上質な出会いを生む「立ち居振る舞い①」

上質な出会いを生む「立ち居振る舞い①」
~座り方、歩き方など~
本特典について
こんにちは。オンライン茶道アカデミー主宰の大澤けい子です。
今回はあなたに特別なプレゼントとして、上質な出会いを生む「大人の立ち居振る舞い①」
をお送りします。
私が茶道をとおして得たことの集大成ですので、ここにしかないとても貴重なものです。
他では手に入れることができません。
どうぞ最後までよくお読みになって、ぜひ実践に役立ててくださいね。
皆さんは「立ち居振る舞い(たちいふるまい)
」という言葉を知っていますか。
「立ち居」というのは立ったり座ったりということで、
「振る舞い」というのは動作ということです。
つまり、日常生活の中で行われる立ったり、座ったり、歩いたりといった動作全般のこと
を「立ち居振る舞い」いうのだと考えていただければ大丈夫です。
上質な出会いを生むためには、この「立ち居振る舞い」がとても重要なのです。
それはなぜでしょうか。
人が人を「素敵な人だな」
「美しい人だな」と思うのに、大きなポイントがあります。
特に女性の場合
「顔がきれい」
「スタイルがいい」
「服装のセンスがいい」
などが重要な要素だと思われています。
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そのため、たいていの女性はメイクを研究し、必要以上のダイエットに励み、女性誌を読
んでは流行のファッションを買い求める。
また、その一方でそれとはまったく逆のタイプの人もいます。
そもそも、お化粧やファッションに興味がない人です。
いつもノーメイクで、服はジーンズや量販店で買ったもの。
そんなタイプの人は、おしゃれをしている人の気持ちが理解できません。
また、
「どうせ私なんかおしゃれしたって・・・」
というコンプレックスから自分自身の身づくろいをかまわない人もいます。
どのタイプも人間として悪いとは言えません。
しかし、女性としてみると「上質な出会いを生むことができる」可能性はとても低いので
す。
なぜでしょうか。
特に、美しい顔で、きれいにメイクした上にスタイルもよい女性なら、それだけで「上質
な出会いを生む」条件を揃えていると思いますよね。
ところがそうではないのです。
最初に人が人を「いいな」と思うのは、一言でいってしまえば見た目です。
ただ、見た目といっても単純に顔がいい、スタイルがいいといったことではありません。
人間の脳というのはもう少し複雑です。
「見た目、いいな」と脳が感じるためにはもっと他の要素が必要です。
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人が相手の外見を見るとき、ものすごく間近で顔をじろじろ見るわけではありませんよね。
少し離れたところから見るのが普通です。
そのため、顔とかスタイルとかの個々のパーツより、全体像から受けるイメージの方が大
きいのです。
どんなに美しい人でも猫背であったり、スタイルがよくてもがさつな動作をしていたりし
たら、その人のことを「素敵だな」とは思わないでしょう。
ビジネスシーンでキリッと姿勢よく立っていたら、とても気持ちいいし、安心して仕事を
まかせられそうです。
日常でもカフェで美しく座って、上品にコーヒーを飲んでいれば、絵になります。
和服を着て内またに歩けば、しっとり美人になります。
こんなふうに少し離れたところから見た姿や、立ち居振る舞いが、その人の第一印象にな
るのです。
上品な女性、ビジネスで認められたいなど
あなたがなりたい自分を演出することもできるわけですね。
女性が男性を見るときも、顔もさることながら、
「あのタバコを吸うしぐさが好き」
「ドアに寄りかかる立ち姿がすてき」
というふうに、その人の所作やトータルの雰囲気を見ていることが多いと思います。
今お話ししたようなことすべてが「立ち居振る舞い」なのです。
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美しい「立ち居振る舞い」
、美しい所作を身につけることが「上質な出会いを生む」ために
いかに重要であるかがおわかりいただけたでしょうか。
「おしゃれなんか興味ない」
「どうせ私なんか」
と言っているあなた。
ぜひ、美しい「立ち居振る舞い」を身につけましょう!
一朝一夕にできることではありませんが、やればやっただけ成果が現れます。
茶道では、歩き方、座り方、立ち方を初歩の段階から徹底的に稽古します。
そこには理にかなった合理性があり、それが美しさとなっています。
頭で考えなくても、流れるような所作ができるように、繰り返しくりかえし同じことを毎
回稽古します。
それは、日常生活にも自然とあらわれてきます。
単なる所作ではなく、テンポやメリハリといったものまでも、体得することができるよう
になるのです。
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立つこと、座ること、歩くことのポイント
本日は具体的に「立ち居振る舞い」の中の、立つこと、座ること、歩くことのポイントを
お伝えしていきます。
すぐに実践できる簡単なことばかりですので、試してみてください。
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まず、どのような場合も姿勢を正しくということが第一です。
背筋をピンと伸ばします。
このようにすると脳に酸素がいきわたり、ポジティブな気持ちになれます。瞳が輝くとい
う説もあるんですよ。
だらしない立ち方、座り方は見た目がよくないばかりか体がゆがみ、健康にもよくありま
せん。
立っているときは、頭が上から糸で引っ張られているような気持ちで。
するとお腹も自然にへこみます。
肩甲骨が内側に寄って、バストが前にでます。
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肘は内側に軽くしめましょう。
足は少しずらして、どちらかの足に体重をのせておくといいですね。
モデルではありませんから、完璧なポーズを作るということではありません。
ほんの少し気持ちを引き締めて、見られることを意識すればいいのです。
ショーウインドウなどに映った自分の姿をチェックするのもいい方法です。
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それではそのまま椅子に座ってみましょう。
背もたれには寄りかからないようにします。
背中と椅子の背は握りこぶし一つくらいが適当です。
膝はつけておきます。決して足を開かないようにしてください。
特に短いスカートをはいているときは要注意です。
両足は揃えて、どちらかの方向へ斜めに流すと美しいし、楽です。
ただし、やりすぎると自意識過剰に見えますので、気をつけてください。
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また、膝だけくっつけて、膝から下は内またに開いているというのは NG です。
手は自然に膝の上におきます。
鏡を見て、研究するといいですね。
会社でデスクワークをしているときも、ドカッと座らないよう気をつけてください。
パソコンを使ったり、電話を取り次いだり、いろいろな動作に対応しなければなりません。
肘をついたり、足を机の下に投げ出したりしないようにしましょう。
ときには「だれだれさーん」と呼ばれることもあるでしょう。
そんなときは、首だけ動かすのではなく、ウエストから上半身を回し、返事をしてくださ
い。
和室の場合ですと、正座ということになります。
座布団の上に座る場合は、必ずその手前に座り、両手を座布団についてから体をずらして
のるようにします(※訪問時のマナー参照)。
足からズカズカと上がってはいけません。
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茶道の場合は直接畳に座ります。
両足揃えたままそのまま静かに座れば大丈夫です。
膝は握りこぶし一つくらいあけておきます。
座ったら足の指先をどちらかを上にして重ねます。
少ししびれてきたら、上にする方を左右反対にしてください。
座っていても立ち姿と同じで、背筋をのばし、頭を上から引っ張られているような気持ち
で。
このようにすると重心が上にいき、足がしびれにくくなります。
ここでもやはり「理にかなっていることは美しい」ということが実証されますね。
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それでは今度は座っている姿勢から立ってみましょう。
椅子でも正座でも、やはり頭を吊られているようなイメージで、手を膝の上においたまま、
すっと立ち上がります。
「よいしょ」と上半身を前に倒さないでくださいね。
正座の場合、両足揃えてそのまま立つのが難しかったら、片足を前へずらしてから立ち上
がるとよいでしょう。
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では今度は歩いてみます。
まず日常での歩き方をやってみましょう。
最初にお話しした立ち方を思い出してください。
その姿勢ができてから歩いてみます。
目は斜め前方を見てください。
どちらの足からでも構いませんので一歩を踏みだします。
かかとから着地します。
次の一歩を出しますが、膝と膝が軽くこすれるくらいの感じがいいですね。
一本の線の両側を歩くといったイメージです。
そして、背中を押されているような気持ちでどんどん進んでいきます。
腕は振るというより、後ろに引くことを意識してください。
着ている洋服、はいている靴によっても歩く雰囲気は違ってきます。
はつらつとした女性、大人っぽい女性。
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歩き方の基本は同じですが、雰囲気によって歩く速さ、歩幅など自然に変わってきますね。
よい例が着物です。
着物を着ていれば、大きくは歩けません。
意識しなくても内また、小またでゆっくり歩くことになります。
前の裾はピラピラしますから、軽く手で押さえます。
袂も自分の腕よりずっと大きいわけですから、いつものつもりで腕を動かすと、とんでも
ないことになります。
歩くこと以外の所作も、ゆったりとして心くばりされたものになるわけです。
和室を歩くときは着物でも洋服でも少し歩幅を狭くします。
敷居や畳のへりは踏まないようにしましょう。
いかがでしたか。
「立ち居振る舞い」は立ったり座ったりの動作だけをいうのではありません。
静止しているときも何かをしているときも、その人のすべて所作をいっているのだという
ことです。
本日お伝えした「立ち居振る舞い」は美しい大人の女性になるための最も大きなポイント
の一つです。
ぜひ本日から、一つひとつの所作を意識しながら行ってください。
そして、一日も早く「上質な出会い」が生まれることを願っています。
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