平成27年度財政投融資計画のポイント

平成27年度財政投融資計画のポイント
平成27年1月14日
財
務
省
中小企業・小規模事業者や地方公共団体などに必要な資金を適切に供給
 融資制度の拡充などにより、地域の直面する課題にきめ細かく対応
 資源やイノベーション、インフラ輸出など戦略性の高い分野にリスクマネーを供給
平成26年度計画 16兆1,800億円 → 平成27年度計画 14兆6,215億円
26年度当初
27年度当初
6兆8,642億円
6兆3,488億円
5兆1,365億円
6,500億円
850億円
135億円
5,561億円
557億円
-
4兆7,610億円
7,150億円
707億円
260億円
4,720億円
559億円
70億円
1兆5,369億円
1兆3,607億円
8,310億円
4,820億円
844億円
1,095億円
-
7,500億円
4,366億円
729億円
712億円
200億円
3.教育・福祉・医療
1兆4,216億円
1兆3,818億円
日本学生支援機構
福祉医療機構
8,596億円
3,986億円
7,797億円
4,608億円
4兆0,830億円
3兆9,890億円
3兆4,530億円
3兆2,690億円
2兆2,743億円
1兆5,412億円
1.地域活性化支援
日本政策金融公庫
日本政策投資銀行
沖縄振興開発金融公庫
商工組合中央金庫
都市再生機構
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
地域経済活性化支援機構
2.海外投融資等支援
国際協力銀行
国際協力機構
石油天然ガス・金属鉱物資源機構
海外交通・都市開発事業支援機構
海外通信・放送基盤整備等事業支援機構(仮称)
4.地方
地方公共団体
5.その他
財政投融資計画額
16兆1,800億円 14兆6,215億円
財政投融資計画の推移(フロー)
(兆円)
35.0
平成20年9月
リーマン・ショック
当初計画額
改定額(補正+弾力)
30.0
平成23年3月
東日本大震災
[23.9]
25.0
[20.6]
[18.6]
20.0
32.5
[19.0]
[19.1]
[16.3]
[16.6]
15.0
26.8
23.4
20.5
10.0
17.2
15.0 14.2 13.9 15.9
18.4
17.6 18.4
14.9
16.2
14.6
5.0
0.0
平成13 14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
(注)当初計画ベース。平成20年度から平成26年度の[ ]は補正・弾力による改定後
25
26
27(年度)
主な施策
1.地域活性化支援
(1) 日本政策金融公庫
6兆3,488億円
4兆7,610億円
民間では提供困難な資金ニーズに、各部門のノウハウや総合力を発揮して資金供給を行う
●中小企業等の資金繰りに万全を期すため、セーフティネット貸付について、所要の貸付規模を確保(国民、中小、農林)。特に、原材料高やエネルギー価格の
影響により業績が悪化した事業者に対する支援(優遇金利)など、景気の脆弱な部分にきめ細かく対応(国民、中小)
●女性・若者・U/Iターン者などの創業に対する支援(優遇金利)など、女性の活躍推進や地域活性化に対応(国民)
●事業承継など新たな事業展開を行う事業者を支援するための資本性劣後ローンについて、所要の貸付規模を確保(中小)
●事業者の海外展開や海外拠点の再編を支援するため、外貨建融資の仕組みを創設するなど、海外展開資金を拡充(国民、中小)
●担い手農業者の経営規模の拡大や農業の6次産業化を促進する観点から、スーパーL資金やアグリビジネス強化資金を拡充(農林)
(2) 日本政策投資銀行
7,150億円
●オープンイノベーション(休眠技術の活用、異分野連携等)に取り組む企業に対して、資本性資金等の成長マネーを供給する新たな投資スキームを創設
(3) 商工組合中央金庫
260億円
●特定分野で国内トップクラスのシェアを占めるグローバルニッチトップ企業の海外展開を支援する融資制度の規模を拡大
●地域の中核企業による新事業展開や戦略的再生を支援する融資制度を創設
(4) 都市再生機構(UR)
4,720億円
●都市の国際競争力強化やコンパクトシティ化、UR団地の集約化等を推進
(5) 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
559億円
●バス路線などの地域公共交通ネットワークの再構築を出資により支援するスキームを創設
●ジェットフォイル等により離島住民等の足を確保するとともに離島経済等を活性化するため、船舶共有建造事業を拡充
(6) 地域経済活性化支援機構(REVIC)
70億円
●地域活性化等を加速するため、観光産業、ヘルスケア産業や震災復興等に対して、民間と共同で組成するファンドを通じリスクマネーを供給
2.海外投融資等支援
1兆3,607億円
(1) 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
729億円
●資源・エネルギーを安定的に確保するため、天然ガス、石炭、地熱、金属鉱物の探鉱・開発等について、所要の出融資等の規模を確保
(2) 海外通信・放送基盤整備等事業支援機構(仮称)<新設>
200億円
●通信・放送インフラの海外輸出促進のため、海外通信・放送基盤整備等事業支援機構(仮称)を官民拠出により創設
3.教育・福祉・医療
(1) 福祉医療機構
1兆3,818億円
4,608億円
●医療・介護・社会福祉施設の整備を推進するため、所要の貸付規模を確保
●待機児童の解消や、「小1の壁」への対応などの観点から、幼保連携型認定こども園やNPO等が運営する放課後児童クラブへ貸付対象を拡大
4.地方
3兆9,890億円
(1) 地方公共団体
3兆2,690億円
●地方公共団体の円滑な資金調達に貢献する観点から、地方債計画に沿って、長期低利資金を供給
●地方公共団体のファイナンス手法の多様化のニーズに対応するため、融資を超長期化(従来の最長30年→40年)
(参考)地域の直面する課題への財投を活用した解決策(ソリューション的取組)
事業仲介を支援
1.事業承継の円滑化
【課題】事業承継が地域活性化の鍵となっているが、承継に必要な資本性資金
や事業仲介機能が不足している。
⇒ 日本政策金融公庫が、事業承継を支援する資本性劣後ローンを供給し、
これが「呼び水」となって、民間の金融機関がシニアローンを供給。また、
公庫が中立的な立場から事業仲介を支援。
資本性
劣後ローン
公庫
呼び水
効果
事業者A
事業者B
事業承継
シニアローン等
民間金融機関等
2.「小1の壁」
【課題】NPOが放課後児童クラブ運営に乗り出す場合、事業資金の円滑な調達が課題となっている。
⇒ 福祉医療機構が実施している放課後児童クラブ向け長期低利融資の対象に、NPO等法人を追加。
戦略・ノウハウを提供
中立的立場から利害調整
3.観光産業の活性化
出資
観光地の
面的再生
A社
出資等
B社
C社
出資
…
民間金融
機関等
呼び水
効果
地域の観光ファンド
REVIC
【課題】観光振興による地域の再生・活性化を図ろうとしても、リスクマネーや戦
略・ノウハウの不足、関係者の利害対立から事業推進が難航する場合がある。
⇒ 地域経済活性化支援機構(REVIC)が、地域の金融機関とともに、観光ファン
ドを立ち上げ、リスクマネーおよび観光振興の戦略・ノウハウを提供するとと
もに、中立的な立場から利害調整。
4.地域公共交通ネットワークの再構築
【課題】人口減少や高齢化を背景として、各地のコミュニティにおい
て、バス等の公共交通ネットワークの再構築が求められている。
⇒ 鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、再編されたバス路線を運
行するバス会社に対して地域の民間企業と共同出資し、その運営
に参画。
支線バス
A社
A社
B社
B社
C社
中心部における
錯綜・競合
C社
出資
幹線バス
出資
呼び水
効果
融資
新運営会社
出資
鉄道・
運輸機構
民間金融
機関
地元企業
5.地方向け貸付のファイナンス手法の多様化
【課題】地方公共団体において、ファイナンス手法の多様化のニーズや、公営企業の安定的な経営管理の重要性が高まっている。
⇒ 地方公共団体向け貸付について、各団体のニーズを踏まえ公営企業向け貸付の償還年限を延長(最長30年→40年)すると
ともに、元利均等償還に加え元金均等償還も導入。また、貸付を実行する財務局・財務事務所が個々の団体の財務状況につ
いて丁寧なコンサルティングを実施するとともに、公営企業の経営管理についても助言。
(参考)平成27年度財政投融資計画 産業投資のポイント
戦略性・政策性の高い分野に重点化を図りつつ、リスクマネーを民間資金の「呼び水」として供給
平成26年度計画 3,172億円 → 平成27年度計画 2,757億円
<1.地域活性化支援>
<2.海外投融資等支援>
(1)日本政策金融公庫(中小)
240億円
(1)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
●資本性劣後ローンは、事業者の財務体質を強化するとともに、民間資金
の「呼び水」となって資金調達の円滑化に貢献。このため、事業承継など
新たな事業展開を行う事業者を支援すべく、資本性劣後ローンを供給
●資源・エネルギーを安定的に確保するため、事業リスクの高い天然ガス、
石炭、地熱、金属鉱物の探鉱・開発等に民間企業と共同で出資等
(2)海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)
(2)日本政策投資銀行
650億円
●オープンイノベーション(休眠技術の活用、異分野連携等)に取
り組む企業に対して、資本性資金等の成長マネーを供給【新規】
720億円
372億円
●交通・都市インフラの海外輸出を促進するため、海外における高速鉄道
事業などに民間企業と共同で出資・事業参画
(3)海外通信・放送基盤整備等事業支援機構(仮称)<新設>
200億円
(3)商工組合中央金庫
260億円
●通信・放送インフラの海外輸出を促進するため、海外における地デジ放
●特定分野で国内トップクラスのシェアを占めるグローバルニッチ
送網の整備事業などに民間企業と共同で出資・事業参画【新規】
トップ企業の海外展開に対し、満期一括償還・業績連動金利で融資
●地域の中核企業による新事業展開や戦略的再生に対し、満期一括 (4)海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構) 100億円
償還・業績連動金利で融資【新規】
●クールジャパンの海外展開を促進するため、ジャパンモールなど「日本の
魅力」の産業化を目指す事業に民間企業と共同で出資・事業参画
(4)都市再生機構(UR)
6億円
●民間と連携して行う都市再生事業を推進するため、民間と共同で
組成する開発型SPCに出資
産業投資
(5)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
10億円
●バス路線など地域公共交通ネットワークの再編事業に地域の民間
企業と共同で出資【新規】
(6)地域経済活性化支援機構(REVIC)
国
・長期的に一定のリターン
・民間だけでは十分に供給さ
れない事業に、民間資金の
「呼び水」として供給
産
投
機
関
70億円
●地域活性化等を加速するため、民間と共同で組成するファンド
(観光産業、ヘルスケア産業、早期経営改善、震災復興の4類型)
に対し出資
民間金融
機関等
出資
劣後ローン等
呼び水
効果
シニアローン等
事
業
者