平成19年度トップエスイー修了制作 ゴール指向要求分析を用いた モデル検査技術の適用プロセス 株式会社 日立製作所 [email protected] 小川秀人 開発における問題点 手法・ツールの適用による解決 ソフトウェア品質向上策の1つとして,設計検証 へのモデル検査技術適用が期待されている が,製品開発への実適用において,技術の難し さに起因する,以下が問題となっている. (1) 専用言語によるモデルや検証式の記述 (2) 検証項目の策定、検証項目の充分性 (3) 特定の人材への依存 設計用モデルからの検証用モデルの自動生成 を前提とし,ゴール指向要求分析技法KAOSを 検証項目の策定に用いたプロセスを確立. (1) 検証プロセスの自動化 (2) 要求とのトレーサビリティを持つ検証項目を システマティックに導出 (3) 特別なスキルに依存しない検証プロセス ゴール指向要求分析による検査項目の導出プロセス 要求分析者 設計者 KAOS ゴールツリー UML設計ツール Jude 要求分析ツール ktool 基本語彙 辞書 記号 dvd1 dvd2 dvd3 dvd5 基本語彙 電源が入る コピー指示を受ける HDレコーダに再生を指示する 受信した番組を録画する 要求ゴール 一覧 要求ゴール 電源が入るとコピー指示を受ける コピー指示を受けると再生を指示する 再生を認識すると録画する 再生が終了するまで録画を継続する 機械 DVD DVD DVD DVD 種別 状態 イベント イベント 変数 検証支援ツール (試作) 自動生成 自動実行 モデル検査ツール SPIN 検証カバレジの可視化 サブゴールからの 帰結によりvalid 検証によりinvalid 検証によりvalid 値 waiting start_copy req_play_HD 1 検証式 [] (dvd1 -> <> dvd2) [] (dvd2 -> <> dvd3) [] (dvd4 -> <> dvd5) [] (dvd5 -> (dvd5 U dvd9)) ※架空製品を想定 検査仕様 Promela 属性 受信 送信 copying 状態遷移 モデル 状態遷移 対応表 検査項目 一覧 ゴール パターン Achieve □(A→◇B) 入力 補助 検証結果: Valid or Invalid 提案プロセスの評価 従来 検証用記述 専用言語 検証視点 設計視点 検証項目導出 アドホック 検証充分性 不明 検証体制 個人依存 本プロセス 設計情報利用し自動化 要求視点 システマティック 要求に対するカバレジ ロール間の共同作業 架空製品を想定した事例での適用評価: 要求数 43 件中、検証項目化した数 28件 valid 25件(検証:19、帰結:6)、invalid 3件 トップエスイー ∼サイエンスによる知的ものづくり教育プログラム∼ 国立情報学研究所 トップエスイー: サイエンスによる知的ものづくり教育プログラム National Institute of Informatics 文部科学省 振興調整費産学融合先端ソフトウェア技術者養成拠点の形成 文部科学省科学技術振興調整費 産学融合先端ソフトウェア技術者養成拠点の形成
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