3月20日(日)[1stDAY]

3月20日(日)[1stDAY]
09:55 ~ 10:00
10:00 ~ 11:00
開会の辞
座長:吉竹 賢祐
ヘキサゴン ②
全身
インプラント手術における術前の全身チェックと術中モニタリングの重要性
演者:野阪 泰弘
BP(ビスフォスフォネート)はインプラントのリスクファクターとなるのか?
演者:宗像 源博
11:00 ~ 12:00
ヘキサゴン ③
ガイドサージェリー
座長:伊藤 雄策
埋入ポジションをくるわせたのは何か?
演者:松野 茜
ガイドサージェリーの臨床発表の狭間における箸休め ーその臨床的、技術的ポイントー
演者:十河 基文
ガイドサージェリー、安心がもたらす大いなる危険
演者:山羽 徹
12:00 ~ 13:00
ランチセッション
座長:十河 基文
インプラントオーバーデンチャー <トラブルの少ない設計原則>
演者:奥野 幾久
13:00 ~ 14:00
船登彰芳 特別講演
座長:米澤 大地
The Fabric of the modern implantology Verification of Successful and Failed Cases
演者:船登 彰芳
14:00 ~ 14:10
14:10 ~ 15:25
休 憩 (10分)
ヘキサゴン ①・④
上部構造
座長:赤野 弘明
インプラント手術における術前からの歯科技工士との連携の重要性
演者:田中 利哉
The Key to Success for Digital Implant Dentistry
演者:山下 恒彦
インプラント補綴のトラブルとリカバリー
演者:大森 有樹
15:25 ~ 15:45
15:45 ~ 17:45
休 憩 (20分)
ヘキサゴン ⑥
インプラント周囲炎
座長:奥田 裕司/中島 康
インプラント体表面に付着したバイオフィルムはどこまで除去できるのか?
演者:和田 誠大
エビデンスが通用しない強敵 “Periimplantitis”
演者:大月 基弘
インプラント周囲炎に対する治療経験ー Er:YAG laser を用いた再生療法
演者:畠山 善行
ペリインプラントタイティスを臨床の立場から考える
演者:伊藤 雄策
18:00 ~ 19:00
懇 親 会
⇒ 3 月21日(月・祝)[ 2ndDAY ] のプロクラムは P27 にございます。
-7-
ヘキサゴン② 全身
20 日 [ 1stDAY ] 10:00 ~ 11:00
インプラント治療には必ず外科処置が伴います。外科処置すなわち手術を行うことになります。
患者が安心して手術をうけるためには、まず環境の整備が必要です。我々歯科医師は細かい手術
器具ばかりに意識が働きますが、全身的な所見を観察できるモニター類や緊急時に使用できる酸
素や薬品、連携できる専門医の確保、そして迅速に対応できる歯科医師のトレーニングが必要不
可欠になります。
今回、野阪先生には術前のチェックと術中モニタリングの重要性について、宗像先生には今話
題の BP 製剤とインプラントの関係について発表して頂きます。
日本は類をみない早さで高齢化が進んでいます。偶発事故を防ぐためにも、お2人の発表を参考
にしていただきたいと考えております。
座 長
吉竹歯科医院
吉竹 賢祐
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1986 年 大阪歯科大学 卒業
・兵庫医科大学歯科口腔外科非常勤講師
兵庫医科大学歯科口腔外科学教室 入局
・日本顎咬合学会 認定医 指導医
1990 年 神戸カミムラ歯科医院 勤務
・日本臨床周病学会 認定医 インプラント認定医
1994 年 吉竹歯科医院 開業
・A.O A.A.P. active member
ヘキサゴン② 全身
20 日 [ 1stDAY ] 10:00 ~ 11:00
インプラント手術における術前の全身チェックと
術中モニタリングの重要性
野阪 泰弘
野阪口腔外科クリニック
インプラント手術の術中に患者が気分不良を訴えた場合、手
術を中断することは再手術に対する悪影響が大きいと思われま
す。つまり、抜歯の中断であれば数日後に再抜歯が可能ですが、
インプラント手術(特に骨造成術)の場合は創部治癒のために
数か月を要し、再手術の術式も複雑となります(写真)。また、
インプラント手術は緊急性のない自費手術であるため、手術の
中断は患者とのトラブルに発展する可能性があります。したがって、術前の全身チェックと術中
モニタリングは不可欠と考えられ、術中に患者の全身状態が急変しないように配慮する必要があ
ります。
当院では、術前の全身状態を客観的に評価するために、血圧、血液検査および心電図のデータ
をチェックしています。問診のみでは不十分で、高血圧症や糖尿病などは自覚症状が全くない状
態で病状が進行します。特に、高血圧症はサイレントキラーと呼ばれ、心筋梗塞や脳出血などの
致死的な合併症を突然発症する可能性があります。また、高血圧症は成人の 1/3、老人の 1/2 に
認められるため、インプラント手術を予定している患者の血圧測定は重要と考えられます。
本講演では、問診の不確実性や術中モニタリングの重要性を痛感した症例を供覧し、患者由来
合併症をいかに回避するかについて考察する予定です。
略 歴
1985 年 大阪歯科大学 卒業
2000 年 神戸市立西市民病院・歯科口腔外科医長
1989 年 大阪歯科大学大学院(口腔外科学専攻)終了
2005 年 野阪口腔外科クリニック・院長
1991 年 日本生命済生会付属日生病院・歯科口腔外科医長
2011 年 名古屋大学医学部・非常勤講師
1995 年 名古屋大学医学部口腔外科学講座・文部教官助手
2014 年 兵庫医科大学歯科口腔外科学講座・非常勤講師
1997 年 大阪歯科大学口腔外科学第2講座・非常勤講師
2015 年 大阪歯科大学インプラント科・非常勤講師
1999 年 神戸大学医学部・非常勤講師
memo
-9-
ヘキサゴン② 全身
20 日 [ 1stDAY ] 10:00 ~ 11:00
BP(ビスフォスフォネート)はインプラントの
リスクファクターとなるのか?
宗像 源博
神奈川歯科大学附属病院口腔インプラントセンター
2003 年 Marx によりビスフォスフォネート(BP)薬剤に
よる顎骨壊死が報告されて以来,日本においても診療ガイドラ
インやポジションペーパーが発刊されるなど現在歯科医師の中
に BP 薬剤が顎骨に及ぼす影響について知らない人はいないで
あろう。
しかし,長期的な機能を求められるインプラント治療におい
ては抜歯や歯周外科のような比較的短期的な疾患もしくは骨と
の結合を求めない手技さらにはメインテナンス中に BP を服薬
する可能性があることなど同様に考えるべきことではないと考
える。
今回インプラント治療に及ぼす影響に関する
① インプラント治療前後における BP 服薬の影響の相違
② BP 薬剤の骨結合におよぼず影響
③ インプラント残存率への影響
④ 最近開発された骨粗鬆症治療薬の危険性
について症例を通じて解説していきたい。
略 歴
1999 年 東京医科歯科大学歯学部 卒業
2014 年 神奈川歯科大学附属病院 0000 年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 口腔インプラントセンター センター長
インプラント治療部医員
2015 年 神奈川歯科大学附属病院 2006 年 山梨大学医学部歯科口腔外科 助教
口腔インプラントセンター センター長 准教授
2009 年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 インプラント外来 助教
2013 年 神奈川歯科大学附属病院 咬みあわせリエゾン診療科 講師
現在の役職及び所属学会 等
・日本口腔インプラント学会 専門医 指導医 施設長
・日本顎顔面インプラント学会 指導医 施設長
memo
- 10 -
ヘキサゴン③ ガイドサージェリー
20 日 [ 1stDAY ] 11:00 ~ 12:00
「ガイデッドサージェリーの落とし穴」
今日、インプラント治療における IT ソリューションの流れ間中で、シミュレーションソフト
によるガイデットサージェリーは重要な位置を担って来ている。日常臨床において、現在私は
100% ガイドを使用していますが、その理由として手術時間の短縮・ヒヤリハット等の偶発事故
の防止・患者への外科的侵襲の軽減などがあげられます。しかし、ガイドを過信するあまり思わ
ぬ落とし穴に嵌ってしまうこともあります。
本セッションでは演者の臨床例を皆様とともに共有し、その落とし穴を探っていきたいと思い
ます。
座 長
伊藤歯科医院・OSI 大阪
伊藤 雄策
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1950 年 1 月 4 日生まれ
SJCD インターナショナル常任理事
1980 年 東京歯科大学 卒
O.S.I 大阪主幹
1994 年 新大阪に伊藤歯科医院 開設
日本補綴学会会員
日本臨床歯周病学会会員
日本インプラント学会会員 著 書
A.O 会員
歯周補綴Ⅱマニアル & クリニック 共著 クインテッセンス出版
歯周補綴Ⅲ 共著 SJCD 出版部
ザ・プロビジョナルレストレーションズ 2006 年 クインテッセンス出版
アストラテックインプラントのすべて 2012 年 クインテッセンス出版
ヘキサゴン③ ガイドサージェリー
20 日 [ 1stDAY ] 11:00 ~ 12:00
埋入ポジションをくるわせたのは何か?
松野 茜
松野歯科医院
インプラント治療のゴールは、最終補綴物の長期安定性とい
える。機能性、審美性を長期に安定させるために補綴物の自浄
性、清掃性が必要で、元となる因子はインプラントの適正な埋
入ポジションである。すなわち、インプラント埋入時に非常に
重要となるのは、インプラント体のスターティングポイント、
方向、深度といえる。
例えば、インプラント埋入深度が浅すぎた場合、理想的な上
部構造作成のためには、エマージェンスプロファイルの立ち上がりが急なものとなり清掃性が不
良となる。また、埋入部位が近接した場合には、補綴物の作製自体が困難となる。
しかし、実際には適切なポジションへの埋入には様々な因子が関わってくる。そのような
失敗原因として、患者特有の因子としては①開口量、②欠損部位、③骨形態、④骨質があげ
られる。また、何といっても術者側の因子としては経験値(スキル)が大きく関わってくる。
今回、上顎遊離端欠損部位にフリーハンドで埋入したことにより、上部構造の作成が困難となっ
た症例を提示し、その原因を考察したい。
略 歴
2002 年 九州歯科大学 卒業
2005 年 米澤歯科醫院 勤務
2010 年 松本歯科医院 勤務
2011 年 松野歯科医院 開院
memo
- 12 -
ヘキサゴン③ ガイドサージェリー
20 日 [ 1stDAY ] 11:00 ~ 12:00
ガイドサージェリーの臨床発表の狭間における箸休め
ーその臨床的、技術的ポイントー
十河 基文
株式会社アイキャット
歯学部卒業後、臨床や教育以外に大学では研究のお手伝いを
しないといけません。その時、関わったのが「義歯の CAD/
CAM」
(Maedaet al: IJP 7(1), 1994)。1990 年代はまだ
まだガイドサージェリーの話題はなかったものの、
「この技術っ
てインプラント治療で使えるのではないのか?」とぼんやり
思っていました。
その後研究を重ね、コンピュータ・シミュレーションから
CAD/CAM でガイドを作成する技術を確立。それらの技術を
元に 2003 年大学発ベンチャーでアイキャットを起業しました。
1990 年頃から、誰よりもガイドサージェリーを考え、ガイド
を製作するためにシミュレーションを考え、さらには元データ
となる CT 画像も熟知をして、天狗はいけませんが今では臨床
的、技術的な知識も結構身についてきました。
ガイドサージェリーは意図した場所にインプラント体を埋入できるものの、注意点を把握した
上で盲目的に使わないことがポイント。また CT 撮影時の事前準備や CT 画像の見方も大事です。
2 人の臨床家の松野先生と山羽先生の間の「箸休め」としてお聞きください。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1988 年 大阪大学歯学部 卒業
・日本口腔インプラント学会
1988 年~ 2006 年
・AO
大阪大学歯学部第二補綴学教室(1988 ~ 1997 年)
・EAO
〃 口腔総合診療部(1997 ~ 2006 年)
・日本歯科補綴学会
2003 年 11 月 大学発ベンチャー株式会社 iCAT 創業
・CT 適塾塾長
2006 年 3 月 大阪大学歯学部退職、招聘教員
・学生講義(CT/ シミュレーション):阪大、長大、徳大、朝日大、
株式会社アイキャット代表取締役 CTO
奥羽大、神奈川歯科大、鹿児島大
memo
- 13 -
ヘキサゴン③ ガイドサージェリー
20 日 [ 1stDAY ] 11:00 ~ 12:00
ガイドサージェリー、
安心がもたらす大いなる危険
山羽 徹
医療法人 山羽歯科医院
昨今の歯科におけるデジタル化は、われわれの日常臨床に大
きな変革をもたらしています。インプラントの分野においては
歯科用 CBCT をもちいた診査、診断とガイドサージェリーが
その代表としてあげられます。とくにガイドサージェリーは、
これまで術者の技量に左右されていたインプラントの埋入精度
を向上させるものとして広く臨床応用されるようになってきま
した。なかでも、フラップレス手術や危険域近接部位への埋入、
あるいは審美領域への埋入などにおいて、術者が安心して手術に臨めるようになったことはデジ
タル化による大きな恩恵であるといえます。しかしながら、文献的にはガイドサージェリーの様々
な合併症が報告されており、必ずしも従来の手術方法よりも優れているとは言えないとも報告さ
れています。このように、安心して始めたはずの手術において起こるトラブルは術者、患者とも
に大きなダメージをもたらすことになるでしょう。そこで、本講演では安心して臨んだはずのガ
イドサージェリーにおいて起こりうるトラブルについて検証し、その原因と予防策について考え
てみたいと思います。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1994 年 大阪大学歯学部 卒業
・日本歯周病学会
2000 年 山羽歯科医院 開設
・日本口腔インプラント学会
2013 年 医療法人 山羽歯科医院 設立
・日本デジタル歯科学会
2014 年 大阪大学大学院 歯学研究科博士課程修了
・大阪大学歯学部附属病院咀嚼補綴科
・OJ 理事
・K.I.S.S. 代表
memo
- 14 -
主催 SAFE
ランチセッション
インプラントオーバーデンチャー
<トラブルの少ない設計原則>
20 日 [ 1stDAY ] 12:00 ~ 13:00
インプラントオーバーデンチャー(以下、IOD)は、従来の可撤性義歯の問題点を解決するために、
有効な治療オプションの 1 つであるといえます。具体的には、総義歯の浮き上がりを防ぐことで、
咀嚼能率のみならず生活の質を向上させ、また、部分床義歯の沈み込みを防止することで、鉤歯
の負担を軽減し、欠損部顎堤のさらなる吸収を防ぐことが可能です。しかし、このように有益な
選択肢であるにも関わらず、現在日本において IOD が欠損補綴治療の第一選択となる場面は多く
ないと考えられます。その理由として、IOD ではトラブルの発生頻度が高いということが認識さ
れているからであると思われます。
今回は、IOD に発生しやすいトラブルを検証し、できるだけトラブルの少ない設計の原則につ
いて検討を加えてみたいと思います。
座 長
演 者
株式会社アイキャット
医療法人 歯研会 奥野歯科医院
十河 基文
奥野 幾久
略 歴
略 歴
1988 年 大阪大学歯学部 卒業
1997 年 朝日大学歯学部 卒業
1988 年~ 2006 年
2002 年 大阪大学大学院歯学研究科大学院 卒業
大阪大学歯学部第二補綴学教室(1988 ~ 1997 年)
2003 年 大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 助手
〃 口腔総合診療部(1997 ~ 2006 年)
2008 年 大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 招聘教員
2003 年 11 月 大学発ベンチャー株式会社 iCAT 創業
大阪市北区 宮崎歯科 勤務
2006 年 3 月 大阪大学歯学部退職、招聘教員
2012 年 大阪市北区 医療法人歯研会 奥野歯科医院 理事長
株式会社アイキャット代表取締役 CTO
現在の役職及び所属学会 等
・日本口腔インプラント学会 ・AO ・EAO
・日本歯科補綴学会 ・CT 適塾塾長
・学生講義(CT/ シミュレーション):阪大、長大、徳大、朝日大、
奥羽大、神奈川歯科大、鹿児島大
現在の役職及び所属学会 等
・日本補綴歯科学会 指導医 / 専門医
・日本口腔インプラント学会 専修医
船登彰芳 特別講演
20 日 [ 1stDAY ] 13:00 ~ 14:00
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
座 長
米澤歯科醫院
米澤 大地
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1996 年 長崎大学 歯学部 卒業
・長崎大学 歯学部矯正学講座 非常勤講師
2000 年 米澤歯科醫院 開院 ( 西宮市 )
・日本臨床歯周病学会 理事
・大阪 SJCD 副会長
・GPO 主宰
・EAO 会員
・ AO 会員
船登彰芳 特別講演
20 日 [ 1stDAY ] 13:00 ~ 14:00
The Fabric of the modern implantology
Verification of Successful and Failed Cases
船登 彰芳
なぎさ歯科クリニック
Albrektsson T, Branemark(1981) ら は、 か つ て
インプラント治療を成功に導く 6 つのファクターとし
て、Implant material、Implant design、Implant
finish (surface)、Condition of recipient site (bone)、
Surgical technique、Implant loading conditions を掲
げ、その重要性と普遍性を説いた。以来 35 年が経過し、上
記の項目それぞれにおいてインプラント治療は、華々しい発展とともに世界中の歯科医師・患者
にその恩恵を施した。大別すると、前半の 3 項目はインプラントシステムの発展であり、後半の
3 項目は、インプラントをとりまく再生材料の進化とそれに伴う術者の知識・技術の進歩と言える。
インプラント治療にかかわらず、全ての歯科臨床の進歩は、ふたつの事象から成り立っている
と思う。ひとつは、その予後の良好な治療成績と不良な結果の検証から成り立っており、もうひ
とつは、新しいマテリアル・技術をとりいれる際の十分な見識と技量を持ち合わせているか否か
であり、それすらも過去の検証に裏付けられるものである。演者もながらくインプラント治療に
関わり、さまざまな経験と文献を通じて、それなりの知識は蓄えてきたものの、いまだに失敗の
反省に追われるのも日々の臨床である。本講演では、インプラントそのものについて特化し、表
面性状・アバットメントジョイント様式・補綴術式などを、今一度文献学的考察および演者の臨
床的評価を報告し、インプラント治療が避けては通れない予後についても言及する予定である。
SAFE の趣旨は、失敗症例から観た歯科医療の進歩と若手歯科医師への啓蒙と理解している。
本講演が皆様のこれからのインプラント治療の一助となれば幸いである。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1987 年 広島大学歯学部 卒業
・5-D Japan ファウンダー
1991 年 石川県羽咋市にてなぎさデンタルクリニック 開業
・アメリカ歯周病学会(AAP)会員
1998 年 石川県金沢市広岡にてなぎさ歯科クリニック 開院
・アメリカインプラント学会(AO)会員
2008 年 5-D Japan 石川知弘、北島一、福西一浩、南昌宏と
・ヨーロッパインプラント学会(EAO)会員
共に設立
・ヨーロッパ審美学会 (EAED) Affiliate member
北陸インプラント・ぺリオセンター(HoIpS)創設
memo
- 17 -
ヘキサゴン①・④ 上部構造
20 日 [ 1stDAY ] 14:10 ~ 15:25
今回このセッションでは、機械的合併症に代表される上部構造のトラブルとそれを回避するた
めの治療計画、デジタルを駆使した治療の流れについてディスカッションを行う。
治療計画における技工士との連携の重要性とそれにどのようにかかわるか、また治療を進める
際にその計画をデジタルを駆使してどのように行うか、最後にこれらを行わない場合には、どの
ような理由でトラブルが発生するかについて原因を究明していきたい。
座 長
赤野歯科クリニック
赤野 弘明
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1990 年 大阪大学歯学部 卒業
・AAP会員
1994 年 ペンシルバニア大学歯周補綴科 留学
・EAO会員
1997 年 赤野歯科クリニック 開院
・AO会員
・DTI 講師
・鶴歯会、
・TDA 講師
ヘキサゴン①・④ 上部構造
20 日 [ 1stDAY ] 14:10 ~ 15:25
インプラント手術における術前からの
歯科技工士との連携の重要性
田中 利哉
有限会社 Zahn
術者主導から補綴主導、そして患者主導のインプラント治療
になってきた中で、今現在どれだけの症例が治療のゴールを設
定してインプラント手術を行っているのだろうか。実際、今で
もインプラント手術後からの補綴依頼を受ける症例も少なくな
い。それでうまくいく症例もあるのだが、やはり、より患者の
希望や、術者の希望に沿うためには、術前からの計画が重要だ
と思われる。
歯科技工士のとの連携による術前の設計、計画は、多数歯インプラント症例だけに必要なので
はなく、単歯インプラントやインプラントオーバーデンチャー症例においても有用だと思われる。
インプラントポジションによっては患者、術者の希望通りにいかない場合もある。
術前からの連携は、インプラント補綴をただ成功へと導くだけではなく、補綴物の単純化や技工
コストを下げることができる場合もある。
本講演では 13 年前の症例で、インプラント手術後の設計相談から術前の設計を変更して成功に
至った症例を例に説明を行う。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1990 年 滋賀県歯科技工士専門学校 卒業
・ICOI IPS マスター
1998 年 歯科技工所 開設
・日本顎咬合学会 認定歯科技工士
2004 年 有限会社Zahn 法人化
・日本国際インプラント学会 認定歯科技工士
東洋医療専門学校 歯科技工士科 非常勤講師
・日本歯科審美学会 会員
京都歯科医療技術専門学校 専攻科 非常勤講師
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯科技工士会 会員
memo
- 19 -
ヘキサゴン①・④ 上部構造
20 日 [ 1stDAY ] 14:10 ~ 15:25
The Key to Success
for Digital Implant Dentistry
山下 恒彦
デンテックインターナショナル株式会社
歯科界の全ての分野に於いてデジタル化が急速に浸透した今
日、その波は無論インプラントデンティストリーの各治療ス
テップにも大きく影響をもたらしたと言える。そして、インプ
ラント治療のデジタル化がより進化した事で患者の外科的負担
の軽減(MI コンセプト)や、治療期間の短縮等のメリットが
得られるようになった。そしてその一連の流れを簡単に列記す
ると、まず術前診査診断の段階での、CT デジタル画像と診断
用ソフトを使用した3次元的なシミュレーション。そのシミュレーションを元に製作されるサー
ジカルガイドとプロビジョナルレストレーション。そのガイドを用いたガイデッドサージェリー
直後のイミディエイトプロビジョナライゼーション。そしてプロビジョナルプロトコールからの
アバットメントないし最終補綴物への移行と、現在ではデジタルテクノロジー無しには正確なイ
ンプラント治療の達成はあり得ないと言っても過言では無いだろう。
これた一連の治療の流れから本講演では CAD/CAM テクノロジィ―を用いた最新のインプラ
ント補綴コンセプトをその種類、デザイン、材料等も含め詳しく解説していきたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1984 年 大阪歯科学院専門校 卒業、渡米
・Academy of Ossteointegration
1988 年 大阪セラミックトレーニング 修了
・American Prothodontic Soceity
米国にて Den Tech International,Inc 開業
・Ossteointegration Study Club of Southern California 1991 年 日本大阪にてデンテックインターナショナル(株)開業
(Vice President)
1995 年 UCLA 歯学部 顎顔面インプラント補綴科研究員
・Pacific Coast Soceity of Prothodontic
1999 年 USC 歯学部生涯研修科専任講師
・OJ 常任理事
2000 年 A.I.T.I 所長
・日本歯科 CAD/CAM 学会理事
2012 年 USC 歯学部 Japan Program Course Director
・日本歯科技工士会 認定講師
memo
・日本顎咬合学会(指導歯科技工士)
・日本歯科審美学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科技工学会
- 20 -
ヘキサゴン①・④ 上部構造
20 日 [ 1stDAY ] 14:10 ~ 15:25
インプラント補綴のトラブルとリカバリー
大森 有樹
大森歯科医院
近年インプラント治療は著しく発展し、生物学的かつ審美的に予知性の高い結果を得ることが
できるようになってきた。その一方インプラントの普及とともにインプラントの合併症も多く発
生し、その検証もなされるようになってきた。治療後しばらく経ってから発生する合併症は生物
学的合併症と機械的・技術的合併症が主であるが、インプラント周囲炎に代表される生物学的合
併症に対しては、さまざまな研究がなされ対策も講じられるようになった。
しかしながら、脱離・破折・スクリューの緩みなどの機械的・技術的な合併症への対応や予防
に関してはエビデンスも少なく、われわれ臨床家が苦慮するところである。機械的・技術的な合
併症は基本的に力によって発生する合併症であるために、咬合のコントロール・かかる力のコン
トロール・構造力学的配慮が必要になってくる。
今回はエビデンスとともに臨床的な対策についても供覧させ頂きたい。
略 歴
1999 年 九州歯科大学 卒業
・EAO メンバー
2005 年 大森歯科医院 開設
・AO メンバー
・ITIメンバー
・大阪 SJCD 専務理事
・太成学院大学 歯科衛生専門学校 非常勤講師(インプラント)
・歯科医師臨床研修 指導医
・大森塾 主宰
memo
- 21 -
ヘキサゴン⑥ インプラント周囲炎
20 日 [ 1stDAY ] 15:45 ~ 17:45
インプラント周囲疾患の治療に関しては、我々は日々悩まされているのが現状である。インプ
ラント周囲疾患は、インプラント治療における明らかなトラブルであり、またそれを改善、回避
できなければ患者さんに対してもさらなるトラブルを生じかねない。そこで今回 SAFE のメン
バーより「インプラント周囲疾患の原因論とその治療方法に関して講演を頂き、各治療法の臨床
における利点と問題点、またその臨床成績を皆様に提供し、今後の臨床に役立てばと考えている。」
座 長
おくだ歯科医院
なかじま歯科医院
奥田 裕司
中島 康
略 歴
略 歴
1981 年 大阪歯科大学 卒業
1990 年 大阪歯科大学 卒業
1984 年 大阪市淀川区に「おくだ歯科医院」 開設
1998 年 なかじま歯科医院 開業
1995 年 大阪市淀川区に「医療法人おくだ歯科医院」移転開設
2012 年 近畿大学医学部歯科口腔外科 非常勤講師
1998 年 歯学博士の学位受領 歯学博士修得
2015 年 大阪歯科大学口腔インプラント学講座 非常勤講師
2009 年 医療法人おくだ歯科医院
ペリオ・インプラントセンター移転開設 現在に至る。
現在の役職及び所属学会 等
・日本歯周病学会歯周病専門医
・日本臨床歯周病学会指導医、理事
・OJ 正会員、常任理事
・The American Academy of Periodontology member(AAP)
・The Academy of Osseointegtation Active member(AO)
・JIADS アドバンスコース講師・ 補綴コース講師
ヘキサゴン⑥ インプラント周囲炎
20 日 [ 1stDAY ] 15:45 ~ 17:45
インプラント体表面に付着したバイオフィルムは
どこまで除去できるのか?
和田 誠大
大阪大学歯学部附属病院 咀嚼補綴科
イ ン プ ラ ン ト 周 囲 炎 の 発 症 率 に つ い て は、 患 者 レ ベ ル で
20%前後、そしてインプラントレベルで 10%前後と報告され
ており、我々も日々の臨床において遭遇することも少なくない。
現在のところ、インプラント周囲炎の治療に対しては外科処置
によるインプラント体表面のバイオフィルムの除去が第一選択
となっているが、どのような器具を使用して、そしてどのよう
な除去効果があるかははっきりとは分かっていないのが現状で
ある。そこで我々は、中等度の粗面を有した一般的なインプラント体を用いて、実際に口腔内で
バイオフィルムを付着させ、
様々な器具を用いた際の除去の様相を検証した。それら結果をもとに、
本講演では、現状どの程度までインプラント体に付着したバイオフィルムを除去できるのかを提
示し、臨床例を交えて考察したいと思います。
略 歴
2003 年 大阪大学歯学部 卒業
2007 年 大阪大学大学院歯学研究科 卒業
2008 年 大阪大学歯学部附属病院 咀嚼補綴科医員
2009 年 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座
有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野 助教
2015 年 大阪大学歯学部附属病院 咀嚼補綴科 講師
memo
- 23 -
ヘキサゴン⑥ インプラント周囲炎
20 日 [ 1stDAY ] 15:45 ~ 17:45
エビデンスが通用しない強敵 “Periimplantitis”
大月 基弘
DUO specialists dental clinic
インプラント治療が日々の日常臨床において特別なものでは
なく、一つの治療オプションとして認識されている現在、患者
も歯科医師も当然その永続性を望んでいる。また長期研究によ
り、その高い生存率が示されはじめていることも事実である。
しかし、近年インプラント周囲炎の罹患率は我々が考えていた
以上に高く、厄介なことにエビデンスを紐解いてみても未だそ
の治療法は完全に確立しておらず、その成績も高いものではない。治療の成功を示すクライテリ
アもまだ完全にはコンセンサスを得られておらず、インプラント周囲炎に罹患している患者に“こ
の病気は治すことができます”と胸をはっていうことができないところが臨床医として心苦しい
ところである。
今回はインプラント治療を応用されている先生がたに現在まで分かっている知見をシェアさせ
て頂き、簡潔にインプラント周囲炎の特徴について考察を行い、その上で私の臨床、研究経験の
なかから見て、感じ、そして実践していることをお示しし、皆さまとともにこの病気について真
剣に考えてみたい。
略 歴
1999 年 広島大学歯学部 卒業
2012 年 同大学院専門医過程 卒業、ヨーロッパ歯周病/
大阪大学歯学部附属病院
インプラント専門医資格取得
第二口腔外科 総合診療部在籍
(European Federation of Periodontology 認定)
2002 年 赤野歯科医院勤務 分院長歴任
2013 年 日本臨床歯周病学会 認定医
2010 年 スウェーデン王立・
DUO specialists dental clinic 開業
イエテボリ大学歯学部 歯周病学科在籍
2014 年 大阪大学歯学部附属病院 咀嚼補綴科所属
memo
- 24 -
ヘキサゴン⑥ インプラント周囲炎
20 日 [ 1stDAY ] 15:45 ~ 17:45
インプラント周囲炎に対する治療経験 -
Er:YAG laser を用いた再生療法
畠山 善行
PIO 畠山歯科
かつてインプラントには天然歯における歯周病のような骨吸
収は起きないのではないかと信じられていた時期があった。し
かしそれは誤りでインプラント周囲炎(periimplantitis)や
インプラント周囲粘膜炎(periimplant mucositis)と呼ば
れる炎症がプラークや細菌性バイオフィルムによって引き起こ
されることが判明した。
インプラント周囲炎の発現率はインプラント部位の 12 ~ 43%、また患者の 28 ~ 56% に及
ぶことが 2008 年に報告されている。
天然歯における歯周病、とくに深い歯周ポケットや骨欠損に対する再生療法においては、汚染
された根面の付着物を除去するのは比較的たやすいが、一旦プラークや細菌性付着物がこびりつ
いたインプラント表面を元どおりの表面に回復することはほとんど不可能といってよい。汚染さ
れたインプラント表面を処理する方法としては、微細粉末をスプレーする方法や超音波スケーラー
やチタンキュレットなどで削除する方法が一般的ではあるが、インプラント表面の性状を大きく
損ねる。それに対し、laser, なかでも Er:YAG laser を用いてインプラント表面を発熱させるこ
となく付着物を除去できる方法は非常に今後が期待されている。
今回はインプラント周囲炎に対し、Er:YAG laser を応用し、さらに GBR も行い、良好な経過
を示している2症例について報告したい。
略 歴
1975 年 大阪歯科大学 卒業(23 期)
1982 年 帰国 畠山歯科医院 勤務
大阪歯科大学歯周病学講座 入局
1988 年~ 2010 年 JIADS 講師
1979 年 〃 〃 退職
1992 年 PIO 畠山歯科 開設
1982 年 ボストン大学ゴールドマン歯学部大学院歯周病科 卒業
2002 年 CIS(臨床インプラント研究会)講師
サーティフィケート取得
現在 日本臨床歯周病学会 会員
マスター・オブ・サイエンス取得
〃 指導医
米国歯周病学会 会員
memo
- 25 -
ヘキサゴン⑥ インプラント周囲炎
20 日 [ 1stDAY ] 15:45 ~ 17:45
ペリインプラントタイティスを
臨床の立場から考える
伊藤 雄策
伊藤歯科医院・OSI 大阪
東京歯科大学病理学教室 井上 孝 教授の有名な言葉に、「イン
プラントは、顎骨に突き刺さった大きなチタンの棘 ( 異物 ) で
ある。
」という言葉がある。そして、元イエテボリ大学・現マ
ルメ大学のアブレクトソン教授は、
「ペリインプラントタイティ
スの始まりはインプラントの異物反応の発達による炎症の結果
である」と述べている。
つまり、私たち臨床家は、患者の生体内において異物反応を起こさない様な環境にインプラン
トを埋入し治療を行わなくてはならない訳である。
ペリインプラントタイティスを起こす原因を私は下記の様に分けることが出来ると考える。
1.インプラント本体の構造的問題
2.イニシャルプレバレーションにおけるペリオ環境の改善の不備
3.インプラントの水平・垂直的 埋入ポジション
4.アバットメント・カントウァー及びの上部構造形態 等
本講演では、これらの臨床的問題を提示し、臨床例を供覧すると共に、今最も注目されるこのテー
マを皆様と考察したいと思います。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1950 年 1 月 4 日生まれ
SJCD インターナショナル常任理事
1980 年 東京歯科大学 卒
O.S.I 大阪主幹
1994 年 新大阪に伊藤歯科医院 開設
日本補綴学会会員
日本臨床歯周病学会会員
日本インプラント学会会員 著 書
A.O 会員
歯周補綴Ⅱマニアル & クリニック 共著 クインテッセンス出版
歯周補綴Ⅲ 共著 SJCD 出版部
ザ・プロビジョナルレストレーションズ 2006 年 クインテッセンス出版
アストラテックインプラントのすべて 2012 年 クインテッセンス出版
memo
- 26 -
3月21日(月・祝)[2ndDAY]
09:30 ~ 12:00
10:00 ~ 12:00
座長:野阪泰弘・松田博文
ヘキサゴン ③
外科
衛生士
セッション
座長:中島 康・丸橋 理沙
チーム医療におけるコミュニケー
ションの重要性
演者:瀧野 裕行
GBR 後の裂開はなぜ起きた?
演者:佐々木秀典
私たちだから出来るコンサルテー
ション
演者:蓮井 恵理
一次外科後の水平的骨吸収に対する
インプラント周囲炎を見逃さない
考察
メインテナンス
演者:山林一公
演者:池上 早紀
上顎洞挙上手術に関するトラブルと
インプラント治療を成功に導くた
リカバリー
めの歯科衛生士ワーク
演者:高橋恭久
〜初期治療から外科アシスタント
まで〜
演者:野澤 さやか
埋入ポジション:どこまで
STOP ! インプラント周囲炎
SAFE ?どこから OUT ?
〜衛生士がインプラントを守る〜
演者:寺本昌司
演者:石田 未知
インプラント外科の嘘と真
―正しい術式はトラブルを回避でき
る―
演者:堀内 克啓
12:00 ~ 13:00
13:00 ~ 14:00
14:00 ~ 14:20
14:20 ~ 15:20
ランチ
セッション
上田秀朗
特別講演
サージカルデモンストレーション
演者:堀内 克啓
座長:寺本 昌司
「Longevity を実現するための咬合再構成の考え方」Parafunction との終わりのない戦い!
演者:上田 秀朗
休 憩 (20分)
ヘキサゴン ⑤
審美
座長:南昌 宏・石川 亮
インプラントの審美的トラブルとその対処法
演者:平山 富興
審美的合併症の予防とその対応
演者:中田 光太郎
15:20 ~ 16:20
ヘキサゴン
①,④,⑤,⑥
治療計画
座長:南昌 宏・石川 亮
インプラントポジションによって引き起こされる補綴物への影響
演者:本多 浩二
上顎ボーンアンカードブリッジ周囲炎の一因 ~新たな医原性疾患の可能性~
演者:米澤 大地
インプラント補綴の失敗症例から補綴治療計画を考察
演者:本多 正明
16:20 ~ 16:30
閉会の辞
- 27 -
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
近年、歯科開業医においても、骨造成術を用いたインプラント治療が一般化していますが、そ
れに伴う深刻なトラブルも問題になっています。
また様々な術式がありますが、それらに必要な外科基本手技や知識は共通しています。
本セッションでは、それぞれの演者に症例を提示していただき、インプラント外科を成功に導く
ための、外科手技の基本や生体の反応を、生物学的な見地から考察し議論したいと思います。
座 長
野阪口腔外科クリニック
松田歯科医院
野阪 泰弘
松田 博文
略 歴
略 歴
1985 年 大阪歯科大学 卒業
1992 年 大阪歯科大学 卒業
1989 年 大阪歯科大学大学院(口腔外科学専攻)終了
1996 年 奈良県立医科大学大学院医学研究科 修了
1991 年 日本生命済生会付属日生病院・歯科口腔外科医長
2006 年 松田歯科医院 院長
1995 年 名古屋大学医学部口腔外科学講座・文部教官助手
1997 年 大阪歯科大学口腔外科学第2講座・非常勤講師
1999 年 神戸大学医学部・非常勤講師
現在の役職及び所属学会 等
2000 年 神戸市立西市民病院・歯科口腔外科医長
・奈良県立医科大学口腔外科非常勤講師、博士研究員
2005 年 野阪口腔外科クリニック・院長
・OSI Study Club 会長
2011 年 名古屋大学医学部・非常勤講師
・アストラテックインプラント公認インストラクター
2014 年 兵庫医科大学歯科口腔外科学講座・非常勤講師
・日本口腔インプラント学会専門医
2015 年 大阪歯科大学インプラント科・非常勤講師
・日本顎咬合学会認定医
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
GBR 後の裂開はなぜ起きた?
佐々木 秀典
伊藤歯科医院
抜歯前の状態、部位等によっては、抜歯後に大きな骨欠損を
生じるケースに遭遇することがあります。抜歯後にどのタイミ
ングで GBR を行うかによって術式並びに治癒形態や組織学的
様相は異なることが報告されています。
オープンバリアメンブレンテクニックを除いて、GBR を行
う際には閉鎖創での治癒が望まれます。確実な閉鎖創の治癒に
は、確実な外科手技、切開・剥離・縫合を行わなくてはなりま
せん。とりわけ減張切開は重要な要素と考えられます。
今回の発表では、抜歯後、軟組織の治癒を待ち、段階的に GBR を行った後に裂開が起きた症
例を供覧致します。裂開が起きた原因に関して減張と縫合そして切開線(フラップデザイン)の
観点から考察し、GBR を成功に導くには何が必要なのかを検証したいと思います。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
2004 年 九州大学歯学部 卒業
・伊藤歯科医院 副院長
2007 年 医療法人皓隆会 南歯科医院 勤務
・COKI(旧:古希の会) 理事
2008 年 伊藤歯科医院 勤務
・SAFE 会計
・大阪 SJCD 会員
・OSI Study Club 会員
・IORS 会員
・臨床歯周病学会 会員 ・顎咬合学会 会員
・日本口腔インプラント学会 会員
memo
- 29 -
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
一次外科後の水平的骨吸収に対する考察
山林 一公
山林歯科医院
インプラント埋入予定部位の水平的骨量不足において、スプ
リットクレスト、リッジエキスパンジョン、べニアグラフト、
GBR などの術式があるが、いずれも予後を踏まえた明確な適
応基準はない。また、これらの骨の増生術式を行わず、水平的
骨量不足の部位へのインプラント埋入時の不適切なトルク値に
よる骨へのオーバーコンプレッションにより水平的骨吸収を生
じるケースも存在する。
今回、一次外科後の早期の段階で水平的な骨吸収を生じたケースより様々な観点から水平的骨
量不足の部位に対する予後を踏まえた術式及び、水平的骨吸収を防ぐには何が必要であるのか検
証してみたいと思います。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1993 年 大阪歯科大学 卒業
・COKI
1999 年 山林歯科医院 開設
・SAFE
2005 年 大阪歯科大学歯科麻酔学講座 入局
・大阪 SJCD
2013 年 大阪歯科大学歯科麻酔学講座 博士課程修了
・OSI Study Club
・日本口腔インプラント学会
memo
- 30 -
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
上顎洞挙上手術に関するトラブルとリカバリー
高橋 恭久
医療法人 慈世会 高橋スマイル歯科
現在,インプラント治療における適応症は急速に拡大し,一
般開業医においても大規模な骨造成や上顎洞挙上手術を手が
ける傾向性が高まっている.しかしその反面,インプラントの
トラブルや合併症を併発する度合いも増加傾向にあり,トラブ
ルが生じた際の対処法や判断基準についての指針が不明瞭のま
ま,日々の臨床に携わっている事実も否定できない.私が上顎
洞挙上手術を手がけるようになって、早15年が経過した。そ
の中には、当院だけでなく、他院からの依頼や、他院で施行されたトラブル症例へのリカバリー
なども数多く含まれている。今回の報告では、私が今までに遭遇してきた上顎洞挙上手術に関す
るトラブルとして、術中における上顎洞粘膜の尖孔や、術後におけるインプラントの迷入、術後
性上顎洞炎についてのリカバリーについて報告する。特に、術後性上顎洞炎に陥った症例において、
5年間で計6回の外科手術を患者に強いることになった、
“現在進行形の痛恨の臨床経験”につい
て報告したい。
略 歴
1994 年 日本歯科大学 卒業
2009 年 鶴見歯科大学 口腔顎顔面インプラント科非常勤講師
1998 年 日本歯科大学大学院 卒業 歯学博士
2010 年 韓国 , Kyung Hee 大学口腔顎顔面外科 非常勤准教授
2002 年 アメリカ・コネチカット大学ヘルスセンター補綴科
2011 年 医療法人慈世会設立 理事長
ITI スカラーとして留学
2014 年 Global Academy of Osseointegration (GAO)
2005 年 ITI ワールドシンポジウム、ドイツ・ミュンヘン大会
International Core Member, Director of
にて Award を受賞
GAO Japan.
2006 年 Art of Oral Science Japan (AOS Japan) 設立
最高顧問
memo
- 31 -
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
埋入ポジション:どこまで SAFE ?
どこから OUT ?
寺本 昌司
寺本デンタルクリニック
インプラント治療の根幹をなすものは何かを考え直してみる
と、インプラントが失われた歯根の代用品と考えるならば、そ
の機能を最大限に発揮するようにインプラントを配置すること
がもっとも重要であると思われる。すなわち、インプラント治
療の成功を左右するのは、埋入ポジションと言っても過言では
ない。一方、歯の喪失は歯周組織の経時的な喪失を意味し、組
織の欠損が著しい場合、外科的あるいは補綴的に組織を修復し
なければならない。そして、組織修復の有無や方法、成否によっては、埋入ポジションを変更す
る必要が生じる。したがって、患者の要望や術者の技量を反映した埋入ポジションのプランニン
グが不可欠と言える。
とは言え、実際の治療では理想的なポジションにピンポイントでインプラントを埋入すること
は容易ではなく、多少の「ズレ」が生じることが多い。そして、その埋入ポジションの不良を修
正できなければ、トラブルに発展する危険性を有する。本講演では、埋入ポジションの不良はど
のようにして生じるかを検証し、どのようにして修正できるか、またどの範囲まで修正し得るか
を考察してみたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1987 年 大阪歯科大学 卒業
・K.I.S.S. (Kansai Implant Study Society) ファウンダー
1994 年 大阪歯科大学大学院(口腔外科学専攻)終了
・OJ 常任理事
大阪歯科大学口腔外科学第1講座・非常勤講師
・AII 理事
1996 年 京都市寺本歯科医院 勤務
・AO 会員
2005 年 寺本デンタルクリニック 開設
・AAP 会員
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
memo
・日本歯科麻酔学会
・日本歯周病学会
・日本臨床歯周病学会
- 32 -
ヘキサゴン③ 外科
21 日 [ 2stDAY ] 10:00 ~ 11:00
インプラント外科の嘘と真
―正しい術式はトラブルを回避できる―
堀内 克啓
中谷歯科医院
審美性要求の高い補綴主導型インプラント治療を行うには、理想的なインプラントポジション
を確保するために、自家骨移植、GBR、歯槽骨延長術等を駆使した予知性の高い歯槽骨造成が必
須である。しかし、現実には誤った手技が伝言ゲームのように広まっていることが多々あり、疑
わずして実践することにより、必然的な失敗に繫がっているケースが多いようである。また、各
グラフト材と新生骨がどのような過程を経て長期安定してゆくのかという知識も重要であるにも
かかわらず、ご存じでないことが失敗につながっている。
本講演では、まず骨造成の基本的知識を、そしてインプラントトラブルに関連する外科術式の
嘘と真について解説したい。また、切開・剥離・各種の減張切開・移植床と処理・GBR・縫合の
正しい手技についてはランチョンセミナーでの豚下顎を用いたデモンストレーションでご覧くだ
さい。
略 歴
・中谷歯科医院 院長
・JACID(日本口腔インプラント学会指定研修施設)施設長
・大阪大学歯学部 臨床教授
・元 奈良県立医科大学 口腔外科学講座助教授
・南カリフォルニア大学歯学部 (USC)) 客員教授
・長崎大学大学院 顎口腔再生外科学講座 非常勤講師
・岩手医科大学 歯学部補綴・インプラント学講座非常勤講師
・Advanced Implant Institute of Japan (AII) 主宰
memo
- 33 -
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
本セッションにおいては、インプラントを管理していくために必要不可欠な、患者さんとのコ
ミュニケーション、歯周基本治療、インプラントの管理方法またはインプラント周囲疾患への対
応について経験豊富な歯科衛生士から皆様へ提言させていただきます。また本セッションの総括
としまして、よくコミュニケーションの取れた、専門知識も豊富なインプラント患者さんの状態
を実際に皆様と探っていきたいと思います。
座 長
なかじま歯科医院
フリーランス
中島 康
丸橋 理沙
略 歴
略 歴
1990 年 大阪歯科大学 卒業
新大阪歯科衛生士専門学校 卒業
1998 年 なかじま歯科医院 開業
伊藤歯科医院 勤務
2012 年 近畿大学医学部歯科口腔外科 非常勤講師
OSI スウェーデン研修ハルムスタッド病院研鑽
2015 年 大阪歯科大学口腔インプラント学講座 非常勤講師
名古屋臨床歯周補綴コース研鑽
USC Dr. Roy Y, Dr. Petter W, Dr. Zadeh H, Dr. Bach Le
オフィスにて研鑽
Dr. Antonella Botticelli DH に師事
イタリアにてマンツーマンペリオトレーニング研鑽
フリーランスにてインプラントメンテナンス、
インプラントオペ介助、スタッフ教育、などで活動中
株式会社モリタ、ライオン歯科材、白水貿易株式会社で多数講演
( 国際歯科大会、SAFE 年次会、USCJapan PRG 衛生士セッショ
ン、etc) 各社セミナーを開催
著書 セルフケアガイド インプラントケア編 ライオン歯科材より
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
チーム医療におけるコミュニケーションの重要性
瀧野 裕行
医療法人 裕和会 タキノ歯科医院
歯 科 に お け る チ ー ム 医 療 と は、 歯 科 医 師 が 連 携 し て 治 療 に あ た る Interdisciplinary
approach の確立と歯科医師と歯科衛生士および他の医療スタッフ(コ・デンタル)が互いの専
門性を尊重し一つのチームとして治療にあたることである。なかでも歯科医師と歯科衛生士が連
携しコミュニケーションを密にすることが、様々な場面で患者に安心感を与えスムーズな治療を
遂行するうえで重要な要因となる。特にインプラント治療においては歯科衛生士が専門的な知識
を有する必要性が高く、治療計画の立案の際にもできる限りその場に立ち会い、患者の治療状況
を把握しておくことが望ましい。また治療期間やメインテナンスは長期間に亘ることが多く、担
当衛生士は、患者の状況の変化やモチベーションの低下などをいち早く察知し、歯科医師と患者
の架け橋になり得る重要な役割を担っているといえる。メインテナンスを通して長期的に安定し
た口腔内を確立するためには、より患者に近い立場にある歯科衛生士が、技術力・知識力・人間
力を身につけることも大切である。チーム医療におけるチームリーダーは歯科医師であるが、本
来それぞれの専門分野で各スタッフが対等な立場で意見交換できる環境が望ましく、ひとりの患
者にとっては、それぞれ自分自身がリーダーであるという自覚をもって対応することが重要では
ないだろうか。今回、歯科医師の立場からチーム医療におけるコミュニケーションの重要性につ
いて考えてみたいと思う。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1991 年 朝日大学歯学部 卒業
・朝日大学歯学部 非常勤講師(歯周病学講座)
1995 年 タキノ歯科医院 開設
・日本臨床歯周病学会 認定医
2006 年 医療法人裕和会 タキノ歯科医院 開設
・JIADS 副理事長
・JIADS ペリオコース・インプラントアドバンスコース講師
・O J 副会長
memo
- 35 -
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
私たちだから出来るコンサルテーション
蓮井 恵理
寺本デンタルクリニック
インプラント治療におけるトラブルでは、コミュニケーショ
ン不足がその原因の1つなっていることは、決して少なくない
と思います。ドクターは適正な診査を行い、科学的根拠と自身
の経験・技量に基づき診断をします。しかしながらそれだけで
治療に入ることはできません。何故なら、患者さんの要望や時
間的、経済的制約を無視して治療計画は立案できないからです。
ここに問題が生じることがあります。ドクターは忙しく、時に
言葉足らずになっていたり、聞き漏れがあったりするかも知れません。また、患者さんは高圧的
なドクターには本音が言いにくいこともあるかも知れません。したがって、ドクターからのコン
サルテーションのみでは一方通行あるいは平行線で終わる危険性があります。
一方、私たち衛生士は資料採取や歯周基本治療など、初診時から患者さんとコミュニケーショ
ンを取る機会があり、雑談の中から生活スタイルなども把握しやすく、専門的知識を持ちながら
もより身近な存在としてドクターとの架け橋になれる可能性があります。さらに、ドクターの技
量のみならず、私たちコデンタルスタッフの技量や施設の規模を含めた医院の総合力を客観的に
把握し、治療計画の立案に参画することもできるのではないでしょうか。以上の点を踏まえて、
患者さん一人一人にあったコンサルテーションを考察していきたいと思います。
略 歴
2004 年 香川県歯科技術専門学校 卒業
現在の役職及び所属学会 等
・K.I.S.S 所属
藤田歯科クリニック 入社
2009 年 寺本デンタルクリニック 入社
2013 年 一般社団法人
日本デンタルインプラントコーディネータ 取得
memo
- 36 -
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
インプラント周囲炎を見逃さないメインテナンス
池上 早紀
中田歯科クリニック
インプラント治療が確立されている現在、患者様の口腔内に天然歯とインプラントが混在して
きている症例が数多く見受けられます。
インプラントの生存率は非常に高く予知性がある治療と言われていますが、反面、合併症であ
るインプラント周囲炎が近年にわかに注目を浴びています。それは罹患率の高さが多くの文献で
示され、クローズアップされてきたからです。より確実なオッセオインテグレーションの獲得の
ためにインプラント体の形状も様々な改良が行われてきました。しかし、その粗造な表面性状が
インプラント周囲炎の発症リスクを高めてきています。私たちがしばしば遭遇するインプラント
周囲炎に対する治療は容易ではありません。従って予防と速やかな炎症症状の発見こそ重要なの
です。だからこそ私たち歯科衛生士が行うメインテナンスがインプラントを長期成功に導くため
に大きな役割を担っています。
本日はインプラント周囲炎の予防と、可及的に早い段階での発見のために当院がおこなってい
るメインテナンスについてご紹介致します。
略 歴
2010 年 太成学院大学歯科衛生専門学校 卒業
医療法人社団洛歯会中田歯科クリニック 入社
2011 年 日本審美学会 ホワイトニングコーディネーター取得
memo
- 37 -
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
インプラント治療を成功に導くための歯科衛生士ワーク
〜初期治療から外科アシスタントまで〜
野澤 さやか
医療法人 裕和会 タキノ歯科医院
インプラント治療を成功に導き、良好な結果を継続させるためには、患者様の口腔内環境の管
理が必要不可欠です。
インプラント治療を受けられる患者様は、手術に対して大きな不安を抱いておられます。歯科
衛生士は初期治療において、口腔内環境の改善を行います。歯科医師に比べ初期治療中に患者様
と接する時間の長い私たちは、患者様との関係を築き、手術に対する不安を汲み取り、取り除く
事も重要な役割です。歯科衛生士が行うこのような術前の初期治療は、術後のメインテナンスに
つながる初めのアプローチであると私は考えます。また術中、歯科衛生士も術式を把握し歯科医
師の第二の目となるアシスタントを行う事で、手術をスムーズに進める事ができます。その結果、
手術時間の短縮につながり、患者様に与える負担の軽減につながると考えます。
今回は初期治療からオペアシスタントにわたるまで、私自身が大切であると考える点を歯科衛
生士目線からお伝えしたいと思います。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
2005 年 佛教大学 社会学部社会福祉学科 卒業
・スタディグループ DH +(ディーエイチプラス)所属
2007 年 京都歯科医療技術専門学校 卒業
・ジアズ歯科衛生士アメリカ研修
( Los Angels. CA DH Anna Pattison)受講 memo
- 38 -
衛生士セッション
21 日 [ 2stDAY ] 9:30 ~ 12:00
STOP! インプラント周囲炎
〜衛生士がインプラントを守る〜
石田 未知
米澤歯科醫院
インプラント周囲炎はインプラント治療を受けた患者の約半数が罹患しているともいわれてい
ます。天然歯に起こる歯周炎と違って、その原因はプラークコントロールや遺伝的要因などの患
者因子だけでなく、歯科医師や私たち医療者による医療行為に起因する要因=医原性因子が関与
する場合も多いと考えられます。
医原性因子を未然に防ぐ為、治療計画からインプラント埋入手術時、プロビジョナル、最終補
綴製作まで歯科衛生士が携わり、周囲炎からインプラントを守るメインテナンスに繋げることも
衛生士の役割ではないでしょうか。
インプラント周囲炎の医原性因子として考えられる要因について今回考察し、そしてそこから
周囲炎につながらないようにどうメンテナンスできるか考えていきたいと思います。
略 歴
2009 年 福岡医療短期大学 歯科衛生学科 卒業
2014 年 日本歯周病学会 認定歯科衛生士 取得
2015 年 米澤歯科醫院 勤務
memo
- 39 -
主催 茂久田商会
ランチセッション
サージカルデモンストレーション
―成功する GBR は適正な器具と正しい術式から―
21 日 [ 2stDAY ] 13:00 ~ 14:00
歯槽堤造成術として、自家骨移植、GBR、歯槽骨延長術、そしてこれらの併用法が用いられて
いる。それぞれの術式の長所・短所を熟知し、各症例に最適な骨造成法を選択することが成功の
秘訣である。またこれらの術式の基本は全く同じであるので、外科基本手技を完璧にマスターす
ることで重要である。難症例の手術も基本術式の積み重ね、あるいは応用に過ぎない。しかしな
がら、現実には適正でない器具を使用し、かつ一般的に常識化された正しくない術式を疑わずし
て実践することにより、必然的な失敗に繫がっているケースが多いようである。
本ランチセッションでは、インプラント外科に適正な器具をどのように扱い、正しい術式(特
に減張切開が重要である)を行えば、失敗しないための GBR が可能であるのかを、豚下顎を用
いたデモンストレーションで詳細に解説したい。
演 者
アシスタント
中谷歯科医院
フリーランス
堀内 克啓
丸橋 理沙
略 歴
略 歴
・中谷歯科医院 院長
新大阪歯科衛生士専門学校 卒業
・大阪大学歯学部 臨床教授
伊藤歯科医院 勤務
・南カリフォルニア大学歯学部 (USC)) 客員教授
OSI スウェーデン研修ハルムスタッド病院研鑽
・長崎大学大学院 顎口腔再生外科学講座 非常勤講師
名古屋臨床歯周補綴コース研鑽
・岩手医科大学 歯学部補綴・インプラント学講座非常勤講師
USC Dr. Roy Y, Dr. Petter W, Dr. Zadeh H, Dr. Bach Le
・Advanced Implant Institute of Japan (AII) 主宰
オフィスにて研鑽
・JACID(日本口腔インプラント学会指定研修施設)施設長
Dr. Antonella Botticelli DH に師事
・元 奈良県立医科大学 口腔外科学講座助教授
イタリアにてマンツーマンペリオトレーニング研鑽
フリーランスにてインプラントメンテナンス、
インプラントオペ介助、スタッフ教育、などで活動中
株式会社モリタ、ライオン歯科材、白水貿易株式会社で多数講演
( 国際歯科大会、SAFE 年次会、USCJapan PRG 衛生士セッショ
ン、etc) 各社セミナーを開催
著書 セルフケアガイド インプラントケア編 ライオン歯科材より
上田秀朗 特別講演
21 日 [ 2stDAY ] 13:00 ~ 14:00
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○
座 長
寺本デンタルクリニック
寺本 昌司
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1987 年 大阪歯科大学 卒業
・K.I.S.S. (Kansai Implant Study Society) ファウンダー
1994 年 大阪歯科大学大学院(口腔外科学専攻)終了
・OJ 常任理事
大阪歯科大学口腔外科学第1講座・非常勤講師
・AII 理事
1996 年 京都市寺本歯科医院 勤務
・AO 会員
2005 年 寺本デンタルクリニック 開設
・AAP 会員
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科麻酔学会
・日本歯周病学会
・日本臨床歯周病学会
上田秀朗 特別講演
21 日 [ 2stDAY ] 13:00 ~ 14:00
「Longevity を実現するための咬合再構成の
考え方」Parafunction との終わりのない戦い!
上田 秀朗
うえだ歯科医院
咬合再構成するうえで、欠損補綴に先立って歯列不正や歯周
病等の問題を解決しなければいけないケースは多い。また、臨
床において一見咬合の問題がなさそうに見えても、フェイスボ
ウトランスファーを採得し精査してみると、咬合平面の乱れが
診断されるなど、歯周環境のみならず、咬合の観点からも環境
を整備しておく必要のある症例は少なくない。 咬合の安定にお
ける最も重要な要素は、まず適正な下顎位の下で咬合平面を是正し、左右シンメトリックな歯列
を構築することにあり、またそうすることで Longevity といわれる、長期に安定した咬合関係
を維持出来ると考える。さらに態癖や中枢系からのストレスブレーカーであるパラファンクショ
ンなどの顎口腔系に加わる非機能的な力を可能な限り取り除くことも必要となる。 実際、患者が
顎関節の痛み等の臨床症状を認識していないとしても、顎関節のダメージを受けている症例が存
在することも事実であり、多くの場合「咬合」というリスクが潜んでいる。今回は咬合の安定と
いう大きな Longevity の幹をいかに太くしっかりとしたものにするか、また、その着眼点につ
いて説明していきたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1958 年 北九州市生まれ
・日本顎咬合学会 指導医・次期理事長
1983 年 福岡歯科大学 卒業
・日本口腔インプラント学会 代議員 • 専門医・指導医
福岡歯科大学 口腔外科第二講座研究生
・日本包括歯科臨床学会 前会長
1987 年 北九州市小倉南区にて開業
・アメリカ歯周病学会 会員(AAP)
1997 年 学位取得
・アメリカインプラント学会 会員(AO)
2007 年 北九州市小倉北区移転
2010 年 福岡歯科大学 総合歯科学臨床教授
スタディーグループ
2014 年 USC Dentistry Adjunct Faculty
・JACD 前会長
memo
・北九州歯学研究会 会員
・日本審美歯科協会 会員
・Osseointegration Study Club of Japan 元会長
・上田塾 主宰
- 42 -
ヘキサゴン⑤ 審美
21 日 [ 2stDAY ] 14:20 ~ 15:20
D.Garber が「トップダウントリートメント」という概念を紹介したのは、1995 年のことであ
ることを思えば、インプラントによる審美的回復という治療に、我々はすでに20年以上取り組
んでいることになる。しかし、日常臨床では好ましく無い結果に遭遇することも事実である。こ
のセッションでは、平山先生と中田先生にご登壇いただき、具体的事例を基にして、審美的トラ
ブルを回避するために必要な診断と、リカバリーの方法に関するお話をいただきます。
座 長
南歯科医院
石川歯科医院
南 昌宏
石川 亮
略 歴
略 歴
1986 年 大阪歯科大学 卒業
1991 年 朝日大学歯学部 卒業
1989 年 本多歯科医院・木原歯科医院 勤務
2000 年 西宮市にて石川歯科医院 開設
1993 年 三日市南歯科 開設
2015 年 尼崎市に移転 開設
2003 年 南歯科医院 開設
2006 年 医療法人皓隆会 南歯科医院 開設
現在の役職及び所属学会 等
現在の役職及び所属学会 等
・5-D Japan レクチャラー
・5-D Japan ファウンダー
・大阪歯科大学歯科保存学講座非常勤講師
・日本臨床歯周病学会指導医
・日本臨床歯周病学会理事・日本顕微鏡歯科学会評議員
・日本デジタル歯科学会理事
・大阪 SJCD 相談役
・日本歯周病学会専門医
・日本臨床歯周病学会認定医
・日本学咬合学会認定医
・日本歯内療法学会会員
・AAP 会員
・AO 会員
ヘキサゴン⑤ 審美
21 日 [ 2stDAY ] 14:20 ~ 15:20
インプラントの審美的トラブルとその対処法
平山 富興
須沢歯科・矯正歯科
審美領域におけるインプラント治療は、機能性だけにとどま
らず審美性が要求されることから、より綿密な診査・診断と治
療計画が必要となる。しかし、その治療結果の審美性を評価す
るにあたっては、Papilla Index などの歯間乳頭の評価や、唇
側歯肉中央部の退縮量の評価方法が報告されているものの、広
く受け入れられたプロトコールは現在存在していない。昨今、
広く引用されている PES (Pink Esthetic Score) や WES(White Esthetic Score) でさえ、
有望な方法であるが、基準となる尺度に一貫性はなく、審美的結果を評価するに際しては、患者・
術者ともに主観的な評価にならないように注意が求められる。
しかし、現実の臨床では、すでにインプラント治療の施術が終了したにもかかわらず、治療結
果の審美性の改善を主訴に来院する患者に遭遇することもある。審美的結果を得る為の治療戦略
は、著名な臨床家たちによって多々報告されているが、すでに埋入・補綴修復が終了したインプ
ラントに対しての審美的改善は、様々な要因が交錯することから、治療のゴールの設定を含めて
困難な症例となる傾向がある。
そこで、今回の発表では、特に前歯部に焦点を絞り、すでに終了したインプラント治療の審美
的改善を主訴に来院したケースを提示し、皆さんに御意見を頂きたいと思う。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1999 年 大阪歯科大学 卒業
・日本歯周病学会 専門医
医療法人 西村歯科金剛診療所 勤務
・日本臨床歯周病学会 認定医
2014 年 大阪にて須澤歯科・矯正歯科 承継・開業
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・OJ (Osseointegration study club of Japan) 正会員
・JIADS ペリオコース 常任講師
memo
- 44 -
ヘキサゴン⑤ 審美
21 日 [ 2stDAY ] 14:20 ~ 15:20
審美的合併症の予防とその対応
中田 光太郎
中田歯科クリニック
インプラント治療における審美性の追求は、多くのインプラントロジストの心を捉えて離さな
い。その理由は多くのファクターが互いに相関し、その一つでも欠けると結果が大きく左右され、
理想とするゴールへたどり着けない難しさにある。それゆえ、審美的合併症という新たな問題が
近年クローズアップされてきたのである。そこには、患者の目が肥えてきている、すなわち審美
に対する要求度の高まりや、審美的結果の定型化、基準化が進んできたことに由来する。
審美的合併症は、そのリカバリーは非常に難しいと考えるべきである。したがって、まずは予
防することを最優先する。術前の診断から治療計画の立案において、審美的問題に対するリスク
マネージメントを十分に行うことが大切である。不幸にも万一審美的合併症を生じさせたなら、
患者が納得するよう最善を尽くす必要がある。リカバリーとして、現実的に有効な処置としての
歯周形成外科手術の応用についてご紹介するつもりである。
業績・略歴
1990 年 福岡県立九州歯科大学 卒業
・日本顕微鏡歯科学会 指導医
1994 年 医療法人中田歯科クリニック 開設
・日本臨床歯周病学会 認定医
2009 年 医療法人デンタルクリニック TAKANNA 開設
・日本審美協会 会員
・日本口腔インプラント学会 会員
・OJ (Osseointegration study club of Japan)理事
・東京 SJCD 会員
・AO(Academy of Osseointegration) active member
memo
・AMED(Academy of Microscope Enhanced Dentistry) active membe
- 45 -
ヘキサゴン ①・④・⑤・⑥ 治療計画
21 日 [ 2stDAY ] 15:20 ~ 16:20
治療計画が最も大切であるという点では、インプラント治療も例外ではない。このセッション
では、本多浩二先生、米澤先生、本多正明先生に「失敗を回避するためには、術前計画をいかに
行うべきだったのか?」の検証を主題に御講演をいただく。好ましくない結果を共有し、臨床に
活かすという SAFE の真骨頂ともいうべきこのセッションに御期待いただきたい。
座 長
南歯科医院
石川歯科医院
南 昌宏
石川 亮
略 歴
略 歴
1986 年 大阪歯科大学 卒業
1991 年 朝日大学歯学部 卒業
1989 年 本多歯科医院・木原歯科医院 勤務
2000 年 西宮市にて石川歯科医院 開設
1993 年 三日市南歯科 開設
2015 年 尼崎市に移転 開設
2003 年 南歯科医院 開設
2006 年 医療法人皓隆会 南歯科医院 開設
現在の役職及び所属学会 等
現在の役職及び所属学会 等
・5-D Japan レクチャラー
・5-D Japan ファウンダー
・大阪歯科大学歯科保存学講座非常勤講師
・日本臨床歯周病学会指導医
・日本臨床歯周病学会理事・日本顕微鏡歯科学会評議員
・日本デジタル歯科学会理事
・大阪 SJCD 相談役
・日本歯周病学会専門医
・日本臨床歯周病学会認定医
・日本学咬合学会認定医
・日本歯内療法学会会員
・AAP 会員
・AO 会員
ヘキサゴン①・④・⑤・⑥ 治療計画
21 日 [ 2stDAY ] 15:20 ~ 16:20
インプラントポジションによって引き起こされる
補綴物への影響
本多 浩二
HONDA DENTAL OFFICE
欠損部補綴においてインプラント治療は、なくてはならない治療オプションの一つである。し
かしながら、現在インプラント治療によって起こるトラブルも非常に多くなっている現実もある。
外科治療においてだけでなく補綴治療後のトラブルという点において、補綴物形態や補綴設計
がインプラントへのトラブルとなることもある。特に補綴物軸面形態によって清掃性が困難とな
り、インプラント周囲炎を引き起こす因子となってしまう。
インプラントポジションによっては天然歯とは異なった補綴物形態になりかねない。今回、イ
ンプラントポジションと補綴物形態という点で述べてみたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
2001 年 朝日大学 歯学部 卒業
・大阪 SJCD 会員
木原歯科医院 勤務
・COKI 副会長
2004 年 本多歯科医院 勤務(東大阪市)
2014 年 HONDA DENTAL OFFICE 開院
memo
- 47 -
ヘキサゴン①・④・⑤・⑥ 治療計画
21 日 [ 2stDAY ] 15:20 ~ 16:20
上顎ボーンアンカードブリッジ周囲炎の一因
~新たな医原性疾患の可能性~
米澤 大地
米澤歯科醫院
CADCAM 技術による上部構造作成の進化、ガイデッドサージェリーによる埋入手術の進化な
どにより、上顎においても少数のフィクスチャー埋入によっても固定性の補綴装置を容易に作成
できるようになった。
反面、世界的にその普及が進むとそれに対するトラブル症例も散見されるようになった。
その原因はどこにあるのか。少ないインプラント本数が問題視もされるが、それ以外に補綴治
療計画の問題に注目したい。多くの先生は上顎の治療計画を立てるとき、残存する下顎前歯の位
置を意識しながら治療計画を立てると考えられる。
しかし、PTM(病的歯牙移動)があったり、もともと下顔面の審美性に問題があったりする症
例で、そこを誤ると上部構造は清掃性を無視した治療計画となり、インプラント周囲炎の引き金
となる。
今回、自身のトラブル症例を通して矯正学的な観点から側貌を分析し、上部補綴装置の治療計
画を考える一方法を提示し、皆様のご意見をいただきたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1996 年 長崎大学 歯学部 卒業
・長崎大学 歯学部矯正学講座 非常勤講師
2000 年 米澤歯科醫院 開院 ( 西宮市 )
・日本臨床歯周病学会 理事
・大阪 SJCD 副会長
・GPO 主宰
・EAO 会員
・ AO 会員
memo
- 48 -
ヘキサゴン①・④・⑤・⑥ 治療計画
21 日 [ 2stDAY ] 15:20 ~ 16:20
インプラント補綴の失敗症例から
補綴治療計画を考察
本多 正明
S.J.C.D. 本多歯科医院
近年インプラント治療が、欠損歯列に対し頻繁に行われてい
る。しかし、その治療結果はどうであろうか。たしかにインプ
ラントは咬合支持の確立には有効である。また残存歯・組織へ
の負荷をコントロールしやすく、欠損歯列の拡大も防止しやす
い。このようなことからインプラント補綴は、機能回復に大変
有用であると考える。一方、長期間に渡って使用していく過程
で、感染から Peri-implantitis に代表される生物的なトラブ
ルと、咬合力から来る補綴的なトラブルが、近年ではよく発症しているのが現実である。インプ
ラント治療の失敗症例は、外科的な偶発症と補綴的な偶発症がある。補綴的偶発症には、①上部
構造体の脱離や破損 ②スクリューの緩み ③スクリューの破損 ④インプラントの破損 ⑤上
部構造体による舌房侵害等があげられる。
このようなトラブルを回避するためには、補綴的偶発症に影響をもたらすリスクファクターを
考慮して、インプラント治療を行うことが重要である。また、補綴的偶発症においても、上部構
造体の清掃性が悪く、感染からインプラント周囲組織に炎症を引き起こしている症例が多々ある
ため、上部構造体の軸面形態は十分に清掃性を考慮して作製する必要がある。
今回はインプラント補綴の失敗症例から学んだ原因を、補綴治療計画から検証してみたい。
略 歴
現在の役職及び所属学会 等
1970 年 大阪歯科大学 卒業
・S.J.C.D. インターナショナル 副会長
1973 年 日本歯学センター 勤務
・大阪 S.J.C.D. 最高顧問
1978 年 日本歯学センター 退職
・日本顎咬合学会 指導医
東大阪市にて本多歯科医院 開設
・日本臨床歯周病学会 指導医
1972 年 ~ 2003 年 ・O.J ファウンダー
Dr.Raymond Kim(南カリフォルニア大学)に師事
・日本補綴学会 会員
memo
- 49 -