117KB - Ai-Link

いつもアマダ製金型のご用命
ありがとうございます。
社長 様・金型担当者 様
ベンディング金型
曲げ金型の基礎知識-1
曲げ金型における基礎知識をご紹介します。
ダイのV幅選定、最小フランジ寸法、曲げ所要圧力についてのそれぞれの関係についてご説明します。
●ダイのV幅選定
ワークの板厚を目安とし、さらに曲げ圧力、内側曲げ半径、最小フランジ寸法などを考慮して
V幅は決定されます。
板厚を目安とするV幅は下表の通りですがこのV幅が製品の内側曲げ半径ir(≒V/6)を
満足するかどうか、製品のフランジ長さが最小フランジ長さより大きいかどうかなどを確認し
V幅の選定を行います。
板厚t(mm)
0.5~2.6
3.0~8
9~10
12以上
6t
8t
10t
12t
ボトミング
(12~15)t
パーシャルベンディング
コイニング
5t(板厚はSPCC相当およそ1.6mm)
ボトミング:比較的小さい加圧力で良い精度が得られる。最も多く使われている。(エアベンディングの一種)
パーシャルベンディング:底押しでなく空気と接触した状態でワークを曲げる。典型的なエアベンディング
コイニング:パンチ先端部を完全にワークに食い込ませて曲げる。非常に曲げ精度がよいが、ボトミングの5~8倍の加圧力が必要。
t
t
90°
90°
t
パンチ先端
の食い込み
V=6~12×t
ボトミング
V=12×t
V=5×t
パーシャルベンディング
コイニング
●金型を選ぶ出発点はまずV幅を決めることです。
V幅は(板厚とV幅の関係)に即して決めなくてはなりません。しかし上表の6tとか8tはあくまでも目安
であって現実の条件、最小フランジ寸法(b)や内側曲げ半径(ir)、加圧力(P)などによって洗い直す
必要があります。
例えば曲げが完了するまでにワークの端面はV溝の肩の部分で確実に保持されていなければなり
ません。最小フランジ寸法がV肩に保持されなければそれより小さいV幅に変更する必要があります。
◆最小フランジ寸法(b) ≒√2×V幅/2・・・近似値として算出
V
V肩
V/2
ir
×
√2
b=
●V幅と加圧力(P)の関係
加圧力(P)は、ワーク1mあたりの曲げ圧力です。
下表を参考にするとV幅を2倍にすると加圧力(P)は約1/2に
なることが分かります。つまりPとVは反比例の関係です。
V
【SPCC相当】
2
/
t=1.0
V(mm)
6
P(kN/m)
110
12
60
t=2.0
V(mm)
12
P(kN/m)
220
25
110
※本内容については曲げ金型カタログ(ワンタッチツール)の最終ページの圧力表をご参照ください。
アマダ本社は、環境マネジメントシステム
〒259-1196 神奈川県伊勢原市石田200
お問い合わせ先・・・金型受注センター
TEL 0120-363-194 FAX 0120-363-814
e-mail : [email protected]
ISO14001:2004 の認証取得事業所です。
*本仕様は改良の為、予告なく変更することがあります。
*本仕様ならびに概観・装置は改良のため予告なく変更することがあります。
©AMADA CO.,LTD. ALL Rights Reserved
01200601