ブリリアンス サカザキ ブリリアンス エンテロバクター サカザキ寒天培地は、検体中の Enterobacter (Cronobacter ) sakazakii を鑑別する酵素基質寒天培地です。 より簡便な操作 ● 増菌培養液をブリリアンス サカザキ寒天培地に直接塗抹して培養することで 判定が可能となります。 より簡便な鑑別 ● 目的菌のコロニーは青~緑色を呈するため視覚的に鑑別が可能となります。 より迅速な判定 ● 24時間培養でコロニーの分離・鑑別が可能となります。 より明確な分離 ● 選択剤によって夾雑菌の発育が抑制されます。 Oxoid Brilliance Enterobacter sakazakii Agar (DFI) オクソイド ブリリアンス サカザキ寒天培地 本品には腸内細菌科の Enterobacter (Cronobacter) sakazakii を判別するため、同菌が特異的に有している 酵素(α-グルコシダーゼ)に反応する酵素基質(X-α-Dグルコシド)が添加されています。この酵素活性によって 青~緑色を呈したコロニーが形成され、視覚的に他の菌 との判別が可能となります。 Proteus vulgaris を始め とした P roteus spp. は Cronobacter sakazakii 同 様 にα - グルコシ ダー ゼ 陽 性 反 応 を 示 す 細 菌 で す が、本 寒天培 地 上ではコロニーが灰色に呈色するた め Cronobacter sakazakii の青色~紫色コロニーとの 判別が容易に可能です。また、培地中に含まれる選択剤 によりグラム陽性菌の発育は抑制されます。 Testing Food Samples 食品の検査 Cronobacter sakazakii は腸内細菌科のグラム陰性の桿菌です。この細菌は環 境中やヒトや動物の腸管内、野菜等から幅広く検出されていますが、自然界での 分布は未だ解明されていません。ヒトへの感染経路は粉ミルクなど(乳児用調製 粉乳など)への混入などが主に知られています。 本菌は乾燥に強く、調製粉乳などの中で数年間にわたり生存が可能であるため、 完全に取り除くことが難しい細菌です。本菌はあらゆる年齢層に感染する可能性 がありますが、報告された感染事例から健康な大人に健康被害を与えることは少 ないと考えられています。 しかし、乳児、特に未熟児、低出生体重児や免疫不全児に対して敗血症や壊死性 腸炎を引き起こし、重篤な場合には髄膜炎や脳炎を併発することがあることか ら、 Cronobacter sakazakii は世界的に問題視されています。 *本 品の名称はCronobacter sakazakii の旧分類の Enterobacter sakazakii に由来しています。 Oxoid Brilliance Enterobacter sakazakii Agar (DFI) SIZE/FORMAT ORDER CODE Brilliance Enterobacter sakazakii Agar (DFI) 100 g CM1055A ブリリアンス エンテロバクター サカザキ寒天培地 500 gCM1055B ※ DFI ; Druggan-Forsythe-Iversen 処方 増菌培養用培地 EE broth 500 g CM0317B 500 g CM1049B 500 g CM1133B 10 vials SR0247E 500 g CM0485B Enterobacter sakazakii isolation Agar (ISO/TS 22964:2006) 500 g CM1134B EE ブロス Buffered Peptone Water (ISO) アメリカのFDA/BAM method:2002やISO/TS 22964:2006(E) による Cronobacter sakazakii の検査方法は操作が複雑かつ培養時 間も長い為に判定にいたるまで時間がかかりますが、本品の使用によ り Cronobacter sakazakii の検査を迅速化及び簡便化することが可能 となります。 ① FDA/BAM method 2002 (USA) ② ISO/TS 22964: 2006 (E) ③ ブリリアンス エンテロ バクター サカザキ寒天培地 (DFI) を用いた試験法 サンプル調製 サンプル調製 サンプル調製 ▼ ▼ ▼ 滅菌水で前培養 (36℃、一夜培養) 緩衝ペプトン水(CM1049) で前増菌培養 (37℃、18±2時間) EEブロス(CM0317) で増菌培養 (35〜37℃、一夜培養) ▼ EEブロス(CM0317) で増菌培養 (36℃、一夜培養) ▼ バイオレットレッド胆汁酸 ブドウ糖寒天培地 (VRBG培地;CM0485) で分離培養 (36℃、一夜培養) ▼ 典型的なコロニーを 確認・採取し、トリプ トンソーヤ寒天培地 (CM0131)で純化培養 (25℃、48時間〜72時間) ▼ バンコマイシン加改良型 ラウリル硫酸ナトリウム ブイヨン(mLST/ vancomycin)で選択増菌 (44℃、24±2時間) ▼ Enterobacter sakazakii 寒天培地(CM1134)で 分離培養 (44℃、24±2時間) ▼ 典型的なコロニーを トリプトンソーヤ寒天培地 (CM0131)で純化培養 (25℃、48時間±2時間) ▼ ▼ 黄色色素産生コロニーを 生化学的試験を用いて判定 生化学的試験を 用いて判定 ▼ Brilliance Enterobacter sakazakii Agar (CM1055) で分離培養 (35〜37℃、24 時間培養) ▼ 生化学的試験を 用いて判定 緩衝ペプトン水(ISO);BPW 選択増菌用培養培地 Modified Lauryl Sulphate Tryptonse Broth Base (mLST) 改良型ラウリル硫酸ナトリウム基礎ブイヨン Vancomycin Sunpplement (5 mg) バンコマイシンサプリメント 分離培養用培地 Violet Red Bile Glucose Agar バイオレットレッド胆汁酸ブドウ糖寒天培地(VRBG 培地) Enterobacter sakazakii 寒天培地(ISO/TS 22964:2006 対応 ) 純化培養用培地 Tryptone Soya Agar (Soybean Casein Digest Agar;TSA) 500 g CM0131B トリプトンソーヤ寒天培地(大豆 カゼイン消化物寒天培地) ・本品に関する詳細な情報をお求めの場合は、弊社の下記連絡先へお問い合わせください。 ・掲載内容は予告なく変更される場合がありますのであらかじめご了承ください。 ・掲載されている会社名、一部の製品名は各社の商標・登録商標です。 Limitation 使用上の制限 ブリリアンス エンテロバクター サカザキ寒天培地は研究施設内で微生物の研究・検査にのみご使用くださ い。使用期限を超えたもの、また劣化・変性の確認された製品は使用しないでください。
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