IV.実験計画と分散分析

児童心理学実習II
授業資料(5)
IV.実験計画と分散分析
1.実験計画
(1)被験者内計画
条件を同じ被験者に割り当てる。
個人の各条件下での変化を比較するときなどに用いる。
メリット
被験者(回答者、対象者)の人数が少なくてすむ。
各条件下において被験者が等質である。
デメリット
順序効果、疲労効果、練習効果などが生じやすい。
(2)被験者間計画
条件を異なる被験者に割り当てる。
グループ間のデータを比較するときなどに用いる。
メリット
順序効果や練習効果を生じない。
同時並行して異なるグループに実験を行うことができる。
デメリット
多くの被験者を必要とする。グループの等質化が必要になる。
(3)混合計画
同じ被験者に割り当てる条件と、被験者間に割り当てる条件とが混在する。
2.分散分析のタイプとの関連
1要因
2要因
被験者間計画
ASタイプ
被験者内計画
SAタイプ
被験者間計画
ABSタイプ
被験者内計画
SABタイプ
混合計画
ASBタイプ
3要因
- 1 -
被験者間計画
ABCSタイプ
被験者内計画
SABCタイプ
混合計画I
ABSCタイプ
混合計画II
ASBCタイプ