平成26年度サービス管理責任者養成研修 地域生活(知的・精神)分野 事前課題 ○ 添付資料 ① 自己紹介文(課題1) ② 事例①(課題2)P1~P4 ③ 記入様式1(Word) ④ 記入様式2(Word) ⑤ 別紙1(サービス等利用計画) ○課題1 内 容 期 限 留意点 ・ 自己紹介を1分で行うため、 「自 研修1日目に演 ・ 己紹介文(課題1)」を300 字程 習会場に持参 ・ 度で作成。 手書き可。 事前提出不要。 ○課題2 内 容 期 限 留意点 ・ 事例①を良く読み込んで、 「課題 研修1日目に演 ・ の整理表」 (記入様式1)個別支援 習会場に持参 ・ 計画(記入様式2)を作成。 手書き可。 記入様式1、記入様式2を 各8部印刷して持参。 ・ 事前提出不要。 課題1 自己紹介文 分野別演習時にグループ内で自己紹介をします。1 分以内に自己紹介が出来るようにアピールの要点を まとめてください。以下の様式を参考に、あなたらしさをお伝えください。ただし時間厳守で。1 分ゆっ くり自己紹介する字数は300字余りです。 氏名 名前の由来や、漢字の特徴 事業所名 事業所の内容でも・・・ 趣味 もしよければ・・・ 福祉事業経験年数 福祉事業のサービスの種類や障害者・ 高齢者分野等 福祉以外の業務経 アルバイトでも、正規職員でも、主婦 験年数 暦でも 仕事の原点 この仕事についた動機はなんだったの でしょう。 サービス管理責任 あなたがサービス管理責任者を引き受 者としての心構え けた動機と果たす役割の再認識 その他 もしよければ・・・ 地域生活(知的・精神)平成 26 年度課題 課題2 演習事例① 大分太郎さんは、現在B病院のGH「みらい」とうみたま事業所の「就労継続支援 B型」を利用している 38 歳の男性です。現状の生活に自信がついてきたところである が、他の入居者との関係の悪化も重なり一人暮らしを希望するようになりました。 GH「みらい」のサービス管理責任者は、大分太郎さんのサービス等利用契約を作 成している「スマイル相談支援事業所」の相談支援専門員 微笑太郎さんに連絡し、 一人暮らしの意向が出てきたことから面談を依頼しました。 スマイル相談支援事業所の相談支援専門員が、面談及びアセスメントを実施するな かで、一人暮らしの経験がほとんどないことから、いきなりの単身生活はリスクが大 きいと考え、周辺に多く点在する一人暮らし用のアパートをGH「みらい」のサテラ イト型として利用することを提案し、サービス等利用計画に載せました。 課題 皆さんはGH「みらい」のサービス管理責任者です。GH「みらい」のサテライト型 利用における個別支援計画(案)を作成してみてください。スマイル相談支援事業所が 作成したサービス等利用計画(別紙1)を基に、演習事例①の概要及び演習事例①アセ スメント表を読み込み、課題の整理を行い、個別支援計画(案)を作成してください。 ※ 当日、作成した記入様式1「課題の整理表」と記入様式2「個別支援計画(案)」を それぞれ 8 部複写して持ってきてください。 ※ 当日の提出は不要ですが、限られた時間内に実施するグループワークを円滑に進め るために、必ず上記課題を作成し持ってきてください。 1 演習事例①の概要 大分 太郎 さん 記入者 事例タイトル 相談経過の要 約 スマイル相談支援事業所 相談支援専門員 微笑 太郎 サービス等利用計画の作成に係る事例概要及びアセスメント 中学校卒業後、職を転々とし安定した生活を送ったことがない。21歳ごろより 精神変調をきたし25歳で精神科受診をしている。その後、精神科、内科への入退 院を繰り返している。33歳の時、生活の見直し、病気への理解、服薬管理などか ら精神科病院が運営する宿泊型自立訓練を利用し、2年後に同じ病院が設置するG H「みらい」への生活に移行した。当初より作業所に通っていたが、その後「うみ たま事業所」の就労継続支援B型を利用し始めて約3年が経過した頃、他の入居者 との関係の悪化も重なり、今後の目標として単身生活への希望が本人より出され た。 年齢・性別・家 年齢(38)歳・性別( 男 ) O県で出生 族構成・家族状 家族構成(実母・兄夫婦・妹夫婦) 況・現在の居住 母親は、県内で一人生活をしているが、最近、認知症の症状が出始めており、保護 歴 者としての役割を果たすことが難しくなってきている。今後、介護保険サービスの 利用を検討している。兄夫婦は県外で生活しており疎遠となっている。妹夫婦は県 内で生活をしており、母親より兄のことを頼まれていたことから、自分の出来る範 囲での協力はしたいと考えている。 手帳・区分 精神保健福祉手帳 2級 障害支援区分 1 生 活 歴 及 び 病 〔生活歴〕 N町で出生、小学校3年生の時両親が離婚するまで暮らしていた。離 歴 婚後はO市に移り暮らしている。中学校に通っていたが、徐々に生活の乱れ、素行 が悪くなり中学3年生より施設入所となる。中学校卒業後は、離婚した父親を頼り 左官の仕事につき生活を送っていた。しかし、長続きせず職を転々とし、住まいも 定住先はないような状況であった。 〔障害等〕21歳ごろより精神変調をきたし25歳で精神科受診している。その後 入退院を繰り返すようになり、生活は乱れ、服薬管理が行えず安定した単身生活が 行えたことはなかった。33歳の入院の時、このまま退院してもまた同じ結果なっ てしまうので、生活の立て直し、正しい服薬を行うため、宿泊型自立訓練を利用し 生活を送るようになる。規則正しい生活リズムを送ることで、精神的に安定し服薬 の自己管理が行えるようになり、35歳でGH「みらい」に住まいを移した。日中 の活動は、作業所へ通うようになり、現在は「うみたま事業所」の就労継続支援B 型を3年ほど利用している。最近、希望と不安が入り混じっているようになってき ている。 経済状況 経緯 障害年金2級 貯金30万円 就労継続支援B型 工賃平均 20,000 円程度 GH「みらい」で生活を送っているが、自信がついたことと他者との関係の悪化 もあり、「一人暮らし行いたい」と希望するようになった。サービスの変更に伴う 2 サービス等利用計画の見直しにおける面談及びアセスメントの中で、GH 「みらい」 の「サテライト型」を利用しながら、徐々に一人暮らしへと移行させる取り組みが 必要と考えた。 望んでいる暮 一人暮らしをしたい。もう少しお金を稼ぎたい。 らし 本人の状況と 最近の様子 GH「みらい」と「うみたま事業所」の就労継続支援B型を利用し自信がつき始 めたが、生活面における他の入居者との関係の悪化もあり一人暮らしを希望してい る。しかし、環境の変化が苦手で新たな不安も出てくるようになっている。「本当 に一人暮らしができるのか」、 「家電製品をそろえるお金はどうしようか」 、 「グルー プホームの人たちは、僕ががんばっていることをよく思っていないのでないか」、 「妬んでいるのではないか」、「生活費は大丈夫なのだろうか」、「就職もしてみた い」、「通院はどうしようか」と期待と不安が入り混じっている様子。 その他 「うみたま事業所」には、就労継続B型事業しかないが、近くにC法人が実施して いる就労支援多機能型(就労継続A型・B型・就労移行支援)を実施している「め じろん事業所」がある。 3 演習事例① アセスメント表 記録:スマイル相談支援事業所 相談支援専門員 微笑 太郎 面談日時 氏名等 平成26年12月15日 14時~15時 大分 太郎氏、38歳、男性、統合失調症 身長172㎝ 体重50kg 少し痩せ型。現在、精神症状は安定。服薬の必要性の 認識はあり現在2週間に1度の通院を行っている。服薬については、自己管理を行って いるが、月に2~3回ほど飲み忘れることがある。今後、再入院はしたくないと思って 心身の状況 いる。就労継続支援B型(レストラン・メンテナンス・環境整備等)を利用し自信を持 ち始めているが、そのことでGHの利用者が自分のことを「うらやましいのではないか」 と被害的になることがある。最近、GH入居者の一人と折り合いが悪くトラブルとなる ことが多くなっている。 素直で真面目な性格であり、通っている事業所で他人が自分のことをどう思っている 精神面 のかで悩むことがある。また、自分はダメな人間で迷惑をかけていると思う事がある。 の状況 その反面GHでは、自己評価が高くなり「周りが僕を妬ましく思っていて嫌がらせをす る」など時々被害的になることもある。 身の回りのことは、概ね自分で行うことはできるが、自室の整理整頓、掃除は苦手で ある。弁当の購入やカップ麺は作ることができる。障害年金と工賃で生活費をまかなっ ている。1週間に3,000円の小遣いを自己管理しているが、音楽CD等自分の好き 生活の 自立度 なものを購入してしまい、日用品や衣類の購入費が足りなくなることがある。現在、バ スを利用しての通勤訓練や土日を利用しての買物訓練にも取り組んでいる。いつかは、 バイクで通勤したいと考えている。ほとんど一人暮らしの経験がなく、一人での日常生 活がどの程度できるかはわからない。 気持ちの 一人暮らしをしたい。今よりもう少し賃金を多く貰いたい。 自立度 障害年金2級を受給。家族からの支援はない。就労継続支援B型で毎月工賃の収入が 経済状況 ある。(月平均20,000円)一人暮らしにあたっては経済的に不安を感じている。 音楽が好きで「AKB48」のファンであり、CDや雑誌を購入することが多い。 趣 味 キーパーソン バイクに興味があり、原付免許を取りたいと考えている。 妹 小学校3年生の時両親が離婚、父親は本人が20歳を過ぎてから他界している様子、 母親とはGHサービス管理責任者を通して、毎月連絡を取ってきたが、最近、高齢によ 家 族 る認知症の症状が出始めており、介護保険サービスの利用を検討している。県内在住の 妹夫婦は、金銭的な援助や一緒に生活する事は出来ないが、本人の「一人暮らしの保証 人にはなってよい」との返事を得ている。兄とは全く連絡を取っていない。 GHのある地域(O市) :人口47万人で社会資源は多く存在する公共交通機関(バ ス・電車)も整備されており移動については支障がない。近くに就労継続A型(給食・ 地域状況 弁当業務)・B型(メンテナンス)事業と就労移行支援事業(クリーニング)を併せて 実施している他法人の「めじろん事業所」がある。精神科病院も多く、現在B病院のG 4 H「みらい」で暮らしており、「めじろん事業所」まではバスで30分かかる距離であ る。GHの周辺には、一人暮らしが出来るアパートも多く存在している。 5 記入様式 1 (記入者: 課 題 の 整 ) 理 表 (利用者: No 意向等ニーズの把握 初期状態の評価 (利用者の状況・環境の状況) 支援者の気になること・推測できること (事例の強み・可能性) 解決すべき課題 さん) 個別支援計画(案) 記入様式2 利用者名 大分太郎 グループ さん 作成年月日:27 年 1 月 19 日 サービス等利用計画の総合的な支援方針 ○到達目標 長期(内容、期間等) 短期(内容、期間等) ○具体的な到達目標及び支援計画等 具体的な 到達目標 本人の役割 支援内容 (内容・留意点等) 支援期間 (頻度・時間・期間等) 担当者 優先 順位 1 2 3 平成 年 月 日 利用者氏名 印 サービス管理責任者 印 別紙1 サービス等利用計画・障害児支援利用計画(H26年度 地域生活「知的・精神」研修課題用) 利用者氏名(児童氏名) 大分 太郎 1 障害程度区分 障害福祉サービス受給者証番号 12345678910 地域相談支援受給者証番号 計画案作成日 利用者及びその家族の 生活に対する意向 (希望する生活) 総合的な援助の方針 長期目標 短期目標 優 先 順 位 解決すべき課題 (本人のニーズ) 一人暮らしがしたい。 1 好調を維持したい。 平成27年1月8日 モニタリング期間(開始年月) 当初3カ月間は毎月 利用者同意署名欄 大分 太郎 グループホームから単身生活に移行するにあたり、サテライト型グループホームを経由することで必要な支援が入れるようにし、少しづつ単身生活に移していきます。 サテライト型グループホームを利用することで急激な環境の変化を避け、支援を少しづつ減らしながらアパートでの一人暮らしへ移行します。 アパートでの一人暮らしに向けて必要となる生活スキルを身につけていただきます。 支援目標 ・一人暮らしに必要な知識や生 活スキルを身に付けていただくよ う支援します。 達成 時期 6カ月 通院、服薬の管理における支援 を行います。 楽しみのもてる生活を支援しま す。 随時 3 4 微笑 太郎 (本人):グループホームでの生活も安定し自信がついてきたので一人暮らしがしたい。 (妹):自分達家族や母のことで精一杯であり、金銭面の援助や一緒に生活することはできませんが母に頼まれているので協力はします。 3カ月 少しでも収入を上げたい スマイル相談支援事業所 計画作成担当者 通所受給者証番号 2 AKB48に会いたい。 相談支援事業者名 就労系の事業又は就労に向け ての連絡調整を行います。 3カ月 福祉サービス等 課題解決のための 本人の役割 提供事業所名 (担当者名・電話) B病院グループホーム GH「みらい」サビ管:下郡三 清潔な環境で生活を行う為に、 「サテライト型」(毎日) 郎 自室の整理整頓、掃除を行いま スマイル相談支援事業所(随時) 597-1111 しょう。 スマイル相談支援事業 相談支援専門員 (微笑太郎)597-2222 種類・内容・量(頻度・時間) B病院グループホーム 「サテライト型」 (隔週1回) B病院 GH「みらい」サビ管:下郡三 服薬管理が一人で確実に行える 郎 ようになりましょう。通院も一人で 597-1111 行けるようになりましょう。 B病院MSW:松井一郎 597-3333 B病院グループホーム(月1回) サービス管理責任者 生活支援員等 GH「みらい」サビ管:下郡三 情報を収集しましょう。 郎 597-1111 生活支援員:山本仙一 597-1111 B病院グループホーム スマイル相談支援事業 就労支援多機能型事業所 「めじろん」 (就労移行支援・就労継続A型) (週2回~5回) GH「みらい」サビ管:下郡三 収入を上げるためには、次のス 郎 テップに挑戦しましょう。 597-1111 スマイル相談支援事業 相談支援専門員 (微笑太郎)597-2222 就労支援多機能型事業所 「めじろん」 サビ管:鈴木二郎:597-4444 評価 時期 その他留意事項 B病院グループホームは「サテライ ト型」に対応しています。 3カ月 1カ月 好調な生活を維持するには、定期 通院ときちんと服薬することが重要 です。 楽しみを持てるような計画作成が 必要です。 6カ月 現在の就労継続Bの利用と将来的 な就労、または、就労継続Aの利用 についての連絡調整が必要です。 3カ月
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