Vol.2(PDFファイル)

~BSP 製品をより有効にお使いいただくための技術情報をお伝えします~
Open 版 A-AUTO 「外部ツールとの連携について」
A-AUTO から実行したジョブが正常終了しなかった場合に、その異常を
※長時間処理になると、後続ネットワーク起動遅延が発生し業務遅延が発
OS のイベントログに記録したり、外部ツールに通知させたりしたいと思った
生する可能性があります。
ことはないでしょうか。A-AUTO には、これらに対応するためのジョブネット
~ A-AUTO と外部ツールの連携イメージ ~
ワークが終了したタイミングで利用できる任意のコマンドやツールと連携す
echo "START"
ネットワーク ID や
リターンコード(RC)
を取得し、連携先
との条件を作り込
む事が可能
任意の構文・条件
外部コマンド
実行
るための機能が用意されています。
この機能を使用して、ジョブネットワークが異常終了した時にパトランプの
MCP(nep)
autonend(.bat)
点灯指示コマンドの実行や、他社ツールに対し事象発生のトリガーを発信
する仕組みを構築されているお客様もいらっしゃいます。
ジョブネットワーク
の終了を通知
●ネットワーク終了出口インターフェース
neex
ネットワーク終了出口インターフェースとは、ジョブネットワークが正常終
実行
了または異常終了したタイミングで、既定のバッチファイルを実行する機能
echo "END"
になります。このバッチファイルは、お客様にて自由に編集可能ですので、
外部ツール
任意のスクリプトや外部コマンドを記述する事で、実行された時に外部ツー
ルとの連携が取れます。
● 設定について
この既定のバッチファイルは、autonend というファイル名で保存します。
Windows と UNIX/Linux 環境でも、ネットワークエンド出口インターフェー
Windows 環境であれば、bat ファイルとして実行されますので、この bat フ
スの設定はパラメータの変更で容易に設定できます。
ァイル内から、別のコマンドや exe プログラムを実行するように記述するこ
具体的な設定手順については、お使いのバージョンによって異なります。
とができ、UNIX/Linux 環境であれば、ksh、csh、bash など、普段お客様が
ご使用されているシェルの構文で実装することが出来ます。
【基本的な設定内容】
なお、autonend ファイル内では、終了したジョブネットワークのネットワーク
・ NEP_NEEXON パラメータ を、0 から 1 を変更 (UNIX/Linux 環境)
ID やリターンコードを取得できます。リターンコードが異常終了(RC=12)の
・ autonend ファイルを作成し、既定の場所に保存
場合に限りコマンド実行されるよう条件判定することも可能です。
・ A-AUTO モニタ(mcp サービス)を起動
・ ネットワーク終了出口(neex サービス)を起動する
●注意事項
autonend ファイルは、ジョブネットワークが終了する度に実行されます。こ
詳細な設定内容についてはマニュアルをご参照いただき、ご不明な点がご
のため、autonend に時間がかかる処理の実行や、ユーザや外部からの応
ざいましたら、@ラインまたは貴社担当 SE までお問い合わせください。
答待ちとならないようにバッチ作成する必要があります。
DURL 「メニュー表示抑制機能で帳票出力時のトラブルを防止する方法」
DURL には、帳票を印刷イメージのまま画面表示及び印刷することがで
きる「DURL ビューワ」機能が付属しています。
運用担当者は、DURL に登録された帳票を直接プレビューさせたり、ジョブ
オペレータから印刷ジョブの帳票イメージを印刷前にプレビューさせたりし
て確認することができます。
DURL ビューワの機能にはプレビュー以外の機能(開く、印刷、検索、接
続、動作環境設定など)を利用できるため運用担当者が想定外のオペレー
ションをおこなってしまうことで印刷のトラブルが起こることを防止する必要
があります。
そこで、DURL ビューワのメニュー表示抑制機能を使用することにより
DURL ビューワからの想定外のオペレーションによるトラブルを防止する為
の Tips をご紹介致します。
[接続] [開く] [印刷]がグレーアウトした状態で表示され、選択できない
ようになっています。
【注意】 本機能は DURL ビューワの機能を制限するものであり、DURL 上
のアクセス権とは関係はありません。
各メニューに振り分けられている ID は下表の通りです。
DURLVIEW.INI
メニュー表示抑制機能には DURLVIEW.INI を使用します。
DURLVIEW.INI は下記のパスに格納されています。
例)Windows7 の場合
C:\Users\[ログインユーザ]\AppData\Local\Prism\DURL\DURL Job
operator\durlview.ini
DURLVIEW.INI を開き、[Environment]セクションに DisableMenu キーを
指定します。
非表示にしたいメニューID は数値で指定し、複数指定する場合はカンマ
で区切ってください。
[Environment]
DisableMenu=2101,3102,3105
上記の設定を行った上で DURL ビューワを開き、[ファイル]を選択すると
次の図のように表示されます。
-1 -
メニュー項目
ID
メニュー項目
ID
接続
2101
先頭ページ
2114
開く
3102
最終ページ
2115
印刷
3105
次フォーム
2116
終了
3107
前フォーム
2117
フィールド選択
3113
フォーム色
2118
検索
2122
動作環境設定
3162
表示倍率
3131
目次
3171
次ページ
2111
キーワードで検索
3172
前ページ
2112
ヘルプの使い方
3173
ジャンプ
2113
バージョン情報
3174
BSP サポート通信 Vol.2
LMIS on cloud 「取引先メンテナンス機能のご紹介」
企業内では様々なシステムが利用されていますが、全てのシステムで共
通の情報である社員情報やお客様情報は、それぞれのシステムで個別に
管理されている場合が多くあります。これらの情報は、組織や名称変更の
都度更新する必要がありますが、メンテナンスの範囲が広い場合は全ての
システムの情報を更新するのに甚大な工数が必要になります。
各システムの画面から 1 件ずつ情報更新する場合は、その対処件数が
多くなるため、誤った入力や更新漏れが起きやすく、現実的な方法とはいえ
ません。メンテナンス機能(ユーティリティやバッチ)が提供されていても、
相応のスキルが必要な場合もあります。その結果、更新漏れなどに気づか
ず、古い情報のまま運用される恐れがあります。そのため、全てのシステム
で共通に使用するような情報は、如何に素早く、容易かつ正確に対応でき
るかが重要です。
LMIS on cloud は、「取引先」の組織と「取引先責任者」の情報を管理して
取引先メンテナンスの CSV 項目を指定する画面
います。この「取引先」の社名や住所、責任者変更に伴って、LMIS on cloud
内の情報も合わせて更新する必要があります。
また、関連する情報への対応も考慮しており、取引先責任者のキーを画
そのため、弊社では、画面からの簡単な操作で情報更新を可能にする
面上で指定して取引先と関連付けた状態で更新することができます。
メンテナンス方法で、「既存の取引先責任者を更新する」か「複製し、既
存の取引先責任者を無効化する」を選択することで、上書きするか、論理
削除するかを選択することもできます。
「取引先メンテナンス機能」をご提供しております。
取引先メンテナンス機能には、以下のような特長があります。
・CSV ファイルを利用した一括更新が可能
・「取引先」と「取引先責任者」を関連付けたままで更新が可能
このように選択していくだけなので、誰でも容易かつ正確に作業を完了さ
・上書き更新か論理削除を選択することが可能
せることができます。
人事情報は、外部 DB や別のシステムで保存管理され、それらの情報と
詳細は『LMIS on cloud システム管理者ガイド』に記載しておりますので
同期する場合には、CSV ファイルさえ出力できれば、画面操作で入力ファイ
是非御覧ください。
ルや文字コード、メンテナンス方法、キー項目を指定すると、項目名と割当
するカラム名が表示され、マッピングを行うだけでどの項目に反映させるか
弊社では今後もより多くの方にご利用いただけるように、お客様の視点で
を指定することができます。あとは、実行ボタンを押すだけで、更新が開始
製品の改善を続けてまいります。
され、更新結果の件数が画面に表示されます。
メインフレーム版 プロダクトユーティリティの処理時間短縮のポイント
2. プログラムで指定しているメモリ・サイズを SORT のコントロール・パラメ
メインフレーム版製品では、使用しているプロダクトのユーティリティプロ
ータでオーバーライドする。
グラムから SORT を呼び出す時に使用するメモリ・サイズの指定を見直すこ
データ量が大きすぎて、プログラムで指定しているメモリ・サイズ(標準
とで処理時間が短縮される場合があります。
的には 256KB)では時間がかかりすぎる場合に、SORT のコントロール・
A-AUTO、A-SPOOL、A-LOG、A-DATAdrift その他の BSP のメインフレー
パラメータでメモリ・サイズをオーバーライドし増やすことができます。
ム・プロダクトでは、様々なプログラムで SORT プログラムを
なお、ユーティリティ JCL 上の EXEC 文の REGION パラメータで指定
'LINK EP=SORT'で動的に呼び出しています。その際、SORT が使用する
する、リージョン・サイズも同量だけ増加する必要があります。
メモリ・サイズは、呼び出すプログラムで固定的に指定しています。ソートす
(1)z/OS の DFSORT、MSP の JSKGSORT、SYNCSORT の場合
るデータ量が大きい場合に、このメモリ・サイズが小さいと I/O が増加し、ソ
該当のステップに以下の例のように//SORTCNTL DD 文を追加して
ートに時間がかかるようになります。その対策案として 2 つを紹介します。
MAINSIZE パラメータで大きな値を指定します。
なお、SORT を使用しているプログラムは DD 名 SORTWK などがアロケ
//SORTCNTL DD *
ーションされています。
OPTION MAINSIZE=1024K
/*
1. プログラムで指定しているメモリ・サイズを PTF で変更する。
(2)VOS3 の XSORT の場合
A-AUTO では、SORT で使用するメモリ・サイズに標準的に 256K を指
該当のステップに以下の例のように//SORTPARM DD 文を追加して
定していますが、プログラムによっては、誤って小さなサイズを指定して、
STORAGE パラメータで大きな値を指定します。
障害対応 PTF で修正されているものがあります。以下の障害対応 PTF
//SORTPARM DD *
が該当する場合には、これらの障害対応 PTF を適用してください。
STORAGE=1024K
A-AUTO の A600B482: 端末機能で SORT を呼び出すときのメモリ・サ
/*
イズを一律 256K に変更する。
以上、参考になりましたでしょうか。テスト環境でテストしていただいた後、
A-SPOOL の T380B538: A-SPOOL モニタが SORT を呼び出すときに、
本番環境の JCL を変更してください。
メモリ・サイズを 4K と指定しているので、これを 256K に変更する。
BSP サポート通信に関するお問合せ
BSP サポート通信に関してのお問い合わせは、弊社の担当 SE、または以下の電話・E-Mail にて承ります。
【E-Mail】 [email protected]
【電話】 東京:
03-5463-5481 名古屋:052-569-2961 大阪:
06-6258-3451 福岡:
★お知らせ★ BSP の FAQ サイトが 2013 年 7 月中旬にリニューアルいたします!!
-2–
092-437-3221