2014年5月号 - Invest Hong Kong

2014年5月〔隔月版〕
StartmeupHK ベンチャープログラム 2014
昨年の第1回StartmeupHK ベンチャープログラムの成功を受けて、StartmeupHK ベンチャープログ
ラム 2014の応募資格が拡大されました。更に多くの起業家に香港でのビジネスを成功させて頂きた
いという思いの表れです
2013年に始まった、StartmeupHK ベンチャープログラムは、起業家精神および革新的なビジネスの
ハブとしての香港の認知度を高めることを目的とする、グローバルなコンテストです。
香港特別行政区政府 投資推進局局長サイモン・ガルピンは、多くの起業家にこのコンテストへの参
加を促し、次のように述べました。「年々、多くの海外の起業家が香港に集まり、地域の起業ハブとし
ての香港の持つメリットを享受しています。第2回StartmeupHK ベンチャープログラムは、香港で創
業並びに既存のビジネスの拡張をめざす、革新的で、発展性がある香港並びに海外の企業、起業
家にとって、大変魅力的なプログラムです。」
昨年行われた第1回StartmeupHK ベンチャープログラムには30万米ドル相当の特典があり、39の国、
地域から384のエントリーがありましたが、最終的にニュージーランド、米国、香港の3企業が大賞を
受賞しました。
第2回StartmeupHK ベンチャープログラムの特長
今年のコンテストには、2つのカテゴリーから応募できます。すなわち、まだ商業ベースにのっていな
いコンセプト、あるいは試作段階の製品・サービスを持つ企業にも門戸が開かれます。
カテゴリー 1 -製品の販売実績があり、実質的なユーザー/顧客を持つ、初期~成長段階にあるベ
ンチャー企業
•
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•
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革新的で、インパクトがあり、拡張性が高く、持続可能なビジネスを展開
2~3年以上の営業実績を有する
相当数のユーザー/顧客を持つか、あるいは製品の販売実績がある初期~成長段階にある企
業
グローバルな事業展開を視野に、今後数年以内に香港でのアジア/中国大陸事務所設立に
関心のある企業
香港の経済、社会、並びに環境に対して、プラスの影響をもたらすビジネスを展開する企業
カテゴリー 2 - 販売実績はないが、優れたビジネスコンセプトや試作段階の製品・サービスを持つ
ベンチャー企業
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革新的で、インパクトがあり、拡張性が高く、持続可能なコンセプトとビジネスモデルを持つ企業
商品化の可能性が高い、または世界的に拡張性がある、あるいは相当数のユーザー/顧客を
獲得する可能性を持つコンセプトまたは試作品を持つ企業
香港を起点にグローバルなビジネス展開を目指す企業
investhk.gov.hk
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カテゴリー 1から9企業、カテゴリー 2から3企業がファイナリストとして選出されます。さらに2つの賞が
用意されています。一つは、FinTech 部門最優秀賞、もう一つは、スマートシティ部門最優秀賞です。
ファイナリスト12名には、香港で行われる4日間のプログラム(11月10日~13日)にご参加頂き、11月
11日に行われるVenture Forumでビジネスプランを発表して頂きます。
全産業部門の企業に参加のチャンスが与えられます。主要分野には、ICT、医療、ヘルスケア、小
売技術、サプライチェーン、物流、クリエイティブ産業、ハードウェア、エレクトロニクス、教育分野が
含まれます。
オンラインでの申込
インベスト香港が運営する専用ウェブサイトwww.startmeup.hkは、香港特別行政区政府が、起業家
を対象に用意した初めてのサイトで、香港における起業に関する情報を集めた、ワンストップ・ポータ
ルサイトです。また、起業に関するイベントの最新情報や、政府による各種支援プログラム、創業支
援スキームについての情報も掲載されています。
StartmeupHKベンチャープログラムへの参加申し込みは、オンラインのみで受け付けます。5月中旬
のプログラムの正式発表後、ウェブサイトにて募集を開始します。
コワーキング・スペース
官民の緊密な連携により、近年、香港での起業は大変盛んになってきました。こうした状況下での興
味深い現象の一つとして、コワーキング・スペースの急増が挙げられます。The Hive、CoCoon、Dim
Sum Labs、Hong Kong Commons、Incu-Lab、Wynd、および Startup Communeが、コワーキング・ス
ペースの例です。
最近の例としては、Paperclipが挙げられます。3月、Sheung Wan(上環)にオープンし、香港の創業
教育や事業拠点/小売スペースの需要増加に対応しています。コワーキング・スペースに本社機能
を持たせることで、香港市場ばかりでなく、海外の顧客をターゲットに、香港でのビジネス展開が可
能です。
「香港は紛れもなくアジアを代表する都市です。起業家精神の長い歴史、豊富で優秀な人材、低税
率、簡素な創業手続きといった利点に鑑み、当校は香港への進出を決定しました。そして、アジアに
おける更なるビジネス展開の拠点として、香港を捉えています。」と、Paperclip創業者Deepak
Madnani氏、は述べました。
最新情報はこちらから:
Website: startmeup.hk
Facebook: www.facebook.com/startmeuphk
Twitter: #startmeuphk
お問い合わせ: [email protected]
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国際イベント・スケジュール
5 月 8 日、香港
接客サービス・旅行産業 歓迎レセプション
接客サービス及び旅行産業関連企業による香港への貢献に対して謝意を表すためのレセプション
です。
主催:インベスト香港
5 月 15 日、香港
フランス系企業のための懇親会
本歓迎レセプションはフランス系企業による香港への貢献に対して謝意を表すためのレセプションで
す。
主催:インベスト香港
5 月 15-18 日、香港
Art Basel Hong Kong
出展ギャラリーの約半数はアジア太平洋地域からのアーティストが占めています。同地域のアーティ
ストが国際的に活躍の場を広げるための入口として、本イベントは大きな役割を担っています。
主催:Art Basel
www.artbasel.com/en/Hong-Kong
6 月 10-12 日、香港
Retail Asia Expo
本イベントは店舗デザイン・店内マーケティング及び流通情報システム技術の二つの展示会から構
成されています。本エキスポでは小売業のプロフェッショナルにリテールソリューション及び急激に変
化する市場の最新動向を紹介し、ネットワーキングの機会も提供します。
主催: Diversified Events Hong Kong LLC
www.retailasiaexpo.com
6 月 11 日、香港
SOPA Awards Dinner
メディア業界では有名な年次イベントです。アジア地域における優秀な編集者に賞が贈られます。
主催: SOPA (The Society of Publishers in Asia)
www.sopasia.com
6 月 11-13 日、香港
Asia Smartphone Application Contest
アジア地域では他に類を見ないイベントが香港で初めて開催されます。業界のプロフェッショナルの
ために、革新的なスマートフォン用アプリケーションの研究開発成果を発表し、共有するプラットフォ
ームを提供します。
主催: Wireless Technology Industry Association
bestasiaapp.hk/2014/
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6 月 13 日、香港
HKVCA China Private Equity Forum
The China Private Equity Summit は the Hong Kong Venture Capital 及び Private Equity Association’
s (HKVCA) による旗艦イベントです。本イベントには本地域における 350 以上のベンチャーキャピル、
プライベートエクイティ、リーディングカンパニー及びその他各業界のプロフェッショナルが一堂に会
します。
主催: HKVCA
web.hkvca.com.hk/en/HKVCA13thChinaPrivateEquitySummit.aspx
6 月 26 日、香港
香港特別行政区政府 行政長官主催の年次レセプション
行政長官が新規進出企業による香港への貢献に対して謝意を表すためのレセプションです。
主催: インベスト香港
7 月 11 日、香港
Datacenter Dynamics 2014
Datacenter Dynamics には世界クラスのデータセンターを実現/実行するために必要な人、プロセス
及びテクノロジーが一堂に会します。
主催: Datacenter Dynamics
www.datacenterdynamics.com/conferences/2014/hong-kong-2014

インベスト香港主催行事
詳細については、www1.investhk.gov.hk/events をご覧ください。
特集: GPRD Book
世界最大のメガロポリス?
インベスト香港の委託を受け行われたこの最新研究では、過去 10 年間の珠江三角洲(パールリバ
ーデルタ、GPRD)の変遷と中国本土の今後の経済発展における香港の役割についての洞察が示
されています
4 月 30 日、投資推進局 局長 サイモン・ガルピン並びに香港理工大学公共政策研究所 ディレクタ
ー Thomas Chan 博士は、GPRD レポートの概要を公表し、GPRD 地域での起業並びにビジネス拡張
を図る企業にとっての機会について述べました。
GPRD は、広東省の PRD 地域の 9 都市、香港、マカオ特別行政区(SARS)で構成されます。2012 年、
この地域全体での取引量は、米国、ドイツに次ぐレベルに達し、日本の取引量を凌駕しました。
GPRD は間違いなく、中国南部の一大経済地域であり、おそらく世界最大のメガロポリスと呼ぶに値
するでしょう。
GPRD と香港の関係は、決して静的なものではなく、中央政府の政策の進展とめまぐるしく変化する
世界経済に対応しダイナミックな関係を保ちつつ、進化し続けています。香港と同地域との経済交流
は、商品取引という過去のあり方を越え、現在では、より広い範囲のサービスの取引も行われていま
す。香港はまた、ブランドイメージの構築、投資家の利益促進・保護、及びビジネスの革新といった
役割も担っています。
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豊富なビジネスチャンス
電子商取引やオンラインショッピングのブームは、GPRD 地域の高所得層によってのみもたらされた
わけでなく、電子サプライチェーンを活発に活用する多くの企業や個人の存在によりもたらされまし
た。オンラインショッピングの普及により、中国本土における国際スピード郵便は 2010 年~2012 年の
2 年間で、その取扱量が 5 億 9,100 万通から 13 億 3,000 万通へと飛躍的に伸びました。そして、交
通および物流部門において、かつてないビジネスチャンスがもたらされました。(円グラフ 参照)
また、同報告書では、GPRD の投資家を世界市場に、世界の投資家を GPRD および中国本土へ結
びつける、双方向のプラットフォームとして、香港を活用している企業の例を強調しています。
同報告書の電子版は、インベスト香港のホームページ(出版物&ニュースレター)で入手できます。
www.investhk.gov.hk/publications-resources.html
E-リテーリング ― 中国本土におけるオンラインショッピング利用客の地理的分布(2012 年)
広東省
江蘇省
その他
山東省
浙江省
河北省
河南省
遼寧省
湖北省
福建省
四川省
地域コネクティビティ
広州
南沙
深圳
前海
香港
珠海
横琴
マカオ
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注目の分野:消費財・小売業
小売業者にとっての最適な場所
香港は小売業者にとっては、比類のないショーウィンドウであり、新商品や新しいアイディアを試すの
に、格好の市場です。そして、世界中の富裕層にとって、最も人気の高いショッピングエリアです
小売業であっても、卸業であっても、あるいは調達、販売、いずれの業務に携わっている人にとって
も、香港は、供給元へも、顧客へも容易にアクセス可能という地理的優位性を兼ね備えています。香
港の絶好のロケーションとアジアのハブとしてのステータスにより、香港は、中国本土並びに他の新
興市場や製造拠点への理想的な玄関になっています。
香港の 700 万人の人口に加え、昨年の来訪者数は 5,400 万人という記録を達成しました。その内、
中国本土からの来訪者が 3/4 を占めます。
2013 年の総小売売上高は 4,945 億香港ドルで、2012 年に比べ、金額で 11%、取扱量で 10.6%の伸
びを示しました。宝石、時計、その他高級ギフト等の売上高は、取扱量を最も大きく伸ばし、25%増加、
アパレルの 7%がこれに続きます。
ブランド品や製品の販売にはショッピングモール内の店舗の他に、期間限定の臨時スペースを活用
することで、革新的なスペースでのビジネス展開も可能です。オンライン小売業者は、洗練されたオ
ンラインおよびオフラインのマーケティングチャネル、香港をベースとするイベントや国際的なメディア
との緊密な連携により、大きな恩恵を受けています。
中小企業への継続的な支援の一環として、政府は、IT 並びに他の技術ソリューションの活用による
生産性向上を図る小売業者への、融資原資 5,000 万香港ドルの予算割り当てを発表しました。
法と心理学
3 月 5 日にインベスト香港が開催した、消費財セミナーおよびレセプションには、70 名以上の上級管
理職が出席しました。同セミナーでは、香港の法体系内でいかに経営し、売上と健全な利益を生み
出すための心理学の活用法といったテーマで複数の講演が行われました。
クリフォードチャンス法律事務所のコンサルタント Stephen Crosswell 氏は、2013 年 7 月 19 日に発効
した商品表示法(不公正な取引慣行)(改正)条例 2012 の変更点についての説明を行いました。同
条例は、商品やサービスの取引において、消費者を保護し、各企業に対して公平な競争の場を維
持するための包括的なルールを提供することを目的としています。
香港科技大学の Jaideep Sengupta 教授は影響力を高めるテクニックについての研究結果を紹介しま
した。人の褒め方から、消費財の様々なパッケージサイズの活用法といった幅広い例を通して、さま
ざまなビジネスシーンで消費者にどのように影響を与え、購買に導くかと言った、直観に頼らないアイ
ディアが多数紹介されました。
「香港は、香港域内にとどまらず、中国本土にとっても、消費財小売業者のパラダイスであり、電子小
売業のペースは勢いを増しています。香港に拠点を持つ小売業者は、増え続ける来訪者、急速に
成長する中国経済だけでなく、他のアジア経済の継続的な開発の恩恵を受けることができます。」と
香港特別行政区政府 投資推進局局長代理アンドルー・デイヴィスは述べました。
連絡先: 消費財/小売部 部長 Angelica Leung (アンジェリカ・リョン)
Tel: (852)3107 1082
Email: [email protected]
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投資成功例
“香港で築き上げた基盤をさらに強固なものにしていきます。”
Japan Dining World Co Ltd
社長 林 昌純氏
峰寿司が見る香港市場の大きな可能性
峰寿司を傘下に持つ持株会社 Japan Dining World Co Ltd は、先日、日本の焼き肉レストラン 焼肉
ふたごを、世界各国の料理が楽しめるアジアの食の都 香港にオープンしました
峰寿司は 2014 年、香港進出 10 周年を迎えました。昨年、持株会社 Japan Dining World Co Ltd の
売上高は、日本の親会社の売上高の 1.5 倍超を記録しました。10 年前にはスタッフ 20 人だった同社
は、香港で 250 人を擁するまでに成長し、日本の親会社の 2 倍の陣容になりました。2004 年、香港
に初めて峰寿司をオープンし、職人が握る本格的な寿司を香港の人々に提供して以来、次々に店
舗をオープンし、現在、香港では 7 店舗の峰寿司を営業しており、そのほとんどが大規模なショッピ
ングモールの中にあります。
「香港での売上高は一貫して計画を上回ってきました。そして、常に事業拡大を視野に入れてきまし
た。」と、Japan Dining World Co Ltd 社長 林 昌純氏は述べました。「香港の人々の間で、日本食の人
気は、益々高まっています。当社の戦略は、常に新鮮な素材を使い、高級感のある、職人が握った
すしを手頃な料金で提供し、お客さまに喜んで頂くことです。」
中国本土からの渡航者による需要の高まり
レストラン事業は、香港と日本の 7 人のパートナーとの合弁事業です。林氏は、香港での飲食事業の
成功の要因を、日本から直接本物の情報と技術を得たこと、更には、醤油などの調味料を厳選し、
現地の人々の好みに合わせていることだと述べました。中国本土の観光客からの需要拡大も重要で
す。「顧客の約 10%は中国本土からのお客様です。中国本土からのお客様は、香港ではどこよりも
美味しい日本食を食べられることを知っています。従って、高価な料理を注文します。」と同氏は説
明しました。
他の寿司チェーン店とは異なり、峰寿司は、会員制は導入せず、また積極的な販促活動も行ってい
ません。品質と信頼性を重視したメニューを用意し、旬の食材を使ったプロモーションメニューも提供
しています。同社は、中国本土への進出や日本での新店舗のオープンは考えておりません。「中国
本土市場への参入や日本での新規出店は容易ではありません。それらの市場では、品質よりも価格
設定に照準を合わせた競争が展開されています。日本では多くのレストランが低価格競争に苦しん
でいます。」と林氏は述べました。
新しいフランチャイズビジネス
香港では、美味しい焼肉店がまだまだ少なく、林氏は、かねてより日本の焼き肉を是非提供したいと
いう情熱を持ち続けてきました。2 年半の交渉期間を経て焼肉ふたごのフランチャイズ契約を獲得し、
香港での出店を実現しました。林氏によると、焼肉ふたごは日本で大きな成功を収め、3 年間で 20
店舗を展開しました。香港の店舗は、本年 4 月、銅鑼湾(Causeway Bay)にオープンし、15 人の現地
スタッフを採用しました。林氏は 2020 年までに、峰寿司と焼肉ふたごを合わせて、香港に 20 店舗の
出店を目指しています。
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Japan Dining World は、2004 年に日本商工会議所の紹介でインベスト香港のサービスを知りました。
「インベスト香港の接客サービス・旅行産業部は、長期的なパートナーであり、ビザ申請などの諸手
続きの迅速なご対応、香港市場の最新情報のタイムリーなご提供など、万全なサポートをしてくれま
す。」と林氏は述べました。「香港で築き上げた基盤をさらに強固なものにしていきます。そのために
も、あらゆる経営資源を集中的に香港に投入していきます。それが私たちの戦略です。」
Japan Dining World Co Ltd
•
•
峰寿司 1 号店は、1971 年に熊本でオープンしました
香港では、峰寿司 7 店舗と焼肉ふたご 1 店舗を展開中
www.minesushi.com
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投資成功例
“アジアでのビジネス展開を考えるなら、香港に拠点を持つことは必須でしょう。”
ABC Cooking Studio International Limited(愛美食有限公司)
創業者兼取締役 横井 啓之氏
まるでABCのように易しくクッキング
洗練された日本の料理教室が、香港の生徒を魅了
ボウルをカシャカシャと鳴らし、手早く卵をかき混ぜる音、焼きたてのパンが放つ香ばしい香りや、デ
コレーションを施したかわいらしいケーキ。平日の午後の料理教室の光景です。ショッピングモール
内にあるこの教室は、明るく、スタイリッシュな空間です。大勢の生徒たちが、キッチンテーブルで、パ
ンやケーキ作りに取り組んでいます。備え付けられた 30 台のオーブンの前には、焼きあがりを待つ
生徒たちのおしゃべりや笑い声が絶えません。2013 年 11 月、尖沙咀 (Tsim Sha Tsui) のアートモー
ル「K11」に、「ABC クッキングスタジオ」がオープンしました。半年足らずで、1,200 人以上の生徒を獲
得し、40 人を越える雇用を創出しました。ABC Cooking Studio International Limited(愛美食有限公
司)の創業者兼取締役 横井 啓之氏によると、今年前半には、2号店のオープンが計画されており、
スタッフ数の倍増が見込まれています。
横井氏は、「世界中に笑顔のあふれる食卓を」という企業理念のもと、料理教室を運営しています。
「生徒たちがこの教室から持ち帰るのは、料理のスキルや、その日に教室で作ったパンやケーキだ
けではなく、友達や家族と分かち合う幸せも持ち帰って欲しいのです。」と同氏は述べました。
香港は、多くの日本企業にとって、海外進出の拠点とするのに最適な都市です。横井氏の香港への
転居自体がそのことを雄弁に物語っています。「香港は、当社の海外事業拡大において、重要な拠
点となることでしょう。あらゆる点において、香港は非常に便利な都市です。」と同氏は述べました。
「アジアでのビジネス展開を考えるなら、香港に拠点を持つことは必須でしょう。」
革新的で笑顔があふれる料理教室
香港では、多くの料理教室が商業ビル内で運営されています。一方、日本国内で運営されている
「ABC クッキングスタジオ」の大半はショッピングモール内にあり、人目を引く洗練されたインテリアデ
ザインを特徴とします。メニューは、料理、パン、ケーキの3コースがあり、和食の定番から様々なパン
の製法、生地作りに始まりデコレーションまでのケーキの技術などを学ぶことができます。また、これ
までの経験から選別された、もしくは独自に開発された調理器具がスタジオでは使用され、料理を学
ぶ最適な環境が用意されています。さらに、オンライン予約システムが導入されており、生徒は事前
にクラスの選択や予約ができます。
同社の成功のカギは常に顧客に満足してもらうことです。「お客さまの声に耳を傾け、ご要望に対応
することで、当社は、料理教室の環境、サービス、レッスンやコース内容など商品の向上に、常に取り
組んでいます。」と横井氏は述べました。
「最も大切なことは、フレンドリーでカジュアルな環境のもと、楽しく、笑顔あふれるレッスンを提供する
ことです。」と同氏は付け加えました。
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香港の地域統括本部を拠点に海外事業拡張を目指す横井氏は、香港にさらに 4 つのスタジオと調
理器具等の小売店舗、そして、タイ、シンガポール、ベトナム、韓国、マレーシア、インドネシアにそ
れぞれの地域拠点を開設する予定です。台北の店舗は、今年、オープンします。
「ABC クッキングスタジオ」では、料理を学びながら生徒同士が親交を深めていく雰囲気がありますが、
横井氏も同様に、香港での新たな出会いを楽しみにしています。「日本人のコミュニティは強い絆で
結ばれており、非常に活動的です。インベスト香港のフレンドリーなアドバイスとサポートのおかげで、
この進出がもたらす機会を最大限に活用できそうです。」と同氏は熱く語りました。
ABC Cooking Studio International Limited(愛美食有限公司)
•
•
日本、中国、香港で 130 箇所以上のスタジオ運営
パンやケーキ 、日本料理などのコースを提供
abc-cooking.com.hk
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インベスト香港顧客紹介
日本
2010 年に設立された FTG 社は、焼肉ふたご 1 号店を東京にオープンしました。以来、日本国内に
20 店舗、台湾で 2 店舗を運営するまでに、急成長を遂げました。
Japan Dining World Co Ltd は、焼肉ふたごとのフランチャイズ契約を締結し、香港で焼肉店を運営し
ます。焼肉ふたごの香港 1 号店は、2014 年 4 月、銅鑼湾(Causeway Bay)にオープンし、15 人の現
地スタッフを採用しました。香港では、美味しい日本の焼肉を提供するレストランが少なく、同社は、
同市場セグメントに大きな可能性を見出しています。今後数年間で、さらに数店舗の焼肉ふたごの
オープンを予定しています。
産業部門:レストラン
www.yakiniku-futago.com
株式会社ミダスは、「360°Workplace Environment」と呼ばれるインテリアアーキテクチャへの柔軟か
つ総合的なアプローチで、日本国内の国際的な企業を 37 年以上にわたり支援して来ました。その経
験を通じて革新的な最先端のオフィスコンセプトを提供し、新たな環境、変化し続ける環境での顧客
企業の成長をサポートしてきました。ミダスの分析、計画、設計およびエンジニアリングサービスは、ク
ライアントの幅広いニーズを満たすべくカスタマイズされます。そして、2012 年、同社最初の海外支
店、Midas Office Design (HK) Ltd を香港に設立しました。香港を拠点に活動するディレクター 林弘
毅氏は、効率的でスタッフのモチベーションを高めるようなオフィスデザインを、香港の国際企業に提
供すべく、邁進しています。
産業部門:オフィスインテリアデザインおよび家具調達代行
www.midasjapan.com