NO.6(10月号)

周西南中だより
H27年度
平成27年第31回体育祭
〒299-1151
君津市中野2-30-1
平成27年10月号
文責 山下 善行
総合優勝、応援賞共に白組へ
テーマ 栄華~南中の闘志よ咲き誇れ~
こ の テ ー マ の も と 9月 12日 に 体 育 祭 が 行 わ れ ま し
た。長引く雨の中、前日にやっと予行練習だけを
行い、十分な練習もできませんでした。しかし当
日は赤組、青組、白組が競い合い、競技に応援に
力いっぱい取り組みました。参観していた小学校
の先生も3年生の成長に驚き、感動してました。
新人陸上記録会 (紙面の都合上3位以内の入賞をお知らせします)
男子2年100m第3位 恵藤 伸泰、共通3000m第3位 宍倉 隆浩、
共通110mH第3位
前田汰一、共通棒高跳び第3位 森 爽馬
女子共通200m 第2位田中 里奈 女子共通砲丸第2位 石和田 智美
男子100mの恵藤君と3000mの宍倉君が県大会へ出場します
読書作文コンクールと市犯罪防止標語
君津地方読書感想文コンクール
優秀賞 3年 安室 瞳 入選
入選
2年 松葉みさき
優秀賞 上岡航平 3年の部 優秀賞
3年
間山洸郁
市犯罪防止標語 1年の部
小川駿、遠藤李彩
英語スピーチコンテスト
9月17日(木)君津地方中学校英語コンテストが開かれ、本校から5名の生徒が参加
しました。
部門
参加者氏名
タイトル
1年暗唱
三國愛佳、上家咲樂
Drippy
2年暗唱
杉本花梨
I'll always love you.
3年暗唱
中野友花李
Limelight
スピーチ
髙城 亮介
Robots,the world and myself
夏休みから取り組んできた結果、参加者全員自信を持ってコンテストに臨みました。
全員が素晴らしいパフォーマンスを行えたと思います。その中で1年暗唱のペアが第2位
そして3年暗唱の中野さんは第1位を獲得し、県大会出場を決めました。
10月 の 予 定
1日(木) 衣替え、3年三者面談
2日(水) 衣替え、3年三者面談
3日(土)4日(日) 支部新人総体 サッカー、
卓球、テニス、バスケット、バレーボール
5日(月) 3年三者面談
6日(火) 支部駅伝壮行会
7日(水) 支部駅伝大会
8日(木) 3年復習確認テスト
9日(金) 英語検定
10日(土)
11日(日)
12日(月)
14日(水)
16日(金)
25日(日)
26日(月)
29日(木)
31日(土)
支部新人総体 バドミントン、サッカー
日本吹奏楽コンクール
体育の日
PTA研修旅行
漢字検定
PTA資源ごみ回収
職員会議
モアレ検診
南中祭
感動こそが人を変える
秋はよく読書の秋とか運動の秋とか言われていますが皆さんは本を
読んでいますか?ここに児童文学作家の椋鳩十さんのお話を紹介します。
椋さんの故郷は信州の伊那谷の小さな村で、三十年ぶりに帰省すると、
小学校の同窓会が開かれた。禿げ上がったり、皺が寄ったり、初めは誰が
誰だか分らなかったが、次第に幼いころの面影が蘇ってきた。だが一人
だけ、どうしても思い出せない。背が低く色が黒く威風がある。隣席の人に聞くと「あん
な有名だったやつを忘れたのか。ほら、しらくもだよ。」椋さんは、えっ!?となった。
しらくもは頭に白い粉の斑点が出る皮膚病である。それを頭にふき出して嫌われ、勉強は
ビリでバカにされ、いつも校庭の隅にあるアオギリの木にポツンともたれていた。ゆった
りした風格を滲ませて談笑している男が、あのしらくもとは・・・・。聞けば伊那谷一、
二の農業指導者としてみんなから尊敬されているという。二次会で椋さんは率直に、「あ
のしらくもがこんな人物になるとは思わなかった。何かあったのか」と聞いた。彼は「誰
もがそう言う」と明るく笑い、「あった」と答えた。みじめで辛かった少年時代。彼はわ
が子にこんな思いはさせまい、望むなら田畑を売っても上の学校にやろうと考えた。だが、
子供の成績はパッとせず、勉強するふうもない。ところが高校2年の夏休みに分厚い本を
三冊借りてきた。その気になってくれたかと彼は喜んだ。が一向に読むふうもなく、表紙
にはほこりが積もった。彼は考えた。子どもに本を読めというなら、まず自分が読まなけ
ればと。農作業に追われ、本など開いたこともない。最初は投げ出したくなった。それで
も読み続けた。引き込まれた感動がこみ上げた。その感動に突き動かされ、三回も読んだ。
その本はロマンロランの『ジャン・クリストフ』。聴覚を失ってなお自分の音楽を求め苦
悩したベートーベンがモデルと言われる名作である。主人公のジャンの苦悩と運命が、彼
にはわがことのように思われたのだ。だがジャンと違っていた。ジャンはどんな苦しみに
落ち込もうが、必ず這い上がってくる。絶望の底に沈んでも、また這い上がってくる。火
のように生きている。自分もこのように生きたいと思った。そのために何か燃える元を持
たなければ。自分は農民なのだ。農業に燃えなくてどうしよう―。彼は農業の専門書を読
みあさり、農業専門委員を訪ね質問を浴びせ、猛烈に勉強を始めた。
斬新な農業のやり方を試みて成功させ、そして、しらくもはみんなから頼りにされる農
業指導者と化した。この話をされた椋鳩十さんは終わりに力強くこう言っている。「感動
というやつは、人間を変えてしまう。そして奥底に沈んでおる力をぎゅうっと持ち上げて
きてくれる」人間の目は前に向かってついている。前向きに生きることが人間であること
を表象しているかのようである。感動は人を変える。笑いは人を潤す。夢は人を豊かにす
る。そして感動し、笑い、夢を抱くことができるのは人間だけである。天から授かったこ
のかけがえのない資質を育み、磨いていく所に前向きな人生は開けるのではないだろうか?
ふと自分の人生を振り返ってみた。私も感動し心を変えたことがあった。私が新米教師
だった時、学校は校内暴力が全盛だった。私の勤務した学校も例外ではなかった。ある生
徒が非行を繰り返し、少年院に行くことになった。職員はこれで学校も少しは落ち着くと
思ったのは私だけではなかったと思う。その時その生徒を抱きしめ、「少年院に行くこと
になってごめんな」と言って校長先生は涙を流していたのを私は見てしまった。その校長
先生は月に1度は必ず群馬の施設に彼を訪ねた。校長先生が退職する時、先生が家に持っ
て帰ったものはその生徒が釣ってきたフナだけだった。フナを生徒だと思ってかわいがっ
ているのだと思った。私はその姿に心から感動し、その校長先生のような教師になりたい
と思った。校長先生のように生徒を愛せる教師になりたいと心に誓った。それから30年、
まだその先生の足元にも及ばないが、一つだけ言えることは自分は変わった。教師という
仕事に夢を持った。自分のような弱い人間でも精一杯、生徒の成長を助けたいと思った。
感動は人を変える。正しく感動こそがその人の持っている能力を本気で引き出してくれる。
校舎の1階通路に掲げてある詩を思い出す。「本気になると世界が変わってくる。自分が
変わってくる。変わってこなかったらまだ本気になってない証拠だ。本気な恋、本気な仕
事。ああ人間一度こいつをつかまんことには!」感動は皆さんを本気にします。本気にな
ればみんなが知らないみんなの隠れた能力を目覚めさせ、皆さんを大きく伸
ばします。ですから本をたくさん読んで感動してください。そして部活や駅
伝・陸上を頑張って感動してください。勉強も力いっぱい頑張って、最後
に合格という感動を味わってください。 2学期は南中祭もあります。本気
で取り組んで感動してください。3年生にとって最後の南中祭です。
感動するまで合唱に取り組んでください。私が皆さんに一番望むのは「た
った一度の人生だから、一杯感動してください。」感動は人を変えます。