製 品 ガ イ ド NSSW 建設機械分野向け Ar+CO2 用 シームレスフラックス入りワイヤ SM-1KA JIS Z 3313 T49J0T15-1MA-UH5 AWS A5.18 E70C-GM 研究所 部長研究員 木本 勇 主に建設機械向けに使用される SM-1KA は薄板のショートアーク溶接から、厚板の高電流多層盛溶接でスプレーアークの安定し た溶接が可能です。特に高電流域では小粒で低スパッタの溶接となり、 高入熱条件においても良好な機械的性能が得られます。また、 シームレスタイプのフラックス入りワイヤで銅めっきが施されワイヤ送給性が安定でチップ磨耗が少なくワイヤターゲット性も良好です。 スパッタ発生量(g/min) 2.5 【用途】 建設機械、建築、製缶など軟鋼 40% 減 2.0 および 490MPa 級高張力鋼の YGW15 1.5 各種構造物の突合せおよびす み肉溶接 1.0 【スパッタ量の比較】 0.5 ビードオンプレート溶接 (1.2φ、350A) 0 YGW15 SM-1KA SM-1KA 高電流( 350A )のスパッタ発生量比較 【溶接金属性能例】高電流大入熱(1.4φ) 写真 1 鋼板へのスパッタ付着状況 表 1 機械的性能 吸収エネルギー J 引張特性 溶接入熱 kJ/cm 0.2% 耐力 MPa 引張強さ MPa 伸び % − 40℃ − 20℃ 0℃ 51 437 557 26.4 66 93 122 ※ 536A-41V-26cpm (予熱なし、パス間温度< 200℃、80%Ar+20%CO2) シームレスの銅めっき 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 ノーめっき チップ磨耗量(mm) チップ温度(℃) 【チップ温度と磨耗特性】 銅めっき 0 1 2 3 4 5 0.50 0.45 0.40 0.35 0.30 0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 ノーめっき 銅めっき かしめタイプのノーめっき 0 20 40 溶接時間(分) 図1 図2 溶接時間とチップ温度の関係 給電チップ Ext:150mm X 100 写真 2 100 分溶接後の X -60 -40 -20 チップ先端部の摩耗状況 80 80 60 60 40 40 20 20 X 0 -80 ワイヤターゲット性テスト 80 溶接時間とチップ摩耗量の関係 【ワイヤターゲット性】 Y 60 溶接時間(分) -20 0 20 40 60 80 -80 -60 -40 0 -20 0 -20 -40 -40 -60 -60 -80 Y SM-1KA -80 20 40 60 80 Y かしめタイプのノーめっきワイヤ New びいど No.48 2014 October 12
© Copyright 2024 ExpyDoc