こちら - 日本パブリックリレーションズ協会

日本パブリックリレーションズ協会会員誌
2016 年 1 月
NO.270
T
O
P
I
C
S
「年頭のご挨拶」
(公社)日本パブリックリレーションズ協会 理事長 近見竹彦
MESSAGE P3
「再掲 「新春PRフェスタ 2016」を
1 月 25 日(月)に開催します!」
ATTENTION
P4
「広報PRアカデミー2015
「PRプランナー1 次試験対応講座(冬期)」を 2 月 3 日開講」
ATTENTION
P5
「広報PRアカデミー2015
「マーケティング・コミュニケーション講座」を開講」
ATTENTION
P6
「広報PRアカデミー2015
「広報・PRプロジェクト優秀事例セミナー」を 1 月 27 日開催」
ATTENTION
P7
「第 18 回「PRプランナー資格認定検定試験」
1 次試験受験予約は、1 月 22 日(金)まで」
ATTENTION
公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会
〒106-0032 東京都港区六本木 6 丁目 2 番 31 号
六本木ヒルズノースタワー5F
電話(03)5413-6760 ファックス(03)5413-2147
URL http://www.prsj.or.jp/
関西支部 〒530-0003 大阪市北区堂島 2-1-27 桜橋千代田ビル 3F
電話(06)6344-3002 ファックス(06)6344-3005
発行人:近見 竹彦
P8
1月~2月のスケジュール
1
MESSAGE(メッセージ)
「年頭のご挨拶」
3
ATTENTION((お知らせ)
「再掲:「新春PRフェスタ2016」を1月25日(月)に開催します!」
4
〃
「広報PRアカデミー2015「PRプランナー1次試験対応講座(冬期)」を2月3日開講」
5
〃
「広報PRアカデミー2015「マーケティング・コミュニケーション講座」」を開講」
6
〃
「広報PRアカデミー2015「広報・PRプロジェクト優秀事例セミナー」を1月27日開催」
7
〃
「第18回「PRプランナー資格認定検定試験 1次試験受験予約は1月22日(金)まで」
8
「異文化勉強会 スウェーデン大使館 訪問」
10
〃
「第13回企業部会フォーラムを11月19日に開催」
10
〃
「2015年度「PRアワードグランプリ」決定」
11
VOICE of PR Planner
「「革新としての資格」または「知識の証明としての資格」」
15
PR TREND(PRトレンド(関西)
「関西の風:~ソーシャルニーズの創造に向けた、永遠なるチャレンジ~」
17
BOOKS(書評・参考文献)
「日本の広報・PR100年~満鉄、高度成長そしてグローバル化社会」
19
掲示板
「日本広報学会 第17回「公開シンポジウム」開催のご案内」
20
協会掲載記事
「PRSJ in Media 12 月」
21
BULLETIN(活動報告)
広告界合同年賀会
日 時 : 1 月 6 日(水) 15:30~
会 場 : 帝国ホテル「孔雀の間」
広報PRアカデミー2015
3 次試験対応講座
日 時 : 1 月 6 日(水)、12 日(火)、18 日(月)
会 場 : 六本木アカデミーヒルズ 49
第 17 回PRプランナー資格認定
検定 3 次試験
日 時 : 1 月 23 日(土) 12:00~16:00
会 場 : 富士通ラーニングメディア品川ラーニングセンター
第 35 回PRスキル研究会(PR業部会)
日 時
会 場
講 師
テーマ
新春PRフェスタ 2016
(新春PRフォーラム+賀詞交歓会)
日 時 : 1 月 25 日(月) 15:30~
会 場 : グランド ハイアット 東京 2F
第 7 回新春PRフォーラム
新春特別講演会
日 時
会 場
講 師
テーマ
広報・PRプロジェクト
優秀事例セミナー
日 時 : 1 月 27 日(水) 18:30
会 場 : 富士ソフト アキバプラザ
広報PRアカデミー2015
1 次試験対応講座
日 時 : 2 月 3 日(水)、10 日(水)、17 日(水)、23 日(火)
いずれも 19:00~21:30
会 場 : 六本木アカデミーヒルズ 49
講 師 : ㈱スペインクラブ 取締役社長 田代 順氏
APCO Worldwide(同) シニア・ディレクター 永井昌代氏
臨時総会
日 時 : 2 月 4 日(木) 16:30~
会 場 : ㈱オズマピーアール内 プレゼンテーションルーム
広報PRアカデミー2015
プロフェッショナル広報・PR
実務シリーズ
日 時 : 2 月 4 日(木) 17:00~21:30
会 場 : 六本木アカデミーヒルズ 49
講 師 : 中央大学ビジネススクール(大学院 戦略経営研究科)
教授 田中 洋氏
テーマ : 「マーケティング・コミュニケーション講座」
第 21 回広報ゼミ(企業部会)
日 時 : 2 月 5 日(金) 17:00~
会 場 : ㈱AOI Pro. 会議室
テーマ : 「CSRと広報」
第 5 回PRプランナーフォーラム
(PRプランナー部会)
日 時 : 2 月 15 日(月) 18:30~
会 場
日経カンファレンスルーム
第 14 回企業部会フォーラム
(企業部会)
日 時 : 2 月 23 日(火) 18:00~
会 場 : 学校法人 近畿大学 東京オフィス
講 師 : 東洋経済新報社「東洋経済オンライン」 編集長 山田俊宏氏
第 4 回PR経営者懇談会(PR業部会)
日 時 : 2 月 29 日(月) 18:30~
会 場 : 日本外国特派員協会(FCCJ)
講 師 : ㈱博報堂 PR戦略局長 岩本 晃氏
:
:
:
:
:
:
:
:
いずれも 19:00~21:30
1 月 14 日(木) 17:30~18:30
㈱オズマピーアール プレゼンテーションルーム
スマートニュース㈱ マーケティングディレクター 松岡洋平氏
「ニュースアプリとPR ~モバイル×デジタルなニュースの読まれ方」
1 月 25 日(月) 16:30~
グランド ハイアット 東京 2F 「アニス」
東京大学大学院 経済学研究科 教授 伊藤元重氏
「2016 年 景気と経済を展望する」(仮題)
-1-
定例理事会
幹部会
教育委員会
資格委員会
国際・交流委員会
広報委員会
顕彰委員会
企業部会幹事会
PR業部会幹事会
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
(1月度)
(2月度)
PRプランナー部会 (1月度)
幹事会
(2月度)
日
時
:
会
場
1 月 12 日 (火)
12:00~14:00
2月
4日 (木)
15:00~16:00
: 霞会館(1 月度)/㈱オズマピーアール(2月度)
日
時
:
10:00~11:45
会
場
1 月 12 日 (火)
なし
: 協会会議室
日
時
:
12:00~13:30
会
場
1 月 20 日 (水)
未定
: 協会会議室
日
時
:
16:00~18:00
12:00~14:00
会
場
1月 21 日 (木)
2月 25 日 (木)
: 協会会議室
日
時
:
12:00~13:30
12:00~13:30
会
場
1月 21 日 (木)
2月 18 日 (木)
: 協会会議室
日
時
:
12:00~14:00
12:00~14:00
会
場
8 日 (金)
1月
1日 (金)
2月
: 協会会議室
日
時
:
13:30~15:30
会
場
1月 20 日 (水)
未定
: 協会会議室
日
時
:
17:00~18:00
17:00~18:00
会
場
1月 12 日 (火)
2月
9 日 (火)
: 協会会議室
日
時
:
16:00~18:00
16:00~18:00
会
場
1月 19 日 (火)
2月 16 日 (火)
: 協会会議室
日
時
:
会
場
1月 20 日 (水)
未定
: ㈱ADKアーツ 会議室
-2-
19:00~21:00
年頭のご挨拶
公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会
理事長
近見竹彦
新年あけましておめでとうございます。
2016 年を展望して思うところを率直に皆様にお伝えしたいと思います。
PRという言葉は、広く世の中で使われています。その反面、大変都合良く使われている言葉
でもあります。その使い方はある時はプロパガンダに近かったり、またある時はインフォメーシ
ョンの類語となっていたりもします。広報・PRに携わるものとして、我々はパブリックリレー
ションズ本来の概念を正しく広めていくことをもっとしっかり進めていかなければならないと感
じています。
時代の変化は、広報・PRに大きなチャンスを提供しようとしています。
企業広報における領域の拡大と戦略の深化や、デジタル領域におけるPRテクノロジーの開発、
また災害時広報の体系化など、PRにとってその領域は大きく拡大していることは間違いありま
せん。
協会としても、変化の波をしっかりと見究め、
『広報PRアカデミー』を中心とした教育事業、
『PRアワードグランプリ』などの顕彰事業、本年 2,000 名を越えるPRプランナーを生み出し
ている資格制度事業など、活動の更なる充実を図ってまいります。
また当協会は公益社団法人として、様々な面で公正さと透明性が求められていることは言うま
でもありません。
本年は倫理綱領、活動指針の改定をすすめ、公益社団としてのガバナンスのあり方を見直すと
共に、変化する時代をしっかりと見据えた協会活動のあり方を考える年にしたいと思います。
-3-
再
掲
「新春PRフェスタ 2016」を
1 月 25 日(月)に開催します!
すでにご案内の通り、新年 1 月 25 日(月)に「新春PRフェスタ 2016」
(「新春PRフォーラ
ム」「賀詞交歓会」)が開催されます。
「第7回新春PRフォーラム」では、第1部に「日本PR大賞 パーソン・オブ・ザ・イヤー」及
び「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」の表彰式を執り行います。
2015年度「日本PR大賞 パーソン・オブ・ザ・イヤー」はラグビー日本代表キャプテン リー
チ・マイケル氏、2015年度「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」は、いすみ鉄道株式会
社に決定しました。
当日は両賞とも、表彰式にご出席いただき、受賞記念のスピーチをしていただく予定です。
第 2 部は新春特別講演として、東京大学大学院 経済学研究科 教授 伊藤元重氏に「2016 年景
気と経済を展望する」(仮題)をテーマにご講演いただきます。
「新春PRフォーラム」終了後、賀詞交歓会を行います。昨年同様、今年も一般(非会員)の
方にもご参加いただき、また日頃お世話になっている報道関係の方々もご招待いたします。
ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせのうえ、より多くの皆様にご参加いただきますよう、
お願い申し上げます。
【新春PRフェスタ 2016】
会費:会員社・一般(非会員) 1 名
10,000 円
※参加費は会員(会員社)・一般(非会員)を問わず10,000円
(新春PRフォーラムまたは賀詞交歓会のどちらかのご参加の場合でも 10,000 円
です。一般(非会員)の方も賀詞交歓会にご参加いただけます。)
【第7回新春PRフォーラム】
開催日時 :
第1部 2016年1月25日(月) 16:30~17:30(予定) (開場 16:00)
2015年度「日本PR大賞 パーソン・オブ・ザ・イヤー」及び
「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」表彰式と受賞記念スピーチ
・「日本PR大賞 パーソン・オブ・ザ・イヤー」:受賞者はリーチ・マイケル氏
・「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」:受賞社はいすみ鉄道株式会社
第2部 2016年1月25日(月) 17:30~19:00(予定)
新春特別講演
講師:東京大学大学院 経済学研究科 教授 伊藤元重氏
テーマ:「2016 年景気と経済を展望する」(仮題)
会
場 : グランド ハイアット 東京 2F 「アニス」
【賀詞交歓会】
開催日時 : 2016年1月25日(月) 19:00~21:00(予定)
□受付開始(17:30~) □開場(17:40~) □開演(18:00~)
会
場 : グランド ハイアット 東京 2F 「バジル」
-4-
●お知らせ
広報PRアカデミー2015
「1 次試験対応講座(冬期)」 2 月 3 日開講
—PRプランナー1 次試験合格の最短経路—
教
育 委
員 会
来る 2 月 3 日より「広報PRアカデミー2015 PRプランナー1 次試験対応講座(冬期)」を六
本木アカデミーヒルズにて開講いたします。
本講座は、3 月 6 日に東京、大阪、福岡で実施さ
れる第 18 回 1 次試験の受験者を主な対象として開
講されます。1 次試験はPRプランナーを志す皆様
の登竜門であり、4 回の講座を通じて合格に必要と
なる広報・PRの基礎知識の習得をめざします。
本講座では、実践的かつ効果的な 1 次試験対策と
なるよう過去のPRプランナー1 次試験で実際に出
題された問題を使用した模擬試験を実施し、解答の
解説を通じて 1 次試験に出やすい内容のポイントに
ついて理解を深めます。また、受講を通じてPRプランナー1次試験の形式やレベルについても
把握できるなど、受験準備として最適な講座として開講します。
なお、本講座は、インターネットにより時と場所を選ばず履修が可能なWeb受講、演習への
参加により高い履修効果を得ることのできる会場受講のいずれかを選択して申し込むことができ
ます。講座の詳細と受講申込みは協会Webサイトの「PRプランナー1 次試験対応講座 (冬期)」
のページをご参照ください(以下URL)。
http://event.prsj.or.jp/prp/1st_2015winter
■PRプランナー1 次試験対応講座の概要
日程
2月
3日
(水)
2月
10 日
(水)
2月
17 日
(水)
2月
23 日
(火)
講 座 概 要
模擬試験と解説
・パブリックリレーションズの基本
・企業経営とパブリックリレーションズ
・広報・PR マネジメント
模擬試験と解説
・インベスターリレーションズ
・エンプロイーリレーションズ
・ネット PR
模擬試験と解説
・コミュニケーションと PR
・メディアリレーションズ
・マーケティングと PR
模擬試験と解説
・行政・団体の広報活動
・国際広報
・企業と危機管理
・経営倫理とプロフェッショナリズム
講 師
田代 順 氏
(株式会社スペインクラブ
取締役社長)
永井昌代氏
(APCO Worldwide 合同会社
シニア・ディレクター)
受講料
申込締切
[会場受講+
Web 受講]
一般 32,400 円
学生 19,440 円
日本PR協会会
員社員
21,600 円
[会場受講
+Web 受講]
1 月 29 日
(金)まで
[Web 受講のみ]
一般 21,600 円
学生 19,440 円
日本PR協会会
員社員
21,600 円
日本PR協会会員社員の受講料は、法人正会員社員、もしくは個人正会員ご本人様のみとなります。
-5-
[Web 受講
のみ]
講座開始後
も、受講を受
付けます。
●お知らせ
広報PRアカデミー2015
「マーケティング・コミュニケーション講座」を開講
パブリックリレーションズ(PR)における『インサイト』の活用
教
育 委
員 会
当協会は、来る 2 月 4 日午後 7 時より「広報PRアカデミー2015 プロフェッショナル広報・P
R実務シリーズ」第 4 回として、「マーケティング・コミュニケーション講座 パブリックリレ
ーションズ(PR)における『インサイト』の活用~“見えない欲求”を探る新しいコミュニケー
ション手法へのアプローチ~」を開講いたします。
マーケティングや広告の世界では 1990 年代以降、商品を購入しようという消費者の「動機(モ
チベーション)」を的確に捉える手法として「インサイト」が注目されてきました。「インサイ
ト」は、消費者の行動や態度の根底にあり、時には自身でも意識していない心の奥底に潜む本音、
核心を意味しています。消費者を対象とした調査やインタビューを通じて「インサイト」を適切
に把握することにより、効果的なマーケティング施策の立案や広告クリエティブが可能になると
して、さまざまな取組みが進められてきました。最近ではマーケティングや広告のみならず、消
費者の意識や価値観にはたらきかける効果的なコミュニケーション法として、PRへの応用にも
関心が寄せられています。
本講座では、「インサイト」の基本概念をはじめとして、「インサイト」を把握する手法、コ
ミュニケーション事例やその成功のポイント等について解説します。またグループワークを設け、
演習を通じて「インサイト」を活用するコミュニケーション計画や施策の遂行に必要な知識、考
え方を習得します。
講座の詳細ならびに申込みについては、協会Webサイト「広報PRアカデミー2015」
(以下U
RL)の講座案内ページをご参照ください。
http://event.prsj.or.jp/pr-academy-2015/pro-marketing
■プロフェッショナル広報・PR実務シリーズ 今後の予定
開講日時
講
座
2 月 24 日
(水)
19:00~
21:00
●グローバル・コミュニケーション講座
「日本企業に求められるグローバル・コミュニケーションとは?
~グローバル環境における広報の役割~」
3 月 23 日
(水)
17:00~
21:00
●ソーシャル・コミュニケーション講座
「日本企業に求められるグローバル・コミュニケーションとは?
~グローバル環境における広報の役割~」
講
ロス・ローブリー 氏
(㈱エデルマン・ジャパン
代表取締役社長)
井口 理氏
(㈱電通パブリックリレーショ
ンズ コミュニケーションデザイ
ン局 局長)
CSRコミュニケーション講座を開講
「プロフェッショナル広報・PR実務シリーズ」第 3 回の「CSRコミュニケーショ
ン講座」を 12 月 16 日に開講しました。講師には㈱電通パブリックリレーション
ズの大川陽子氏、細川一成氏を迎え、CSRの基本概念をはじめ、ソーシャル
メディア時代におけるコミュニケーションの進め方について、お二人の対談も
交え、なごやかな雰囲気のもとに講座が進められました。
-6-
師
●お知らせ
広報PRアカデミー2015
「広報・PRプロジェクト優秀事例セミナー」を 1 月 27 日開催
~「2015 年度PRアワードグランプリ」受賞プロジェクトを一堂に公開~
教 育 委 員 会
協会では、来る 1 月 27 日(水)、東京・秋葉原
の「富士ソフト アキバプラザ」において、
「広報・
PRプロジェクト優秀事例セミナー」を開催しま
す。
「広報・PRプロジェクト優秀事例セミナー」
は、当協会が毎年実施している「PRアワードグ
ランプリ」の受賞プロジェクトを一堂に介し、受
賞者からその概要についてご紹介いただくセミナ
ーです。今回は、昨年 12 月 9 日に開催された「2015
年度PRアワードグランプリ」最終審査会で選出
された、下記のグランプリ及び 4 つの部門最優秀プロジェクトについて講演が行われます。
「PRアワードグランプリ」は、企業・団体やPR会社、公共団体などが実施した広報・PR
のプロジェクト事例を審査し、優れた事例を表彰する制度です。わが国における新しいPRの潮
流を象徴する事例として各方面から注目されており、受賞プロジェクトのポイントを聴講するこ
とのできる本セミナーには、協会内外から多くの参加者が予想されます。
なお、本セミナーの詳細及び参加申込みについては、協会Webサイトにおける以下のURL
ページをご参照ください。
http://event.prsj.or.jp/pr-academy-2015/case-seminar
■ 「広報・PRプロジェクト優秀事例セミナー」プログラム
時
間
18:30
~18:40
18:40
~19:05
19:05
~19:30
19:30
~19:55
20:10
~20:35
20:35
~21:00
内
容
開会/ご挨拶
講演者
日本PR協会
●コーポレート・コミュニケーション部門最優秀賞
「近畿大学 知と汗と涙のコミュニケーション戦略」
学校法人近畿大学
●マーケティング・コミュニケーション部門最優秀賞
「ロッテ ガム市場の活性化PR“噛むチカラ”の復権!
(株)電通
ウェアラブルデバイス 『リズミカム』」
●ソーシャル・コミュニケーション部門 最優秀賞
「つくば市総合運動公園建設計画の是非を問うPRプロジェクト」
●イノベーション/スキル部門最優秀賞
「広報オクトパスモデル開発 上場企業の広報力比較調査
~広報業界のさらなる発展をめざして~」
●グランプリ
(株)アサツー ディ・ケイ
(株)電通パブリックリレー
ションズ
(株)博報堂
「カゴメ ウェアラブルトマトプロジェクト」
-7-
●お知らせ
お急ぎください!
第 18 回PRプランナー資格認定検定試験
1 次試験受験予約は、1 月 22 日(金)まで!
試験日:2016 年 3 月 6 日
試験会場:東京・大阪・福岡
第18回となるPRプランナー資格認定検定試験1次試験(実施:3月6日(日))を、東京・大阪、
福岡会場にて実施します。
日本PR協会が認定する「PRプランナー資格認定制度」は、広報・PRの業務に求められる
専門的な知識やスキル、職能意識等を検定し資格として認定する、公益法人としてわが国唯一の
資格制度です。検定試験は 1 次から 3 次にわたり、さらに書類審査を経て、広報・PRに関する
高い専門能力の保有を認定する「PRプランナー」資格を取得することができます。本制度は 2007
年より発足しすでに 16 回の試験を実施、難関を突破し資格を取得した 1,928 名のPRプランナー
が一般企業、PR会社、政府機関や自治体等で活躍しています。
受験予約申込は、1 月 22 日(金)までとなっておりますが、定員に達し次第締め切らせていた
だきますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
<PRプランナー資格認定制度/検定第 1 次試験 実施概要>
試
験
日 2016 年 3 月 6 日(日)
試験は東京・大阪・福岡会場ともに 3 月 6 日(日)午前中に同時実施・終了
する予定です。
募 集 定 員 東京:400 名・大阪会場:80 名・福岡会場:60 名
受験応募・申込方 資格制度Webサイトで受験予約を行った上で申込書を郵送
法
受 験 予 約 期 間 2015 年 11 月 30 日(月)~2016 年 1 月 22 日(金)
申 込 書 送 付 期 間 2015 年 12 月 1 日(火)~2016 年 1 月 29 日(金)<必着>
受 験 票 送 付 2016 年 2 月 19 日(金)発送
合 否 通 知 送 付 2016 年 3 月 18 日(金)発送
・受験申込書にご記入いただいたご住所に、合否通知を発送いたします。
・合格された方には、2 次試験ならびにPRプランナー補認定申請のご案内
を、メールでも 3 月 22 日(月)にお送りします。
<試験時間>
0 9 時 3 0
1 0 時 2 0
1 0 時 2 5
1 0 時 4 0
1 2 時 0 0
分
分
分
分
分
各試験会場に入館できます
指定の教室・座席にご着席ください
注意事項伝達・試験問題配布
試験開始
試験終了
※資格検定試験の詳細は、以下URLの協会PRプランナー資格Webサイトをご覧ください。
http://pr-shikaku.prsj.or.jp/
-8-
●お知らせ
受験会場
第 18 回PRプランナー資格認定検定試験(1 次試験)の験会場は、東京・大阪・福岡の下記会場と
なります。試験開始時刻の「20 分前」までにお越しになり、指定の座席にご着席ください。
※車での来場はお控えください。公共の交通機関をご利用ください。
※一部の公共交通機関に乱れが生じた場合も、原則として予定通りの時間に試験を開始します。
時間に余裕を持ってお越しください。
-9-
会 員 限 定
異文化勉強会
スウェーデン大使館 訪問
国際・交流委員会
国際・交流委員会では世界各国の文化
や政治経済を学び、各国との交流・絆を
深めるために年数回の在日大使館訪問を
実施しており、今回は約 35 名が 11 月 20
日(金)に「在日スウェーデン大使館」
を訪問しました。
「スウェーデン大使館」は地下鉄南北
線「六本木一丁目」駅から歩いてすぐの
ところにありアクセスも便利です。
第 13 回企業部会フォーラムを 11 月 19 日に開催
朝日新聞社 常務取締役 西村陽一氏による
「その後の朝日新聞報道と世界のメディア潮流」
企
業 部
会
企業部会では、会員企業の広報責任者・実務者の方を対象に、話をお聞きしたいマスコミ関係
者をお招きして講演をお願いする「企業部会フォーラム」を開催しています。
第 13 回目となる「企業部会フォーラム」は、11 月 19 日(木)に朝日新聞社 常務取締役 編
集担当 西村陽一氏をお招きし、
「その後の朝日新聞報道と世界のメディア潮流」と題してご講演
をいただきました。今回は江東区豊洲にある㈱NTTデータのショールーム施設「INFORIUM 豊
洲イノベーションセンター」での開催となりました。
- 10 -
●活動報告
2015 年度「PRアワードグランプリ」決定
グランプリは株式会社博報堂
「カゴメ ウェアラブルトマトプロジェクト」
顕 彰 委 員 会
12 月 9 日(水)、富士ソフト アキバプラ
ザ「アキバホール」において、2015 年度「P
Rアワードグランプリ」の最終審査会が開
かれ、特別審査員 5 名、各部門審査員長 4
名、会員公募の審査員 23 名による厳正な選
考の結果、最高得点(グランプリ)を獲得
したのは、株式会社博報堂「カゴメ ウェア
ラブルトマトプロジェクト」でした。
グランプリ:株式会社博報堂
また、部門最優秀賞は、各門最優秀賞はコーポレート・
コミュニケーション部門は学校法人 近畿大学「近畿大学
知と汗と涙のコミュニケーション戦略」、
グランプリ:㈱電通
コーポレート・コミュニケーション部門
最優秀賞:学校法人 近畿大学
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●活動報告
マーケティング・コミュニケーション部
門は株式会社電通「ロッテ ガム市場の
活性化PR “噛むチカラ”の復権!ウェ
アラブルデバイス『リズミカム』」、
マーケティング・コミュニケーション部門
最優秀賞:株式会社電通
ソーシャル・コミュニケーション部門は株式
会社アサツー ディ・ケイ「つくば市総合運
動公園建設計画の是非を問うPRプロジェク
ト」、
ソーシャル・コミュニケーション部門
最優秀賞:株式会社アサツー ディ・ケイ
イノベーション/スキル部門は株式会社
電通パブリックリレーションズ「産学連
携:危機管理イノベーション・プロジェ
クト ~危機事象についてメディアと企
業のギャップを調査し、新たな危機管理
フレームワークを開発。日本企業の危機
管理をデータ・ドリブンなソリューショ
ンへと進化させた。危機管理の取り組み
が企業の成長を後押しすることが明らか
に~」にそれぞれ決定しました。
イノベーション/スキル部門
最優秀賞:株式会社電通パブリックリレーションズ
また、「PRアワードグランプリ」の表彰式は、12 月 9 日(水)最終審査会終了後、同会場
にて執り行いました。
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●活動報告
グランプリ受賞 株式会社博報堂
グランプリ・各部門最優秀賞受賞の皆さま
優秀賞受賞の皆さま
<2015 年度「PRアワードグランプリ」>(優秀賞は各部門エントリー順)
賞
PRアワードグランプリ
コーポレート・コミュニ
ケーション部門
<最優秀賞>
コーポレート・コミュニ
ケーション部門
<優秀賞>
活動の名称
エントリー会社
「カゴメ ウェアラブルトマトプロジェクト」
株式会社博報堂
「近畿大学 知と汗と涙のコミュニケーション
戦略」
学校法人近畿大学
「白川村のデジタルまちおこし」
株式会社博報堂
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●活動報告
コーポレート・コミュニ
ケーション部門
<優秀賞>
マーケティング・コミュ
ニケーション部門
<最優秀賞>
マーケティング・コミュ
ニケーション部門
<優秀賞>
ソーシャル・コミュニケ
ーション部門
<最優秀賞>
「クリエーティブアイデア×チームビルドで
ドライブさせる地方創生
宮崎県小林市移住促進PRムービー“ンダ
モシタン小林”(てなんど小林プロジェクト)」
「ロッテ ガム市場の活性化 PR “噛むチカ
ラ”の復権!ウェアラブルデバイス『リズミカ
ム』」
「ワークスタイルをテーマにした企業コミュニ
ケーションプロジェクト「働くママたちに、より
そうことを。」」
株式会社電通
株式会社電通
株式会社日本経済広告社
「つくば市総合運動公園建設計画の是非
を問うPRプロジェクト」
株式会社アサツー ディ・ケイ
ソーシャル・コミュニケ
ーション部門
<優秀賞>
「日本人三大死因の心臓病に地元食材で
美味しく挑む!産官学で地域の健康課題
に取り組む「ご当地ハートレシピ」プロジェク
ト」
エドワーズライフサイエンス株式会社
株式会社ジェイ・ピーアール
ソーシャル・コミュニケ
ーション部門
<優秀賞>
「夢のかけ橋プロジェクト」
ワイワイカンパニー株式会社
イノベーション/スキ
ル部門
<最優秀賞>
イノベーション/スキ
ル部門
<優秀賞>
イノベーション/スキ
ル部門
<優秀賞>
「産学連携:危機管理イノベーション・プロジ
ェクト ~危機事象についてメディアと企業
のギャップを調査し、新たな危機管理フレ
ームワークを開発。日本企業の危機管理を
データ・ドリブンなソリューションへと進化さ
せた。危機管理の取り組みが企業の成長を
後押しすることが明らかに~」
「自社(クライアント)リソースをフル活用した
継続的な PR のエコシステム作り。ビッグデ
ータ時代の新しいニュースサイト「イマツイ」
の開発と NTT データ×電通 ソーシャルイ
ンサイトラボの設立。-クライアントとパートナ
ーシップを組み、継続的な PR 機会創出と
事業成長の両方をはかっていく。」
「COM-MUNI-CAT-ING
『Communicating:A Guide to PR in Japan』
第 7 版の出版
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株式会社電通パブリックリレーションズ
株式会社電通・株式会社NTTデータ
株式会社電通パブリックリレーションズ
「確信としての資格」
または 「知識の証明としての資格」
徳田裕子
初めまして、徳田裕子と申します。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の先輩、石
田隆雄さん(東芝メディカルシステムズ株式会社)よりバトンを引き継ぎました。箱根駅伝が大
好きで、バトン(正しくは襷)と聞くと受け取らずにはいられなかったのですが、「わたしは PR
プランナーとして活動していない!」と走り(書き)出しながら冷静になっています。
ではわたしは何をしている人なのか。それはイベントです。最近MICEと呼ばれる「Meeting
(会議・研修・セミナー)、Incentive(報奨)、Convention / Conference(大会・学会・国際会
議)、Exhibition / Event(展示会・イベント)」を生業としています。現職の外資系製造販売会
社ではお得意様向けの報奨旅行(I)やコンベンション(C)を中心に、過去には国際専門見本
市(E)の主催側運営や、会議室・イベントホールの管理・営業補佐(M)もしておりました。
イベント関係を多角的に経験してきて、順調にイベントのプロとしてのキャリアを積んでいるつ
もりです。
そんなわたしが「PR」という言葉を意識したのは、アメリカの大学に在学していた時でした。
ジャーナリズムを専攻しており、わたしの選択分野は「テレビメディア」でしたが、選択肢とし
ては「雑誌」
「新聞」等のトラディショナルメディア、そしてメディアを活用する「PR」も含ま
れていました。PRのクラスを取っている同級生が「水道局のリリースが課題で……」と言って
いる中、わたしはカメラセットを背負って地域ネタを取材することが日課でしたので、最初はま
ったく響いていない分野でした。
が、その後テレビ局のニュースルームでインターンシップを経験した際、わたしの仕事は【送
られてくるプレスリリースに目を通し、ニュースになるものを選び出すこと】でした。地方のテ
レビ局でしたが、毎日数十通と届く封書を開け、ファックスを整理し、送られてくるメールをチ
ェックし、、
、と数の多さに圧倒されたことを覚えています。イベント告知や新製品発表、、
、一つ
一つ丁寧に読んでいては時間が足りなくなるため、見出しと最初の数行で「取材候補」
「取材はし
ないが取り上げ検討」
「ボツ」と仕分けていました。取材決定となった内容には、カメラマンと同
行し取材の手伝いもしていたため、リリース内容と実際との比較もできました。この時の経験が、
PRする側になった際に大いに役立ったと思います。
大学卒業後、そのままアメリカで「PR Specialist(兼社長秘書)」として働きました。アメリ
カ人と日本人の共同ベンチャーだったため、すべての業務を日・英で行うことが必須でした。わ
たしは唯一の文系社員ということで、会社の公式サイト(日・英)の改修・記事内容更新や、ニ
ュースレターの発行、ボランティア活動等、会社の顔となるようあらゆるアプローチを取りまし
た。いつしかイベントボランティアが癖になり、今のわたしがあるわけなので、世の中何が転機
になるかわからないですね。
日本帰国後は北海道大学の大学院にて<ぶっ飛んだアメリカ帰り>から、ごく一般的な、日本
社会に受け入れられる、普通のバイリンガル女子として矯正を行い、今日にいたります。
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●Voice of PR Planner
知識があるということを証明することはとても難しい。英語ならTOEICのスコアが重視さ
れるように、PRプランナーはコミュニケーションのスペシャリストというように捉えてほしい
と願って受験しました。わたしがアメリカで行っていたPR、大学院で学んだ広報、それらをP
Rプランナー試験を受けることでよい復習となりました。
最近はPR協会が主催するセミナーやイベントに積極的に参加するように心がけています。
癖から趣味になり仕事になったイベントは、今もわたしのライフワークとも言えます。このP
Rプランナー資格の最大の贈り物は、異業種とのネットワーキングであり、常に最新の事例に触
れる機会であり、そこから得る仕事へのヒントです。イベントの世界だけでは出会えなかった人
と出会えることが、資格以上の価値を提供していると感じています。今後とも、よろしくお願い
します。
次はバトンを水口雅登さんにお渡しします。水口さんとはPRプランナー交流会で知り合いま
したが、とても楽しい話題で盛り上がったのを覚えています。
興味深いお話を、是非お願いします!
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<コラム関西の風>
~ソーシャルニーズの創造に向けた、永遠なるチャレンジ~
オムロン コミュニケーションプラザ
オムロン株式会社
グローバルIR・コーポレートコミュニケーション本部
コーポレートコミュニケーション部
藤田 篤志
オムロンの展示施設である「オムロン コミュニケーションプラザ」をご紹介する。
同プラザは、“ソーシャルニーズの創造に向けた、永遠なるチャレンジ”をコンセプトに 2015
年 5 月 21 日にリニューアルオープンした。リニューアルのデザインは、京都をベースに活動する
クリエイティブチーム「KYOTOGRAPHIE」に依頼。地域社会との共生と国際発信を活動の中心とす
る「KYOTOGRAPHIE」とのコラボレーションにより、新たな空間に生まれ変わった。
オムロン京都本社に隣接するコミュニケーションプラザは、オムロンが創業以来チャレンジし
続けてきたソーシャルニーズの創造、そして「産業」「生活」「社会」の各領域での事業を通じて
提供する価値を紹介する体験型の施設である。
「歴史展示フロア」(3 階)と「技術フロア」(2 階)
で構成されており、映像、展示説明については、日本語、英語、中国語の 3 ヶ国語で対応してい
る。
オムロンは潜在するニーズを感知し暮らしをより豊かにする、また社会の課題を解決する技
術・商品・サービスを世に先駆けて提供し社会に役立つことを、
「ソーシャルニーズの創造」と称
し、オムロンのDNAとして受け継いできた。同施設の「歴史展示フロア」では、創業から脈々
と受け継ぐチャレンジ精神の発揮による現在までのソーシャルニーズ創造の軌跡を、当時の商
品・映像、展示パネルで紹介する。
最初のコーナーでは、1933 年の創業からDNAとして脈々と受け継がれるオムロンの理念、そ
して社会の課題に挑戦しつづけた創業者・立石一真のベンチャー精神を、創業者自身の映像で紹
介する。歴史のコーナーでは、創業から現在に至るソーシャルニーズ創造の軌跡を、当時の商品・
映像、展示パネルを用い、オートメーション、サイバーネーション、高度情報化社会、最適化社
会の 4 つの時代に分けて展示している。自動改札機のスケルトン動作モデルの展示は特に人気が
あり、実際の乗車券の搬送処理を見ることができる。
「技術フロア」ではオムロングループが携わる 3 つの事業領域における最新技術を各コーナー
で体験できる。
生活コーナーでは、機器が人を理解する次世代の技術として表情推定など顔画像センシング技
術を紹介する。
社会コーナーでは、
“ぶつからないクルマ”の実現を目指して、ドライビングシミュレーターで
居眠り運転・脇見運転の検出が体験できる。
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●PRトレンド(関西)
産業コーナーでは、
“ものづくり”に貢献することで人々の豊かな生活を実現するファクトリー
オートメーションの制振制御技術を、「水の揺れを静止する」動作モデルで紹介している。
同プラザはJR京都駅から徒歩 10 分足らずにあり、オムロン創業以来、脈々と受け継いできた
「経営精神」を具現化したものである。
京都にお越しの際は、是非、お立ち寄り頂きたい。
ご利用案内など詳細は以下URLにてご確認ください。
http://www.omron.co.jp/about/promo/showroom/plaza/
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『日本の広報・PR100年~満鉄、高度成長そしてグローバル化社会』
猪狩誠也編著
同友館
3,000 円(+税)
「広報」の仕事にかかわる多くの方に聞いてみたい。
「広報」を英語で
表現するとなんと言うのだろうか? おそらく「Public Relations」と答
える方が多いだろう。では、英語の「Public Relations」を日本語に翻
訳するとどうなるのか? 直訳では「広報」とは訳せず、「公共(的)関
係」とするのが適切だ。すなわち、わが国にでは、「Public Relations」
と「広報」は同義ではない。ここに日本における「Public Relations」
の歴史が象徴されている。
近代的な「Public Relations」が日本にもたらされたのは、第 2 次大
戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が行政機関を主な対象としてその導
入を示唆したことによるというのが定説である。電通や証券業界が独自
に取組みを始めたとも言われるが、戦後の歴史のなかで、「Public Relations」は、「広報」ある
いは「PR」として紆余曲折しながらも進化をとげた。そして今、近代的な「Public Relations」
の思想理念を受け継いだ〝日本型パブリックリレーションズ〟として、われわれは「広報・PR」
という呼び方を採用するに至っている。
その「広報・PR」という呼称を冠する本書『日本の広報・PR100年~満鉄、高度成長そ
してグローバル化社会』は、戦前のコミュニケーション史に遡りながら、わが国 100 年の「広報・
PR」の変遷を丹念に追跡した〝歴史書〟である。2011 年春に初版が刊行されすでに 5 年近い歳
月が経過したこと、また急速なグローバル化やインターネット利用の高度化、東日本大震災の発
生など様々な要因から、新たなページを加える必要性が議論されたと聞く。そして猪狩誠也氏を
はじめとする著者グループの絶大な努力によって、本書は 2015 年秋に増補版として刊行された。
増補版では、新たに第7章を興し、以下の項目建てで 40 ページ近い記述の追加が行われている。
第 7 章「21 世紀広報の課題」
1. その時代・その社会--グローバル化への挑戦
2. ネットが変える広報
3.CSR広報時代の課題
4.政治広報・行政広報の新展開
5. PR業界の進展
6. 対話からの再出発
本章では、グローバル化や新自由主義の影響による経済や社会の変化、インターネットの発達
とメディア環境の激変、ソーシャルメディアの普及と広報への影響、現代におけるリスクの多様
化、CSRや政治広報・行政広報の動向、PR業界やPR業務などの多様な観点から広報・PR
をとり巻く 2000 年以降の世界を考察し、広報・PRにかかわる多様な課題を浮かび上がらせてい
る。改訂前には 2000 年以前を主な対象としていたことに対し、広報・PRをめぐる至近の状況や
課題に光をあて、今を生きる広報・PRパーソンに時代を読み解く貴重な手がかりを与えている。
様々なメディアを通じて人々を動かそうという考え方は、自身や所属する組織の利益にはなる
としても、近代的な「Public Relations」を継承する「広報・PR」ではありえない。真の「広
報・PR」に関わり続ける人々は、歴史を振り返り過去を顧みることによって近代的な「Public
Relations」の思想・理念を再度確認し、その上で未来に向けて取り組んでいくべきではないか。
心ある広報・PRパーソンには、そのための貴重な一冊として本書の精読を奨めたいと思う。
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●掲示板
日本広報学会より下記のご案内をいただきましたので、会員の皆さまにお知らせいたします。
日本広報学会
第 17 回「公開シンポジウム」開催のご案内
日本広報学会では、来る 2016 年 2 月 15 日、「ニュースの web 化によるパブリシティ活動の変化」
をテーマとして「第 17 回公開シンポジウム」を下記にて開催いたします。
本シンポジウムは広報学会会員に限らず一般に公開されるイベントで、当協会の会員は日本広報学
会の会員料金で聴講できます。本シンポジウムにご参加を希望される皆様は、日本広報学会にお申込
みください。
[第 17 回公開シンポジウム]
ニュースの web 化によるパブリシティ活動の変化
従来型のプリントメディアの記事がWeb版に移行し、新聞社のニュースをWebサイト
で読む、という流れが加速する中で、企業の広報部門としてのメディアリレーションやパブ
リシティ活動は、どのように変化していくのでしょうか。
すでに記者向けの資料だったプレスリリースは、消費者がWebサイトで閲覧できるニュ
ースリリースへと変化してきましたし、自社Webサイトの告知が新聞社のニュースサイト
に記事として載るなど、従来のニュースの流れに変化が始まっています。
「報道」が「情報」へと変質してSNSなどを通して拡散していく中で、まさに全方位の
情報発信による等身大の広報活動が求められているとも考えられます。
新しい情報の流れの中で、企業のパブリシティ活動はどうあるべきか、Yahooニュー
スの現状を基調講演として、web 広報に詳しい方々に議論していただきます。
●日 時:2016 年 2 月 15 日(月) 18:00~20:30
●会 場:市ヶ谷アルカディア私学会館
●テーマ:「ニュースの web 化によるパブリシティ活動の変化」
●趣 旨:記事を web で読む、SNS の話題が記事になる、という流れの中で、広報部門としての対
応はどう変わっていくべきなのか、web 時代の「メディアリレーション活動」を議論したいと
思います。
●基調講演: ヤフー(株) ニュース事業本部メディアビジネス部
祝前伸光氏
パネリスト: エバラ食品工業(株) 経営企画本部広報室
大野木勝浩氏
(株)電通パブリックリレーションズ コミュニケーションデザイン局 細川一成氏
(株)内外切抜通信社 クロスメディア戦略部
小山晋一氏
●参加費:日本広報学会会員 4000 円、非会員 5000 円、学生 3000 円
※日本PR協会会員は「日本広報学会会員」料金で参加できます。
●参加申込・お問い合わせ : 日本広報学会
mail: j[email protected]
tel:
03(5283)1104
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●協会掲載記事
PRSJ in Media
● 12月 1 日(火)
『月刊広報会議』 1月号
『月刊広報会議』1 月号における当協会の連載コラムに、当協会・企業部会主催の第 14 回「広
報活動研究会」の体験学習に関する内容が掲載されました。
企業部会の「広報活動研究会」は、企業のショールーム、企業博物館、工場などを訪問し、企
業資産である公開施設を活用した〝コーポレート・コミュニケーション〟を体験学習する催しで
す。第 14 回の研究会では、2014 年 11 月にオープンした「Fujisawa サステナブル・スマートタウ
ン(Fujisawa SST)」を訪問しました。
コラムでは、
「100 年先も生きるエネルギーが生まれる街」という同スマートタウンのコンセプ
トの紹介から始まり、その取組みや施設の概要、さらに現状から 2018 年完成に向けた今後の展望
などが簡潔に紹介されています。会議風景やスマートタウンを背景とした参加者のスナップ写真
が併せて掲載されており、充実した研究会として開催されたことがうかがわれます。
編集担当より
会員のみなさんの情報をお寄せください!!
本誌では会員の動向・消息や、会員から会員へのお知らせなどを積極的に掲載いたします。
ビジネスに直結する情報に限らず、会員交流に関するものでも結構ですので是非ご一報くだ
さい。
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編集担当より
本誌の内容に関するご意見・ご希望をお寄せください。
中身の濃い会員誌に育てていきたいと思いますので、
よろしくお願い致します。
広報委員会
Eメール
FAX
[email protected]
03-5413-2147
※
禁転載