学生の確保の見通し等を記載した書類 1.学生確保の見通し (1)定員充足の見込み 現在、帝京大学の入学定員は、117 名であり、千葉県と協議した結果、1 名の入学定員 増が妥当という結論に至った。 本学医学部の過去 5 年間における入学志願者数は以下の通りである。本学の一般入試に ついては、3 日間行われ、複数受験選択が可能であり、下記の受験者数は、3 日間の延べ 人数ではあるが、募集人数を大きく上回る受験者数があり、次年度以降もある程度の受験 者数が見込まれる。 ≪志願者状況≫ 区 分 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 募集人員 102 103 107 107 107 志願者数 4,767 4,233 4,295 5,367 8,334 センター試験 募集人員 10 10 10 10 10 利用入試 志願者数 608 625 569 611 1,035 募集人員 112 113 117 117 117 志願者数 5,375 4,858 4,864 5,978 9,369 一般入試 合 計 また、本学の学生納付金は、社会情勢、受験生のニーズ、他大学の動向等を勘案し、平 成 26 年度入学生より入学金、授業料、施設拡充費等の減額を実施し、1 年次の納付金を前 年度学生納付金の 2 割に相当する約 280 万円減額した。このことが、原因の全てではない が、平成 26 年度入試においては、志願者数の大幅増に結びついた。 ≪学生納付金≫ (単位:円) 25 年度入学生 26 年度入学生 入 学 金 2,000,000 1,000,000 授 業 料 3,600,000 3,000,000 実 験 実 習 費 216,000 216,000 施 設 拡 充 費 3,023,000 2,000,000 医 学 教 育 維 持 費 5,200,000 5,200,000 図 合 書 費 160,000 計 14,199,000 1 1,141,6000 (2)学生確保に向けた具体的な取組状況 学生確保に向けた取り組みとして、医学部及び医療系の進学相談会や一般社団法人日本 私立医科大学協会主催の合同入試説明会等に積極的に参加している。また、平成 24 年度 に大学棟本館が竣工したことを契機に、オープンキャンパスの回数を増やし、また、開催 規模を拡大した。オープンキャンパス以外にも、大学の見学希望者に対しては、きめ細か い対応を行っている。 また、本学ホームページをリニューアルし、最新のトピックスを始め、医学部の情報も 積極的に配信して、本学の魅力をアピールしている。 なお、入試日程に関しては、全国の私立大学医学部及び医科大学の 29 大学において、 受験生に対して受験の機会を出来るだけ提供できるよう、一般社団法人日本私立医科大学 協会のもとに、入試日程等の情報をお互いに共有し、各大学が入試日程の競合を避けるよ うに努めており、このような大学間の日程調整の取組みにより、長期的かつ安定的に受験 数の増加が見込まれる。 2.人材需要の動向等社会の要請 (1)人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的 本学医学部の目的は、大学学則において、 『建学の精神に則り、将来の医学・医療の様々 な領域に共通して必要な専門的知識・技術を習得し、総合的視野と判断力および人間性を 身につけて、医学および関連諸科学の進歩や社会情勢の変化に適応ができるよき医師を育 成することを目的とする。』と謳っている。このよき医師というのは、換言すれば良き臨 床医ということであり、優れた診療能力と人間性を併せ持つ臨床医が、本学医学部におけ る人材養成像である。 上記の臨床医が一人でも多く本学医学部附属病院に就職し、活躍して貰うことが何より も本学にとって望ましいことではあるが、その一方で出身地など地域に貢献するプライマ リケア医の養成についても社会の必要性を考えると、相応しい人材を輩出する責務が本医 学部にはある。 プライマリケアについてはすべての臨床医に必要な能力とされるが、なかでもこれを専 門に担う医師は、各専門診療科別の専門医(スペシャリスト)と区別して、総合診療医(ジ ェネラリスト)と呼ばれ、地域医療に欠かせない人材である。本学では、「地域医療学」 や「プライマリケア実習」などの講義や実習を通して、地域医療に貢献する総合診療医の 養成も実行していく。 (2)就職状況 医学部の場合、医師国家試験に合格すると医師臨床研修マッチング制度を利用して初期 研修医として 2 年間の研修が義務づけられている。医師国家試験に合格すれば、全員が初 期研修医に進むため、平成 25 年度医学部卒業生で医師国家試験合格者の就職率を例にあ げれば、下表の通り 100%である。 卒業生の出身地にあるためか、東京都内以外の地方の臨床研修病院で研修している者が、 2 本学医学部附属の 3 病院で研修している者 40.5%より多い、41.9%と最多となっており、上記の 「出身地など地域に貢献するプライマリケア医の養成」に結びついているものと思われる。 今後、地域の医師確保に関する奨学金を利用した医学部生が卒業することにより、地方 の臨床研修病院で研修を行う者の割合がさらに増えると予想される。 ≪平成 25 年度医学部卒業・国試合格者進路≫ 進 路 人 数 比 率(%) 22 帝京大学医学部附属病院 帝京大学医学部附属溝口病院 6 帝京大学ちば総合医療センター 2 東京都内臨床研修病院 40.5 7 9.4 31 41.9 他大学大学院進学 1 1.4 その他(研修先非公表) 5 6.8 74 100.0 (除帝京大学医学部附属病院) 東京都内以外臨床研修病院 (除帝京大学溝口病院、ちば総合医療センター) 合 計 3
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