お知らせ総合周産期母子医療センターだより平成 27 年 2 月号 2015 年 2 月 13 日発行（ N o . 1 1 0 ）山口県立総合医療センター〒747-8511 山口県防府市大字大崎 77 番地 http://www.ymghp.jp t e l : 0 8 3 5 - 2 2 - 4 4 1 1 （代表）トピックス平成 18 年 1 月、当院は山口県内唯一の総合周産期母子医療センターに指定され、NICU が 9 床に増床、GCU が 15 床新設され、新生児病床 24 床での運用をしてきました。その際、セントラルモニタリングシステムも導入し、病的新生児の全身管理精度がレベルアップしたことで、より重症な児への対応も可能となりました。その周産期センターも、今年で開設 10 周年目に突入し、今回大幅な改修工事の機会を得て新たな一歩を歩みだす事となりました。この度の改修では 6 床（うち N I C U 3 床、G C U 3 床）の増床となり、新生児の重症度に応じて過不足なく対応できる体制が整いました。特に外科疾患を合併する新生児においては、小児外科医師との連携により良好な治療成績を得ています。その他の特殊な疾患を合併する重症児に関しては山口大学医学部附属病院と連携しています。総合周産期母子医療センターとしての役割を果たしつつ、県央部の新生児医療を担う施設群の一翼としても、安心、安全な医療を提供できる周産期センターとして認識して頂けるよう、さらなる努力を続けてまいります。新生児科診療部長長谷川恵子院内助産院でお産をされたお母さんにお話を伺いました｡今号は、昨年の 11 月に出産された近森愛里さんです。ひとくちに“母乳”と言っても、赤ちゃんにとって「おいしい母乳」があることをご存知ですか？現在の心境は？助産院でお産ができる方は、「お母さんが食べたものがそのまま出る」といっても過言でないほど、母乳の味はお母さんの食事に : 妊娠経過が正常な経産婦さんで、医師より左右されます。油ものや甘いものなどを摂りすぎたり、偏った食事をしていると甘ったるく油っぽい : ご本人とご家族が、助産院でのお産を希望母乳になったり、タバコを吸っているとニコチンなどによって母乳が臭くなったりします。また、助産院でのお産が可能と言われた方されている方 : 当病院の産科外来を受診されている方です。アルコールを飲めば、母乳にアルコールが含まれることはもちろんですが、時間が経つとアルコールにより発酵して変質した状態の母乳になります。お母さんの食事がどうして母乳の味になるのでしょうか？それは、母乳はお母さんの血液から出来ているからです。お母さんの血液の中に悪い食べ物や飲み物などからできた成分が含まれると、母乳の味や質や匂いが変化してしまうのです。さらにたくさん作られすぎてしまうお乳さんの場合は、赤ちゃんが飲む量よりも多くの母乳が作られているので、方が多いですが、ご自分の平熱が 36℃以下の方は、食事の見直しと共に、ぜひ体を温めることに力を助産院でお産をされて、過ごされてみてどうでしたか？「いざ、お産！」の時、どうでしたか？陣痛の時からずっと付き添ってくれていたので、とても安心しました。呼吸法をリードしてくれたり、いきみ方を細かく教えてくれたりしたおかげで、安心してお産が出来ました。赤ちゃんも頑張っていると思いながら、痛みを乗り切りました。ご家族の反応は？赤ちゃんが全部飲みほせずに残った母乳が溜まり、おっぱいの根底に古い母乳が溜まっていき、冷たい母乳になっていきます。赤ちゃんはほんのり温かい母乳が大好きなのです。現代の女性は冷え症のとっても幸せです。寝ている顔、笑った顔、泣いた顔、いつ見てもかわいくてたまりません。お姉ちゃん、お兄ちゃんがよしよしや抱っこしてくれる姿を見ると『兄弟っていいな』って改めて思います。毎日癒されています。毎日お見舞いに来てくれたお姉ちゃん、お兄ちゃんは、赤ちゃんと一緒に布団に入って過ごしたりと楽しそうでした。そそいでください。冷えた体で作られた母乳は冷たいのです。母乳は血液なので、水分を飲むことも私自身はもちろんの事、お見舞いに来た家族や友人も、助産院は「落ち着くね～」と言っていました。「助産院で出産を！」と検討中の皆さんへメッセージをお願いします！助産院での出産は 2 回目でしたが、『やっぱりいいなぁ』と思いました。赤ちゃんと一緒に出産を楽しみたい方、ぜひおススメです。『やっと会えたね - 』大切になります。体を冷やしすぎないように常温のお水かお茶を授乳の後にコップ一杯（約 200ml）み飲むと、1 日最低 8 回は授乳されると思いますので、1600ml の水分をとることができます。たんぽぽお近森三桜ちゃん平成 26 年 11 月 21 日生まれコーヒーなどノンカフェインで体を温める作用がある飲み物を選択されるのもいいですね。そして、おいしい母乳を出すためには、身体面だけでなく精神面もとても大切になってきます。母乳で育てたいと強く思うことも大切ですが、その思いが緊張となりプレッシャーとなってしまっては「三桜本末転倒です。母乳にこだわり、頑張りすぎてしまうと心の緊張を作ってしまいます。心の緊張は書くと長くなるので省略しますが、家族みんなで何回も家族会議を開いて決めました。家族１人１人が思いを込めてこの名前にしました。明るく元気な子供に育ってほしいです。体の緊張となってしまい、血液が滞ってしまうのです。母乳育児を選択した大きな理由に、『赤ちゃんのためにいいから』があるのではないかと思います。では、困った顔のお母さんと、笑った顔のお母さんのどっちを赤ちゃんは求めているのでしょうか？きっと、困った顔のお母さんより笑った顔のお母さんの方が赤ちゃんは大好きだと思いますよ。笑った顔は心の緊張を解き、おいしい母乳の分泌をみお」入院時は少し陣痛が弱く入浴をしていただきました。その後順調に経過し、入浴から 2 時間で自然なお産となりました。まさしく助産院が目指す「お母さんの持っている『産む力』」と「赤ちゃんの持っている『産まれる力』」が最大限に発揮されたお産でした。自分が産み出した新しい命を家族と一緒に喜ばれている姿に感動いたしました。本当に出産を楽しんでおられました。お姉ちゃんとお兄ちゃんも、とても赤ちゃんの誕生を喜ばれていましたね。 3人で仲良くすくすくと成長してくださいね。（小野）よくしてくれます。センター稼動状況さて、おいしい母乳についてこれまで話してきましたが、実は、赤ちゃんにはもっと大好きなものが編集後記あります。それは『Ｈｕｇ（ハグ）＝抱っこ』です。笑った顔のお母さんに抱っこされるのが赤ちゃんは何よりも大好きなのです。私たち周産期 3 階スタッフは、一人一人のお母さんが、笑顔で楽しく育児できるように、入院中にお手伝いをさせて頂いています。母乳や育児のことでお困りの際には、何でも気軽にご相談ください。あなたらしい子育てを一緒に探していきましょう。周産期センター3Ｆ助産師浅村幸子・河村乃理子緊急帝王切開 13 件母体搬送 4 件ＮＩＣＵ稼働率 87.1％新生児搬送 2 件 M F I C U 稼働率 98.9％分娩数 63 件 (平成 27 年 1 月) by. お飾り隊 2 月 3 日は節分でしたね。皆さんは『節分』と聞いて、何か思い浮かぶ絵本はありますか？Ｈのおすすめ絵本は「おにたのぼうし」（作：あまんきみこ、絵：いわさきちひろ）です。美しい挿絵とおにたの思いやりの心。とても心温まる素敵な絵本です。(K.K < T.Y < N.S < K.H) 周産期センターキャラクターマミー＆メイ