一般英語科目シラバス作成上の注意事項

2015 年 12 月
来年度英語担当科目のシラバス執筆依頼
英語英文学科主任
澤木
泰代
教育学部・英語担当非常勤講師各位
日頃より本学部の英語教育にご尽力を賜り誠に有難うございます。厚く御礼申し上げます。
2007 年度にレベル別・分野別を導入したカリキュラムは、お陰様で軌道に乗って参りました。次年
度も、以下の趣旨と概要をご理解の上、御協力下さいますようお願い致します。
現行カリキュラムに沿った各科目のシラバス記入例を添付しましたので、ご参考の上、お手数ですが
1 月 21 日(木)
(期日厳守でお願いします)までに早稲田大学シラバスシステムにログインし、シラバ
ス作成(入力・確定)を行って下さい。
なお、シラバス記入例を参照されてもご不明な点がございましたら、以下の分野別コーディネーター
までご質問下さい。
・基礎充実英語:
及川和夫
[email protected]
・英語コンプリヘンション(文化)
:
吉田雅之
[email protected]
・英語コンプリヘンション(時事)
:
久野正和
[email protected]
・英語コンプリヘンション(サイエンス):久野正和
[email protected]
・英語初級コミュニケーション:
澤木泰代
[email protected]
・英語中級コミュニケーション:
折井(秋田)麻美子 [email protected]
・英語 TOEIC:
原田哲男
・上級英語:
ペート・バックハウス
[email protected]
[email protected]
シラバス執筆以外の全般的なお問い合わせは、英語英文学科助手([email protected])
までお願い致します。なお、助手室(内線:71-3768, 外線:03-3204-8958)へのお電話によるご連絡
でございますが、平日の 10 時半から 17 時までとさせていただきます。また冬期休業期間中(12 月 23
日(水)~2015 年 1 月 7 日(木)は原則、閉室とさせていただきますので、大変恐れ入りますが、メー
ルでのご連絡を宜しくお願い致します。ご不便お掛け致しますが、どうぞ宜しくお願い致します。
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シラバス記入上の注意
1.
春学期・秋学期とも各15回(試験を含む)の予定を年間スケジュールにご記入下さい。
2.
シラバス記入例にある「課題」、
「コースの進め方」は、シラバスシステム上では年間スケジュール
と共に「授業計画」の欄にご記入下さい。
3.
英語上級コミュニケーションは、学生が同一の先生の科目を複数履修することが可能なため、当該
科目を2コマご担当の方は、それぞれ別内容のシラバスをご作成下さい。なお、詳細はコーディネ
ーターにお問い合わせ下さい。
カリキュラムの趣旨と概要
一般英語のカリキュラムは「①レベル別」「②トピック別・スキル別」の二点を基本理念としていま
す。
①レベル別の必要性
当学部では、一般入試のほかに、附属・系属高推薦入試や自己推薦入試、帰国生入試、外国人入試な
どの多様な入試形式を採用しており、学生の英語力の多様化が一段と進んでおります。毎年春、新入生
全員に対して WeTEC (1000 点満点の学内英語力判定テスト) を受験させておりますが、その判定結果
によると、最高得点者と最下位得点者の点差は例年 800~900 点の開きがございます。これでは、全体
を均質な英語力を持った学習者の集団と見なすことは不可能と判断されます。このため、2007 度より
WeTEC を、新入生全員を対象としたプレースメントテストとして使い、習熟度別クラスを編成してお
ります。
②トピック別・スキル別の必要性
ご承知のように教育学部は人文学、社会科学、自然科学を網羅した学科を擁する、ミニ総合大学とも
言うべき陣容を誇っております。また、学生、教員を対象とした大規模な授業アンケートなどから見て
も、英語に対する学生、教員の要望は実に多岐にわたっております。そこで授業で扱う分野、スキルを
更に多様化、明確化し、学生の多様な興味・関心に対応することにしました。
上記二点の導入により、クラス内の学生の英語力は均一化し、学生の要望とトピック・スキルが適合
することで、学生の学習意欲と授業の効果が増大し、再履修者が大幅に減少することが期待されます。
以下、設置科目一覧と、レベル別クラス編成の詳細を御覧下さい。
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設置科目一覧
(Advanced English)
英語上級コミュニケーション
コミュニ
ケーショ
ン
コンプリヘンション
英語中級
(High
Intermediate
English)
英語中級コンプ
英語中級コンプ
リヘンション
リヘンション
(文化)
英語中級コンプリ
英語中級
ヘンション
コミュニケー
(サイエンス)
ション
(時事)
英語初級
英語初級コンプ
英語初級コンプ
英語初級コンプリ
英語初級
(Low Intermediate
リヘンション
リヘンション
ヘンション
コミュニケー
English)
(文化)
(時事)
(サイエンス)
ション
TOEIC
英語中級
(TOEIC)
英語初級
(TOEIC)
基礎充実英語 (Elementary English)
レベル別クラス編成の詳細について
レベル別クラス編成を導入しています。そのために初年度の科目登録前にプレースメントテスト
(WeTEC) の受験を義務付け、その結果に応じて登録できるレベルを指定します。以下の4レベル(初
級・中級・上級コミュニケーション、および 基礎充実英語)を設け、新入生は WeTEC のスコアに応
じて履修クラスを選択します。
WeTEC (Web-based Test for English Communication)とは、既にチュートリアル・イングリッシュ
でも利用している、TOEIC や TOEFL との対応表もある早稲田大学作成のテストのことです。詳細は、
http://www.wui.co.jp/japanese/support/ を参照して下さい。
以下は過去 3 年間の WeTEC の平均点の推移です。
2013 年度
2014 年度
2015 年度
教育学部
629.1
623.6
624.9
英語英文学科
684.8
686.6
690.0
なお英語英文学科の学生達の約半分は中級以下のクラスよりスタートし、上級まで進んで単位取得しな
いと卒業できないシステムになっております(ただし、資格試験その他を利用する別ルートを除く)
。
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■ 初級 (WeTEC 430~599 点:TOEIC 換算で 365~555 点)
■ 中級 (WeTEC 600~719 点:TOEIC 換算で 556~689 点)
さらにトピック・分野を明確化して、以下の5科目を設定します。なお旧カリキュラムの「理解」が
Comprehension Skills, 「表現」が Communication Skills にほぼ対応します。しかし、履修する学生
の英語力は均一化されましたので、旧カリキュラムより学習目標の設定は遥かに容易になりました。ま
た「TOEIC」は 2007 年度から導入された新カリキュラムの新設科目です。
英語コンプリヘンション「文化」
歴史、文化史、社会学、心理学などの分野の論説的な文章が望ましい。
英語コンプリヘンション「時事」
政治、経済、外交などの新聞、雑誌記事レベル(初級)
、総合雑誌、概説書レベル(中級)
。
英語コンプリヘンション「サイエンス」
環境問題、生命科学、コンピュータなどの新聞、雑誌啓蒙記事レベル(初級)、入門書レベル(中
級)。
上記三科目は listening を中心としたクラスと、reading を中心としたクラス。文化、時事、サイ
エンスの3分野を設定し、扱うテーマを明確にし、「英語を」勉強する意識よりも、「英語で」勉
強する意識を植えつける。 reading 中心の場合は、listening を最低限 2~3 割入れる。
英語コミュニケーション
writing と speaking を中心としたクラス。特に「中級」では、英語による総合的な発表能力を
身につけることを目指す。
英語 TOEIC
英語能力試験(TOEIC)を実際に受験させることにより、就職・大学院・留学に必要な英語力を
認識させ、その基礎力の育成をはかる。
※ レベルに関し、旧カリキュラムと大きく異なるのは以下の2科目です。
上級コミュニケーション(WeTEC 720~1000 点:TOEIC 換算で 690 点以上)
高度な専門性と、留学などにも対応した上級レベルの科目。複数履修可とする。トピック・分野別に、
ディベート、リスニング、アカデミック・ライティング、精読などを設定する。学生は実力に応じて初
年度から履修できる。
基礎充実英語(WeTEC 0~429 点:TOEIC 換算で 364 点以下)
習熟度の極端に低い学生を別枠として扱い、週2回の補習コースを設定する。
「初級」
「中級」
「上級」
レベルとは別枠で指導を行い、英語科目の単位として週2回 4 単位分をまとめて認定する。
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