JCウイルスのagnoproteinは粒子放出を促進

平成25年度プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究班研究成果
JCウイルスのagnoproteinは粒子放出を促進
研究分担者:北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター 分子病態・診断部門 澤 洋文 AP3Dを介した細胞輸送系の破たん
agnoprotein agnoprotein RK変異体
AP-3
ライソゾーム
ライソゾーム
分解
トランスゴルジ網
Agno WT
Agno RK8AA
:AP3に結合
できない変異体
細胞膜上でviroporinとして機能
細胞膜
ウイルス粒子の細胞外放出
ウイルス粒子
解 説
1. 
JCウイルスagnoptoteinは宿主因子 (AP3D)と結合してライソゾームへの輸送を
阻害し自らの分解を防ぐ。
2. 
ライソゾームに輸送されないagnoproteinは細胞膜に局在し、重合体を形成し
viroporinとして機能。
3. 
Viroporin機能によりJCウイルス粒子は細胞外へと輸送される。