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1.
はじめに
~進路選択の手がかり~
(1) 進路選択の山場を迎えて
さまざまな行事に「中学校最後の」という形容句がついてくるなか、運動会、修学旅行、合
唱祭という大きな行事を終え、「進路」を具体的に選択していく重要な時期を迎えています。
進路の選択を目前にして焦ったり,不安になったりしている生徒も多いことと思います。こ
の時期、状況や程度の差こそあれ、みんなが同じ壁にぶつかり、不安になりがちです。しかし、
オロオロしているだけでは前に進めません。今、何をすべきかについて考えていきましょう。
節度ある正しい生活と地道な学習
まず、成すべき事は早起きから始まる規則正しい生活。真面目で前向きな生活。社会生活に
通用する自分を意識した節度ある生活です。その上で学校の授業を大切にした地道な学習を積
み重ねていくことが必要になってきます。それは、「当たり前の事を当たり前にやる力」であ
り、一番大切なことであるといえます。
受験生だから、勉強だけしていればよい、と考えるのは明らかに間違いです。本当に必要な
のは、合格するためのテクニカルな学力ではなく、前向きで節度ある生活から生まれる確かな
学力なのです。要領良く問題を解く力よりも、自立性、計画生、表現力、コミュニケーション
力、責任感、強調性といった要素が必要だという考え方が定着してきており、集団討論など、
そのような力を図る試験が入試に取り入れられています。
主体的な進路選択をするために
進路を決めるのは自分です。進学を考えている人は自分の将来を見据え、自分がどんな高校
生活を送りたいのか、高校生活を通してどんな力を身につけたいのかを考え、次の数年を過ご
す大切な場所として進路選択をしていくことです。その為には、自分に合った学科を選ぶこと、
学校の雰囲気やカリキュラムをよく調べることが大切です。通学時間や交通手段も毎日のこと
ですから重要な要素です。学校案内やホームページで調べるだけでなく、数回訪問した上で進
路選択をしましょう。
進路の選択は自分の意志が最優先です。自分の成長を見守ってくださる保護者の意見を聞き、
自分の考えを保護者の方に理解してもらえるように伝え、よく相談して自分の意志を固めてい
きましょう。
(2) 高校を選択するときの手順
(※11月4日から始まる三者面談までに考えておくこと)
① 第1志望は公立(都立)高校か私立高校か、設置者による特性で選ぶ。
・ それぞれの持ち味や学費などについて考慮して決めましょう。
②
普通科・コース制・専門学科・総合学科か、自分が学びたい事柄により選ぶ。
・ コース制や専門学科を選ぶ場合は、その授業内容が自分にあっているかよく調べてお
く必要があります。
・ 卒業後の進路(すぐ就職か大学等への進学か)も考慮に入れましょう。
③
その他、学校の特色について調べ自分を生かすことができる学校を選ぶ。
・ 校風が自分にあっているか(とくに私立学校の場合には重要です)
・ 学力的にどうか(入試だけでなく、入学後の学習をこなしていけるか)
・ 試験の内容(科目、小論文・作文・実技の有無)
・ 大学受験の機会は保障されるか(特に付属高校の場合は進学できる割合など)
・ 学年制か単位制か
・ 共学か男女別学か
・ 交通機関や通学時間
・ 雰囲気や校則、生活指導は
・ 月々の納入金は
・ 教育施設や環境は
1
④
進学したい学校を決める。
最終決定をする前に、公立・私立を問わず必ずその学校の説明会・見学会などに参加
し、自分で確認をする。
・ 進学したい学校を決めるのと合わせて、進学可能な学校も考えておきましょう。
・ 入試は発表を見るまで結果がわかりません。志望校の希望順位を明確にしましょう。
・
⑤
推薦(第一希望)受験か一般受験か。
多くの私立高校では、生徒・保護者向け説明会の際に、推薦受験の基準(教科の評定
数値・欠席日数・その他)を発表します。公表されない場合は、五中の担任の先生に
問い合わせてください。
・ 高校側の推薦基準があります。それに合致しない場合には(学習成績および、欠席・
遅刻の日数、中学3年間の生活態度等を含む)、原則として学校推薦はできません。
・ 学校推薦を希望する場合、中学校長が人物、学業ともに推薦できる中学校生活を送っ
ていることが大切です。
(p.21)
・ 推薦で入学した場合、高校進学後も推薦された人物として期待される高校生活がある
ことを忘れないでください。
・
⑥
受験の方法やシステムをよく調べる。
・ 高校によって、出願書類や入試の進め方が千差万別です。担任まかせにせず、しっか
り自分で募集要項をよく読み、確認をしてください。
・ 多くの私立高校で併願優遇制度(B推薦・C推薦など名称は学校により違います)を
実施しています。いわゆる第二希望推薦のような形です。基準があり中学校から併願
受験者名簿を提出します。この場合は、一般受験するより入試得点に優遇処置を受け
られます。基準、その他については、説明会のおりに個別相談をするなどして確認し
ておきましょう。
⑦
・
⑧
担任との面談の準備
上記①~⑥までのことを家庭で十分話し合い家庭での方針を確認してから面談に臨ん
でください。
ア 希望する高等学校等の入試説明会等には必ず参加してください。
イ 私立高校などでは、学校ごとに推薦・併願受験などに基準を設けています。入試説
明会などで公表していたり、個別相談を行っている学校がほとんどです。必ず自分
の成績と基準を確認してください。
ウ 自分が本当に進学したい学校がどこなのか、その学校に希望がかなわないときは次
にどの学校を希望するのか、というように、自分が進学したい学校の優先順位を明
確にしておいてください。
志望校最終決定の時期
私立高校の推薦や併願については、最終決定を12月の三者面談とします。中学校か
ら高校側へ書類を提出する日が12月15日です。推薦で私立入試を考えている人、
併願推薦(いろいろな呼び方があります)を希望する人はこの日に書類提出をしなく
てはなりません。そのため11月の面談で1学期の成績を元に基本的な考えをまとめ、
12月に仮内申が出た時点で必要があればもう一度三者面談をしてこの日に間に合う
ように決定します。
・ 都立高校を一般入試で受検する場合は、自己PRカードなどの準備もありますので、
11月の三者面談で方針を話し合い、年内に受検校を決定するのが望ましい。しかし、
志望校の差し替え制度などもあり、願書提出日でもまだ変更の余地はあります。
・ 都立高校を受検する場合、中学校の事務として成績一覧表を各都立高校に送付する必
要があります。志望校を変更する場合は必ず担任に相談・報告をしてください。
・
2
(4) 進路選択の最終決定
・
・
・
・
・
2.
志望校はあくまで本人と保護者がよく話し合い、あらゆる角度から十分に検討し納得
のいく方向で進路を選択してください。
担任の面談ではアドバイスは行いますが、「絶対に安全」とか「絶対にだめ」と断定
することや、合否の判定、また「受けさせない」などという指導はしません。(基準
に満たない場合は除く)
進路相談の窓口は各担任ですが、生徒一人一人の進路に対しては、学年職員全体の会
議で行い、担任一人だけの判断で指導することはありません。
推薦受験者(併願優遇も含む)に対しては会議を行い被推薦者の審査を行ったうえで、
学校推薦の可否の最終決定は校長が行います。審査を通過するためにも、普段からき
ちんとした学校生活を送ってください。(p.21)
12月の三者面談後に推薦希望願いや調査書作成依頼書などの書類を提出していただ
くことになっています。推薦希望願いや調査書作成依頼書などの書類を提出した時点
で受験方法の最終決定となります。
都立高校入試について
(1) はじめに
都立入試制度の基本
・都立高校は「学力検査を受ける」ので「受検」といいます。
・都立高校は192校あり、どの学校でも受検することができます。
・都立の学校は、1校ずつしか受検できません。
例 推薦でA高校に合格した後、一般入試でB高校に出願することはできません。
・都立高専と都立高校は併願ができます。しかし、都立高専に合格した場合、出願した都立高
校を受検することはできません。
・選抜方法は推薦入試(一般推薦、文化・スポーツ等特別推薦)と一般入試があります。
・願書などに押印する保護者印はスタンパー印(シャチハタなど)は使用できません。
・記入は黒または青のペンを使用します。
① 都立高校の種類
○ 全日制・定時制・通信制
○ 学年制・単位制
○ 普通科・専門学科
②
応募資格
「保護者と同居している者で、平成26年12月31日に都内に住居を有し、入学後も
引き続き都内から通学することが確実な者」(全日制)
※ 転居等の諸事情がある場合には、手続きが必要な場合もありますので、早めに担任
まで相談してください。
③ 選抜方法
・ 推薦に基づく選抜
ア 一般推薦(従来の推薦)
イ 文化・スポーツ等特別推薦(特定の技能の実績による推薦)
・ 学力検査に基づく選抜(いわゆる一般入試)
④
近年の傾向
都立高校が高倍率になった → つまり「不合格ということもある」と考えなければな
らない。「2次募集はほとんどない」と考えなければならない。分割後期募集(あらか
じめ募集定員を前・後期に振り分けてあるが、後期募集の方が定員が少ない)があるが、
昨年度いずれの高校も高倍率であった。
3
(2) 推薦に基づく選抜〔いわゆる、推薦受検〕
推薦入試とは
・一般推薦と文化・スポーツ等特別推薦の2種類があります。
・特別推薦と一般推薦の両方に出願できます。
・推薦入試は一般入試に先立って実施されます。学力検査はありません。
・私立のように評定等による推薦基準はありません。
・推薦入試で不合格になっても一般入試で再受検できます。その際、優遇措置はありません。
不利になることもありません。
①
推薦入試の基本
『第1志望』であること=合格したら必ず入学する。
学校の説明会への参加はもちろん、教育方針・特色をよく理解していること。
『本校の期待する生徒の姿』(p.20)を十分に理解し、自分がそれに適していること。
・ 『推薦に値する人物』であること=入学後もまじめに学校生活がおくれる人。
もちろん、遅刻・忘れ物・生活態度など生活指導上に問題がないこと。
・
②
推薦基準
私立高校のような「推薦基準」は明記されていないが、『本校の期待する生徒の姿』
をふまえて各校ごとの評価基準を作成する。
・ 一般受検より難しい。(一般受検で確実に合格するくらいの内申点が必要)
・
③
メリット・デメリット
・メリット : 受検機会が増える。学力検査ではなく、中学校での学習成果等が重視さ
れる。
・デメリット : 最初の受検で「不合格」の通知をもらう可能性が高い。(倍率は3~5
倍の学校が多く、中には6倍を超えた学校もありました。)
精神的ダメージから立ち直れないことが懸念されます。(このことがき
っかけで志望校を変更した人もいます)又、特別推薦の募集定員は数名
に過ぎず、定員に達しなくても基準に満たなければ合格しないので、十
分な検討が必要です。
④
出願
・ 1校1コースまたは1科に限り出願できる。
・ 志願変更はできない。
・ 1校に2コースまたは同一学科内に2科以上ある場合には、他の1コースまたは1科
を第2志望とすることもできる。学科とは、普通科・コース・農業科・家庭科等のこと。
ただし、第2希望に合格した場合、一般で第1希望を受け直すことはできない。
例) ・第1志望を小平高校の外国語コースとした場合、第2志望として普通科を指定
できない
・第1志望を瑞穂農芸高校の農業に関する学科の園芸学科とした場合、同じ学科
の畜産科を第2志望とすることはできるが、家庭に関する学科の生活デザイン
科を第2志望にすることはできない。
・ 文化・スポーツ等特別推薦では、1種目を指定し、1コースまたは1科に限り出願で
きる。
当該校の一般推薦にも出願できる。(受検料を2つ分納入する必要がある)
推薦基準がある。(11月に都から配布される冊子に基準あり)
出願時に「活動の実績等を証明する書類等の写し(コピー)」が必要な場合もある。
4
⑤
選抜の概要
・ 検査 一般推薦
:
全員に集団討論及び個人面接を実施
高校によっては、小論文・作文・実技を行う。
特別推薦 : 全員に個人面接又は集団面接及び実技検査を実施。
その他は各高校で定める
・ 選考 調査書
: 必修教科の観点別学習状況の評価(全37観点)又は評定(9
教科)を調査書点とする。(p.16)
自己PRカード : 点数化はしないが、面接時の参考とする。(p.17)
面接・集団討論・小論文・作文・実技など : 各高校が基準をつくる。
※ 選抜の配点等については、高校ごとに違いますので、詳細については11月上旬に配布さ
れる「平成27年度 東京都都立学校募集案内」をご覧ください。
⑥
出願に要する書類
・一般推薦書……中学校が作成(開封無効)
・調査書……
中学校が作成(開封無効) (p.16)
・入学願書…… 中学から希望者に配布
(p.18,19)
・自己 PR カード……各高校が示す「本校の期待する生徒の姿」を参考にして、志願者本人
が記入します。推薦や面接を実施する高校は事前(出願時)、一般は合格手続き後に提
出します。(p.17)
・志願理由書……(必要な学校のみ、本人が記入)
特別推薦の場合は上のものに加えて2つの書類が必要です。
・文化・スポーツ等特別推薦書……志願者が高校から取り寄せる。
・活動の実績などを証明する書類などの写し……本校の部活ならば顧問と相談してくださ
い。学校外の活動ならば、志願者と保護者が用意してください。準備に時間がかかりま
すので、早めに顧問と連絡を取ってください。
(3) 学力検査に基づく選抜〔いわゆる、一般受検〕
①
・
・
②
1次募集・分割募集
1次募集 : つまり普通の入試 → もし定員に満たない場合、2次募集を行う。
分割募集 : あらかじめ分割前期(1次募集と同時期)と分割後期(2次募集と同
時期)に募集人員を分けて募集する学校もある。
出願資格についての注意
推薦に基づく選抜の合格者・都立産業技術高等専門学校の合格者は、出願できない。
③
・
・
出願
1校1コースまたは1科に限り出願できる。
1校に2コースまたは同一学科内に2科以上ある場合には他のすべてのコース、科に
志望順位をつけることができる。
5
④
志願の変更(志願変更の状況は、その都度発表される)
・ 志願変更は、次の表の○を付した変更について1回に限り行うことができる。
全
定
時
制
再 提 出
定 時 制 単 位 制
日
チャレンジスクール(注1)、
取 下 げ
八王子拓真(チャレンジ枠)
グループB(注3) 定時制単位制以外
制
及びグループA(注2)
全
日
制
定 チャレンジスクール(注1)、
時 八王子拓真(チャレンジ枠)
定 制 及びグループA(注2)
単
時 位 グループB(注3)
制
制
定時制単位制以外
○
×
×
×
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
(注1) チャレンジスクールとは、六本木高校、大江戸高校、世田谷泉高校、
稔ヶ丘高校、桐ヶ丘高校をいう。
(注2) グループAとは、一橋高校、浅草高校、荻窪高校、八王子拓真高校
(一般枠)、砂川高校をいう。
(注3) グループBとは、新宿山吹高校、六郷工科高校、飛鳥高校、板橋有徳高校、
青梅総合高校及び東久留米総合高校をいう。
・ 同じ高校内のコース相互間および同一学科内での志望順位の変更はできない。
・ 志願変更したときには、変更先の「本校の期待する生徒の姿」を参考にして、新たに
自己PRカードを作成する。
⑤
選抜の概要
★合否判定は総合成績によって行われる
一般入試の合否判定
 学力検査の得点
 調査書点
総合得点
 面接点 実施高校は加える。
 実技検査点
 小論文又は作文点
総合成績
・学力検査の得点(5教科または3教科のテスト)
エンカレッジスクール、チャレンジスクールは
実施しない。
※ 傾斜配点(特定の教科に比重をかける)や
自校作成問題で実施する高校もある。
・調査書点 中学校の成績(資料4参照)
・面接・小論文・作文・実技を行う学校もある。
※ 各校により、詳細を確認したい人は担任に
ご相談ください。(11月に都教委から資
料配付予定)
総合成績
とは
①総合得点=学力検査点 + 調査書点
※1000点満点
学力検査点:調査書 = 7:3 6:4 5:5 として計算
②面接点
※満点の上限は300点
③その他 作文点
※満点の上限は200点
(ただし、面接と作文両方実施の場合は両方の合計が300満点)
小論文
※各高校で定める
実技
※満点の上限は1000点
総合成績= ① + ② + ③
★総合成績の高い順に合格となる
6
・
特別選考:定員の1割~2割を各校が定めた特別選考の資料に基づいて合格とする。
※各校により、詳細を確認したい人は担任にご相談ください。(11月に都教委から資
料配付予定)
例) 学力検査で国語・数学・英語の得点を1.5倍したときの5教科の合計点のみで
合格者を出す。(国分寺高校)
・ 男女別定員制の緩和:男女別の募集定員の9割を男女別の総合成績の順に決定し、残り
の1割を男女合同の総合成績の順に決定する。
総合得点の計算の例
学力検査
学力検査点
5教科、傾斜配点なし(すべて100点満点)
: 調査書点
その1
学力検査点
その2
調査書点
=
6 : 4
国語・数学・英語・理科・社会
の場合
の評定はそのまま加算……ア
音楽・美術・体育・技術家庭の評定は1.3倍して加算……イ
ア +
その3
イ
=換算内申 (小数点以下切り捨て)
総合得点
総合得点
=
学力検査点 +
調査書点
※この総合得点に面接点を加算すると総合成績になる。
⑥
その他
・ 合格後は入学確約書・入学料を納入する。
・ 合格発表後の辞退はしない。
・ 第1希望の進学先が決定している者は(私立高校等)たとえ、出願していたとして
も受検を控える。(他の受検生の進学先確保のため)
(4) 定時制単位制高校・高等専門学校等
※基本的には全日制に準ずるが以下の点に注意が必要である。
① 新宿山吹高校 … 1部から4部までの各科各部に志望順位をつけて出願することが
できる。
② 砂川・一橋・浅草・荻窪・八王子拓真高校
… 1部から3部までの各部に志望順位を付けて出願することができる。
③ チャレンジスクール
(5校+1枠 六本木高校、大江戸高校、世田谷泉高校、稔ヶ丘高校、桐ヶ丘高校、
八王子拓真-チャレンジ枠)
… 1部から3部までの各部に志望順位をつけて出願することができる。
学力検査を実施しない。調査書の提出は必要ない。
自己PRカードに代えて学校所定の志願申告書を提出する。
検査は面接と作文
7
④
高等専門学校 …
推薦入試は、小論文と面接。
一般入試は、国語・数学・英語の3教科。
※ 高専の入学者選抜は、日程・試験問題とも他の都立高校とは別になります。
従って他の都立高校と併願受検することが可能です。ただし、高専に合格し
た者は、都立高校の試験を受検することはできませんのでご注意ください。
⑤ エンカレッジスクール
(秋留台・足立東・蒲田・練馬工業・東村山)
… 学力検査は実施せず、面接・小論文・実技検査を実施
(5) 出願書類について
①
入学願書(p.18)・調査書・自己PRカードなどは都教委から各市区教育委員会を通じ
て各学校に配布されます。必要な時期になったら学校から生徒へ配布します。(無料)
② 定時制課程単位制高校、通信課程の高校並びに都立高等専門学校の入学願書等について
は各都立高校等が印刷配布するため、各自で入手する必要があります。
③ 面接のある学校、その他必要な学校は自己 PR カードを提出します。
③ 入試に必要な書類については、作成依頼書を配布しますので、それにより12月中に各
担任に依頼してください。
(6) おもな改正点(採点ミス防止のために)
①
②
③
昨年度に比べ合格発表日が遅くなる
20校でマークシート方式を導入(進路だより№9)
合格発表後、申し出ると答案の写しを交付
(7) おもな日程
※
※
10月下旬:各都立高校募集人員の発表(進路たより参照)
11月上旬:都教委より募集案内配布
※
平成27年度 都立高等学校等入学者選抜の主な日程
月 日 曜
1
2
2
2
21
26
27
2
3
水
月
火
月
火
5 木
6 金
13 金
16 月
17 火
20 金
23 月
24 火
予
定
推薦
願書受付
面接・実技検査等
(実技検査等)一部
合格発表・入学手続
入学手続締切
月 日 曜
3
2 月
3 火
一次・分割前期・高専
願書受付
願書受付
一次・分割前期
願書取下げ
願書再提出
高専
学力検査
合格発表・入学手続
入学手続締切
一次・分割前期
学力検査
8
予
定
合格発表・入学手続
入学手続締切
5
6
9
10
16
17
木
金
月
火
月
火
二次・分割後期
願書受付
願書取下げ
願書再提出
学力検査
合格発表・入学手続
入学手続締切
23
24
25
26
27
30
月
火
水
木
金
月
定時制二次
願書受付
願書取下げ
願書再提出
学力検査
合格発表・入学手続
入学手続締切
3.
私立高校入試について
(1) はじめに
①
都立高校と私立高校のちがい
私立高校は、それぞれの学校ごとにユニークなシステムや、厳しい条件があり多種多様
なのが特徴です。都立と私立の2本立てで受験する人も多いと思いますので、それぞれの
高校の受験制度の違いをよく理解することが大切です。学校説明会や見学会、体験入学等
には積極的に参加して、自分で確かめることが必要でしょう。
ここで説明する内容は、あくまでも各校に共通していると思われる内容です。
②
私立高校の種類
都立高校ほど細かい分類はありません。
全日制 定時制 通信制
普通科 専門学科
③
応募資格
都立高校のように、居住地による制限はありません。
④
近年の傾向
共学化が急激に進んでいる。
推薦・併願優遇の基準を上げている学校が増えている。
特進クラスを設置する学校が増えている。
(2) 推薦に基づく選抜
①
推薦の形式
高校側で用いる推薦に関する名称・用語などもさまざまで、その内容も複雑になってい
ます。以前は、「単願」という用語をよく使っていましたが、最近では各校独自の言い方
をする場合が多く、以前に受験の経験があるご家庭は混乱してしまうかもしれません。
「初めての受験」のつもりで、情報収集を慎重に行いましょう。ここで説明する名称が必
ずしも各校共通とは限りません。また、すべての高校に推薦制度があるとは限りません。
自分の受験校ごとに確認してください。
②
推薦入試の基本
都立高校と基本はほぼ同じ(第1志望であること・推薦に値する人物であること)です
が次のことを約束してください。
ア 一度出した推薦入試の願書を取り下げないこと。
イ 第1希望で推薦入試に合格した場合必ず入学手続きをすること。
ウ 入学後の不祥事による退学や停学にならないように心がけること。
※ 約束違反をすると、小平五中と私立高校との信頼関係を傷つけてしまい、今後の進路
の相談に応じてもらえなくなることが起こります。小平五中の後輩たちに迷惑をかけ
ることもあるのです。推薦を受ける以上責任は重大です。
③
推薦入試
その学校が『第1志望』で、合格したら必ずその学校に入学するという受験です。
ただし、その学校の『推薦の基準』を満たしていることが条件となります。多くの学校
では、かなりの確率で合格するようです。選考方法は、書類審査と簡単な面接がほとん
どです。(適性検査を行う学校もあります。)ただし、面接や適性検査の結果が良くな
い場合は、不合格になることもあります。また、推薦基準が出願基準に過ぎない私立高
校(大学附属校に多い)では入試相談を通さない推薦入試となり、合格の可能性はかな
り低くなります。
募集定員は全募集定員の半分までを原則としています。
9
④
推薦基準
推薦入試に関する用語・名称も各校によりさまざまです。『○○高校の△△推薦』とい
うように、1校ごとに確認しながら進めていく必要があります。「推薦の基準」は各校の
説明会の時に発表している高校も増えてきましたが、一般的な例を挙げておきます。
ア
学力に関する基準例
・ 5教科の内申素点合計が15以上または9教科の素点合計が27以上であること。
・ 3教科の内申素点合計が12以上で9教科の全てに「1」がないこと。
・ 9教科の内申素点合計が31以上で英語が「4」以上であること
注)または : どちらか一方をクリアすればよい
かつ
: 両方をクリアしなければいけない
※内申素点合計
: 通知表の5段階評価の数字を単純に合計したもの
受験雑誌等に昨年度の推薦基準が掲載されていることがありますが、基準は毎年変わって
いきます。今月中には、多くの学校で推薦基準が発表になりますので、高校の入試説明会
の時に行われる個別相談などで自分が基準に達する事が出来るのか確認しておきましょう。
詳しいことは三者面談の際に、担任に相談してください。
イ
・
・
・
ウ
資格・技能などに関する基準例 (加点)
英検3級以上・漢字検定3級以上・数学検定3級以上をもっている者
部活動で都大会以上の実績がある者
その他、何らかの表彰を受けたことがある者
欠席・遅刻に関する基準例
・ 3年生での欠席が10日以内
・ 3年生での遅刻が5回以内
(3) 学力に基づく選抜(いわゆる一般入試)
一般入試には、第1志望受験、併願優遇、フリー受験があります。いずれも3教科(国
数英)受験と面接を行う高校がほとんどです。
① 第1志望受験
推薦入試の『推薦の基準』には少し足りないが、その学校が「第1志望」であり合格し
たら必ず入学することを条件に、入試条件を優遇してくれる制度です。優遇の仕方は、各
校独自の方法をとっています(例:入試点+20点)。一般入試の受験生と同様に学力検
査を受けなければなりません。これも合格の確率は高いことが多いようです。しかし、この
形式をとる学校の数はかなり少なくなってきています。
②
併願優遇
他に第1志望の学校を受験するが、第1志望の学校が不合格になった場合に、合格した
ら必ず入学することを条件に、優遇してくれる制度です。都立との併願の場合都立高校の
入学発表日まで入学手続きを延期してくれる制度でもあります。一般入試の受験生と同様
に学力検査を受けなければなりませんが一般受験に比べるとかなり合格率は高いことが多
いようです。しかし、近隣の錦城高校などは「当日の得点に加点する方式」で、加点して
も合格点に達しなければ,不合格となります。
この制度は、高校によって様々な条件・基準がありますので、よく説明会などで確かめ
ておきましょう。また、第1志望は都立のみ(公立併願)で、私立学校との併願を認めて
いない学校もあるので、注意が必要です。
③フリー受験
事前の入試相談を必要とせず、当日の入試得点で合否が決まる制度です。「併願優遇」
や「第1志望受験」の入試相談をする学校ではフリー受験の枠はとても少ないため、厳
しくなっています。
10
(4) 推薦受験・第1志望・併願優遇による受験の手続き(入試相談)
これらの受験制度を利用する際には、12月15日に行われる教員による入試相談を経
なければならない学校がほとんどです。ここで小平五中の教員が推薦(併願優遇も含む)
受験希望の生徒について、推薦出願が可能かどうか、また、受験した際の合格の可能性は
どうか、など相談してきます。高校側からは「推薦出願すれば、合格の可能性は極めて高
い」など、伝えられます。そこで、第2回進路希望調査で必ずその希望を明記していただ
き、11月の三者面談で大筋を決定しておく必要があります。そのあとの準備のためにも、
志望校は早めに決定しておいてください。
(5) おもな日程(東京都内私立高校)学校ごとに異なるため、
月 日
12 15
曜
月
予定
入試相談開始
1 15頃
22頃
23頃
木
木
金
推薦
願書受付開始
試験
合格発表・入学手続
※27~29日ごろに実施する学校あり
一般
25頃 日
願書受付開始
2 10
火
試験
11.12 水、木 ↓
合格発表、入学(延納)手続
13
金
↓
↓
↓
↓
↓
※ 一部の都内私立高校でも日程が違う受験方法もあるようですのでそちらも各高校
に確認してください。
※ 近県(埼玉県等)の私立高校を受験する場合には日程が異なりますので注意して
確認してください。
(6) 他県の私立高校
埼玉の私立高校は入試日程が異なります。受験は可能です。(県立は不可)埼玉県の私
立高校の入試相談は保護者が行います。説明会、要項で確認してください。(一部、
中学校で行う高校もあります。説明会で確認してください。)
11
4
高等専修学校入試について
(1) 専修学校について
①
専修学校とは
高等専修学校(専修学校高等課程)は、中学卒業者を対象に職業に直結した実務面にウ
エイトをおいた教育を行っています。学校教育法に定められた正規の学校であり、高等学
校と同様に一定の水準に基づいて設定認可されています。国や地方公共団体においても高
等学校に準じて振興が図られ、社会的にも高等学校と並ぶ後期中等教育機関として評価が
定着しています。
職業の種類がいろいろあるように、専修学校の分野や学科にはとても多くの種類があり
ます。そして、卒業と同時に資格をとることが可能です。また技能教育連携制度をとり入
れている学校は、連携先の通信制高等学校の普通科の単位を取得できるということで高等
学校卒業と専修学校卒業の2つの学校を卒業できるしくみをとっています。
例) 国際ビジネス専門学校
(科学技術学園高等学校普通科)
二葉ファッションアカデミー(東海大学付属望星高校普通科)など
福祉、医療、工業、経理、デザイン、和洋裁、文化教養、などいろいろな分野がありま
すが、技能連携制度を取り入れていない学校もありますので、注意が必要です。
②
大学入学資格について
修学年限が3年以上で、文部大臣によって指定された高等専修学校の修了者には、大学
入学資格が付与されます。この指定校の卒業者は、さらに大学、短大の入試や公務員試験
などの高卒程度以上の各種資格試験を受けることができます。
③
選考について
願書受付 … 10月1日より各校による
試験
… 国語・数学・英語のペーパーテストを実施する学校
面接・作文のみの学校
書類選考のみの学校
4 その他
… 高等学校との併願を認め、高校の合格発表まで入学手続きを待つ
学校もあります。
5 学費
… 実務、実習が中心となりますので、私立高校と同じか、それ以上の費
用がかかります。
1
2
(2) 通信制(単位制)高校について
通信制高校は、全日制・定時制と並ぶ高等学校の種類のひとつです。単位制という単位の
積み重ねにより卒業認定を行う方法が、通信制高校の卒業単位認定の方法として採用されて
います。個人で学習計画を進めていく方法で「自学自習」が特色で、決められた日までにレ
ポートを提出する学校や全日制の高等学校のように毎日の登校で授業を受ける学校、決めら
れた日に登校する学校など多様な学習形態があります。修業年限は3~4年です。すなわち
3年でも卒業できます。また、日数は学校により様々ですが、実際に学校に通うスクーリン
グなども行われています
例) NHK学園高等学校など
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(3) サポート校について
通信制高校に籍を置く生徒の学習をサポートする教育施設です。通信制高校では、本来自
分の立てた学習計画に沿った自学自習をすることを前提としていますが、学習ペースもなか
なか自分ひとりでは継続できなかったり、途中放棄してしまう場合も少なくありません。サ
ポート校は、通信制高校で学ぶ科目の補習を行いながら個人の理解度にあわせた学習支援を
しています。生徒は、通信制校高校とサポート校に同時に入学することになります。基礎学
力に不安がある生徒の場合は、中学の基礎学習から始めることもできるように配慮されてい
ます。またサポート校では、高等学校の補習だけを行うところと「大学進学コース」「情報
処理コース」「社会福祉コース」「音楽コース」などさまざまなコースが設置され、進学や
就職など将来の進路を視野にいれた教育を行うところがあります。一定期間内で確実に高校
を卒業したい人や一人で勉強を続けるのは自信がないという人に向いています。
またサポート校の中には併願優遇制度の入試を行っている学校もあります。学校の特色な
どをよく調べた上で、制度を利用する方法もあります。「広域通信制」「単位制」という表現で説
明されていることもあります。
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就職について
(1) 事業所への応募から採用まで
①
求人情報
…
11月末までにハローワーク(公共職業安定所)をとおして学校に連絡
されます。
② 応募書類 … 一般的にはどの事業所でも、統一された応募書類として職業相談票とい
う書類を、12月中に中学校、ハローワークを経由して提出させるのが
普通です。
③ 入社試験 … 1月10日ごろ、各事業所一斉に行われます。【統一選考日】
試験は、面接と身体検査のほか、簡単な学科試験や常識テストのような
筆記試験も行われることがあります。
④ 内定通知 … 郵送・電話などの方法で本人や保護者に通知されるのと同時にハローワ
ークを通して中学校にも結果が報告されてきます。
※ 実際には中卒の募集は極端に少ない。
(2) 企業内学校・企業提携学校の紹介
①
日野自動車工業株式会社(日野自動車工業高等学園)
東京都日野市日野台3-1-1
※ 日野自動車工業で働きながら企業の中での学校で学びます。卒業後、日野自動車工
業に就職することが前提となります。
※ 選考日程がかなり早い(1 月中旬)ので、早めにご相談ください。
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6.出願のための準備について
12月の面談が終わると出願準備が始まります。学年だより等で随時お知らせいたしますので、
よくお読みいただき,漏れのないようにお願いします。また、必ず、出席番号を間違いの無い
ようにご記入いただき、期日までにご提出ください。
〈写真〉
応募書類(願書)には、志願者の写真を貼ります。
受験用写真の撮影は、後日学校で行います。(希望者対象)11月25日(火)を予定
〈記載事項確認書〉〈諸活動の記録〉
後日「記載事項確認書」を配布します。
中学校で、高等学校等の調査書を作成しますが、特に都立高校受験の場合、これらの書
類に記入する氏名等の文字は、住民票に記載されているものを使用することになっていま
す。常用漢字以外の文字を常用漢字で使用してもよいのですが、入学願書・受検票・調査
書などの表記は統一しなければなりません。(例:沢→澤、辺→邊)
また、「諸活動の記録」等も記載する必要があります。提出された書類をもとに、調査
書等を作成しますので、ていねいに書いていただき期日までに提出してください。
〈応募書類〉
都立高校の願書は、一括して中学校に送られてきますが、私立高校や高等専修学校など
の願書は、各自でその学校に出向いて購入しなければなりません。
私立高校の志望校がある程度具体的になってきたら、学校へ出かけ、願書を購入して準
備をしておいてください。早めに購入するようにしましょう。
また、都立高校でも定時制など独自の選抜形式を実施する学校では、その高校で配布さ
れる書類もあります。確認する一番の手立ては、その都立高校の説明会に参加することで
す。
7.三者面談について
進路決定までの過程を、生徒・保護者・担任の三者の話し合いにより、より確かなも
のにしたいと考え、11月と12月の2回にわたって三者面談を実施します。
三者面談では、基本的にご家庭の意向をうかがい、それに対してアドバイスをしてい
く形で進めていきます。事前に家庭での話し合いを十分にしてください。
11月の三者面談…具体的な志望校や職種・事業所の絞り込み
第2回の進路希望調査(11月29日締め切り)をもとに、かなり具体的に進路先に
ついて話し合いを行います。生徒本人の進路希望の確認、そして、具体的な志望校や職
種・事業所の絞り込みをしていくことになります。
また、進学については、教員対象の私立高校入試説明会情報や、定期テスト得点力な
どのことがらを参考資料として、私立高校の推薦や第2志望(併願)の希望、都立の推
薦希望の有無などについて、具体的に確認することになります。面談にさきがけて、家
庭でも十分に話し合いを深めておいてください。
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12月の三者面談…進路先や志望校の決定
12月の三者面談は、進路希望決定の重要な面談です。11月の面談の成果を受けて、
早い場合は11月中に具体的な動きが始まりますが、多くの場合、2学期の期末テスト
が終了し、2学期の評定(仮内申)がおよそ決まってから、それまでのすべての学力や、
その他の評価を総合的に判断して、進路先や志望校の決定を行っていきます。
12月は、面談の前後の動きが慌ただしいので、さまざまな期日や時間などの確認や
約束を忘れないように、細心の注意を払うことが必要です。
今後の面談等で注意していただきたいこと
1、2学期の成績が上がった場合、下がった場合も考えて
特に私立高校や私立併願を希望される場合、11月の面談では1学期の成績と比較して可
能性を考えますが、2学期の成績によっては、希望していた私立高校の推薦、併願が不可能
になることもあります。それがはっきりするのは、2学期の成績が仮決定した12月に入っ
てからのことです。しかし、その時点では、私立高校の説明会はほぼ、終了しており、12
月15日からの入試相談には間に合わなくなってしまいます。入試相談も、中学校では事前
の予約や,書類の準備が必要です。いくつかの高校を候補にあげて高校訪問を含めて事前に
調べておいてください。
2、三者面談は進路決定の場ではありません
三者面談は、進路に関する「学校からの情報とアドバイスの伝達」「ご家庭と本人の考え
方や,決意の表明と確認」が中心となります。三者面談で進路決定するものではありません。
事前に進路選択の主体である生徒が,説明会を含めて自分とあいてとの情報収集を行い、本
人がより深く考えるよう保護者が援助していくことが、しっかりとした巣立ちの自覚につな
がっていくと思います。ご家庭で十分いい話しあって、三者面談に臨むようにしてください。
後悔しない選択のために
入試パターンと合格率(全都的平均)
都立推薦入試
合格率30%前後
都立一般入試
合格率70%前後
私立推薦入試
合格率95%前後
(ほとんどが入試相談による)
私立併願優遇
合格率99%前後
(ほとんどが入試相談による)
私立フリー受験
合格率40~60%前後
8.その他
各種奨学金につきましては、学年主任、林まで、ご相談ください。
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