第 1 総 説

第1
総
説
今回の補正予算は、歳出面において、27 年 11
る。なお、この公債金の減額は、「財政法」
(昭
月 26 日に一億総活躍国民会議においてとりまと
22 法 34)
第 4 条第 1 項ただし書の規定による
められた「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に
公債の増発 476,000 百万円と、「財政運営に必
実施すべき対策」
を実施するために必要な経費等
要な財源の確保を図るための公債の発行の特例
特に緊要となった事項等について措置を講ずる一
に関する法律」
(平 24 法 101)
第 2 条第 1 項の規
方、歳入面において、最近までの収入実績等を勘
定による公債の減額 920,700 百万円を合わせた
案して租税及印紙収入の増収等を見込むととも
ものである。この結果、公債依存度は 36.5%
に、前年度剰余金の受入を計上し、あわせて公債
(当初予算 38.3%)
となる。
金の減額を行うことを内容とするものである。
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一般会計における歳出の追加事項は、(1)
一
特別会計予算においては、以上の一般会計予
算補正等に関連して、9 特別会計について所要
億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき
の補正を行うこととしている。
対策等 1,164,605 百 万 円、(2)
TPP関 連 政 策
特に、東日本大震災復興特別会計における歳
大綱実現に向けた施策 340,277 百万円、(3)
災
出の追加事項は、復興関係経費 101,985 百万円
害復旧・防災・減災事業 516,907 百万円、(4)
及び復興債の償還に充てるための国債整理基金
復興の加速化等 821,517 百万円、(5)
その他喫
特別会計への繰入 790,822 百万円であり、他方
緊の課題への対応 303,669 百万円、(6)
その他
で、既定経費の減額として 703,887 百万円の修
の経費 355,987 百万円、(7)
地方交付税交付金
正減少を行うこととしている。これに対し、歳
1,265,066 百 万 円 で あ り、追 加 額 の 合 計 は
入については、一般会計からの受入 793,501 百
4,768,028 百万円である。
万円のほか、復興特別税収の増収 24,100 百万
他方、既定経費の減額として 1,446,704 百万
円 を 見 込 む と と も に、前 年 度 剰 余 金 受 入
円の修正減少を行うこととしているので、今回
30,035 百万円及びその他収入 257,483 百万円
の補正による一般会計の歳出総額の増加は
を計上する一方、「東日本大震災からの復興の
3,321,324 百万円となる。
ための施策を実施するために必要な財源の確保
次に、歳入については、最近までの収入実績
に関する特別措置法」
(平 23 法 117)
第 69 条第
等を勘案し、租税及印紙収入 1,899,000 百万円
4 項の規定による公債を 916,200 百万円減額す
の増収を見込むとともに、前年度剰余金受入
ることとしている。
2,213,583 百万円を計上するほか、その他収入
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なお、一般会計及び特別会計において、所要
346,559 百万円の減収を見込み、公債金につい
の国庫債務負担行為の追加を行うこととしてい
ては 444,700 百万円を減額することとしてい
る。
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