平成 27 年度 札幌市国民健康保険特定保健指導業務委託 仕様書

別紙1
平成 27 年度 札幌市国民健康保険特定保健指導業務委託 仕様書
1 委託業務
(1)業務名
札幌市国民健康保険特定保健指導業務(動機付け支援施設利用型・訪問型、
積極的支援施設利用型・訪問型)
(2)業務概要
高齢者の医療の確保に関する法律に基づき保険者が実施する特定健康診査を受診し、
階層化の結果により、健康の保持に努める必要があるものとして厚生労働省令で定め
る特定保健指導を実施する。
(3)業務内容
2のとおり
(4)履行期間
契約締結日から平成 28 年3月 31 日まで
2 業務内容
(1)基本的な考え方
ア 対象者が健康的な生活を維持できるよう、行動変容に必要な情報を提示し、自己
決定できるよう支援を行う。
イ 対象者が利用しやすい実施体制を整えるとともに、対象者のニーズを満たした保
健指導プログラム内容とし、保健指導利用者の増加に努める。
ウ 個々の対象者の生活スタイルやニーズ、行動変容ステージを踏まえて、経験のあ
る各専門職の技術と熱意のもとに、より質の高い保健指導を行う。
エ 地域・事業所等で実施されているポピュレーションアプローチを含めた生活習慣
病対策との連動を行い、個々の対象者の行動変容の継続を支援する。
(2)企画
特定保健指導全般の企画や年間スケジュール等について、事前に市と十分に打合せ
を行い立案する。
企画にあたっては、厚生労働省告示第9号「特定健康診査及び特定保健指導の実施
に関する基準第7条1項及び第8条第1項の規定に基づき厚生労働省が定める特定
保健指導の実施方法」及び「標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)
」
(平成 25
年4月厚生労働省健康局)に則した内容とし、対象者の特性やニーズに応じた指導方
法を組み入れていくこと。
(3)特定保健指導支援プログラムの作成、実施
積極的支援
動機付け支援
プ ロ グ ラ ム (ア)初回の面接による支援から、6か月経過後の評価のスケジュ
ール
の作成
(イ)支援形態(個別支援、グループ支援、電話、電子メール等)
及び支援時間
(ウ)支援内容
(エ)支援教材、学習教材
(オ)保健指導実施者の職種と人数
以上について明記した具体的なプログラム内容であること。
保健指導の量を支援Aの方法で 160
ポイント以上、合計で 180 ポイント
以上行うことを最低条件とする。
支援の内容
自らの健康状態、生活習慣の改善すべき点を自覚し、生活習慣の改
善に向けた自主的な取組を継続して行うことができる内容であるこ
と。
支援期間
初回の面接後、6か月経過後に 初回の面接後、3か月以上の継続的
評価を行う。
な支援を行い、6か月経過後に評価
を行う。
実施場所
受託事業者が保有する施設・利用者の居宅もしくは地域の会館等と
する。
申込受付
市が特定保健指導利用券を送付した対象者のうち、受託事業者の保
健指導を希望した者の受付を行う。予約を受付後、概ね2週間以内
に初回面接を実施できる体制を整えること。
健 診 結 果 デ 健診結果(検査及び質問票結果)は、特定保健指導利用券に記載さ
ータ
れたデータを活用する。
支 援 計 画 の 初回の面接による支援において、対象者が選択した具体的に実践可
作成
能な行動目標・行動計画を、対象者が継続できるよう、必要な介入・
支援等の内容をとりまとめた計画書を作成する。
実施・評価
特定健康診査の結果並びに運動習慣、食習慣、喫煙習慣、その他の
生活習慣の状況に関する調査の結果を踏まえ、面接または通信等に
よる支援及び実績評価を行う。
脱 落 者 の 認 初回面接による支援終了後、6か月を経過しない期間において、利
定
用者から保健指導辞退の申出があった者及び資格喪失をした者につ
いては、脱落・終了として受託事業者から市(必要な場合は利用者
へも)に確定通知を行う。
保健指導受託機関が、利用者(対象者)から評価結果データが得ら
れないために終了評価ができない場合は、利用者への度重なる督促・
評価等の実施記録をもって代えられることとする。なお、不在など
連絡がとれない場合の確認回数は3回以上とする。
最終利用日から未利用のまま2か
月を経過した場合には、受託事業者
から市及び利用者に脱落認定の通
知を行い、さらに、2週間以内に利
用者から再開依頼がなければ、脱
落・終了とする
※支援ポイントについては次のとおり
基本的なポイント
最低限の介入量
1 回のポイントの上限
個別支援 A
5分
20 ポイント
10 分
120 ポイント
個別支援 B
5分
10 ポイント
5分
20 ポイント
グループ支援
10 分
10 ポイント
40 分
120 ポイント
電話 A
5分
15 ポイント
5分
60 ポイント
電話 B
5分
10 ポイント
5分
20 ポイント
e-mailA
1 往復 40 ポイント
1 往復
e-mailB
1 往復
1 往復
5 ポイント
※積極支援(運動施設通所型)は、運動施設を活用して運動習慣の定着を目指した支援とする。
初回面接:個別面接 45 分以上またはグループ面接 80 分以上実施すること。
3 か月以上の継続的な支援:健康運動指導士による面接指導を複数回実施すること。
(4)記録・報告書の作成
ア 初回の面接による支援終了後及び6か月経過後の評価終了後に、遅滞なくその結
果を取りまとめ、電磁的記録を作成し、国保連合会へ保健指導を実施した月の翌月
5日【必着】までに提出し、委託料の請求を行う。また、電磁的記録を自ら作成し
ない場合は、「特定保健指導個人票」に記入後、入力票について別途通知する期日
までに、札幌市の指定する事務代行機関に提出するものとする。
イ 初回面接及び評価終了者について、
「特定保健指導実施者名簿」に記入し、翌月5
日【必着】までに市へ提出する。
ウ 指導過程における各種記録類やワークシート類等についても、市が受託事業者に
求めた場合には、速やかに提出するものとする。
(5)モニタリング・打合せ会議等への参加協力
事業の円滑な進行のための調査、必要に応じて招集する各種会議等に参加協力する
こと。
(6)施設・人員等について
「標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)
」に基づく、委託基準に即したもの
とする。
(7)研修
受託者は、保健指導を実施するにあたり、最新の知見・情報に基づいた支援のため
の材料、学習教材等を随時取り入れていくことが必要なことから、定期的な情報収集
や研修によるスキルアップの向上に努めるものとし、国、地方公共団体、医療保険者、
日本医師会、日本看護協会、日本栄養士会等が実施する一定の研修を積極的に受講す
ること。
(8)事故等への対応
事故等の責任及び損害賠償等は受託事業者に帰属する。また、受託事業者は、事故
やトラブルが生じた時には、適切な処置を講じるとともに、直ちに市へ報告しなけれ
ばならない。
(9)個人情報の取扱
個人情報の取扱に関しては、特定保健指導の記録の漏洩を防止するとともに、実施
担当者には守秘義務を課す等、関係法令を遵守することに加え、「国民健康保険組合
における個人情報の適切な取扱のためのガイドライン」
、
「医療・介護関係事業者にお
ける個人情報の取扱いのためのガイドライン」
、
「札幌市個人情報保護条例」に基づい
て行う。
(10)特記事項
ア この仕様書に定めのない事項及び疑義が生じた事項については、速やかに委託者
と協議し、その指示に従って業務を遂行すること。
イ この業務の遂行にあたり、必要があるときは相互調整のため打合せを行うものと
する。
ウ この業務の遂行にあたり、受託者は業務上知り得た事項を第三者に漏洩しないよ
うに充分注意すること。