仕様書[PDF:961KB]

別 添
インターネットを利用した特許料等手数料
クレジットカード納付決済代行サービス
調 達 仕 様 書
平成27年12月
特
許
庁
目 次
第1章 本調達の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.2 調達内容・作業等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.3 調達目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.4 調達時期 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.5 設置場所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.6 契約期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.7 納入物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.8 納入時期 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.9 納入場所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.10 担当者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.11 課室情報セキュリティ管理者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第2章 調達内容・作業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2.1 資格等要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2.2 決済代行サービス機能要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.2.1 特許庁が目指すクレジット納付 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.2.2 申請人からのカード決済要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
2.2.3 特許庁内部における処理要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.2.4 返品処理要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
2.2.5 管理機能要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
2.2.6 加盟店コード要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
2.2.7 サービス拡張要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.3 サービス稼働要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.3.1 サービスの稼働時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.3.2 運用による対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.3.3 トランザクション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.3.4 ピーク日時におけるレスポンス保証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.3.4 管理画面操作サポート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
第3章 導入に関する要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.1 導入スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.2 調達・導入条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3.3 特許庁システム改造に係る技術的支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.3.1 技術的支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.3.2 会議への参加・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.3.3 指定代理納付者に係る運用整理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.4 試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3.5 教育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第4章 運用維持管理に関する要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.1 運用維持管理におけるマニュアルの作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.2 監視運用要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.3 障害・保守 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.3.1 システム等障害対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4.3.2 メンテナンス等対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
i
4.4 セキュリティ対策に関する要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
4.5 契約期間終了後に関する要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
4.5.1 データ削除要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
4.5.2 秘密の保持 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
第5章 その他の要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.1 機能要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.2 著作権 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.3 守秘義務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.3.1 受託者の守秘義務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.3.2 特許庁の守秘義務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.4 稼働責任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.5 その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
別紙 本仕様書における用語定義について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
ii
第1章 本調達の概要
1.1 はじめに
本仕様書は、インターネットを利用した特許料等手数料クレジットカード決済を利用した納付制度以下「クレ
ジット納付」という。)に必要な決済代行サービスを提供する業者を選定するために必要な仕様をまとめたもの
である。
本仕様書における用語は【別紙】を参照すること。
1.2 調達内容・作業等
(1) クレジット納付に必要な決済代行サービス 一式
(2) 決済代行サービス運用開始までの一切の初期導入作業
(3) 決済代行サービス運用開始までの技術支援作業
(4) 決済代行サービス運用開始後のサポート
なお、本仕様書の内容はクレジット納付に必要な関係法令の改正を前提としており、改正が行われなかった
場合は仕様変更に基づく契約変更となることが想定される。
1.3 調達目的
公共料金や国民年金をはじめとする公金の支払いにおける決済方法としてクレジットカードの利用が普及し
てきている中、特許料等手数料の納付における出願人等の更なる利便性向上を図ることを目的として平成30
年4月(予定)の導入を目指す。
1.4 調達時期
(1) 平成30年3月31日までに、受託者が提供するクレジット納付に必要な決済代行サービスに必要な設
定作業・試験等を終了すること。
(2) 平成30年4月1日からクレジット納付決済代行サービスの運用を開始すること。
1.5 設置場所
クレジット納付に必要な決済代行サービスは、受託者又は受託者が委託する者が提供するインターネットデ
ータセンター(以下、「IDC」という。)に用意すること。
1.6 契約期間
契約期間は、契約締結日から平成33年3月31日までとする。なお、法令及び予算の範囲内で当該期間を
変更することがあり得る(契約期間の下記(1)(2)の予算については国庫債務負担行為を要求している)。
また、支払いについては、
(1) 契約締結日から平成30年3月31日までの導入にかかる一切の経費
一時払い
(2) 平成30年4月1日から平成33年3月31日までの IDC 利用料
月極払い
(3) 平成30年4月1日から平成33年3月31日までの与信、売上処理、取消処理等必要な経費
別途、平成 30 年度以降各年度おいて単価契約を締結し支払を行う。
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1
1.7 納入物
管理画面操作マニュアル 管理者用、利用者用 各1部(紙媒体及び電子媒体)
1.8 納入時期
平成30年3月31日
1.9 納入場所
特許庁総務部会計課(東京都千代田区霞が関3丁目4番3号)
1.10 担当者
特許庁総務部会計課財政班歳入係長
白井 孝幸
特許庁総務部総務課情報技術統括室システム第二班
大野 信之
なお、人事異動により当該職員の変更があった場合は、新たに当該官職に就いた者とする。
1.11 課室情報セキュリティ責任者
特許庁総務部会計課長
波留 静哉
なお、人事異動により当該職員の変更があった場合は、新たに当該官職に就いた者とする。
2
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第2章 調達内容・作業
2.1 資格等要件
(1) 決済代行業者として、以下の認証を取得していること。
① PCI DSS Ver.3.0 に基づく認証を取得していること。
② ISQ27001 又は ISO/IEC 27001 に基づく認証を取得していること。
③ JISQ15001 に適合したマネジメントシステムを有することについて、第三者の制度による認証又はプ
ライバシーマークの認定を受けていること。
④ ISO22301 に基づく認証もしくは BCP について具体的な指針の作成がされており、大規模災害時にお
ける早期復旧のため、コンティンジェンシープラン(災害時等の緊急時対応計画)に基づき対応が行える
こと。
⑤ 日本データセンター協会が制定する DCFS 基準項目が Tier3 以上を実現していること。推奨項目につ
いても Tier3 以上が望ましい。
(2) 反社会的決済代行の禁止
暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人(いわゆる反社会的勢力)を
加盟店とした決済代行(クレジットに限らない)を行っていないこと。
(3) 長期継続性
本調達は複数年度に渡るものであること及び受託者の提案する仕様書等に基づき特許庁システムを構
築することから、健全な運営基盤に基づく長期継続性が求められる。
長期継続性を以下により証明すること。
① 直近3事業年度における財務諸表に基づく以下の数値
a) 収益性指標
 ROA(総資本利益率)
 ROE(自己資本利益率)
 売上高利益率
 総資産回転率
 財務レバレッジ
 損益分岐点
b) 安全性の指標
 流動比率
 当座比率
 現預金月商比率
 自己資本比率
 固定長期適合率
 固定比率
 有利子負債月商比率
c) 資金繰り指標
 売上債権回転期間
 在庫回転期間
 インタレスト・カバレッジ
3
3
② 直近3事業年度における当庁が想定する都度払型におけるトランザクションと同等の契約実績が 30
以上あること。
※公金分野に限らない。
2.2 決済代行サービス機能要件
2.2.1 特許庁が目指すクレジット納付
特許庁が徴収する特許料等手数料は、その徴収方法について厳格に会計法令等に定められており一般
的に普及しているクレジットカード決済スキームをそのまま採用することはできない。
このことから、応札者は後述する要件を理解し、決済代行サービスを提案する必要がある。
また、特許庁では全てのデータの接受を制御し庁内システムを構築(ハードウェア等機器含む)する予定
であることを踏まえ、以下の項目について実現方法を各処理フロー及びそれに伴う仕様書等により特許庁
におけるシステム開発部分を明確にすること。
受託者は特許庁との接続に伴い必要となるインターフェース(以下「I/F」という。)仕様書・パラメータ詳細
(以下、「仕様書等」という。)を契約締結後、速やかに紙媒体及び電子媒体にて各1部提出すること。
なお、 機密保持契約が必要な場合には当該契約締結後、速やかに提出すること。
(1) 全体の流れ
【図1】国内におけるダイレクト方式クレジットカード決済スキーム
〔事前処理〕
① 特許庁は法令に基づき指定代理納付者(カード会社)を指定する。
② 特許庁は制度・利用できるカード等について積極的に広報を行う。
③ 特許庁-指定代理納付者-金融機関においてダイレクト方式による口座振替納付を行うため三者間
契約を締結する。
〔都度(決済)処理〕
④ 申請人は出願ソフトを用いカード決済の対象となる書面を選択後、決済情報入力画面を呼びだし、カ
ード情報等を入力する。オーソリ結果が利用者に返却され、否決の場合は再度、オーソリ、他カード等を
利用する。
⑤ 特許庁はオーソ結果を取得し、記録する。
⑥ オーソリ結果が可決の場合は自動的に特許庁へ送信され、特許庁は書面を接受する。
⑦ 接受された書面、及び払出番号、金額に基づきカード会社が開設した金融機関に納付情報を送信し、
国庫への振替指図を行う。
⑧ 振替済結果通知を受信する。
4
4
⑨ 振替済結果が振替済の場合は売上処理を行う。(振替日と売上処理日は必ず同日とする。)
⑩ 指定代理納付者は売上データを振替日+n日に取得し、自社システムへの更新を行う。
〔月次・事後処理〕
⑪ 特許庁は振替額・売上額突合データをカード会社に送付する。
⑫ 指定代理納付者は突合データ、自社システム登録データを確認し、カード利用手数料の請求を特許
庁に送付する。
⑬ 特許庁は請求について検収を行い支出を行う。
⑭ 指定代理納付者は全てのカード利用額を申請人に請求を行う。
⑮ 申請人はカード利用額の支払を行う。
〔返品処理〕
 特許庁は収納額について適正か否かの審査を行い過払いと認められるときは、返品処理により指定
代理納付者をもって申請人に返還を行う。
 特許庁は収納額について法令に定める要件により審査を行い減額が必要と認められるときは、返品
処理により指定代理納付者をもって申請人に返還を行う。
(2) 一般的なカード決済との相違点概要
要件
一般的なもの
特許庁
締切日までに受信した売上データ オーソリ承認による事前求償権、
について、締切日を以て求償権が 又は国庫への納付による事後求
求償権の発生時期
発生
償権が発生
売上処理
締切日までに送信(加盟店の運用 振替済通知受信をもって売上デー
による)
タを送信
加盟店への入金
締切日までに到達した売上データ オーソリ承認がされている手続き
分を指定日に一括で入金
について、ダイレクト方式を用い、
その都度、指定代理納付者の口座
から国庫に納付
返品処理①
(全額取消)
返品処理②
(一部取消/金額変更)
処理可能期間のものについてオー
ダーIDを参照し、取消オーソリ/全
額返品を一処理で行う。
処理期間超過、エラー応答があっ
たものについては会員ID又はオー
ダーIDを参照し、オーソリを伴なわ
ない返品処理を行う。最長期間は
売上処理日から 40 月
オーダーIDを参照し、新規金額オ 処理可能期間のものについてオー
ーソリ-取消-新規売上を一処理 ダーIDを参照し、新規金額オーソ
で行う。処理期間に売上処理日か リ-取消-新規売上を一処理で行
う。
ら 180 日等制限が設けられる。
処理期間超過、エラー応答があっ
たものについては会員ID又はオー
ダーIDを参照し、オーソリを伴なわ
ない返品処理を行う。最長期間は
売上処理日から 40 月
オーダーIDを参照し、取消オーソリ
/全額返品を一処理で行う。処理期
間に売上処理日から 180 日等制
限が設けられる。
5
5
2.2.2 申請人からのカード決済要件
(1) 特許庁がクレジットカード番号等情報を保持、又設置するサーバ等を通過しない都度払い「画面遷移方
式」「画面リンク方式」「Webリンク方式」等を提供すること。メールリンク方式は不可とする。なお、記載の
方式は一般的な呼称で有り冒頭要件を満たすこと。
【図2】申請人におけるカード決済イメージ
申請⼈
web
browser
決済代行サービス
決済情報補入力画面要求
決済情報補入力画面表示
カード情報入力
オーソリ要求
出願ソフト
オーダーID 要求
完了通知
オーソリ結果
DB 格納
オーソリ結果を代行サービスから
直接受信するかブラウザ経由のみ
かは受託者に依存する。
オーダーID 生成
DB 格納
特許庁
指定代理納付者
INTERNET
TLS
(HTTPS)
オーソリ応答
【図2】はイメージであり実際の提案は受託者が行うこと。
(2) 原則、決済情報入力画面は特許庁が作成し、受託者に提供する。ただし、標準的な受託者が提供する
決済情報入力画面の利用が条件となる場合は、変更可能な範囲のデザイン等は特許庁担当者と協議の
上で決定すること。
決済画面の設置場所は受託者、特許庁いずれでも可とする。
(3) 支払回数は1回のみの設定が可能なこと。
(4) カード情報入力画面におけるオートコンプリート機能は許可しない。
(5) 特許庁が提供する出願ソフトの動作確認済環境において、動作を保証すること。
また、ブラウザに受託者が提供する決済情報入力画面等が依存する場合は併せて情報提供すること。
動作環境 URL http://www.pcinfo.jpo.go.jp/site/1_start/step-2.html#windows-d
(6) オーソリデータ送受信においてタイムアウトが生じた場合に適切な処理方法が提案されていること。
(7) オーソリデータ送受信においてエラーが生じた場合に適切な処理方法が提案されていること。
(8) オーソリの取消、一部変更が行えること。(一部取消は再オーソリ、元オーソリ取消でも可)
(9) カード入力における本人認証はセキュリティコードを入力させる CVV2/CVC2 方式及び3D セキュアが
対応可能なこと。
(10) 3D セキュアに対応するカードのみを決済対象とすることが可能であること(特許庁が返却される値をシ
ステム制御によって実現する場合も含む)。
6
6
(11) 決済完了画面を申請人 WEB 画面で表示できること。
(12) 原則、決済完了画面は特許庁が作成し、受託者に提供する。ただし、標準的な受託者が提供する決
済完了画面の利用が条件となる場合は、変更可能な範囲のデザイン等は特許庁担当者と協議の上で
決定すること。
(13) 決済が失敗に終わった場合、別のカードの利用を促す等次のステップに利用者が進める画面の表示が
可能又は決済を中止できること。
(14) 申請人が2回目以降の利用に際し、クレジットカード情報を都度入力することなく決済が行える機能を
提供すること。
(15) 登録したカード情報の削除が行えること。
(16) 申請人と IDC 間の通信プロトコルは HTTPS とし暗号化は TLS1.2 とすること。なお、SSL は許容しない。
2.2.3 特許庁内部による処理要件
(1) 売上データ送信
特許庁ではオーソリの承認がされ、申請された書面を接受した時、ダイレクト方式口座振替によりリア
ルタイムに指定代理納付者から国庫納付を行い、その結果となる振替済通知受信を契機に売上データ送
信処理を原則システム化により自動的に行う。
売上データの送信はオンライン方式とするかバッチ方式とするかは受託者の提案による。
必ず1日分(0:00~23:59)を決済センターに売上処理日の原則翌日に日次伝送が可能であり、送信結果
を特許庁サーバに送信すること。
指定代理納付者毎に伝送日が別に定められている場合については当該者を明確にすると共に遅くとも
翌々日までに送信すること。
また、日次伝送が不可の指定代理納付者においても明確にすること。
【図3】 売上データ送信イメージ
申請⼈
出願ソフト
決済代行サービス
売上の送信をオンライン方式とす
るかバッチ方式とするかは代行サ
ービスに依存する。
申請
売上処理
決済番号
オーソリ結果照合
INTERNET
TLS
(HTTPS)
レスポンス応答
決済センター
売上処理
売上データ登録
CDS/JTRNS 等
特許庁
納付情報送付
振替要求
庁内システム処理
売上データ取得
指定代理納付者
金融機関
指定代理納付者
【図3】はイメージであり実際の提案は受託者が行うこと。
(2) 前記要件を実現するにあたり、特許庁サーバに受託者が提供するモジュール等の搭載が必要な場合
7
7
は併せて提供し、以下について明確にすること。
① 搭載するサーバースペック要件
② 標準的に提供される稼働に必要なソフトウェア、ミドルウェア
③ 特許庁が用意する稼働に必要なソフトウェア、ミドルウェア
(3) 売上データ送受信においてタイムアウトが生じた場合に適切な処理方法が提案されていること。
(4) 売上データ送受信においてエラーが生じた場合に適切な処理方法が提案されていること。
2.2.4 返品処理要件
返品処理はオーダーID参照、会員ID参照いずれの場合も、売上処理日以降の全額取消、一部取消(金額
変更)をいう。
(1) オーダーIDを参照する返品処理
オーダーIDを参照するオーソリを伴う返品処理が可能で有り、処理結果のレスポンス応答が適切に行
えること。
また、全額取消、一部取消(金額変更)におけるシステムを含むフローを明確にすること。
なお、処理期間に制限がある場合は、売上処理日以降最低でも 180 日以上であること。
(2) 会員ID等を参照する返品処理
会員ID又はオーダーID を参照するオーソリを伴わない返品処理が可能で有り、処理結果のレスポンス
応答が適切に行えること。
また、全額取消、一部取消(金額変更)におけるシステムを含むフローを明確にすること。
なお、処理期間に制限がある場合は、売上処理日以降最低でも 40 月以上であること。
【図4】返品処理イメージ
受託者
指定代理納付者
返品処理
オーダーID 参照
・売上処理日から 180 日以下案件
オーソリ必須
オーソリエラー
会員資格喪失
有効期限切
限度額超過
利用停止
会員 ID/オーダー
・売上処理日から 180 日超案件
・オーソリエラー案件
8
結果応答
ID 参照
オーソリ無し
8
DB
2.2.5 管理機能要件
(1) 特許庁は全ての取引業務機能を制御し、専用の画面を構築する予定であるが、受託者が提供する管
理機能(画面)において以下①~⑦機能を全て有することが望ましい。⑧⑨は必須とする。
① オーダーID/会員IDによる取引検索等各種照会が可能なこと。
② 指定代理納付者単位における、売上額、取消額の照会が可能なこと。
③ オーソリ、再オーソリが可能なこと。
④ オーソリ取消、一部取消が可能なこと(一部取消は再オーソリ、元オーソリ取消でも可。)
⑤ オーダーIDを参照し、オーソリを伴う返品・一部返品処理が売上処理日から 180 日間以上可能である
こと。
⑥ 会員ID又はオーダーIDを参照し、オーソリを伴わない返品・一部返品処理が売上処理日から 40 月間
以上可能であること。
⑦ 各種照会データのCSV出力が可能なこと。
⑧ 会員ID管理機能を有すること。
⑨ 会員情報の照会が可能なこと。ただし、カード番号については一部非表示が可能であることを必須と
する。
(2) セキュリティ
① 管理機能使用に際し、パスワード認証等により特定の者のみの使用が可能なこと。
② 管理者において利用ユーザの利用権限を制限できること。
③ 利用ユーザ数は最低5ユーザにおいて可能なこと。
(3) 稼働環境
管理機能の稼働環境について、OS、WEB ブラウザ、その他必要なソフトウェアに制限がある場合は情
報を提供すること。又、専用のソフトウェア、クライアント証明書等を導入する場合も同じとする。
2.2.6 加盟店コード要件
(1) 指定代理納付者数
指定代理納付者の決定については、公募等により平成 29 年 11 月以降を予定している。
指定代理納付者数については未定であるが、本調達の前提となる国際ブランド、加盟店数は下記のと
おりとする。
国際ブランド:Visa/Master,JCB
指 定 者 数:各1者
指定代理納付者が上記前提を超え複数者選定された場合でも対応が可能であること。
(2) 加盟店コードの複数対応
特許庁では売上処理、返品処理等によって加盟店コードを使い分けることについても検討を行っている。
(【具体例】参照)
このことから複数加盟店コードが付与された場合においても、指定代理納付者毎に対応が可能である
こと。
また、通信パラメータに特別な制限が生じる場合は当該箇所の技術支援を行うこと。
9
9
【具体例】
指定代理納付者 A 社~D 社と契約した場合
指定代理
オーソリ
納 付 者
/売上
端末
返品
継続課金
(POS)
備
考
A社
A0001
A0001
A0001
A0001
全て同じコードで対応可能
B社
B0001
B0002
B0001
B0001
返品のみ他コードで対応
C社
C0001
C0001
C0001
C0002
継続課金のみ他コード
D社
D0001
D0002
D0003
D0004
全て他コード
2.2.7 サービス拡張要件
(1) 海外在住者決済対応
① 海外在住者における決済が国内とは別に行えること。
② 原則、決済情報入力画面、決済完了画面は特許庁が作成し、受託者に提供する。ただし、標準的な
受託者が提供する画面の利用が条件となる場合は、変更可能な範囲のデザイン等は特許庁担当者と
協議の上で決定すること。決済画面の設置場所は受託者、特許庁いずれでも可とする。
③ 言語は英語、決済通貨は円のみとする。
④ 通信パラメータは国内と同じとする。
(2) 将来的に対面式カード決済端末が本サービスに接続可能であること。
(3) 将来的に継続課金処理が本サービスに接続可能であること。
2.3 サービス稼働要件
2.3.1 サービスの稼働時間
24時間365日稼働(定期メンテナンス及びオーソリ制御時間帯は除く)とする。
2.3.2 運用による対応
以下、想定される運用について記載を行うが、具体的な運用方法については4.1に記載する「運用マニュ
アル」により整理されることに留意すること。
(1) 売上処理時の障害対応
① 指定代理納付者において締切日 n 日、加盟店への支払日N日払等が定められる場合では、締切日
までに到達した売上データについて加盟店単位で管理を行い、加盟店への入金を行う。
しかしながら、ダイレクト方式クレジットカード決済スキームにおいては都度振替額と売上データを管
理しなければならないこととなるが、その仕組みは存在しない。
このことから、入金額と売上額の管理を通常時においては支払日 N 日、売上処理日 N 日、指定代理
納付者取込日 N 日+x 日となることを前提とし運用により行い、特許庁では当該管理データの提供を予
定している。(振替日=売上日)
しかし、以下事象が発生した場合に振替日≠売上日が発生する。
a) 振替後、特許庁システムに障害又は IDC 間との通信障害により、売上処理が同日に行えない場合。
b) 特許庁システムが売上処理後に IDC において障害又は決済センター間に通信障害が発生し、売上
処理が同日に行えない場合。
c) 特許庁システムが売上処理時に IDC において障害が発生し、売上処理が同日に行えない場合。
10
10
b),c)の事象については受託者の責任において回復するものとし、a)の事象については運用により対
処を行うこと。
発生頻度は年1回未満を想定している。
② 具体的運用方法
a) 特許庁は不突合となる案件を振替日、売上日相違で特定する
b) 特許庁は該当案件に特許庁-受託者で共有するオーダーID を付与し指定代理納付者への送付依
頼を行う。
c) 受託者はオーダーID に合致する売上データにカード番号等必要な情報を付与しデータを作成する。
d) 受託者は指定代理納付者に突合データをセキュアな方法により送付する。
e) 特許庁は不突合日、不突合日+1 日分の個別振替額データ(振替日、振替時間、振替額等)を指定
代理納付者へ送付する。
f) 指定代理納付者は特許庁、受託者から送付したデータを元に突合を行う。
【図5】売上処理時の障害対応
受託者
指定代理納付者
不突合発生
a) 案件特定
c) データ作成
b) 送付依頼
d) データ送付
e) 個別振替額データ送付
f) 突合
N 日分
N 日+1 日分
(2) 返品処理時の障害対応
① 特許庁における返品処理は指定代理納付者からの振替後(国庫入金後)に発生することから、必ず
指定代理納付者への返金が生じる。
このことから、指定代理納付者においては返金額と返品日の管理を通常時においては返金日 N 日、
返品処理日 N 日、指定代理納付者取込日 N 日+x 日となることを前提とし運用により行い、特許庁では
当該管理データの提供を前記売上処理と同様に予定している。(返金日=返品日)
しかし、以下事象が発生した場合に返金日≠返品日が発生する。
a) 返金後、特許庁システムに障害又は IDC 間との通信障害により、返品処理が同日に行えない場合。
b) 特許庁システムによる返品処理後に IDC において障害又は決済センター間に通信障害が発生し、
返品処理が同日に行えない場合。
c) 特許庁システムによる返品処理時に IDC において障害が発生し、返品処理が同日に行えない場合。
b),c)の事象については受託者の責任において回復するものとし、a)の事象については運用により対
処を行うこと。
発生頻度は年1回未満を想定している。
② 具体的運用方法
売上処理時の運用と同じとするが、今後具体的な指定代理納付者の選定仕様において変更となる場
11
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合がある。
(3) その他運用
特許庁はカード番号等の情報を保持しないことから指定代理納付者等からカード番号等を元に問合せ
が生じた場合、受託者は特許庁の要請により必要データの提供を特許庁又は指定代理納付者に行うこと。
2.3.3 トランザクション
年間において以下を想定している。あくまでも想定件数で有り、各処理件数を保証するものでは無い。
(1) 国内
処理
平成 30 年度
可
平成 31 年度
平成 32 年度
計
32,001
32,453
32,912
97.366
20
20
22
62
②オーソリ一部取消
40
40
40
120
③オーソリ全取消
10
10
10
30
31,911
32,443
32,902
97,256
全部(可)
52
53
54
159
一部(可)
7
7
7
21
全部(不可)
1
1
1
3
一部(不可)
3
3
3
9
会員ID/オーダー
全部
6
6
6
18
ID参照(オーソリ無)
一部
18
18
18
54
720
720
720
2,160
①オーソリ
不可
④売上処理
オーダーID参照
(オーソリ有)
⑤返品処理
⑥カード登録
(2) 海外(参考)
業務
平成 30 年度
平成 31 年度
平成 32 年度
計
①オーソリ
4,091
4,494
4,940
13,525
④売上処理
4,091
4,494
4,940
13,525
④返品処理
オーダーID
全部
9
10
11
30
参照(オーソリ有)
一部
9
10
11
30
50
50
50
150
⑤カード登録
2.3.4 ピーク日時におけるレスポンス保証
下記ピーク日時おけるレスポンスを保証すること。
 ピーク日 2,118 件/日
 ピーク時 319 件/時間
2.3.5 管理画面操作サポート
事前の教育、提供されるマニュアルをしても理解しがたい操作等が生じた場合は、専用の窓口において問
合せサポートを行うこと。
なお、連絡方法等については4.1に記載する「運用マニュアル」に従い、取り扱うものとする。
12
12
第3章 導入に関する要件
3.1 導入スケジュール
(1) 今回調達するサービスは、平成30年4月1日から稼働開始予定とする。
(2) 平成30年3月31日までに受託者が提供するクレジット納付に必要な決済代行サービスに必要な
設定作業等を終了すること。
(3) 具体的なスケジュール等に関しては、契約締結後直ちに、特許庁との綿密な打合せを行った上で、業
務の進行方法・方針に関する詳細日程等を決定するものとする。
3.2 調達・導入条件
(1)本調達にかかる費用は以下のとおりとする。
①






導入一時経費
特許庁システム改造、ハードウェア仕様に係る技術的支援(3.3に記載の範囲)
運用維持管理におけるマニュアル作成への協力(4.1に記載の範囲)
教育サポート費用(3.5に記載の範囲)
特許庁が行う各種試験への参加費用
受託者における各種設定費用(前提に含まれる部分に限る)
契約終了後におけるデータ削除費用(4.5に記載の範囲)
② 月極払い
 決済代行サービス基本利用料(サポート費用・運用費用含む)
在外者決済が導入された場合であっても月極払いにおける基本利用料に変更が生じないこと。
③ 月払い
 決済代行サービス従量制利用料(2.3.3(1)の各処理費)
前提条件が大幅に変更された場合等には費用の変更も含め、特許庁担当者と協議の上、決定するも
のとする。(トランザクション部分除く。)
(2)本調達に含まれない費用
 在外者決済における設定作業
 対面式カード決済端末導入における月額利用料、設定作業、機器費用、導入一時経費
 継続課金処理導入における月額利用料、設定作業、導入一時経費
 2.2.6 加盟店コード要件記載の前提を超える指定代理納付者の登録設定費用及び一指定代理納付
者複数加盟店コード付与に係る登録設定費用等
 教育サポート費用のうち指定代理納付者の複数登録、一指定代理納付者による加盟店コードの複数
付与等により、想定の教育内容では対応が不可能と判断される場合の教育費用
 サービス稼働後に実施される特許庁起因による試験費用
(3)本調達における各サービスの定価・価格表を別途提出すること。なお、落札後においては、それぞれ
の割引率表も提出すること。
(4)将来、本サービスを拡張し、拡張部分を落札者より調達する場合(前記(2)の場合含む)は、原則、
前記割引率を適用するものとし、今回調達する価格と比較して妥当なものであること。
13
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3.3 特許庁システム改造に係る技術的支援
3.3.1 技術的支援
特許庁では受託者から提供される仕様書等をもとに庁内システム改造に着手する。
提供された仕様書等に疑義が生じた場合、問合せ、仕様の確認への回答等技術的支援を行うこと。
なお、連絡方法等については契約締結後の打合せにおいて提示する。
注)受託者が特許庁システムの開発に直接関わることはない。
3.3.2 会議への参加
特許庁の要請により、進捗報告及び意見を求められた場合は対応を行うこと。
また、サービスが安定稼働(サービス開始後重大障害なく約1ヶ月程度)するまでの間、必要と認められる
場合は業務の進行方法・方針の確認・修正、進捗状況確認に関する定期的な会合を週に1度程度、特許庁
担当者と行うこと。
3.3.3 指定代理納付者に係る運用整理
受託者の仕様をもって指定代理納付者の指定要件が決定されることから、今後、特許庁が開催する指定
代理納付者の要件確定に協力を行うこと。
3.4 試験
(1) 試験環境
仮想クレジットカード又は本物のクレジットカードを用いた試験環境を提供すること。
(2) 試験
特許庁では本サービス稼働前において以下の試験を行う。試験については特許庁庁舎で立ち会う必要
は無いが、対象となる試験について参加すること。
なお、本サービスは、特許庁の既存システムと同様に、本番運用開始後は特許庁 SI 業者による統合運
用下に置かれる。
試験においては特許庁 SI 業者による確認が行われることを前提とし、事前に十分な協議を行った上で
テストを実施すること。
① 性能高負荷試験
② 信頼性試験
③ 運用試験
④ 基幹業務試験
⑤ 特許庁-受託者間連動試験
⑥ 受付バックアップセンターとの連動試験
⑦ 国庫金接続試験
⑧ 受託者、指定代理納付者、財務省、マルチペイメントネットワーク、共同利用センター等の連動試験
本サービス稼働後における特許庁を起因とした試験については、別途費用により対応を行うものとする。
3.5 教育
本サービスの操作方法等について特許庁に対して標準的な管理画面操作方法等の教育を行うことし、その
際の接続先の提供を行う事(最低 1 回)。
教育の場所は特許庁内とし、特許庁担当者との綿密な打合せを行った上で、詳細日程を決定するものとす
る。
また、マニュアル(利用者用・管理者用各1部)を電子データ・紙媒体で提供すること。
14
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なお、指定代理納付者の複数登録、一指定代理納付者による加盟店コードの複数付与等により、前記想定
の教育内容では対応が不可能と判断される場合は、別途費用により対応を行うものとする。
15
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第4章 運用維持管理に関する要件
4.1 運用維持管理におけるマニュアルの作成
(1) 受託者が標準的に提供する運用維持管理における約款、策定されている BCP 等に基づき、「インター
ネットを利用した特許料等手数料クレジットカード納付決済代行サービス」における特許庁-決済代行サ
ービス代行業者間の運用マニュアル(以下、「運用マニュアル」という。)を作成するので、積極的に協力を
行うこと。
注)受託者が直接マニュアルを作成することはない。
(2) 運用マニュアルで明確にする項目
① 監視運用
② システム等障害対応
③ メンテナンス等対応
④ 操作サポート等対応
⑤ 指定代理納付者との関係 等
⑥ 上記についての履行体制、特許庁及び受託者におけるシステム関連、運用関連連絡網及び処理フロ
ー。
(3) 運用マニュアルの作成時期
平成 30 年 3 月末
(4) 運用マニュアルは、システム等障害対応に必要な更新を行う場合がある。更新された場合には、最新
の運用マニュアルを適用する。
(5) 運用マニュアルは平成 30 年 4 月 1 日に本調達により締結される従量制利用料の契約書に添付する。
4.2 監視運用要件
(1) IDC による監視において問題発生時には、直ちに対処若しくは対処案を策定し、特許庁担当者に通知
すること。
(2) 不正アクセス、大量のアクセス等の不正通信があった場合には、速やかに特許庁担当者に報告すると
ともに、予め決定した手順に従い対処すること。
なお、連絡方法等については運用マニュアルに従い、取り扱うものとする。
4.3 障害・保守
4.3.1 システム等障害対応
(1) 障害が発生した場合及び特許庁で障害を発見した場合には、運用マニュアルに従い、取り扱うものとす
る。
(2) 受託者の責による障害により本サービスが連続して月3時間以上停止したときは、当該月の利用料に
対し停止した時間分の料金を支払わない場合がある。
4.3.2 メンテナンス等対応
定期メンテナンス・臨時メンテナンスについては運用マニュアルに従い、取り扱うものとする。
(1) 定期メンテナンス等停止時間について提示すること。
(2) 臨時メンテナンスについては原則2か月前に連絡をすること。
16
16
(3) 特許庁のシステムの稼働は原則 365 日 24 時間であるが、日曜日 0:00 から 9:00 にかけ、ハードウェア
及びシステムの保守等のため運転を停止する。このため、この期間においては各種電文の送付は行わな
い。
また、臨時の運転停止については、受託者への影響が無いことから特段の理由がある場合を除き行わ
ない。
(4) 定期点検及びその他保守は、業務に支障がないように行うこと。また、やむを得ない事情により機器の
運転を停止する場合には、事前に特許庁担当者に書面にて報告し、特許庁担当者の指示に従うこと。
4.4 セキュリティ対策に関する要件
(1) セキュリティ要件として、「経済産業省情報セキュリティ管理規程」「経済産業省情報セキュリティ対策基
準」「特許庁情報セキュリティ運用細則」を遵守すること。
(2) 特許庁が定期的に行っているセキュリティ監査で問題点を指摘された場合は、特許庁担当者の指示に
従って速やかに対応の方向について報告すること。
(3) 前記における指摘を原因とする漏洩等重大な事象が起こった際の損害賠償責任等を含めた全責任を
受託者が負うものとする。
4.5 契約期間終了後に関する要件
4.5.1 データ削除要件
(1) 契約期間終了後は法令の定めにより保存期間が定められているも場合を除き、受託者の責任におい
て速やかにデータの削除等を行うこと。
(2) データ削除にかかる費用は調達費用に含めること。
4.5.2 秘密の保持
(1) 本サービスによる保守交換部品(ディスクやテープ媒体、不揮発メモリ等)に格納されたデータを本契約
の目的以外に使用、または第三者に開示、もしくは漏洩してはならないものとし、そのために必要な措置
を講じること。
(2) データ消去が不十分であった等の原因によって漏洩が起こった際の損害賠償責任等を含めた全責任
は受託者が負うものとする。
17
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第5章 その他の要件
5.1 機能要件
要件には「…できること」や「可能であること」等の記載がなされているが、「…は本調達に含まない」と明示
的に記載されているものを除き、契約変更を行うことなく各機能を実現すること。
5.2 著作権
本調達に係るドキュメント及び作成した Web 画面等の著作権は、原則特許庁に帰属するものとする。ただし、
特許庁に帰属させることができないものについては特許庁担当者と調整すること。
5.3 守秘義務
5.3.1 受託者の守秘義務
本調達から知り得た情報については、落札者は本調達以外の目的に使用してはならない。本契約終了後、
法令の定めがある場合を除き手許に残さないと同時に、他の目的にこれを一切利用しないこと。
5.3.2 特許庁の守秘義務
(1) 職員の守秘義務
特許庁は国家公務員法第 100 条の規定によるほか、「経済産業省情報セキュリティ管理規程」「経済産
業省情報セキュリティ対策基準」「特許庁情報セキュリティ運用細則」の規定により受託者が負う守秘義務
と同等の守秘義務を負う。
(2) 関係機関への守秘義務の徹底
本請負業務について、特許庁が委任し、又は請負せる業務の機関の職員に対し同等の守秘義務を負
わせる。
5.4 稼働責任
導入サービスの稼働については落札者が最終責任を負うこととする。
5.5 その他
(1)受託者と特許庁との打ち合わせは、特許庁において行なうこと。
(2)その他、疑義が生じた場合は受託者と特許庁担当者双方で調整を行ない、迅速に疑義を解決す
ること。
(3)本調達仕様書に別段の定めがない事項については適宜、特許庁担当者と協議の上定めることと
する。
18
18
別紙
本仕様書における用語定義について
本仕様書に記載される用語定義について以下に記す
1
SI 業者
特許庁システムインテグレーションサービス業者
特許庁システムに係るサービスレベル管理、アプリケーション開発・改造支
援、インフラ導入支援、データベースコンテンツ管理等の総合運用管理サー
ビスを提供する業者をいう。
2
OP 業者
特許庁システムオペレーションサービス業者
特許庁システムに係るオペレーション、エンドユーザサポート等のオペレーシ
ョンサービスを提供する業者をいう。
3
UAP 業者
UAP (User Application Program)業者
アプリケーションの開発を行っている業者をいう。
4
HW 業者
ハードウェア業者
ハードウェアベンダをいう。
※
本仕様書に記載されている「特許庁」と記載されている場合においては、特に指定のない限り、特許庁
担当者及び SI 業者、OP 業者、UAP 業者、HW 業者を含む。
5
出願ソフト
インターネッ電子ト出願ソフト
特許庁が提供する自宅や会社のパソコンからブロードバンド回線を通じて電
子出願(オンライン申請)を行う、出願ソフトをいう。
ネットショッピングの取引上では加盟店商品購入サイトに該当する。
特許庁におけるカード決済においては受託者との通信は全て申請人の WEB
ブラウザに任せ
1.申請人の WEB ブラウザと受託者との通信をキックする役割
2.申請人の WEB ブラウザと受託者との通信完了を特許庁のサーバに問い
合わせ、完了したらオンライン申請に進む役割
この2つのみを行う。
6
申請人
出願ソフトを用い電子出願を行う手続者をいう。
ネットショッピングの取引上では消費者に該当する。
ダイレクト方式
マルチペイメントネットワークを利用した口座振替の方式をいう。納付情報を
送付することによりリアルタイムに口座振替が行われる。
口座振替の結果については歳入金電子納付システムにより口座振替済通知
が送付される。
8
決済センター
加盟店とカード会社をオンラインで接続し、売上データ・無効通知データ・有効
性チェックデータ・ギフト券データなどを迅速かつ正確にファイル伝送するシ
ステムを提供するセンター。CDS(NTTデータ)、JTRANS(JCN)等をいう。
9
指定代理納付者
申請人に代わり、第三者として立替払いを行うクレジットカード会社を指す。
10
オーダーID
決済対象を特定する1決済毎に払い出される任意の番号等をいう。注文番号
などとも呼ばれる。
11
会員 ID
カード番号等情報から個人を特定する任意の個別番号等をいう。
7
19
19