中期経営計画 Break with Convention 2017 説明資料 [約

2015年度~2017年度
中
期
経
営
計
Break with Convention 2017
2014年11月
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画
中期経営計画 Break with Convention 2017
Ⅰ.
Ⅱ.
Ⅲ.
Ⅳ.
Ⅴ.
Ⅵ.
はじめに
Remake and Step up 2011、Fulfillment 2014 策定時における
背景と基本方針
2012年度から今日までの受注環境
中期経営計画( Fulfillment 2014 )の総括と課題
企業スローガン・企業理念・企業ビジョン
中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要
Ⅴ-1 環境分析
Ⅴ-2 基本コンセプト
Ⅴ-3 経営目標
Ⅴ-4 経営戦略
参考資料
SWOT分析
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2
P3
P4~P5
P6~P7
P8~P11
P12
P13~P20
P21
P22~P25
P26
P27
はじめに
当社が社会から必要とされる企業として、さらに成長するための
2015年度~2017年度(第68期~第70期)の3ヵ年にわたる中期経営
計画を策定するにあたっては、過去6ヵ年の事業環境とそれぞれに
おける中期経営計画の狙いを検証するとともに、その成果や新たな
課題を総括したうえで、今後の経済状況や事業環境の変化を十分
に考察し、検証することが必要となります。そのためには、企業理
念・企業ビジョンに掲げた基本精神は厳守しつつも、既成概念や慣
行から脱皮し、より強靭でしなやかな体質を獲得することが欠かす
ことのできない主要な要素であり、重要なテーマであると考えます。
以上の観点に立ち、中期経営計画 「Break with Convention 2017」
を策定しました。
( Break with Convention:慣行からの脱皮)
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Ⅰ.Remake and Step up 2011、Fulfillment 2014 策定時の背景と基本方針
2009年度~2011年度(第62期~第64期)中期経営計画策定時の背
景は、金融危機に起因した実体経済の悪化に伴う事業環境の悪化
に加え、オール電化攻勢の圧力が大きな脅威となっていました。そ
れらに対応するため、既存事業領域における新たな顧客の開拓や
エリアの拡大を図ることおよび、当社の収益構造が労働集約型であ
ることを意識し、①既存事業領域における深耕拡大、②新しい収益
の上げ方の構築、③人材の確保と技術力の維持向上、④経営資源
の再配分を重要テーマに掲げました。また、コンプライアンス/コー
ポレート・ガバナンスに裏付けられた「高品質経営」を目指すことに
も主眼を置き、会社機能のレベルアップを図ることを経営戦略とした
ほか、連結子会社となった東京ガスライフバル西むさし㈱との効率
的な連結経営を目指すことについてもテーマとして掲げました。中
期経営計画の名称については、それまでの施策を一つ一つ見直し、
再生するという意味で「 Remake and Stepup 2011」 としました。
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2012年度~2014年度(第65期~第67期)中期経営計画においては、平成
23年3月に発生した東日本大震災の復興需要や政府による景気浮揚策を
考慮しても、慢性的な円高や株安によるデフレ、企業業績の不振による雇
用情勢の悪化などが懸念され、少子高齢化に伴う住宅着工戸数の漸減な
ど厳しい経営環境が想定されました。一方で、エネルギー業界においては、
ガスエネルギーの再評価や太陽光発電を始めとする再生可能エネルギー
利用の促進など、オール電化住宅に代表される電力一辺倒の脅威は一
旦遠のくとの視点で策定されており、ガス導管工事における受注環境の
堅調さに加え、ガス設備工事においても、熱源としてのガス利用の復調に
よる受注環境の改善が見込まれると想定しました。重要テーマとしては、
主要事業であるガス工事分野における追い風環境を取り逃がさないため
に、常に安全で高品質のサービスを提供するための技術基盤強化に向け
た仕組みの確立、不祥事を防ぐための経営管理における守備力の強化
(コンプライアンス/コーポレート・ガバナンス、企業法務の充実)、そして
新たなる成長分野への挑戦の三つを掲げ、名称は確実な達成を意味する
「 Fulfillment 2014」 としました。
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Ⅱ.2012年度から今日までの受注環境
◆ガス設備事業本部
住宅着工戸数が高水準で推移(90万戸~100万戸弱)、住宅の熱源におけるガ
スエネルギーの旺盛な需要、ハウスメーカー・パワービルダーとの取引拡大等
良好に推移しています。
◆ガス導管事業本部(TGエリア)
ねずみ鋳鉄管等、要対策管の取替や漏洩修理工事の加速に加え、ガス設備工
事の受注増に伴う需要本支管の受注が増加するなど良好に推移しています。
◆ガス導管事業本部(広域エリア)
静岡ガスは新ホルダー建設完了に伴い、供給量が増加したことによる導管網の
整備に積極投資。日本ガスグループはグループ再編もあり供給ネットワークが
拡大しましたが、受注条件が厳しく競合他社が脱落傾向にあります。収益性は
低いものの量は豊富にあります。一方で、北海道ガスはガス販売量の拡大を表
明するも、設備投資計画は抑えており、受注環境は厳しい状況が続きましたが、
ここのところ改善の兆しが見えてきました。
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◆建築土木事業本部
給排水衛生設備工事は、受注環境が改善しつつあり、施工能力と工期、収益性
を見込んでの入札が可能となっています。工場の営繕工事についても、企業業
績の回復に伴う設備投資意欲が高まりつつあります。イリゲーション工事につい
ても、大口顧客を通じての受注ルートが確立されており、競合他社の参入懸念
はあるものの良好に推移しています。一方で、東京電力関係は厳しい受注環境
が続いており、今後とも横ばいもしくは減少傾向となっています。
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Ⅲ.中期経営計画( Fulfillment 2014 )の総括と課題(1)
総括
1 業績目標(ガイドライン・連結)
単位:百万円
目標
第65期
売上高
経常利益
率
第66期
第67期(予想)
33,041
33,823
34,867
859
947
1,046
2.6%
2.8%
3.0%
単位:百万円
連結実績
(営業報告ベース)
売上高
経常利益
率
第65期
第66期
第67期
(予算)
34,591
37,087
37,575
987
1,465
1,097
2.8%
3.9%
2.9%
売上高・経常利益ともに大幅に達成している。
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Ⅲ.中期経営計画( Fulfillment 2014 )の総括と課題(2)
総括
2 資本政策目標
目標
2012年度
株主数
600
2013年度
目標
2014年度
700
2012年度
2013年度
2014年度
500
521
509
株主数
800
2014年度は9月末の人数だが、未達成となっている。
3 設備投資目標
内容
費用
項目
実施時期
新規事業設立準備費用
~1億円
新規事業設立
本社屋移転
~20億円
H25年4月、NB開発室設置
同室にて継続して検討中
研修施設設立
~1億円
本社屋移転
H27年、入船へ移転準備中
札幌支店建替え
~2億円
研修施設設立
実施せず
札幌支店建替え
H24年9月竣工
上記のほか、H26年3月に東部事業所を移転している。
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Ⅲ.中期経営計画( Fulfillment 2014 )の総括と課題(3)
総括
4.全社統一戦略について
6.経営管理の基本戦略について
【実施された主な具体的施策】
① 資材部廃止に伴い購買Gを廃止および砧資材センターを砧工材
センターへ改名、経理部内に資材G、砧工材センターを移管
② 北海道ガス取引先持株会への入会
③ 営業部の役割をガス以外に特化するため、建設営業部へ改名および
設計積算G、設備営業Gを建築設備事業部より建設営業部へ移管
④ エリア開発部を営業本部よりガス設備事業本部へ移管
⑤ 予算管理規程の策定
⑥ 品質保証会議の継続実施と外部審査機関による認定更新の継続
⑦ 協和日成グループ行動基準の改定
⑧ 全社的内部統制評価の継続実施
【実施された主な具体的施策】
① 合併10周年記念配当の実施
② 合併10周年に伴う社員・協力会社・子会社に対する記念品贈呈の
実施
③ 期末手当の連続支給
④ 配当政策の策定
⑤ コミットメントラインの3年一括契約の実施
⑥ 新規弁護士事務所との顧問契約
⑦ BCPの策定
⑧ 現本社土地建物売却に伴う特別利益計上に対する特別配当の実施
⑨ 新卒者の継続的な積極採用
【H23年:14人、H24年:18人、H25年:26人、H26年:20人、
H27年:24人(予定)】
5.生産各本部の基本戦略について
【実施された主な具体的施策】
① 新規ガス事業者との取引等今後の事業展開を考慮し、東部事業所を
越谷市より三郷市へ移転および我孫子出張所を廃止
(導管)
② 北日本ガスとの新規取引開始(導管)
③ 建築設備事業部内に設備営業グループを新設(建築土木)
④ 広域事業部の新設(導管)
⑤ ガス導管事業本部におけるAWP制度の実施(女性の活用)
(導管)
⑥ 開発営業部のグループ改編(ガス設)
⑦ ガス導管事業本部表彰の継続(導管)
⑧ ガス導管事業本部における増班協力対応施工会社に対する支援策
の実施(導管)
7.その他の戦略について
【実施された主な具体的施策】
① 本社移転先の土地・建物取得および現本社土地・建物の売却
② 新規事業プロジェクト報告会開催
③ NB開発室の設置
④ 植木鉢カバーの試作品作成
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Ⅲ.中期経営計画( Fulfillment 2014 )の総括と課題(4)
総括
① 品質
・ISO内部監査実施結果
② 資格取得
(件数)
第64期
(2011)
第65期
(2012)
対前年
増減
第66期
(2013)
対前年
増減
第67期
(2014)
対前年
増減
不適合
11
8
▲3
3
▲5
17
+14
観察事項
46
45
▲1
39
▲6
49
+10
・ISO品質関係情報総括
(件数)
第63期
(2010)
第64期
(2011)
対前年
増減
第65期
(2012)
対前年
増減
第66期
(2013)
対前年
増減
大満足
265
285
+20
335
+50
333
▲2
普通
1,284
1,391
+107
1,422
+31
1,432
+10
不満足
31
40
+9
35
▲5
55
+20
不適合
19
30
+11
33
+3
34
+1
施工管理
(人数)
第63期
(2010)
第64期
(2011)
対前年
増減
第65期
(2012)
対前年
増減
第66期
(2013)
対前年
増減
技術力
477
470
▲7
490
+20
487
▲3
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第65期
(2012)
第66期
(2013)
1級管工事
7
3
15
1級土木
0
7
5
1級電気
0
0
0
1級建築
0
0
0
【参考】
施工管理
(人数)
1級管工事
第61期
(2008)
第62期
(2009)
第63期
(2010)
15
19
12
1級土木
7
3
2
1級電気
0
1
0
1級建築
1
0
0
・TG経営審査結果
(点数)
第64期
(2011)
Ⅳ.企業スローガン・企業理念・企業ビジョン
企業スローガン
私たちは常に進化する強い意志を持ち、心一つにして一流に向かい羽ばたき
続けます。
企業理念
存在意義 『豊かな暮らしのために』
私たちは、安心と心地よさを提供し、豊かな未来のためにライフラインを支え、社会に貢献します。
経営姿勢 『お客様から選ばれ続けるために』
確かな技術と品質でお客さまに安心をお届けし、社員が安心して働ける職場環境をつくります。
きめ細かな感性でお客様の信頼に応え、ひとを尊重しお互いを信頼し合える企業風土をつくり
ます。
行動規範 『羽ばたき続けるために』
私たちは常に感性を磨き、感じ・考え・自ら行動します。
企業ビジョン
たゆまぬ研鑽を行い、優れた人間力と高い現場力でサービスを提供する真の総合
設備工事会社を目指します。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(1)
Ⅴ-1 環境分析
① 経済環境
・中期経営計画の期間となる2015年度~2017年度の主な経営指標の予想は下表
のとおりです。
実質GDP
設備投資
消費者物価指数
円相場
東証株価指数
完全失業率
単位
2014年
2015年
2016年
2017年
15~17
3年平均
前年比:%
0.4
1.4
1.2
1.5
1.4
前年比:%
1.4
2.0
1.7
1.5
1.7
前年比:%
2.7
1.1
1.4
0.5
1.0
期中平均:円/ドル
102.2
101.3
103.5
105.0
103.3
前年比:%
▲0.1
5.7
6.4
5.1
5.7
%
3.9
3.8
3.8
3.6
3.7
【上記は大和総研・MURC・みずほ総合研究所が算出した数値の平均】
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(2)
・中期経営計画期間の経済成長率は1.4%の見込みとなっており、少子高齢化に
伴う労働力人口の減少といったマイナス要因もあるものの、政府による成長戦
略の一層の推進や2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けた様々
な投資との相乗効果が期待され、緩やかながらも上昇を続けていくことが予想さ
れます。
② 社会環境
・東日本大震災以降、新たなエネルギー基本計画が策定されましたが、大規模な
太陽光発電施設新規認定の凍結や買い取り価格引き下げ等、一部に見直しの
動きが出ています。
さらに、2016年に全面自由化が予定されている電力に続き、ガスについても全
面自由化が見込まれており、エネルギー供給の大きな変化が予想されます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(3)
・日本の高齢化のスピードと規模は世界各国と比較しても突出しており、高齢化率
(65歳以上の割合)は2013年の25.1%に対し2015年は26.8%と1.7pt上昇、2020年
には29.1%とさらに上昇し、それに伴い、労働力人口も2017年には6,437万人と
2013年と比較して160万人も減少すると予想されています。少子高齢化の動きが
一段と加速する日本においては、労働の担い手として、女性および高齢者の活
躍が期待されており、政府による医療・介護分野も含めた社会保障制度の見直し
等に加えて、企業も意欲と能力のある人材が力を発揮できる環境を整え、多様な
ライフスタイルと両立できる職場作りを実現させる必要があります。
・益々厳しさを増す社会の目に対し、コンプライアンスを基盤とした、より高度な
コーポレート・ガバナンスの充実・強化が求められています。会社法も改正され、
2017年4月頃には社外取締役の選任が義務化されることが予想されます。
また、社会からの厳しい目は当社をはじめ当社の発注元(TG等)にも向けられる
ため、同時に発注元から当社に対して、コンプラインス・CSはもとより業務の適正
性を保つための組織体制(ガバナンス)にまで踏み込んだ要求度合いが高まるこ
とも想定されます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(4)
・ITの発展によって家庭・生活も大きく変貌しており、生活の質は加速度的に高
まっています。住宅・建築・設備、ITなどの様々な業界が融合し、HEMS・BEMSを
はじめとした快適性と環境性を両立したスマート化がますます推進されていくこと
が予想されます。
・外国人観光客は2013年に初めて1,000万人を超え、2030年に3,000万人超を目指
すという目標が掲げられており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックはその
起爆剤になることが期待されています。外国人観光客が増加すれば、飲食関係
など様々な消費が増すことになりますが、宿泊客を受け入れるホテル等宿泊施
設の建設も増加することが予想されます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(5)
③ 市場環境
・建設業界では「東日本大震災」を受けて、更なる巨大地震に備えるため
の国土強靭化計画の継続や、2020年の東京オリンピック・パラリンピック
の開催に向けた競技・運営施設の建設や交通網充実などのインフラ整
備などの特需が見込まれています。また、エネルギー業界では、2016年
の電力の小売全面自由化に続き、都市ガスについても2017年の全面自
由化に向けた議論が現在進められており、ガス事業者の形態が今と大
きく変わることも予想され、これにより現在の設備投資計画に影響が及
ぶことも想定されます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(6)
・ガス設備新設工事分野は、人口減少局面に入っており、世帯数も2019
年をピークに減少に転じると予想され、2015年度からの新設住宅着工
戸数は、95万戸、85万戸、82万戸、首都圏に於いても、26.9万戸、25.9
万戸、25.8万戸と減少傾向となることが予想されます。一方で、住宅リ
フォーム市場規模は、「新成長戦略」など政府の施策により2014年の6.8
兆円の予測から2020年には8兆円まで拡大することが予測されています。
加えて、ITを活用しエネルギー利用の最適化を図り、無理なく、賢く省エ
ネを実現するエネルギーマネジメントシステム(HEMS・BEMS等)が注
目を集めており、今後更に拡大していくと予測されます。
また、給排水衛生設備工事については、人材不足や資材高騰の影響か
ら厳しい環境ではあるものの、当社を取り巻く受注状況は概ね好調であ
ると見込まれます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(7)
・ガス導管工事については、ガス事業者による新規需要開発のための導
管投資や主要導管網形成のための投資の他、セキュリティの強化策と
しての経年管取替のより一層の促進計画が予定されており、堅調に推
移するものと想定されます。
・電設工事については、福島第1原子力発電所の事故の影響が続いてお
り、設備投資計画も依然として不透明であることに加え、徹底したコスト
管理の影響により、採算性や受注量についても厳しい状況が続くものと
予想されますが、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けたインフラ
整備が見込まれています。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(8)
・国土交通省は、「建設業者の社会保険未加入問題の対策」に取り組ん
でおり、2017年4月以降を目途に建設業許可業者は100%社会保険に
加入し、元請け業者は未加入の下請け業者と契約しない、未加入作業
員を現場に入場させないとの目標を明確にしており、協力会社の完全
加入に向けた対応を計画的に、そして確実に実施する必要性に迫られ
ると想定されます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(9)
Ⅴ-2 基本コンセプト
この度の中期経営計画では、ネーミングしました「これまでの殻(慣行)からの脱皮」を目
的としていますが、企業グループとしての社会的責任を果たすという意識レベルを継続
的に向上させていくことをベースに、既存事業領域におけるおおむね堅調な受注環境に
対応するための経営資源の確保と有効活用に取り組み、より無駄のない収益を生むスタ
イルづくりを目指すこと、同時に社会情勢や業界動向の情報を今まで以上に素早く察知
し、緻密に洞察することで新たなビジネスモデルを機動的に構築することも必要であると
思われます。ライフラインに係る企業として、今までの事業フィールドである下流域におけ
るすそ野を広げることに加え、中流域への参入を目指すことによって、より強靭な経営基
盤が確立されるものと判断されます。また、次世代における新たな収益の柱を確立する
ための継続的な取り組みも大きなテーマと考えます。経営管理上では、リスクマネジメン
トの観点やより高い水準の企業価値を目指すために、建設業法を始めとした各業界規制
法、会社法、金融商品取引法、民法等に対する企業法務体制やガバナンスを強化しつつ、
株主・投資家を意識した財務戦略や資本戦略、IR戦略にも積極的に取り組むべきと考え
ます。
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(10)
Ⅴ-3 経営目標
(1) 業績目標(売上高・経常利益)
単位:百万円
単体
2015年度
2016年度
経常利益
売上高
経常利益
売上高
経常利益
35,923
1,419
全社
35,052
ガス工事
事業
30,049
30,253
30,478
建築土木
工事事業
4,200
4,285
4,375
503
536
570
1,320
35,474
1,367
1,419
1,367
新規事業
35,923
35,052
売上高
その他
事業
35,474
2017年度
300
400
500
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22
1,320
Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(11)
(2) 資本政策目標
9月末現在
2015年度
2016年度
2017年度
509
600
700
800
株主数
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23
Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(12)
(3) 組織構造目標
①業界構造の変化に対応して柔軟に最適組織を構築するための環境整備
-より無駄のない組織により、収益の効率を上げるための組織改編力向上を
目指す。
②周辺事業領域進出に向けた組織基盤の確立
-下流域に止まらず、中流域への参入機会を捉える(特に、都市ガス小売り自由
化を睨んで)。また、現在の事業フィールドである下流域においても、様々な
エネルギーソリューションやスマート化に対応できる組織へのレベルアップを
図る。
③管理部門における機能強化及び販・攻・守のネットワーク化による一元化を目指す
-今後予想される様々な法改正や顧客企業の諸規則の改訂等に対応するため
の管理組織機能の強化を図りリスクマネジメント力を向上する。
-また、営業~受注~発注~施工~落成に至る過程において、生産部門と管理
部門がネットワーク化され、一元的に対応できる組織を目指す。
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24
Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(13)
(4) 企業規模・設備投資目標
① 生産拠点の効率的な更新
② 技術力の維持・向上・拡大に向けた恒常的教育機関の設置
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Ⅴ.中期経営計画 Break with Convention 2017 の概要(14)
Ⅴ-4 経営戦略
(1)
(2)
(3)
(4)
定量的・継続的な人材の確保
生産拠点における社員の多機能化と協力会社強化(規模、企業体質)
資本提携・業務提携を視野に入れた業容拡大の実施
管理本部、財務企画本部における法対応体制の充実・強化と生産本部
との連携フォーメーションの構築
(5) 社員の活性化とコンプライアンス浸透を図るための施策及び体制の強化
(6) CSR調達制度の導入と定着化
(7) 総合的なIT活用の構築
(8) IR施策の充実強化と企業価値評価に資する経営指標の検討
(9) 健全な財務基盤の維持と経営管理機能の向上
(10) 新規事業領域への進出
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参考資料(SWOT分析ー戦略)
機 会
(自らの目指すべき事業にとって追い風となる外部環境)
脅 威
(自らの目指すべき事業にとって逆風となる外部環境)
強 み
弱 み
成長戦略(目指すべき事業領域)
『積極的攻勢』
 事業機会を自社の強みを最大限に生かすためには?
 積極的に資源を投入する
回避戦略(目指すべき事業を守るために取るべき戦略)
『段階的施策』

他社にとって脅威でも、自社の強みでチャンスにするには?

強みを生かして別の方法で脅威を機会に転換する
≪戦略≫
① 環境変化に対応できる組織へのレベルアップ
② 周辺事業領域進出に向けた組織基盤確立
③ 業容拡大の実施(資本提携・業務提携含む)
④ 新規事業領域への進出
⑤ 総合的な IT 活用
≪戦略≫
① 効率を上げる組織改編力の向上
② CSR 調達制度の導入
③ IR 施策の充実強化
④ 健全な財務基盤の維持
⑤ 継続的な人材の確保
改善戦略(目指すべき事業の為に改善すべき点)
『差別化』
 せっかくの事業機会を自社の弱みで取り逃がさないためには?
 弱みを克服して機会をつかむ
撤退戦略(目指すべき事業を進める上で撤退すべきと思われる事項)
『専守防衛または撤退』

脅威と弱みで最悪の状況を招かないようにするためには?

撤退を考える
≪戦略≫
① 老朽拠点の更新
② 社員の多機能化
③ 協力会社の強化(規模、企業体質)
④ 社員の活性化
⑤ 生産部門と管理部門のネットワーク化
≪戦略≫
① 法対応体制の充実・強化
② 管理組織機能強化によるリスクマネジメント力の向上
③ コンプライアンス浸透策および体制の強化
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