ラオス - プラン・ジャパン

2014 年 5 月更新
~コミュニティ訪問ガイド~
ラオス
Lao People’s Democratic Republic
アジア最後の秘境とも呼ばれるインドシナ
半島の小国ラオス。80 年代の終わりまで
外国人が旅行することは、ままなりません
でした。いまも首都ビエンチャンは、他のア
ジアの大都市とは一線を記し、穏やかさを
保っています。フレンドリーな人々は、森林
とメコン川の恩恵を受け、ゆったりとした昔
ながらの生活を営んできました。近年では
手付かずの美しい自然を活かしたエコツー
リズムが盛んになってきています。是非一
度訪れてみてはいかがでしょうか。
正式国名: ラオス人民民主共和国
首
都: ビエンチャン
人
口: 約 651 万人(2012 年ラオス統計局)
時
差: 日本より 2 時間遅れ
言
語: ラオス語
通
貨: キープ(kip)
主な宗教: 仏教
主要産業: 農林業、工業、鉱業及び水力
発電
現 地 までの行 き方
現地事務所までの交通手段は、訪問者側で手配をしてください。
日本~ラオス
日本からラオスへの直行便はありません。日本からは、バンコクまたはチェンライ経由でラオスに入るのが一般的
です。バンコク-ビエンチャン間は、タイ国際航空(TG)とラオス航空(QV)が毎日運航しています。ビエンチャン(ワ
ッタイ)国際空港から市街地へはホテルの送迎サービスを利用するか、タクシーで移動します。空港から市内まで
は約15分で、タクシー料金は約6米ドルです。
~ 現地事務所 ~ チャイルドのコミュニティ
*
以下地域の番号は、チャイルド番号の最初の4桁の数字です。
*
現地事務所からコミュニティまでは、現地事務所が車を用意してご案内いたします。
(事務所が車をご用意できない場合、チャイルドの住む地域への距離にもよりますが、レンタカー代・ガソリン代
100から200米ドル程度をご負担いただきます。)
■#6101(849) ボケオ(Bokeo)
➢ボケオには、タイ北部のチェンライから陸路で入国します。チェンライ空港から国境(Chiang Khong)までタクシーで約2時
間、タクシー料金は約45米ドルです。(空路での移動は、飛行機の便数が少ないうえ、スケジュールが非常に不安定なた
めお勧めしません)
➢ボケオ現地事務所は、フアイサーイ市から車で約2時間の地域にあります。
➢現地事務所からチャイルドのコミュニティへの移動は、近いところで車で3時間、離れたコミュニティへは車での移動後、さ
らに徒歩やカヌーで移動するため、移動日を含め2~3日かかります。
■#6114(847) ウドムサイ(Oudomxay)
➢ウドムサイには、タイのバンコク経由で入ることをお勧めします。バンコク-ルアンパバーン(Luang Phabang)間は、タイ
国際航空(TG)とラオス航空(QV)が毎日運航しています。ルアンパバーンからウドムサイは、車で約5時間。車をチャータ
ーしていただきます。ルアンパバーンはラオスで初めて世界遺産に登録された町です。訪問の前後にお立ち寄りいただ
いてはいかがでしょうか。
訪 問 に適 した時 期
ラオスは、熱帯性モンスーン気候です。季節は、暑季(3~5 月)、雨季(6~10 月)、乾季(11~2 月)の3つです。12~1 月は
一番涼しく、日中は 25~30 度、夜間は 3~4 度とかなり冷え込みます。4 月が一番暑くなり、日中の気温は 34 度まで上がり
ます。
ラオスのコミュニティ訪問は、乾季である 10 月初旬~5 月中旬のみお受けしています。雨季に入る 5 月中旬~9 月下旬は
降雨量が大変多いため、旅行には不向きで、また多くの家族が一時的に農作業場の近くに引越しをしています。
現 地 スタッフとの待 ち合 わせ
現地事務所(所在地はご出発前にご連絡)にお越しいただくかお泊りのホテルまでお出迎えします。ラオスに到着したら現
地事務所にご一報ください。ご訪問の最終確認をいたします。
周 辺 地 図
ボケオ活動地域
#6101(849)
ウドムサイ活動地域
#6114(847)
ラオス国統括事務所
(在ビエンチャン)
ラオスの主 な祝 祭 日
*祝祭日によっては、暦の関係で日が前後するものもあります。
1月1日
新年
1 月 20 日
国軍記念日
1 月 26 日
太陰暦新年
3月8日
国際女性の日
4 月 13-15 日
ラオスの正月(ピーマイラーオ)
5月1日
メーデー
6月1日
子どもの日
7月7日
ブン・カオパンサー
10 月 4 日
ブン・オークパンサー
10 月 12 日
解放記念日
12 月 2 日
建国記念日
現 地 事 務 所 の業 務 日 /時 間
ご訪問は現地事務所の業務日にお願いします。土・日曜日、祝祭日のご訪問はご遠慮ください。
月~金
8:30~16:30(昼休み 12:00~13:00) 土・日・祝祭日は休み
現 地 の習 慣 ・留 意 事 項
○ 人々には、笑顔で挨拶をしてください。伝統的な挨拶は、胸の前で両手を合わせて軽くお辞儀をします。子どもが先に挨
拶し、大人がそれに応じます。男性は挨拶として、握手をすることがありますが、女性が握手をすることはほとんどあり
ません。
○ 訪問の際には、チャイルドの家族の近所の人々、政府職員や関係者と面会することも考えられます。これは、コミュニ
ティの人々のもてなしの気持ちを表現したものです。
○ ラオス人には敬虔な仏教徒が多く、僧侶は大変尊敬されています。女性が僧侶に触れることは禁じられていますので、
適度な距離を保ってください。
○ 仏像には敬意を表し、触れたりしないで下さい。仏像の前に座るときは正座し、足を仏像に向かって投げ出すことは、
失礼に当たります。
○ 家や寺院、家に入るときは、帽子、靴をお脱ぎください。
○ 人に向かって不快の表情をあらわにしたり、声を荒げたりすることは失礼になるだけでなく、ご自身の印象をひどく悪いも
のにしてしまいますので、ご注意ください。
○ ラオスの政治的な話題や政府に対する批判は控えてください。
○ 大人の頭を触らないようにしてください。誤って触れた場合、必ず謝ってください。
○ ご訪問中にお酒を勧められる場面があるかもしれませんが、希望されない場合は、丁寧にお断り下さい。
○ チャイルドの家、学校、コミュニティの写真を撮るときは必ずその場の責任者の許可を得てください。
○ 現地の法律を遵守ください。
○ ファミリーと皆さまの安全のために、チャイルドをコミュニティから連れ出すことや、コミュニティでの
ホームステイはできません。
○ ファミリーから現金や物を要求するような発言があった時、現場での説明、通訳、諸費用の支払い
について問題をお感じになった場合は、その場で現地職員に伝えてください。
○ あらゆる種類の麻薬の売買・所持、および子どもとの性行為は厳罰に処せられます。
○ お互いの個人住所の交換はできません。
✎チャイルドとの直接の手紙のやりとりは、郵便サービスのない場所には届かず、通信記録がとれない
ために事務局で郵便事故の把握ができません。また、個人的援助の依頼の手紙が届いてご迷惑を
おかけするなど、現金や高価なプレゼントを渡す行為と同じく、住民の和を乱す一因となったり、スポ
ンサーへの依存心を生むなど、地域活動の阻害につながることがあるため、ご遠慮ください。
渡 航 前 の準 備
○ ラオスの訪問手配には時間を要します。ご訪問希望日の 8 週間前には、事務局へご連絡下さい。
○ パスポート(残存期間 6 ヶ月以上必要)
○ ビザの準備。通常ラオスへの入国には 15 日間以上滞在の場合のみビザが必要ですが、コミュニティへの訪問には特別な
ビザが必要となります。ビザの取得につきましては、お問合せの際にご案内いたします。
○ 海外旅行損害保険(海外緊急移送を備えたもの)には必ずご加入ください。ボケオでは医療サービスはほとんどなく、ビエ
ンチャンの病院では基本的な治療しかできません。重症な病気や怪我は、バンコクへ移送が必要になる場合がありま
す。活動地域までの道のりが遠く厳しいことが多いため、
ご高齢の方や健康状態の良くない方は、ご訪問の前にかかりつけの医師にご相談下さい。
○ 渡航先の安全に関しては外務省の情報等でご確認ください。
*外務省海外安全相談センター/(直通)TEL03-3501-8162(代)TEL03-3580-3311(内線 2902)
*外務省ホームページ 海外危険情報/http://www.anzen.mofa.go.jp
*海外渡航者のための感染症情報 / http://www.forth.go.jp/
○ 入国に際して予防接種証明は不要ですが、ジフテリア、腸チフス、破傷風、A 型肝炎の予防接種は受けておいた方が
無難でしょう。
○ 訪問時に、見たいこと聞きたいことなどが具体的にありましたら、「同意書」などで事前にプラン・ジャパン事務局までご
相談ください。
○ 連絡先のリストをお忘れなくお持ちください。現地事務所の連絡先は出発前にお知らせします。
○ チャイルドやコミュニティの住民の中には、人見知りしてなかなか話しづらいことがあります。訪問前に、手紙や報告書
を読み返し、こちらからも積極的に質問や話題を用意されていくことをお勧めします。また、家族やお住まいなど自己紹
介用の写真を用意するのも、効果的です。
○ コミュニティ訪問時は華美にならない服装でご訪問ください。男性は長ズボンを、女性は肩や膝の出ない長めの服をご
着用ください。ショートパンツはご遠慮願います。また、コミュニティへの移動のため、動きやすいスニーカーかハイキン
グ用のサンダル、布製のショルダーバッグ、リュック、日よけ帽子、蚊よけの靴下などをお持ちになると良いでしょう。夜
や早朝(特に 11 月下旬~2 月初旬)は気温が下がるので、長袖の上着やショールなどをご用意ください。
チャイルドにおみやげを持 っていく場 合
○高価なおみやげはご遠慮ください: チャイルドが健やかに育つには、地域全体の生活向上が不可欠です。あるチャイル
ドや家族だけが高価なギフトをもらうことにより、地域の調和を乱してしまうおそれがあります。
○コミュニティには他にも多くの子どもたちがいることにもご配慮ください。
○現地での購入もできます: 文化・習慣の違いなどもありますので、事前にご相談ください。現地職員と共に購入する場合、
現地職員は好まれる品物を紹介しますが、購入は義務ではありませんのでご予算の範囲内でお買い求めください。
○コミュニティ訪問前に、現地職員がお土産の中身を確認させていただくことがあります。
◎適切なギフトの例:
 学用品
 日用品(石けん、歯ブラシ、タオル類など)
 グループで一緒に遊べるもの(ボール、風船、子どもクラブ用のおもちゃなど)
 日本の文化を紹介できるもの(折り紙、人形、コマ、日本の絵葉書など)
 大勢で分けられるもの(筆記具、飴など)
◎不適切なギフトの例:
 現金(いかなる場合も渡さないでください)
 変質しやすく、食中毒を起こす可能性のある食べ物や、口にすると危険な乾燥剤の入って
いる包装菓子など
 現地では高価なもの(電気製品、時計、使い捨てカメラなど)、電池を使うおもちゃ
 中古品(汚れや破れのある古着、使い古しの学用品)
 その他(翻訳が必要な本、薬、好き嫌いのある和菓子など)
もっと詳 しい旅 行 情 報 はこちらで!
*ラオス人民民主共和国大使館
港区西麻布3丁目3-22 Tel:03-5411‐2291/2
*在名古屋ラオス人民民主共和国名誉領事館 名古屋市千種区楠元町 1-100 Tel:052-751-2572
*ラオス情報サイトアドレス
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/laos/index.html
http://4travel.jp/overseas/area/asia/laos/
http://abroad.travel.yahoo.co.jp/tif/bin/country_guide/areacd=0100/countrycd=LA/
チャイルドとの面会はもちろん、プランが進める地域開発プロジェクトの進捗や成果を
直接、ご覧いただけるのがコミュニティ訪問です。
ここでは訪問日のながれを一例でご紹介します。
午前
(例)
)
午後
<セネガル>
希望どおり収入向上プ
ロジェクトを視察。プロ
ジェクトに携わる女性
たちが嬉しそうに成果
を語る姿が
何より印象的でした
<ジンバブエ>
コミュニティの出迎
えと子どもたちの
笑顔は一生忘れ
られません!
9:00
9:30
10:00
12:00
13:00
15:00
16:00
ホテルロビーで現地職員と待ち合わせ
現地事務所にてプログラムについての説明
チャイルドや家族に面会
昼食
プロジェクト視察のため学校や保健所訪問
現地事務所にて訪問アンケート記入
滞在ホテルへ向け出発
<中国>農村部の発展度合いに
対する理解がより深まりました
<スリランカ>住民と一緒にプロジェクトを立案
し、その運営は住民や地元組織に任せていく仕
組みが順調に進んでいるように感じました
<エルサルバドル>
普段受け取る成長記
録や手紙の仕分けの
現場を拝見し、私とチ
ャイルドの交流にも多
くの方が関わっている
ことを実感。温かい気
持ちになりました
<エクアドル>地球の
反対側にいる私とチャ
イルドが交流できるの
は、プ ランのような 国
際NGOのおかげだと
思いました
公益財団法人 プラン・ジャパン
〒154-8545 東京都世田谷区三軒茶屋 2-11-22 サンタワーズセンタービル 10F
TEL 03-5481-6100
FAX 03-5481-6200
URL http://www.plan-japan.org
MAIL [email protected]