仕様書 [PDF 255.1 KB]

(別添2)
平成26年度から平成27年度までの
環境省ネットワークシステムにおける
デバイス制御機能に関する構築及び
運用保守業務仕様書
環
境
省
目 次
1.
調達件名 .......................................................................................................................... 2
2.
業務の目的 ...................................................................................................................... 2
3.
用語の定義 ...................................................................................................................... 3
4.
業務の内容 ...................................................................................................................... 4
5.
業務実施期限 ................................................................................................................... 6
6.
成果物.............................................................................................................................. 7
7.
著作権等の扱い ............................................................................................................... 8
8.
機能要件 .......................................................................................................................... 8
9.
非機能要件 ...................................................................................................................... 9
9.1.
規模要件................................................................................................................... 9
9.2.
信頼性等要件 ........................................................................................................... 9
9.3.
情報セキュリティ要件 ........................................................................................... 12
9.4.
システム稼動環境 .................................................................................................. 14
9.5.
テスト要件 ............................................................................................................. 14
9.6.
導入要件................................................................................................................. 14
9.7.
運用要件................................................................................................................. 16
9.8.
保守要件................................................................................................................. 16
9.9.
作業の体制及び方法 .............................................................................................. 19
9.10. 特記事項................................................................................................................. 20
10. その他............................................................................................................................ 20
1
1.
調達件名
平成26年度から平成27年度までの環境省ネットワークシステムにおけ
るデバイス制御機能に関する構築及び運用保守業務
2.
業務の目的
環境省では、環境省ネットワークシステムの全利用者が、環境省情報セキュ
リティポリシーに基づき情報セキュリティ責任者の管理の下、電子情報の各種
取扱い(作成、入手、利用、保存、移送、提供、消去等)を行っている。特に
電子情報の入手、移送、提供にあたっては、電子メールやオンラインストレー
ジ以外にも様々な媒体・デバイスが利用されており、環境省の保有する電子情
報及び環境省ネットワークシステムの保護の観点から適切な取扱いが必要と
なる。
このため、環境省情報セキュリティポリシーに準拠し、且つ情報セキュリテ
ィ責任者による監視・監督の元で電子情報の取り扱いを正確かつ効率的に行う
ことが強く求められている。その一環として、環境省ネットワークシステムに
おけるクライアント端末と接続し利用できるデバイスのシステム的な制御を
実現することとした。
本業務では、様々な媒体・デバイスの利用・制御のポリシーについて検討す
るとともに、環境省ネットワークシステムへ当該機能を実装するものである。
2
3.
用語の定義
用語
環境情報室
定義
環境省ネットワークシステムの運用及び管理を直接
担当する環境省大臣官房総務課に所属する組織及び
職員
環境省ネットワーク 環境省本省及び全国に所在する地方拠点を結び、省
システム
内の IT 基盤として環境省職員等利用者にサービス
を提供するためのシステム
資産管理ソフトウェ 環境省ネットワークシステムにおいて、職員等が利
ア
用する端末の管理を行っているソフトウェアを指
し、Sky 社 SKYSEA Client View ver5.1 を利用して
いる。
統合 ID マネジメン 環境省ネットワークシステムにおいて、システム利
トサービス
用に係るユーザ ID 情報の管理を行う。人事異動処理
等において CSV による一括処理に加え、個別申請・
承認に対応する ID ワークフロー機能を提供する。そ
れらの処理結果は、職員端末等の利用に係る認証基
盤(LDAP、Active Directory など)へ自動連携する
とともに、ID 情報を利用した他システム(メールボ
ックスサーバ、在席表示サーバなど)との連携プロ
セスを用意している。
3
4.
業務の内容
4.1.
対象業務の概要
環境省では、一定の単位ごとに置かれた情報セキュリティ責任者の下、クラ
イアント端末に接続するデバイス、環境省内外への電子情報の持ち込み及び持
ち出しを管理している。利用者は、情報セキュリティ責任者へ紙面にて利用申
請を行い、各単位において台帳管理を行っている。情報セキュリティ責任者は、
デバイスの利用状況を監視・監督しており、申請とおりに適切に電子情報を取
り扱いが行われているか確認する必要がある。
本調達においては、様々な個別デバイス利用に係るポリシーを具体的に検討
し、検討したポリシーに従った利用のみを許可するシステムを導入する。ポリ
シーに反するデバイス利用を排除することで、電子情報及び環境省ネットワー
クシステムの保護、並びに情報セキュリティ責任者と利用者の業務効率化を実
現する。
4.2.
作業内容
4.2.1. 工程管理
(1)「9.9.作業の体制及び方法」に記載の要件に従い、本作業の工程管理を
行うこと。
4.2.2. 構築
(1)環境省担当官との協議の上、利用する個別デバイスの利用に対するポリ
シーを策定すること。
(2)利用者や環境情報室を含めたデバイス制御及び付帯作業の業務設計を行
うこと。業務設計に従い、デバイス制御を実現するシステム設計を行うこと。
(3)既存の環境省ネットワークシステムに係る各種文書との整合性をとり、
必要に応じて環境省担当官と協議の上、「6.成果物」に記載された文書の作
成及び設計書等の既存文書の修正を行うこと。
(4)設計に基づき、ハードウェア・ソフトウェア等の設置・設定等の作業を
行うこと。
(5)環境情報室が指定するデバイスや媒体等について、正常に利用可能か動
4
作検証を実施すること。
(6)本業務に係るテストについては、「9.5.テスト要件」に記載のとおり、
環境省担当官と協議の上、テスト仕様書を作成し、実施すること。
(7)環境情報室が指定するデバイス及び利用者から申請を受けたデバイスの
登録作業を実施すること。なお、上記(2)で定義した業務設計により利用
申請を受けるものとするが、構築期間中においては、環境情報室に代わり請
負者が主体となり、申請の受付からデバイスの登録までの作業を実施するこ
と。
(8)利用中のクライアント端末へのインストールが必要な場合、そのプログ
ラム配信及びインストールを行うこと。また、インストール後は既存機能を
含め、クライアント端末の動作が問題ないことを確認し、異常が発生した場
合は請負者の責任で修復すること。なお、現行の資産管理ソフトウェアによ
るプログラム配信も可能であるが、利用者のアカウントは管理者権限を有し
ていない点を考慮したプログラム配信を行うこと。また、回線への負荷を考
慮し、狭帯域拠点においては、別途メディアによるプログラムの配布とリモ
ートデスクトップ操作による手動インストールでの対応も行うこと。
4.2.3. 運用保守
(1)運用保守期間における利用者からの申請受付、申請情報の管理、デバイ
ス制御の設定変更等の運用作業は、環境情報室及び環境省ネットワークシス
テムの運用業務請負者にて実施する。請負者は、「9.6.(2)教育要件」に
記載のとおり、構築期間において運用作業に係る教育及び設定情報の引継を
実施すること。
(2)運用保守については、「9.7.運用要件」及び「9.8.保守要件」に記載の
とおり、本調達にて構築するシステムの運用保守を行うこと。
(3)環境省が、別途契約により「5.業務実施期限」に示す運用保守期間終了
後から平成 28 年 10 月 31 日までの運用保守を依頼した場合は、同期限まで
の運用保守の継続を可能とすること。
4.2.4.
賃貸借
(1)本業務に用いるハードウェア・ソフトウェアの賃貸借を行うこと。また、
メーカーサポートに係る費用についても賃貸借契約に含むこと。
(2)環境省が、別途契約により「5.業務実施期限」に示す賃貸借期間終了後
から平成 28 年 10 月 31 日までの賃貸借を依頼した場合は、同期限までの賃
5
貸借の継続を可能とすること。なお、メーカーサポートに係る費用を除き、
ハードウェア・ソフトウェアの賃貸借延長に係る費用は、元契約の 10 分の
1 程度とする。
(3)ハードウェア及びソフトウェアのライセンスに係る利用者は環境省とす
る。
(4)延長後を含む賃貸借期間満了後は、環境省担当官と協議の上、請負者が
賃貸借対象の撤去及び廃棄を環境省情報セキュリティポリシーに準じて適
切に行うこと。
4.3.前提条件
(1)利用デバイスの制御対象となる端末は、本省職員等
方環境事務所職員等
約1300台、地
約1700台(現状では職員端末 2733 台、共用端末
120 台、高機能端末 40 台で今後増減あり)とする。設置場所は、本省及び
地方環境事務所等となるため、詳細は、資料閲覧により確認すること。
(2)制御対象となるクライアント端末及び端末に導入されているソフトウェ
アの詳細を資料閲覧により確認し、同一環境で動作保証が取れたプログラム
を導入すること。なお、クライアント端末に対しては、資産管理ソフトウェ
アにより許可されたソフトウェア・プログラムのみを利用可能とする設定を
実施しているため、必要に応じて資産管理ソフトウェア等既存資産への適切
な設定を環境省担当官に提示すること。
(3)構築期間完了後に端末の追加及びソフトウェアの追加導入の必要が生じ、
環境省が本業務請負者に必要な対応を行うことを求めた場合は、適切に対応
すること。
5.
業務実施期限
契約締結日から平成 27 年 10 月 31 日
構築期間
:契約締結日から平成 27 年 3 月 15 日
運用保守期間
:平成 27 年 3 月 16 日から平成 27 年 10 月 31 日
賃貸借期間
:平成 27 年 3 月 16 日から平成 27 年 10 月 31 日
6
6.
成果物
業務開始後、業務実施計画書を提出し、環境省の承認を得ること。(業務
実施計画書の内容及び提出の時期等は「9.9(1)作業方法要件」参照)
以下については、業務実施計画書に従い、環境省担当官に提出し、承認を
受けること。
・基本設計書
・詳細設計書
・テスト仕様書
・テスト報告書
・情報資産台帳
・導入計画書
・品質報告書
・セキュリティ報告書
・教育計画書・教育結果報告書
・各種マニュアル・手順書類
・その他、本業務に係る作成提出文書一式
また、最新版一式を以下の納品期日、納品場所、納品方法にて、成果物と
して納品すること。
・納品期日:平成 27 年 3 月 31 日
・納品場所:東京都千代田区霞が関 1-2-2 中央合同庁舎第 5 号館
環境省 大臣官房総務課 環境情報室
・納品方法:紙媒体
2 式(正副)、電子媒体(DVD-R 等)2 式(正副)
成果物として作成する書類とその電子データの仕様及び記載事項は別添 1
によること。
保守業務に係る定期報告書一式(保守業務報告書、作業実績等)について
は、「9.8 保守要件」に記載のとおり、環境省担当官と協議の上、上記納品場
所に納品するものとする。
「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン」を確認の
7
上、本業務及び情報システムに関する管理情報等(ODB登録項目)につい
て報告すること。なお、情報提供項目及び時期については、契約締結後に環
境省担当官と協議し、決定するものとする。
(参考)
「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000325350.pdf
7.
著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所
有権(以下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格
権を行使しないものとする。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既
存著作物」という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとす
る。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既
存著作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続
を行うものとする。
8.
機能要件
(1)デバイス制御機能
ア 対象の端末に接続するデバイスに対し、別添2のとおり制御を行えるこ
と。
イ 対象となる端末を利用するユーザ・所属組織及びデバイス種別でデバイ
ス制御を設定できること。
ウ ユーザ情報は、環境省ネットワークシステムの統合 ID マネジメントサ
ービスと連携できること。
(2)利用者機能
ア 利用者が、利用可能なデバイスの追加・変更・削除を申請する際に、対
象のデバイスを利用端末に接続し、個々のデバイスを特定する情報を取
得できること。
8
イ 全ての機能を日本語 GUI で利用できること。
(3)管理者機能
ア 全利用者共通のルール及び利用者の個別申請に基づき、特定デバイスの
利用を制御できること。
イ ポリシーの適用状況をユーザ毎、所属組織毎、デバイス毎、デバイス種
別毎、端末毎でそれぞれ確認できること。
ウ 全ての機能を日本語 GUI で利用できること。
9.
非機能要件
9.1. 規模要件
以下にデバイス制御対象となる利用者、端末台数等を示す。
【図表 9-1 システム利用者数】
No.
1
利用者
本省職員等
拠点
端末台数
本省
(東京都霞が関)
利用時間帯
約 1300 台
24 時間 365 日
2
地方環境事務所職員等
地方環境事務所等
(全国約 120 拠点)
約 1700 台
9.2. 信頼性等要件
(1)信頼性
ア 可用性
請負者は以下の要件を踏まえ、最適な要件を検討し、環境省担当官から
承認を得ること。
9
【図表 9-2
No.
1
可用性に係る目標】
項目
運用計画サービス時間
目標レベル
デバイス制御機能:24 時間 365 日
利用者機能/管理者機能:開庁日 8:30~18:15
2
システム稼働率(月次)
95.00%
3
システム監視中断時間
システム稼働中は常時システム状態を監視
4
RPO(目標復旧時点)
障害発生時点
(日次バックアップ+アーカイブからの復旧)
5
RTO(目標復旧時間)
12 時間以内
6
RLO(目標復旧レベル)
全ての業務が実行可能となっている状態
7
大規模災害時の再開目標※
(環境省担当官がハードウェア調達事業者よりハード
ウェア復旧の連絡を受けてから)
1 週間以内
※大規模災害時の RPO(目標復旧時点)は、最新の日次バックアップ時
点とする。
イ 完全性
請負者は、下記要件を満たした完全性の高いシステムとなるよう考慮す
ること。
① 誤操作によるデータ消去への対応
誤操作を行った場合にも、安易にデータが消去されてしまうことのない
よう、必要な措置を講ずること。
② データの冗長化による正確性及び完全性の確保
データの正確性及び完全性を維持するため、冗長化及び日次バックアッ
プを実施し、障害発生時点に復旧できるシステムとすること。また、その
他必要な措置を講ずること。また、週次でシステム全体のバックアップを
実施し、3世代保管すること。
③ 通信時のデータ完全性の確保
ユーザとの通信時において、データが確実に伝送されるよう設計するこ
10
と。万が一データが伝送されなかった場合には、伝送されなかった事象が
確実に検知できるよう必要な措置を講ずること。
④ システムログの出力
運用中に何らかの障害・トラブル等が発生した際に、その原因が追求可
能となるよう、必要なログを出力可能とすると共に、その出力するログの
レベル設定を可能とすること。また、障害発生時点の復旧に必要なアーカ
イブ等のログを出力できること。なお、ログの保管期間は 3 ヵ月する。
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(2)システム中立性
請負者は、以下に示すシステム中立性要件を満たすこと。
① ハードウェア・ソフトウェアの中立性
独自開発を提案する場合は、特定の事業者に偏ることがないように特定
の製品や技術に依存しない技術で、信頼性の高いハードウェア及びソフト
ウェアを選定すること。
② 設計技法の中立性
本業務における設計に当たっては、特定の事業者の設計技法に偏ること
がないように標準的な設計技法を用い、仕様が公開されている柔軟性の高
い技術を用いること。
③ ドキュメントの中立性
本業務実施時に作成するドキュメント類が、第三者にも分かりやすく作
成されること。
9.3. 情報セキュリティ要件
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保すること。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策
とその実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出するこ
と。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情
報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当
官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリテ
ィ対策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係
る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の
行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により
不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当
官からの指示に応じて適切に廃棄すること。
12
(5)情報システムの企画・要件定義に係る業務にあたっては、請負者は、セ
キュリティ要件の検討において、内閣官房セキュリティセンターが公開し
ている「情報システムに係る政府調達におけるセキュリティ要件策定マニ
ュアル」(以下「SBD マニュアル」という。)を使用し、情報システムの安
全性を確保した情報システムの企画・要件定義を行うこと。
(参考)SBD マニュアル
http://www.nisc.go.jp/active/general/sbd_sakutei.html
(6)情報システムを構築・改良する業務にあっては、請負者は、環境省情報
セキュリティポリシーに準拠したシステムを構築すること。
(7)ソフトウェアの開発を行う場合は(独)情報処理推進機構の下記の情報
を参照し、情報セキュリティ対策を実施すること。
①「セキュリティエンジニアリング-ソフトウェア開発者向けのページ」
http://www.ipa.go.jp/security/awareness/vendor/software.html
(8)請負者は、本業務における情報システムの構築・改良等が完了し運用を
開始する前に、請負者の品質管理責任者による品質報告およびセキュリテ
ィ報告を実施すること。
セキュリティ報告には、脆弱性診断等の安全点検の結果を添付するとと
もに、不備が指摘された場合は、運用開始までに適切な対処を実施するこ
と。
(9)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対
策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
13
9.4. システム稼動環境
本調達において導入するハードウェア及びソフトウェアは、各種クライアン
ト端末へ導入するプログラムを除き、環境省データセンタ内に請負者が納入・
設置するものとする。環境省ネットワークシステム及び環境省データセンタに
係る詳細については、資料閲覧により確認し、本書で定める仕様を実現するシ
ステムを構築すること。
9.5. テスト要件
環境省担当官と協議の上、テスト仕様書に基づき、テスト計画及びテストマ
ニュアルを作成し、単体テスト、結合テスト、総合テスト等の必要なテストを
実施し、結果を報告すること。なお、これらのテストにおいて、全ての機能要
件・非機能要件を満たしていることを確認すること。
テスト結果の報告では、進捗状況で確認できるよう概要を随時報告すること。
また、報告の際には総テスト数、実施済テスト数、バグ数、解決済バグ数、バ
グ概要等を含めること。
9.6. 導入要件
(1)導入要件
請負者は、関係者と具体的な日程等の調整を行い、詳細な導入スケジュール、
導入体制等を記載した「導入計画書」を作成すること。「導入計画書」には、
具体的な作業手順や資材等の手配遅延等の考えられるリスクに対しコンティ
ンジェンシープランを記載し、環境省担当官に提示し、承認を得ること。
14
(2)教育要件
請負者は、基本設計書及び詳細設計書の教育計画を踏まえ、教育に関する以
下の作業を実施し、教育結果を報告すること。
① 教育計画書策定
環境省担当官と協議の上、詳細設計時に教育計画書の作成を行うこと、
なお、教育計画書には以下の内容が含まれること。
・ 教育実施対象者
環境情報室職員
:
約5名
運用保守請負業者
:
約8名
・ 教育方法
・ 教育内容
・ 教育時期
② 教育(研修)準備
教育計画書に従い、研修に必要な要員・場所等の確保を環境省担当官に
依頼すること。実施に際して必要な資材がある場合は、事前に環境省担当
官と協議の上、準備を行うこと。
③ 教育(研修)実施
教育計画書に基づき、システムの利用に係る研修資料を作成した上で研
修を実施すること。
15
9.7. 運用要件
(1)情報システムの操作・監視等要件
詳細設計書における運用計画及び運用定義書(運用マニュアル含む)等の記
載内容に基づき、構築するシステムの運用作業を行うこと。
本調達にて導入するサーバは、環境省ネットワークシステムの統合運用管理
ソフトウェアを利用しての監視を前提とする。従って、導入するサーバには環
境省が提供するエージェントソフトウェアをインストールし、既存の管理サー
バにて検知可能な設定作業を行うこと。なお、設定作業に必要となる情報につ
いては、環境省ネットワークシステム運用保守業務請負者より本業務請負者に
提供される。
(2)データ管理要件
重要データのバックアップは、週に1回行い、3 世代保管すること。
9.8. 保守要件
(1)ソフトウェア保守要件
請負者は、ソフトウェア保守要件として以下を満たすこと。
① 詳細設計書における保守計画等の記載内容に基づき、システムのソフト
ウェア保守作業を行うこと。
② 全てのソフトウェアについて保守サポート契約を締結し、平日 9:00 か
ら 18:15 の間で対応可能であること。
③ システムの機能的な不具合及びセキュリティ上の脆弱性の修正を対象
とする。ただし、ポリシー変更等に伴う機能変更や機能追加に関しては
対象外とする。
④ 不具合が発生または、脆弱性が発見された場合は、速やかに修正対象の
特定と修正計画を立てること。また、導入する OS 等を含む全てのソフ
トウェアについて、開発元等が公表する最新の修正パッチ等の適用要否
を定期的に判断し、緊急性の高いものについては即時修正対応を行うこ
と。
⑤ 保守におけるソフトウェアの修正及びテストは、必ず事前にテスト環境
で実施すること。
16
⑥ ソフトウェアの導入は、夜間もしくは休日等の利用者の利用時間外に実
施すること。
⑦ 月次にて、報告期間内の①~⑥の実施内容について、保守業務報告書と
して取りまとめ、環境省担当官に提出・報告し、承認を得ること。なお、
提出する保守業務報告書の様式については、保守業務の開始前に環境省
担当官と協議すること。
⑧ 制御対象となるクライアント端末及びデバイス上で動作するソフトウ
ェアにて障害が発生した場合、一次対応は環境省ネットワークシステム
運用保守請負者にて実施する。障害の原因に本調達で導入する範囲が含
まれる可能性がある場合は、請負者が原因の切り分け作業を行い、関係
者と調整の上、復旧に必要な対応を行うこと。
⑨ 請負者は、環境省ネットワークシステム運用保守業務請負者から障害対
応を要請された場合に直ちに対応できる体制を維持すること。また、そ
の体制及び対応手順等について詳細設計に含めること。
(2)ハードウェア保守要件
請負者は、ハードウェア保守要件として以下を満たすこと。
① 詳細設計書における保守計画等の記載内容に基づき、システムのハード
ウェア保守作業を行うこと。
② 全てのハードウェアについて保守サポート契約を締結し、平日 9:00 か
ら 18:15 の間で対応可能であること。
③ ハードウェア障害発生時には、自動で運用担当者に障害発生を通知する
等の対策を施すこと。
④ 月次にて、報告期間内の①~③の実施内容について、保守業務報告書と
して取りまとめ、環境省担当官に提出・報告し、承認を得ること。なお、
提出する保守業務報告書の様式については、保守業務の開始前に環境省
担当官と協議すること。
⑤ 制御対象となる端末のハードウェア障害対応は、クライアント端末保守
業務請負者にて実施するが、本調達で導入するソフトウェアを起因とし
た障害である場合、関係者と調整の上、復旧に必要な対応を行うこと。
⑥ オンサイト保守に対応すること。
⑦ 請負者は、ハードウェアまたはファームウェアに関する不具合情報等を
収集・検証し、環境省ネットワークシステム運用保守業務請負者に通知
し、対応方法及び手順を提示すること。
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⑧ ⑦に伴いシステム設定の変更が必要な場合は、対応方法及び手順を提示
すること。
⑨ 請負者は、環境省ネットワークシステム運用保守業務請負者から障害対
応を要請された場合に直ちに対応できる体制を維持すること。また、そ
の体制及び対応手順等について詳細設計に含めること。
⑩ 機器故障時のハードディスク内データについてはデータ消去を実施す
ること。
(3)問合せ対応
請負者は、以下のとおり問合せ対応を行うこと。
① 本調達で導入するハードウェア及びソフトウェアに関して問合せ対応
を実施すること。職員等からの問い合わせ及び障害報告は、環境情報室
及び環境省ネットワークシステム運用保守業務請負者にて受け付ける
が、判断が困難とされる事項については、請負者に問合せを行う。この
ため、請負者は、開庁日の 8 時 30 分から 18 時 15 分の間で問い合わ
せを受付けられる体制を構築すること。※ 開庁日:土曜、日曜、祝日、
年末年始(12/29~1/3)を除く平日
② 問い合わせに対する一次回答期限は 4 時間以内とし、これを超過すると
見込まれる場合は、回答予定期限について問い合わせ者と調整すること。
一次回答期限が問い合わせ対応受付時間外にかかる場合は、翌問い合わ
せ対応受付時間に跨り計算する。
18
9.9. 作業の体制及び方法
(1)作業方法要件
ア 業務実施計画書
本業務実施にあたり、システム構築等作業全体の管理について以下の記
載事項を明記した業務実施計画書を契約締結後 7 日以内に作成し、必要に
応じて環境省と協議し、承認を得た上で提出すること。また、システム保
守業務に関する業務実施計画書をシステム保守業務の業務開始の 14 日前
までに作成し、承認を得た上で提出すること。
① 全体管理
・主要マイルストーンを含めた本業務スケジュール
・Work Breakdown Structure
② 進捗管理
・進捗管理方法
・会議体
③ 品質管理
・品質管理方法
・リスク管理方法及び課題管理方法
④ 変更管理
・変更管理手法(業務内容など変更に対する依頼の定義及び手順)
⑤ リソース管理
・本業務実施体制及び役割
・コミュニケーション方法
イ プロジェクト標準
各成果物の整合性を確保するために、成果物の記載方法及び体裁等につ
いて定義したドキュメント標準を作成し、必要に応じて環境省と協議し、
承認を得た上で提出すること。
ウ 開発環境
開発及び単体テスト、結合テストと、必要なテストの実施環境(ハード
ウェア、OS・ミドルウェア、ツール、設置場所等)は、請負者が準備する
19
こと。
(2)瑕疵責任
請負者が負うべき瑕疵担保責任及び保証について、以下に記載する。
① 瑕疵担保責任範囲
導入するシステムに関する技術的問題、ソフトウェアのバグ等が生じた
場合、問題の切り分けを行い、環境省担当官に報告すること。なお、問題
の切り分けの結果、本業務での作業が原因であると環境省が判断した場合
は、請負者の負担と責任において必要な処置を実施すること(プログラム
の修正等に係る費用の負担を含む)。
② 瑕疵担保期間
本業務における瑕疵担保責任期間は、本仕様書に基づき提出された成果
物について検収完了後 12 ヶ月以内とする。
9.10. 特記事項
請負者は、環境省ネットワークシステムへの導入作業等において、既存のネ
ットワーク運用保守業者と必要な調整を実施すること。導入作業等において、
ネットワーク運用保守業者による環境省ネットワークシステムの設定変更等
作業が生じる場合は、本業務の請負者が検証を行い、その作業手順書を作成し、
作業を支援すること。また、既存の設計書等のドキュメントに修正が必要な場
合は、環境省担当官及びネットワーク運用保守業者と協議の上、修正箇所及び
内容を請負者が提示すること。
10. その他
(1) 請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生
じたとき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と
速やかに協議しその指示に従うこと。
(2) 業務請負者は、原則として本業務を他の事業者へ再委託してはならな
い。ただし、環境省と協議のうえ、書面により承諾を受けた場合はこの限り
ではない。
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(3) 本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて本業務に
係る資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び
閲覧希望資料を調整すること。ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止
する。また、閲覧を希望する資料であっても、本業務における情報セキュ
リティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省大臣官房総務課環境情報室
電話
室長補佐
辻脇
:03-5521-8212(直通)
閲覧可能時間:平日の 10 時から 17 時
(12 時~13 時除く、概ね1時間以内を想定)
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(別添1)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成
26 年 2 月 4 日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基
準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 190 頁、表3参照)及び「オフセット印
刷又はデジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 191
頁、表4参照)を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要
がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判
断の基準にしたがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]の
みを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本
方針(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)
を参考に適切な表示を行うこと。
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章:ワープロソフト Justsystem 社一太郎(2011 以下)、又は Microsoft
社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表:表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以
下)
・画像:BMP 形式又は JPEG 形式
(3 )(2)に よる 成果 物 に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作
成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を
収納ケース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこ
と。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は
無償で速やかに必要な措置を講ずること。
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(別添2)本調達で制御対象とするデバイス種別と制御内容
1.電子情報の取扱い制御
【凡例】○:制御対象 ×:制御対象外
制御内容
デバイス種別
I/F
接続モード
使用禁止
読取専用
内蔵光学デバイス
eSATA/SCSI
-
○
○
外付光学デバイス
USB/IEEE1394
-
○
○
専用 I/F
-
○
○
USB
-
○
○
USB
-
○
○
USB
-
○
○
○
○
フロッピーデスク
USB
ハードディスク
USB メモリ
USB
デジタルカメラ
カードリーダ―モード
USB ストレージクラス
USB
PTP モード
○
×
イメージスキャナ
USB
PTP モード
○
×
フィーチャー
USB
○
○
○
×
○
○
カードリーダ―モード
USB ストレージクラス
フォン
USB
USB
MTP モード
カードリーダ―モード
USB ストレージクラス
USB
PTP モード
○
×
USB
MTP モード
○
×
○
×
○
×
Android 端末
USB
iOS 端末
メーカー固有の
接続モード
USB
-
※上記に記載されていない規格のデバイスや接続モードについては、その運用
方法について、環境省担当官との協議を行い決定すること。
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2.通信デバイスを介した通信の制御
【凡例】○:制御対象 ×:制御対象外
デバイス種別
Android 端末
iOS 端末
PC
モデム
WiMAX モデム
制御内容
通信種別
接続モード
USB
USB テザリング
○
Bluetooth
Bluetooth テザリング
○
無線 LAN
Wi-Fi テザリング
○
USB
USB テザリング
○
Bluetooth
Bluetooth テザリング
○
無線 LAN
Wi-Fi テザリング
○
使用禁止
Bluetooth
○
赤外線
○
USB クロス接続
○
USB
○
PCMCIA
○
USB
○
内蔵
○
※ 上記に記載されていない規格のデバイスや接続モードについては、その運用
方法について、環境省担当官との協議を行い決定すること。
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