みずほ銀行香港資金部 21-Dec-15 ＜為替＞米利上げや人民元指数の公表を受け、オフショア人民元は下落した。＜金利＞人民元安観測からオフショア人民元市場の流動性は低下。＜株式＞上海総合指数は3600レベルを回復した。 HK Open High Low HK Close 前週末比（※） USD/CNH 6.5323 6.5742 6.5142 6.5567 +244 USD/CNY 6.4610 6.4846 6.4545 6.4814 +262 人民銀行基準仲値上海総合指数 6.4495 3,404 6.4814 3,615 6.4495 3,399 6.4814 3,579 +456 +144 今週の動向 ※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示 ※USD/CNY,USD/CNHについては pips表示今週の動向 CNHフォワード (1yr) CNH通貨スワップ (3yr) HK Close 前週末比今週の動向 HK Close 前週末比 2,238 3.6400% -138 +0.09% CNH Hibor (3mth) CNH金利スワップ (3yr) 5.6480% 4.0500% +0.958% +0.10% 【直近相場動向及び見通し】先週のオフショア人民元は下落が続き、8月以来の低水準となる6.5946となった。中国為替取引システム（CFETS）は正式にCFETS人民元指数を発表した。これにより人民元の米ドルとの関連性は弱まり、更なる対ドルでの元の下落が示唆されている。一方、利上げに踏み切った米国金融政策により人民元には下押し圧力がかかっている。オフショア人民元の続落に伴い、オン/オフショア人民元スプレッドが再び977PIPSを拡大した。1年オフショア人民元先物は2200ポイントに上昇した。人民元の一段安観測が強くなり、オフショア市場における人民元預金の価値が低下になることで、オフショア人民元流動性はひっ迫している。大幅な資金流出の恐れがあることから、先週のＯ/Ｎオフショア人民元ＨＩＢＯＲが2％から5％に上昇し、短期オフショア人民元先物も一日中10ＰＩＰＳ低下したことを受け、3年対米ドルの通貨スワップが3.6％に上昇した。今週のオフショア人民元予想レンジは6.55-6.60。堅調推移が継続している米ドルを背景に、先週のオフショア人民元は8月以来の低水準となる6.59台をつけた。一方、ドルの高値メドとされるドルインデックスの100ポイントまで達していないことから、中国人民銀行は現行の為替政策を変更しないと思われる。【経済動向】中国人民銀行（ＰＢＯＣ）は、12月11日より新たな人民元指数（ＣＦＥＴＳ人民元指数：ＣＦＥＴＳ＝中国外国為替取引システム）の公表を開始した。ＰＢＯＣはこの新たな人民元指数は人民元の価値を幅広く評価し、これまでの人民元の価値と米ドルとの関連性を弱め、画一的な価格形成をより柔軟なものへと変化させるとした。事実この人民元指数はＧ７通過とその他新興国通貨を組み合わせた13通からなる通貨バスケットで構成されており、加重平均のウェイトとなる各通貨に対する係数は、中国の再輸出要素調整後、貿易量がベースとなっている、また同時にＢＩＳの通貨バスケット、ＳＤＲバスケットをベースにした人民元指数の公表も同時に開始された。＜ＣＦＥＴＳ人民元指数は高止まり＞＜人民元為替レート推移：ローソク足、人民銀行仲値；実線＞ 110 RMB Index 105 100 95 90 85 Jan14 Apr14 Jul14 Oct14 Jan15 Apr15 Jul15 Oct15 （出所）Bloombergより（出所）Bloombergより当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また､当資料の著作権はみずほ銀行に属し､その目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます. マーケットに関するご質問等は、みずほ銀行香港資金部野田、横井、古閑、田上までお問い合わせ下さい。Tel：+852-2525-0351（香港）