員会
15
証券保管振替システムの概要
証券保管振替機構
16
投資家教育
17
自主規制機関が提供する統計情報
18
紛争処理
証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)
19
大手証券会社の業務の概要
野村證券
20
カントリー・プレゼンテーション
参加者全員
ラウンドテーブル:アジアにおける経済成長の再
(モデレーター)
考と金融市場の拡大
SMBC 日興証券
総括
日本証券業協会 国際部
12/1
(月)
12/3
(水)
日本証券業協会
金融・証券教育支援センター、普及・啓発部
12/4
(木)
12/5
(金)
21
22
日本証券業協会 公社債・金融商品部
(市場統計業務室)
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