導入事例 インテル® Atom™ プロセッサー 病院情報システム 健診ワークフローの改善と 業務効率化をタブレット導入で実現 健診システムと検査機器連携、健診ワークフローの変革を実現した NFC 搭載タブレットと IC カードを活用した健診システム導入 課 題 • 健診システムの機能不足によるデータの個別管理 • ほとんどの検査データを手作業入力することによる職員の業務負担増加 • 検査の順番の固定化による受診者の滞留・待ち時間の長期化 ソリューション • 健診機関の業務をトータルにサポートする総合健診システム(Co, MOMTEC) • NFC 機能を実装したインテル® Atom™ プロセッサー搭載タブレット • Bluetooth* コンバーターの利用による検査機器連携 導入効果 • 受診者ごとの健診データを一元化 公益財団法人 日立メディカルセンター • タブレットを介した検査機器と健診システム連携により、職員の業務負担軽減 • タブレットとIC カードを用いた受診者認証による健診・滞留時間の短縮化、受診者サービス向上 所在地 :茨城県日立市幸町 1-17-1 設 立 :1970 年 事業内容:事業所の一般定期健康診断、 特殊健康診断および各種がん 検診事業、一般住民の健康診 断および各種検診事業、学校 健診事業、看護専門学校運営 健診を通じた住民の健康管理と看護師養成で地域医療に貢献 1970 年に設立された公益財団法人 日立メディカルセンターは、日立市をはじめ北茨城市、高萩市、 常陸太田市など茨城県北部地域住民の疾患の早期発見と健康管理に取り組んでいます。また、 設立時から看護専門学校を運営、多数の看護師や准看護師を育成し、県北の地域医療を支 えてきました。健診業務は、住民健診、職域健診、人間ドックを実施しており、施設内健診の ほか各地区、事業所を訪れて実施する巡回健診も行っています。2014 年 7 月には、中心街から 離れた場所にあった施設が老朽化したため、 JR 日立駅に程近いシビックセンター隣に移転新 設し、アメニティーの充実や落ち着いて受診できる環境を整備して新たにスタートしました。 公益財団法人 日立メディカルセンター 常務理事 センター長 大場 義幸氏 移転新設を機に健診システムを刷新するとともに、各種検査機器とのシステム連携を実現。 さらに NFC(近距離無線通信)搭載のタブレット端末とIC カードを導入し、受診者認証と計測デー タをタブレット端末で収集する仕組みを構築しました。以前のシステムでは、検査によっては別 システムでデータ管理されており、同一の受診者の健診データが一元化されていないという大 きな課題がありました。また、検体検査や生理検査結果のデータ以外の計測データはすべて検 査結果用紙に手書きし、健診終了後に健診システムに手入力されていました。「健診結果の処 理はすべて手作業で行われており、職員に大きな負担がかかっていました。また、結果用紙へ の手書き、システムへの手入力の両プロセスでミスが発生する危険性があり、医療安全的に も問題がありました」 (センター長 大場義幸氏) と旧システムでの課題を指摘しています。 システム選定にあたっては数社の健診シス の最大の成果は、検査機器と健診システム の総合健診システムを採用。同社が提案 結果処理を行っていた職員の業務負担が大 テムを検 討した結 果、MOM テクノロジー したインテル® Atom™ プロセッサー搭載の Android* タブレットを活用した検査機器連 携と IC カードによる受診者認証の仕組みを 導入しました。 MOM テクノロジーのソリュー ションを採用した理由を大場氏は次のように 述べています。 「当センターは、じん肺や有機溶剤を扱う従 業者の特殊健診も実施しているため、健診 システムには特有の機能が求められます。 それらの機能実装や当センターの業務フロー に沿ったカスタマイズなどに対応してくれると 期待したからです。タブレット端末を活用した ソリューションに関しても、インテル社のプロ セッサーを搭載したデバイスの提案だったの で、信頼して採用しました」。 のデータ連携が実現し、検査技師の手間や 幅に軽減したこと。同時に、IC カード認証の 活用により、検体取り違えの危険性や結果の 誤入力がなくなり、データの管理精度が飛躍 的に向上しました」 (大場氏) と述べています。 一方、IC カードとタブレット端末による健診 施設健診では完全予約制の実施や検査滞留 を解消する受診者エスコート機能も利用でき るなど、IC カードとタブレット端末を活用した ソリューションは、受診者サービスの向上に 貢献しています。 大場氏は今後、インターネットを利用した検 査予約システムを構築することで、「管内の 医師会員がセンターの CT や MRI などのモダ ワークフローは、受付時にカード発行の時間 リティーを積極的に活用できるよう利便性向 滞留が少なくなり、健診時間の短縮にも貢 しています。新設した日立メディカルセンター データとともに表示されるため、その場で数 システムが、地域医療へさらに寄与すること を要するものの、各検査場所での受診者の 献。また、検査結果もタブレット端末に前年 値がわかるため受診者に好評だといいます。 健診システム サーバー 上に向けた環境整備をしていきたい」と展望 のファシリティーと刷新した健診業務支援 が期待されます。 各種検査機器 Android* OS 搭載 タブレット RS-232C 職員の業務負担軽減と 受診者サービス向上に貢献 身長体重計 血圧計 受診者認証 IC カード 視力計 受診者は受付で受診者認証用 IC カードを受 け取り、各種計測場所前に設置したタブレット 端末に IC カードをかざして認証します。検査 結果は、検査機器の RS-232Cソケットに装 RS232C Bluetooth* ネットワーク ( 有線 or WiFi) 着された Bluetooth* コンバーターを介して タブレット端末で受診者情報とともに収集し、 コンバーター PC 受診者検査・誘導時以外 はインフォメーション端末 として利用可能 眼圧計 聴力計 肺機能計 Bluetooth* 10m 程度 健診システムに転送されます。「システム導入 タブレット PC に関する詳しい情報は、下記サイトをご覧ください。 http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/tablets/tablets.html この文書は情報提供のみを目的としています。この文書は現状のまま提供され、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、他者の権利の非侵害性、特定目的への適合性、また、あらゆる提 案書、仕様書、見本から生じる保証を含みますが、これらに限定されるものではありません。インテルはこの仕様の情報の使用に関する財産権の侵害を含む、いかなる責任も負いません。また、明示されているか否 かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Atom は、アメリカ合衆国およびまたはその他の国における Intel Corporation の商標です。 Bluetooth は商標であり、インテルは権利者から許諾を得て使用しています。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 インテル株式会社 〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1 http://www.intel.co.jp/ ©2014 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。 2014 年 12 月 331712- 001JA JPN/1412/500/CB/ESS/ YS
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