甲山勤労者山岳会 - Biglobe

甲山勤労者山岳会
2014.12 No.460
目
◆
巻頭言
◆
例会案内
◆
行事報告
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
◆
次
うちなーぐち
北比良・堂満岳
炭酸せんべいの街からライ麦パンと洋菓子のスポットへ
初めてのCL(自問自答)
歩き遍路 75番善通寺から80番国分寺へ
四国霊場にお化け
氷の山荘に行こう
雨、あられの高島トレイル
近畿ブロック自然保護交流ハイク
府民の森~交野山~国見山
トンネルをぬけるとそこには、、、
赤木四郎
1
2
ノーヤン
K.R
ドテカボチャ
K.Y
篤姫
ふじた
O.M
しんいち
I.F
K.N
11
13
15
16
18
19
21
23
24
26
ひろば
☆ ネパールヒマラヤ、ランタン谷トレッキングに参加して
山しゃくM
☆ 桃源郷のようだったランタン谷
didi
☆ ネパールの山村、パタンジェ村のサポーターを募っています 八岸正勝
発行 甲山勤労者山岳会
〒662-0865西宮市神垣町8-12
℡・FAX 0798-63-3197(木下宅)
HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/^kabutoyama39/
発行責任者 渕上 勝之
編集責任者 井口 健
発 行 日 2014年4月28日
行 日 2014年11月26日
28
29
30
巻頭言
うちなーぐち
赤木四郎
労山も加盟しているアジア山岳連盟(UAAA)創立 20 周年記念式典が、
広島山岳平和祭の名で 11 月 22 日から広島の地で開催されました。
昨年 6 月、ナンガパルバットのベースキャンプで登山家たちが武装集団
に襲われ、11 人が射殺されました。テロへの報復戦争、深刻な経済不況、
国境紛争、宗派間対立、ゲリラ活動ともかさなって、ヒマラヤやパミールな
どの登山は困難になりつつあります。まさに「登山に国境なし、平和なくし
て登山の健全な発展なし」です。
「日本を外国と戦争する「普通の国」にしようとする勢力に、危機感を感
じざるを得ない。大震災や原発、また地球温暖化による自然災害の急増と大
規模化などの変化の現実は、もはや日本も安心、安全な国とはいえない状態
になりつつあるのだろうか」(労山理事長:斉藤義孝 『登山時報 2013
年 12 月号』)指摘されていることが現実になり、かつ、なりつつあります。
ただ、「沖縄は安心、安全な島なのか」と。今回の沖縄知事選挙で“うちな
ーぐち”の声に、気づかされました。
44 年前、初めて沖縄を訪れました。
「AUG 25 1970」に「KAGOSHIMA」
を出国、26 日「NAHA PORTO」に入国、と総理府発行の身分証明書に
記載されています。那覇港行きの客船は帰郷する人々で溢れていました。広
い海原に航跡を残し奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島に寄港、那覇港
までまる一昼夜。上陸してまず銀行へ、円をドルに、1 ドル=360 円の時代
でした。延々と続くフェンスの中の嘉手納基地。グリーンの芝生の奥に白い
瀟洒な住宅や病院などが見えました。基地の街コザは英語の看板が連なって
いました。宿泊したホテルは米兵が占拠していました。
1972 年本土復帰がかなった夏にも沖縄に行きました。身分証明書は不要
になり、ドルが円に。しかし基地の島であることに変わりはありませんでし
た。今年、安保の見える丘に登りました。広大な普天間基地、その周囲に密
集する住宅を丘の上から眺めました。
『ジュゴンの見える丘』という唄があります。
〇なきたかろうに もういいよ
目を閉じて 少しおやすみ
〇あなたに降り注ぐ全てが 守るべきものたちに明日も訪れる何かが
正しい やさしいであれ
ジュゴンがいる海の上に新しい米軍基地ができることに反対し、海をその
まま残してほしいと訴える唄なのです。米軍基地、ジュゴンについて1つも
言っていません。けれどジュゴンにここにいてほしい。それだけでいいよ、
と。美ら海、美ら島を守り、命どぅ宝を唄っているのです。
「うちなーぐち」
に学び、平和と自然を守る運動も推し進めていきたいものです。
1
例
会
案
内
例会日
12月
日
1月
月
火
水
木
金
土
日
月
火
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
4
5
6
14
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17
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20
11
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18
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31
25
水
2月
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
1
2
3
4
5
6
7
7
8
9
10
8
9
10
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14
15
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15
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20
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26
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31
参加者は必ずリーダーに申込みを。特に車を利用する場合は早めに申込みを。
変更や中止になる例会もありますので、必ず最新号で確認してください。
12月クライミング予定表
日
4
11
18
25
予告
曜日
木
木
木
木
1月の予定
[email protected]
問合せ
集合場所
JR 道場駅 10:00
〃
〃
〃
8日(木) 15 日(木) 22 日(木) 29 日(木)
12/6(土)冬山トレーニング
集 合
C L
持ち物
地
図
阪急宝塚駅北側 有馬行きバス停 9:00
友蔵
弁当、水筒、雨具、健康保険証、ピッケル、アイゼン、
大型リュック、(男性 20 ㎏ 女性 15 ㎏ ぼっか訓練)
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
2
12/7(日)クリーン・ハイク
集 合
問合せ
持ち物
地 図
阪急甲陽園駅 10:00
[email protected]
弁当、水筒、雨具、軍手、ごみバサミ、ライト、健康保険証
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
12/9(火)~10(水)東日本大震災復興祈願
四国八十八カ所「歩き遍路」(41)
集 合
コース
申込み
C L
札 所
三ノ宮中央区役所・南側道路沿い 8:50
遍路ころがし・五色台の霊場
参加費用 27,000 円
新日本ツーリスト( ℡ 0120-979-459 )
しんいち
81 番白峰寺~84 番屋島寺
12/13(土)忘年会
講演会集合 西宮消防署 午前9:50集合
講 習 会 救命救急 AED の使用講習
申 込 み ノーヤン
忘年会集合 午前11時30分 西宮市民会館
懇 親 会 12:30 会費3,000円
持 ち 物 筆記用具
(JR 西宮駅東側
※
即売会を行います。
3
400m)
中会議室501号室
12/14(日)冬山トレーニング
集 合
C L
持ち物
地
図
注意
阪急宝塚駅北側 有馬行きバス停 9:00
友蔵
弁当、水筒、雨具、健康保険証、ピッケル、アイゼン、
大型リュック、(男性 20 ㎏ 女性 15 ㎏ ぼっか訓練)
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
平日に変更
12/19(金)紀泉アルプス西部縦走
集合場所 JR 大阪駅8:04発 紀州路快速 先頭車両に乗車
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 ライト、弁当、水筒、雨具、地図、磁石、
地
図 山と高原の地図 「49 金剛・葛城」 1/25,000 「淡輪」
※
今年2月の例会「雲山峰」の続きを西へ歩きます。
JR 紀伊→展望広場→井関峠→大福山→札立山→南海本線孝子駅
12/21(日)冬山トレーニング
集 合
C L
持ち物
地
図
阪急宝塚駅北側 有馬行きバス停 9:00
友蔵
弁当、水筒、雨具、健康保険証、ピッケル、アイゼン、
大型リュック、(男性 20 ㎏ 女性 15 ㎏ ぼっか訓練)
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
4
12/23(祝・火)納山行 三草山
集合場所 能勢電鉄 山下駅駅・改札口9:50 バスは10時発です。
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、地図、磁石、
地
図 山と高原の地図「47 北摂・京都西山」
※
※
この電車に乗れば
乗り遅れた場合
川西能勢口駅 発9:25 ⇒ 山下駅
川西能勢口駅 発9:35 ⇒ 山下駅
着9:42
着9:51
12/27(土)T 農園 援農感謝餅つき大会
集 合
持ち物
申込み
※
阪急西宮北口駅南 駅前広場、9:00
軍手、マスク、帽子
ふじた
作業は餅つき、麦踏み、まき割り、東屋とログハウスの掃除があります。
昼食は鉄板を使った料理を用意します。
お正月用のお餅がお土産です。
1/4(日)初詣ハイキング・柳生街道と
春日大社
集 合 近鉄鶴橋駅 8:57発快速急行奈良行き・先頭車両
C L 吉川武蔵
持ち物 弁当、水筒、雨具、健康保険証、
地 図 山と高原の地図「49 金剛・葛城」
神戸・西宮から乗る人は
阪神三宮駅発・快速急行奈良行き8:03⇒
西宮8:18⇒大阪難波8:51⇒鶴橋8:57
5
1/6(火)~7(水)東日本大震災復興祈願
四国八十八カ所「歩き遍路」(42)
集 合
コース
申込み
C L
札 所
三ノ宮中央区役所・南側道路沿い 8:50
結願の札所へ
参加費用 27,000 円
新日本ツーリスト( ℡ 0120-979-459 )
しんいち
85 番八栗寺~87 番長尾寺
1/10(土)~12(月)八ヶ岳連峰・赤岳
集
合
C
L
持 ち 物
阪急西宮北口駅 南駅前広場 7:00
友蔵
行動食、水筒、雨具、地図、磁石、ライト、アイゼン(必携)
手袋、目出帽、ロングスパッツ、ピッケル、お風呂セット
(共同装備) テント、シュラフ、マット、食料、コッヘル、バーナー、燃料
スコップ
地
図 山と高原地図「32 八ヶ岳」
※ 参加条件は男性 20 ㎏・女性 15 ㎏程度の荷物で8時間以上
※ 申込みは 11月20日(木)に締め切りました。
行動可能者
1/17(土) 剣尾山
集合場所 阪急川西能勢口駅・能勢電乗換ホーム 9:00
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、地図、磁石、お風呂セット、
地
図 山と高原の地図「47 北摂・京都西山」
6
どんつるぼう
1/24(土) 二上山・屯 鶴 峯
集合場所
大阪阿部野橋 8:54発 近鉄南大阪線準急・橿原神宮前行き
先頭車両
(切符は当麻寺まで購入してください)
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、地図、磁石、
地
図 1/25,000 「大和高田」
1/25(日)~26(月) カニカニツアー
行 き 先
集
合
車
両
見学コース
連 絡 先
香住 老舗の今子荘「櫂の詩」 カニ・フルコース
8:30 阪急西宮北口駅 南駅前広場
4WDスノータイヤ車の予定 定員あり申込みは早く
費
25,000 円(交通費と宿泊)、酒代は個人負担になります。
※
用
ふじた
参加申込みは先着順で10名とさせていただきます。
1/31(土) 碇山・市章山・鍋蓋山・菊水山
集
合 JR 元町駅 西側(神戸駅側)改札口 9:00
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、地図、磁石、
地
図 山と高原の地図「48 六甲・摩耶」
※
鍋蓋山から菊水山は全山縦走と逆コースのため違う景色が楽しめます。
7
2/1(日)クリーン・ハイク
集 合
問合せ
持ち物
地 図
阪急甲陽園駅 10:00
[email protected]
弁当、水筒、雨具、軍手、ごみバサミ、ライト、健康保険証
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
2/3(火)~4(水)東日本大震災復興祈願
四国八十八カ所「歩き遍路」(43)
集 合
コース
申込み
C L
札 所
三ノ宮中央区役所・南側道路沿い 8:50
讃岐/阿波の国へ国境越え
参加費用 27,000 円
新日本ツーリスト( ℡ 0120-979-459 )
しんいち
88 番大窪寺
2/7(土)全山縦走(西)コーストレーニング
集 合
問合せ
持ち物
地 図
山陽電鉄 須磨浦公園駅 8:00
[email protected]
弁当、水筒、雨具、手袋、ライト、健康保険証
山と高原地図「48 六甲・摩耶」
2/8(日) 有馬氷瀑巡り
集
合 有馬温泉・阪急バス停2階ロビー 10:15
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、磁石、アイゼン
地
図 山と高原の地図「48 六甲・摩耶」
8
2/15(日) 霧氷の高見山
集合場所 近鉄大阪上本町駅・大阪線 急行名張行き先頭車両 8:20集合
問 合 せ [email protected]
持 ち 物 弁当、水筒、ライト、雨具、地図、磁石、アイゼン、
地
図 山と高原の地図「47 北摂・京都西山」
2/15(日)~16(月)スノーシュー
美方高原~鉢伏山
集 合 阪急西宮北口駅 南駅前広場 9:00(予定)
C L あまけん
山 域 美方高原(美方郡香美町小代区新屋)~鉢伏山
宿泊先 尼崎市立美方高原自然の家(とちのき村)☎0796-97-3600
持ち物 ・防水性のよい手袋 ・靴下(予備も必要)・ロングスパッツ
・雨具 ・サングラス ・テルモス ・帽子 ・着替え一式
・健康保険証 ・アウター及びハイキングに必要な装備
・持病のある方は薬をお忘れなく ・費用は 15、000 円程度
・スノーシュー、ストックはレンタルします。(持参も可能)
地 図 山と高原地図「52 氷ノ山・鉢伏・神鍋」
2/21(土)~22(日) 比良・武奈ヶ岳
集
合 JR 尼崎駅 8:37発 新快速・近江今津行き先頭車両
C
L 友蔵
持 ち 物 行動食、水筒、雨具、地図、磁石、ライト、アイゼン、手袋、
目出帽、ロングスパッツ、ピッケル、
(共同装備) テント、シュラフ、マット、食料、コッヘル、バーナー、燃料
スコップ
地
図 山と高原地図「45 比良山系」
※ JR 尼崎駅発8:37⇒大阪駅8:45⇒9:26着 大津京9:28発⇒
比良9:57到着
9
2/21(土)全山縦走(東)コース
トレーニング
集 合 新神戸駅 一階バス停・東側 8:00
問合せ [email protected]
持ち物 弁当、水筒、雨具、手袋、ライト、健康保険証、アイゼン
地 図 山と高原地図「48 六甲・摩耶」
3月 例会企画(案)
月
3
日
1
曜日
日
山行場所
有馬三山
CL
六郎衞
3
3-4
火~水
歩き遍路(44)
しんいち
3
3
3
7
8
9
土
日
月
ぜんざい用餅つき・設営資材荷造り
全山縦走(本番)
ぜんざい用設営資材片付け
ひこちゃん
ふじた
ひこちゃん
3
3
11~12
15
水~木
日
(予定) 和歌山・三星山・龍神山
六甲・天望山 阪急六甲9:00
八岸正勝
K.N
3
21
土
箕作山(みづくりやま)東近江
六郎衞
3
28
土
雪彦山
ふじた
12 月 13 日(土)救命救急講習会と忘年会会場の位置図
JR 西宮駅
国道2号線
阪神西宮駅
西宮市民会館
(忘年会会場)
西宮消防署
(救命救急講習会会場)
10
堂満岳(北比良)
ノーヤン
実施日:10 月 26 日(日)
参加者:女性5名
男性4名
計9名
コース:西宮北口発7:29 ⇒ イン谷口 着9:02 ⇒イン谷口 発9:14⇒
ノタノホリ(池)9:52⇒ 堂満岳 着 11:38 昼食
堂満岳 発 12:10 ⇒金クソ峠 12:39 ⇒北比良峠 13:47 ⇒
大山口 15:07 ⇒山小屋トイレ 15:20 ⇒イン谷口到着 15:36
(記録・クマさん)
7時 30 分西宮北口を2台の車で出発。イン谷口の駐車場に9時に到
着。甲山労山の例会リーダーは初めてのーハリーママさんとは、今年
正月の八ヶ岳・硫黄岳雪山に一緒させていただいた。
その際の健脚が鮮明に記憶に残っていたので、
「できるだけゆっくり
登って」とお願いをして出発。イン谷口から武奈ヶ岳へは何度かある
が堂満岳へは今回が初めて。最初からコースが違う。正面谷にかかる
橋を渡ってハリーママさ
んが起点としていたとい
う小屋をすぎてしばらく
行くとノタノホリに到着。
「ノタノホリ」?語源
は何かと思ってネットで
調べてみたら、ノタは「ヌ
タ:沼田」のことでホリ
は「貯水池(堀)」。それ
で「ノタノホリ」、「沼田
を利用した貯水池」だそうです。
ここから谷出合いまでは緩やかなコース。比叡山回峰行以来1ヶ月
11
ぶりの山歩き。ここのところすっかり体力が落ちているので、この調
子で頂上までと願っていたが甘かった。
徐々に傾斜がきつくなり息が上がってきた。これしきで情けない。
やはり最低2週間に1回は登らないと体が元に戻ってしまって駄目だ
な~。と自分に言い聞かせながらやっと頂上に着いた。時間は 11 時
40 分。リーダーはここで昼食をせずに先に進む雰囲気。こちらは勝手
に昼食モードになっていたところ、誰かが「食事にしませんか。この
ままだと次の休憩まで1時間はかかるだろうから」と嬉しい一言で決
まり。
頂上からは金
糞峠へ。途中シ
ャクナゲが多く
みられ、咲くこ
ろにもう一度ぜ
ひ来てみたい所。
金糞峠からの途
中、Mさんが言
った「空気がも
みじ色に染まっ
ている」と言い
えて妙の見事な
紅葉と、青く澄み切った渓流を楽しみながら八雲ヶ原へ。ここまで来
ると今までほとんど人に合わなかったのに、武奈ヶ岳から降りて来た
と思われるたくさんの人が現れた。
大山口までの途中、自分的には進行方向の左に堂満岳が位置すると
思って歩いていたが、右側に見えてきて頭がひっくり返った。一生懸
命元に戻そうとしているうちに大山口に着いて正常になった。それに
してもはりーままリーダー、登りはゆっくりの歩調だったが、下りは
速かった。でも皆さん黙々と付いて降りた。さすが甲山労山面目躍如
の感でした。
12
『炭酸煎餅の街からライ麦パンと
洋菓子のスポットへ』
実施日:2014 年 11 月 1 日
参加者:女性5名、男性3名
K.R
土曜日
計8名
雨でも行く。そう決めて雨具と、下から上までの着替え一式をつめたビニ
ール袋、いつもの小物類をリュックに収めて前日の作業は終了。
集合時間が 10 時 15 分なので家を出るのはゆっくりである。朝の連続ドラ
マを見て、余市製飲み物を忍ばせたことを確認(飲むためではなく念のため
にいつも持参)。阪急宝塚駅で下車。
なぜか特に女性グループで、駅構内が異様に興奮した大混雑。(夕刊によ
ると 4,395 人のラインダンスを実施、ギネス記録に挑戦とあった)
有馬行のバスは2系統あって私が乗車のバスは遠回りのバス。普通より時
間がかかったが集合時間には余裕で到着。雨はバスが有馬の街に入るころに
は止んでくれる。予定通り 15 分にリーダーが「これで予定の全員集合です。
出発しましょう」。まったく前日からの雨模様には関係なく、歩く気満々の
人たちなのだ。
まず瑞宝寺公園へ。しばらくは細い温泉街。まだ湯治客風の姿は少ない。
それでも足湯には数人が座っている。ここが有馬銀座か。有馬筆、有馬竹細
工に有馬籠、有馬?肉、昆布に山椒、有馬のお好み焼き、最近増えた有馬地
ビール&オープンカフェ。そしてやはり炭酸煎餅の店。開店間際で客は少な
いが、なんといっても「有馬ではここですよ」と言っている感じの店構え。
そんな店々がならぶ通りは、有馬川に出るあたりで視界が開け、振り返る
と昔から聞き覚えのある大型の旅館、ホテル。屋上に名前があがっている。
そこから瑞宝寺公園へはリゾートマンションが並ぶ。
10 時 30 分着。
『紅葉の名所瑞宝寺公園』
“五分染め”でなかなか上品。太
閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と言ったかどうかは知らないが、こ
の雨上りの空間は確かに立ち去り難い。
13
けれど今日は紅葉狩りではなく六甲 900mを超えないと。このまま公園の
奥の瑞宝寺谷を登って魚屋道に出るコースは土砂崩れのため閉鎖中。普通の
よく通る道へ、川まで戻って街を遠巻きに、かんぽの宿、地図上の虫地獄か
ら魚屋道に入る。その虫地獄のあたりはいくつもの大きな土のうで土砂の流
出を防いでいる。今年の夏からの何度かの大雨の所為だろう。
一軒茶屋までの途中にも大きな崩れが一カ所、小さなものが何カ所か山肌
のえぐられた跡が見られた。もともと広い山道なので歩くのには支障はない。
全員が快調にのぼる右側の谷を挟んだ向こうに有馬三山が見え隠れする。紅
葉が透けて見えるところでは思わず立ち止まってしまう。全山紅葉と形容さ
れる名所もあるが、ピンポイントの控えめでゆかしい色々の変化は上級。ち
ょっとだけまだという瞬間の色が刺激的。
12 時 25 分一軒茶屋着。深い霧、疎らに歩く登山者のシルエットがもっと
もっと高い山を思わせる。寒くはない。30 分の昼食を
終えて、テンポよく七曲を下る。すぐにもう霧はなくな
る。
13 時 45 分雨ケ峠通過。ゴルフ場の中の道を抜けたと
ころで、急に右に。「んっ!」てっきりこのまま風吹岩
から保久良神社、岡本へと下る普通のコースを行くと思
っていた。そこには『黒五谷1㎞、打越峠 1.5km』の道
標。せせらぎの道、心地よい水の音を聞きながらここも
また歩いてみたくなる。
計画書に打越峠経由で下山となっているにもかかわらず、自分勝手に“普
通”と決め込んでしまう。山の全部は一瞬一瞬際限なく変化しているのに。
いつも新鮮いつも初めてそしていつも最後、そんな世界があるのに。
14 時 30 分『住吉道、打越峠を経て阪急岡本』の道標にしたがって、15
分登りなおして打越峠。ここから八幡谷を下る。何か神秘的で少し霊的な深
い谷の岩の間を過ぎる。地図にもあるが、このあたりにおられるらしい『山
の神』の不思議に見守られてか、全行程雨に降られず、無事阪急岡本駅に
15 時 30 分下山。
私には少し不向きな、パンと洋菓子のしゃれた店が並ぶストリートを歩い
て反省会へ全員参加。リーダーの選択が、いつも通りの普通の店でほっとし
たのでした。
14
初めてのCL!(自問自答)
ドテカボチャ
甲山に入会して初めて CL を務めました。
週末の天気予報は悪く 60%~80%の降水確率となっていました。この様な
場合、昨今では中止となる事が殆どで今回参加申し込みされた女性陣からも
実施確認がありました。
最終的には私の判断(独断?)で実施の GO サインを出し、結果は良かっ
たものの本当にこれで良かったのか疑問符がついて回りました。
私としては
① 六甲山での例会である
⇒
緊急避難が比較的容易で危険箇所もなく
事前に下見をしていた
② 普段ではなかなか雨での山行を経験できない
⇒
実際に体験しないと
分からないことがある
③ ハイキングではなく山登りである
⇒
散策ではなく自然を相手にして
いるスポーツなので雨は普通である
④ 雨から曇りの予報であった
⇒
楽観的?
等々を踏まえて決行したつもりです。(中止はいつでもできるのでと思いま
したが、まぁでも屁理屈かな?)
平時と違って雨中での山行は雨への対応とか荷物の段取り・滑りへの対策
と言った事が必要で良い経験になるのだからとその時は思いましたが、参加
者にとってはいい迷惑だったかも知れないなぁと・・・。最も参加予定者で
取り消しの方が一人もいなかったのは流石と思いました。(後で聞くと「不
参加だと何を言われるか分からないから」と仰(おっしゃ)っていましたが)
天候は優れませんでしたが山行中には雨具を着ることもなく、「傘を差さ
ないで歩くことができるだけでも幸せやぁ」との暖かい言葉で慰めて頂いた
メンバーの皆さんの思いやりには感謝!感謝!です。
リーダーとして山登りは自然を相手にしているのだから自己責任での参
加は当然!ではなく、一度立ち止ってはいつも以上に慎重さと冷静な判断が
求められるのだなと思いました。
15
歩き遍路 75番善通寺より80番国分寺へ
記
11 月8日(土)9日(日)参加者
女性2名
11 月4日(火)5日(水)参加者
女性3名
K.Y
男性2名
9月より香川県にはいった「歩き遍路」の土日コースに編入させていただ
いています。
9月は1日目に突然の豪雨があり、10 月は台風の予報におびえながらの
遍路でした。今回も2日目の9日は雨の確率の高い予報で、予報通りの雨で
した。いつから私は雨女になったのだろうと考えました。
8日は、バスのなかで昼食をすませ、甲山寺から善通寺へと歩きます。
75 番善通寺は弘法大師の誕生寺という言い伝えがあり、市の名前にもなっ
ている4万平方メートルという広大なお寺でした。入った門とは異なる門か
らでました。参拝グッズがすべて揃う大きな売店もありました。
私はここで参拝を済ませた後、トイレ
を使った際、口を充分閉じていなかった
バッグからお数珠が便器に落ちてしま
うという大失敗をしましたが、幸い売店
で買うことができ、あとの参拝を無事に
すませることができました。
また、ここは、焼きせんべいが名物で
人がならんで買っていました。ツアーの
善通寺の五重塔
メンバーが買われて、配ってくださった
のですが、子供のころ食べたものより、
柔らかく歯の悪い私でもおいしくいただけました。このようにおいしいおま
んじゅうやおもちが札所の周辺で売られていることが多く、それを買って食
べるのが楽しみです。善通寺から市街地を通って 76 番金倉寺(こんそうじ)
へ。金倉寺から 77 番道隆寺と向かう金倉川沿いの道を一人で歩く遍路に出
会いました。よく一人歩きの遍路に会うことが多く、今回は女性の一人歩き
の遍路に2人も出会いました。
道隆寺を出て 78 番郷照寺(ごうしょうじ)へと、県道 33 号線を進みま
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す。もう暗くなり始めていましたが、明日は雨の予報ですので、今日中に多
くを稼いでおこうと6時半ごろまで歩きました。むかえのバスに乗って前回
と同じ金毘羅さんの門前町のホテルにいきました。
11 月9日は予報通り雨でした。
朝食前にツアーの仲間のひとりと
金毘羅参りにでかけました。朝早
くからお参りする人が一人二人と
ありました。そんな方たちの助言
を得て本殿に朝1番におまいりで
きました。本殿の扉を開け始めら
れるところで、お参りしました。
奥ノ院はあきらめて、宿にかえり
ました。
金比羅宮の夜明け
8時5分宿を出発、昨日バスにの
りこんだ地点まで送ってもらいます。県道をすすみます。右手に丸亀城がみ
えます。小さい天守ですが、城壁の高さは、日本一だとか、また城壁の形も
大変うつくしいものでした。丸亀城の外堀であった土器川を渡り、すすんで
いきます。上り坂の県道を左にそれますと間もなく山の麓の 78 番郷照寺に
つきました。
郷照寺を出てしばらく行きますと、坂出の街に入り、立派なアーケードの
商店街になりました。でもシャッターを下した店が圧倒的に多く、日曜のせ
いかなと思って先達さんに聞いてみましたら、いつもこうだということでし
た。
アーケードが終わって普通の市街に入りますと、多くの店が開いていまし
た。車での買い物がしやすいからなのかなとも思いましたが、どうでしょう
か?坂出の駅でトイレ休憩。そして、八十場の泉につきました。
この泉は、古代から知られ、讃岐に流されて、崩御した崇徳上皇の死体を
沈めて、朝廷からの指示を待ったという泉です。朝廷からの指示が来るまで、
死体はきれいなままに保たれていたということです。
その先に進んで、白峰宮の境内に入りますと、となりが 79 番札所高照院
(天皇寺)でした。ここで、昼食のうどん屋の都合で、お参りの先に昼食と
いうことになり、讃岐うどんを食べることになりました。
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昼食後参拝をすませて、ほぼ JR の予讃線沿いに 80 番国分寺へ向かいま
す。雨はずっと降っていました。国分寺はかっての讃岐国分寺であった寺で
す。
門を入りますと土塀のなかに、大きい木立がひろがっていました。木立の
なかに本堂への道が通っていました。「ああ奈良みたい」と思いました。参
拝をすませて境内の外にある,かつての国分寺の平面図形を見に行きました。
今の国分寺の倍以上の広さであったようです。
国分寺資料館はパスして、ここで今回あるき遍路は終了です。午後4時少
し前でした。
四国霊場にお化け
篤姫
11 月の宿も先月と同じ金比羅山の近くの宿、物好きな私たち女性3人は
又、今月も朝早くから金比羅山の 700 段?階段を歩いてきました。
今月の宿の部屋は割と整った部屋でしたが、ささやかな宴の後、女性3人
は例の如くおしゃべりに夢中になり、私はお二人のおしゃべりを聞きながら、
背中にふと何か人の手が当たったような、そんな気がして、その時は別に恐
怖感もなく、一人で思っていました。
過去にこの部屋で何があったのか?などと。すると会話の途切れでしょう
か突然にティラミスさんが立ち上がり、「ね~この衣装部屋の戸を閉めよう
か?白い物、(白衣)がぶらぶらしていると気持ちが悪いから」その声を聞
いた途端それまで微塵も感じなかった恐怖感が私を襲ってきました。「やめ
て~お願い」戸がバタン・・・すると何事もなかったような。「えっ何だっ
たの」私は4年間も月いちと言えども、以心伝心と言う物があるのかしら?
とつぶやきながら安心した感じで眠りについたのでした。
女性3人の秋の夜長の怪談ばなしでした。
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氷の山荘へ行こう
ふじた
11 月9日(日)~10 日(月)
女性2名
男性1名
氷の山荘を多くの方に利用してもらおうとプランを作ったが、一日目の9
日が雨 70%の予報があり、参加者がなくどうしたものかと T.M さんに相談。
彼女は是非行きたいという。私の友人の K さんに急拠お誘いすると OK と
いうことで実現する。
9日
雨の中、中国道を山崎 I.C.まで走る。まず温泉ということで、フォ
レストステーション波賀へ。ここは野外活動センターのような広大な所です。
紅葉真盛りで、露天風呂からも見える。こ
こで色づいた樹々を見ながら食事。そのあ
と北上し、県下一位の 88M の不動滝へ。吊
り橋から滝を見るようになっている。雨が
降っているので水量も多く、紅葉の中に白
い滝のすさまじい流れがとても幻想的です。
その後、音水溪谷へ。この名前に引かれ
ていつか行きたかった所です。車で奥まで
入っていけるが、さすが山の会です。途中
で降りて雨の中、溪谷を歩いていく。明神
滝は落差はあまりないが、水量が多く迫力
がある。霧に煙る山々の姿もなかなかのも
の。雨だからこその景色が楽しめた。今日
は山荘の附近の見どころを見て歩きです。
不動滝
ようやく氷の山荘へ。トイレの壁の板張
りも完成。後はストーブの煙突の調整と井戸からの配管の凍結防止対策です。
ようやくここまでこぎつけた。コーヒーで一息ついたあと、奥の 10 帖のフ
ローリングにオリーブオイルをうすく塗り込む仕事を3人でする。これで床
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がきれいで丈夫になった。
夕食を PM5時より準備。今日は T.M さんが私にまかせてと、K さんと
おしゃべりをしながらつくってくれる。楽ちん楽ちん。春巻き、豚のレンコ
ン・三度豆巻き、きりたんぽと野菜一杯の料理。お酒と一緒にゆっくりとい
ただく。ストーブで室が暖まり、静かな山荘におしゃべりが続く。PM10
時、今日は早い就寝。夜中鹿の鳴く声が聞こえてきた。
10 日、AM7時起床。T.M さんはも
う家のまわりの落ち葉を清掃中。朝食
は果物、サラダ、ハム、トマト、イチ
ジクジャム、コーヒーと優雅な食事。
その後、近所の散歩に。今日は晴天。
青空も見えてきた。裏山は紅葉でにぎ
わっている。他の山荘を見学したり、
上の方の林道の工事現場まで歩く。
今日は雄海荘で釣りをしているメン
バーと連絡。会うことに。昼食づくり
を買ってでる。鳥取廻りで行く。途中、
柿の名産地があり、柿が鈴生りになっ
ている風景がつづく。道の駅で購入。
少し遅れて雄海荘に 12 時 40 分ごろ到
音水渓谷
着。しんいちさん、甲山のぼるさん、
ケンちゃん、T.T さんの4名が待っている。
大急ぎで料理。昼食にしては豪華な食卓になる。昨日、タイやレンコダイ
など 10 匹以上釣れたとのこと。我々もサシミや酢じめのツバスなど味わう。
食後にコーヒーをいただき帰路に、今日も香住の森太商店に寄り、イカの
一夜干し、エテカレイ、甘エビを購入。中国道で交通事故があり、少し時間
がかかったが無事帰宅。
雨の降るなか決行し、初対面の T.M さんと K さんもいいコンビになり、
よかったです。
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雨、あられの高島トレイル
キュビさん
参加者
コース:
女性5名
男性3名
計8名
黒河峠→三国山→赤坂山→粟柄越→マキノ高原駐車場
11 月 15 日(土)「高島トレイル三国山から赤坂山縦走」の体験山行が即
甲山入会となりました。よろしくお願いいたします。
朝7時半、車2台、参加者8名で出発です。西宮北口から名神、湖西道路、
国道を通って 10 時過ぎに黒河林道入口に到着しました。到着するまでの天
気は快晴で絶好のトレイル日和でした。が、リーダーの清少納言さんによる
と、兵庫県西宮市付近は快晴でも高島市は福井県の天気予報をみなければな
らず、降水確率は高いとの事。雲行きが怪しくなってきました。
先頭は清少納言さん、次が私で後ろはメンバーの方々がついてくれて出発。
ビギナーに合わせて登るスピードを調整してくれるのは有難いです。
林道入口では快晴だった天気が、予報通り黒河峠に着く頃はかなりの雨模
様となりました。黒川峠のトイレの前で雨具に着替えましたが、今日の天気
で雨が降るとは想定もせず、雨具の用意は必要かなと思っていましたが、山
行には雨具は必携との認識を新たにしました。
清少納言さんが雨の中を暖かいコーヒーをドリップで入れてくれたので、
心も温まりました。
一息いれて三国山に向かいます。
林道の樹林は紅葉というより落葉の
色彩でしたが、赤い実をつけた植物
も垣間見えます。両側から木々が覆
いかぶさってきて、階段状の急坂が
続き息も荒くなります。急な階段ば
かり続くと本当につらい。1時間近
くで三国山に到着。山頂は木が繁っ
た狭いスペースで展望は望めず、赤
坂山に向かいます。登る途中後ろを振り返ると、紅葉と落葉のコントラスト
が美しい稜線が見られました。ブナ林の落葉を踏みしめながら教えてもらっ
たイワカガミの葉っぱも見ることができました。
ブナ林の道は落葉がクッションとなって歩きやすく気持ちがいい。しばら
くすると「明王の禿」と呼ばれる岩山が見えました。少し下ると峠のような
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平地に出たので、赤坂山で昼食の予定を雨が止んだのを機にその場で食べる
ことになりましたが、風が吹いて来て、寒い、寒い。寒すぎて味わう事もま
まならず、動いた方が温まるので早々に出発。
途中あられが降ってきてびっくり!バチバチと音がするほどでした。ここ
から少し下って赤坂山の登りとなり 30 分位で赤坂山山頂に着きました。
山頂は三国山より広く、天気が良
ければ 360 度の大パノラマで琵琶
湖と周辺の山々や日本海も見渡せ
る様ですが、雨のためガスで視界は
ゼロでした。
赤坂山から南側に位置する粟柄
越に向かいます。お地蔵さんを見て
合掌。緩やかな稜線で歩きやすい。
雑木林の所々で紅葉を目にして、心
が和みます。20 分程で到着。マキノ
高原までは1時間ほどの下りのみのコースですが、段差も結構あって要注意
でした。3時半頃にマキノ高原駐車場に着きました。
帰り道マキノ高原から約 500 本続く
メタセコイヤの並木道は圧巻で、映画
のロケ地の様相です。ふる~い映画「第
三の男」のラストシーンの並木道を彷
彿とさせます。車を止めて写真タイム。
紅葉はこれからのようです。
今回の体験山行は天気がイマイチだ
ったので眺望を楽しむことが出来ず残
念でした。赤坂山は花の山ともいわれ
ているので4月~5月頃に又トライしたいです。
今回久しぶりの山登りだったので足元が安定せず、つまずいて軽くスネを
打ってしまいました。山行から三日経っても太ももが痛い。小雨の中でした
が、所々晴れ間が覗いて紅葉も楽しめました。甲山労山の方達とお話できた
のも楽しかったです。
疲れない・つまずかない階段の歩き方、呼吸の仕方、山行に見合ったリュ
ックの大きさ、ストックの取り扱いなど今まで自己流だったのを例会を通し
て改善していければと思います。
甲山労山は山行が多岐、多様なので楽しみです。車中で話を聞いた T 農
園にも参加したいです。
よろしくお願いいたします。
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近畿ブロック自然保護交流ハイク
2014 年 11 月 15 日(土)
記)しんいち
参加者:男性2名、他に兵庫労山7名、京都労山4名、奈良労山8名、
滋賀労山1名、大阪3名、
合計 25 名
コースタイム:JR 名塩駅 10:00
⇒ JR 武田尾駅 14:50
労山では毎年近畿ブロック(兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山の各労山)
で自然保護交流ハイクを計画しています。
この行事は毎年当たり年の労山が自然保護にかかわっている場所やテー
マのある場所に案内します。今年は兵庫県勤労者山岳連盟(兵庫労山)が当
たり年で武庫川渓谷と「櫻の園」へ案内をしました。
途中に O さんから武庫川に関する地理、鉄道の歴史、廃線跡、ダム問題、
桜の園と「櫻森の会」ボランティア、ハイキング道と修理、温泉などの概略
説明があり、その後は赤木四郎さんがガイド役として、素晴らしい秋日和の
もとで詳しく上手に説明をして、皆さんに満足して頂けたと思います。
またこの渓谷の価値を新しく発見して価値の継続を願ったことでしょう。
近畿ブロック:自然保護交流ハイク(北山第 1 トンネル前)
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府民の森~交野山~国見山
フミちゃん
実施日;11 月 22 日(土)
参加者;女性3名
男性1名
計4名
コース:JR 河内磐船駅→京阪私市駅→月輪ノ滝→くろんど園地休憩所→
キャンプ場→交野山登山口→交野山山頂→白旗池→国見山山頂→
JR 津田駅
「山歩き例会
今年初めてちゃう?」と CL の六郎衞さんに言われる程、
山に行っていない。
交野山は交野市で教師をしていた友達に、小学生が必ず耐寒登山をする山
と聞き、それ以来登ってみたい山のひとつとなり、不安はあったが、友達の
K さんを誘って参加させてもらった。
集合場所の学研都市線は馴染みがなく、先に到着して待っていて下さった
ザイルさんと六郎衞さんのお顔を見てほっとした。京阪の私市駅前で身体を
ほぐして出発。
昔の街道のような狭い道筋に新しい住宅と古い住宅が混在し、畑には美味
しそうな冬野菜、柿、皇帝ダリアという3m位あるメキシコ産のピンクの花
など見つけ、話題に事欠かない。
次第に山道に入り、小さいながら美しい水流の月輪ノ滝に寄り、川に沿っ
て大きな岩がごろごろしているのを横目に見ながら急坂を登り睡蓮池、くろ
んど園地休憩所で一休み。
園内はモミジ、メタセコイア、ミズナラなどの木々が紅葉し、青空に映え
て美しい。池近くの林の中には冬鳥の鳴き声が聞こえ、バードウオッチング
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の人々が観察していた。
「ここなら K さんも来られる」と話しながら、広く
ゆったりとした砂利道をすすみ、やっと、府民の森を抜け、交野山への案内
を見つける。
府民の森は道標や案内板が多すぎてとてもわかりにくい。欲しい場所に案
内が無いのだ。細い地道に入ると秋らしい供花をしている可愛い石仏や草花
など里山ののどかな景色にほっとする。山頂に続く杉林の急階段を登り、鳥
居をくぐった後には、高い石の階段で二つのはしごもある急坂を登りきった
目の前に巨大な二つの岩(観音岩)が交野山頂上(341m)。
やっと着いたがヘロヘロ
で動けない。昼食をとってか
ら巨大な観音岩に上がると
360 度の大パノラマが待っ
ていた。遠くに大阪のビル群
が靄(もや)の中に浮かんで
見え、幻想的だった。眼下に
は第2京阪道がうねうねと
続き、まわりの山々は紅葉が
真っ盛りで来られて良かったとつくづく思えた。交野山域は8千年前の地殻
変動で隆起してできたとのこと、巨石が多いことが納得できた。
国見山に向かう。白旗池沿いに歩き、ゴルフ場下のトンネルを抜け、道な
りに歩く。頂上まで、ここから2分と書かれた案内板を励みにあるくと本当
に2分で国見山山頂(284m)に到着。ここからの展望は交野山に負けない
くらい素晴らしい。国見山は南北朝時代の山城、津田城跡とのこと。下山は
うっそうと茂る植林地の急な下り坂を慎重に降り、道がわかりにくい笹の中
を歩く。
丁寧に下見をして下さったお陰で、無事 JR 津田駅に到着。本日は反省会
なしで電車に乗り込む。ゆっくり歩いてくださったリーダーの六郎衞さん、
それにお付き合いして下さったザイルさん。ありがとうございました。
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トンネルをぬけるとそこは、、、
K.N
実施日:11 月 23 日(日)
参加者
22 名
甲山労山:男性5名
女性1名
トンネルをぬけると、そこは紅、黄、緑のモザイク模様の世界にほうり出
された。トンネルの出口に馬蹄形に見えていた景色がいっせいに広がってい
ました。
この日は、例会に J さんが初めて参加した日でもありました。西宮名塩駅
には甲山労山と「21世紀の武庫川を考える会」のメンバーが集まっていて、
5~70 才台までの幅広い参加者でした。O さん(「21 世紀の武庫川を考える
会」代表)が、「今日は、雲一つない天気で」と言うと、すぐ「あっ、雲み
つけた」とつっこみがある(O さんのお孫さんです。)アットホームな雰囲
気で出発。O さんの武庫川渓谷の説明を交えて歩きましたが、説明を聞いて
いるハイカーもいました。
鉄道施設のあとも鉄橋(武庫川第2鉄橋はスリルがあります。20 年以上前
は枕木の上を歩いて行けました)。トンネル、枕木やキロポスト、速度制限
標などが残っています。子どもたちは、このような線路跡を歩くだけで楽し
んでいました。
山側の落石
防護柵に開業
(1899年)
当時のレール
が使われてい
ます。[CAR
NEGIE1
896HAN
KAK]と刻印
されています。
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カーネギー社のレールは明治時
代に開業した鉄道に広く使われ
ました。(日本でもレールが生産
できるようになったのは 20 世紀
に入ってからです)。
去年のこのコースを同じ日に
歩きましたが、今年の方が紅葉は
鮮やかで、3時間近く深まる秋が
体にしみこんできました
さらに、去年とちがっていたものがありました。武田尾駅前の僧川との合
流点で8月の台風による水害のあとが残され、復旧工事をしていました。洪
水で、去年営業していた店が閉店していたり、ハイキングコースのつけかえ
が行われていました。
廃線跡ハイキングコースを JR 西日本は立入禁止としていますが、歩くこ
とは黙認しています。西宮市もここを活用することに消極的なようです。ハ
イキング道として整備、公開すれば、都市近くで楽しめる自然と子どもも楽
しめる産業遺産として大きな観光資源となると思うのですが。
親水公園で昼食の後、亦楽山荘組と帰宅組に分かれ、私たちは帰宅しまし
た。
「21世紀の武庫川を考える会」が作られたすてきなパンフレット(絵は
K.M さんです)がハイキングに彩りと知恵を与えてくれました。
つづけて J さんの文です。
数年ぶりのハイキング。
武庫川渓谷の景観にうっとりでした。太陽と澄んだ空気、渓流の音、木々の
色づき、子どもたちの声、マイナスイオンをいっぱい浴びて心もからだもリ
フレッシュ!! プラスイオン?を充電できました。
「21 世紀の武庫川を考える会」、若いママたち、ちびっこたちに引き継が
れていていいですね~。次回は、パパたちの参加もあるとすてきですね~。
いつも、すれ違いの私たち。廃線ハイクは、子どもたちが学童っ子の頃、
何度か企画されていたのですが、なぜか、私だけが参加できずにいたのです。
今日は、長年の夢がかない、○年目の結婚記念日のいい思い出がつくれまし
た。
ありがとうございました♪
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この夏、山しゃく M さんご夫妻、didi さん、一般の T さん、H.T の5
人でネパールランタン谷トレッキングへ行った時の感想です。
八岸正勝
2014 年7月 11 日~20 日
ネパールヒマラヤ、ランタン谷トレッキングに参加して
山しゃく M
お誘いを受けた時、雨季であること、高山病への心配、現地の食べ物が口
に合うか等、迷いました。ネットでいろいろ調べるうちにヒマラヤの青いケ
シの花<野生のブルーポピー>を見たい思いが強くなり、参加を決めました。
結果、記憶に残る素晴らしい海外トレッキングを体験しました。
初めてのガイド・ポーター付きトレッキングでしたが、彼ら全員パタンジ
ェ村の一族で、真面目な人柄と細かな気配りで、毎日の行動に全くストレス
を感じませんでした。食事はロッジの定食(ダルバード)でしたが、口に合
い毎回完食しました。朝は白粥も出ました。天候ですが、雨は小雨で一日中
降り続く事はなく、やみ間も多く傘で足りました。雨合羽を着たのは最高高
度に登った1日だけでした。
ただ、ガスがかかり、高峰の山々がくっきりと見えないのはとても残念で
した。しかし道沿いや放牧地には色とりどりの花がいっぱい咲き乱れ、森の
緑も美しい。切り立った岩壁には多くの滝が流れ迫力があり美しい。また雨
季ゆえにロッジは空いていて貸切状態で夜はゆっくりくつろげました。
ガイドさんの先導で歩く速度はとてもゆっくりで、それで高度順応が上手
くできました。また行動中ロッジでの休憩時毎回ティーが振舞われ、日本の
登山とは違い、ゆったり景色や会話を楽しめました。
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そして、最高 4700mまで登り、ガレた急
斜面の崩れそうな険しい岩場に咲く野生の
ブルーポピーに出会いました。小雨のガスの
中、その背丈 10 ㎝ほど、透きとおった青い
5㎝ほどの大きな花びら、その根元にある宝
石のような青い蕾、感動しました。生涯で見
た最も美しい花。来て良かったと思いました。
ヒマラヤのブルーポピー
トレッキング道は村の人々の生活道なので、荷物を運ぶヤクの群れや、重
い建設資材を運ぶ少年や子供を背負った少女等多くの現地の人に出会いま
した。まだまだ人力に頼る自給自足の生活ですが、ロッジの女主人が携帯電
話で長話していて興味深かったです。この素朴で美しい自然のランタンの
村々も、文明の利器が届き変化するのでしょうか。豊かさとは何かを考えま
した。
個人企画のツアーで日程も自由で行程時間にも余裕があり、写真も自由に
撮ることができました。費用も商業ツアーより安かったです。2人の親切で
頼れるガイドさん、6人の日本語学校に通う若いポーターさんとの親密な交
流も心に残りました。
ネパールの国が稀有な自然を守りながら豊かに発展することを願ってい
ます。
桃源郷のようだったランタン谷
Didi
ネパール訪問8回目にして初めて雨季のネパールを訪問。この時季に行く
ことになったのは「ランタン谷トレッキング」のためです。ヒマラヤを見る
にはオフシーズンですが、この時期のランタン谷はたくさんの花が咲き「世
界で一番美しい谷」と言われています。そして何よりヒマラヤの高地で限ら
れた時期にしか見られない幻の花「ブルーポピー」を求めてのトレッキング
ということで、わくわくしながら出発しました。
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カトマンズから車で6時間のシャブルベシから3日間の歩行でランタン
谷最奥のロッジのあるキャンジンゴンパへ、そしてそこを拠点にブルーポピ
ー探索のトレッキングへ出かけました。橋のない急流の川を渡り、ツェルゴ
リ(4894m)方面へ。4700m 付近の岩場にひっそりを咲くブルーポピーを見
つけたときは感動の一言!。その後もう少し登り群生地を発見!三つの可憐
な花を見つけました。
雨季のため雄大なヒマラヤは見ることが出来ませんでしたが、ブルーポピ
ーを見ることが出来て本当に良かった。そしてこの花を見るためにガイドさ
んたちが本当に一生懸命サポートしてくれたことも感激でした。たくさんの
花が咲みだれ、高山に挟まれた深い谷と急流の川、永遠に続く箱庭のような
風景は本当に桃源郷のような美しい谷だと感じました。
ネパールの山村、パタンジェ村の
サポーターを募っています。
八岸正勝
昨年春、知人のお誘いで、ネパールヒマラヤ・エベレスト街道を歩く機会
がありました。私は高山病でズタズタになりながらも、若い頃から憧れたヒ
マラヤの山々の景色を堪能することが出来ました。そして、何よりこの旅に
同行した現地ガイドさん達の飾らない誠実さ、言行に過不足のない人柄にす
っかり魅了され、
その後も彼らと私
達夫婦の交流は続
いています。
彼らはネパール
の最高峰・エベレ
ストがあるサガル
マータ県、ソルク
ンブ郡のパタンジ
エ村出身の人達で
す。
村からヒマラヤが見える
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パタンジエ村はエベレスト街道の玄関口、ルクラから歩いて2日かかる所
に位置し、近年カトマンズから村まで道路が開通したようですが、雨が降れ
ば道路がぬかるんで車は使えない、らしい山村です。
彼らから最近送られてきた村の写真を見ると、小高い丘に上ればヒマラヤ
の峰々も展望できる事(村から1時間ほど上がるとエベレストも見える)、
トウモロコシ畑などの斜面に板屋根の家々が点在する様子や、手入れ方法が
未熟なため伸び放題のリンゴや梨の木等写っています。確実な現金収入のな
い村の人達は、主に農業で自給自足に近い暮らしをしています。
私達と交流しているガイドさんたちは、乾季にはトレッキングで現金収入
を得ることが出来、村の中に限ればまだ恵まれた人達かもしれませんが、彼
らの「自分たちの村を良くしたい」と言う熱い思いは、家内とのメールのや
り取り等を通じて強く伝わってきています。
「.村に いろいろ もんだいが あります。いい 学校も ないし 、びょうい
んも ないし こまったことが あります。村の人は みんな のうぎょうをし
ます。でも むかしから おなじ たねと おなじ system で なかなか せいか
つ しにくいです。リンゴ・ じゃがいも・とうもろこし・むぎはいっぱい で
きても、どうやって ながもちできるか、 そんなことは ぜんぜん しらない
です。ほとんど1けんの1人はでかせぎにいろいろ国にいかれます。かくい
えのしゅふとずっと村にいる人はみんなのうぎょうをしています。ともろこ
し、むぎ、じゃがいもとまめができます。たくさんりんごできていますがど
うやってながくまでこわさないようにほぞんするかわからないですから、う
れないりんごはみんなくさってだめになります。どうやってながもちできる
かぜんぜんしらないです。なかなかせいかつしにくいです。村でやってみた
いことはみんなひつようです。」
(青年のメールより一部抜粋)
この村の人達とご縁の出来た私達は、少しでもパタンジエ村の支援が出来
ればと思い、手探り状態ながら動き始める事にしました。現状では、何から
始めれば良いのかも分かりませんが、例えば
1、 ヤギの飼育での現金収入の方法
2、 シイタケの栽培や露地栽培できる果物作り
3、 現地で採れるりんごやマメを使った加工品作りなど、を考えています。
また、来春にパタンジエ村に行く事も企画中です。
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ただ私達は全くの素人ですの
で、トレッキングやネパールに興
味のある方、農業支援して頂ける
方、他多くの方々の力とお知恵を
貸して頂きたいと思っています。
甲山の会員さんや友人などで、
以上の事にご興味のある方は、八
岸正勝までご連絡ください、お待
ちしております。
トウモロコシ畑と村の風景
お知らせ
来年 12 月に2週間ほど、ネパールアンナプルナ眺望、プーンヒル ト
レッキングを八岸正勝が企画しています。関心のある方は、下記の通り
打ち合わせ会をしますので、ご連絡ください。
12月9日(火) 18時から
アプリ甲東3階、会議室(阪急甲東園駅西側すぐ)
また、来年春、パタンジエ村へ行き、村人達と交流する事も企画中で
す。同日にその説明会もしますので興味のある方は気軽にご参加くださ
い。
いずれも連絡先は八岸正勝まで
メールアドレス [email protected],jp
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「登山時報購読の方へ(購読料の件)」
4月から消費税が UP され、2014 年分4月から 12 月までの差額を清算
させていただきます。
来年の購読料も忘年会の折に、集金しますのでよろしくお願いいたします。
担当者 八岸正勝
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