2016 年、「中国経済」が最大の懸念材料

2016/01/15
甲府支店
山梨県甲府市飯田 1-1-24
OSD-Ⅲビル 4F
TEL: 055-233-0241
URL:http://www.tdb.co.jp/
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
2016 年、「中国経済」が最大の懸念材料
~景気回復に必要な政策、「個人向け減税」が最多~
はじめに
2015 年 12 月 8 日に発表された 7-9 月期の実質 GDP 成長率 2 次速報は前期(4~6 月期)比 0.3%
増、年率換算で 1.0%増となり、2 四半期ぶりにプラス成長となった。また、住宅着工戸数や有
効求人倍率も改善が続くなど改善傾向を示す指標がある一方、
ここにきて公共投資や個人消費に
やや足踏み傾向がみられ、業種や地域で景況感の格差が表れている。
帝国データバンクは、2015 年の景気動向および 2016 年の景気見通しに対する企業の見解につ
いて調査を実施した。本調査は、TDB 景気動向調査 2015 年 11 月調査とともに行った。
※調査期間は 2015 年 11 月 16 日~30 日、調査対象は 191 社で、有効回答企業数は 88 社(回答
率 46.1%)
。
調査結果(要旨)
1.
2015 年を「回復」局面だったと判断する企業は 4.5%となり、2014 年から 4.9%減少した。
他方「踊り場」局面とした企業は 62.5%で、2006 年(47.5%、2006 年 11 月調査)からみて
初めて 6 割を超えた。
2.
2016 年の景気見通しは「回復」を見込む企業が 8.0%で、2015 年の見通し(2014 年 11 月
調査)から 12.0 ポイント減少した。
「悪化」見込みは小規模企業が大企業より 22.2 ポイント
高く、規模の小さい企業ほど厳しい見通しを示していることが判明した。
3. 2016 年景気の懸念材料は「中国経済」
(47.7%、前年比 33.6 ポイント増)が最多で、中国
の景気減速による影響を懸念する企業が規模や業界を問わず広がっている。逆に「原油・素材
価格(上昇)
」や「為替(円安)
」は大幅に減少し、景気悪化の懸念材料はこの 1 年で様変わり
した。
4. 景気回復のために必要な政策は「個人向け減税」
「個人消費拡大策」
「年金問題の解決(将
来不安の解消)
」
「所得の増加」
「法人向け減税」が上位 5 項目に挙げられた。
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
1
2016/01 /15
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
1. 2015 年の景気動向は「踊り場」と考える企業が 6 割を超える
2015 年の景気動向について尋ねたところ、
「回復」局面であったと回答した企業は 4.5%とな
り、2014 年(2014 年 11 月調査)から 4.9%減少した。他方「踊り場」局面とした企業は 62.5%
で、調査を始めた 2006 年(47.5%、2006 年 11 月調査)からみると初めて 6 割を超えた。さら
に「悪化」局面とした企業は 21.6%となり、2014 年から 9.0 ポイント減少した。
「回復」局面とみている企業からは、
「為替の影響もあり大手メーカーは輸出が好況であった
ため下請けにも仕事は回ってきた」
(機械製造業)といった声が挙がった。
「踊り場」局面とみている企業からは、
「宝飾業界では中国向けの輸出をする企業が全体を牽
引していたが、中国経済の減速で以前のような需要が見られない」
(その他の卸売業)や、
「円安
と株価の上昇で心理的には明るさが見えてきたが、製造業が海外にシフトしており、円安になっ
たとはいえ日本回帰の可能性は低い」
(専門サービス業)といった声が挙がった。
3 年目を迎えたアベノミクスだが、回復を実感する企業は 4.5%となり、2 年連続で「悪化」
局面を下回った。ただし 2014 年と比べて「回復」と「悪化」の差は、-21.2 から-17.1 へと縮
まっており、企業の景況感はやや明るさが表れている。他方「踊り場」局面とする見方は 6 割を
超えており、2015 年の景気は弱含み傾向を示しつつ、横ばい状態で推移したと言えよう。
景気動向の推移(2006 年~2015 年)
回復局面
2006年
(2006年11月調査)
2007年
(2007年11月調査)
2008年
(2008年11月調査)
2009年
(2009年11月調査)
2010年
(2010年11月調査)
2011年
(2011年11月調査)
2012年
(2012年11月調査)
2013年
(2013年11月調査)
2014年
2013年
(2014年11月調査)
(2013年11月調査)
2015年
(2015年11月調査)
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
6.8%
1.5%
52.2%
31.3%
1.5%
52.2%
13.4%
39.0%
43.9%
25.4%
14.9%
90.9%
34.3%
6.1%
分からない
20.3%
47.5%
0.0% 7.6%
0.0%
悪化局面
踊り場局面
11.0%
1.1%
35.2%
52.3%
11.4%
1.1%
34.8%
53.3%
10.9%
17.4%
9.4%
4.5%
53.5%
7.0% 22.1%
9.4%
50.6%
30.6%
62.5%
21.6%11.4%
2
2016/01 /15
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
2. 2016 年の景気見通しは「回復」「悪化」を見込む企業がともに減少
2016 年の景気は、
「回復」局面を迎えると見込む企業(8.0%)が 2015 年見通し(2014 年 11
月調査)から 12.0 ポイント減少した。また、
「悪化」局面になると見込む企業も 2015 年見通し
より減少した一方、
「踊り場」局面を見込む企業は 12.6 ポイント増加した。
規模別でみると、「悪化」局面を見込む企業の割合は「小規模企業」が「大企業」より 22.2
ポイント高く、規模の小さ
い企業ほど厳しい見通しを
景気見通しの推移(2007 年~2016 年)
示していることが浮き彫り
となった。
業界別では、
『サービス』
で「悪化」と見通す企業の
割合が 38.5%となり、「回
復」より 30.8 ポイント高か
った。
「回復」局面とみている
企業からは、
「現状に停滞感
はあるが、来期に向けては
前向きな情報が多い」(電
気機械製造業)といった声
が挙がった。
「踊り場」局面とみてい
る企業からは、「中国経済
回復局面
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
7.6%
(2012年11月調査)
2014年
2015年
2013年
2016年
8.0%
回復局面
すると思われる」
(建設)や、
43.2%
全国
踊り場局面
8.0
(7) 43.2
企業は特に不利な立場に置
27.3
(3) 54.5
中小企業
5.2
(4) 41.6
かれる」といった声が挙が
小規模企業
企業からは、「円安や株高
が政策的に誘導されたもの
であるため、国際情勢次第
ではデフレ状態に戻る可能
性がある」(専門サービス
業)といった声が挙がった。
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
23.3%
25.9%
23.5%
25.0%
23.9%
(構成比%、カッコ内社数)
分からない
合計
11.3 (1,199) 39.5 (4,198) 23.9 (2,535) 25.3 (2,688) 100.0 (10,620)
山梨
「悪化」局面とみている
悪化局面
17.0%
22.8%
18.6%
30.6%
大企業
った。
33.7%
38.4%
16.4%
19.5%
30.7%
2016 年の景気見通し~規模・業界別~
よっては景気が大きく変動
手不足が深刻となり、零細
35.4%
35.9%
20.0%
(2014年11月調査)
(2013年11月調査)
32.8%
43.2%
19.8%
(2013年11月調査)
13.6%
35.4%
9.1%
(2011年11月調査)
20.9%
75.8%
41.8%
9.8%
(2010年11月調査)
33.9%
59.7%
9.0%
(2009年11月調査)
分からない
20.3%
0.0% 10.6%
(2008年11月調査)
(2015年11月調査)
39.0%
4.5% 14.9%
(2007年11月調査)
の減衰と中東情勢の推移に
「労働人口減少の影響で人
6.8%
(2006年11月調査)
悪化局面
踊り場局面
(38) 25.0
(6)
9.1
(22) 23.9
(1)
(21) 100.0
(88)
9.1
(1) 100.0
(11)
(32) 27.3
(21) 26.0
(20) 100.0
(77)
(10) 25.0
9.4
(3) 34.4
(11) 31.3
(8) 100.0
(32)
建設
36.4
(4) 27.3
(3) 27.3
(3)
9.1
(1) 100.0
(11)
不動産
0.0
(0) 100.0
(3)
(0)
0.0
(0) 100.0
(3)
製造
7.1
(2) 32.1
(9) 21.4
(6) 39.3
(11) 100.0
(28)
卸売
0.0
(0) 59.3
(16) 25.9
(7) 14.8
(4) 100.0
(27)
小売
0.0
(0) 50.0
(2)
0.0
(0) 50.0
(2) 100.0
(4)
運輸・倉庫
0.0
(0) 100.0
(1)
0.0
(0)
0.0
(0) 100.0
(1)
サービス
7.7
(1) 30.8
(4) 38.5
(5) 23.1
(3) 100.0
(13)
その他
0.0
(0)
(0) 100.0
(1)
(0) 100.0
(1)
0.0
0.0
0.0
注1:網掛けは山梨県全体以上を表す
注2:全国の母数は有効回答企業1万620社。山梨は88社
3
2016/01 /15
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
3. 「中国経済」の動向を懸念する企業が急増
2016 年の景気に悪影響を及ぼす懸念材料を尋ねたところ、
「中国経済」
が 47.7%で最も高かっ
た(3 つまでの複数回答、以下同)
。
「中国経済」は前回調査(2014 年 11 月)から 33.6 ポイント
増加しており、
中国の景気減速による影響を懸念する企業が企業規模や業界を問わず広がってい
ることが浮き彫りとなった。逆に前
回 1 位だった「為替(円安)
」と「原
2016 年景気の懸念材料(複数回答、3 つまで)
油・素材価格(上昇)」は前回調査
からそれぞれ 20.8 ポイント減の
1
2
3
4
5
6
23.9%、17.4 ポイント減の 27.3%
となっており、景気の懸念材料はこ
の 1 年で大きく様変わりした。また、
「消費税制」は 42.0%で 2 位、
「人
手不足」は 14.8%で 5 位となって
おり、景気を左右する重要項目とし
中国経済
消費税制
原油・素材価格(上昇)
為替(円安)
人手不足
株価(下落)
金利(上昇)
為替(円高)
雇用(悪化)
所得(減少)
米国経済
7
て上位にあげられた。
業界別にみると、
「中国経済」では
9
『不動産』『製造』『小売』、「消費
47.7
42.0
27.3
23.9
14.8
13.6
10.2
10.2
9.1
9.1
9.1
ス』
『小売』が 5 割を超える企業で
景気への懸念材料として挙げてい
注2:矢印は2014年11月調査より5ポイント以上増加、または減少していることを示す
注3:2015年11月調査の母数は有効回答企業88社。2014年11月調査は85社
る。
2016 年景気の懸念材料(複数回答、3 つまで)
消費税制
人手不足
原油・素材価
為替(円安)
格(上昇)
米国経済
46.4 (4,932) 37.7 (4,002)
25.6 (2,720)
24.7 (2,622) 19.5 (2,069) 11.7 (1,241) 11.5 (1,222)
山梨
47.7
(42) 42.0
(37)
14.8
(13)
27.3
大企業
54.5
(6) 36.4
(4)
36.4
(4)
36.4
小規模企業
(24) 23.9
(4)
(21)
9.1
(8) 13.6
9.1
(1)
9.1
(1) 18.2
9.8 (1,036)
(12) 10.2
(2)
9.1
46.8
(36) 42.9
(33)
11.7
(9)
26.0
(20) 26.0
(20)
9.1
(7) 13.0
(10) 10.4
43.8
(14) 34.4
(11)
15.6
(5)
31.3
(10) 21.9
(7)
9.4
(3) 12.5
(4) 12.5
9.1
9.6 (1,017)
(873) -
9.1
(8) 10.2
(9) -
(88)
(1)
9.1
(1)
(1) -
(11)
(8)
9.1
(7) 10.4
(8) -
(77)
(4) 12.5
(4) 15.6
(5) -
(32)
(11)
9.1
(10,620)
建設
45.5
(5) 36.4
(4)
36.4
(4)
27.3
(3) 18.2
(2)
(1) 18.2
(2)
9.1
(1) 27.3
(3) -
66.7
(2) 33.3
(1)
33.3
(1)
33.3
(1)
0.0
(0) 33.3
(1) 33.3
(1)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0) -
(3)
製造
60.7
(17) 32.1
(9)
10.7
(3)
28.6
(8) 14.3
(4) 10.7
(3)
(2) 14.3
(4)
7.1
(2) 10.7
(3) -
(28)
卸売
44.4
(12) 44.4
(12)
7.4
(2)
25.9
(7) 44.4
(12)
3.7
(1) 14.8
(4)
3.7
(1) 14.8
(4)
3.7
(1) -
(27)
小売
50.0
(2) 50.0
(2)
0.0
(0)
25.0
(1) 25.0
(1)
0.0
(0) 75.0
(3)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0) -
(4)
運輸・倉庫
0.0
(0) 100.0
(1) 100.0
(1) 100.0
(1)
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0) -
(1)
サービス
23.1
(3) 61.5
(8)
15.4
(2)
23.1
(3) 15.4
(2) 15.4
(2)
7.7
(1) 15.4
(2)
7.7
(1) 15.4
(2) -
(13)
その他
100.0
(1)
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
(0)
(0)
0.0
(0)
(0)
0.0
(0)
(0) -
(1)
0.0
0.0
0.0
9.1
8.2
(9)
不動産
0.0
(1)
(構成比%、カッコ内社数)
株価(下落) 為替(円高) 所得(減少) 金利(上昇)
全国
中小企業
14.1
43.5
44.7
44.7
16.5
21.2
2.4
4.7
9.4
18.8
5.9
注1: 以下、「米国経済」(9.1%)、「物価下落(デフレ)」(8.0%)、「政局」(8.0%)、「地政
学リスク」(8.0%)、「税制(消費税制、法人税制を除く)」(6.8%)、「金融市場の混
乱」(4.5%)、「法人税制」(4.5%)、「欧州経済」(4.5%)、「TPP協定の実行」
(3.4%)、「物価上昇(インフレ)」(1.1%)、「訪日観光客数の減少」(0.0%)、「その
他」(2.3%)
税制」では『運輸・倉庫』『サービ
中国経済
(%)
2015年11月調査 2014年11月調査
7.1
0.0
0.0
注1:網掛けは山梨県全体以上を表す
注2:全国の母数は有効回答企業1万620社。山梨は88社
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2016/01 /15
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
4. 景気回復に必要な政策は「個人向け減税」が最多
景気が回復するために必要な政策を尋ねたところ、
「個人向け減税」が 43.2%(複数回答、以
下同)で前回調査の 3 位からトップとなった。次いで「個人消費拡大策」
「年金問題の解決(将
来不安の解消)
」
「所得の増加」
「法人向け減税」
「公共事業費の増額」が 3 割を上回った。実質賃
金の伸び悩みが続くなか、今後の景気回復には個人消費の拡大とともに、企業の競争力向上とし
て法人税など法人向けの減税策が重要な課題であると捉えていることが明らかとなった。
政府の成長戦略や新三本の矢
に掲げられている女性活躍で重
今後の景気回復に必要な政策(複数回答)
要となる「出産・子育て支援」
(%)
2015年11月調査 2014年11月調査
(22.7%)
は 4 社に 1 社、「介護
1
問題の解決(老人福祉、介護離
2
職など)
」
(14.8%)は 6 社に 1
前回調査で 5 位に入っていた
4
5
6
7
8
「財政再建」
は 17.0 ポイント減
9
社が、今後の景気回復に必要な
政策として挙げている。また、
少し 15 位へと後退しており、
企
個人向け減税
個人消費拡大策
年金問題の解決(将来不安の解消)
所得の増加
法人向け減税
公共事業費の増額
規制緩和
雇用対策
出産・子育て支援
地方創生
43.2
39.8
39.8
37.5
36.4
35.2
27.3
23.9
22.7
22.7
38.8
56.5
30.6
49.4
32.9
25.9
28.2
28.2
-
た政策を求めている様子がうか
注1: 以下、「地方への税源移譲」(20.5%)、「金融緩和政策」(18.2%)、「介護問題の
解決(老人福祉、介護離職など)」(14.8%)、「TPP協定の実行」(14.8%)、「財政
再建」(13.6%)、「災害対策」(12.5%)、「物価(デフレ)対策」(11.4%)、「原発事故
の収束」(10.2%)、「震災復興」(9.1%)、「研究開発の促進税制」(8.0%)、「道州制
の導入」(6.8%)、「環境関連の優遇策(補助金など)」(5.7%)、「個人向け手当の
創設」(4.5%)、「女性登用」(4.5%)、「その他」(3.4%)
がえる。
注2:矢印は2014年11月調査より5ポイント以上増加、または減少していることを示す
注3:2015年11月調査の母数は有効回答企業88社。2014年11月調査は85社
業がこれまでより景気に配慮し
今後の景気回復に必要な政策(複数回答)
(構成比%、カッコ内社数)
個人消費
拡大策
所得の増加 法人向け減税
全国
42.6 (4,526)
39.3 (4,177)
34.5 (3,664) 32.9 (3,492) 30.5 (3,244) 27.6 (2,927)
25.9 (2,754) 25.8 (2,740)
23.3 (2,474) 19.1 (2,032) -
山梨
39.8
(35)
37.5
(33)
36.4
(32) 43.2
(38) 39.8
(35) 35.2
(31)
23.9
(21) 27.3
(24)
22.7
大企業
63.6
(7)
45.5
(5)
45.5
(5) 36.4
(4) 36.4
(4) 63.6
(7)
36.4
(4) 27.3
(3)
9.1
中小企業
個人向け減
税
年金問題の 公共事業費
解決
の増額
雇用対策
規制緩和
出産・子育て 介護問題の
支援
解決
(20) 14.8
(1)
(10,620)
(13) -
(88)
9.1
(1) -
(11)
36.4
(28)
36.4
(28)
35.1
(27) 44.2
(34) 40.3
(31) 31.2
(24)
22.1
(17) 27.3
(21)
24.7
(19) 15.6
(12) -
(77)
小規模企業
43.8
(14)
50.0
(16)
31.3
(10) 46.9
(15) 40.6
(13) 37.5
(12)
18.8
(6) 37.5
(12)
37.5
(12) 25.0
(8) -
(32)
建設
63.6
(7)
54.5
(6)
54.5
(6) 36.4
(4) 36.4
(4) 72.7
(8)
27.3
(3) 27.3
(3)
27.3
(3)
9.1
(1) -
(11)
不動産
100.0
(3)
33.3
(1)
33.3
(1) 66.7
(2) 33.3
(1) 33.3
(1)
0.0
(0) 33.3
(1)
66.7
(2) 66.7
(2) -
(3)
製造
35.7
(10)
32.1
(9)
32.1
(9) 39.3
(11) 50.0
(14) 32.1
(9)
17.9
(5) 35.7
(10)
25.0
(7)
7.1
(2) -
(28)
卸売
29.6
(8)
37.0
(10)
48.1
(13) 59.3
(16) 37.0
(10) 22.2
(6)
25.9
(7) 11.1
(3)
22.2
(6) 18.5
(5) -
(27)
小売
50.0
(2)
50.0
(2)
0.0
(0) 25.0
(1) 50.0
(2)
0.0
(0)
0.0
(0) 50.0
(2)
25.0
(1) 25.0
(1) -
(4)
運輸・倉庫
0.0
(0)
0.0
(0) 100.0
(1) 100.0
(1)
(0)
0.0
(0) 100.0
(1)
(0)
0.0
(0)
(0) -
(1)
(4)
30.8
(4)
15.4
(4) 38.5
(5)
0.0
(0) 15.4
(2) -
(13)
(1) 100.0
(1)
0.0
(1)
(0) 100.0
(1)
(0) -
(1)
サービス
30.8
その他
100.0
0.0
(2) 23.1
(3) 30.8
(4) 46.2
(6)
(0)
(0)
(0) 100.0
(1) 100.0
0.0
0.0
30.8
0.0
0.0
0.0
0.0
注1:網掛けは山梨県全体以上を表す
注2:全国の母数は有効回答企業1万620社。山梨は88社
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2016/01 /15
特別企画 : 2016 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査
まとめ
2015 年の景気は「踊り場」局面と考える企業が 6 割を超えた。業種間や企業間で景気の回復
度合いに格差が拡大しており、
企業の間ではアベノミクスの成果が中小企業や地方に届いていな
いとする不満も広がっている。
2016 年の景気を「回復」
「悪化」局面とみる企業は前回調査より減少し、
「踊り場」局面と見
込む企業が増加している。企業は、海外経済の減速、慎重な設備投資、個人消費の低迷などもあ
り、2016 年の景気が横ばい状態で推移するという見方を持っている様子がうかがえる。
とりわけ、懸念材料として「中国経済」を挙げる企業が規模・業界を問わず急増している。日
本経済に対する中国経済の影響力が高まっていることを背景に、
企業が中国の景気減速による影
響を注視している様子がうかがえる。また、消費税率引き上げの影響が長引いている状況ととも
に、人件費上昇による収益悪化を懸念している一方、原油・素材価格の上昇や円安に対する懸念
は急速に低下している。そのため、企業は今後の景気回復に向けて、個人消費拡大策や所得増加
策、法人・個人向け減税など、消費や企業の競争力向上に向けた政策の実施を必要としている。
アベノミクスが成果をあげ、日本経済が自律的な好循環を達成するためにも、政府が経済を第
一とした政策を実行する必要性が一段と高まっている。
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