ARM DS-5 デバッガコマンドリファレンス - ARM Information Center

ARM DS-5
®
™
バージ ョ ン 5.16
デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
ARM DUI 0452PJ (ID 1 0 0 4 1 3 )
ARM DS-5
デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
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リ リ ース情報
本書には以下の変更が加え ら れてい ます。
変更履歴
日付
発行
機密保持ス テー タ ス
変更点
2010 年 6 月
A
非機密扱い
DS-5 初版
2010 年 9 月
B
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.2 改訂版
2010 年 11 月
C
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.3 改訂版
2011 年 1 月
D
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.4 改訂版
2011 年 5 月
E
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.5 改訂版
2011 年 7 月
F
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.6 改訂版
2011 年 9 月
G
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.7 改訂版
2011 年 11 月
H
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.8 改訂版
2012 年 2 月
I
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.9 改訂版
2012 年 5 月
J
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.10 改訂版
2012 年 7 月
K
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.11 改訂版
2012 年 10 月
L
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.12 改訂版
2012 年 12 月
M
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.13 改訂版
2013 年 3 月
N
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.14 改訂版
2013 年 6 月
O
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.15 改訂版
2013 年 9 月
P
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.16 改訂版
著作権
ま たは ™ のマー ク が付いた言葉お よ び ロ ゴは、 こ の著作権情報で別段に規定 さ れてい る 場合を除 き 、
ARM の EU ま たはその他の国におけ る 登録商標お よ び商標です。 本書に記載 さ れてい る 他の製品名は、 各
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は、 著作権所有者の文書に よ る 事前の許可を得ない限 り 、 転用 ・ 複製す る こ と を禁 じ ます。
本書に記載 さ れてい る 製品は、 今後 も 継続的に開発 ・ 改良の対象 と な り ます。 本書に含ま れ る 製品お よ び
その利用方法についての情報は、 ARM が利用者の利益のために提供す る も のです。 し たが っ て当社では、
製品の市販性ま たは利用の適切性を含め、 暗示的 ・ 明示的に関係な く 一切の責任を負い ません。
本書は、 本製品の利用者をサポー ト す る こ と だけ を目的 と し てい ます。 本書に記載 さ れてい る 情報の使
用、 情報の誤 り ま たは省略、 あ る いは本製品の誤使用に よ っ て発生 し たいかな る 損失 ・ 損傷について も 、
ARM は一切責任を負い ません。
ARM と い う 用語が使用 さ れてい る 場合、 "ARM ま たは必要に応 じ てその子会社 " を指 し ます。
Copyright © 2009 ARM. 本書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団発行の GNU フ リ ー文書利用許諾契約書、 バー
ジ ョ ン 1.2 ま たはそれ以降が定め る 条件の下で、 複製、 頒布、 ま たは改変す る こ と を許可 さ れてい ます。
変更不可部分、 表カバーテ キ ス ト 、 裏カバーテ キ ス ト は存在 し ません。 こ の利用許諾契約書の複製は、
「GNU フ リ ー文書利用許諾契約書」 の章に含まれてい ます。
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ii
機密保持ス テー タ ス
本書は非機密扱いであ り 、 本書を使用、 複製、 お よ び開示す る 権利は、 ARM お よ び ARM が本書を提供 し
た当事者 と の間で締結 し た契約の条項に基づいた ラ イ セ ン ス の制限に よ り 異な り ます。
製品ス テー タ ス
本書の情報は最終版であ り 、 開発済み製品に対応 し てい ます。
Web ア ド レ ス
http://www.arm.com
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iii
目次
ARM DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
第1章
第2章
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1
2.2
2.3
第3章
デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れている CMM 形式の コ マ ン ド
3.1
3.2
3.3
付録 A
CMM 形式のコ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 ................................................... 3-2
CMM 形式のコ マ ン ド の一覧 (グループ別) ............................................................ 3-4
CMM 形式のコ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) ................................................. 3-7
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
A.1
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ID 1 0 0 4 1 3
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 ............................................... 2-2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別) ...................................................... 2-11
DS-5 デバ ッ ガのコ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) ........................................ 2-29
追補 : こ の利用許諾契約書を文書に適用するには ................................................. A-8
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iv
第1章
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
以下では、 表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク の方法について説明 し ます。
表記規則
以下の表記規則を使用 し てい ます。
monospace コ マ ン ド 、 フ ァ イ ル名、 プ ロ グ ラ ム名、 ソ ース コ ー ド な ど、
キーボー ド か ら 入力可能なテ キ ス ト を示 し てい ます。
monospace コ マ ン ド ま たはオプシ ョ ンに使用可能な略語を示 し ます。 コ
マ ン ド 名ま たはオプシ ョ ン名をすべて入力す る 代わ り に、 下
線部分の文字だけ を入力す る こ と がで き ます。
monospace italic
コ マ ン ド ま たは関数の引数で、 特定の値に置 き 換え る こ と が
可能な も の を示 し てい ます。
monospace bold
サン プル コ ー ド 以外に使用 さ れ る 言語キー ワ ー ド を示 し てい
ます。
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italic
重要事項、 重要用語、 相互参照、 引用箇所を斜体で記載 し て
い ます。
bold
メ ニ ュ ー名な ど のユーザ イ ン タ フ ェ ース要素を太字で記載 し
てい ます。 ま た、 適宜記述 リ ス ト 内の重要箇所 と ARM® プ ロ
セ ッ サの信号名に も 太字を用いてい ます。
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1-1
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
本製品に関す る フ ィ ー ド バ ッ ク
本製品についてのご意見やご提案がご ざい ま し た ら 、 以下の情報を添え
て購入元ま でお寄せ下 さ い。
•
お名前 と 会社名
•
製品のシ リ アル番号
•
製品の リ リ ース情報
•
ご使用のプ ラ ッ ト フ ォ ーム の詳細 (ハー ド ウ ェ アプ ラ ッ ト フ ォー
ム、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ムの種類 と バージ ョ ン な ど)
•
問題を再現す る サ イ ズの小 さ な独立 し たサン プル コ ー ド
•
操作の目的 と 実際の動作に関す る 詳 し い説明
•
使用 し た コ マ ン ド ( コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を含む)
•
問題を例示す る サン プル出力
•
ツールのバージ ョ ン情報 (バージ ョ ン番号、 ビル ド 番号を含む)
内容に関す る フ ィ ー ド バ ッ ク
内容に関す る ご意見につ き ま し ては、 電子 メ ールを [email protected] ま で
送信 し て下 さ い。 その際には、 以下の内容を記載 し て下 さ い。
•
タイ トル
•
文書番号 (ARM DUI 0452PJ)
•
オ ン ラ イ ン で ご覧の場合は、 該当す る ト ピ ッ ク 名
•
PDF 版の文書を ご覧の場合は、 問題のあ る ページ番号
•
問題点の簡潔な説明
ま た、 補足すべ き 点や改善すべ き 点についての全般的な ご提案 も お待ち
し てお り ます。
ARM では、 技術情報記事や FAQ の拡充 と 共に、 ド キ ュ メ ン ト に対す る 更新 と 訂正を
ARM Information Center にて定期的に行っ てお り ます。
その他の情報
•
ARM Infocenter、 http://infocenter.arm.com/help/index.jsp
•
ARM Technical Support Knowledge Articles、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.faqs
•
•
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サポー ト お よ び メ ン テナン ス 、
http://www.arm.com/support/services/support-maintenance.php
ARM 用語集、 http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.aeg0014-/index.html
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1-2
第2章
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
以下の各 ト ピ ッ ク では、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド について説明 し ます。
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ID 1 0 0 4 1 3
•
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 (2-2 ページ)
•
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別) (2-11 ページ)
•
DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) (2-29 ページ)
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2-1
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド は、 組み込みアプ リ ケーシ ョ ン のデバ ッ グのための包括的な
コ マ ン ド セ ッ ト です。
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の構文
多 く の コ マ ン ド では、 以下の構文を使用 し て引数 と フ ラ グ を指定で き ま
す。
command [argument] [/flag]…
フ ラ グはオプシ ョ ン の ス イ ッ チ と し て機能 し ます。 フ ラ グの指定には、
ス ラ ッ シ ュ 文字を使用 し ます。 コ マ ン ド が フ ラ グ を サポー ト す る 場合、
フ ラ グについては コ マ ン ド 構文の説明の中で記載 し ます。
注
コ マ ン ド では大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。 下線は略語を示 し ま
す。
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の使用方法
デバ ッ ガの コ マ ン ド は以下の構文規則に準拠 し てい る 必要があ り ます。
•
1 つの コ マ ン ド ラ イ ン には、 1 つのデバ ッ ガ コ マ ン ド のみを指定で
き ます。
•
シ ン ボルを参照す る 場合は、 大文字小文字の別が ソ ース コ ー ド と
一致 し てい る 必要があ り ます。
コ マ ン ド を実行す る には、 デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン コ ン ソ ールか ら コ マ
ン ド を入力す る か、 デバ ッ ガ ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを実行 し ます。 ま たは
Eclipse で DS-5 デバ ッ グパースペ ク テ ィ ブ を開 き 、 提供 さ れてい る メ
ニ ュ ー、 ア イ コ ン、 お よ びツールバーを使用す る か、 コ マ ン ド ビ ュ ーで
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し ます。
デバ ッ ガ コ マ ン ド の多 く は、 略語に よ る 入力が可能です。 デバ ッ ガ を実
行す る には、 入力 し た コ マ ン ド を一意に識別で き る と こ ろ ま で文字を入
力す る 必要があ り ます。 多 く の コ マ ン ド には、 覚えやすい別名 (エ イ リ
ア ス) があ り ます。 例えば、 backtrace や where は、 info stack コ マ ン ド の別名で
す。 コ マ ン ド 名 と エ イ リ ア ス は、 略語で指定す る こ と がで き ます。 例え
ば、 info stack は i s と 短縮す る こ と がで き ます。 各 コ マ ン ド の構文の定義で
は、 例えば、 info stack の よ う に、 下線に よ っ て略語を示 し ます。
各 コ マ ン ド の構文の定義では、 以下の表記規則を使用 し ます。
•
角括弧 [...] は、 オプシ ョ ン のパ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
中括弧 {...} は、 必須パ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
垂直のパ イ プ (|) は、 いずれか 1 つを選択す る 必要があ る 複数の
パ ラ メ ー タ を示 し ます。
繰 り 返 し 指定で き る パ ラ メ ー タ は、 省略記号 (...) で示 し ます。
•
角括弧、 中括弧、 垂直のパ イ プは入力 し ないで く だ さ い。 斜体で示すパ
ラ メ ー タ は、 実際の値に置 き 換え て く だ さ い。 複数のパ ラ メ ー タ を指定
す る 場合、 各 コ マ ン ド に対 し 、 構文の定義で示 し た区切 り 文字を使用 し
ます。 パ ラ メ ー タ 名に スペース が含まれてい る 場合は、 そのパ ラ メ ー タ
名を二重引用符で囲みます。
コ マ ン ド の行末ま たは別の行に、 説明のための コ メ ン ト を入力す る こ と
がで き ます。 コ メ ン ト は、 # 文字を使用 し て示 し ます。
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2-2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.1
パ ス内での特殊文字 と 環境変数の使用
パ ス の指定には、 以下のいずれか を使用す る こ と がで き ます。
•
チル ド 文字 (~)。 パ ス の文頭に指定 し て ホームデ ィ レ ク ト リ を示 し ます。
•
環境変数。 以下に例を示 し ます。
•
—
%LOG_DIRECTORY%
—
${LOG_DIRECTORY}
—
$LOG_DIRECTORY
デ ィ レ ク ト リ セパ レー タ と し て使用す る バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ (\) ま たは ス ラ ッ
シ ュ (/)。
関連項目
•
set escapes-in-filenames (2-176 ページ)
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2-3
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.2
式の使用
一部の コ マ ン ド では、 式を指定す る こ と がで き ます。 デバ ッ ガでは様々な種類の式
を指定 し て、 コ マ ン ド の操作を拡張で き ます。 例えば、 バ イ ナ リ 数式、 モジ ュ ール
名への参照、 関数呼び出 し な ど の使用が可能です。
$ 文字を使用 し た レ ジ ス タ お よ びデバ ッ ガ変数の内容へのア ク セ ス
式の中で $ 文字 と レ ジ ス タ 名を使用 し て、 レ ジ ス タ の内容にア ク セ スす る こ と がで
き ます。 以下に例を示 し ます。
print 4+$R0
# R0 レ ジ ス タ の内容に 4 を加算し、 結果を出力
print コ マ ン ド の結果はデバ ッ ガ変数に記録 さ れます。 ブ レー ク ポ イ ン ト や ウ ォ ッ チポ
イ ン ト を作成す る コ マ ン ド 、 start コ マ ン ド 、 memory コ マ ン ド な ど の コ マ ン ド も 、 デバ ッ
ガ変数を使用 し て新 し い リ ソ ース の ID を記録 し ます。 こ れ ら の各デバ ッ ガ変数には
番号が割 り 当て ら れ、 その後 $ 文字を使用 し て式の中で使用す る こ と がで き ます。
print の結果ま たは リ ソ ース ID にア ク セ スす る には、 以下のデバ ッ ガ変数を使用 し ま
す。
$
最後に割 り 当て ら れたデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
$$
最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
$n
n 番目のデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
ま た以下のデバ ッ ガ変数を使用す る こ と も で き ます。
現在の作業デ ィ レ ク ト リ
$cdir
現在の コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ
$entrypoint
現在の イ メ ージのエ ン ト リ ポ イ ン ト
$idir
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ
$sdir
現在の ス ク リ プ ト デ ィ レ ク ト リ
$datetime
文字列形式での現在の日付 と 時刻
$timems
1970 年 1 月 1 日か ら 経過 し た時間 (単位 : 1/1000 秒)
$cwd
$pid
現在のオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム のプ ロ セ ス ID
$thread
マルチ ス レ ッ ド アプ リ ケーシ ョ ン の現在の ス レ ッ ド ID
$core
対称型マルチプ ロ セ ス (SMP) シ ス テ ム の現在のプ ロ セ ッ サ ID
$vmid
ハ イ パーバ イ ザ / 仮想マシ ンのデバ ッ グ をサポー ト す る シ ス テ ムの現在
の 仮想マシ ン ID (VMDI)
式の中での組み込み関数の使用
式の中で組み込み関数を使用 し て、 よ り 多 く の機能を提供す る こ と がで き ます。 デ
バ ッ ガでは、 以下の関数がサポー ト さ れてい ます。
int strcmp(const char *str1, const char *str2);
2 つの文字列を比較 し て 1 つの戻 り 値に整数を返 し ます。
戻 り 値は以下の と お り です。
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<0
文字の照合順序で、 2 番目の引数文字列の値が最初の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str1 < str2) を示 し ます。
0
2 つの文字列の内容が同 じ であ る こ と を示 し ます。
>0
文字の照合順序で、 最初の引数文字列の値が 2 番目の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str2 < str1) を示 し ます。
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2-4
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
int strncmp(const char *str1, const char *str2, size_t n);
2 つの文字列で最大 n 文字を比較 し て、 整数を返 し ます。
戻 り 値は以下の と お り です。
<0
文字の照合順序で、 2 番目の引数文字列の値が最初の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str1 < str2) を示 し ます。
0
2 つの文字列の内容が同 じ であ る こ と を示 し ます。
>0
文字の照合順序で、 最初の引数文字列の値が 2 番目の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str2 < str1) を示 し ます。
char *strcpy(char *str1, const char *str2);
"\0" を含め、 str2 を str1 に コ ピー し 、 str1 を返 し ます。
char *strncpy(char *str1, const char *str2, size_t n);
"\0" を含め、 str2 で最大 n 文字を str1 に コ ピー し 、 str1 を返 し ます。 str2
の文字数が n よ り 少ない場合、 "\0" を埋め込みます。
void *memcpy(void *s, const void *cs, size_t n);
cs か ら s に最大 n 文字を コ ピー し 、 s を返 し ます。
例 2-1 break コ マ ン ド に よ る 組み込み関数 strcmp() の使用
break main.c:45 if strcmp(myVar, "10") == 0 # 文字列が同じ場合に停止する
# 条件付き ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
break (2-41 ページ)
2.1.3
•
memory (2-127 ページ)
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
set print (2-180 ページ)
•
show print (2-212 ページ)
•
start (2-226 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
ワ イ ル ド カー ド の使用
ワ イ ル ド カー ド を使用 し て、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行す る こ と がで き
ます。 使用で き る ワ イ ル ド カー ド のパ タ ーン マ ッ チン グは以下の と お り です。
•
Globs。 こ れがデフ ォ ル ト です。
•
正規表現。
デフ ォ ル ト 設定は、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド セ ッ ト wildcard-style を使用 し て変更で き ます。
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2-5
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
Globs
Globs は、 文字列の内容を調べ る メ カ ニズ ム です。 こ れを使用 し て、 変数の中か ら 特
定のパ タ ーン に一致す る 文字列を検索で き ます。 ワ イ ル ド カー ド を サポー ト す る コ
マ ン ド では、 以下の構文で Globs を使用で き ます。
*
0 個以上の文字を指定 し ます。
?
1 個の文字のみを指定 し ます。
* ま たは ? を含む文字列に対 し て検索を行 う ためにエ ス ケープ文字を指
定 し ます。
[character] 文字の範囲を指定 し ます。 !character を使用す る と 、 範囲内に リ ス ト さ れて
いない文字を検索で き ます。
\
例 2-2 ワ イ ル ド カー ド を使用で き る Globs
info functions m*
# m で始ま るすべての関数を リ ス ト
正規表現
ワ イ ル ド カー ド を サポー ト す る コ マ ン ド では、 正規表現を使用で き ます。 サポー ト
さ れてい る 正確な正規表現の構文については、 『Mastering Regular Expressions』 に説
明 さ れてい ます。
例 2-3 ワ イ ル ド カー ド を使用で き る 正規表現
info functions m.*
# m で始ま るすべての関数を リ ス ト
関連項目
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
2.1.4
•
show wildcard-style (2-223 ページ)
•
Jeffrey E. F. Friedl 著 『Mastering Regular Expressions』 ISBN
0-596-52812-4、 http://oreilly.com.
C 式言語パーサーでの正規表現の使用
デバ ッ ガの C 言語パーサーは、 正規表現を サポー ト し てい ます。 正規表現は、 文字
列の内容を調べ る メ カ ニズ ム です。 こ れを使用 し て、 変数の中か ら 特定のパ タ ーン
に一致す る 文字列を検索で き ます。
デバ ッ ガは、 =~ 演算子 と !~ 演算子を Perl の ス タ イ ルで使用 し て C 式構文を拡張す る
こ と に よ っ て、 正規表現を サポー ト し ます。 以下に例を示 し ます。
例 2-4 =~ 演算子 と !~ 演算子を使用 し た正規表現
こ の例は、 正規表現が文字列の任意の一部ま たは全部 と 一致す る 場合は 1 と 評価 さ
れ、 一致 し ない場合は 0 と 評価 さ れます。
expression =~ regular_expression
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2-6
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
こ の例は、 正規表現が文字列の任意の一部ま たは全部 と 一致す る 場合は 0 と 評価 さ
れ、 一致 し ない場合は 1 と 評価 さ れます。
expression !~ regular_expression
各項目には以下の意味があ り ます。
char * 型ま たは char[] 型の任意の表現。 例えば、 変数の名前を指定 し
expression
ます。
/regex/modifiers ま た は m/regex/modifiers と い う 形式の正規表
regular_expression
現。 str が char* 型の変数の場合、 以下の式は有効で す。
str =~ /abc/
((char *) void_pointer) !~ m/abc/i
サポー ト さ れてい る 正確な正規表現の構文については、 『Mastering Regular
Expressions』 に説明 さ れてい ます。 こ れの例外は、 修飾子の処理の解析です。 以下の
修飾子が現在、 デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい ます。
i
大文字小文字を区別 し た検索を有効に し ます。
m
マルチ ラ イ ン モー ド (^ と $ に よ っ て組み込みの改行が検出 さ れます)
s
ド ッ ト オールモー ド (. に よ っ て行末が検出 さ れ ます)
x
コ メ ン ト モー ド (ホ ワ イ ト スペースお よ び コ メ ン ト を許可 し ます。)
関連項目
•
2.1.5
Jeffrey E. F. Friedl 著 『Mastering Regular Expressions』 ISBN
0-596-52812-4、 http://oreilly.com.
C++ ス コ ープ解決演算子の使用
C++ において、 :: (ス コ ープ解決) 演算子は、 ス コ ープ外の変数名ま たは関数名のグ
ロ ーバル識別子です。
式エバ リ ュ エー タ は、 ス コ ープ解決、 メ ンバ、 お よ び メ ンバポ イ ン タ 演算子を使用
し た ス コ ーピ ン グ操作を サポー ト し ます。 ス コ ーピ ン グ操作は、 フ ァ イ ル、 名前空
間、 ま たは ク ラ ス内で、 変数や関数の参照に使用で き ます。
以下に例を示 し ます。
例 2-5 demo.cpp
static int FILE_STATIC_VARIABLE = 20;
class OuterClass
{
public:
OuterClass(int i)
{
value = i;
}
class InnerClass
{
public:
int demoFunction()
{
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2-7
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
return 25;
}
};
void increment()
{
value++;
}
int value;
};
namespace NAME_SPACE_OUTER
{
const int TEST_VAR= 20;
namespace NAME_SPACE_INNER
{
const int TEST_VAR= 19;
int nameSpaceFoo ()
{
return 60;
}
};
};
int main()
{
OuterClass oc(14);
OuterClass *ptr_oc = &oc;
ptr_oc->increment();
}
こ のサン プル コ ー ド は、 以下のいずれかの式を使用 し て照会す る こ と がで き ます。
OuterClass::InnerClass::demoFunction
"demo.c"::FILE_STATIC_VARIABLE
NAME_SPACE_OUTER::TEST_VAR
NAME_SPACE_OUTER::NAME_SPACE_INNER::TEST_VAR
ptr_oc->increment() にブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し てそ こ ま で実行 し た場合、 以下の式を使
用 し て ア ウ タ ー ク ラ ス の イ ン ス タ ン ス を照会す る こ と も で き ます。
oc.value
ptr_oc->value
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-8
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.6
printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グ
一部の コ マ ン ド は、 printf() 形式の フ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ を使用 し て値の形式設定方
法を指定 し ます。 た と えば、 set print double-format コ マ ン ド と set print float-format コ マ ン ド は、 浮
動小数点値の形式設定方法を指定 し ます。 こ の コ マ ン ド は、 ANSI C 標準 ラ イ ブ ラ リ
関数 printf() と 同様に機能 し ます。
フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グ構文
コ マ ン ド は文字列を使用 し て形式を指定 し ます。 文字列内に % 文字が存在 し ない場
合、 こ の メ ッ セージが書 き 出 さ れ、 引数は無視 さ れ ます。 % シ ン ボルは、 引数変換仕
様の開始を示すために使用 さ れ ます。
こ の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グの構文は以下の と お り です。
%[flag...][fieldwidth][precision]format
各項目には以下の意味があ り ます。
flag
オプシ ョ ンの変換変更フ ラ グ。
「-」
結果は左ぞろ えに指定 さ れます。
「#」
結果には、 変換依存代替形式が使用 さ れ ます。
「+」
結果に符号が含まれ ます。
「」
正の値の場合、 結果に行頭の スペース が含まれ ます。
「0」
結果がゼ ロ でパデ ィ ン グ さ れ ます。
「,」
結果に ロ ケール特有のグループ化区切 り 文字が含まれます。
「(」
結果内の負の値が括弧で囲まれます。
fieldwidth
10 進数で指定す る 任意の最小フ ィ ール ド 幅。
precision
10 進数で指定 さ れ、 先頭に . (ピ リ オ ド 文字) を使用す る こ と で識別 さ
れ る 任意の精度。
format
使用可能な変換指定子文字は以下の と お り です。
%
リ テ ラ ル % 文字。
a、 A、 e、 E、 f、 g、 ま たは G
科学的表記ま たは浮動小数点表記を使用 し て書式設定 さ れた
10 進数を返 し ます。 大文字の形式では、 科学的表記に e ではな
く 、 大文字 E を使用 し ます。
d ま たは u 10 進数の整数を返 し ます。 d は符号付 き 整数を示 し 、 u は符号
な し 整数を示 し ます。
h ま たは H 16 進数の文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
x ま たは X 符号な し 16 進数の文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
o
8 進数の整数を返 し ます。
c ま たは C Unicode 文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
s
文字列を返 し ます。
b ま たは B "true" ま たは "false" を含んでい る 文字列を小文字ま たは大文
字で返 し ます。
n
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
プ ラ ッ ト フ ォ ーム特有の行分離記号を返 し ます。
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2-9
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
t ま たは T 日付 と 時刻の変換指定子文字の接頭文字。 以下に例を示 し ま
す。
"%ta %tb %td %tT" の場合、 "Sun Jul 20 16:17:00" が返されます
関連項目
•
echo (2-70 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
output (2-141 ページ)
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
set print (2-180 ページ)
•
show print (2-212 ページ)
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2-10
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別)
以下に、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を特定の タ ス ク ご と にグループ化 し て示 し ます。
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
2.2.1
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト
実行制御 (2-13 ページ)
ス ク リ プ ト (2-15 ページ)
コールス タ ッ ク (2-15 ページ)
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) (2-16 ページ)
フ ァ イ ル (2-18 ページ)
デー タ (2-19 ページ)
メ モ リ (2-20 ページ)
レ ジ ス タ (2-21 ページ)
表示 (2-21 ページ)
情報 (2-22 ページ)
ロ グ コ マ ン ド (2-23 ページ)
Set コ マ ン ド (2-24 ページ)
Show コ マ ン ド (2-25 ページ)
フ ラ ッ シ ュ コ マ ン ド (2-27 ページ)
支援 コ マ ン ド (2-27 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト
コ マ ン ド の一覧 :
break (2-41 ページ)
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
hbreak (2-82 ページ)
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
tbreak (2-233 ページ)
到達時に削除 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト
を設定 し ます。
thbreak (2-235 ページ)
到達時に削除 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト
を設定 し ます。
awatch (2-38 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て読み出 し / 書 き 込み
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。
rwatch (2-159 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て読み出 し ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を設定 し ます。
watch (2-244 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て書 き 込み ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を設定 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-11
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
condition (2-53 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に対 し てブ レー
ク 条件を設定 し ます。
ignore (2-86 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト 条件ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト 条件を無視す る 回
数を設定 し ます。
break-script (2-43 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れた と き に実行す る ス ク リ プ ト フ ァ
イ ルを、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト に割 り 当て ます。
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
既存のブ レー ク ポ イ ン ト を 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ
に適用 し ます。
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
既存のハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を仮想マシ ン に適用 し ま
す。
enable breakpoints (2-71 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を有効に し ます。
disable breakpoints (2-61 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を無効に し ます。
delete breakpoints (2-57 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を削除 し ます。
resolve (2-150 ページ)
1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決 し ま
す。
clear (2-50 ページ)
特定の位置にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
clearwatch (2-52 ページ)
特定の位置にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ます。
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関
す る 情報を表示 し ます。
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
現在の接続用のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ ン ド
で使用可能なパ ラ メ ー タ の一覧を表示 し ます。
set breakpoint (2-168 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-12
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
silence (2-224 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を無効に し ま
す。
unsilence (2-240 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.2
実行制御
コ マ ン ド の一覧 :
start (2-226 ページ)
テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 イ メ ージの実行を開始 し
て設定 し たブ レー ク ポ イ ン ト ま で実行 し ます。 デバ ッ ガが停止 し
た と き に、 ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れ ます。 デフ ォ ル ト で、 ブ
レー ク ポ イ ン ト は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス に設定 さ れま
す。
set blocking-run-control (2-167 ページ)
ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
show blocking-run-control (2-200 ページ)
実行制御操作のブ ロ ッ ク に関す る 現在の設定を表示 し ます。
set debug-from (2-171 ページ)
後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の
ア ド レ ス を指定 し ます。
show debug-from (2-204 ページ)
start コ マ ン ド で、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ れ
る 式の現在の設定を表示 し ます。
run (2-158 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を開始 し ます。
continue (2-54 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を継続 し ます。
advance (2-36 ページ)
テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 設定 し たブ レー ク ポ イ ン
ト に達す る ま で実行を継続 し ます。 デバ ッ ガが停止 し た と き に、
ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
finish (2-78 ページ)
選択 し た ス タ ッ ク フ レームが終了 し た後、 デバ イ ス で次の命令の
実行を継続 し ます。
interrupt, stop (2-119 ページ)
タ ーゲ ッ ト を中断 し 、 実行中であれば現在のアプ リ ケーシ ョ ン を
停止 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-13
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
wait (2-243 ページ)
アプ リ ケーシ ョ ン が完了す る か、 ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で
待機す る よ う に、 デバ ッ ガに指示 し ます。
reset (2-149 ページ)
タ ーゲ ッ ト で リ セ ッ ト を実行 し ます。
reverse-continue (2-152 ページ)
タ ーゲ ッ ト を逆方向に実行 し ます。
reverse-next (2-153 ページ)
現在の関数の前の ソ ース行ま で実行を巻 き 戻 し ます。
reverse-nexti (2-154 ページ)
命令レベルで実行を巻 き 戻 し 、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プ
オーバー し ます。
reverse-step (2-155 ページ)
現在の ソ ース行か ら 逆方向に ス テ ッ プ実行 し ます。
reverse-stepi (2-156 ページ)
1 つの命令を逆方向に ス テ ッ プ実行 し ます。
reverse-step-out (2-157 ページ)
指定 さ れた ス タ ッ ク フ レーム の数で実行を巻 き 戻 し ます。
step (2-228 ページ)
デバ ッ グ情報があ る すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ実行な
ど、 ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し ます。
stepi (2-229 ページ)
すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ イ ン実行な ど、 命令レベルで
ス テ ッ プ実行 し ます。
steps (2-230 ページ)
デバ ッ グ情報があ る すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ実行な
ど、 ソ ース レベルで ス テー ト メ ン ト を ス テ ッ プ実行 し ます。
next (2-137 ページ)
すべての関数呼び出 し を ソ ース レベルで ス テ ッ プオーバー し ま
す。
nexti (2-138 ページ)
すべての関数呼び出 し を命令レベルで ス テ ッ プオーバー し ます。
nexts (2-139 ページ)
ソ ース レベルで ス テー ト メ ン ト を ス テ ッ プ実行 し ますが、 すべて
の関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
thread, core (2-237 ページ)
現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに関す る 情報を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-14
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
thread apply, core apply (2-238 ページ)
ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り 替え て
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
set step-mode (2-186 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数を ス テ ッ プ実行す る か、 ス テ ッ プ
オーバーす る か を指定 し ます。
show step-mode (2-217 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。
handle (2-81 ページ)
1 つ以上のシ グナル ま たは例外に関す る ハン ド ラ 設定を制御 し ま
す。
info signals, info handle (2-110 ページ)
シ グナルの処理に関す る 情報を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.3
スク リプト
コ マ ン ド の一覧 :
define (2-56 ページ) 既存の コ マ ン ド か ら 新規ユーザ定義 コ マ ン ド を有効に し ます。
document (2-66 ページ)
新規ユーザ定義 コ マ ン ド の総合的なヘルプ を追加で き ます。
newvar (2-135 ページ)
新 し いデバ ッ ガの コ ン ビ ニエ ン ス変数を宣言 し 、 初期化 し ます。
if (2-85 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ス ク リ プ ト を作成で き ま
す。
while (2-248 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ループ ス ク リ プ ト を作成
で き ます。
end (2-74 ページ) 条件付 き ス ク リ プ ト を終了す る こ と がで き ます。
source (2-225 ページ)
タ ーゲ ッ ト の制御 と デバ ッ グのためのデバ ッ ガ コ マ ン ド が含まれ
た ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを ロ ー ド し て実行 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.4
コ ール ス タ ッ ク
コ マ ン ド の一覧 :
up (2-241 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御お よ び表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-15
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
up-silently (2-242 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
down (2-67 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御お よ び表示 し ます。
down-silently (2-68 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
frame (2-80 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レームの情報を表示 し ます。
select-frame (2-161 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
info frame (2-96 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レームの情報を表示 し ます。
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
コ ール ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。
set backtrace (2-166 ページ)
info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ま
す。
show backtrace (2-199 ページ)
info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.5
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
コ マ ン ド の一覧 :
sharedlibrary (2-193 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを ロ ー ド し ます。
nosharedlibrary (2-140 ページ)
sharedlibrary コ マ ン ド を使用 し て明示的に ロ ー ド し た シ ン ボル以外
の、 すべての ロ ー ド し た共有 ラ イ ブ ラ リ シ ン ボルを破棄 し ます。
info sharedlibrary (2-109 ページ)
ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ の名前を表示 し ます。
set os (2-178 ページ)
デバ ッ ガの OS 設定を制御 し ます。
show os (2-211 ページ)
デバ ッ ガの現在の OS 設定を表示 し ます。
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のパ ス の前に付け る シ ス テ ムルー ト を指定 し ま
す。
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2-16
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る 際に使用す る 、
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
set auto-solib-add (2-165 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます
show auto-solib-add (2-198 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。
set solib-search-path (2-185 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。
show solib-search-path (2-216 ページ)
デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ の検索時に使用す る 、 現在の検索パ ス
を表示 し ます。
set stop-on-solib-events (2-187 ページ)
ダ イ ナ ミ ッ ク リ ン カに よ っ て イ ベン ト が通知 さ れた と き に、 デ
バ ッ ガの実行を停止す る か ど う か を指定 し ます。
show stop-on-solib-events (2-218 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
thread, core (2-237 ページ)
現在の ス レ ッ ド を設定 し 、 ス レ ッ ド の状態 と ス タ ッ ク フ レーム を
表示 し ます。
thread apply, core apply (2-238 ページ)
ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り 替え て
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
info threads (2-115 ページ)
各ス レ ッ ド の ID、 現在の状態、 お よ び関連す る ス タ ッ ク フ レーム
の情報を示す一覧を表示 し ます。
info processes (2-106 ページ)
各プ ロ セ ス の ID、 現在の状態、 お よ び関連す る ス タ ッ ク フ レーム
情報を示す一覧を表示 し ます。
info os-log (2-103 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。
info os-modules (2-104 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) モジ ュ ールの一覧を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-17
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info os-version (2-105 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.6
フ ァ イル
コ マ ン ド の一覧 :
load (2-122 ページ)
イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン
ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
loadfile (2-123 ページ)
デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに ロ ー ド し 、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に
ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ ン
ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
file, symbol-file (2-76 ページ)
イ メ ージか ら デバ ッ ガにデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
reload-symbol-file (2-148 ページ)
元の ロ ー ド 操作 と 同 じ 設定を使用 し て、 既に ロ ー ド さ れてい る イ
メ ージか ら デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに再 ロ ー ド し ます。
add-symbol-file (2-34 ページ)
デバ ッ ガに追加のデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
discard-symbol-file (2-65 ページ)
特定の フ ァ イ ルに関連す る デバ ッ グ情報を破棄 し ます。
dump (2-69 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込みま
す。
append (2-37 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルに追加 し
ます。
restore (2-151 ページ)
フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
info files, info target (2-94 ページ)
ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ま
す。
info sources (2-111 ページ)
ソ ース フ ァ イ ル名を表示 し ます。
cd (2-49 ページ)
作業デ ィ レ ク ト リ を設定 し ます。
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2-18
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
pwd (2-146 ページ)
作業デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
directory (2-60 ページ)
ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を定義 し ま
す。
show directories (2-205 ページ)
ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ためのデ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ま
す。
set substitute-path (2-188 ページ)
ソ ース コ ー ド を表示す る 際に使用す る 検索パ ス を変更 し ます。
show substitute-path (2-219 ページ)
デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルを検索す る 際に使用す る 、 現在の検索
パ ス の代入規則を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.7
デー タ
コ マ ン ド の一覧 :
list (2-120 ページ)
ソ ース コ ー ド 行を表示 し ます。
set listsize (2-177 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変更
し ます。
show listsize (2-210 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース の行数を表示 し ます。
set variable (2-191 ページ)
式を指定 し 、 結果を変数に割 り 当て ます。
whatis (2-246 ページ)
式のデー タ 型を表示 し ます。
x (2-249 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
disassemble (2-64 ページ)
特定の メ モ リ セ ク シ ョ ン の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
info address (2-87 ページ)
シ ン ボルの位置を表示 し ます。
info symbol (2-113 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
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2-19
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info locals (2-100 ページ)
すべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
info functions (2-97 ページ)
すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info variables (2-116 ページ)
グ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info classes (2-92 ページ)
C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
info members (2-101 ページ)
選択 し た ス タ ッ ク フ レームに対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 す
べての ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.8
メモリ
コ マ ン ド の一覧 :
memory (2-127 ページ)
メ モ リ 領域の属性 と サ イ ズ を指定 し ます。
memory auto (2-129 ページ)
メ モ リ 領域をデフ ォ ル ト の タ ーゲ ッ ト 設定に リ セ ッ ト し ます。
memory debug-cache (2-130 ページ)
すべての メ モ リ 領域についてデバ ッ ガに よ る キ ャ ッ シ ュ を制御 し
ます。
enable memory (2-73 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を有効に し ます。
disable memory (2-63 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を無効に し ます。
delete memory (2-59 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を削除 し ます。
info memory (2-102 ページ)
すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
memory fill (2-131 ページ)
バ イ ト の特定パ タ ーン を メ モ リ に書 き 込みます。
memory set (2-132 ページ)
メ モ リ に書 き 込みます。
memory set_typed (2-134 ページ)
値の リ ス ト を メ モ リ に書 き 込みます。
ARM DUI 0452PJ
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2-20
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
dump (2-69 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込みま
す。
append (2-37 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルに追加 し
ます。
restore (2-151 ページ)
フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
x (2-249 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
disassemble (2-64 ページ)
特定の メ モ リ セ ク シ ョ ン の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.9
レジス タ
コ マ ン ド の一覧 :
info registers (2-107 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
info all-registers (2-88 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レーム のグループ化 さ れた レ ジ ス タ の名前 と 内
容を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.10
表示
コ マ ン ド の一覧 :
echo (2-70 ページ)
テ キ ス ト 文字列のみを表示 し ます。
output (2-141 ページ)
式の出力のみを表示 し ます。
print, inspect (2-144 ページ)
式の出力を表示 し 、 結果をデバ ッ ガ変数に記録 し ます。
set print (2-180 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
show print (2-212 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
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2-21
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2.11
情報
コ マ ン ド の一覧 :
info address (2-87 ページ)
シ ン ボルの位置を表示 し ます。
info all-registers (2-88 ページ)
すべての レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関す る 情
報を表示 し ます。
info capabilities (2-91 ページ)
デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧を表示
し ます。
info classes (2-92 ページ)
C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
info cores (2-93 ページ)
実行中のプ ロ セ ッ サに関す る 情報を表示 し ます。
info files, info target (2-94 ページ)
ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ます。
info frame (2-96 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レーム の情報を表示 し ます。
info functions (2-97 ページ)
すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info inst-sets (2-99 ページ)
使用可能な命令セ ッ ト を表示 し ます。
info locals (2-100 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レームのすべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
info members (2-101 ページ) ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info memory (2-102 ページ)
すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
info os-log (2-103 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム
(OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。
info os-modules (2-104 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 ロ ー ド 可能な カーネルモジ ュ ー
ルの一覧を表示 し ます。
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2-22
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info os-version (2-105 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム
(OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
info processes (2-106 ページ)
ユーザ空間プ ロ セ ス に関す る 情報を表示 し ます。
info registers (2-107 ページ)
すべてのアプ リ ケーシ ョ ン レベルの レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ま
す。
info semihosting (2-108 ページ)
サーバ、 ク ラ イ ア ン ト 、 ま たはすべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ情報を表示 し
ます。
info sharedlibrary (2-109 ページ)
ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ の名前を表示 し ます。
info signals, info handle (2-110 ページ)
シ グナル ま たは例外の処理に関す る 情報を表示 し ます。
info sources (2-111 ページ)
ソ ース フ ァ イ ル名を表示 し ます。
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
コ ール ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。
info symbol (2-113 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
info threads (2-115 ページ)
使用可能な ス レ ッ ド に関す る 情報を表示 し ます。
info variables (2-116 ページ)
すべてのグ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.12
ロ グ コ マン ド
コ マ ン ド の一覧 :
log config (2-125 ページ)
デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を出力す る ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン
の タ イ プ を指定 し ます。
log file (2-126 ページ)
デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を受け取 る 出力フ ァ イ ルを指定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
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2-23
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2.13
Set コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
set
set は、 set variable のエ イ リ ア ス です。
set arm (2-163 ページ)
逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
set auto-solib-add (2-165 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます。
set backtrace (2-166 ページ)
info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ま
す。
set blocking-run-control (2-167 ページ)
ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
set breakpoint (2-168 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
set case-insensitive-source-matching (2-169 ページ)
デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルのマ ッ チン グ操作を行 う と き の大文字
と 小文字の区別を制御 し ます。
set debug-from (2-171 ページ)
後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の
ア ド レ ス を指定 し ます。
set endian (2-174 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る バ イ ト 順序を指定 し ます。
set escape-strings (2-175 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン での文字列の特殊文字の出力方法を制御
し ます。
set escapes-in-filenames (2-176 ページ)
パ ス内での特殊文字の使用方法を制御 し ます。
set listsize (2-177 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変更
し ます。
set os (2-178 ページ)
デバ ッ ガの オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御 し ます。
set print (2-180 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
set semihosting (2-182 ページ)
デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グオペレーシ ョ ン を制御 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-24
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set solib-search-path (2-185 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。
set step-mode (2-186 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数を ス テ ッ プ実行す る か、 ス テ ッ プ
オーバーす る か を指定 し ます。
set stop-on-solib-events (2-187 ページ)
ダ イ ナ ミ ッ ク リ ン カに よ っ て イ ベン ト が通知 さ れた と き に、 デ
バ ッ ガの実行を停止す る か ど う か を指定 し ます。
set substitute-path (2-188 ページ)
ソ ース コ ー ド を表示す る 際に使用す る 検索パ ス を変更 し ます。
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のパ ス の前に付け る シ ス テ ムルー ト を指定 し ま
す。
set variable (2-191 ページ)
式を指定 し 、 結果を変数に割 り 当て ます。
set wildcard-style (2-192 ページ)
文字列でパ タ ーン マ ッ チン グに使用す る ワ イ ル ド カー ド ス タ イ ル
を指定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.14
Show コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
show (2-195 ページ)
現在のデバ ッ ガの設定を表示 し ます。
show architecture (2-196 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
show arm (2-197 ページ)
デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 現在の命令セ ッ ト の設定を表示 し ます。
show auto-solib-add (2-198 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。
show backtrace (2-199 ページ)
info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。
show blocking-run-control (2-200 ページ)
実行制御操作のブ ロ ッ ク に関す る 現在の設定を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
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2-25
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show breakpoint (2-201 ページ)
現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。
show case-insensitive-source-matching (2-202 ページ)
現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。
show debug-from (2-204 ページ)
start コ マ ン ド で使用 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド
レ ス に関す る 現在の設定を表示 し ます。
show directories (2-205 ページ)
検索デ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ます。
show endian (2-207 ページ)
現在のバ イ ト 順序の設定を表示 し ます。
show escape-strings (2-208 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン に文字列の特殊文字を ど の よ う に出力す
る か を制御す る ための現在の設定を表示 し ます。
show escapes-in-filenames (2-209 ページ)
パ ス での特殊文字の使用を制御す る ための現在の設定を表示 し ま
す。
show listsize (2-210 ページ)
list コ マ ン ド の リ ス ト サ イ ズ を表示 し ます。
show os (2-211 ページ) デバ ッ ガの現在の オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を表
示 し ます。
show print (2-212 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。
show semihosting (2-213 ページ)
セ ミ ホ ス テ ィ ン グオペレーシ ョ ンの現在の設定を表示 し ます。
show solib-search-path (2-216 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の現在の検索パ ス を表示 し ます。
show step-mode (2-217 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。
show stop-on-solib-events (2-218 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
show substitute-path (2-219 ページ)
すべての代入規則を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-26
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ パ ス に対す る シ ス テ ムルー ト の接頭文字を表示 し
ます。
show version (2-222 ページ)
デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
show wildcard-style (2-223 ページ)
パ タ ーン マ ッ チン グに使用 さ れてい る 現在の ワ イ ル ド カー ド ス タ
イ ルを表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.15
フ ラ ッ シ ュ コ マン ド
コ マ ン ド の一覧 :
flash load (2-79 ページ)
イ メ ージのセ ク シ ョ ン を 1 つ以上の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に ロ ー ド し ま
す。
info flash (2-95 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.16
支援 コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
preprocess (2-143 ページ)
前処理 さ れた値を表示 し ます。
help (2-84 ページ) 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン ド のグループについてのヘルプ情報
を表示 し ます。
pause (2-142 ページ)
指定 し た時間にわた っ て、 ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ま
す。
shell (2-194 ページ)
現在のデバ ッ グセ ッ シ ョ ン内でシ ェ ル コ マ ン ド を実行 し ます。
quit, exit (2-147 ページ)
デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了 し ます。
show version (2-222 ページ)
デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
show architecture (2-196 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-27
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set arm (2-163 ページ)
逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
show arm (2-197 ページ)
デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 現在の命令セ ッ ト の設定を表示 し ます。
info inst-sets (2-99 ページ)
使用可能な命令セ ッ ト を表示 し ます。
set endian (2-174 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る バ イ ト 順序を指定 し ます。
show endian (2-207 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る 現在のバ イ ト 順序設定を表示 し ま
す。
info capabilities (2-91 ページ)
デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧
を表示 し ます。
set semihosting (2-182 ページ)
デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グオプシ ョ ン を制御 し ます。
show semihosting (2-213 ページ)
現在のセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を表示 し ます。
stdin (2-227 ページ)
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て要求 さ れ る セ ミ ホ ス テ ィ ン グ入
力を指定 し ます。 こ れは コ マ ン ド ラ イ ン コ ン ソ ールを イ ン タ ラ ク
テ ィ ブモー ド で実行 し てい る 場合のみ使用 さ れます。
unset (2-239 ページ)
現在のデバ ッ ガの設定を変更 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-28
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3
DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順)
以下では、 DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド を アルフ ァ ベ ッ ト 順に示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
•
advance (2-36 ページ)
•
append (2-37 ページ)
•
awatch (2-38 ページ)
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
cd (2-49 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
continue (2-54 ページ)
•
define (2-56 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
delete memory (2-59 ページ)
•
directory (2-60 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
disable memory (2-63 ページ)
•
disassemble (2-64 ページ)
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
document (2-66 ページ)
•
down (2-67 ページ)
•
down-silently (2-68 ページ)
•
dump (2-69 ページ)
•
echo (2-70 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
enable memory (2-73 ページ)
•
end (2-74 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
finish (2-78 ページ)
•
flash load (2-79 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
handle (2-81 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
help (2-84 ページ)
•
if (2-85 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info address (2-87 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-29
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
info capabilities (2-91 ページ)
•
info classes (2-92 ページ)
•
info cores (2-93 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
info flash (2-95 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info functions (2-97 ページ)
•
info inst-sets (2-99 ページ)
•
info locals (2-100 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
info members (2-101 ページ)
•
info os-log (2-103 ページ)
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info semihosting (2-108 ページ)
•
info sharedlibrary (2-109 ページ)
•
info signals, info handle (2-110 ページ)
•
info sources (2-111 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
info symbol (2-113 ページ)
•
info target (2-114 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
info variables (2-116 ページ)
•
interrupt, stop (2-119 ページ)
•
list (2-120 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
log config (2-125 ページ)
•
log file (2-126 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
•
memory auto (2-129 ページ)
•
memory debug-cache (2-130 ページ)
•
memory fill (2-131 ページ)
•
memory set (2-132 ページ)
•
memory set_typed (2-134 ページ)
•
newvar (2-135 ページ)
•
next (2-137 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
nosharedlibrary (2-140 ページ)
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Non-Confidential
2-30
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
output (2-141 ページ)
•
pause (2-142 ページ)
•
preprocess (2-143 ページ)
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
pwd (2-146 ページ)
•
quit, exit (2-147 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
•
reset (2-149 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
restore (2-151 ページ)
•
reverse-continue (2-152 ページ)
•
reverse-next (2-153 ページ)
•
reverse-nexti (2-154 ページ)
•
reverse-step (2-155 ページ)
•
reverse-stepi (2-156 ページ)
•
reverse-step-out (2-157 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
rwatch (2-159 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
set auto-solib-add (2-165 ページ)
•
set backtrace (2-166 ページ)
•
set blocking-run-control (2-167 ページ)
•
set breakpoint (2-168 ページ)
•
set case-insensitive-source-matching (2-169 ページ)
•
set debug-agent (2-170 ページ)
•
set debug-from (2-171 ページ)
•
set directories (2-172 ページ)
•
set dtsl-options (2-173 ページ)
•
set endian (2-174 ページ)
•
set escape-strings (2-175 ページ)
•
set escapes-in-filenames (2-176 ページ)
•
set listsize (2-177 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
•
set print (2-180 ページ)
•
set semihosting (2-182 ページ)
•
set solib-search-path (2-185 ページ)
•
set step-mode (2-186 ページ)
•
set stop-on-solib-events (2-187 ページ)
•
set substitute-path (2-188 ページ)
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
•
set trust-ro-sections-for-opcodes (2-190 ページ)
•
set variable (2-191 ページ)
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Non-Confidential
2-31
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
•
sharedlibrary (2-193 ページ)
•
shell (2-194 ページ)
•
show architecture (2-196 ページ)
•
show arm (2-197 ページ)
•
show auto-solib-add (2-198 ページ)
•
show backtrace (2-199 ページ)
•
show blocking-run-control (2-200 ページ)
•
show breakpoint (2-201 ページ)
•
show case-insensitive-source-matching (2-202 ページ)
•
show debug-agent (2-203 ページ)
•
show debug-from (2-204 ページ)
•
show directories (2-205 ページ)
•
show dtsl-options (2-206 ページ)
•
show endian (2-207 ページ)
•
show escape-strings (2-208 ページ)
•
show escapes-in-filenames (2-209 ページ)
•
show listsize (2-210 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
•
show print (2-212 ページ)
•
show semihosting (2-213 ページ)
•
show solib-search-path (2-216 ページ)
•
show step-mode (2-217 ページ)
•
show stop-on-solib-events (2-218 ページ)
•
show substitute-path (2-219 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
•
show trust-ro-sections-for-opcodes (2-221 ページ)
•
show version (2-222 ページ)
•
show wildcard-style (2-223 ページ)
•
silence (2-224 ページ)
•
source (2-225 ページ)
•
start (2-226 ページ)
•
stdin (2-227 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
•
thread apply, core apply (2-238 ページ)
•
unset (2-239 ページ)
•
unsilence (2-240 ページ)
•
up (2-241 ページ)
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Non-Confidential
2-32
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
up-silently (2-242 ページ)
•
wait (2-243 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
•
whatis (2-246 ページ)
•
while (2-248 ページ)
•
x (2-249 ページ)
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Non-Confidential
2-33
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.1
add-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに追加のデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
構文
add-symbol-file filename [offset] [-option] [-s section address]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ、 共有 ラ イ ブ ラ リ 、 ま たは オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
モジ ュ ールを指定 し ます。
注
共有 ラ イ ブ ラ リ と OS モジ ュ ールは、 こ れ ら の タ イ プの フ ァ イ ルの ロ ー
ド を サポー ト す る 接続に よ っ て異な り ます。 こ のオプシ ョ ンは、 ラ イ ブ
ラ リ ま たは OS モジ ュ ールが ロ ー ド さ れ る ま で保留 さ れます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に追加す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
offset を指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は以下の と お り です。
option
•
イ メ ージはゼ ロ です。
•
ラ イ ブ ラ リ の ロ ー ド ア ド レ ス は共有 ラ イ ブ ラ リ です。 アプ リ ケー
シ ョ ン が指定 し た ラ イ ブ ラ リ が ロ ー ド さ れていない場合、 ラ イ ブ
ラ リ が ロ ー ド さ れ、 オ フ セ ッ ト が決定で き る ま で要求が保留 さ れ
ます。
デバ ッ グ情報の ロ ー ド 方法を以下の よ う に制御 し ます。
readnow
すべてのデバ ッ グ情報を即座に ロ ー ド す る ための指
定です。 こ のオプシ ョ ンは メ モ リ の使用量が大 き い
ので、 ロ ー ド には時間がかか り ますが、 デバ ッ グの
所要時間は短縮 さ れ ます。
demandload
こ の指定では、 デバ ッ ガか ら の要求があ っ た と き に、
デバ ッ グ情報が ロ ー ド さ れます。 こ のオプシ ョ ン で
は ロ ー ド 時間が短縮 さ れ、 メ モ リ の使用量 も 小 さ く
な り ますが、 デバ ッ グの速度が低下す る こ と があ り
ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
s
再配置可能なオブジ ェ ク ト フ ァ イ ルか ら ロ ー ド さ れたシ ン ボルの再配置
を指定 し ます。
section
再配置可能な フ ァ イ ル内のセ ク シ ョ ンの名前を指定 し ます。
address
セ ク シ ョ ンのア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ
ス を求め る 式を指定で き ます。
ロ ー ド 済みの フ ァ イ ルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
例
例 2-6 add-symbol-file
add-symbol-file myFile.axf
add-symbol-file myLib.so
add-symbol-file myModule.ko
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# エン ト リ ポ イ ン ト +0x0000 にシンボルを ロー ド
# 共有ラ イ ブ ラ リ が ロー ド される までシンボルフ ァ イルを保留
# OS モジ ュールがロー ド される までシンボルフ ァ イルを保留
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Non-Confidential
2-34
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
add-symbol-file myFile.axf 0x2000 # エン ト リ ポ イ ン ト +0x2000 にシンボルを ロー ド
add-symbol-file relocate.o -s .text 0x1000 -s .data 0x2000
# relocate.o か ら シンボルを ロー ド し、 再配置
# シンボルは .text セ ク シ ョ ン ま たは .data セ ク シ ョ ンで定義
関連項目
•
cd (2-49 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
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Non-Confidential
2-35
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.2
advance
こ の コ マ ン ド は、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 デバ ッ ガの continue コ マ ン
ド を呼び出 し ます。 その後、 処理がテ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る と 、 テ ン
ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
advance [-p] [filename:]location|*address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留ブ レー
ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
address
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求め る 式
を指定で き ます。
例
例 2-7 advance
advance func1
# func1 にテンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト を設定し て続行
# ターゲ ッ ト を実行
advance -p lib.c:20 # lib.c の行 20 に保留可能なテンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト を設定し、
# ターゲ ッ ト の実行を継続
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
tbreak (2-233 ページ)
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Non-Confidential
2-36
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.3
append
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ま たは式の結果か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルの
末尾に追加 し ます。
構文
append [format] memory filename start_address {end_address|+size}
append [format] value filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
format
binary
バ イ ナ リ 。 こ れがデフ ォ ル ト です。
ihex
Intel Hex 32 ビ ッ ト 形式。
srec
Motorola 32 ビ ッ ト 形式 (S レ コ ー ド )。
vhx
バ イ ト 指向 16 進形式 (Verilog メ モ リ モデル)。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
start_address
メ モ リ の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
メ モ リ の終了ア ド レ ス (指定 し た ア ド レ ス を含む) を指定 し ま
す。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
例
例 2-8 append
append memory myFile.bin 0x8000 0x8FFF # メ モ リ 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を
# バイナ リ フ ァ イル myFile.bin に追加
append srec value myFile.m32 myArray # myArray の内容を
# Motorola 32 ビ ッ ト フ ァ イル myFile.m32 に追加
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
dump (2-69 ページ)
•
restore (2-151 ページ)
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Non-Confidential
2-37
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.4
awatch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス にあ る メ モ リ で読み出 し ま たは書 き 込みが行われた と き に、 デバ ッ ガが
タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用す る ハー ド
ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト にのみ設定で き ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
awatch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-9 awatch
awatch myVar1
awatch *0x80D4
# myVar1 に読み出し / 書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に読み出し / 書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-38
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
rwatch (2-159 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-39
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.5
backtrace
backtrace は、 info stack のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「info stack, backtrace, where (2-112 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-40
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.6
break
特定の位置に実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定す る コ マ ン ド です。 ま た、 if ス テー ト メ ン
ト を使用 し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク ポ
イ ン ト を指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト ま たはカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ま
す。
こ の コ マ ン ド を使用す る 場合、 set breakpoint に よ っ て自動ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を制
御で き ます。
構文
break [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を使
用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ レー
ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-41
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-10 break
break *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
break *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
break *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
break main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break my_File.c:10
# my_File.c の行 10 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件付きブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
set breakpoint (2-168 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-42
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.7
break-script
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト に ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを割 り 当て る コ マ
ン ド です。 ブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れ る と 、 ス ク リ プ ト が実行 さ れます。
構文
break-script number [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ
レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ま
す。
filename
指定 し たブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れた と き に実行す る ス ク リ プ ト
フ ァ イ ルを指定 し ます。 filename が指定 さ れていない場合、 現在割 り 当て
ら れてい る filename がブ レー ク ポ イ ン ト か ら 削除 さ れ ます。
使用法
ブ レー ク ポ イ ン ト に ス ク リ プ ト を割 り 当て る 場合は、 以下に注意 し て く だ さ い。
•
サブブ レー ク ポ イ ン ト を持つブ レー ク ポ イ ン ト には、 ス ク リ プ ト を割 り 当て な
いで く だ さ い。 ス ク リ プ ト を割 り 当て る と 、 デバ ッ ガがそれぞれのサブブ レー
ク ポ イ ン ト で ス ク リ プ ト の実行を試みます。 こ の場合、 エ ラ ー メ ッ セージが表
示 さ れます。
•
ス ク リ プ ト で使用 さ れ る コ マ ン ド が、 ブ レー ク ポ イ ン ト で実行 さ れ る こ と に注
意 し て く だ さ い。 例えば、 ス ク リ プ ト 内で quit コ マ ン ド を使用す る と 、 ブ レー
ク ポ イ ン ト に達 し た と き にデバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト か ら 切断 さ れます。
•
ス ク リ プ ト の最後に continue コ マ ン ド を指定す る と 、 [Breakpoint Properties] ダ イ
ア ロ グボ ッ ク ス で [Continue Execution] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ンにす る の と 同
じ 効果があ り ます。
例
例 2-11 break-script
break-script 1 myScript.ds
# ブレーク ポ イ ン ト 1 が ト リ ガ された と きに myScript.ds を実行
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-43
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
set breakpoint (2-168 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-44
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.8
break-stop-on-cores
break-stop-on-cores は、 break-stop-on-threads のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)」 を参照
し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-45
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.9
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 既存のブ レー ク ポ イ ン ト が 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たは
プ ロ セ ッ サに適用 さ れます。
構文
break-stop-on-threads number [id]…
break-stop-on-cores number [id]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ の番号は、 設定時にデバ ッ ガ
に よ っ て割 り 当て ら れ る 一意のブ レー ク ポ イ ン ト の番号です。 info
breakpoints を使用 し て、 ブ レー ク ポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示す る
こ と がで き ます。
id
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ
を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ を参照す る には、 $thread
ま たは $core を使用 し ます。 id を指定 し ない場合、 すべての ス レ ッ ド ま た
はプ ロ セ ッ サにブ レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れ ます。 id 番号を表示す る に
は、 info cores ま たは info threads を使用 し ます。
例
例 2-12 break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores
break-stop-on-threads 1 2
break-stop-on-threads 4 9 11
break-stop-on-cores 4
# ブレーク ポ イ ン ト 1 を ス レ ッ ド 2 に適用し ます。
# ブレーク ポ イ ン ト 4 を ス レ ッ ド 9 と 11 に適用し ます。
# ブレーク ポ イ ン ト 4 をすべてのプロ セ ッ サに適用し ます。
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
info cores (2-93 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-46
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set arm (2-163 ページ)
•
set breakpoint (2-168 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-47
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.10
break-stop-on-vmid
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 既存のハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が仮想マシ ン
(VM) に適用 さ れます。
構文
break-stop-on-vmid number [vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ の番号は、 設定
時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 一意のブ レー ク ポ イ ン ト の番号で
す。 info breakpoints を使用 し て、 ブ レー ク ポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表
示す る こ と がで き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定 し ま
す。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。 vmid が指定
さ れていない場合、 VM の効果はブ レー ク ポ イ ン ト か ら な く な り ます。
例
例 2-13 break-stop-on-vmid
break-stop-on-vmid 1 2
# ブレーク ポ イ ン ト 1 を vmid 2 に適用し ます。
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
info cores (2-93 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
set breakpoint (2-168 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-48
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.11
cd
こ の コ マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を変更 し ます。
構文
cd dir
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
デ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
dir
例
例 2-14 cd
cd "\usr\source"
# 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を変更し ます。
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
pwd (2-146 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-49
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.12
clear
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
clear [[filename:]location|*address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
address
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC のブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
例
例 2-15 clear
clear *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear main
# main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear SVC_Handler # ラベル SVC_Handler のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear +1
# 次の ソース行のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear my_File.c:main # my_File.c の main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear my_File.c:10 # my_File.c の行 10 のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-50
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-51
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.13
clearwatch
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
clearwatch [filename:]symbol|*address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
例
例 2-16 clearwatch
clearwatch *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ク リ ア
clearwatch my_File.c:myVar # my_File.c の myVar のア ド レ スにあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ク リ ア
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
awatch (2-38 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-52
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.14
condition
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に対 し てブ レー
ク 条件を設定 し ます。 特定の式の値が true と 評価 さ れた場合、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ
ト を停止 し 、 そ う でなければ実行を再開 し ます。
構文
condition number [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を
使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に達 し た と き に評価す る 式を
指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ
チポ イ ン ト の条件が削除 さ れ ます。
例
例 2-17 condition
condition 1 myVar<5
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 にブレーク条件 myVar<5 を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-53
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.15
continue
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 実行を継続 し ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
continue [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
現在の位置でブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数
を指定 し ます。
count
例
例 2-18 continue
continue
continue 5
# ターゲ ッ ト の実行を継続
# ターゲ ッ ト の実行を継続し、 現在のブレーク ポ イ ン ト を 5 回無視
関連項目
•
reverse-continue (2-152 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
advance (2-36 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
•
wait (2-243 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-54
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.16
core
core は threads のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「thread, core (2-237 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-55
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.17
define
既存の コ マ ン ド か ら 新規ユーザ定義 コ マ ン ド を有効にす る こ と がで き ます。 ユーザ
定義の コ マ ン ド は、 スペース で区切 ら れた引数を受け取 り ます。 特定の引数を参照
す る には $arg0...$argn を使用 し 、 すべての付属の引数を参照す る には $argv を使用 し て、
式の中で引数を使用す る こ と がで き ます。 以下に例を示 し ます。
print 4+$arg0 # 最初の引数に 4 を加算し、 結果を出力
echo $argv
# すべての引数をエ コー
構文
define cmd
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
こ の コ マ ン ド 名に続けて 1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し ます
cmd
各デバ ッ ガ コ マ ン ド を別の行に指定 し 、 最後に end コ マ ン ド を使用 し て
define コ マ ン ド を終了 し ます。
注
既存の組み込み コ マ ン ド は再定義で き ません。
例
例 2-19 define
# add-args コ マン ド を定義し て、 最初の 3 つの引数の合計を出力
define add-args
print $arg0+$arg1+$arg2
end
関連項目
•
document (2-66 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
end (2-74 ページ)
•
if (2-85 ページ)
•
while (2-248 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-56
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.18
delete breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ま
す。
構文
delete [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を
使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
number
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が削除 さ れ
ます。
例
例 2-20 delete breakpoints
delete breakpoints 1
# 番号 1 のブレーク ポ イ ン ト を削除
delete breakpoints 1 2
# 番号 1 と 2 のブレーク ポ イ ン ト を削除
delete breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除
delete breakpoint $
# 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を削除
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-57
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-58
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.19
delete memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を削除 し ます。
構文
delete memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
number
例
例 2-21 delete memory
delete memory 1
delete memory 1 2
delete memory $
# 領域番号 1 を削除
# 領域番号 1 と 2 を削除
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を削除
関連項目
•
disable memory (2-63 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
enable memory (2-73 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-59
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.20
directory
こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を定義 し ま
す。 引数を指定せずに こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 検索デ ィ レ ク ト リ がデフ ォ ル ト
の設定に リ セ ッ ト さ れ ます。 現在の設定を表示す る には、 show コ マ ン ド を使用 し ま
す。
構文
directory [path]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ソ ース フ ァ イ ルの検索のための追加のデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。 こ れ
は、 一覧の最初に追加 さ れます。
path
注
複数のデ ィ レ ク ト リ を指定で き ますが、 以下のいずれかで区切 る 必要が
あ り ます。
•
スペース
•
コ ロ ン (Unix)
•
セ ミ コ ロ ン (Windows)
デフ ォ ル ト
検索用のデフ ォ ル ト デ ィ レ ク ト リ は以下の と お り です。
•
コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ : $cdir
•
現在の作業デ ィ レ ク ト リ : $cwd
•
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ : $idir
例
例 2-22 デ ィ レ ク ト リ
directory "\usr\source" # 検索 リ ス ト にデ ィ レ ク ト リ を追加
directory "\usr" "\My Src" # 検索 リ ス ト に 2 つのデ ィ レ ク ト リ を追加
# 最初のデ ィ レ ク ト リ が優先
directory
# デフ ォル ト デ ィ レ ク ト リ に リ セ ッ ト
関連項目
•
set substitute-path (2-188 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show directories (2-205 ページ)
•
show substitute-path (2-219 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-60
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.21
disable breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無効に し ま
す。
構文
disable [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を
使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
number
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が無効にな
り ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト のサブ コ マ ン ド はオプシ ョ ン です。
例
例 2-23 disable
disable breakpoints 1
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 を無効化
disable breakpoints 1 2
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 と 2 を無効化
disable breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無効化
disable breakpoints $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を無効化
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-61
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-62
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.22 disable memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を無効に し ます。
構文
disable memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
例
例 2-24 disable memory
disable memory 1
# 領域番号 1 を無効化
disable memory 1 2
# 領域番号 1 と 2 を無効化
disable memory $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を無効化
関連項目
•
delete memory (2-59 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
enable memory (2-73 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-63
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.23
disassemble
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス周辺の関数の逆アセ ン ブ リ 、 ま たは特定のア ド レ
ス範囲の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
構文
disassemble [address [address|+size]]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
ア ド レ ス を求め る 式を指定 し ます。 2 つの address 引数は、 指定 し た
ア ド レ ス を含むア ド レ ス範囲を指定 し ます。 address 引数を指定 し な
い場合、 デバ ッ ガは現在の フ レーム のプ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ 周辺の
関数について逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
例
例 2-25 disassemble
disassemble
# 現在の関数の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0x8140 0x8157 # ア ド レ ス範囲 0x8140-0x8157 の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0x8140 +0x18 # ア ド レ ス範囲 0x8140-0x8157 の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0xC0040AC0 # ア ド レ ス範囲 0xC0040AC0-0xC0040ADC の逆アセンブ リ を表示
関連項目
•
set arm (2-163 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
x (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-64
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.24
discard-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 特定の フ ァ イ ルに関連す る デバ ッ グ情報を破棄 し ます。
構文
discard-symbol-file filename
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ、 共有 ラ イ ブ ラ リ 、 ま たは オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
モジ ュ ールを指定 し ます。
注
共有 ラ イ ブ ラ リ と OS モジ ュ ールは、 こ れ ら の タ イ プの フ ァ イ ルの ロ ー
ド を サポー ト す る 接続に よ っ て異な り ます。
ロ ー ド 済みの フ ァ イ ルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
例
例 2-26 discard-symbol-file
discard-symbol-file myFile.axf
discard-symbol-file myLib.so
discard-symbol-file myModule.ko
# myFile.axf に関連する シンボルを破棄
# 共有ラ イ ブ ラ リ に関連する シンボルを破棄
# OS モジ ュールに関連する シンボルを破棄
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
cd (2-49 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-65
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.25
document
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 新規ユーザ定義 コ マ ン ド の総合的なヘルプ を追加で き
ます。
構文
document cmd
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ユーザ定義 コ マ ン ド 名を指定 し ます。
cmd
複数行のテ キ ス ト のいずれかに説明を入力 し 、 最後に end コ マ ン ド を使
用 し て document コ マ ン ド を終了 し ます。
注
既存の組み込み コ マ ン ド の ド キ ュ メ ン ト は再定義で き ません。
例
例 2-27 document
# 新規ユーザ定義 add-args コ マン ド の ド キ ュ メ ン ト
document add-args
こ のユーザ定義のコ マン ド は、 最初の 3 つの引数の合計を出力し ます
end
関連項目
•
define (2-56 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
end (2-74 ページ)
•
if (2-85 ページ)
•
while (2-248 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-66
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.26
down
こ の コ マ ン ド は、 現在の フ レーム ポ イ ン タ を コ ール ス タ ッ ク の下方向、 つま り 最後
の フ レームの方向に移動 し ます。 ま た、 指定 さ れた フ レーム の関数名 と ソ ース行番
号を表示 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
down [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-28 down
down # 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム下に移動し て情報を表示
down 2 # 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム下に移動し て情報を表示
関連項目
•
down-silently (2-68 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
finish (2-78 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-67
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.27
down-silently
こ の コ マ ン ド は、 現在の フ レーム ポ イ ン タ を コ ール ス タ ッ ク の下方向、 つま り 最後
の フ レームの方向に移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
down-silently [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
offset
例
例 2-29 down-silently
down-silently
down-silently 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム下に移動
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム下に移動
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
finish (2-78 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-68
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.28
dump
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ま たは式の結果か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込
みます。
構文
dump [format] memory filename start_address {end_address|+size}
dump [format] value filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
format
binary
バ イ ナ リ 。 こ れがデフ ォ ル ト です。
elf
32 ビ ッ ト ARM ELF。
elf64
64 ビ ッ ト ARM ELF。
ihex
Intel Hex 32 ビ ッ ト 形式。
srec
Motorola 32 ビ ッ ト 形式 (S レ コ ー ド )。
vhx
バ イ ト 指向 16 進形式 (Verilog メ モ リ モデル)。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
start_address
メ モ リ の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
メ モ リ の終了ア ド レ ス (指定 し た ア ド レ ス を含む) を指定 し ま
す。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
expression
ア ド レ ス を求め、 そのア ド レ ス にあ る デー タ が フ ァ イ ルに書 き 込
まれ る 式を指定 し ます。
例
例 2-30 dump
dump memory myFile.bin 0x8000 0x8FFF # メ モ リ 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を
# バイナ リ フ ァ イル myFile.bin に追加
dump srec value myFile.m32 &myArray # myArray の内容を
# Motorola 32 ビ ッ ト フ ァ イル myFile.m32 に追加
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
append (2-37 ページ)
•
restore (2-151 ページ)
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Non-Confidential
2-69
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.29
echo
こ の コ マ ン ド は、 テ キ ス ト 文字列のみを表示 し ます。
バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は以下の よ う に使用で き ます。
•
C エ ス ケープシーケ ン ス。 例えば、 "\n" を使用 し て改行を出力す る こ と がで き
ます。
•
行頭お よ び末尾の スペース は、 バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ でエ ス ケープ し ない限 り 表示
さ れ ません。
•
二重引用符で囲まれた文字列は、 二重引用符を含め、 その ま ま出力 さ れます。
構文
echo string
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
string
文字で構成 さ れた文字列を指定 し ます。
例
例 2-31 echo
echo " initializing..." # 表示 : " initializing..." (二重引用符を含む)
echo Stage 1\n
# 表示 : Stage 1 (表示の後に改行)
echo \ Init
# 表示 : Init (行頭のスペース を含む)
echo 4+4
# 表示 : 4+4
関連項目
•
output (2-141 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-70
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.30
enable breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を有効に し ま
す。
構文
enable [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を
使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
number
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が有効にな
り ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト のサブ コ マ ン ド はオプシ ョ ン です。
例
例 2-32 enable
enable breakpoints 1
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 を有効化
enable breakpoints 1 2
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 と 2 を有効化
enable breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を有効化
enable breakpoints $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-71
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-72
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.31 enable memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を有効に し ます。
構文
enable memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
例
例 2-33 enable memory
enable memory 1
# 領域番号 1 を有効化
enable memory 1 2
# 領域番号 1 と 2 を有効化
enable memory $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を削除
関連項目
•
delete memory (2-59 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disable memory (2-63 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-73
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.32
end
define、 if、 お よ び while の各 コ マ ン ド を使用 し た場合に、 こ の コ マ ン ド に よ っ て条件ブ
ロ ッ ク を終了 し ます。
例
例 2-34 end
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた while ループを定義
# myVar はアプ リ ケーシ ョ ン コー ド の変数
while myVar<10
step
wait
x
set myVar++
end
関連項目
•
define (2-56 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
document (2-66 ページ)
•
if (2-85 ページ)
•
while (2-248 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-74
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.33
exit
exit は quit のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「quit, exit (2-147 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-75
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.34
file, symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージか ら デバ ッ ガにデバ ッ グ情報を ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン
ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。 続いて
file コ マ ン ド を続けて使用す る と 、 新 し いデバ ッ グ情報を ロ ー ド す る 前に既存の情報
は破棄 さ れ ます。 デバ ッ グ情報を置換せずに追加す る には、 add-symbol-file コ マ ン ド を使
用 し ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
file [filename] [offset] [-option]
symbol-file [filename] [offset] [-option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 現在のデバ ッ グ情報
が破棄 さ れ ます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に追加す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
offset を指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は以下の と お り です。
option
•
イ メ ージはゼ ロ です。
•
ラ イ ブ ラ リ の ロ ー ド ア ド レ ス は共有 ラ イ ブ ラ リ です。 アプ リ ケー
シ ョ ン が指定 し た ラ イ ブ ラ リ が ロ ー ド さ れていない場合、 ラ イ ブ
ラ リ が ロ ー ド さ れ、 オ フ セ ッ ト が決定で き る ま で要求が保留 さ れ
ます。
デバ ッ グ情報の ロ ー ド 方法を以下の よ う に制御 し ます。
readnow
すべてのデバ ッ グ情報を即座に ロ ー ド す る ための指
定です。 こ のオプシ ョ ンは メ モ リ の使用量が大 き い
ので、 ロ ー ド には時間がかか り ますが、 デバ ッ グの
所要時間は短縮 さ れ ます。
demandload
こ の指定では、 デバ ッ ガか ら の要求があ っ た と き に、
デバ ッ グ情報が ロ ー ド さ れます。 こ のオプシ ョ ン で
は ロ ー ド 時間が短縮 さ れ、 メ モ リ の使用量 も 小 さ く
な り ますが、 デバ ッ グの速度が低下す る こ と があ り
ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
例
例 2-35 file, symbol-file
file "myFile.axf"
# デバ ッ グ情報をオンデマン ド で ロー ド
file "images\myFile.axf"
# デバ ッ グ情報をオンデマン ド で ロー ド
file
# 現在のすべてのデバ ッ グ情報を破棄
file "myFile.axf" -readnow
# すべてのデバ ッ グ情報を ロー ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-76
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
cd (2-49 ページ)
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-77
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.35
finish
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た数の ス タ ッ ク フ レーム が終了 し た次の命令ま で、 タ ー
ゲ ッ ト を実行 し ます。
構文
finish [n]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
n
実行を終了す る ま でに処理す る ス タ ッ ク フ レーム の数。 デフ ォ ル ト は 1
です。
例
例 2-36 finish
finish
finish 5
# 現在のス タ ッ ク フ レームが終了する まで実行を継続
# 5 つのス タ ッ ク フ レームが終了する まで実行を継続
関連項目
•
reverse-step-out (2-157 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down (2-67 ページ)
•
down-silently (2-68 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
next (2-137 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-78
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.36
flash load
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージのセ ク シ ョ ン を 1 つ以上の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に ロ ー ド
し ます。
構文
flash load filename [device[:parameter=value]…]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。
device
フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス名を指定 し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 指定のデバ イ
ス のみに ロ ー ド を制限す る 場合に使用 し ます。
parameter
オーバー ラ イ ド す る パ ラ メ ー タ ま たはパ ラ メ ー タ の コ ン マ区切 り リ ス ト
を指定 し ます。
device を指定 し ない場合、 すべてのデバ イ ス が ロ ー ド さ れます。 こ れはフ ラ ッ シ ュ デ
バ イ ス領域に対応 し た イ メ ージのセ ク シ ョ ンに よ っ て異な り ます。
現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報は、 info flash コ マ ン ド を使用 し て
表示で き ます。
例
例 2-37 flash load
flash load "foo.axf" # フ ァ イルを フ ラ ッ シ ュに ロー ド
flash load "foo.axf" MainFlash:ramAddress=0x20000100,ramSize=0xFF00
# フ ァ イルを フ ラ ッ シ ュデバイ スに ロー ド し て、 パラ メ ータ をオーバーラ イ ド
関連項目
•
info flash (2-95 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-79
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.37
frame
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク に現在の フ レーム ポ イ ン タ を設定 し ます。 ま た指
定 し た フ レーム の関数名 と ソ ース行番号を表示 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
frame [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
フ レーム番号を指定 し ます。 デフ ォ ル ト の現在の フ レーム です。
例
例 2-38 frame
frame 1
frame
# ス タ ッ ク フ レーム 1 に移動し、 それに関する情報を表示
# 現在のフ レームポ イ ン タにあ る ス タ ッ ク フ レームの情報を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
finish (2-78 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-80
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.38
handle
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のシ グナル ま たはプ ロ セ ッ サ例外に関す る ハン ド ラ 設定を
制御 し ます。 デフ ォ ル ト のハン ド ラ 設定は、 デバ ッ グ ア ク テ ィ ビ テ ィ の タ イ プに
よ っ て異な り ます。 デフ ォ ル ト では、 例えば Linux カーネルの接続の場合、 すべての
シ グナルが タ ーゲ ッ ト 上の Linux に よ っ て処理 さ れ ます。 現在の設定を表示す る に
は、 info signals コ マ ン ド を使用 し ます。
デバ ッ ガは、 gdbserver を使用 し て リ モー ト タ ーゲ ッ ト 上で動作す る アプ リ ケーシ ョ
ンに接続 さ れてい る 場合は Unix シ グナルを処理 し ますが、 ベア メ タ ルではプ ロ セ ッ
サ例外を処理 し ます。
構文
handle [name]… keyword…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
シ グナル ま たはプ ロ セ ッ サ例外名を指定 し ます。
keyword
以下のキー ワ ー ド を指定 し ます。
noprint
出力のプ ロ パテ ィ を無効に し ます。
nostop
停止のプ ロ パテ ィ を無効に し ます。
print
出力のプ ロ パテ ィ を有効に し ます。 gdbserver を使用
し てい る 場合、 デバ ッ ガは stop が有効な場合のみ出力
で き ます。
stop
停止 と 出力のプ ロ パテ ィ を有効に し ます。
name を指定 し ない場合、 すべてのハン ド ラ 設定が変更 さ れます。
例
例 2-39 handle
handle SVC stop
handle IRQ noprint
handle noprint
# SVC ハン ド ラ の停止 と 出力を有効化
# IRQ ハン ド ラ の出力を無効化
# すべてのハン ド ラ の出力を無効化
関連項目
•
info signals, info handle (2-110 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-81
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.39
hbreak
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にハー ド ウ ェ ア実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使用 し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ
う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト を指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の数は、 通常、 制限があ り ます。 使用可能なハー ド
ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト をすべて使用 し て し ま っ た場合、 使用 し ないハー ド ウ ェ ア
ブ レー ク ポ イ ン ト を削除す る か無効化 し ます。
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト ま たはカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ま
す。
構文
hbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [vmid vmid] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を使
用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ レー
ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れま
す。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-82
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-40 hbreak
hbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と 3 のア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件付き ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-83
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.40
help
こ の コ マ ン ド は、、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン ド のグループについてのヘルプ情報
を表示 し ます。
構文
help [command|group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
command
個々の コ マ ン ド を指定 し ます。
group
コ マ ン ド のグループ名を指定 し ます。
group_all
すべての コ マ ン ド を グループ別に表示 し ます。
group_breakpoints
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ
ン ド を表示 し ます。
group_data
ソ ースデー タ を表示す る コ マ ン ド を表示 し ま
す。
group_display
出力お よ び印刷設定 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_files
フ ァ イ ルに作用す る コ マ ン ド を表示 し ます。
group_info
プ ロ グ ラ ム情報 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_log
メ ッ セージの ロ グ記録 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_flash
フ ラ ッ シ ュ コ マ ン ド を表示 し ます。
group_memory
メ モ リ に作用す る コ マ ン ド を表示 し ます。
group_os
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム コ マ ン ド を表示 し
ます。
group_registers
レ ジ ス タ コ マ ン ド を表示 し ます。
group_running
タ ーゲ ッ ト 実行お よ びス テ ッ プ実行グループ
を表示 し ます。
group_show
デバ ッ ガ設定の show コ マ ン ド を表示 し ます。
group_set
デバ ッ ガ設定の set コ マ ン ド を表示 し ます。
group_scripts
ス ク リ プ ト フ ァ イ ルで使用す る コ マ ン ド を表
示 し ます。
group_stack
コ ール ス タ ッ ク コ マ ン ド を表示 し ます。
group_support
サポー ト コ マ ン ド を表示 し ます。
例
例 2-41 help
help load
# ロー ド コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
help print
# print コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
help group_breakpoints # ブレーク ポ イ ン ト コ マン ド およびウ ォ ッ チポ イ ン ト コ マン ド のグループを表示
help group_files
# フ ァ イルコ マン ド のグループの表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-84
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.41
if
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ス ク リ プ ト を
作成で き ます。
構文
if condition
...
else
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
condition
条件式を指定 し ます。 続いて、 式が true と 評価 さ れた場合に実行 さ れ る
1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を使用 し た if ス テー ト メ ン ト を指定 し ます。
注
else ス テー ト メ ン ト はオプシ ョ ン で、 その後に続 く デバ ッ ガ コ マ ン ド は、
condition が false と 評価 さ れた場合のみ実行 さ れ ます。
デバ ッ ガ コ マ ン ド を それぞれ新 し い行に入力 し 、 end コ マ ン ド を使用 し て こ の if コ マ
ン ド を終了 し ます。
例
例 2-42 if
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた if ス テー ト メ ン ト を定義
if $pc==0x80000
break
info stack full
end
関連項目
•
define (2-56 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
document (2-66 ページ)
•
end (2-74 ページ)
•
while (2-248 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-85
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.42
ignore
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト 条件ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト 条件を無視す る 回
数を設定 し ます。
構文
ignore number count
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。
count
設定 し たブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数を指
定 し ます。 無視す る 回数は、 条件が true に評価 さ れ る 場合にのみ増加 し
ます
info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
例
例 2-43 ignore
ignore 2 3 # ブレーク ポ イ ン ト 2 を 3 回無視
ignore $ 3 # 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を 3 回無視
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-86
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.43
info address
こ の コ マ ン ド は、 シ ン ボルの位置を表示 し ます
構文
info address symbol
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
symbol
シ ン ボルを指定 し ます。
例
例 2-44 info address
info address mySymbol
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# シンボルの位置を表示し ます
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Non-Confidential
2-87
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.44
info all-registers
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
こ の コ マ ン ド では、 特に指定 し ない限 り 、 タ ーゲ ッ ト で使用で き る すべての レ ジ ス
タ が表示 さ れ ます。 そのため、 コ プ ロ セ ッ サや浮動小数点レ ジ ス タ が提供 さ れてい
る 場合は、 それ ら も あわせて表示 さ れます。 必要であれば、 info registers コ マ ン ド を使用
し て C/C++ アプ リ ケーシ ョ ンのデバ ッ グで よ く 使用 さ れ る レ ジ ス タ のみを表示す る
こ と がで き ます。
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド が関数を呼び出す と 、 通常、 呼び出 し 元関数が他の目的で
レ ジ ス タ を使用で き る よ う に、 既存の レ ジ ス タ 値が保存 さ れ ます。 その後、 関数が
呼び出 し 元に戻 る と 、 元の レ ジ ス タ 値が復元 さ れます。 レ ジ ス タ 値を表示す る 際、
デバ ッ ガは、 現在選択 さ れてい る ス タ ッ ク フ レームに従っ て、 各関数呼び出 し の前
の実際の レ ジ ス タ の値を表示 し よ う と し ます。 そのため、 デバ ッ ガが実際の値を判
定で き ずに、 レ ジ ス タ に対 し て未定義の値が表示 さ れ る こ と があ り ます。
構文
info all-registers [group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
group
特定の レ ジ ス タ のグループ名を指定 し ます。 group を指定 し ない場合、 す
べての レ ジ ス タ と グループが表示 さ れます。
例
例 2-45 info all-registers
info all-registers
info all-registers USR
# すべてのレジ ス タ に関する情報を表示
# ユーザモー ド のすべてのレジ ス タ に関する情報を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-88
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.45
info breakpoints, info watchpoints
こ の コ マ ン ド は、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関
す る 情報を表示 し ます。
注
こ の コ マ ン ド は、 最後に リ ス ト さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の
位置をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ます。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア
ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
構文
info breakpoints
info watchpoints
例
例 2-46 info breakpoints, info watchpoints
info breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト およびウ ォ ッ チポ イ ン ト のス テータ ス を表示
関連項目
•
awatch (2-38 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
rwatch (2-159 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
•
x (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-89
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.46
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
こ の コ マ ン ド は、 現在の接続用のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ ン ド
で使用可能なパ ラ メ ー タ の一覧を表示 し ます。
構文
info breakpoints capabilities
info watchpoints capabilities
例
例 2-47 info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
info breakpoints capabilities
# 現在の接続用のパラ メ ータ の一覧を表示
関連項目
•
awatch (2-38 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
rwatch (2-159 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
•
x (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-90
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.47
info capabilities
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧
を表示 し ます。 詳細については、 ご使用の タ ーゲ ッ ト のマニ ュ アルを参照 し て く だ
さ い。
構文
info capabilities
例
例 2-48 info capabilities
info capabilities
# ターゲ ッ ト デバイ スの機能を表示
関連項目
•
reset (2-149 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-91
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.48
info classes
こ の コ マ ン ド は、 C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
構文
info classes [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ク ラ ス名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー ド 式を使
用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ます。
expression を指定 し ない場合、 すべての ク ラ ス が表示 さ れ ます。
例
例 2-49 info classes
info classes
info classes m*
# すべての ク ラ スに関する情報を表示
# m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info classes my_class[0-9]+ # my_class の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set wildcard-style (2-192 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-92
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.49
info cores
こ の コ マ ン ド は、 プ ロ セ ッ サの リ ス ト を表示 し ます。 表示 さ れ る 項目は、 番号 (デ
バ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 名前、 現在の状態、 関連の ス タ ッ ク フ
レーム (関数名や ソ ース行番号な ど) です。
構文
info cores
例
例 2-50 info cores
info cores
# すべてのプロ セ ッ サを表示
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-93
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.50
info files, info target
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ます。
構文
info files
info target
例
例 2-51 info files, info target
info files
# ロー ド 済みの イ メ ージおよびシンボルに関する情報を表示
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-94
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.51
info flash
こ の コ マ ン ド は、 現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報を表示 し ま
す。
構文
info flash
例
例 2-52 info flash
info flash
# 現在のフ ラ ッ シ ュデバイ スに関する情報を表示
関連項目
•
flash load (2-79 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-95
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.52
info frame
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た フ レーム に関す る 以下の情報を表示 し ます。
•
ス タ ッ ク フ レームのア ド レ ス
•
現在の PC のア ド レ ス
•
保存 さ れた PC のア ド レ ス
•
•
呼び出 し 元フ レーム のア ド レ ス
ソ ース言語
•
•
•
•
フ レーム引数お よ び関連す る ア ド レ ス
ロ ーカル変数のア ド レ ス
前の フ レーム の ス タ ッ ク ポ イ ン タ ア ド レ ス
保存 さ れた レ ジ ス タ お よ び関連す る 位置
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
info frame [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
フ レーム番号を指定 し ます。
number
引数を指定 し ない場合、 現在の フ レーム ポ イ ン タ に関す る ス タ ッ ク フ レーム の情報
が表示 さ れます。
例
例 2-53 info frame
info frame 1
info frame
# フ レーム 1 に関する情報を表示
# 現在の位置のス タ ッ ク フ レームに関する情報を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-96
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.53
info functions
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info functions [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
関数名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー ド 式を使用
す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ます。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべての関数が表示 さ れ ます。
例
例 2-54 info functions
info functions
info functions m*
# すべての関数の情報を表示
# m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info functions my_func[0-9]+ # my_func の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set wildcard-style (2-192 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-97
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.54
info handle
info handle は、 info signals のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「info signals, info handle (2-110 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-98
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.55
info inst-sets
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 使用可能な命令セ ッ ト が表示 さ れ ます。
構文
info inst-sets
例
例 2-55 info inst-sets
info inst-sets
# 使用可能な命令セ ッ ト を表示し ます
関連項目
•
set arm (2-163 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
show arm (2-197 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-99
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.56
info locals
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム に対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 すべ
ての ロ ーカル変数を表示 し ます。
構文
info locals
例
例 2-56 info locals
info locals
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# 現在のス タ ッ ク フ レームのすべてのローカル変数を表示
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-100
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.57
info members
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た ス タ ッ ク フ レームに対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 す
べての ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info members [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ク ラ ス メ ンバの名前ま たは構造体、 共用体、 ま たは ク ラ ス変数を求め る
ための C 式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 this ポ イ ン タ に
よ っ て特定 さ れ る 現在の関数のすべての メ ンバが表示 さ れ ます。
注
-O2 な ど の高度な コ ンパ イ ラ 最適化レベルを、 --debug と 組み合わせて使
用す る と 、 オブジ ェ ク ト コ ー ド と ソ ース コ ー ド と の間のマ ッ プが明確で
ないために、 デバ ッ グ ビ ュ ーの質が許容で き ない程度ま で低下す る こ と
があ り ます。 コ ンパ イ ラ が this ポ イ ン タ の削除に よ る 最適化を行 う 場合、
式を指定せずに info members コ マ ン ド を使用す る と 、 エ ラ ーが発生 し ます。
例
例 2-57 info members
info members
# 現在の関数の メ ンバを表示
info members my_Struct[0-9]+ # 一致する構造体変数の メ ンバを表示
関連項目
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-101
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.58
info memory
こ の コ マ ン ド は、 すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
構文
info memory
例
例 2-58 info memory
info memory
# すべての メ モ リ 領域の属性を表示
関連項目
•
delete memory (2-59 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disable memory (2-63 ページ)
•
enable memory (2-73 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
•
memory debug-cache (2-130 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-102
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.59
info os-log
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。 Linux では、 こ れはカーネル dmesg ロ
グの内容です。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 Linux カーネル接続を確立 し 、 タ ーゲ ッ ト を停止 し て
お く 必要があ り ます。
構文
info os-log
例
例 2-59 info os-log
info os-log
# OS ロ グバ ッ フ ァ を表示
関連項目
•
info os-modules (2-104 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-103
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.60
info os-modules
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 ロ ー ド 可能な カーネルモ
ジ ュ ールの一覧を表示 し ます。
注
ロ ー ド 可能なモジ ュ ールを検出す る には、 デバ ッ ガ内で接続が確立 し てお り 、 OS サ
ポー ト が有効にな っ てい る 必要があ り ます。 デバ ッ ガの OS サポー ト は、 set os コ マ ン
ド を使用 し て制御で き ます。
構文
info os-modules [-s]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
モジ ュ ールのセ ク シ ョ ン情報が表示 さ れます。
s
例
例 2-60 info os-modules
info os-modules
# ロー ド 済みの OS モジ ュールに関する情報が表示されます。
関連項目
•
info os-log (2-103 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-104
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.61
info os-version
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
構文
info os-version
例
例 2-61 info os-version
info os-version
# OS のバージ ョ ンが表示されます。
関連項目
•
info os-log (2-103 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-105
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.62
info processes
こ の コ マ ン ド は、 すべてのユーザ空間プ ロ セ ス の リ ス ト を表示 し ます。 表示 さ れ る
項目は、 番号 (デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 OS ID (pid)、 OS 親
ID、 種類、 OS の状態、 現在の状態、 関連の ス タ ッ ク フ レーム (関数名や ソ ース行番
号な ど) です。
構文
info processes
例
例 2-62 info processes
info processes
# すべてのユーザ空間プロ セス を表示
関連項目
•
info os-log (2-103 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-106
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.63
info registers
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
こ の コ マ ン ド では、 C/C++ アプ リ ケーシ ョ ンのデバ ッ グで よ く 使用 さ れ る 一部の レ
ジ ス タ のみが表示 さ れます。 すべての レ ジ ス タ を表示す る には、 info all-registers を使用 し
ます。
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド が関数を呼び出す と 、 通常、 呼び出 し 元関数が他の目的で
レ ジ ス タ を使用で き る よ う に、 既存の レ ジ ス タ 値が保存 さ れ ます。 その後、 関数が
呼び出 し 元に戻 る と 、 元の レ ジ ス タ 値が復元 さ れます。 レ ジ ス タ 値を表示す る 際、
デバ ッ ガは、 現在選択 さ れてい る ス タ ッ ク フ レームに従っ て、 各関数呼び出 し の前
の実際の レ ジ ス タ の値を表示 し よ う と し ます。 そのため、 デバ ッ ガが実際の値を判
定で き ずに、 レ ジ ス タ に対 し て未定義の値が表示 さ れ る こ と があ り ます。
構文
info registers [register]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
レ ジ ス タ 名を指定 し ます。 register を指定 し ない場合、 すべてのアプ リ
ケーシ ョ ン レベルの レ ジ ス タ が表示 さ れます。
register
例
例 2-63 info registers
info registers
info registers pc
# すべてのアプ リ ケーシ ョ ン レベルのレ ジス タ に関する情報を表示
# PC レジ ス タ に関する情報を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-107
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.64
info semihosting
こ の コ マ ン ド は、 すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ情報を表示 し ます。
構文
info semihosting [server|clients|all]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
all
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサーバの リ ス ナポー ト 。 接続 し てい る ク ラ イ ア ン ト の
一覧、 お よ び ヒ ープ と ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
server
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサーバの リ ス ナポー ト に関す る 情報を表示 し ます。
clients
セ ミ ホ ス テ ィ ン グの stdin、 stdout、 stderr の各セ ミ ホ ス テ ィ ン グ ス ト リ ームに
関す る 情報を表示 し ます。 ま た接続 さ れた ク ラ イ ア ン ト の一覧 も あわせ
て表示 さ れます。
heap
デバ ッ ガが ヒ ープの初期化に使用 し た ヒ ープ情報を表示 し ます。
注
こ の情報は、 デバ ッ ガが初期化を実行す る 場合のみ表示 さ れます。
stack
デバ ッ ガが ス タ ッ ク の初期化に使用 し た ス タ ッ ク 情報を表示 し ます。
注
こ の情報は、 デバ ッ ガが初期化を実行す る 場合のみ表示 さ れます。
例
例 2-64 info semihosting
info semihosting
# すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ング情報を表示
info semihosting clients # セ ミ ホ ス テ ィ ング ス ト リ ームの ク ラ イ アン ト 情報を表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-108
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.65
info sharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド さ れた共有 ラ イ ブ ラ リ の名前、 ベース ア ド レ ス、 お よ び共
有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ シ ン ボルが ロ ー ド 済みか ど う か を表示 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
info sharedlibrary [/order] [/sort_by] [/group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
order
sort_by
group
ソ ー ト 順序を指定 し ます。
a
昇順。 こ れがデフ ォ ル ト です。
d
降順。
共有オブジ ェ ク ト の ソ ー ト 順序を指定 し ます。
b
ベース ア ド レ ス に基づいて ソ ー ト し ます。 こ れがデフ ォ
ル ト です。
n
ラ イ ブ ラ リ 名に基づいて ソ ー ト し ます。
デバ ッ グ シ ン ボルを グループ化す る か を指定 し ます。
s
ロ ー ド 済みのシ ン ボル、 未 ロ ー ド のシ ン ボルの順にグ
ループ化 し ます。
sn
未 ロ ー ド のシ ン ボル、 ロ ー ド 済みのシ ン ボルの順にグ
ループ化 し ます。
例
例 2-65 info sharedlibrary
info sharedlibrary
# 共有ラ イ ブ ラ リ をベース ア ド レ スの昇順に表示
info sharedlibrary /n
# 共有ラ イ ブ ラ リ を ラ イ ブ ラ リ 名の昇順に表示
info sharedlibrary /d
# 共有ラ イ ブ ラ リ をベース ア ド レ スの降順に表示
info sharedlibrary /n /a /s # 共有ラ イ ブ ラ リ を ロー ド 済み、 未ロー ド の順にグループ化し、
# ラ イ ブ ラ リ 名の昇順に ソー ト し て表示
関連項目
•
nosharedlibrary (2-140 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
sharedlibrary (2-193 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-109
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.66
info signals, info handle
こ の コ マ ン ド は、 シ グナルま たはプ ロ セ ッ サ例外の処理に関す る 情報を表示 し ます。
デバ ッ ガは、 gdbserver を使用 し て リ モー ト タ ーゲ ッ ト 上で動作す る アプ リ ケーシ ョ
ンに接続 さ れてい る 場合は Unix シ グナルを処理 し ますが、 ベア メ タ ルではプ ロ セ ッ
サ例外を処理 し ます。
構文
info signals [name]
info handle [name]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
シ グナル名を指定 し ます。 name を指定 し ない場合、 すべてのハン
ド ラ 設定が表示 さ れます。
name
例
例 2-66 info signals, info handle
info signals
info signals IRQ
# すべてのシグナルに関する情報を表示
# IRQ シグナルに関する情報を表示
関連項目
•
handle (2-81 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-110
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.67
info sources
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ対象の現在の イ メ ージで使用 さ れてい る ソ ース フ ァ イ ル
の名前を表示 し ます。 可能であれば、 こ の ソ ース フ ァ イ ル名は、 ホ ス ト シ ス テ ム上
の場所に解決 さ れ ます。
構文
info sources
例
例 2-67 info sources
info sources
# ソース フ ァ イル名を表示し ます。
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-111
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.68
info stack, backtrace, where
こ の コ マ ン ド は、 関数名や ソ ース行番号な ど、 呼び出 し 元ス タ ッ ク フ レーム の番号
付 き 一覧を表示 し ます。 set backtrace を使用 し て、 デフ ォ ル ト の コ ール ス タ ッ ク の表示設
定を制御す る こ と がで き ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
info stack [n|-n] [full]
backtrace [n|-n] [full]
where [n|-n] [full]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
n
コ ール ス タ ッ ク の最後か ら n フ レーム を指定 し ます。
-n
コ ール ス タ ッ ク の最初か ら n フ レーム を指定 し ます。
full
ロ ーカル変数を追加で表示す る こ と を指定 し ます。
例
例 2-68 info stack, backtrace, where
info stack
backtrace -5
backtrace full
where
# コールス タ ッ ク を表示
# コールス タ ッ ク の最初か ら 5 フ レーム を表示
# ローカル変数を含め、 すべての コールス タ ッ ク を表示
# コールス タ ッ ク を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
set backtrace (2-166 ページ)
•
show backtrace (2-199 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-112
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.69
info symbol
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
構文
info symbol address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。
例
例 2-69 info symbol
info symbol 0x8000
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# ア ド レ ス 0x8000 にあ る シンボルの名前を表示
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-113
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.70
info target
info target は、 info files のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「info files, info target (2-94 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-114
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.71
info threads
こ の コ マ ン ド は、 すべての ス レ ッ ド の リ ス ト を表示 し ます。 表示 さ れ る 項目は、 番
号 (デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 OS ID (pid)、 OS 親 ID、 種類、
OS の状態、 現在の状態、 関連の ス タ ッ ク フ レーム (関数名や ソ ース行番号な ど) で
す。
注
カーネルデバ ッ グの際、 こ の コ マ ン ド はカーネル ス レ ッ ド のみを表示 し ます。 ユー
ザ空間プ ロ セ ス には、 info processes コ マ ン ド を使用で き ます。
構文
info threads
例
例 2-70 info threads
info threads
# すべてのス レ ッ ド の表示
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-115
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.72
info variables
こ の コ マ ン ド は、 グ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info variables [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
シ ン ボル名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー
ド 式を使用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ま
す。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべてのグ ロ ーバル変数 と 静的変数が
表示 さ れ ます。
例
例 2-71 info variables
info variables
info variables num
info variables m*
# すべての変数に関する情報を表示
# num 変数に関する情報を表示
# m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info variables my_var[0-9]+ # my_var の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
•
set variable (2-191 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-116
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.73
info watchpoints
info watchpoints は、 info breakpoints のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)」 を参照 し て下 さ
い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-117
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.74
inspect
inspect は print のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「print, inspect (2-144 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-118
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.75
interrupt, stop
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト を中断 し 、 実行中であれば現在のアプ リ ケーシ ョ ン を
停止 し ます。
構文
interrupt
stop
例
例 2-72 interrupt
interrupt
# 現在のアプ リ ケーシ ョ ンに割 り 込み
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-119
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.76
list
こ の コ マ ン ド は、 現在の位置ま たは指定 し た位置の周辺の ソ ース コ ー ド 行を表示 し
ます。 デフ ォ ル ト では、 ソ ース コ ー ド の う ちの 10 行が表示 さ れ ますが、 開始 と 終了
の行番号を指定 し て表示す る こ と も で き ます。 デフ ォ ル ト 設定を変更す る には、 set
listsize コ マ ン ド を使用 し ます。
コ マ ン ド 実行を繰 り 返す と 、 ソ ース フ ァ イ ル内を一定方向に移動 し なが ら 、 後続の
ソ ース行を表示す る こ と がで き ます。
構文
list [[filename:]location|+|-|+offset|-offset]|[*address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
first,last
開始 と 終了の行番号
function
関数
+
現在の位置 よ り 後の ソ ース行を表示 し ます。
-
現在の位置 よ り 前の ソ ース行を表示 し ます。
offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
デフ ォ ル ト
検索用のデフ ォ ル ト デ ィ レ ク ト リ は以下の と お り です。
•
コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ : $cdir
•
現在の作業デ ィ レ ク ト リ : $cwd
•
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ : $idir
directory コ マ ン ド を使用 し て、 追加の検索デ ィ レ ク ト リ を定義す る こ と がで き ます。
例
例 2-73 list
list main
# 現在の位置を main() に設定し、 ソース を表示
list +3
# 現在の位置を イ ン ク リ メ ン ト し、 ソース を表示
list # 現在の位置をデク リ メ ン ト し、 ソース を表示
list *0x8120
# 現在の位置をア ド レ ス 0x8120 に設定し、 ソース を表示
list 35
# 現在の位置を line 35 に設定し、 ソース を表示
list dhry_1.c:10,23 # dhry_1.c の ソース行 10 ~ 23 を表示
list *main
# 現在の位置を main のア ド レ スに設定し、 ソース を表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-120
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
directory (2-60 ページ)
•
set listsize (2-177 ページ)
•
show listsize (2-210 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-121
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.77
load
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン
ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
デバ ッ グ情報は、 こ の コ マ ン ド では ロ ー ド で き ません。 デバ ッ グ情報を ロ ー ド す る
には、 add-symbol-file、 file、 ま たは loadfile のいずれか を使用 し ます。
構文
load [filename] [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 前回の コ マ ン ド で指
定 さ れた実行可能 イ メ ージが ロ ー ド さ れ ます。 現在の イ メ ージお よ びシ
ン ボルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
例
例 2-74 load
load "myFile.axf"
load "images\myFile.axf"
load myFile.axf 0x2000
# イ メ ージを ロー ド
# イ メ ージを ロー ド
# オフセ ッ ト を 0x2000 と し て イ メ ージを ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
cd (2-49 ページ)
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
flash load (2-79 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-122
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.78
loadfile
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに ロ ー ド し 、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に
ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド
レ ス を記録 し ます。 loadfile コ マ ン ド を続けて使用す る と 、 新 し いデバ ッ グ情報を ロ ー
ド す る 前に既存の情報は破棄 さ れ ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
loadfile [filename] [offset] [-option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 前回の コ マ ン ド で指
定 さ れた実行可能 イ メ ージが ロ ー ド さ れ ます。 現在の イ メ ージお よ びシ
ン ボルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
offset
option
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
デバ ッ グ情報の ロ ー ド 方法を以下の よ う に制御 し ます。
readnow
すべてのデバ ッ グ情報を即座に ロ ー ド す る ための指
定です。 こ のオプシ ョ ンは メ モ リ の使用量が大 き い
ので、 ロ ー ド には時間がかか り ますが、 デバ ッ グの
所要時間は短縮 さ れ ます。
demandload
こ の指定では、 デバ ッ ガか ら の要求があ っ た と き に、
デバ ッ グ情報が ロ ー ド さ れます。 こ のオプシ ョ ン で
は ロ ー ド 時間が短縮 さ れ、 メ モ リ の使用量 も 小 さ く
な り ますが、 デバ ッ グの速度が低下す る こ と があ り
ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
例
例 2-75 loadfile
loadfile "myFile.axf"
# イ メ ージを ロー ド し、 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
loadfile "images\myFile.axf" # イ メ ージを ロー ド し、 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
loadfile myFile.axf 0x2000 # オフセ ッ ト を 0x2000 と し て イ メ ージを ロー ド し、
# 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
loadfile "myFile.axf" -readnow # イ メ ージおよびすべてのデバ ッ グ情報を ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
cd (2-49 ページ)
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
flash load (2-79 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
reload-symbol-file (2-148 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-123
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-124
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.79
log config
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を出力す る ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レー
シ ョ ン の タ イ プ を指定 し ます。
構文
log config option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
定義済みの ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン ま たはユーザ定義の ロ グ コ ン
フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを指定 し ます。
info
定義済みの INFO レベル設定を使用す る 出力 メ ッ セージ。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
debug
定義済みの DEBUG レベル設定を使用す る 出力 メ ッ セージ。
filename
メ ッ セージの出力を カ ス タ マ イ ズす る ユーザ定義の ロ グ コ ン
フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを指定 し ます。 デバ ッ ガは log4j
コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを サポー ト し ます。
こ の コ マ ン ド は、 log file コ マ ン ド と 共に使用 し て、 メ ッ セージ を コ ン ソ ールだけでな
く 、 フ ァ イ ルに も 出力す る こ と がで き ます。
例
例 2-76 log config
log config debug
# すべてのデバ ッ グ メ ッ セージを表示
関連項目
•
log file (2-126 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Apache ロ グサービ ス の 、 http://logging.apache.org Log4j
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Non-Confidential
2-125
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.80
log file
こ の コ マ ン ド は、 コ ン ソ ールだけでな く 、 フ ァ イ ルに メ ッ セージ を出力 し ます。
構文
log file [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
出力フ ァ イ ルを指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 出力 メ ッ セージ
は コ ン ソ ールにのみ送信 さ れ ます。
例
例 2-77 log file
log file myOutput.log
# デバ ッ ガ メ ッ セージを myOutput.log と コ ン ソールに出力
関連項目
•
cd (2-49 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
log config (2-125 ページ)
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Non-Confidential
2-126
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.81
memory
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ 領域を定義 し ます。 こ れに よ り 、 メ モ リ 領域の ID を新 し い
デバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ こ で、 n は数値です。 メ モ リ 領域の ス テー タ ス を削
除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後
か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、 $ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で
き ます。
構文
memory start_address {end_address|+size} [attributes]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
start_address
領域の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
領域の終了ア ド レ ス (指定 し たア ド レ ス を含む) を指定 し ます。
ア ド レ ス空間の終わ り を表すシ ョ ー ト カ ッ ト と し て、 0x0 を使用で
き ます。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
attributes
追加の属性を指定 し ます。
access_mode
width
領域のア ク セ ス モー ド を指定 し ます。
na
ア ク セ ス不可
ro
読み出 し 専用
wo
書 き 込み専用
rw
読み出 し / 書 き 込み。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
ア ク セ ス幅を指定 し ます。
8
8 ビッ ト
16
16 ビ ッ ト
32
32 ビ ッ ト
64
64 ビ ッ ト
特定のア ク セ ス幅の指定は、 例えば、 一部の
ペ リ フ ェ ラ ルへのア ク セ ス な ど、 メ モ リ 領域
がア ク セ ス幅に敏感な場合のみ必要です。
width を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは使用で き る
任意のア ク セ ス幅を使用 し 、 通常、 最良のパ
フ ォ ーマ ン ス が実現 さ れ ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
bp|nobp
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が領域内で設
定可能か ど う か を制御 し ます。 デフ ォ ル ト は
bp です。
hbp|nohbp
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が領域内で設
定可能か ど う か を制御 し ます。 デフ ォ ル ト は
hbp です。
cache|nocache
デバ ッ ガが メ モ リ 領域か ら 読みだ し たデー タ
を キ ャ ッ シ ュ で き る か ど う か を制御 し ます。
メ モ リ のキ ャ ッ シ ュ を有効にす る と 、 デバ ッ
ガのパフ ォ ーマ ン ス が向上 し ます。 外部 ソ ー
ス に よ る 変更が可能な メ モ リ 領域は、 デバ ッ
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Non-Confidential
2-127
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ガに よ る キ ャ ッ シ ュ を有効に し ないで く だ さ
い。 こ れは例えば、 揮発性のペ リ フ ェ ラ ルな
ど です。
nocache がデフ ォ ル ト です。
verify|noverify
書 き 込み操作の際、 値を読み出 し て書 き 込ん
だ値 と 比較す る こ と に よ り 、 値を検証す る 必
要があ る か ど う か を制御 し ます。 verify オプシ ョ
ン を使用す る 場合は、 rw 属性を指定 し て、 検証
操作が実行で き る よ う にす る 必要があ り ます。
一部のペ リ フ ェ ラ ルレ ジ ス タ は揮発性で、 そ
の値を読み出す と 副作用 と し てその内容が変
更 さ れ る ので、 ペ リ フ ェ ラ ルが含まれてい る
メ モ リ 領域は、 noverify と マー ク す る こ と をお勧
め し ます。
verify がデフ ォ ル ト です。
例
例 2-78 memory
memory 0x1000 0x2FFF cache # RW 領域 0x1000 ~ 0x2FFF (キ ャ ッ シ ュ) を指定する
memory 0x3000 0x7FFF ro 8 # 8 ビ ッ ト RO 領域 0x3000 ~ 0x7FFF (キ ャ ッ シ ュ な し) を指定する
memory 0x8000 0x0
# RW 領域 0x8000 ~ 0xFFFF (キ ャ ッ シ ュ な し) を指定する
関連項目
•
delete memory (2-59 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disable memory (2-63 ページ)
•
enable memory (2-73 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
memory auto (2-129 ページ)
•
memory debug-cache (2-130 ページ)
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Non-Confidential
2-128
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.82
memory auto
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ 領域をデフ ォ ル ト の タ ーゲ ッ ト 設定に リ セ ッ ト し 、 すべて
のユーザ定義領域を破棄 し ます。
構文
memory auto
例
例 2-79 memory auto
memory auto
# デフ ォル ト の メ モ リ 領域に リ セ ッ ト し ます。
関連項目
•
delete memory (2-59 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disable memory (2-63 ページ)
•
enable memory (2-73 ページ)
•
info memory (2-102 ページ)
•
memory (2-127 ページ)
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Non-Confidential
2-129
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.83
memory debug-cache
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を制御 し ます。 info mem を使
用す る と 、 キ ャ ッ シ ュ 属性を表示で き ます。
構文
memory debug-cache option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
off
デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに
無効に し ます。 すべての メ モ リ ア ク セ ス は、 タ ーゲ ッ ト
に対 し て直接行われ ます。
on
デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに
有効に し ます。 キ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに有効にす る
と 、 キ ャ ッ シ ュ 可能な メ モ リ 領域か ら の読み出 し 操作の
結果がキ ャ ッ シ ュ さ れ る こ と があ り ます。 こ れがデフ ォ
ル ト です。
invalidate
すべてのキ ャ ッ シ ュ を無効に し 、 次回の読み出 し が
キ ャ ッ シ ュ か ら ではな く タ ーゲ ッ ト か ら 行われ る よ う に
し ます。
例
例 2-80 memory debug-cache
memory debug-cache off
memory debug-cache invalidate
# キ ャ ッ シ ュ を無効化
# すべてのキ ャ ッ シ ュ を無効化
関連項目
•
info memory (2-102 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
memory (2-127 ページ)
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2-130
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.84
memory fill
こ の コ マ ン ド は、 バ イ ト の特定パ タ ーン を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
memory fill start_address {end_address|+offset} fill_size pattern
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
start_address
領域の開始ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア
ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。
end_address
領域の終了ア ド レ ス (指定 し たア ド レ ス を含む) を指定 し ます。
こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。
offset
領域の長 さ をバ イ ト 単位で指定 し ます。
fill_size
フ ィ ルす る パ タ ーンのサ イ ズ をバ イ ト 単位で指定 し ます。
pattern
フ ィ ルす る パ タ ーン を定義す る 式を指定 し ます。 パ タ ーン が指定
さ れた領域 と 正確に一致 し ない場合は、 残 り のバ イ ト はパ タ ーン
か ら 得 ら れ る 一部のバ イ ト で埋め ら れ ます。
例
例 2-81 memory fill
memory fill 0x0 0xFFFFFFFF 4 0x12345678 # 0x0 を 0xFFFFFFFF に埋める
# デフ ォル ト のア ク セス幅を使用し て整数値 0x12345678 を含める
memory fill main (main+15) 1 (char)0x0 # symbol main か ら の 16 バイ ト を
# バイ ト 値 0x0 で埋める
関連項目
•
info memory (2-102 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
memory set (2-132 ページ)
•
memory set_typed (2-134 ページ)
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Non-Confidential
2-131
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.85
memory set
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ への書 き 込みを行い ます。
構文
memory set address width expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
最初の値を書 き 込むア ド レ ス を指定 し ます。 ア ド レ ス は、 指定 し
た式の型に正 し く 整列 し てい る 必要があ り ます。
width
メ モ リ の書 き 込みに使用す る ア ク セ ス幅 (ビ ッ ト 数) を指定 し ま
す。 指定 し た メ モ リ 幅が書 き 込まれ る 値 よ り も 狭い場合、 複数回
のア ク セ ス に よ っ てその値が書 き 込ま れ ます。 以下に例を示 し ま
す。
0
デバ ッ ガに よ る ア ク セ ス幅の決定を有効に し
ます。
8
8 ビッ ト
16
16 ビ ッ ト
32
32 ビ ッ ト
64
64 ビ ッ ト
ア ク セ ス幅は、 タ ーゲ ッ ト 、 ア ド レ ス領域、 お よ びア ド レ ス の整
列に依存 し ます。 場合に よ っ ては、 一部のア ク セ ス サ イ ズがサ
ポー ト さ れていない こ と があ り ます。
中括弧に、 単一の式を含め る か、 複数の同 じ サ イ ズの式の集合を
含め る か を指定 し ます。 式が複数存在す る 場合、 値の型の幅に
よ っ て決定 さ れた ア ド レ ス を使用 し て、 値が メ モ リ に順に書 き 込
まれます。
expression
注
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ア ド レ ス の値をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ま
す。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル
ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-82 memory set
memory set 0x8000 0 "Hello" # 文字列を メ モ リ に書き込み
memory set 0x1000 0 {(char)0x10,(char)0xFF,(char)1,(char)2,(char)3,(char)42}
# これは以下のコ マン ド に相当し ます。
# set variable *(char*)0x1000 = (char)0x10
# set variable *(char*)0x1001 = (char)0xFF
# set variable *(char*)0x1002 = (char)1
# set variable *(char*)0x1003 = (char)2
# set variable *(char*)0x1004 = (char)3
memory set 0x1008 0 0x1234 # set variable *(int*)0x1008 = 0x1234 に相当し ます。
memory set 0x1008 8 0x1234 # 結果は同じ ですが、 1 バイ ト ずつ 4 回書き込みが行われます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-132
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
info memory (2-102 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
memory fill (2-131 ページ)
•
memory set_typed (2-134 ページ)
•
x (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-133
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.86
memory set_typed
こ の コ マ ン ド は、 値の リ ス ト を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
memory set_typed address type expressions
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
最初の値を書 き 込むア ド レ ス を指定 し ます。 ア ド レ ス は、 指定 し
た type に正 し く 整列 し てい る 必要があ り ます。
type
一連の式がそれぞれ変換 さ れ る デー タ 型 と 、 メ モ リ 内の各値の幅
を指定 し ます。 例えば、 long を指定 し ます。
expressions
スペース で区切 ら れた式の リ ス ト を指定 し ます。 式が スペース を
含んでい る 場合は丸括弧で囲む必要があ り ます。 式は評価 さ れ、
指定 さ れた型に変換 さ れて、 メ モ リ に順に書 き 込ま れます。
注
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ア ド レ ス の値をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ま
す。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル
ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-83 memory set_typed
memory set_typed 0x8000 (long long) 0x100 0x200
# これは以下のコ マン ド に相当し ます。
# set variable *((long long*)0x8000) = (long long)0x100
# set variable *((long long*)0x8008) = (long long)0x200
関連項目
•
info memory (2-102 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
memory fill (2-131 ページ)
•
memory set (2-132 ページ)
•
x (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-134
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.87
newvar
こ の コ マ ン ド は、 新 し いデバ ッ ガの コ ン ビ ニエ ン ス変数を宣言 し 、 初期化 し ます。
コ ン ビ ニエ ン ス変数には動的な型があ り 、 割 り 当て ら れた あ ら ゆ る 値 と 型を取 る こ
と がで き ます。 今後の使用に備え て情報を保存す る には、 コ ン ビ ニエ ン ス変数をデ
バ ッ ガ ス ク リ プ ト で使用 し ます。
構文
newvar [global] $name [=initial_value]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
global
変数が global ス コ ープ を持つ よ う に指定 し ます。 global を指定 し ない
場合、 変数は構文ス コ ープ内で し かア ク セ ス で き ません。
name
新 し い変数の名前を指定 し ます。 名前は有効な C 識別子に し て、
接頭辞 $ を付け る 必要があ り ます。
intial_value
変数の初期値を指定 し ます。 初期値を指定 し ない場合、 デフ ォ ル
ト で、 変数は整数型の値 0 にな り ます。
注
•
デバ ッ ガ ス ク リ プ ト と ト ッ プ レベルの イ ン タ ラ ク テ ィ ブ イ ン タ ープ リ タ は別個
の構文ス コ ープ と 見な さ れ、 非グ ロ ーバル コ ン ビ ニエ ン ス変数はチ ャ イ ル ド ま
たはペア レ ン ト のデバ ッ ガ ス ク リ プ ト に表示 さ れ ません。
•
define コ マ ン ド で作成 さ れたユーザ定義 コ マ ン ド は別の構文ス コ ープで、 周辺の
ス ク リ プ ト 内で ま たは ト ッ プ レベルの イ ン タ ープ リ タ か ら 非グ ロ ーバル コ ン ビ
ニエ ン ス変数を参照で き ません。
•
if、 else、 お よ び while コ マ ン ド は新 し い構文ス コ ープ を定義 し て、 ス ク リ プ ト 、
ト ッ プ レベルの イ ン タ ープ リ タ 、 ま たはユーザ定義 コ マ ン ド の レベル ま でペア
レ ン ト の構文ス コ ープ を継承 し ます。
•
構文ス コ ープ内で宣言 さ れた非グ ロ ーバル コ ン ビ ニエ ン ス変数は、 構文ス コ ー
プの末尾で破棄 さ れ ます。
例
例 2-84 newvar
define advance_hw # ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を使用する ア ド レ ス まで
# 実行さ れる新し いコ マン ド を定義。
hbreak $arg0
# ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を最初のパラ メ ータ の値に設定。
newvar $bp_num = $ # ブレーク ポ イ ン ト の番号を新し い変数に保存
continue
wait
delete $bp_num # ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を削除
end
advance_hw 0x00008000
関連項目
•
メ モ リ (2-20 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-135
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-136
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.88
next
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース行
の最初の命令で停止 し ますが、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ ルす る 必要が
あ り ます。
構文
next [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少な
く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-85 next
next
next 5
# ソース行を 1 行実行
# ソース行を 5 行実行
関連項目
•
reverse-next (2-153 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
finish (2-78 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-137
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.89
nexti
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を命令レベルで ス テ ッ プ実行 し ますが、 すべて
の関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
構文
nexti [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る 命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く て
も 、 実行が即座に停止 さ れます。
例
例 2-86 nexti
nexti
nexti 5
# 1 つの命令を実行
# 5 つの命令を実行
関連項目
•
reverse-nexti (2-154 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
next (2-137 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-138
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.90
nexts
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース ス
テー ト メ ン ト の最初の命令で停止 し ますが、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プオー
バー し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ
ルす る 必要があ り ます。
構文
nexts [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース ス テー ト メ ン ト の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース ス テー ト メ ン
ト 数 よ り 少な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-87 nexts
nexts
nexts 5
# 1 つの ソース ステー ト メ ン ト を実行
# 5 つの ソース ス テー ト メ ン ト を実行
関連項目
•
finish (2-78 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
next (2-137 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-139
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.91
nosharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド 済みのすべての共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを破棄 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
nosharedlibrary
例
例 2-88 nosharedlibrary
nosharedlibrary
# ロー ド 済みの共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルを破棄
関連項目
•
info sharedlibrary (2-109 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
sharedlibrary (2-193 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-140
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.92
output
こ の コ マ ン ド は、 式の結果のみを表示 し ます。 こ れは print コ マ ン ド に似てい ますが、
結果をデバ ッ ガ変数に記録 し ません。
構文
output [/flag] expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
flag
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数。 こ れがデフ ォ ル ト です。
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
s
式のデフ ォ ル ト 形式
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
expression
注
式が メ モ リ にア ク セ スす る 場合、 最後にア ク セ ス さ れた ア ド レ ス
が、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 さ れます。 x な ど一部
の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデ
フ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-89 output
output (int*)8
output 4+4
output "initializing..."
output $PC /x
# 数値をポ イ ン タ と し てキ ャ ス ト
# 式の結果を 10 進数で表示
# 進行情報を表示
# PC レ ジ ス タ のア ド レ ス を表示 (16 進数)
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
echo (2-70 ページ)
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
x (2-249 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-141
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.93
pause
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た時間にわた っ て ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ます。
構文
pause number[ ms | s ]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
時間の長 さ を指定 し ます。
ms
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 2-90 pause
pause 1000
pause 0.5s
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# 1 秒間の一時停止
# 0.5 秒間の一時停止
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Non-Confidential
2-142
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.94
preprocess
こ の コ マ ン ド は、 評価 さ れた式ではな く 、 前処理 さ れた式を表示 し ます。
構文
preprocess [expression]
注
こ の機能は、 正確なマ ク ロ デバ ッ グ情報を生成す る コ ンパ イ ラ に よ っ て異な り ます。
例
例 2-91 preprocess
アプ リ ケーシ ョ ンに以下の コ ー ド が含まれてい る 場合
#BASE_ADDRESS (0x1000) を定義
# REG_ADDRESS (BASE_ADDRESS + 0x10) を定義
int main () {
return REG_ADDRESS;
}
デバ ッ グセ ッ シ ョ ン中に、 以下の式を使用 し て REG_ADDRESS を表示で き ます。
>preprocess REG_ADDRESS
((0x1000) + 0x10)
こ れは出力 コ マ ン ド に よ る 出力 と し て式の値 と 比較 さ れます。
>print/x REG_ADDRESS
0x1010
関連項目
•
print, inspect (2-144 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-143
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.95
print, inspect
こ の コ マ ン ド は、 式の出力を表示す る (128 文字ま で ) と 共に、 結果を新 し いデバ ッ
ガ変数 $n に記録 し ます。 こ こ で、 n は数値です。 print コ マ ン ド の結果は、 その後 $ 文
字を使用 し て式の中で使用す る こ と がで き ます。 結果をデバ ッ ガ変数に記録 し ない
場合は、 output コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
print [/flag] [expression]
inspect [/flag] [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
flag
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数。 こ れがデフ ォ ル ト です。
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
s
式のデフ ォ ル ト 形式
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、
最後の式が繰 り 返 さ れ ます。
expression
注
式が メ モ リ にア ク セ スす る 場合、 最後にア ク セ ス さ れた ア ド レ ス
が、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 さ れます。 x な ど一部
の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデ
フ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-92 print, inspect
print (int*)8
print 4+4
print "initializing..."
print /x $PC
# 数値をポ イ ン タ と し てキ ャ ス ト
# 式の結果を 10 進数で表示
# 進行情報を表示
# PC レ ジ ス タ のア ド レ ス を表示 (16 進数)
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
echo (2-70 ページ)
•
output (2-141 ページ)
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Non-Confidential
2-144
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
x (2-249 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-145
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.96
pwd
こ の コ マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
構文
pwd
例
例 2-93 pwd
pwd
# 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を表示
関連項目
•
cd (2-49 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-146
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.97
quit, exit
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了 し ます。
構文
quit
exit
例
例 2-94 quit, exit
quit
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了
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2-147
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.98
reload-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 元の ロ ー ド 操作 と 同 じ 設定を使用 し て、 既に ロ ー ド さ れてい る イ
メ ージか ら デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに再 ロ ー ド し ます。 た と えば、 こ の コ マ ン ド を
使用 し て、 イ メ ージ を再ビル ド し た後にデバ ッ ガにデバ ッ グ情報を再 ロ ー ド で き ま
す。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
reload-symbol-file [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
再 ロ ー ド す る イ メ ージ を指定 し ます。 イ メ ージが ロ ー ド さ れていない
と 、 エ ラ ーが生成 さ れます。
例
例 2-95 reload-symbol-file
reload-symbol-file "myFile.axf"
# デバ ッ グ情報を再ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-34 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
cd (2-49 ページ)
•
discard-symbol-file (2-65 ページ)
•
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
info files, info target (2-94 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
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Non-Confidential
2-148
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.99
reset
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 上で リ セ ッ ト を実行 し ます。 reset コ マ ン ド の正確な動作
は、 デバ ッ グエージ ェ ン ト お よ び タ ーゲ ッ ト に依存 し ます。
以下に例を示 し ます。
•
デバ ッ グエージ ェ ン ト は、 様々な方法で タ ーゲ ッ ト を リ セ ッ ト す る こ と がで き
ます。
•
タ ーゲ ッ ト 上の ス イ ッ チの位置。
•
gdbserver を再開 し 、 ス ク リ プ ト が実行 さ れ る よ う に gdbserver 接続を設定す る こ と
がで き ます。
詳細については、 ご使用の タ ーゲ ッ ト ま たはデバ ッ グエージ ェ ン ト のマニ ュ アルを
参照 し て く だ さ い。
注
リ セ ッ ト は、 デバ ッ ガに ロ ー ド さ れたシ ン ボルに影響を与え ません。 リ セ ッ ト の後、
レ ジ ス タ と メ モ リ に異な る 値が格納 さ れ る こ と があ り ます。
構文
reset [key]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
key
リ セ ッ ト キーを指定 し ます。 リ セ ッ ト 機能は タ ーゲ ッ ト に依存 し 、 すべ
ての タ ーゲ ッ ト で有効でない こ と があ り ます。 info capabilities を使用す る と 、
デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能設定の一覧を
表示で き ます。
リ セ ッ ト キーの一般的なオプシ ョ ンは、 以下の と お り です。
app
アプ リ ケーシ ョ ンの再起動。
system
バ ス ま たはプ ロ セ ッ サ固有でない、 一般的なハー ド
ウ ェア リ セッ ト 。
key を設定 し ない場合は、 最初に有効にな っ た リ セ ッ ト 機能が実行 さ れ ます。
例
例 2-96 reset
reset
reset app
reset system
# 最初に有効になった リ セ ッ ト 機能を実行
# アプ リ ケーシ ョ ンの再起動を実行
# 一般的なハー ド ウ ェ ア リ セ ッ ト を実行
関連項目
•
info capabilities (2-91 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-149
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.100 resolve
こ の コ マ ン ド は、 指定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を再評価 し 、
解決可能な ア ド レ ス を持つブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト が設定 さ れま
す。 未解決のア ド レ ス は保留の ま ま残 り ます。
構文
resolve [number]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を
使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス
テー タ ス を表示で き ます。
number
number を指定 し ない場合は、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト が再
評価 さ れ ます。
例
例 2-97 resolve
resolve 1
resolve 1 2
resolve
resolve $
# 番号 1 のブレーク ポ イ ン ト ま たはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決し ます。
# 番号 1 と 2 のブレーク ポ イ ン ト またはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決し ます。
# すべてのブレーク ポ イ ン ト またはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決し ます。
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト ま たはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決し ます。
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
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Non-Confidential
2-150
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.101 restore
こ の コ マ ン ド は、 フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
構文
restore filename [binary] [offset [start_address [end_address|+size]]]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
binary
バ イ ナ リ 形式を指定 し ます。 フ ァ イ ル形式は、 バ イ ナ リ フ ァ イ ル
の場合のみ必要です。 他のすべての フ ァ イ ルは、 デバ ッ ガに よ っ
て自動的に認識 さ れ ます。 デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る
フ ァ イ ル形式の一覧については、 append コ マ ン ド を参照 し て く だ さ
い。
offset
メ モ リ に書 き 込む前に イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る
オ フ セ ッ ト を指定 し ます。 一部の イ メ ージ形式には書 き 込むア ド
レ ス がが含まれてお ら ず、 その場合、 オ フ セ ッ ト は イ メ ージが書
き 込まれ る 絶対ア ド レ ス です。
start_address
書 き 込み可能な最小ア ド レ ス を指定 し ます。 こ のア ド レ ス よ り 前
のデー タ は書 き 込まれ ません。 start_address を指定 し ない場合、 デ
フ ォ ル ト はア ド レ ス 0 です。
end_address
書 き 込み可能な最大ア ド レ ス を指定 し ます。 こ のア ド レ ス よ り 後
のデー タ は書 き 込まれ ません。 end_address を指定 し ない場合、 デ
フ ォ ル ト はア ド レ ス空間の最後尾です。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
例
例 2-98 restore
restore myFile.bin binary 0x200
# 0x200 か ら開始されるバイナ リ フ ァ イル
# myFile.bin の内容を復元
restore myFile.m32 0x100 0x8000 0x8FFF # Motorola 32 ビ ッ ト (S レ コー ド ) フ ァ イル内の
# ア ド レ スに 0x100 を追加し、
# 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を復元
関連項目
•
append (2-37 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
dump (2-69 ページ)
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Non-Confidential
2-151
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.102 reverse-continue
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に達す る ま で、 逆方向
への タ ーゲ ッ ト 実行を継続 し ます。
注
タ ーゲ ッ ト 実行が逆方向に開始 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケー
シ ョ ン がブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト で停止す る ま でデバ ッ ガが制御
を戻 さ ない よ う にす る には、 wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
reverse-continue [count]
rc [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
ヒ ッ ト す る ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数を
指定 し ます。
例
例 2-99 reverse-continue
reverse-continue
# ターゲ ッ ト の逆方向への実行を継続
reverse-continue 5
# ターゲ ッ ト の逆方向への実行を継続し、
# ブレーク ポ イ ン ト を 5 回無視
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-152
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.103 reverse-next
こ の コ マ ン ド は、 現在の関数の前の ソ ース行ま で実行を巻 き 戻 し ます。 アプ リ ケー
シ ョ ン を ソ ース レベルで逆方向に ス テ ッ プ実行 し 、 現在の関数の前の ソ ース行で停
止 し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ ル
す る 必要があ り ます。
構文
reverse-next [count]
rn [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
巻 き 戻す ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count ソ ース行数を巻 き 戻す前で も 、
巻 き 戻 し が即座に停止 さ れます。
例
例 2-100 reverse-next
reverse-next
reverse-next 5
# ソース行を 1 行逆方向にス テ ッ プ実行
# ソース行を 5 行逆方向にス テ ッ プ実行
関連項目
•
next (2-137 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-153
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.104 reverse-nexti
こ の コ マ ン ド は、 命令レベルで実行を巻 き 戻 し 、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プ
オーバー し ます。
構文
reverse-nexti [count]
rni [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
巻 き 戻す命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count 命令を巻 き 戻す前で も 、 巻 き 戻
し が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-101 reverse-nexti
reverse-nexti
reverse-nexti 5
# 1 つの命令を逆方向にス テ ッ プ実行
# 5 つの命令を逆方向にス テ ッ プ実行
関連項目
•
nexti (2-138 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-154
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.105 reverse-step
こ の コ マ ン ド は、 現在の ソ ース行か ら 逆方向に ス テ ッ プ実行 し ます。 すべての関数
呼び出 し の ス テ ッ プ実行を含め、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで逆方向に ス
テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース行の最初の命令で停止 し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る に
は、 コ ー ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ ルす る 必要があ り ます。
構文
reverse-step [count]
rs [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
巻 き 戻す ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count ソ ース行数を巻 き 戻す前で も 、
巻 き 戻 し が即座に停止 さ れます。
例
例 2-102 reverse-step
reverse-step
reverse-step 5
# ソース行を 1 行逆方向にス テ ッ プ実行
# ソース行を 5 行逆方向にス テ ッ プ実行
関連項目
•
step (2-228 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-155
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.106 reverse-stepi
こ の コ マ ン ド は、 1 つの命令を逆方向に ス テ ッ プ実行 し ます。 アプ リ ケーシ ョ ン を命
令レベルで逆方向に ス テ ッ プ実行 し 、 すべての関数呼び出 し も ス テ ッ プ実行 し ます。
構文
reverse-stepi [count]
rsi [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
巻 き 戻す命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count 命令を巻 き 戻す前で も 、 巻 き 戻
し が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-103 reverse-stepi
reverse-stepi
reverse-stepi 5
# 1 つの命令を逆方向にス テ ッ プ実行
# 5 つの命令を逆方向にステ ッ プ実行
関連項目
•
stepi (2-229 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-156
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.107 reverse-step-out
こ の コ マ ン ド は、 指定 さ れた ス タ ッ ク フ レーム の数で実行を巻 き 戻 し ます。
構文
reverse-step-out [n]
rso [n]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
n
巻 き 戻すス タ ッ ク フ レーム の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-104 reverse-step-out
reverse-step-out # 現在のス タ ッ ク フ レームが終了する まで巻き戻す
reverse-step-out 5 # 5 つのス タ ッ ク フ レームが終了する まで巻き戻す
関連項目
•
finish (2-78 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-157
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.108 run
こ の コ マ ン ド の動作は、 タ ーゲ ッ ト に依存 し ます。
ベア メ タ ル こ の コ マ ン ド は、 load、 loadfile、 ま たは file コ マ ン ド に よ っ て以前記録 さ れ
たエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を PC レ ジ ス タ の値 と し て設定 し 、 タ ー
ゲ ッ ト の実行を開始 し ます。 ロ ー ド 操作に引 き 続いて run コ マ ン ド が実
行 さ れ る と 、 実行可能 イ メ ージ も リ ロ ー ド さ れ ます。
Linux アプ リ ケーシ ョ ン
こ の コ マ ン ド は、 サーバにアプ リ ケーシ ョ ンの再起動の要求を出 し 、 そ
のアプ リ ケーシ ョ ン の実行を開始 し ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
run [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
args
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ン の main() 関数に渡 さ れ る コ マ
ン ド ラ イ ン引数を指定 し ます。 イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に argv[0]
に渡 さ れ る ので、 必ず し も 引数 と し て run コ マ ン ド に渡す必要はあ り ま
せん。
例
例 2-105 run
run
# デバイ スの実行を開始
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
set semihosting (2-182 ページ)
•
show semihosting (2-213 ページ)
•
start (2-226 ページ)
•
wait (2-243 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-158
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.109 rwatch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス の メ モ リ で読み出 し が行われ る と 、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用す る ハー ド
ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト にのみ設定で き ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
rwatch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-106 rwatch
rwatch myVar1
rwatch *0x80D4
# myVar1 に読み出し ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に読み出し ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
awatch (2-38 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-159
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
watch (2-244 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-160
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.110
select-frame
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
select-frame number
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
フ レーム番号を指定 し ます。
number
例
例 2-107 select-frame
select-frame 1
# ス タ ッ ク フ レーム 1 を移動
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
finish (2-78 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
up (2-241 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-161
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.111
set
set は、 set variable のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「set variable (2-191 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-162
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.112
set arm
こ の コ マ ン ド は、 逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
注
使用可能な命令セ ッ ト は、 デバ ッ ガが接続 し てい る タ ーゲ ッ ト に よ っ て異な り ます。
構文
set arm option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
force-mode
fallback-mode 設定を オーバ ラ イ ド す る デフ ォ ル ト のデ
バ ッ ガ動作を制御 し ます。
fallback-mode
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
a32|arm
デバ ッ ガで A32 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
a64
デバ ッ ガで A64 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
t32|thumb
デバ ッ ガで T32 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
auto
使用で き る 場合はデバ ッ ガでデ
バ ッ グ情報を使用す る よ う 指示
し 、 使用で き ない場合は
fallback-mode を指示 し ます。 こ れが
デフ ォ ル ト です。
force-mode が auto に設定 さ れていて、 デバ ッ グ情報が無
効時のデフ ォ ル ト のデバ ッ ガ動作を制御 し ます。
a32|arm
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に A32 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
a64
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に A64 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
t32|thumb
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に T32 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
auto
デバ ッ ガに タ ーゲ ッ ト の現在の命
令セ ッ ト を使用す る よ う 指示 し ま
す。 こ れがデフ ォ ル ト です。
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2-163
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-108 set arm
set arm force-mode thumb
# Thumb の使用を指示
set arm fallback-mode arm
# force-mode が auto で、 デバ ッ グ情報が
# デバ ッ グ情報が無効時、 ARM を使用
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disassemble (2-64 ページ)
•
info inst-sets (2-99 ページ)
•
show arm (2-197 ページ)
•
start (2-226 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
•
x (2-249 ページ)
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Non-Confidential
2-164
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.113
set auto-solib-add
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
set auto-solib-add {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
自動 ロ ー ド を行い ません。 自動 ロ ー ド がオ フ の場合、 sharedlibrary コ マ ン ド
を使用 し て共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを明示的に ロ ー ド す る 必要があ り
ます。
on
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを自動的に ロ ー ド し ます。 こ れがデフ ォ ル ト
です。
例
例 2-109 set auto-solib-add
set auto-solib-add off
# 共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルを自動で ロー ド し ません。
関連項目
•
show auto-solib-add (2-198 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-165
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.114
set backtrace
こ の コ マ ン ド は、 info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ます。
構文
set backtrace option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
limit n
コ ール ス タ ッ ク を表示す る 際の上限を指定 し ます。 上限を 0 に
指定す る と 、 コ ール ス タ ッ ク 全体を表示で き ます。
デフ ォ ル ト の コ ール ス タ ッ ク の上限は 100 です。
例
例 2-110 set backtrace
set backtrace limit 10
set backtrace limit 0
# コールス タ ッ ク の表示を 10 フ レームに制限
# 制限な し、 コース ス タ ッ ク全体を表示
関連項目
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
show backtrace (2-199 ページ)
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2-166
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.115
set blocking-run-control
こ の コ マ ン ド は、 ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
構文
set blocking-run-control {off|on|script-only}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
非同期を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト が停止す る 前に、 制御が戻 さ れます。
on
同期を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト が停止す る ま で実行制御操作がブ ロ ッ ク
さ れ ます。 こ れには、 各実行制御操作の後に wait コ マ ン ド を発行す る の
と 同 じ 効果があ り ます。
script-only
ス ク リ プ ト 内か ら コ マ ン ド と し て実行 さ れた場合のみ、 実行制御操作が
ブ ロ ッ ク さ れ る よ う に指定 し ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。)
例
例 2-111 set blocking-run-control
set blocking-run-control on
# ターゲ ッ ト が停止する まで実行制御操作をブ ロ ッ ク
関連項目
•
show blocking-run-control (2-200 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
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2-167
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.116
set breakpoint
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
構文
set breakpoint [option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
auto-hw
break コ マ ン ド を使用 し た と き に、 自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択を
制御 し ます。
off
自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択を無効に し ます。
on
メ モ リ マ ッ プ属性を使用 し て、 ハー ド ウ ェ ア ま たは
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を使用す る か ど う か
を決定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
auto-remove
タ ーゲ ッ ト か ら の切断時にブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ
ン ト の自動削除を制御 し ます。
off
自動削除を無効に し ます。
on
自動削除を有効に し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 し てい る 場合は、 ブ レー ク ポ イ ン
ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の削除前にデバ ッ ガが一時的
に タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
skipmode
すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ス キ ッ プす
る か ど う か を制御 し ます。
off
ス キ ッ プモー ド を無効に し ます。 こ れがデフ ォ ル ト
です。
on
ス キ ッ プモー ド を有効に し ます。
例
例 2-112 set breakpoint
set breakpoint auto-hw off
# 自動ブレーク ポ イ ン ト 選択を使用し ない
set breakpoint skipmode on
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ス キ ッ プ
set breakpoint auto-remove off # ブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を自動削除し ない
関連項目
•
break (2-41 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
show breakpoint (2-201 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-168
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.117
set case-insensitive-source-matching
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガで フ ァ イ ルマ ッ チン グ操作を行 う と き の大文字 と 小文字
の区別を制御 し ます。
構文
set case-insensitive-source-matching [off|on]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
大文字 と 小文字を区別す る フ ァ イ ルマ ッ チン グ を指定 し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
on
大文字 と 小文字を区別 し ない フ ァ イ ルマ ッ チン グ を指定 し ます。 こ の コ
マ ン ド は、 デバ ッ グデー タ の フ ァ イ ルパ ス ま たはフ ァ イ ル名に フ ァ イ ル
シ ス テ ム と は異な る 大文字や小文字が使用 さ れてい る 場合に役立ち ま
す。
例
例 2-113 set case-insensitive-source-matching
# デフ ォル ト では、 デバ ッ ガは大文字 と 小文字を区別する フ ァ イルマ ッ チングを実行し ます。
# デバ ッ グデータ にはフ ァ イル名 main.c が含まれている と 想定し ます。
break -p "C:/example/Main.c":2 # Main.c は main.c と 一致し ないため、 失敗し ます。
WARNING(CMD452-COR167):
! ブレーク ポ イ ン ト 8 は保留中です
! 「C:/example/Main.c」 に一致する コ ンパイル単位が見つか り ませんで し た。
set case-insensitive-source-matching on
# 大文字 と 小文字を区別し ないマ ッ チング
break -p "C:/EXAmple/Main.c" # こ のフ ァ イルマ ッ チングは成功
Breakpoint 9 at S:0x000080A8
on file main.c, line 2
関連項目
•
show case-insensitive-source-matching (2-202 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set escapes-in-filenames (2-176 ページ)
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-169
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.118
set debug-agent
こ の コ マ ン ド は、 DSTREAM/RVI 接続用の起動 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー
タ を設定 し ます。
構文
set debug-agent name value
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
設定す る パ ラ メ ー タ 名を指定 し ます。
value
パ ラ メ ー タ の値を指定 し ます。 値は設定 さ れてい る パ ラ メ ー タ に依存 し
ます。 値が無効の場合は、 エ ラ ーが生成 さ れ ます。
例
例 2-114 set debug-agent
set debug-agent options.cortexA9.coreTrace.cycleAccurate False
# Set デバ ッ グエージ ェ ン ト コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン cycleAccurate パラ メ ータ を false に設定
関連項目
•
show dtsl-options (2-206 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-170
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.119
set debug-from
こ の コ マ ン ド は、 後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト のア
ド レ ス を指定 し ます。 こ の コ マ ン ド を指定 し ない場合、 start コ マ ン ド で使用 さ れ る デ
フ ォ ル ト 値は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス です。
構文
set debug-from expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ア ド レ ス を求め る 式を指定 し ます。 式は、 start コ マ ン ド が処理 さ れ る と
き に初めて評価 さ れ る ので、 現在は存在 し ないが後に存在す る 可能性が
あ る シ ン ボルを参照で き ます。 現在 ロ ー ド さ れてい る イ メ ージのエ ン ト
リ ポ イ ン ト を参照す る には、 デバ ッ ガ変数 $entrypoint を使用 し ます。
例
例 2-115 set debug-from
set debug-from *0x8000
# start-at 設定をア ド レ ス 0x8000 に設定し ます。
set debug-from *$entrypoint # start-at 設定を $entrypoint のア ド レ スに設定し ます。
set debug-from main+8
# start-at 設定を main+8 のア ド レ スに設定し ます。
set debug-from function1
# start-at 設定を function1 のア ド レ スに設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show debug-from (2-204 ページ)
•
start (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-171
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.120 set directories
set directories は directory のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「directory (2-60 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-172
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.121 set dtsl-options
こ の コ マ ン ド は、 DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ を設定 し ます。
構文
set dtsl-options name value
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
設定す る パ ラ メ ー タ 名を指定 し ます。
value
パ ラ メ ー タ の値を指定 し ます。 値は設定 さ れてい る パ ラ メ ー タ に依存 し
ます。 値が無効の場合は、 エ ラ ーが生成 さ れ ます。
例
例 2-116 set dtsl-options
set dtsl-options options.cortexA9.coreTrace.cycleAccurate False
# Set DTSL コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン cycleAccurate パラ メ ータ を false に設定
関連項目
•
show dtsl-options (2-206 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-173
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.122 set endian
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが使用す る バ イ ト 順序を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト のエ ン
デ ィ ア ンは、 こ の コ マ ン ド では変更で き ません。
構文
set endian {auto|be8|big|little}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
auto
可能であれば イ メ ージ と 同 じ バ イ ト 順序を使用 し ます。 可能でない場合
は、 タ ーゲ ッ ト の現在のエ ンデ ィ ア ンが使用 さ れ ます。 こ れがデフ ォ ル
ト です。
be8
アーキ テ ク チ ャ ARMv6 で導入 さ れたバ イ ト イ ンバ リ ア ン ト ア ド レ シ ン
グ ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン モー ド (デー タ はビ ッ ク エ ンデ ィ ア ン で、 コ ー ド
は リ ト ルエ ンデ ィ ア ン) を指定 し ます。
big
ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン モー ド を指定 し ます。
little
リ ト ルエ ンデ ィ ア ン モー ド を指定 し ます。
例
例 2-117 set endian
set endian little
# デバ ッ グに リ ト ルエンデ ィ アン を使用
関連項目
•
show endian (2-207 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-174
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.123 set escape-strings
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン での文字列の特殊文字の出力方法を制御
し ます。
構文
set escape-strings off|on
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
文字列内のすべてのバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ 文字を エ ス ケープシーケ ン ス と し
て処理す る よ う に指定 し ます。 た と えば、 文字列に "\t" が含まれてい る
と 、 こ れは タ ブ文字 と し て出力 さ れます。
off
こ れがデフ ォ ル ト です。
文字列内のすべてのバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ を エ ス ケープシーケ ン ス と し て処
理せず、 文字どお り に出力す る よ う に指示 し ます。 た と えば、 文字列に
"\t" が含まれてい る と 、 こ れは "\" 文字 と "t" 文字 と し て出力 さ れます。
on
例
例 2-118 set escape-strings
set escape-strings on
output "Say \"hello\""
“Say \ “hello\””
set escape-strings off
output "Say \"hello\""
"Say ” hello"”
関連項目
•
show escape-strings (2-208 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-175
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.124 set escapes-in-filenames
こ の コ マ ン ド は、 パ ス内での特殊文字の使用方法を制御 し ます。
構文
set escapes-in-filenames off|on
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
パ ス内でバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ が、 デ ィ レ ク ト リ の区切 り 文字 と し て処理 さ
れ る よ う に指定 し ます (ただ し 例外 と し て、 エ ス ケープ スペース と し て
は使用可能です)。 以下に例を示 し ます。
C:\test\ file.c
最初のバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ と それに続 く t は、 タ ブ文字を表現す る エ ス
ケープシーケ ン ス ではな く 、 セパ レー タ と その後の t と し て処理 さ れま
す。 2 つ目のバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は、 スペース を エ ス ケープ し てい ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
on
バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ が、 それに続 く 文字が特殊文字であ る こ と を示す、 エ
ス ケープシーケ ン ス の一部 と し て処理 さ れ る よ う に指定 し ます。 以下に
例を示 し ます。
C:\\test\\file.c
こ の例で使用 さ れてい る バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は、 デ ィ レ ク ト リ の区切 り 文
字であ り 、 特殊文字 と し て識別 さ れ る 必要があ り ます。
例
例 2-119 set escapes-in-filenames
set escapes-in-filenames on
# パス内でバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ をエス ケープ文字 と し て使用
関連項目
•
show escapes-in-filenames (2-209 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-176
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.125 set listsize
こ の コ マ ン ド は、 list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変更
し ます。
構文
set listsize n
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ソ ース行の数を指定 し ます。
n
例
例 2-120 set listsize
set listsize 20
# list コ マン ド の リ ス ト サイ ズを設定
関連項目
•
list (2-120 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
show listsize (2-210 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-177
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.126 set os
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御 し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 OS 認識接続を確立 し てお く 必要があ り ます。
構文
set os option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
log-capture
off
OS ロ グ キ ャ プチ ャ お よ び Linux カーネル
dmesg ロ グの コ ン ソ ールへの出力を無効に
し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
OS ロ グ キ ャ プチ ャ お よ び コ ン ソ ールへの
出力を有効に し ます。
注
こ のオプシ ョ ン では、 接続状態を自動的にチ ェ ッ ク
し 、 必要に応 じ て、 こ の設定を変更す る 前に タ ー
ゲ ッ ト を停止 し ます。
enabled
auto
OS イ メ ージがデバ ッ ガに ロ ー ド さ れ る と 、
タ ーゲ ッ ト は自動的に停止 さ れ、 OS サ
ポー ト が有効にな り ます。 た と えば、 Linux
カーネル イ メ ージは、 式 init_nsproxy.uts_ns->name
に よ っ て返 さ れ る 構造体の メ ンバを読み出
す こ と に よ り 検出 さ れます。 イ メ ージ を ア
ン ロ ー ド す る と 、 OS サポー ト が無効にな
り ます。
Linux カーネル接続の場合は、 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
deferred
OS イ メ ージがデバ ッ ガに ロ ー ド さ れ る と 、
タ ーゲ ッ ト が次に停止 し た場合にのみ OS
サポー ト が自動的に有効にな り ます。 イ
メ ージ を ア ン ロ ー ド す る と 、 OS サポー ト
が無効にな り ます。
リ アル タ イ ムオペレーテ ィ ン グ
シ ス テ ム (RTOS) 認識接続の場合は、 こ
れがデフ ォ ル ト です。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
off
OS サポー ト が無効です。
on
OS サポー ト が有効です。 こ のオプシ ョ ン
は、 OS イ メ ージがデバ ッ ガに既に ロ ー ド
さ れ、 タ ーゲ ッ ト が停止 し てい る 場合に使
用 し ます。
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Non-Confidential
2-178
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-121 set os
set os log-capture on
set os enabled off
# OS ロ グキ ャ プチャおよびコ ン ソールへの出力を有効化
# デバ ッ ガでの OS サポー ト を無効化
関連項目
•
info os-log (2-103 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
show os (2-211 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-179
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.127 set print
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
構文
set print option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
library-not-found-warnings
"unable to find library..." メ ッ セージの出力を制御 し ま
す。
full-source-path
stop-info
current-vmid
off
こ れ ら の メ ッ セージ を無効に し ます。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
on
こ れ ら の メ ッ セージ を有効に し ます。
メ ッ セージ内の ソ ース フ ァ イ ル名の出力を制御 し ま
す。
off
フルパ ス の出力を無効に し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
on
フルパ ス の出力を有効に し ます。
タ ーゲ ッ ト 停止時の イ ベン ト メ ッ セージの出力を制
御 し ます。
off
イ ベン ト メ ッ セージの出力を無効に し ま
す。 こ の設定は、 silence コ マ ン ド お よ び
unsilence コ マ ン ド に優先 し ます。
on
イ ベン ト メ ッ セージの出力を有効に し ま
す。 こ れがデフ ォ ル ト です。
タ ーゲ ッ ト 停止時の現在の VMID メ ッ セージの出力
を制御 し ます。
off
VMID メ ッ セージの出力を無効に し ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
on
VMID メ ッ セージの出力を有効に し ます。
double-format format
倍精度浮動小数点値の フ ォ ーマ ッ ト を制御 し ます。
format は printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グです。 デ
フ ォ ル ト は "%,.16g" です。
float-format format
単精度浮動小数点値の フ ォ ーマ ッ ト を制御 し ます。
format は printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グです。 デ
フ ォ ル ト は "%,.6g" です。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-180
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-122 set print
set print library-not-found-warnings off # ラ イ ブ ラ リ が見つか ら ない場合の メ ッ セージを無効化
set print full-source-path on
# メ ッ セージ内のすべてのフルソースパス を表示
set print double-format %+g
# 10 進数の科学的表記 と 符号を出力
set print float-format %08.4e
# 10 進数の科学的表記を出力し、 ゼ ロ でパデ ィ ングする
# 最小 8 文字、 4 進数の精度
関連項目
•
show print (2-212 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
silence (2-224 ページ)
•
unsilence (2-240 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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2-181
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.128 set semihosting
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を制御 し ます。 セ ミ ホ ス テ ィ ン
グは、 アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド か ら デバ ッ ガ を実行す る ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン
への入出力要求の通信に使用 し ます。
注
こ れ ら の設定は、 タ ーゲ ッ ト がセ ミ ホ ス テ ィ ン グ を サポー ト し ていて、 タ ーゲ ッ ト
を実行中に変更で き ない場合のみ適用 さ れ ます。
構文
set semihosting option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
args arguments
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ンの main()
関数に渡 さ れ る コ マ ン ド ラ イ ン引数を指定 し ます。
イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に argv[0] に渡 さ れ る の
で、 必ず し も 引数 と し て渡す必要はあ り ません。
file-base directory
アプ リ ケーシ ョ ンに よ っ て開かれた フ ァ イ ルの基準
位置 と な る ベースデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
stderr "stderr"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stderr を書 き 込む コ ン ソ ール
ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
stdin "stdin"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stdin を読み出す コ ン ソ ール
ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
stdout "stdout"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stdout を書 き 込む コ ン ソ ール
ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
top-of-memory address
メ モ リ の先頭を定義 し ます。
stack_heap_options
き めの細かい制御を指定 し て、 ス タ ッ ク と ヒ ープの
ベース ア ド レ ス と 制限を手動で設定 し ます。
stack_heap_options を使用す る と 、 こ れ ら の設定が
top-of-memory に優先す る ため、 以下のすべてのオプ
シ ョ ン を指定す る 必要があ り ます。
stack-base address
ス タ ッ ク のベース ア ド レ ス
stack-limit address
ス タ ッ ク の終了ア ド レ ス
heap-base address
ヒ ープのベース ア ド レ ス
heap-limit address
ヒ ープの終了ア ド レ ス
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-182
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
enabled
auto
イ メ ージが ロ ー ド さ れた と き 、 適切であれ
ば、 セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作が自動的に有効
にな り ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
off
すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作を無効に し
ます。
on
すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作を有効に し
ます。
注
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ を有効にす る 前に、 セ ミ
ホ ス テ ィ ン グのア ド レ ス を設定す る 必要が
あ り ます。
以下に例を示 し ます。
set semihosting top-of-memory address
set semihosting enabled on
vector address
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサポー ト 用のブ レー ク ポ イ ン ト ア
ド レ ス を指定 し ます。 こ れを指定 し ない場合、 デ
バ ッ ガはベ ク タ キ ャ ッ チ (サポー ト さ れてい る 場合)
ま たは 0x8 を使用 し ます。
例
例 2-123 set semihosting
set semihosting args 500
# コ マン ド ラ イ ン引数を 500 に設定
set semihosting stdout output.log
# stdout を output.log に書き込み
set semihosting enabled on
# セ ミ ホ ス テ ィ ング操作を有効化
関連項目
•
show semihosting (2-213 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
unset (2-239 ページ)
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2-183
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.129 set solib-absolute-prefix
set solib-absolute-prefix は set sysroot のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)」 を参照 し て下 さ
い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-184
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.130 set solib-search-path
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。 引数を指定せずに こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 こ の コ マ ン ド を使用
し て こ れ ま でに追加 さ れた、 追加の検索デ ィ レ ク ト リ がすべて削除 さ れ ます。 show
solib-search-path を使用す る と 、 現在の設定を表示で き ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
set solib-search-path [path]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path
共有 ラ イ ブ ラ リ を検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。 デ
バ ッ ガは まずシ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を使用 し 、 次に こ の コ マ ン ド
を使用 し て指定 さ れた追加のデ ィ レ ク ト リ を検索 し ます。 set sysroot を使用
す る と 、 シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定で き ます。
注
複数のデ ィ レ ク ト リ を指定で き ますが、 以下のいずれかで区切 る 必要が
あ り ます。
•
コ ロ ン (Unix)
•
セ ミ コ ロ ン (Windows)
例
例 2-124 set solib-search-path
set solib-search-path "\usr\lib"
# 検索デ ィ レ ク ト リ を指定
set solib-search-path "/lib":"/My Lib" # 2 つの検索デ ィ レ ク ト リ (Unix 用) を指定
関連項目
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show solib-search-path (2-216 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
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Non-Confidential
2-185
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.131 set step-mode
こ の コ マ ン ド は、 step お よ び steps コ マ ン ド のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ます。
構文
set step-mode {step-over|stop|step-until-source}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
step-over
命令が関数呼び出 し の場合、 デバ ッ ガは ス テ ッ プオーバーを実行 し ま
す。 そ う でない場合は停止 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
stop
デバ ッ ガは、 実行が ソ ース のないア ド レ ス に達 し た と き に停止 し ます。
step-until-source
デバ ッ ガは ソ ース に達す る ま で ス テ ッ プ実行を行い ます。 実行を速度を
高め る ために、 デバ ッ ガが抽象解釈を行っ て、 ソ ース行に達す る ま でブ
レー ク ま たは実行 し ます。
例
例 2-125 set step-mode
set step-mode step-over
# 関数呼び出し を ス テ ッ プオーバーし て停止
# それ以外の場合は停止
関連項目
•
show step-mode (2-217 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
step (2-228 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
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Non-Confidential
2-186
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.132 set stop-on-solib-events
こ の コ マ ン ド は、 共有オブジ ェ ク ト が ロ ー ド ま たはア ン ロ ー ド さ れた と き にデバ ッ
ガが実行を停止す る か ど う か を制御 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
set stop-on-solib-events {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
イ ベン ト を無視 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
実行を停止 し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 デバ ッ ガの実行を停止す る 場合
のみ使用 し ます。 例えば、 使用前に共有 ラ イ ブ ラ リ にブ レー ク ポ イ ン ト
を設定で き ます。 ま た場合に よ っ ては、 グ ロ ーバル変数の初期化を確認
で き ます。
例
例 2-126 set stop-on-solib-events
set stop-on-solib-events on
# イベン ト の発生時に実行を停止
関連項目
•
show stop-on-solib-events (2-218 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-187
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.133 set substitute-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが ソ ース コ ー ド を検索ま たは表示す る コ マ ン ド を実行す
る と き にデバ ッ ガが使用す る 検索パ ス を変更 し ます。 こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ
イ ルが、 コ ンパ イ ル時に使用 さ れた元の場所か ら 移動 さ れた場合に役立ち ます。
実行後、 set substitute-path コ マ ン ド を再度使用す る と 、 現在の リ ス ト の末尾にルールが追
加 さ れます。
構文
set substitute-path path1 path2
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path1
既存の検索パ ス を指定 し ます。
path2
代替の検索パ ス を指定 し ます。
例
例 2-127 set substitute-path
set substitute-path "\src" "\My Src"
# "\src" を "\My Src" に置き換え
関連項目
•
directory (2-60 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show substitute-path (2-219 ページ)
•
unset (2-239 ページ)
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Non-Confidential
2-188
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.134 set sysroot, set solib-absolute-prefix
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ためのシ ス テ ムルー ト デ ィ
レ ク ト リ を指定 し ます。
デバ ッ ガは こ のデ ィ レ ク ト リ を使用 し て、 タ ーゲ ッ ト 共有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ
バージ ョ ンの コ ピーを検索 し ます。 ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン のシ ス テ ムルー ト に、
タ ーゲ ッ ト ルー ト フ ァ イ ルシ ス テ ム にあ る ラ イ ブ ラ リ の正確な表現が含まれてい る
必要があ り ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
set sysroot path
set solib-absolute-prefix path
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
例
例 2-128 set sysroot, set solib-absolute-prefix
set sysroot "\mySystem"
# シ ステムルー ト デ ィ レ ク ト リ を "\mySystem" に設定
関連項目
•
set solib-search-path (2-185 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show solib-search-path (2-216 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
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Non-Confidential
2-189
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.135 set trust-ro-sections-for-opcodes
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト 自体か ら ではな く 、 ホ ス ト ワー ク ス テー
シ ョ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読み出せ る か ど う
か を制御 し ます。
構文
set trust-ro-sections-for-opcodes {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
こ の動作を無効に し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 自己変更型 コ ー ド を ト
レースす る か、 タ ーゲ ッ ト 上の コ ー ド が タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド さ れ る 前に
変更 さ れた と き に使用 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
ホ ス ト マシ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら 、 オペ コ ー ド
を読み出せます。 通常、 ホ ス ト ワ ー ク ス テーシ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読
み出すほ う が、 タ ーゲ ッ ト か ら 読み出す よ り も 速 く な り ます。
例
例 2-129 set trust-ro-sections-for-opcodes
set trust-ro-sections-for-opcodes on
# ホ ス ト か ら のオペコー ド の読み出し を有効化
関連項目
•
show trust-ro-sections-for-opcodes (2-221 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
2-190
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.136set variable
こ の コ マ ン ド は、 式を評価 し て結果を変数、 レ ジ ス タ 、 ま たは メ モ リ に割 り 当て ま
す。
構文
set [variable] expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
式を指定 し 、 結果を変数、 レ ジ ス タ 、 ま たは メ モ リ ア ド レ ス に割 り 当て
ます。
例
例 2-130 set variable
set variable myVar=10
set variable $PC=0x8000
# 変数 myVar に 10 を割 り 当て
# ア ド レ ス 0x8000 を
# PC レ ジ ス タ に割 り 当て
set variable $CPSR.N=0
# N ビッ ト をク リ ア
set variable (*(int*)0x8000)=1
# 1 を 0x8000 に割 り 当て
set variable *0x8000=1
# 1 をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
set variable strcpy((char*)0x8000,"My String") # 文字列をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
set variable memcpy(void*)0x8000,{10,20,30,40},4) # 配列を 0x8000 に割 り 当て
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
•
info variables (2-116 ページ)
•
『ARM アーキ テ ク チ ャ リ フ ァ レ ン ス マニ ュ アル』、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.set.architecture/index.html
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-191
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.137 set wildcard-style
こ の コ マ ン ド は、 文字列の内容の検査に使用で き る 、 ワ イ ル ド カー ド のパ タ ーン
マ ッ チン グの タ イ プ を指定 し ます。
構文
set wildcard-style glob|regex
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
glob
glob 式を使用 し た簡易な形式のパ タ ーン マ ッ チン グ を使用 し て検索を絞
り 込む こ と を指定 し ます。 例えば、 m* を使用す る と 、 m で始ま る 文字列
を検索で き ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
regex
正規表現を使用 し た複雑な形式のパ タ ーン マ ッ チン グ を使用 し て検索を
絞 り 込む こ と を指定 し ます。 例えば、 my_lib[0-9]+ を使用す る と 、 my_lib で始
ま り 、 後に整数が続 く 文字列を検索で き ます。
例
例 2-131 set wildcard-style
set wildcard-style regex
# 正規表現のパターンマ ッ チングを使用
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show wildcard-style (2-223 ページ)
•
info classes (2-92 ページ)
•
info functions (2-97 ページ)
•
info variables (2-116 ページ)
•
sharedlibrary (2-193 ページ)
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Non-Confidential
2-192
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.138 sharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ か ら シ ン ボルを ロ ー ド し ます。 ロ ー ド で き る のは、
既にアプ リ ケーシ ョ ン に よ っ て ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルのみで
あ る こ と に注意 し て く だ さ い。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
sharedlibrary [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ラ イ ブ ラ リ のパ ス ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル
ド カー ド 式を使用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行
で き ます。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべての共有 ラ イ ブ ラ リ か ら シ ン ボル
が ロ ー ド さ れます。
例
例 2-132 sharedlibrary
sharedlibrary
sharedlibrary m*
# すべての共有ラ イ ブ ラ リ か ら シンボルを ロー ド
# m で始ま るパスのシンボルを ロー ド
# (set wildcard-style=glob の場合)
sharedlibrary .*my_lib[0-9]+ # my_lib で終わるパスのシンボルを ロー ド
# 数値が続 く (set wildcard-style=regex の場合に使用)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info sharedlibrary (2-109 ページ)
•
nosharedlibrary (2-140 ページ)
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-193
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.139 shell
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ グセ ッ シ ョ ン内でシ ェ ル コ マ ン ド を実行 し ます。 コ
マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ で起動 さ れ ます。 pwd を使用す る と 、 現在の作業
デ ィ レ ク ト リ を表示で き ます。
構文
shell cmd
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
cmd
コ マ ン ド と それに関連す る 引数を指定 し ます。
例
例 2-133 shell
shell dir
# Windows で、 現在のデ ィ レ ク ト リ のフ ァ イルを リ ス ト
shell cat my_script.ds # Linux で、 my_script.ds フ ァ イルの内容を リ ス ト
関連項目
•
cd (2-49 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
pwd (2-146 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-194
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.140 show
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
構文
show
例
例 2-134 show
show
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# 現在のデバ ッ ガ設定を表示
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-195
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.141 show architecture
こ の コ マ ン ド は、 現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
構文
show architecture
例
例 2-135 show architecture
show architecture
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# 現在の ターゲ ッ ト アーキテ ク チャ を表示
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Non-Confidential
2-196
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.142 show arm
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 、 現在の命令セ ッ ト 設定を表示 し ます。
構文
show arm option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
force-mode
現在の強制モー ド 動作を表示 し ます。
fallback-mode
現在の フ ォ ールバ ッ ク モー ド 動作を表示 し ます。
例
例 2-136 show arm
show arm
show arm force-mode
# 現在の命令セ ッ ト 設定を表示
# 現在の強制モー ド 設定を表示
関連項目
•
info inst-sets (2-99 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set arm (2-163 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-197
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.143 show auto-solib-add
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set auto-solib-add コ マ ン ド を使用 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
show auto-solib-add
例
例 2-137 show auto-solib-add
show auto-solib-add
# 共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルの ロー ド に関する
# 現在の自動設定を表示
関連項目
•
set auto-solib-add (2-165 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-198
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.144 show backtrace
こ の コ マ ン ド は、 info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。 こ れ ら の
設定を変更す る には、 set backtrace コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show backtrace option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
limit
コ ール ス タ ッ ク を リ ス ト す る 際の現在の上限を表示
例
例 2-138 show backtrace
show backtrace limit
# 現在のコールス タ ッ ク の上限を表示
関連項目
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set backtrace (2-166 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-199
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.145 show blocking-run-control
こ の コ マ ン ド は、 ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を定義す る 、 現在の実行制御設定
を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set blocking-run-control コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show blocking-run-control
例
例 2-139 show blocking-run-control
show blocking-run-control
# 現在の実行制御設定を表示し ます。
関連項目
•
set blocking-run-control (2-167 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-200
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.146 show breakpoint
こ の コ マ ン ド は、 現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。 こ れ ら の設定を変更す る には、 set breakpoint コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show breakpoint option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
auto-hw
自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択の設定を表示 し ます。 break コ マ ン ド
を使用す る と 、 自動的に使用 さ れ る ブ レー ク ポ イ ン ト の タ イ
プが こ のオプシ ョ ンに応 じ て決定 さ れます。
skipmode
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス キ ッ プモー ド 設定
を表示 し ます。
例
例 2-140 show breakpoint
show breakpoint auto-hw # 自動ブレーク ポ イ ン ト 選択の設定を表示
show breakpoint skipmode # ブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト のス キ ッ プモー ド の設定を表示
関連項目
•
set breakpoint (2-168 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-201
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.147 show case-insensitive-source-matching
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの フ ァ イ ルマ ッ チン グ操作の大文字 と 小文字を区別す る
現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set case-insensitive-source-matching コ マ ン
ド を使用 し ます。
構文
show case-insensitive-source-matching
例
例 2-141 show case-insensitive-source-matching
show case-insensitive-source-matching
# 大文字 と 小文字を区別する現在の設定を表示
関連項目
•
set case-insensitive-source-matching (2-169 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
show escapes-in-filenames (2-209 ページ)
•
show wildcard-style (2-223 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-202
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.148 show debug-agent
こ の コ マ ン ド は、 DSTREAM/RVI 接続用の起動 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー
タ の現在値を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set debug-agent コ マ ン ド を使用 し ま
す。
構文
show debug-agent [option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
指定 し たパ ラ メ ー タ の現在の設定を表示 し ます。
option
例
例 2-142 show debug-agent
show debug-agent
# すべての現在のデバ ッ グエージ ェ ン ト コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンパラ メ ータ を表示
関連項目
•
set debug-agent (2-170 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-203
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.149 show debug-from
こ の コ マ ン ド は、 start コ マ ン ド で、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ れ る
式の現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set debug-from コ マ ン ド を使用
し ます。
構文
show debug-from
例
例 2-143 show debug-from
show debug-from
# start コ マン ド に よ って使用される現在の式を表示
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
start (2-226 ページ)
•
set debug-from (2-171 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-204
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.150show directories
こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ためのデ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ま
す。 こ の一覧を変更す る には、 directory コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show directories
例
例 2-144 show directories
show directories
# 検索パスの一覧を表示
関連項目
•
directory (2-60 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-205
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.151 show dtsl-options
こ の コ マ ン ド は、 DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ の現在値を表示 し
ます。 こ の設定を変更す る には、 set dtsl-options コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show dtsl-options [option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
指定 し たパ ラ メ ー タ の現在の設定を表示 し ます。
option
例
例 2-145 show dtsl-options
show dtsl-options
# すべての DTSL コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンパラ メ ータ を表示
関連項目
•
set dtsl-options (2-173 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-206
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.152 show endian
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る 現在のバ イ ト 順序設定を表示 し ます。
こ の設定を変更す る には、 set endian コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show endian
例
例 2-146 show endian
show endian
# 現在のバイ ト 順序設定を表示
関連項目
•
set endian (2-174 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-207
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.153 show escape-strings
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン に文字列の特殊文字を ど の よ う に出力す
る か を制御す る ための現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set
escape-strings コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show escape-strings
例
例 2-147 show escape-strings
show escape-strings
# 文字列での特殊文字の出力を
# 制御する現在の設定を表示
関連項目
•
set escape-strings (2-175 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-208
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.154 show escapes-in-filenames
こ の コ マ ン ド は、 パ ス での特殊文字の使用を制御す る ための現在の設定を表示 し ま
す。 こ の設定を変更す る には、 set escapes-in-filenames コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show escapes-in-filenames
例
例 2-148 show escapes-in-filenames
show escapes-in-filenames
# パスでの特殊文字の使用を
# 制御する ための現在の設定を表示
関連項目
•
set escapes-in-filenames (2-176 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-209
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.155 show listsize
こ の コ マ ン ド は、 list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース行の数を表示 し ます。 表示
サ イ ズ を変更す る には、 set listsize コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show listsize
例
例 2-149 show listsize
show listsize
# list コ マン ド の表示サイ ズを表示
関連項目
•
list (2-120 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set listsize (2-177 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-210
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.156 show os
こ の コ マ ン ド は、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御す る ための現在の設
定を表示 し ます。 こ れ ら の設定を変更す る には、 set os コ マ ン ド を使用 し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 OS 認識接続を確立 し てお く 必要があ り ます。
構文
show os option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
log-capture
OS の ロ グ メ ッ セージのキ ャ プチ ャ と 出力を制御す る
現在の設定を表示 し ます。
enabled
OS サポー ト を制御す る ための現在の設定を表示
例
例 2-150 show os
show os log-capture
show os enabled
# OS ロ グキ ャプチャ を制御する ための設定を表示
# OS 対応の設定を表示
関連項目
•
info os-log (2-103 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
info os-modules (2-104 ページ)
•
info os-version (2-105 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
set os (2-178 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-211
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.157 show print
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。 こ れ ら の設定を変更す
る には、 set print コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show print option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
library-not-found-warnings
"unable to find library..." メ ッ セージの出力設定を表示 し ます。
full-source-path
source paths in メ ッ セージの出力設定を表示 し ます。
stop-info
タ ーゲ ッ ト 停止時の イ ベン ト メ ッ セージの出力設定を表示 し
ます。
current-vmid
タ ーゲ ッ ト 停止時の VMID メ ッ セージの出力設定を表示 し ま
す。
double-format
printf() 形式の double 値を制御す る 出力設定を表示 し ます。
float-format
printf() 形式の浮動小数点値を制御す る 出力設定を表示 し ます。
例
例 2-151 show print
show print library-not-found-warnings # ラ イ ブ ラ リ が見つか ら ない場合の メ ッ セージの
# 出力設定を表示
show print full-source-path
# メ ッ セージの ソースパスの
# 出力設定を表示
関連項目
•
set print (2-180 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-212
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.158 show semihosting
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの現在のセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を表示 し ます。 こ れ ら の
設定を変更す る には、 set semihosting コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show semihosting option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
args
アプ リ ケーシ ョ ンの main() 関数に渡 さ れ る コ マ ン ド ラ
イ ン引数を表示 し ます。
enabled
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ対応の設定を表示 し ます。
file-base
file-base デ ィ レ ク ト リ の設定を表示 し ます。
stdin
stdin 設定を表示 し ます。
stdout
stdout 設定を表示 し ます。
stderr
stderr 設定を表示 し ます。
top-of-memory
メ モ リ の先頭のア ド レ ス を表示 し ます。
stack-base
ス タ ッ ク ベース のア ド レ ス を表示 し ます。
stack-limit
ス タ ッ ク リ ミ ッ ト のア ド レ ス を表示 し ます。
heap-base
ヒ ープベース のア ド レ ス を表示 し ます。
heap-limit
ヒ ープ リ ミ ッ ト のア ド レ ス を表示 し ます。
vector
セ ミ ホ ス テ ィ ン グブ レー ク ポ イ ン ト を使用 し てい る
場合はア ド レ ス が表示 さ れ ます。 それ以外の場合は、
ベ ク タ が使用 さ れてい る こ と を示す メ ッ セージが表
示 さ れ ます。
例
例 2-152 show semihosting
show semihosting args
# コ マン ド ラ イ ン引数を表示
show semihosting enabled
# セ ミ ホ ス テ ィ ング対応の設定を表示
show semihosting top-of-memory # メ モ リ の先頭のア ド レ ス を表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-213
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
set semihosting (2-182 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-214
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.159 show solib-absolute-prefix
show solib-absolute-prefix は show sysroot のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)」 を参照 し て
下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-215
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.160 show solib-search-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ の検索時に使用す る 、 現在の検索パ ス
を表示 し ます。 set sysroot コ マ ン ド を使用 し て ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン上のシ ス テ ム
ルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定で き ます。 ま た set solib-search-path コ マ ン ド を使用 し て追加の
デ ィ レ ク ト リ を指定す る こ と も で き ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
show solib-search-path
例
例 2-153 show solib-search-path
show solib-search-path
# 共有ラ イ ブ ラ リ の検索パス を表示
関連項目
•
set solib-search-path (2-185 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-220 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-216
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.161 show step-mode
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。 こ の設定を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show step-mode
例
例 2-154 show step-mode
show step-mode
# 現在のス テ ッ プ設定を表示 (デバ ッ グ情報のない関数)
関連項目
•
set step-mode (2-186 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
step (2-228 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-217
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.162 show stop-on-solib-events
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set
stop-on-solib-events コ マ ン ド を使用 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
show stop-on-solib-events
例
例 2-155 show stop-on-solib-events
show stop-on-solib-events # 共有ラ イ ブ ラ リ イベン ト の停止設定を表示
関連項目
•
set stop-on-solib-events (2-187 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-218
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.163 show substitute-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルを検索す る 際に使用す る 、 現在の検索
パ ス の代入規則を表示 し ます。 こ れ ら の代入規則を変更す る には、 set substitute-path コ マ
ン ド を使用 し ます。
構文
show substitute-path
例
例 2-156 show substitute-path
show substitute-path
# すべての代入規則を表示
関連項目
•
directory (2-60 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set substitute-path (2-188 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-219
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.164 show sysroot, show solib-absolute-prefix
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る 際に使用す る 、
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。 ホ ス ト ワ ー ク ス テーシ ョ ンのシ ス テ ム
ルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定す る には、 set sysroot コ マ ン ド を使用 し ます。
デバ ッ ガは こ のデ ィ レ ク ト リ を使用 し て、 タ ーゲ ッ ト 共有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ
バージ ョ ンの コ ピーを検索 し ます。 ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン のシ ス テ ムルー ト に、
タ ーゲ ッ ト ルー ト フ ァ イ ルシ ス テ ム にあ る ラ イ ブ ラ リ の正確な表現が含まれてい る
必要があ り ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し てデ
バ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ ト に接
続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れます。
構文
show sysroot
show solib-absolute-prefix
例
例 2-157 show sysroot, show solib-absolute-prefix
show sysroot
# シス テムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示
関連項目
•
set solib-search-path (2-185 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-189 ページ)
•
show solib-search-path (2-216 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-220
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.165 show trust-ro-sections-for-opcodes
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト 自体か ら ではな く 、 ホ ス ト ワー ク ス テー
シ ョ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読み出せ る か ど う
か を制御す る 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
構文
show trust-ro-sections-for-opcodes
例
例 2-158 show trust-ro-sections-for-opcodes
show trust-ro-sections-for-opcodes # trust-ro-sections-for-opcodes 設定を表示
関連項目
•
set trust-ro-sections-for-opcodes (2-190 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-221
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.166 show version
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
構文
show version
例
例 2-159 show version
show version
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# デバ ッ ガのバージ ョ ン番号を表示
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-222
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.167 show wildcard-style
こ の コ マ ン ド は、 パ タ ーン マ ッ チン グに使用 さ れてい る 現在の ワ イ ル ド カー ド ス タ
イ ルを表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set wildcard-style コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show wildcard-style
例
例 2-160 show wildcard-style
show wildcard-style
# 現在のワ イル ド カー ド ス タ イルを表示
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-5 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
set wildcard-style (2-192 ページ)
•
info classes (2-92 ページ)
•
info functions (2-97 ページ)
•
info variables (2-116 ページ)
•
sharedlibrary (2-193 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-223
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.168 silence
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を無効に し ます。
構文
silence [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ
レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ま
す。
number
number を指定 し ない場合は、 すべての停止 メ ッ セージが無効にな り ます。
例
例 2-161 silence
silence 2
silence $
# ブレーク ポ イ ン ト 2 の停止 メ ッ セージの出力を無効に し ます。
# 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る ブレーク ポ イ ン ト に適用
関連項目
•
set print (2-180 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
unsilence (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-224
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.169 source
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 タ ーゲ ッ ト の制御 と デバ ッ グのための ス ク リ プ ト フ ァ
イ ルが ロ ー ド さ れ、 実行 さ れます。
以下の種類の ス ク リ プ ト が使用で き ます。
DS-5
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド 。
CMM
CMM は一部のサー ド パーテ ィ 製デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る
ス ク リ プ ト 言語です。 DS-5 は、 CMM 形式の コ マ ン ド については、 一部
の タ ーゲ ッ ト の初期化ス ク リ プ ト を実行す る のに十分な、 ご く 一部の コ
マ ン ド のみをサポー ト し てい ます。
Jython
Jython は、 Java で実装 さ れた Python ス ク リ プ ト 言語です。 こ れに よ っ
て、 デー タ 型、 条件付 き 実行、 ループ、 お よ び、 関数、 ク ラ ス、 モ
ジ ュ ールへの コ ー ド の構成が包括的にサポー ト さ れ る だけでな く 、 標準
的な Jython ラ イ ブ ラ リ へのア ク セ ス も 可能にな り ます。 Jython は、 よ り
大 き な ス ク リ プ ト や複雑な ス ク リ プ ト を実行す る 場合に最適な言語で
す。
構文
source [/v] filename [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
v
詳細な出力を指定 し ます。 ス ク リ プ ト の各 コ マ ン ド は、 デバ ッ グ出力に
よ っ て イ ン タ ー リ ーブ さ れてい ます。
filename
ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを指定 し ます。 ス ク リ プ ト の種類を区別す る ため、
以下の拡張子を使用 し ます。
args
.ds
DS-5 ス ク リ プ ト の場合
.cmm、 .t32
CMM ス ク リ プ ト の場合
.py
Jython ス ク リ プ ト の場合
ゼ ロ 、 ま たは ス ク リ プ ト に渡 さ れ る 複数の引数 (Jython ス ク リ プ ト でサ
ポー ト さ れてい る 引数のみ)。
例
例 2-162 source
source myScripts\myFile.ds
# myFile.ds か ら DS-5 デバ ッ ガ コ マン ド を実行
source myScripts\myFile.cmm # myFile.cmm か ら CMM 形式のコ マン ド を実行
source myScripts\myFile.t32 # myFile.t232 か ら CMM 形式のコ マン ド を実行
source /v myFile.ds
# myFile.ds か ら DS-5 デバ ッ ガ コ マン ド を実行し、
# デバ ッ ガ出力によ って イ ン ター リ ーブ された コ マン ド を表示
source myScripts\myFile.py
# フ ァ イル myFile.py か ら Jython ス ク リ プ ト を実行
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-225
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.170 start
こ の コ マ ン ド は、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 デバ ッ ガの run コ マ ン ド を
呼び出 し た後、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。 デフ ォ ル ト で、 テ ン ポ
ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス に設定 さ れます。 ブ レー
ク ポ イ ン ト の位置を変更す る には、 set debug-from コ マ ン ド を使用 し ます。 ブ レー ク ポ イ
ン ト の位置が見つか ら ない場合は、 イ メ ージエ ン ト リ ポ イ ン ト にブ レー ク ポ イ ン ト
が設定 さ れます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、 $ ま た
は $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
start [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
args
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ン の main() 関数に渡 さ れ る コ マ
ン ド ラ イ ン引数を指定 し ます。 イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に argv[0]
に渡 さ れ る ので、 必ず し も 引数 と し て渡す必要はあ り ません。
例
例 2-163 start
start
# テンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト まで、
# ターゲ ッ ト の実行を開始
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
file, symbol-file (2-76 ページ)
•
load (2-122 ページ)
•
loadfile (2-123 ページ)
•
run (2-158 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
set debug-from (2-171 ページ)
•
set semihosting (2-182 ページ)
•
show debug-from (2-204 ページ)
•
show semihosting (2-213 ページ)
•
wait (2-243 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-226
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.171 stdin
こ の コ マ ン ド は、 セ ミ ホ ス テ ッ ド アプ リ ケーシ ョ ン を使用 し 、 コ マ ン ド ラ イ ン コ ン
ソ ールで イ ン タ ラ ク テ ィ ブにデバ ッ ガ を使用す る 場合のみ使用 さ れ ます。
注
デバ ッ ガ を Eclipse 内で使用す る 場合、 ま たは telnet セ ッ シ ョ ン を使用 し て アプ リ
ケーシ ョ ン と 直接や り 取 り す る 場合、 こ の コ マ ン ド は必要あ り ません。
構文
stdin [input]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
input
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て要求 さ れ る セ ミ ホ ス テ ィ ン グ入力を指
定 し ます。 こ の入力は、 デバ ッ ガに対 し て入力の終わ り を示す \n が末尾
に付 き ます。
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て入力を要求 さ れ る 前に使用す る
こ と がで き ます。 すべての入力は要求 さ れ る ま でデバ ッ ガに よ っ てバ ッ フ ァ さ れ、
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作が終了す る と 破棄 さ れ ます。
例
例 2-164 stdin
stdin 10000\n
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# 数値 10000 をアプ リ ケーシ ョ ンに渡し ます。
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Non-Confidential
2-227
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.172 step
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数呼び出 し の ス テ ッ プ実行を含め、 アプ リ ケーシ ョ ン
を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース行の最初の命令で停止 し ます。 こ の コ
マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ ルす る 必要があ り ま
す。
こ の コ マ ン ド の動作を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
step [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少な
く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-165 step
step
step 5
# ソース行を 1 行実行
# ソース行を 5 行実行
関連項目
•
reverse-step (2-155 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
finish (2-78 ページ)
•
next (2-137 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
set step-mode (2-186 ページ)
•
show step-mode (2-217 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-228
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.173 stepi
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を命令レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 すべての関数
呼び出 し も ス テ ッ プ実行 し ます。
構文
stepi [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る 命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く て
も 、 実行が即座に停止 さ れます。
例
例 2-166 stepi
stepi
stepi 5
# 1 つの命令を実行
# 5 つの命令を実行
関連項目
•
reverse-stepi (2-156 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
next (2-137 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
steps (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-229
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.174 steps
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数呼び出 し の ス テ ッ プ実行を含め (例えば、 for() ループ
内の ス テー ト メ ン ト )、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ー
ス ス テー ト メ ン ト の最初の命令で停止 し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー
ド をデバ ッ グ情報付 き で コ ンパ イ ルす る 必要があ り ます。
こ の コ マ ン ド の動作を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
steps [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース ス テー ト メ ン ト の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース ス テー ト メ ン
ト 数 よ り 少な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-167 steps
steps
steps 5
# 1 つの ソース ス テー ト メ ン ト を実行
# 5 つの ソース ステー ト メ ン ト を実行
関連項目
•
finish (2-78 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
next (2-137 ページ)
•
nexti (2-138 ページ)
•
nexts (2-139 ページ)
•
set step-mode (2-186 ページ)
•
show step-mode (2-217 ページ)
•
step (2-228 ページ)
•
stepi (2-229 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-230
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.175 stop
stop は interrupt のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「interrupt, stop (2-119 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-231
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.176 symbol-file
symbol-file は file のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「file, symbol-file (2-76 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-232
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.177 tbreak
こ の コ マ ン ド は特定の位置に実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 その後ブ レー ク ポ イ
ン ト に達 し た と き にそれを削除 し ます。 ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使用 し て、 条件式
が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト を指定す る こ と
も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト ま たはカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ま
す。
こ の コ マ ン ド を使用す る 場合、 set breakpoint に よ っ て自動ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を制
御で き ます。
構文
tbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を使
用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ レー
ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-233
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-168 tbreak
tbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件付き ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
advance (2-36 ページ)
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
•
thbreak (2-235 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-234
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.178 thbreak
こ の コ マ ン ド は特定の位置にハー ド ウ ェ ア実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 その後
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き にそれを削除 し ます。 ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使用
し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト を
指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の数は、 通常、 制限があ り ます。 使用可能なハー ド
ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト をすべて使用 し て し ま っ た場合、 使用 し ないハー ド ウ ェ ア
ブ レー ク ポ イ ン ト を削除す る か無効化 し ます。
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト ま たはカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ま
す。
構文
thbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [vmid vmid] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を使
用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ レー
ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 次の命令にハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-235
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-169 thbreak
thbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件付きブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (2-41 ページ)
•
break-script (2-43 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clear (2-50 ページ)
•
condition (2-53 ページ)
•
delete breakpoints (2-57 ページ)
•
disable breakpoints (2-61 ページ)
•
enable breakpoints (2-71 ページ)
•
hbreak (2-82 ページ)
•
ignore (2-86 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
resolve (2-150 ページ)
•
tbreak (2-233 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-236
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.179 thread, core
こ の コ マ ン ド は、 以下の情報を表示 し ます。
•
デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 一意の id 番号
•
•
ス レ ッ ド 状態ま たはプ ロ セ ッ サ状態 (停止済みや実行中な ど)
現在の ス タ ッ ク フ レーム (関数名お よ び ソ ース行番号な ど)
構文
thread [id]
core [id]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
一意の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ番号を指定 し ます。 id を指定 し ない場
合、 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サが表示 さ れます。 id 番号を表示す
る には、 info cores、 info processes、 ま たは info threads を使用 し ます。
id
id を指定 し た場合、 デバ ッ ガは情報を表示す る 前に、 制御を その ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サに切 り 替え ます。 レ ジ ス タ お よ び コ ール ス タ ッ ク は、 特定の ス レ ッ ド ま たは
プ ロ セ ッ サに関連付け ら れてい ます。 そのため、 コ ン テ キ ス ト を切 り 替え る と 、 レ
ジ ス タ や コ ール ス タ ッ ク も 、 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに属す る レ ジ ス タ や
コ ール ス タ ッ ク に切 り 替え ら れ ます。
例
例 2-170 thread, core
thread 699
core 2
# 現在のス レ ッ ド を番号 699 に設定
# 現在のプ ロ セ ッ サを番号 2 に設定
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
info cores (2-93 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
thread apply, core apply (2-238 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-237
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.180 thread apply, core apply
こ の コ マ ン ド は、 特定の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り
替え て DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
エ ラ ーが発生 し た場合、 デバ ッ ガは コ マ ン ド の処理を停止 し 、 再び元の状態に切 り
替え ます。
構文
thread apply {all|id} command
core apply {all|id} command
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
all
すべての ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ を指定 し ます。
id
一意の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ番号を指定 し ます。 id 番号を表示す る
には、 info cores、 info processes、 ま たは info threads を使用 し ます。
command
実行す る DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を指定 し ます。
all を指定 し た場合、 その後、 切 り 替え る 前に各ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サで コ マ ン
ド が実行 さ れ ます。
例
例 2-171 thread apply, core apply
thread apply all print /x $pc
# PC レジ ス タ (16 進数) ですべてのス レ ッ ド を順に切 り 替えて
# ア ド レ ス を出力
関連項目
•
break (2-41 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
•
info cores (2-93 ページ)
•
info processes (2-106 ページ)
•
info threads (2-115 ページ)
•
thread, core (2-237 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-238
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.181 unset
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガ設定を変更 し ます。
構文
unset option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
substitute-path [path]
代入 さ れたすべての ソ ース パ ス を削除 し ます。 path を
指定 し た場合、 path の代入のみが削除 さ れます。
semihosting heap-base
ヒ ープのベース ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting heap-limit
ヒ ープの終了ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting stack-base
ス タ ッ ク のベース ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting stack-limit
ス タ ッ ク の終了ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting top-of-memory
メ モ リ の先頭を削除 し ます。
例
例 2-172 unset
unset substitute-path
# すべての代入パス を削除
関連項目
•
set semihosting (2-182 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
set substitute-path (2-188 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-239
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.182 unsilence
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ます。
構文
unsilence [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ
レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ま
す。
number
number を指定 し ない場合は、 すべての停止 メ ッ セージが有効にな り ます。
例
例 2-173 unsilence
unsilence 2
unsilence $
# ブレーク ポ イ ン ト 2 の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ます。
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト に適用
関連項目
•
set print (2-180 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
silence (2-224 ページ)
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Non-Confidential
2-240
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.183 up
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を最初の フ レームの
方向に上に移動 し ます。 ま た、 指定 さ れた フ レームの関数名 と ソ ース行番号を表示
し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
up [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-174 up
up
up 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム上に移動し、 情報を表示
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム上に移動し、 情報を表示
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
finish (2-78 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up-silently (2-242 ページ)
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Non-Confidential
2-241
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.184 up-silently
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を最初の フ レームの
方向に上に移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
up-silently [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
offset
例
例 2-175 up-silently
up-silently
up-silently 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム上に移動
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム上に移動
関連項目
•
down (2-67 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
down-silently (2-68 ページ)
•
info frame (2-96 ページ)
•
info all-registers (2-88 ページ)
•
info registers (2-107 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-112 ページ)
•
finish (2-78 ページ)
•
frame (2-80 ページ)
•
select-frame (2-161 ページ)
•
up (2-241 ページ)
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Non-Confidential
2-242
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.185 wait
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト が停止す る ま で待機す る よ う にデバ ッ ガに指示 し ます。
例えば、 アプ リ ケーシ ョ ン が完了す る か、 ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る と き 。 タ イ ム
ア ウ ト 値に達 し た場合に タ イ ム ア ウ ト パ ラ メ ー タ がエ ラ ーを生成す る よ う に指定す
る こ と をお勧め し ます。
構文
wait time-out[ms | s]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
time-out
時間の長 さ を指定 し ます。
ms
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 2-176 wait
wait 1000
wait 0.5s
# 待機するか 1 秒後にタ イ ムア ウ ト
# 待機するか 0.5 秒後に タ イ ムア ウ ト
関連項目
•
continue (2-54 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
run (2-158 ページ)
•
start (2-226 ページ)
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2-243
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.186 watch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス の メ モ リ で書 き 込みが行われ る と 、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 こ
こ で、 n は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数
を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合、
$ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用す る ハー ド
ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト にのみ設定で き ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
watch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-177 watch
watch myVar1
watch *0x80D4
# myVar1 に書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
awatch (2-38 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-46 ページ)
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Non-Confidential
2-244
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break-stop-on-vmid (2-48 ページ)
•
clearwatch (2-52 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities (2-90 ページ)
•
rwatch (2-159 ページ)
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Non-Confidential
2-245
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.187 whatis
こ の コ マ ン ド は、 式のデー タ 型を表示 し ます。
構文
whatis [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 最後の式が繰 り 返 さ
れ ます。
注
こ の コ マ ン ド は、 式を実行 し ません。
例
例 2-178 whatis
whatis 4+4
whatis myVar
# 式の結果のデータ型を表示
# 変数 (myVar) のデータ型を表示
関連項目
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
式の使用 (2-4 ページ)
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Non-Confidential
2-246
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.188 where
where は、 info stack のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 「info stack, backtrace, where (2-112 ページ)」 を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-247
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.189 while
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行す る 条件ループ付 き ス ク リ プ
ト を作成で き ます。
構文
while condition
...
optional_commands
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
condition
条件式を指定 し ます。 while ス テー ト メ ン ト の後に、 condition が true と 評価
さ れ る 限 り 繰 り 返 し 実行 さ れ る 1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し ま
す。
optional_commands
ループの動作を変更す る ために、 while ス テー ト メ ン ト の内側で も 使用で
き る オプシ ョ ンの コ マ ン ド を指定 し ます。
loop_break
ループ を終了 し ます。
loop_continue
残 り の コ マ ン ド を ス キ ッ プ し 、 ループの最初に戻 り
ます。
デバ ッ ガ コ マ ン ド を それぞれ新 し い行に入力 し 、 end コ マ ン ド を使用 し て こ の while コ
マ ン ド を終了 し ます。
例
例 2-179 while
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた while ループを定義
# myVar はアプ リ ケーシ ョ ン コー ド の変数
while myVar<10
step
wait
x
set myVar++
end
関連項目
•
define (2-56 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
document (2-66 ページ)
•
end (2-74 ページ)
•
if (2-85 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
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Non-Confidential
2-248
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.190 x
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
構文
x [/flag]… [address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
count
表示す る 値の番数を指定 し ます。 指定 し ない場合、 デ
フ ォ ル ト は 1 です。
メ モ リ サイズ :
b
1 バイ ト
h
2 バイ ト
w
4 バ イ ト (デフ ォ ル ト )
g
8 バイ ト
出力形式 :
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
i
アセ ン ブ ラ 命令
注
出力形式を指定 し ない場合、 初期のデフ ォ ル ト は x です。 ただ し 、
出力形式オプシ ョ ン を使用す る 別の コ マ ン ド を使用 し た こ と があ
る 場合は、 それ と 同 じ 形式が維持 さ れ ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン ボル名、 ま た
はア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 address を指定 し ない場合、
デフ ォ ル ト 値が使用 さ れます。 メ モ リ にア ク セ スす る コ マ ン ド の
中には、 こ のデフ ォ ル ト 値を設定で き る コ マ ン ド も あ り ます。 例
えば、 x、 print、 output、 お よ び info breakpoints な ど です。
注
こ の コ マ ン ド は、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数を最後にア ク セ ス さ
れた ア ド レ ス位置に設定 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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2-249
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-180 x
x 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 にあ る メ モ リ を表示
x/3wx 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 (16 進数) か ら 3 ワー ド 分の メ モ リ を表示
x/4b $SP # SP レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 4 バイ ト 分の メ モ リ を表示
x/4i $PC # PC レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 4 つの命令を表示
x /h 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 か らハーフ ワー ド を読み出し
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
disassemble (2-64 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-89 ページ)
•
memory set (2-132 ページ)
•
memory set_typed (2-134 ページ)
•
output (2-141 ページ)
•
print, inspect (2-144 ページ)
•
set arm (2-163 ページ)
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2-250
第3章
デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る CMM 形式の コ
マン ド
以下の各 ト ピ ッ ク では、 CMM 形式 コ マ ン ド について説明 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 (3-2 ページ)
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (グループ別) (3-4 ページ)
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) (3-7 ページ)
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3-1
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.1
CMM 形式の コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法
CMM 形式の コ マ ン ド については、 タ ーゲ ッ ト の初期化ス ク リ プ ト を実行す る のに十
分な、 ご く 一部の コ マ ン ド のみがサポー ト さ れてい ます。 CMM は一部のサー ド パー
テ ィ 製デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る ス ク リ プ ト 言語です。
注
デバ ッ グ を十分にサポー ト す る には、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の使用をお勧め し ます。
詳細については、 第 2 章 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を参照 し て下 さ い。
CMM 形式の コ マ ン ド の構文
多 く の コ マ ン ド では、 以下の構文を使用 し て引数 と フ ラ グ を指定で き ま
す。
command [argument] [/flag]…
フ ラ グはオプシ ョ ン の ス イ ッ チ と し て機能 し ます。 フ ラ グの指定には、
ス ラ ッ シ ュ 文字を使用 し ます。 コ マ ン ド が フ ラ グ を サポー ト す る 場合、
フ ラ グについては コ マ ン ド 構文の説明の中で記載 し ます。
注
コ マ ン ド では大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。 下線は略語を示 し ま
す。
CMM 形式の コ マ ン ド の使用方法
デバ ッ ガの コ マ ン ド は以下の構文規則に準拠 し てい る 必要があ り ます。
•
1 つの コ マ ン ド ラ イ ン には、 1 つのデバ ッ ガ コ マ ン ド のみを指定で
き ます。
•
シ ン ボルを参照す る 場合は、 大文字小文字の別が ソ ース コ ー ド と
一致 し てい る 必要があ り ます。
CMM 形式の コ マ ン ド を実行す る には、 CMM 形式の コ マ ン ド を含むデ
バ ッ ガ ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを作成 し て、 DS-5 デバ ッ ガの source コ マ ン
ド を使用 し て ス ク リ プ ト を実行す る 必要があ り ます。
コ マ ン ド の多 く は、 略語に よ る 入力が可能です。 例えば、 break.set は
b.s と 短縮す る こ と がで き ます。 各 コ マ ン ド の構文の定義では、 例えば、
break.set の よ う に、 下線に よ っ て略語を示 し ます。
各 コ マ ン ド の構文の定義では、 以下の表記規則を使用 し ます。
•
角括弧 [...] は、 オプシ ョ ン のパ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
中括弧 {...} は、 必須パ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
垂直のパ イ プ (|) は、 いずれか 1 つを選択す る 必要があ る 複数の
パ ラ メ ー タ を示 し ます。
繰 り 返 し 指定で き る パ ラ メ ー タ は、 省略記号 (...) で示 し ます。
•
角括弧、 中括弧、 垂直のパ イ プは入力 し ないで く だ さ い。 斜体で示すパ
ラ メ ー タ は、 実際の値に置 き 換え て く だ さ い。 複数のパ ラ メ ー タ を指定
す る 場合、 各 コ マ ン ド に対 し 、 構文の定義で示 し た区切 り 文字を使用 し
ます。 パ ラ メ ー タ 名に スペース が含まれてい る 場合は、 そのパ ラ メ ー タ
名を二重引用符で囲みます。
コ マ ン ド の行末ま たは別の行に、 説明のための コ メ ン ト を入力す る こ と
がで き ます。 コ メ ン ト は、 // 文字ま たは ; 文字を使用 し て示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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3-2
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.1.1
式の使用
一部の コ マ ン ド では、 式を指定す る こ と がで き ます。 式の中で関数に似た表記を使
用 し て、 レ ジ ス タ お よ び変数の内容にア ク セ スす る こ と がで き ます。 以下に例を示
し ます。
print "The result of my expression is:" v.value(myVar)+4+r(R0)
こ こ で、 v.value() は変数の内容にア ク セ スす る ために、 r() は レ ジ ス タ の内容にア ク
セ スす る ために使用す る こ と がで き ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-3
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.2
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (グループ別)
以下に、 サポー ト さ れてい る CMM 形式の コ マ ン ド を特定の タ ス ク ご と にグループ化
し て示 し ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト の制御
•
•
デー タ お よ び表示の制御
•
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ の制御 (3-5 ページ)
•
•
•
•
3.2.1
タ ーゲ ッ ト 実行 と 接続の制御 (3-5 ページ)
コールス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。 (3-5 ページ)
デバ ッ ガお よ びプ ロ グ ラ ム情報の制御 (3-5 ページ)
支援 コ マ ン ド (3-6 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト の制御
コ マ ン ド の一覧 :
break.delete (3-9 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
break.disable (3-10 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を無効に し ます。
break.enable (3-11 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を有効に し ます。
break.set (3-12 ページ)
特定のア ド レ ス にブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.2
デー タ お よ び表示の制御
コ マ ン ド の一覧 :
data.dump (3-13 ページ)
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲にあ る デー タ を表示 し ます。
data.set (3-16 ページ)
デー タ を メ モ リ に書 き 込みます。
print (3-19 ページ)
式の出力を表示 し ます。
register.set (3-20 ページ)
レ ジ ス タ の値を設定 し ます。
var.global (3-24 ページ)
すべてのグ ロ ーバル変数を表示 し ます。
var.local (3-25 ページ)
すべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
3-4
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
var.print (3-27 ページ)
式の出力を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.3
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ の制御
コ マ ン ド の一覧 :
data.load.binary (3-14 ページ)
バ イ ナ リ イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
data.load.elf (3-15 ページ)
ELF イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.4
タ ーゲ ッ ト 実行 と 接続の制御
コ マ ン ド の一覧 :
break (3-8 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を停止 し ます。
go (3-17 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を開始 し ます。
system.down (3-21 ページ)
タ ーゲ ッ ト か ら デバ ッ ガ を切断 し ます。
system.up (3-22 ページ)
指定 し た タ ーゲ ッ ト に接続 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.5
コ ール ス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。
コ マ ン ド の一覧 :
var.frame (3-23 ページ)
ス タ ッ ク フ レーム を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.6
デバ ッ ガお よ びプ ロ グ ラ ム情報の制御
コ マ ン ド の一覧 :
var.new (3-26 ページ)
新 し い ス ク リ プ ト 変数を作成 し 、 ゼ ロ で初期化 し ます。
var.set (3-28 ページ)
既存の ス ク リ プ ト 変数の値を設定お よ び表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
3-5
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.2.7
支援 コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
help (3-18 ページ)
特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン ド のグループについてのヘルプ情報
を表示 し ます。
wait (3-29 ページ)
指定 し た時間にわた っ て、 ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-6
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順)
以下では、 CMM 形式の コ マ ン ド を アルフ ァ ベ ッ ト 順に示 し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break (3-8 ページ)
•
break.delete (3-9 ページ)
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
•
data.dump (3-13 ページ)
•
data.load.binary (3-14 ページ)
•
data.load.elf (3-15 ページ)
•
data.set (3-16 ページ)
•
go (3-17 ページ)
•
help (3-18 ページ)
•
print (3-19 ページ)
•
register.set (3-20 ページ)
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
•
var.frame (3-23 ページ)
•
var.global (3-24 ページ)
•
var.local (3-25 ページ)
•
var.new (3-26 ページ)
•
var.print (3-27 ページ)
•
var.set (3-28 ページ)
•
wait (3-29 ページ)
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3-7
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.1
break
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 実行を停止 し ます。
構文
break
例
例 3-1 break
break
; ターゲ ッ ト 実行を停止
関連項目
•
go (3-17 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
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Non-Confidential
3-8
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.2
break.delete
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
break.delete expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-2 break.delete
break.delete 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ るブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main ; main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ るブレーク ポ イ ン ト を削除
関連項目
•
break.disable (3-10 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-9
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.3
break.disable
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を無効に し ます。
構文
break.disable expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-3 break.disable
break.disable 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main ; main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-10
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.4
break.enable
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を有効に し ます。
構文
break.enable expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-4 break.enable
break.enable 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ る ブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main ; main() のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を有効化
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-11
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.5
break.set
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス に ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
構文
break.set expression [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
disable
ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し た直後に無効に し ます。
例
例 3-5 break.set
break.set 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main
; main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 ワー ド の位置にブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.enable (3-11 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-12
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.6
data.dump
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲にあ る デー タ を表示 し ます。
ア ド レ ス範囲を指定 し ない限 り 、 表示サ イ ズはデフ ォ ル ト で 0x20 バ イ ト のデー タ で
す。
構文
data.dump expression [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ
ス、 ア ド レ ス範囲、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 ア ド レ
ス範囲を指定す る には -- を使用 し 、 ア ド レ ス か ら のオ フ セ ッ ト を指定
す る には ++ を使用 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
byte
デー タ を 1 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
word
デー タ を 2 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
long
デー タ を 4 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
quad
デー タ を 8 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
width
列数を指定 し ます。
nohex
16 進形式の出力を抑制 し ます。
noascii
ASCII 出力を抑制 し ます。
le
デー タ を リ ト ルエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォーマ ッ ト し ます。
be
デー タ を ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォーマ ッ ト し ます。
エ ンデ ィ ア ン を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは ロ ー ド さ れた イ メ ージの開
始ア ド レ ス で情報を探 し 、 それが出来ない場合 リ ト ルエ ンデ ィ ア ン が使
用 さ れます。
例
例 3-6 data.dump
data.dump 0x8000
; ア ド レ ス 0x8000 か ら 0x20 バイ ト (デフ ォル ト ) を表示
data.dump 0x8000--0x8170 ; ア ド レ ス範囲 0x8000 ~ 0x8170 にあ るデータ を表示し ます。
data.dump r(PC)++0x100
; PC レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 0x100 バイ ト を表示し ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-13
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.7
data.load.binary
バ イ ナ リ イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
注
バ イ ナ リ イ メ ージ を ロ ー ド し て も 、 プ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ や現在 ロ ー ド さ れてい る シ
ン ボルは変更 さ れ ません。
構文
data.load.binary filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ フ ァ イ ルを指定 し ます。
expression
ロ ー ド ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン ボル名、 ま た
はア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は
0x0 です。
例
例 3-7 data.load.binary
data.load.binary "myFile.bin"
; ア ド レ ス 0x0 に イ メ ージを ロー ド し ます。
data.load.binary "../my directory/myFile.bin" ; ア ド レ ス 0x0 に イ メ ージを ロー ド し ます。
data.load.binary "myFile.bin" 0x8000
; ア ド レ ス 0x8000 に イ メ ージを ロー ド し ます。
関連項目
•
data.load.elf (3-15 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-14
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.8
data.load.elf
こ の コ マ ン ド は、 ARM Executable and Linkable Format (ELF) フ ァ イ ルを ロ ー ド し ま
す。 こ の形式は、 ARM ELF 仕様書に記載 さ れてお り 、 .axf と い う フ ァ イ ル拡張子を使
用 し ます。
注
ELF イ メ ージ を ロ ー ド す る と 、 プ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ が イ メ ージのエ ン ト リ ポ イ ン ト
(存在す る 場合) に設定 さ れます。
構文
data.load.elf filename [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ フ ァ イ ルを指定 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
nocode
コ ー ド お よ びデー タ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し ません。
nosymbol
シ ン ボルを ロ ー ド し ません。
noclear
イ メ ージ を ロ ー ド す る 前にシ ン ボルテーブルが ク リ ア さ れま
せん。
noreg
例えば、 PC レ ジ ス タ やス テー タ ス レ ジ ス タ な ど の レ ジ ス タ の
値を設定 し ません。
デフ ォ ル ト
こ の コ マ ン ド はデフ ォ ル ト では、 コ ー ド と デー タ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し ます。 新
し いシ ン ボルは、 既存のシ ン ボルテーブルを ク リ ア し た後に ロ ー ド さ れ ます。 ま た、
デフ ォ ル ト では、 レ ジ ス タ が設定 さ れ ます。
デフ ォ ル ト のオプシ ョ ン を変更す る 場合は、 追加の フ ラ グ を使用す る 必要があ り ま
す。 例えば、 複数の イ メ ージか ら シ ン ボルを ロ ー ド す る 場合、 /noclear を使用 し ます。
例
例 3-8 data.load.elf
data.load.elf "myFile.axf"
; イ メ ージおよびシンボルを ロー ド
data.load.elf "../my directory/myFile.axf" ; イ メ ージおよびシンボルを ロー ド
data.load.elf "myFile.axf" /nosymbol ; イ メ ージか ら シンボルを除いて ロー ド
関連項目
•
data.load.binary (3-14 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-15
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.9
data.set
こ の コ マ ン ド は、 デー タ を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
data.set address [%format] expression [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ
ス、 ア ド レ ス範囲、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 ア ド レ
ス範囲の指定には、 -- を使用 し ます。
format
追加の フ ォ ーマ ッ ト を指定 し ます。
byte
デー タ を 1 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
word
デー タ を 2 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
long
デー タ を 4 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
quad
デー タ を 8 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
float.ieee
デー タ を 4 バ イ ト 浮動小数点数 と し て フ ォ ーマ ッ ト
し ます。
float.ieeedbl
デー タ を 8 バ イ ト 浮動小数点数 と し て フ ォ ーマ ッ ト
し ます。
le
デー タ を リ ト ルエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォ ーマ ッ ト し
ます。
be
デー タ を ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォ ーマ ッ ト し
ます。
エ ンデ ィ ア ン を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは ロ ー ド さ れた イ メ ージで こ
の情報を探 し 、 それが出来ない場合 リ ト ルエ ンデ ィ ア ン が使用 さ れま
す。
expression
デー タ を指定 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
verify
書 き 込み操作をベ リ フ ァ イ し ます。
compare
メ モ リ 内のデー タ を比較 し ますが、 メ モ リ には書 き
込みません。
例
例 3-9 data.set
data.set r(PC) 0x10
; PC レ ジ ス タ のア ド レ スに 0x10 を書き込み
data.set 0x100--0x3ff 0x0
; メ モ リ をゼロ で初期化
data.set 0x8000--0x100 %w 0x2000 /compare ; メ モ リ 内のデータ を 0x2000 と 比較
data.set 0x100--0x3ff 0x0 /verify
; メ モ リ をゼ ロ で初期化し てベ リ フ ァ イ
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-16
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.10
go
こ の コ マ ン ド は、 デバ イ ス の実行を開始 し ます。
構文
go
例
例 3-10 go
go
; デバイ スの実行を開始
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-17
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.11
help
こ の コ マ ン ド は、、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン ド のグループについてのヘルプ情報
を表示 し ます。
構文
help [command|group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
command
個々の コ マ ン ド を指定 し ます。
group
コ マ ン ド のグループ名を指定 し ます。
all
すべての コ マ ン ド を表示 し ます。
breakpoints
ブ レー ク ポ イ ン ト を制御 し ます。
data
デー タ お よ び表示設定を制御 し ます。
files
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ を制御 し ま
す。
running
タ ーゲ ッ ト 実行 と ス テ ッ プ実行を制御 し ます。
stack
コ ール ス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。
status
デフ ォ ル ト の設定お よ びプ ロ グ ラ ム ス テー タ ス情報
を制御 し ます。
support
サポー ト さ れ る 追加の コ マ ン ド
例
例 3-11 help
help var.frame
help print
help breakpoints
help status
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
# var.frame コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
# print コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
# breakpoint コ マン ド のグループを表示
# status コ マン ド のグループを表示
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Non-Confidential
3-18
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.12
print
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上の式の結果を連結 し ます。
構文
print [%printing_format] expression…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
例
例 3-12 print
print %h r(R0)
; レ ジ ス タ R0 を 16 進数で表示
print %d r(PC)
; レ ジ ス タ PC を 10 進数で表示
print 4+4
; 式の結果を 10 進数で表示
print "Result is " 4+4
; 文字列および式の結果を表示
print "Value is: " myVar
; 文字列および変数値を表示
print v.value(myVar)
; 変数値を表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-19
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.13
register.set
こ の コ マ ン ド は、 レ ジ ス タ の値を設定 し ます。
構文
register.set name expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
レ ジ ス タ の名前を指定 し ます。
expression
評価 し て結果を レ ジ ス タ に割 り 当て る 式を指定 し ます。
例
例 3-13 register.set
register.set R0 15
; レ ジ ス タ R0 の値を 15 に設定
register.set R0 (10*10) ; レジ ス タ R0 の値を式の結果に設定
register.set R0 r(R0)+1 ; レジ ス タ R0 の値を イ ン ク リ メ ン ト
register.set PC main
; PC レジ ス タ の値を main() のア ド レ スに設定
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-20
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.14
system.down
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト か ら デバ ッ ガ を切断 し ます。
構文
system.down
例
例 3-14 system.down
system.down
; ターゲ ッ ト か ら切断
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
go (3-17 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-21
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.15
system.up
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た タ ーゲ ッ ト に接続 し ます。
構文
system.up
例
例 3-15 system.up
system.up
; ターゲ ッ ト に接続
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
•
go (3-17 ページ)
•
system.down (3-21 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-22
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.16
var.frame
こ の コ マ ン ド は、 ス タ ッ ク フ レーム を表示 し ます。
構文
var.frame [%printing_format] [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
novar
変数の表示を無効に し ます。
nocaller 関数呼び出 し 元の表示を無効に し ます。 こ れがデフ ォ ル
ト です。
args
引数を表示 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
locals
ロ ーカル変数を表示 し ます。
caller
関数呼び出 し 元を表示 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-16 var.frame
var.frame /locals /caller
; 変数 と 関数の呼び出し元を表示
var.frame %hex /locals /caller ; 変数 と 呼び出し元を 16 進数で表示
var.frame /novar
; 変数をすべて非表示
var.frame /json
; ス タ ッ ク フ レーム を JSON 形式で表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-23
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.17
var.global
こ の コ マ ン ド は、 すべてのグ ロ ーバル変数を表示 し ます。
構文
var.global [%printing_format] [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-17 var.global
var.global
var.global %h
; すべてのグ ローバル変数を表示
; すべてのグ ローバル変数を 16 進数で表示
関連項目
•
var.local (3-25 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
var.print (3-27 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-24
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.18
var.local
こ の コ マ ン ド は、 関数内のすべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
構文
var.local [%printing_format] [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-18 var.local
var.local
var.local %h
; すべてのローカル変数を表示
; すべての ローカル変数を 16 進数で表示
関連項目
•
var.global (3-24 ページ)
•
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
var.print (3-27 ページ)
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-25
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.19
var.new
こ の コ マ ン ド は、 新 し い ス ク リ プ ト 変数を作成 し 、 ゼ ロ で初期化 し ます。 ス ク リ プ
ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
構文
var.new \name
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ス ク リ プ ト 変数の名前を指定 し ます。
name
例
例 3-19 var.new
var.new \myVar
; 新し いス ク リ プ ト 変数を作成
関連項目
•
var.set (3-28 ページ)
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-26
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.20
var.print
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上の式の結果を連結 し ます。
構文
var.print [%printing_format] expression… [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 式の中で ス ク リ プ ト 変数を
使用す る には、 名前の前にバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ を付け ます。 ス ク リ
プ ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-20 var.print
var.print "Value is: " myVar1 ; 文字列および myVar1 を表示
var.print myVar1 " and " myVar2 ; 連結された文字列および変数を表示
var.print %h myVar1
; myVar1 を 16 進数で表示
var.print \myVar
; ス ク リ プ ト 変数の値を表示
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-27
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.21
var.set
こ の コ マ ン ド は、 既存の ス ク リ プ ト 変数の値を設定お よ び表示 し ます。 ま た式の結
果 も 表示 し ます。 ス ク リ プ ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
構文
var.set [\name=]expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
既存の ス ク リ プ ト 変数の名前を指定 し ます。
name
注
既存の ス ク リ プ ト 変数の名前を指定す る 場合、 var.new コ マ ン ド の後に こ
の コ マ ン ド を使用す る 必要があ り ます。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 name オプシ ョ ン を使用 し て式を指
定す る と 、 その ス ク リ プ ト 変数の値 も ま た、 式の結果に よ っ て更新 さ れ
ます。
例
例 3-21 var.set
var.set \myVar
; ス ク リ プ ト 変数の値を表示
var.set \myVar=3+3
; ス ク リ プ ト 変数の値を設定し、 結果を表示
var.set 3+3
; 結果を表示
関連項目
•
var.new (3-26 ページ)
•
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ID 1 0 0 4 1 3
var.print (3-27 ページ)
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3-28
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.22
wait
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た時間にわた っ て ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ます。
構文
wait number{m|s}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
時間の長 さ を指定 し ます。
m
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 3-22 wait
wait 1s
wait 0.5s
wait 1000m
ARM DUI 0452PJ
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; 1 秒間待機
; 0.5 秒間待機
; 1000 ミ リ 秒間待機
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3-29
付録 A
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
バージ ョ ン 1.2、 2002 年 11 月
Copyright (C) 2000,2001,2002 Free Software Foundation, Inc. 51 Franklin Street, Fifth Floor,
Boston, MA 02110-1301, USA.
こ の利用許諾契約書を、 一字一句その ま ま に複製 し 頒布す る こ と を許可 し ます。 た
だ し 変更は認め ません。
1. は じ めに
こ の利用許諾契約書の目的は、 マニ ュ アルや教科書な ど、 実務的で実用的な文書を
(「無料」 と い う 意味ではな く ) 「自由」 と い う 意味で フ リ ー と し 、 それに よ っ て、 改
変の有無ま たは目的の営利非営利を問わず、 文書を複製 し 再頒布す る 自由をすべて
の人々に実効的に保証す る こ と にあ り ます。 加え て こ の契約書は、 著者や出版者が
他人の行っ た改変に対す る 責任を負 う こ と な く 、 自 ら の著作物に対す る 相応の敬意
と 賞賛を得 る 手段を保護 し ます。
こ の利用許諾契約書は一種の 「 コ ピーレ フ ト 」 であ り 、 こ の契約書を採用す る 文書
か ら 派生 し た著作物は、 それ自体 も ま た元の文書 と 同 じ 意味で フ リ ーであ る 必要が
あ り ます。 こ の契約書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ アのための コ ピーレ フ ト 的な利用許諾
であ る GNU 一般公衆使用許諾契約書を補足 し てい ます。
こ の利用許諾契約書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア用のマニ ュ アルに使用す る こ と を目的
と し て考案 さ れ ま し た。 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ アにはフ リ ーな文書が必要であ り 、 フ
リ ーなプ ロ グ ラ ムに付属す る マニ ュ アルは、 その ソ フ ト ウ ェ ア と 同様に フ リ ーであ
る 必要があ る か ら です。 し か し 、 こ の契約書の使用範囲は ソ フ ト ウ ェ アのマニ ュ ア
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ルに限 り ません。 著作物の主題にかかわ ら ず、 ま たそれが印刷 さ れた書籍 と し て出
版 さ れ る か否か を問わず、 こ の契約書は文字で表現 さ れた あ ら ゆ る 著作物に使用可
能ですが、 主に手順の説明や参照を目的 と す る 著作物での使用をお勧め し ます。
2. こ の利用許諾契約書の適用範囲 と 用語の定義
こ の利用許諾契約書は、 提供媒体に関係な く 、 こ の契約書の条件に従っ て頒布可能
であ る 旨の著作権者に よ る 告知が記載 さ れたすべてのマニ ュ アル ま たはその他の著
作物に適用 さ れます。 その よ う な告知に よ り 、 世界中ど こ で も 、 著作権を支払 う こ
と な く 、 永久的に こ の契約書に定め る 条件で著作物を使用す る 許可を付与す る も の
と し ます。 以下の各条において、 「文書」 と はその よ う な告知が記載 さ れた あ ら ゆ る
マニ ュ アル ま たは著作物を指 し ます。 利用許諾の宛名人は一般のすべての個人であ
り 、 こ の契約書において 「利用者」 と 表現 さ れ ます。 利用者は、 著作権法に定め ら
れた許可を必要 と す る 方法でその よ う な著作物を複製、 改変、 ま たは頒布す る こ と
に よ り 、 こ の契約書を受諾す る こ と と な り ます。
文書の 「改変版」 と は、 忠実に複製 し たか、 ま たは改変や他言語への翻訳を行っ た
かにかかわ ら ず、 その文書の全部ま たは一部を含むあ ら ゆ る 著作物を意味 し ます。
「追補部分」 と は、 文書中のその旨指定 さ れた追補ま たは本文に先立つ前付け部分で
あ り 、 文書の出版者ま たは著者 と 、 文書全体の主題 (ま たはそれに関連す る 事柄)
と の関係のみを記載 し 、 主題全体に直接属す る 内容を ま っ た く 含ま ない部分を指 し
ます (例えば、 文書が数学の教科書 と し ての性格を持つ場合、 追補部分に数学的な
説明を含む こ と はで き ません)。 追補部分で扱われ る 関係 と し て、 その主題ま たは関
連す る 事柄 と の歴史的なつなが り を記述す る こ と も 、 それ ら に関す る 法的、 商業的、
哲学的、 倫理的、 ま たは政治的立場を記述す る こ と も で き ます。
「変更不可部分」 と は、 追補部分の一部であ っ て、 文書を こ の利用許諾契約書の下で
公開す る 旨記述 し た告知内において、 変更不可部分の題名を明示 し てそれ ら が変更
不可部分であ る こ と を指定 し た部分です。 上記に示 し た追補部分の定義に該当 し な
い部分を、 変更不可 と し て指定す る こ と はで き ません。 文書は、 必ず し も 変更不可
部分を含む必要はあ り ません。 文書に変更不可部分が指定 さ れていなければ、 その
文書に変更不可部分は存在 し ません。
「カバーテ キ ス ト 」 と は、 文書が こ の利用許諾契約書に定め る 条件の下で公開 さ れ る
旨述べた告知において、 「表カバーテ キ ス ト 」 ま たは 「裏カバーテ キ ス ト 」 と し て列
挙 さ れ る 短い文章を指 し ます。 表カバーテ キ ス ト は最大で 5 語、 裏カバーテ キ ス ト
は最大で 25 語ま で と し ます。
文書の 「透過的」 複製物 と は、 機械に よ る 読み取 り が可能な文書の複製物であ っ て、
それを表現す る 文書形式が一定の要件を満たす複製物を指 し ます。 すなわち、 その
文書形式の仕様が公衆に公開 さ れ、 文書の内容を一般的なテ キ ス ト エデ ィ タ 、 ま た
は (画素で構成 さ れ る 画像の場合は) 一般的な描画プ ロ グ ラ ム、 ま たは (図面の場
合は) 広 く 入手可能な製図エデ ィ タ で簡単に改訂す る のに適 し 、 かつテ キ ス ト
フ ォ ーマ ッ タ への入力、 ま たはテ キ ス ト フ ォ ーマ ッ タ への入力に適す る 諸形式への
自動変換に適 し た仕様であ る 必要があ り ます。 本来は透過的な フ ァ イ ル形式に複製
さ れていて も 、 マー ク ア ッ プ さ れ る こ と で、 ま たはマー ク ア ッ プ さ れない こ と で、
読者に よ る それ以降の改変を妨げ阻害す る よ う な措置を取 ら れた複製物は透過的で
はあ り ません。 相当量のテ キ ス ト を画像形式で表現 し た場合、 その画像形式は透過
的ではあ り ません。 「透過的」 ではない複製物を 「非透過的」 複製物 と 呼びます。
透過的複製に適 し た形式の例 と し ては、 マー ク ア ッ プ を含ま ないプ レーン な ASCII
形式、 Texinfo 入力形式、 LaTeX 入力形式、 一般に入手可能な DTD を用いた SGML ま
たは XML、 ま たは人手に よ る 改変を想定 し て設計 さ れた、 標準準拠のシ ン プルな
HTML、 PostScript、 ま たは PDF が挙げ ら れ ます。 透過的な画像形式の例には、 PNG、
XCF、 お よ び JPG が含ま れ ます。 非透過な形式 と し ては、 独自仕様の ワー ド プ ロ
セ ッ サでのみ閲覧編集で き る 独自仕様の フ ァ イ ル形式、 一般には入手で き ない DTD
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ま たは処理ツールを使っ た SGML や XML、 一部の ワ ー ド プ ロ セ ッ サに よ っ て生成 さ
れ る 、 出力のみを目的 と し た機械生成の HTML、 PostScript、 ま たは PDF が含ま れま
す。
「 タ イ ト ルページ」 と は、 表紙に続 く 数ページであ っ て、 印刷 さ れた書籍では、 実際
の表紙自体に加え て、 こ の利用許諾契約書が表紙に表示す る こ と を義務づけ る 文章
や図な ど を、 読みやすい形で掲載す る のに必要なページ を意味 し ます。 表紙に類す
る も のが無い形式で発表 さ れ る 著作物において、 「 タ イ ト ルページ」 と は本文に先立
ち、 その著作物の題名が最 も 目立つ形で表示 さ れてい る 場所のそばに置かれ る 文章
の こ と を指 し ます。
「出版者」 と は、 文書の複製物を公衆に提供す る すべての個人ま たは団体を意味 し ま
す。
「XYZ と 題 さ れた」 部分 と は、 「XYZ」 と 名付け ら れた文書の一部分であ り 、 その題
名は正確に 「XYZ」 であ る か、 ま たは 「XYZ」 を他の言語に翻訳 し たテ キ ス ト の後
ろに 「XYZ」 を その ま ま括弧で括っ た部分です ( こ こ で 「XYZ」 と は、 こ の利用許
諾契約書で、 例えば 「謝辞」、 「献辞」、 「推薦の辞」、 ま たは 「履歴」 な ど の、 以下で
述べ る 特定の部分名を意味 し ます)。 利用者が文書を改変す る 場合、 その よ う な部分
の 「題名を保存す る 」 と は、 こ の契約書の定義に従っ て 「XYZ と 題 さ れた」 部分を
残す こ と を意味 し ます。
文書では、 こ の利用許諾契約書が文書に適用 さ れ る こ と を述べた告知の次に、 「保証
否認警告」 を含め る こ と も で き ます。 こ れ ら の保証否認警告は、 言及に よ っ て こ の
契約に含まれ る と みな さ れますが、 それは保証の否認に関 し てのみ有効です。 こ れ
ら の保証否認警告で示 し う る 他のいかな る 含意 も 無効であ り 、 こ の契約書の意味に
何 ら 影響を与え ません。
3. 逐語的に忠実な複製
こ の利用許諾契約書、 著作権表示、 こ の契約書が文書に適用 さ れ る 旨述べた告知の 3
つがすべての複製物に複製 さ れ、 かつ利用者が こ の契約書で指定 さ れた以外のいか
な る 条件を も 追加 し ない と い う 条件で、 利用者は こ の文書を、 商用であ る か否か を
問わずいかな る 媒体でで も 複製頒布す る こ と がで き ます。 利用者は、 自身が作成ま
たは頒布す る 複製物に対 し て、 閲覧や再複製を技術的な手法に よ っ て妨害、 規制 し
てはな り ません。 ただ し 、 複製 と 引 き 換えに代価を得 る こ と はで き ます。 利用者が
相当量の複製物を頒布す る 際には、 本契約書第 3 項で指定 さ れ る 条件に も 従 う 必要
があ り ます。
ま た利用者は、 上記 と 同 じ 条件の下で、 複製物を貸与 し 、 お よ び複製物を公に開示
す る こ と がで き ます。
4. 大量の複製
利用者が、 文書の印刷 さ れた (ま たは通常、 印刷 さ れた表紙を持つ媒体を使用 し た)
複製物を 100 部を超え て出版 し 、 文書の利用許諾告知に よ っ て カバーテ キ ス ト の掲
載が要求 さ れてい る 場合、 指定 さ れたすべてのカバーテ キ ス ト を、 表カバーテ キ ス
ト は表表紙に、 裏カバーテ キ ス ト は裏表紙に、 はっ き り と 読みやすい形で載せた表
紙の中に複製物本体を綴 じ 込む必要があ り ます。 ま た、 両方の表紙において、 利用
者を それ ら の複製物の出版者 と し てはっ き り と かつ読みやすい形で確認で き る 必要
があ り ます。 表表紙には、 文書の完全な題名お よ び題名を構成す る すべての語が等
し く 目立つ よ う に、 視認可能な形で示す必要があ り ます。 それ ら の情報に加え て、
表紙に他の文章や図な ど を加え る こ と がで き ます。 表紙のみを変更 し た複製物は、
それが文書の題名を保存 し 上記の条件を満たす限 り 、 他の点では逐語的に忠実な複
製物 と し て扱われます。
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ど ち ら かの表紙に要求 さ れ る カバーテ キ ス ト の量が多 く 、 読みやす く 表示す る こ と
がで き ない場合、 テ キ ス ト 先頭の 1 文 (ま たは適切に収ま る 分量) を実際の表紙に
表示 し 、 続 き は隣接 し たページに表示す る も の と し ます。
文書の非透過的複製物を 100 部を超え て出版ま たは頒布す る 場合、 それぞれの非透
過な複製物 と 共に機械で読み取 り 可能な透過的複製物を添付す る か、 ま たはそれぞ
れの非透過な複製物の中に ま たは複製物に添え て、 一般のネ ッ ト ワ ー ク を使用す る
公衆が、 追加の機材な し に、 公の標準的なネ ッ ト ワー ク プ ロ ト コ ルを使用 し て、 文
書の完全な透過的複製物を ダ ウ ン ロ ー ド で き る コ ン ピ ュ ー タ ネ ッ ト ワー ク 上の所在
地を記述す る 必要があ り ます。 後者を選ぶ場合、 その版の非透過な複製物を公に
(直接、 ま たは代理人ま たは小売業者を通 じ て) 最後に頒布 し てか ら 最低 1 年間は、
その透過的複製物が指定の場所でア ク セ ス可能な状態にあ る こ と を保証す る よ う 、
非透過な複製物の大量頒布を始め る 際に合理的に慎重な手順を踏む必要があ り ます。
こ れは要望であ り 必要条件ではあ り ませんが、 透過非透過を問わず大量の複製物を
再頒布す る 前に、 文書の著者が文書の更新 さ れた版を提供で き る よ う 、 文書の著者
に十分な余裕を持っ て連絡 し て下 さ い。
5. 改変
文書の改変版を、 こ の利用許諾契約書に正確に従っ て公開 し 、 改変版が こ の契約書
に定め る 文書の条件を満た し 、 ひいてはその複製物を所持す る すべての人に頒布 と
変更を許可す る 限 り において、 改変版を上記第 2 項お よ び第 3 項が指定す る 条件の下
で複製頒布す る こ と がで き ます。 さ ら に、 改変版では以下の条件に従 う 必要があ り
ます。
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1.
タ イ ト ルページ (お よ び他の表紙があ る 場合はその表紙に も )、 文書お よ び文
書の以前の版 と 区別可能な題名を表示す る こ と (以前の版があ る 場合、 文書の
履歴の部分に列記す る こ と )。 元の版の出版者か ら 許可を得た場合、 以前の版
と 同 じ 題名を使用す る こ と も で き ます。
2.
タ イ ト ルページに、 改変版で改変を行っ た 1 人以上の人物ま たは団体名を列記
す る こ と 。 あわせて元の文書の著者 と し て、 最低 5 人 (4 人以下の場合は全員)
の主要著者を列記す る こ と 。 ただ し 元の著者が こ の条件を免除 し た場合は こ の
限 り ではあ り ません。
3.
タ イ ト ルページに、 改変版の出版者名を出版者 と し て記載す る こ と 。
4.
文書にあ る すべての著作権表示を残す こ と 。
5.
他の著作権表示の近 く に、 利用者の改変についての適切な著作権表示を追加す
る こ と。
6.
著作権表示の直後に、 こ の契約書の末尾にあ る 付記で示す形式で、 改変版を こ
の契約書の条件の下で利用す る こ と を公衆に対 し て許可す る 告知を含め る こ
と。
7.
元の文書の利用許諾告知に記載 さ れた変更不可部分の完全な一覧お よ び必須の
カバーテ キ ス ト を、 改変版の利用許諾告知で も 維持す る こ と 。
8.
こ の契約書の変更 さ れていない複製物を含め る こ と 。
9.
「履歴」 と 題 さ れた部分 と その題名を保持 し 、 そ こ に最低限の項目 と し て、 改
変版の題名、 出版年、 新 し く 変更 し た部分の著者名、 お よ び出版者名を タ イ ト
ルページに掲載す る の と 同様に記載 し た項目を加え る こ と 。 文書中に 「履歴」
と 題 さ れた部分が存在 し ない場合は、 文書の題名、 出版年、 著者、 お よ び出版
者を タ イ ト ルページに掲載す る の と 同様に記載 し た部分を用意 し 、 上記の よ う
に、 改変版を説明す る 項目を加え る こ と 。
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10.
文書中に、 文書の透過的複製物への公共的ア ク セ ス のためのネ ッ ト ワー ク 的所
在地が指定 さ れてい る 場合は、 それを保持す る こ と 。 その文書の元にな っ た以
前の版で指定 さ れていたネ ッ ト ワ ー ク 的所在地 も 記載 さ れてい る 場合 も こ れ と
同様 と し ます。 こ れ ら の情報は 「履歴」 の部分に置 く こ と がで き ます。 それ ら
の情報が文書自体 よ り 少な く と も 4 年前に出版 さ れた著作物の情報の場合、 ま
たは改変版が参照 し てい る 版の元の出版者か ら 許可を得た場合、 その情報を省
略す る こ と がで き ます。
11.
「謝辞」 ま たは 「献辞」 と 題 さ れたすべての部分について、 その部分の題名を
保存 し 、 その部分の各貢献者への謝意ま たは献呈の意 と 語調を保存す る こ と 。
12.
文書の変更不可部分を、 その本文お よ び題名を変更せずに保存す る こ と 。 章番
号ま たはそれに相当す る 部分は題名の一部 と はみな し ません。
13.
「推薦の辞」 と 題 さ れた部分はすべて削除す る こ と 。 その よ う な部分を改変版
に含め る こ と はで き ません。
14.
すでに存在す る 部分を 「推薦の辞」 ま たは変更不可部分のいずれか と 矛盾す る
題名に改題 し ない こ と 。
15.
保証否認警告を保存す る こ と 。
改変版に、 追補部分 と し ての条件を満た し 、 かつ文書か ら 複製 さ れた文章や図な ど
を含ま ない、 前付けの章ま たは付録が追加 さ れ る 場合、 利用者の選択に よ り 、 それ
ら の部分の一部ま たはすべて を変更不可に指定す る こ と がで き ます。 変更不可に指
定す る ためには、 それ ら の部分の題名を改変版の利用許諾告知中の変更不可部分一
覧に追加 し ます。 こ れ ら の題名は他の章名 と 区別可能であ る 必要があ り ます。
含まれ る 内容が、 さ ま ざ ま な集団に よ る 改変版に対す る 推薦の辞のみであ る 場合、
「推薦の辞」 と 題す る 章を追加す る こ と がで き ます。 推薦の辞の例 と し ては、 同分野
の専門家の査読の陳述、 ま たは文書が特定の標準の権威あ る 定義 と し て団体に承認
さ れた と い う 声明な ど があ り ます。
利用者は、 5 語ま での文を表カバーテ キ ス ト と し て、 25 語ま での文を裏表紙テ キ ス
ト と し て、 改変版のカバーテ キ ス ト 一覧の末尾に加え る こ と がで き ます。 1 人の個人
が追加 し 、 ま たは 1 つの団体が追加す る よ う 手配で き る のは、 表カバーテ キ ス ト お
よ び裏カバーテ キ ス ト 共にそれぞれ 1 文ずつに限 ら れ ます。 既にその文書の表裏い
ずれかの表紙に、 利用者が追加 し た カバーテ キ ス ト 、 ま たは利用者が代理す る 同 じ
団体内で行われた手配に基づ く カバーテ キ ス ト が含まれてい る 場合、 新たな カバー
テ キ ス ト を追加す る こ と はで き ません。 ただ し 、 その古い文を加え た以前の出版者
か ら 明示的な許可を得た場合は、 古い文を置 き 換え る こ と がで き ます。
文書の著者ま たは出版者は、 こ の利用許諾契約書に よ っ て、 自 ら の名前を改変版の
宣伝に利用 し 、 ま たは改変版への明示的ま たは黙示的な推薦のために使 う こ と を許
可す る も のではあ り ません。
6. 文書の結合
上記第 4 項において改変版に関 し て定め る 条件の下で、 こ の利用許諾契約書の下で
公開 さ れた複数の文書を 1 つに ま と め る こ と がで き ます。 その際、 原本 と な る 文書
にあ る 変更不可部分をすべて、 改変せずに結合後の著作物中に含め、 それ ら を統合
し た著作物の変更不可部分を その利用許諾告知に列記 し 、 原本にあ る すべての保証
否認警告を保持す る 必要があ り ます。
結合後の著作物については こ の契約書の複製物を 1 つ含んでいれば足 り 、 同一内容
の変更不可部分が複数あ る 場合には 1 つで代用す る こ と がで き ます。 同 じ 題名だが
内容の異な る 変更不可部分が複数あ る 場合、 その部分のそれぞれの題名の末尾に、
既知の場合には、 その部分の原著者 も し く は出版者の名前、 そ う でなければ固有の
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番号を括弧で括っ て記載す る こ と で、 それぞれ区別で き る よ う にす る 必要があ り ま
す。 結合後の著作物の利用許諾告知におけ る 変更不可部分の一覧において も 、 章の
題名を同様に調整 し て下 さ い。
結合後の著作物において、 それぞれの原本の 「履歴」 と 題 さ れたすべての部分を ま
と めて、 「履歴」 と 題 さ れた 1 つの章を作成 し ます。 同様に、 「謝辞」 ま たは 「献辞」
と 題 さ れた あ ら ゆ る 部分 も 統合 し ます。 「推薦の辞」 と 題 さ れた部分はすべて削除す
る 必要があ り ます。
7. 文書の収集
こ の利用許諾契約書の下で公開 さ れた複数の文書を収集 し 、 それ ら で構成 さ れ る 収
集著作物を作成す る こ と がで き ます。 その場合、 その他のすべての点において、 そ
れぞれの文書が逐語的に忠実な複製に関 し て こ の契約書の定め る 条件に従 う 限 り 、
さ ま ざ ま な文書中の こ の契約書の個々の複製物を、 収集著作物中の 1 つの複製物に
置 き 換え る こ と がで き ます。
こ の よ う な収集著作物か ら 文書を 1 つ取 り 出 し 、 それを こ の契約書の下で単独に頒
布す る こ と がで き ます。 ただ し その際には、 こ の契約書の複製物を抽出 さ れた文書
に挿入 し 、 かつその他すべての点で こ の文書の逐語的に忠実な複製に関 し て こ の契
約書が定め る 条件に従 う こ と と し ます。
8. 独立 し た著作物の集積
文書ま たはその派生物を、 他の別の独立 し た文書ま たは著作物 と 一緒に し 、 1 つの記
憶装置ま たは頒布媒体に収めた編集著作物は、 編集に よ っ て生 じ る 著作権が、 編集
著作物に含まれ る 個々の著作物がその利用者に許可 し た法的権利を制限す る よ う 行
使 さ れない限 り 、 「集積」 著作物 と 呼ばれ ます。 文書が集積著作物に含ま れ る 場合、
こ の契約書は、 集積著作物に含まれ る 他の著作物には適用 さ れ ません。 ただ し 、 そ
れ ら 自体が文書か ら 派生 し た著作物であ る 場合は、 こ の限 り ではあ り ません。
こ の よ う な文書の複製物に、 こ の利用許諾契約書の第 3 項に定めた カバーテ キ ス ト
の掲載の要件が適用 さ れ る 場合、 文書の量が集積著作物全体の 2 分の 1 未満であれ
ば、 文書のカバーテ キ ス ト は集積著作物中で文書その も のの周 り を囲む中表紙、 ま
たは文書が電子的形式であ る 場合には表紙の電子的等価物にのみ配置す る だけで足
り ます。 それ以外の場合は、 カバーテ キ ス ト は集積著作物全体を囲む印刷 さ れた表
紙に掲載す る 必要があ り ます。
9. 翻訳
翻訳は改変の一種 と みな さ れ、 文書の翻訳を こ の利用許諾契約書の第 4 項に定め る
条件の下で頒布す る こ と がで き ます。 変更不可部分を翻訳に よ っ て置 き 換え る には
著作権者の特別な許可を必要 と し ますが、 元の変更不可部分に追加す る 形で変更不
可部分の全部ま たは一部の翻訳を表示す る こ と がで き ます。 こ の契約書や文書中の
利用許諾告知、 保証否認警告すべての英語原本 も 含め る 限 り において、 こ の契約書、
告知、 警告の翻訳 も 含め る こ と がで き ます。 契約書や告知、 警告に関 し て翻訳 と 英
語原本 と の間に食い違いが生 じ た場合、 英語原本が優先 さ れ ます。
文書中の特定の部分が、 原文で 「Acknowledgements (謝辞)」、 「Dedications (献辞)」、
ま たは 「History (履歴)」 と 題 さ れてい る 場合、 通常、 題名の保持に関す る ( こ の契
約書の第 1 項) ための要件 (同第 4 項) を満たすには、 実際の題名を変更す る 必要が
あ り ます。
10. 契約の終了
こ の利用許諾契約書の下で明確に提示 さ れてい る 場合を除 き 、 文書を複製、 改変、
再許諾、 ま たは頒布 し てはな り ません。 こ の利用許諾契約書で指定 さ れてい る 以外
の、 文書の複製、 改変、 再許諾、 頒布に関す る すべての試みは無効であ り 、 こ の契
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GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
約書に よ っ て保証 さ れ る 権利を自動的に終結 さ せ る こ と と な り ます。 ただ し 、 こ の
契約書の下で複製物を提供 さ れ、 ま たは諸権利を付与 さ れた個人や団体は、 こ の契
約書を完全に遵守す る 限 り 、 個人ま たは団体に与え ら れた許諾が終結す る こ と はあ
り ません。
11. 将来におけ る 本利用許諾契約書の改訂
フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団は、 適宜、 GNU フ リ ー文書利用許諾契約書の新 し い改訂版
を出版す る こ と がで き ます。 その よ う な新版は現在の版 と 理念的には大 き く 異な る
こ と はあ り ませんが、 新たに生 じ た問題や懸念を解決す る ため細部においては異な
る 場合があ り ます。 詳 し く は http://www.gnu.org/copyleft/ を参照 し て下 さ い。
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書のそれぞれの版には、 新旧の区別が付 く よ う なバー
ジ ョ ン番号が割 り 当て ら れてい ます。 文書において、 こ の契約書のあ る 特定の版ま
たは 「それ以降のすべての版」 を適用す る と 指定 さ れてい る 場合、 フ リ ー ソ フ ト
ウ ェ ア財団が発行す る (草稿を除 く ) 指定の版ま たはそれ以降の版のいずれか を選
び、 その契約条件に従 う こ と がで き ます。 文書が こ の契約書のバージ ョ ン番号を指
定 し ていない場合は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団か ら それ ま でに発行 さ れた (草稿を
除 く ) 版のいずれか 1 つを選択す る こ と がで き ます。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
Copyright © 2010-2013 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
A-7
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
A.1
追補 : こ の利用許諾契約書を文書に適用す る には
こ の利用許諾契約書を文書に適用す る には、 こ の契約書の複製物 1 つを文書中に含
め、 以下に示す著作権表示 と 利用許諾告知を タ イ ト ルページのす ぐ 後に表示 し て下
さ い。
Copyright (C) 西暦年 名前。 本書は、 フ リ ーソ フ ト ウ ェ ア財団発行の GNU フ リ ー文書利用許諾契約書 バージ ョ ン
1.2 ま たはそれ以降 が定める条件の下で複製、 頒布、 ま たは改変する こ と を許可されています。 変更不可部分、 表カ
バーテキ ス ト 、 裏カバーテキ ス ト は存在し ません。 こ の利用許諾契約書の複製物は 「GNU フ リ ー文書利用許諾契約
書」 の章に含まれています。
変更不可部分や表カバーテ キ ス ト 、 裏カバーテ キ ス ト が存在す る 場合は、 「変更不可
部分、 …は存在 し ません。」 と い う と こ ろ を以下で置 き 換え て下 さ い。
変更不可部分の章の題名を列記、 表カバーテキ ス ト の列記、 裏カバーテキ ス ト の列記
文書中に、 相当量のプ ロ グ ラ ムのサン プル コ ー ド が含ま れ る 場合、 その よ う なサン
プルに関 し ては、 こ の利用許諾契約書 と 同時に GNU 一般公衆許諾契約書な ど の フ
リ ー ソ フ ト ウ ェ ア向け ラ イ セ ン ス の う ちいずれか を選択 し て公開 し 、 それ ら のサン
プル コ ー ド を フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア と し て許可す る こ と を推奨 し ます。
変更不可部分はあ る がカバーテ キ ス ト は存在 し ないな ど、 3 つの要素のその他の組み
合せに関 し ては、 状況に合わせて上記 2 つの選択肢を併用 し て下 さ い。
ARM DUI 0452PJ
ID 1 0 0 4 1 3
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Non-Confidential
A-8