203-0730_QX4_CID.qxd 12.3.24 20:28 ページ6 ■防火戸の認定 1.防火設備(旧乙種防火戸) 主として開口部からの延焼防止を目的として、主に外壁の開口部に用いられる防火戸 (一部防火区画にも使用) 。20分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。 2.特定防火設備(旧甲種防火戸) 特に長時間の遮炎を要求される防火区画や防火壁の開口部、避難階段への出入り口 などに用いられる防火戸。60分間の防火性能(遮炎性、遮煙性、非損傷性)が求められます。 間仕切壁 ■防火設備・特定防火設備の試験方法 平成2年建設省告示1125号の廃止により、防火設備・特定防火設備の試験方法は、ISOに準 じた加熱時間/温度を採用しています。防火設備では20分間の、特定防火設備では60分間 の防火性能が求められます。求められる項目は以下の通りです。 1時間耐火間仕切壁 イ.非加熱面へ10秒を超えて継続する火炎の噴出がないこと。 ロ.非加熱面側で10秒を超えて継続する発炎がないこと。 ・建築基準法第2条第7号 (国土交通大臣が定めた構造方法による 耐火構造) ・建築基準法施行令第107条2 (加熱後1時間の遮熱性) ハ.火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間を生じないこと。 ● 耐火標準加熱温度曲線図(ISOに準ずる) 1000 945 800 781 炉 600 内 温 度 400 T ︵ ℃ ︶ 200 遮炎性 遮煙性 遮熱性 非損傷性 1時間耐火 (特定防火設備) (1時間耐火間仕切壁) 20分耐火 (防火設備) T = 345 log 10 (8t+1)+20 T = 炉内温度(℃) t = 時 間(分) 0 0 10 20 30 40 50 60 70 時 間 t(分) ■1時間耐火間仕切壁の認定 火災による火熱が1時間加えられた場合に、非加熱面の温度が当該面に接する可燃物が 燃焼するおそれのある温度以上に上昇しないことが求められます。 ■耐火構造の試験方法 1時間耐火間仕切壁の試験方法もISOに準じた加熱時間/温度を採用しており、 60分間の 防火性能が求められます。求められる項目は以下の通りです。 耐火・遮熱積層ガラス す。 が ● 閉鎖的な耐火間仕切り壁を、 開放感あふれる ガラスで構成できます。 ● 特殊な積層構造により、 物や人体が衝突し が を ても貫通しにくく、万一割れても破片が飛散・ 脱落しにくくなっています。 ● 遮音性に優れています。 ① 加熱により、非加熱面側に火炎を出す恐れのある損傷を 生じないこと。 ② 加熱により、構造耐力上支障のある損傷を生じないこと。 ③ 加熱により、非加熱面側に著しい発煙を生じないこと。 ④ 非加熱面側の温度は、以下であること。 平均温度が初期温度+140℃を超えないこと。 最高温度が初期温度+180℃、かつ220℃を超えないこと。 ⑤ 非加熱面に木綿パッドを接触させて、着火しないこと。 FIRE RESISTANT GLASS 3
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