添付文書(PDF)

**2
0
1
0年4月改訂(第3版)
*2
0
0
8年6月改訂
貯
法:室温保存
使用期限:製造後2年(外箱に表示の使
用期限内に使用すること)
日本標準商品分類番号
痔疾治療剤
872559
承認番号
14100AZY00127
薬価収載
1967年7月
発売開始
1966年4月
再評価結果
1
981年8月
D0
0
6
7
3
2
7
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1.
局所に結核性感染症又はウイルス性感染症のある
!重大な副作用
下垂体・副腎皮質系機能抑制…大量又は長期にわた
る使用により、下垂体・副腎皮質系機能の
患者[感染症を悪化させるおそれがある。
]
2.
局所に真菌症(カンジダ症、白癬等)のある患者
[真菌症を悪化させるおそれがある。
]
抑制をきたすことがあるので注意すること。
"その他の副作用
頻度不明
3.
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
4.
ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイ
シン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド系
抗生物質及びバシトラシン並びにヒドロコルチゾ
ン、ジブカイン塩酸塩及びエスクロシドに対し過
敏症の既往歴のある患者
皮膚及び陰
部注)
真菌症(カンジダ症、白癬等)
、ウィルス性疾患
過 敏 症注) 皮膚刺激感、そう痒等
長期連用
長期連用による全身投与の場合と同様な症状
注)このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。
3.
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、
【組成・性状】
*1.
組成
本剤は1g 中にヒドロコルチゾン5mg、フラジオマイ
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量又
は長期にわたる使用は避けること。
4.
小児等への投与
シン硫酸塩7.1mg(力価)
、ジブカイン塩酸塩5mg、エ
ステロイド剤の大量又は長期の投与により、小児の発
スクロシド1
0mg を含有する。
育障害をきたしたという報告があるので、観察を十分
添加物として、精製ラノリン、流動パラフィン、白色
に行う。
ワセリンを含有する。
2.
製剤の性状
5.
適用上の注意
眼科用として使用しないこと。
本剤は黄白色で、においはないか又はわずかに特異な
においがある。
【臨床成績】
痔核、裂肛、肛門周囲の湿疹・皮膚炎等を対象とする坐
【効能又は効果】
痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、
薬及び軟膏の再評価結果において、総症例6
4
2例における
有効率(「有効」以上)は9
0.3%であった。
肛門周囲の湿疹・皮膚炎
【薬効薬理】
【用法及び用量】
通常1日1∼3回適量を患部に塗布又は注入する。
1.
抗炎症作用1)(ヒドロコルチゾン、エスクロシド)
Wistar 系雄性ラットによる実験で、0.5%配合のヒドロ
コルチゾンの血管透過性の抑制作用及びカラゲニンに
【使用上の注意】
1.
重要な基本的注意
感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い、感
よる足蹠浮腫発生に対する抑制作用がみられ、両作用
はエスクロシドの配合により更に増強された。
2.
鎮痛作用1)(ジブカイン塩酸塩)
作されたことを示す兆候(そう痒、発赤、腫脹、丘疹、
Hartley 系雌性モルモット左右角膜による実験で、0.5%
小水疱等)があらわれた場合には使用を中止すること。
配合のジブカイン塩酸塩の局所麻酔作用がみられ、そ
2.
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる
の作用は他成分配合によっても変動をきたさないこと
が認められた。
調査を実施していない。(再審査対象外)
1
3.
止血作用1)(エスクロシド)
*構造式:
dd 系雌性マウス尾の切断面による実験で、1.0%配合の
H2N
エスクロシドは対照と比較し、出血時間を有意に短縮
H
OH
H
OH
した。また、その効果は他成分配合により妨害的な影
響を受けていないことが認められた。
H
HO
H H2N
4.
抗菌作用2)(フラジオマイシン硫酸塩)
O
H
精度管理用菌株7株及び臨床材料由来7
0株の計7
7株に
H
対する MIC を測定した。フラジオマイシン硫酸塩はグ
OH
ラム陽性菌及びグラム陰性桿菌のうち、S.faecalis と一
H2N
H
H2N
部の耐性菌を除いては MIC 値は低く、これらの菌に対
・3H2SO4
H
H
して抗菌作用が認められた。
H
【有効成分に関する理化学的知見】
O
OH
H
R2
OH H
本剤は下記4成分を含む配合剤である。
H
H
H
H
HO
!ヒドロコルチゾン
O
HO
R1
OH
O
NH2
一般名:ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)
1
7,
2
1
‐Trihydroxypregn‐4
‐ene‐
3,
2
0
‐dione
化学名:1
1β ,
分子式:C21H30O5
フラジオマイシン C硫酸塩: R1=CH2NH2
分子量:3
6
2.4
6
構造式:
O
HO
H
H 3C
性
R2=H
状:白色∼淡黄色の粉末である。 水に溶けやすく、
OH
エタノール(9
5)
にはほとんど溶けない。
OH
H
H 3C
H
*#ジブカイン塩酸塩
H
O
性
フラジオマイシン B硫酸塩: R1=H R2=CH2NH2
*一般名:ジブカイン塩酸塩(Dibucaine Hydrochloride)
化学名:2‐Butyloxy‐N ‐(2‐diethylaminoethyl )‐4‐
状:白色の結晶性の粉末で、においはない。メタ
quinolinecarboxamide monohydrochloride
ノール、エタノール(9
5)
又は1,
4
‐ジオキサン
分子式:C20H29N3O2・HCl
にやや溶けにくく、クロロホルムに溶けにく
分子量:3
7
9.9
2
く、水又はジエチルエーテルに極めて溶けに
構造式:
N
くい。
CH3
O
CH3
*"フラジオマイシン硫酸塩
*一般名:フラジオマイシン硫酸塩 (Fradiomycin Sulfate)
O
*化学名:フラジオマイシン B 硫酸塩
2,
6‐ Diamino ‐2,
6‐ dideoxy ‐ α ‐ D ‐
性
N
H
N
・HCl
CH3
状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。水、エ
glucopyranosyl‐
(1→4)
‐
[2,
6‐diamino‐2,
6‐
タノール(9
5)
又は酢酸(1
0
0)
に極めて溶けやす
(1→3)
‐β ‐D‐
dideoxy‐β‐L‐idopyranosyl‐
く、無水酢酸に溶けやすく、ジエチルエーテ
ribofuranosyl‐
(1→5)]
‐2‐deoxy‐D‐streptamine
ルにほとんど溶けない。吸湿性である。
trisulfate
フラジオマイシン C 硫酸塩
$エスクロシド
2,
6‐ Diamino ‐2,
6‐ dideoxy ‐ α ‐ D ‐
一般名:エスクロシド(Esculoside)
glucopyranosyl‐
(1→4)
‐
[2,
6‐diamino‐2,
6‐
‐7‐hydroxy‐2H‐1‐
化学名:6‐
( β‐D‐Glucopyranosyloxy)
(1→3)
‐β‐D‐
dideoxy‐α‐D‐glucopyranosyl‐
benzopyran‐
2
‐one sesquihydrate
ribofuranosyl‐
(1→5)]
‐2‐deoxy‐D‐streptamine
1! H2O
分子式:C15H16O9・
trisulfate
分子量:3
6
7.3
1
分子式:C23H46N6O13・3H2SO4
構造式:
分子量:9
0
8.8
8
HO
CH2OH
O O
H
OH H
HO
H
OH
H
O
O
・11/2H2O
H
性
状:白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は
苦い。メタノール又はジオキサンにやや溶け
にくく、水、エタノール又は氷酢酸に溶けに
2
くく、エーテルにほとんど溶けない。
【包装】
1
5g 入りチューブ:2
0個(アダプター付)
2g 入りチューブ:7
0個、3
5
0個
【主要文献】
1)平松保造
他:基礎と臨床,1
1
(8)
,5
3,1
9
7
7
2)神木照雄
他:医学と薬学,4(1)
,7
7,1
9
8
0
**
【文献請求先】
*
味の素製薬株式会社
!!!!!!!!!!!!
くすり相談
〒1
0
4
‐
0
0
4
2 東京都中央区入船二丁目1番1号
0
1
2
0
‐
9
1
7
‐
7
1
9
FAX 0
3
‐
6
2
8
0
‐
9
9
3
0
**
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
*
3