HOLUX 社 M-215+ GPS 受信機 ユーザー・マニュアル 目 次 1:はじめに ……………………………………………………………………………………… 3 1.1 概要 ……………………………………………………………………………………… 3 1.2 特長 ……………………………………………………………………………………… 3 1.3 製品仕様 ………………………………………………………………………………… 3 …………………………………………………………………………………… 4 2.1 Mini GPS Viewer ………………………………………………………………………… 5 3:ソフトウェアのインタフェース……………………………………………………………… 6 2:使用方法 3.1 NMEAメッセージ詳細 …………………………………………………………………… 6 3.1.1 GPGGA ……………………………………………………………………… 6 3.1.2 GPGSA ……………………………………………………………………… 7 3.1.3 GPGSV ……………………………………………………………………… 7 3.1.4 GPRMC ……………………………………………………………………… 7 3.1.5 GPVTG ……………………………………………………………………… 8 4:保証 ……………………………………………………………………………………… 8 本製品は、FCC規格(Part 15)に準拠しています。 本製品は他電子機器の電波の影響を受ける可能性がありますが意図的に電波を発射することはありません。 著作権表示 © Copyright HOLUX Technology, Inc.. All rights reserved. 本マニュアルを HOLUX 社の事前の書面による承諾なしに、電子的/機械的/磁気的/光学的/化学的/ その他手作業等のいかなる手段であれ、複製、再配布、転写、あるいはいかなる言語やコンピュータ言語 による翻訳や検索システムへの登録を禁止します。 2 1 はじめに 1.1 概要 M-215+は、MT3333 GPS/GLONASS チップを使用したアンテナと衛星信号受 信機機能が一体化された GNSS (Global Navigation Satellite System)受信機です。 SBAS(日本では MSAS)による補正情報を使用し高精度な測位を実現します。 注)本機は測位した位置情報などを USB インターフェースを介してPC等に出力します が、測位結果を内部に保持するメモリは実装されていません。 1.2 特長 M-215+は、以下の特長を持っています。 (1) MT3333 GPS/GLONASS チップセット(MediaTek Inc.製)を使用しています。 (2) 最大 22 個の衛星を捕捉し、かつコンパクトで低消費電力です。 (3) 本体の LED は衛星の捕捉状態を示します: LED は、電力が供給されると点灯し、衛星を捕捉すると点滅します。 (4) 初期化は必要ありません (5) 防水デザイン(IPX-7) 1.3 製品仕様 1.3.1 本体サイズ サイズ・重量: 64.5 x 42 x 17.8 (mm) 重量 84g 1.3.2 性能 (1) 最大 22 個まで衛星を捕捉 (2) 更新レート: (3) 衛星捕捉時間 1秒 再捕捉: 平均 1 秒 ホットスタート: 平均 1 秒 ウォームスタート: 平均 30 秒 コールドスタート: 平均 31 秒 (4) 性能 位置(2DRMS): 水平精度 2.5m (DGPS 補正) 速度: 0.1 秒/メートル 時間: 0.1 マイクロ秒で GNSS 時間と連動 (5) 動作条件 高度: 最大 18000m(60000feet) 速度: 最大 515 メートル(1,000 ノット)/秒 加速: 最大 4G 温度条件: 動作(-10℃~+60℃)、保管(-20℃~+70℃) 1.3.3 USB インターフェース (1) USB 2.0 : COM ポート接続(通信速度:4800bps) (2) NMEA0183 Ver.3.01 プロトコルで GGA、GSA、GSV、RMC、VTG を出力 3 2 使用方法 専用のUSBドライバを接続するPCにインストールして、本機をPCに接 続すると自動的に認識されます。この接続で認識された仮想COMポート番号 を使うと標準的なシリアル通信用ソフトウェアで本機から出力される測位結果 を利用することができます。 通常、USB接続してから位置情報を出力するまで約 42 秒かかります。 GNSS衛星からの信号が捕捉できない場合は位置情報なしの出力になりま す(Null メッセージ)、衛星信号を再度捕捉すると正常な位置情報等の出力に戻 ります(再捕捉から出力まで約1秒)。 出力される情報は主に、緯度/経度/高度、速度、日時、衛星情報やその受 信機状態などがあります。 (本機の寸法) (USBコネクタ) (USBドライバのインストール) Holux のWebサイトまたは以下からUSBドライバーをダウンロードしてイ ンストールしてください。 ( http://www.gpscute.com/tech.html ) (1) ダウンロードしたドライバ(xx.exe 形式)を実行(インストール)します。 (2)PC内の設定を確認するため「デバイスマネージャー」を開き、〝ポート“の 情報により本機が仮想COMポートの何番に接続されているかを確認します。 4 (3) シルアル通信用ソフトウェアの設定時、前記COMポート番号を使用します (通信速度:4,800bps、8 データビット、1 ストップビット、パリティ無し) 。 2.1 Mini GPS Viewer (Mini GPS Viewer による測位情報の可視化) Holux のWebサイトまたは以下のサイトから Mini GPS Viewer をダウンロー ドして、PCまたは携帯端末で測位結果を可視化する ことができます。 (http://www.gpscute.com/tech.html) (ファイル名) Mini GPS Viewer_PC (PC 用) Mini GPS Viewer_PPC (携帯端末用) (1) Mini GPS Viewer ソフトウェアをダブルクリック すると、右図(初期画面)の画面が表示されます。 (2) 本機の出力を直接使用するためには、以下の設定を 行います(下図 左側) 。 (初期画面) ・通信速度:4,800bps ・Com Port:デバイスマネージャーで表示 された仮想Comポート番号 (3) 上記設定後、 “GPS Status”を選択するとGPS の衛星情報などが表示されます(下図 右側。 ) (Comポート設定) 5 (GPSステータス表示) 3 ソフトウェアのインターフェース 本機のインターフェースプロトコルは“National Marine Electronics Association's NMEA 0183 ASCⅡ”インターフェース仕様(バージョン 3.01)に基づいています。 3.1 NMEA メッセージ詳細 以下の NMEA-0183 のメッセージが利用できます。代表的なメッセージについ て簡単な説明を示します。 (NMEA メッセージ) (出力周期) (説明) GPGGA 1 回/秒 位置情報、UTC時間、即位状況など GPGSA GNGSA GPGSV GLGSV GPRMC GNRMC GPVTG 1 回/5 秒 2 回/5 秒 1 回/5 秒 1 回/5 秒 1 回/秒 1 回/秒 1 回/秒 衛星配置状態や使用衛星数など 視界上の衛星数や衛星位置及び状態など 位置情報、UTC時刻、速度など 進行方向、速度など *以下、メッセージの最後の<CR><LF>は改行のための文字コードを意味します。 3.1.1 GPGGA 形式(例): $GPGGA,161229.487,3723.2475,N,12158.3416,W,1,07,1.0,9.0,M, , , ,0000*18<CR> <LF> -詳細- (項目) (例) (単位) メッセージ名 UTC 時時刻 緯度 N/S の表示 経度 E/W の表示 測位状態 $GPGGA 161229.487 3723.2475 N 12158.3416 W 1 使用衛星数 HDOP アンテナ高 単位 ジオイド高 単位 DGPS エイジ SBAS の ID チェックサム 07 1.0 9.0 M M 0000 *18 - メートル メートル メートル メートル 秒 - (説明) ヘッダー hh(時)mm(分)ss.ss(秒) dd(度)mm.mmmm(分) N:北 S:南 ddd(度)mm.mmmm(分) E:東 W:西 0:受信不能、1:単独測位、2:DGPS 測位 0~20 の間で表示 水平の位置精度劣化度 平均海水面からのアンテナ高度 空白は、DGPS を使用していない 6 3.1.2 GPGSA 形式(例): $GPGSA,A,3,07,02,26,27,09,04,15, , , , , ,1.8,1.0,1.5*33<CR> <LF> -詳細- (項目) メッセージ名 モード 1 A モード 2 3 使用衛星番号 使用衛星番号 ・・・・・ 使用衛星番号 PDOP HDOP VDOP チェックサム (例) $GPGSA 07 02 (単位) (説明) - ヘッダー M:M=2D/3D 手動選択、A:A=2D/3D 自動選択 1:受信不能、2:2D、3:3D 使用している衛星番号 1 使用している衛星番号 2 - 最大 20 個まで表示 位置精度劣化度 水平での位置精度劣化度 垂直での位置精度劣化度 *33 3.1.3 GPGSV 形式(例): $GPGSV,2,1,07,07,79,048,42,02,51,062,43,26,36,256,42,27,27,138,42*71<CR> <LF> $GPGSV,2,2,07,09,23,313,42,04,19,159,41,15,12,041,42*41<CR> <LF> -詳細- (項目) (例) (単位) (説明) メッセージ名 $GPGSV ヘッダー メッセージ総数 2 1~4 で表示 メッセージ番号 1 1~4 で表示 捕捉衛星数 07 1~16 で表示 衛星 ID 07 チャンネル 1(1~32 で表示) 衛星の仰角 79 ° チャンネル 1(最大値 90) 衛星の方位 048 ° チャンネル 1(真北、0~359°で表示) 衛星の SNR 42 dBHz 0~99 で表示、空白は捕捉せず ・・・・ 衛星 ID 27 チャンネル 4(1~32 で表示) 衛星の仰角 27 ° チャンネル 4(最大値 90) 衛星の方位 138 ° チャンネル 4(真北、0~359°で表示) 衛星の SNR 42 dBHz 0~99 で表示、空白は捕捉せず チェックサム *71 - 3.1.4 GPRMC 形式(例): $GPRMC,161229.487,A,3723.2475,N,12158.3416,W,0.13,309.62,120598,,*10<CR> <LF> -詳細- (項目) メッセージ名 UTC 時刻 状態 緯度 (例) (単位) $GPRMC 161229.487 A 3723.2475 (説明) ヘッダー hh(時)mm(分)ss.ss(秒) A:データ有効、V:データ無効 dd(度)mm.mmmm(分) 7 N/S の表示 N 経度 12158.3416 E/W の表示 W 対地速度(ノット)0.13 ノット 進行方向 309.62 ° 日付 120598 地磁気の偏角 ° 東 W:西 チェックサム *10 - N:北 S:南 ddd(度)mm.mmmm(分) E:東 W:西 真北との方位角 Dd(日)mm(月)yy(西暦) E: *表示される“進行方向”の値は WGS-84 に基づいた値です。 3.1.5 GPVTG 形式(例): $GPVTG,309.62,T, ,M,0.13,N,0.2,K*6E<CR> <LF> -詳細- (項目) メッセージ名 進行方向 リファレンス 進行方向 リファレンス 対地速度 単位 対地速度 単位 チェックサム (例) (単位) $GPVTG 309.62 ° T ° M 0.13 ノット N 0.2 Km K *6E (説明) ヘッダー 真北との方位角 真北を示します 磁北との方位角 磁北を示します ノット キロメートル/時 4 保証 本機の保証は、購入した日から 1 年間有効です。 したがって、通常の使用で本機の動作に異常がみられる場合は保証期間内で あれば無償交換となります。 尚、本機およびその出力情報の使用よって生じたいかなる事故・損失に対し て当社が責任を負うものではありません。 8
© Copyright 2024 ExpyDoc