Graupner GR-12 Gyro Receiver - 日本語説明書

Graupner HoTT GR-12 使用説明書
はじめに
本製品は Graupner HoTT 2.4 システム対応テレメトリー&ジャイロ機能付き受信機です。
特徴一覧
・ 3 軸ジャイロの特性により、風が強いときなど飛行が難しい環境であっても、安定した飛行を可能にします。また、高
度な曲芸飛行に特化した上級者モデルであっても、ユーザーの操作を限りなくシンプルにし、正確に思い通りの演技を可
能にします。
・ジャイロはプロポーショルタイプ(ノーマルジャイロ)で、自然な飛行特性。
・滑らかで正確性が求められる高度な機体挙動の変化にも対応できる優れた安定性。
・プリセットメニューに沿って設定するだけの、簡単なジャイロ設定
・ HoTT テレメトリー機能を使用しての各種設定パラメーターの調整
・高度センサー内蔵による昇降計および高度表示機能
使用の制限
・本製品はラジコン用の受信機です。ラジコン以外の用途には絶対使用しないでください。
・ラジコンヘリコプターでは電動モデルのみに使用することができます。エンジン機には使用できません。
・おもちゃではありませんので、14 歳以下の未成年に使用させないでください。
・本製品のテレメトリー機能は、Graupne HoTT2.4 システムでのみ機能します。したがって、Grapuner HoTT2.4 システ
ムのモジュールを使用する送信機をお持ちでない場合、本製品を使用することはできません。
特記事項
・最大の特徴であるジャイロ機能は、高速かつ高分解能のパーツで設計製造されています。したがって、その性能を最大
限に活かすためにも、できるだけ高速なデジタルサーボを使用するようにしてください。高速サーボとの使用により、ジ
ャイロからの姿勢補正信号を受けると同時に、正確かつ瞬時にサーボの動きが出力され、機体の振動が抑えられます。
・サーボのリード線はできるだけ短くなるようにしてください。
・本製品の電源が入っている間、送信機アンテナを受信機アンテナに 15cm 以内に近づけないでください。両者が近接し
すぎると、受信機が正常に動作しなくなり赤の LED が点灯し、同時に送信機側では、赤 LED の点滅とビープ音が 1 秒間
隔で鳴らされます(これはシステムがフェールセーフモードになったことを知らせる警告です )。この状態から復帰する
ためには、両者を警告音が鳴り止むまで引き離し、送信機の LED が青色に点灯するまで待ちます。この段階で受信機の赤
の警告 LED も消えているはずです。
送受信機のバインド
Graupner HoTT 2.4 テレメトリー受信機である本製品と送信機間で通信を始めるには、送信機の Graupner HoTT 2.4 RF モ
ジュールと予めバインド(通信の認証と確立)をさせる必要があります。バインドの手順は下記のとおりです。バインド
が必要となるのは使用を開始する初回の一度のみです。したがって、同じ受信機と RF モジュールの組み合わせを使用す
る限り、バインドを繰り返す必要はありません。他の受信機を新しく使用する際は、再度下記の手順にしたがってバイン
ドを行ってください。すでにバインドしている送信機で、新しいモデルメモリーとバインドするときも同様です。なお、
バインドは受信機の電源がONの状態で、他の送信機どバインドしていないときのみ行うことができます。
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・送信機の Basic Model Setting の RF を OFF にします。
・受信機の電源を入れ(赤 LED が点灯します)、SET ボタンを押し BIND モードにします。
・送信機の Basic Model Setting のメニューから、Binding を選択して開始してください。
・ 10 秒ほどして受信機の赤 LED が消えれば、バインドは成功です。バインドした送受信機を使用することができます。
・赤 LED が消えない場合はバインドに失敗したので、再度はじめからこの手順を繰り返してください。
1 つのモデルに複数の受信機をバインドさせたい場合
必要なら、1つのモデルに複数の受信機をバインドさせることができます。まず、上記のバインドの方法に従って、各受
信機をバインドさせてください。実際に使用を始めた場合、最後にバインドさせた受信機がマスター受信機として機能し
ますので、モデルに取り付けたテレメトリーセンサーのすべてをこのマスター受信機につないでください(マスター受信
機のみ、ダウンリンクチャンネルを使用し、テレメトリーデータを地上と通信するため )。マスター受信機以外の受信機
はスレーブ受信機として、ダウンリンクチャンネルをOFFにすることで、マスター受信機と並行して機能します。また、
HoTT テレメトリーのチャンネルマッピング機能により、複数の受信機に制御機能を分ける、もしくは同一の制御機能を
複数の受信機出力に割り当てることができます(例:各エルロンを1つのサーボではなく、2つのサーボで作動させたい
ときなどに便利です)。
フェールセーフ機能
初期設定は”ホールドモード”になっており、フェールセーフが発動するような事態が起こった場合、受信機につながれた
すべてのサーボは、直前の位置を保ったままとなります。フェールセーフの発動中、受信機の LED が赤く点灯し、送信機
では赤 LED の点滅とビープ音が 1 秒間隔で鳴らされます。フェールセーフ機能を上手に利用し安全性を高めるためには、
最低でもスロットルポジションを、エンジン機の場合はアイドリング(Idle)、電動機の場合はモーター停止(STOP)、ヘリ
コプターの場合はホールド(Hold)に設定してください。こうすることで、機体が制御不能に陥る危険性を減らすことが
できます。なお、ジャイロシステムはフェールセーフ発動中でも機能します。
レンジチェック
以下の手順でレンジチェックを行ってください(友人に協力してもらうようにしてください)。
・送信機と受信機は予めバインドを済ませておき、受信機を飛行するモデルの実際の設置位置に取り付けてください。
・機器の電源を入れ、受信機の赤 LED が消えるまで待ちます。赤 LED が消えると、サーボを動かせるようになります。
・モデルを平らな場所におき、受信機アンテナが少なくとも地上 15cm 以上にあることを確認します。
・送信機を体から離し自身の腰より高い位置に持ちます。送信機アンテナの先をモデルに直接は向けずに、アンテナ先端
が垂直に立つように角度をつけます。
・送信機の使用説明書の記載にしたがって、レンジチェックモードを開始してください。
・送信機のスティックを動かしながら少しずつモデルより遠ざかってください。50m 以内で通信が切れる場合は、再度距
離を変えてみて 50m 以内で再び通信が切れることがないか確認してください。
・モーターやエンジンなどの動力を搭載したモデルの場合、実際に動かしてみて電波の有効到達距離を確認してください。
・さらにレンジチェックを継続し、完全なコントロールが不可能になる距離まで離れてください。その地点でレンジチェ
ックモードを OFF にします。
・レンジチェックモードの OFF 後、再度通信が復帰し、サーボなどを動かすことができるようになります。通信ができず
に動かない場合、そのシステムを絶対に使用せずに販売店または Graupner のカスタマーサポートにご連絡ください。
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・安全のため、毎飛行前にレンジチェックを実行し、飛行で使用するすべてのサーボが正常に動くことを確認してくださ
い。地上でのレンジチェックにおける通信距離が、最低でも 50m 以上無ければ安全に飛行することはできませんのでご
留意ください。
機体への取付け
受信機の飛行機への取付けは、下図のように機体または主翼の長手方向のいずれかに向かって同角度で取り付けてくださ
い。取り付け角度を誤ると、ジャイロは適切に作動することができません。また、商品コード#33577 については、アク
セルメーターが正常に機能するために、機体の中心線に対しても平行になるように取り付けてください。
受信機とサーボの接続
サーボを受信機の端子に接続します。コネクターには極性があります。+が赤色、-が茶色、そして信号線がオレンジ色
です。接続の際に端子が壊れる恐れがありますので、無理に力を込めて差し込まないでください。受信機のサーボ接続端
子側のラベルには、チャンネル番号が印刷されています。
受信機の電源
受信機電源専用の接続端子というのは特にありませんので、任意の端子に接続してください。通常、すでに受信機に接続
したサーボの端子に一番近い端子に電源を接続します。複数の電源を接続したい場合は、公称容量・電圧とも同一のバッ
テリーをお使いください。ショートに似たような現象を引き起こす恐れがあるので、異なる種類のバッテリーや、同一バ
ッテリーでも状態が大きく違うものを一緒に使用しないでください。このような問題が発生した場合、電圧安定化装置(た
とえば、PRX-5A 受信機パワーサプライ #4136)の使用をおすすめします。
テレメトリーセンサーの取付け
オプションのテレメトリーセンサーを別途接続する際は、” T ”(Telemtry の T)と印字された端子に接続してください。ま
た、テレメトリーセンサーを取り付けない場合は、受信機はこのソケットより最大で 25.5VDC までモニターすることがで
きます。USB による受信機のアップデートもこの端子を介して行われます。
* T 端子には、サーボ、テレメトリーセンサーまたはモニターするバッテリーのいずれかをつなぐことができます。
* 8.4V DC を超えるバッテリーを受信機につながないでください。過電圧により受信機や接続されているサーボなどの機
器が壊れます。
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* T 端子にバッテリーを接続して電圧をモニターする際は、必ず以下の回路の通りにつないでください。
受信機の設定
対応する HoTT 送信機または SMART-BOX(品番:No33700)を使って受信機の設定を行うことができます。
受信機設定メニューは、送信機の SETTING/DISPLAYS 内の Telemetry メニュ
ーにあります。SMART-BOX をお使いの場合、SETTING & DATAVIEW メニューを
開いてください。これらのメニューへのアクセス方法は、送信機また は
SMART-BOX の使用説明書をお読みください。
ディスプレイ
解説
受信機ファームウェアのバーション 1.0
RECEIVER 1.0
ALART VOLT
受信機電源の低電圧警告を行う電圧値
設定
無し
2.5~24.0V
初期設定値:3.8V
ALART TEMP
受信機の過熱警告を行う温度
50~80℃
初期設定値:+70℃
Max. height
最大高度(品番 33577 のみの機能)
Cycle time (CYCLE)
サイクル時間(単位: ms)
10/20ms
K5
チャンネル 5 の使用。サーボ、テレメトリーセンサーま
サーボ、センサー、
SUMD at K6
チャンネル 6 でのデジタルサム信号の使用
0~2500m
25m 刻みで設定可
Yes/No
たはバッテリー電圧の測定
LANGUAGE
メニュー言語の選択
英語、フランス語、ドイツ語、イタ
リア語またはスペイン語
ALART VOLT: 受信機電源またはチャンネル5に接続した外部電源の電圧値が設定電圧値を下回ると、送信機の RF モジ
ュールによる警告音、もしくは”receiver voltage”のポップアップメッセージを表示します。
ALART TEMP:
受信機温度が設定した温度を上回ると、送信機の RF モジュール通じた警告音、もしくは ”receiver
temperature”のポップアップメッセージを表示します。
Max. Height(品番
品番 33577 のみの機能):
のみの機能
設定した高度を実際の機体高度が上回ると、送信機の RF モジュール通じた警
告音、もしくは”Height”のポップアップメッセージを表示します。
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*備考
受信機の電源を入れた場所を高度0として認識します。海抜0 m の地上からの高度ではありませんのでご注意く
ださい。
Cycle time (CYCLE): デジタルサーボのみを使用する場合、サイクル時間(フレームレート)を 10ms に設定することが
できます。システムにアナログサーボが一部使用されている場合、もしくはアナログサーボのみを使用する場合、必ずサ
イクル時間を 20ms に設定してください。アナログサーボではより速い 10ms のフレームレートに対応できず、結果サー
ボの動きが設定よりも過剰になったり、振動の原因となることがあります。
SUMD at CH6: 受信機チャンネル 6 のデジタルサム信号の使用を YES に設定すると、8 チャンネルの信号をすべて含む
サム信号が、通常のサーボ信号の変わりに、このチャンネルより伝送することができます。
K5 (CH5): チャンネル5はサーボの制御、テレメトリーセンサーまたはバッテリーの電圧モニターに使用することがで
きます。この項目を電圧モニター機能に設定する場合、最大で 25.5V DC まで検出することができます。この機能を使用
すると、例えば追加電圧センサーを使用せずに動力用電源の電圧を知ることができます。設定を sensor または voltage に
した場合、チャンネル5の信号は自動的にチャンネル6へと渡されます。この変更は受信機をオンまたはオフにするまで
適用されません。
Language: 表示言語設定
FREE MIXERS (フリーミキサー
フリーミキサー)
フリーミキサー
ジャイロを使用する場合、送信機のモデル設定メニューのテールタイプ設定
を必ず’normal’にしてください。お使いの機体が V テールタイプのデルタ
機やエレベーターサーボを2つ使用するタイプの場合は、送信機のミキサー
ではなく、受信機のミキサーで設定してください。HoTT 送信機でウイングミ
キサーやフリーミキサーを設定している場合、これらのミキサーがここで設
定するミキサーと重複していないことを確認してください。
ディスプレイ表示
MIXER
FROM CHANNEL
キー
ミキサーの選択
信号元チャンネルの選択
TO CHANNEL
ターゲットチャンネル
TRAVEL -
サーボ稼動幅(%設定)
TRIM
TRAVEL +
トリム位置 (%設定)
サーボ稼動幅(%設定)
設定
1,2.....4
0,1,2.....6
0,1,2.....6
-15° ~ +15°
-150° ~ +150°
-150° ~ +150°
MIXER: 同時に最大で4つのミキサーを設定することが可能です。 ”Mixer”の項目で、ミキサー1からミキサー4までス
イッチすることができます。これ以降の設定は、こちらで選択したミキサーにのみ適用されます。
FROM CHANNEL: 信号元のチャンネルをターゲットチャンネル(TO CHANNEL)に、ユーザーが設定した程度でミキシ
ングします。値の設定方法はは HoTT 送信機の”Free mixers”メニューと同様です。
TO CHANNEL: “FROM CHANNEL”で設定したチャンネルの信号が、ここで設定したチャンネルとミキシングされます。ミ
キシングの割り合いは、”TRAVEL -”および”TRAVEL +”の項目で百分率で設定を行います。ミキシングを必要としないとき
は”0”に設定してください。
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ミキシング率(
(TRAVEL - / TRAVEL +)
):これら二つの項目では、信号元チャンネル(FROM CHANNEL)とのミキシングの
ミキシング率
割合を設定します。値は動作方向別に設定します。
V テールのラダー差動 (ラダーディファレンシャル
ラダーディファレンシャル)
ラダーディファレンシャル
通常、このタイプの尾翼に対してラダー差動の設定は必須ありません。ラダー差動が必要でなければ Mixer3 を設定する
必要はなく、その場合の Mixer2 の TRAVEL-は-100%に設定してください。もしくは送信機から設定することもできます。
受信機の’Free Mixer3’の代わりに送信機の’Rudder’→ ‘elevator’ミキサーにて異なる値、たとえば+30%と-30%を設定して
ください。この場合、受信機のミキサー1つを使用せずに確保することができます。
デルタ機のエルロン差動 (1つのエルロン
1つのエルロン)
1つのエルロン
この例ではエルロンの差動は 40%に設定されています。エルロン差動は送信機からも設定することもできます。受信機
の’Free Mixer3’の代わりに送信機の’Aileron’→ ‘elevator’ミキサーにて異なる値、たとえば+30%と-30%を設定してくださ
い。この場合、受信機のミキサー1つを使用せずに確保することができます。
エレベーターサーボ2個目の割り当て(2個目のエレベーターサーボをチャンネル6に割り当てる)
バタフライミキシング機能の無い送信機(mx-10 HoTT など)にのみ必要な設定です。バタフライミキシングが必要な場
合、’ディファレンシャル’または’ランディング・フラップ’の2つの機能のうち1つが使用できなくなります。
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設定例1
設定例2
ジャイロ軸の割り当て
お使いのモデルがエルロンを2個のサーボで作動させるタイプの機体の場合、 Aileron servos の設定値を2にしてくださ
い。この場合、チャンネル2とチャンネル5にジャイロが作動します。エルロンがフラッペロンとしても使用される場合
またはスピードブレーキの役割がある場合、ジャイロ抑制は二つのチャンネルの合計に基づいて作動します。
注意:
注意:2つのエルロンサーボに対して同じサーボリバース設定をしてください(つまり、両方とも’normal’または’reverse’)。
この設定ができない場合、決して送信機の設定メニューで1つのサーボをリバースにしてはなりません。唯一の解決方法
として物理的に機体に取り付けたサーボを反対向きに取り付けてください。ただし、 Graupner DES、HVS または HBS と
いった動作設定可能なサーボをお使いの場合は、サーボ自体の回転方向を逆向きに設定することができます。
設定はまず3つのジャイロ軸と受信機の向きを定義することから始めます。送信機と機体の電源を入れ、受信機の ’Gyro
settings(ジャイロ設定)’メニューで'New setting:yes'を選択してください。続いて以下の手順で設定を進めます:
・どの操縦翼でもいいので、送信機のスティックを片方向に目一杯傾けます(ここではエルロンのチャンネルとします)。
・検出された軸(エルロン)がハイライト表示されます(背景色が黒になる)。
・機体をスティックと同じ方向に 45°以上傾けてください。たとえば、エルロンスティックを左に倒した場合、機体を左
旋回方向に 45°以上傾けてください。
・この一連の手順で1つの軸と方向が定義されました。残り2つの軸に対しても同様の手順で軸の割り当てを行ってくだ
さい。
・すべての軸の割り当てが完了したら、’Aileron/Elevator/Rudder’のディスプレイにジャイロ軸 1,2,3 と表示され、
’Gyro settings’が自動的に’New setting:no’に変わります。サーボリバースが有効化されている場合、先頭にマイナスが表示
されます。
注意:すべてのジャイロ軸の割り当てが完了したら、実際の飛行の前に、必ずすべてのジャイロが適切な方向に対して作
動することを確認してください。確認するには機体を3つの軸に順番に傾け、操縦翼の動きを注視します(次ページの表
を参照)。操縦翼が正しい方向に動いているかを確認せずに飛行しては絶対にいけません。
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ELEVATOR / エレベーター
機体の動き
後方から見た操縦翼の反応
RUDDER / ラダー
機体の動き
後方から見た操縦翼の反応
AILERON / エルロン
機体の動き
後方から見た操縦翼の反応
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ジャイロのプログラム設定
ジャイロセンサーによる安定効果は、PID (プロポーショナル・インテグラル・ディファレンシャル)という3つのファク
ターによるものです。*P ファクター:プロポーショナル補正の定義、 I ファクター:インテグラル補正(現行の製品で
は使用されておりません)、D ファクター:ディファレンシャル補正の定義
注意:
注意:新しいモデルの設定を開始する前に、まず Aileron servos(エルロンサーボ設定)メニューでエルロンサーボの数の設
定を行う必要があります。続いて New settings (新しい設定)メニューにてジャイロ軸と方向の設定を行ってください。
Aileron/Elevator/Rudder: 対応する操縦翼の設定可能な P ファクターを表示します。
*必ず上述のジャイロ軸の割り当てを先に行ってください。ジャイロを使用しない場合は値に OFF を設定してください。
P factor: P ファクターを先に設定してから D ファクターを設定します(各設定範囲は 0~10)。一般的には操縦翼が大き
くなればなるほど、P ファクターは小さくなります。まずは初期値の2で始めて、通常の飛行には 4~5 を最大値として
これを超えないようにします。スピード機に 2~3、着陸に 3~6、最大値である 10 はトルクロール時にのみ使用します。
警告:
警告:個別の飛行フェーズについて設定する場合、飛行中に適切な飛行フェーズを選択することが重要です。不適切なジ
ャイロ設定は操縦翼の振動や、最悪の場合墜落の原因になる恐れがあります。
備考:機体のスピードが速くなればなるほど、より速い振動が発生することがあります。
D factor: 設定された P ファクターに関連します。D ファクターを低く設定すると、機体の振動を抑えることができます。
P ファクター値を低く設定している場合、操縦翼が振動すること無く D ファクターを高く設定することができます。ジャ
イロ効果は D ファクター値を細かく調整することにより最適化されます。
備考:標準的な P ファクターと D ファクターの設定値でも、外的要因によって挙動が変化した機体を、振動することなく、
すばやく補正を行うことができます。しかしながら、個別の機体に最適な設定は飛行テストを繰り返しながらチューニン
グすることをお薦めします。初期設定で十分なジャイロ補正を得られない場合は、各ファクターの設定値を上げてくださ
い。一方、機体の振動が見受けられる場合は、各ファクターの設定値を下げてください。お使いの送信機に追加のプロポ
ーショナル制御機能がある場合は、飛行中に設定値を変更することができます。
送信機のプロポーショナル制御機能を使った設定方法
お使いの HoTT 送信機にプロポーショナル制御機能がある場合、飛行中に P ファクターと D ファクターの設定をリアルタ
イムに変更することができます。プロポーショナル制御機能をチャンネル5~16 のうちのいずれかのチャンネルに割り当
ててください(下記の例ではチャンネル9に割り当て)。
例:エルロンの設定手順
• カーソルを Aileron (エルロン)に動かしてください。
• SET ボタンを押してチャンネルフィールドをアクティブにします。
• チャンネルを選択し、SET ボタンを再度押して設定を保存します。
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• 対応するプロポーショナル制御を動かしファクター値を変更してください(設定範囲 0~10。設定値を 0 にした場合、
その軸に対してジャイロ補正は行われません)。
• ファクター値の設定は直接左または右のボタンを押しても設定することが可能です。直接設定することにより、プロポ
ーショナル制御に割り当てたチャンネルをエレベーターやラダーなど他の目的にとっておくことができます。
• エレベーターまはたラダーの設定項目に移り、割り当てるチャンネルとファクターを設定してください (同時に設定値
を変更できるように同じチャンネルを選択するか、軸を個別に設定できるように別のチャンネルを選択してください)。
• Factor の行にカーソルを動かしてください。こちらでもエルロン、エレベーターおよびラダーの P ファクターを変更す
ることができます (調整幅は最大で 200%)。ここでの設定が優先されます。
• カーソルを D Factor の行に動かしてください。こちらでエルロン、エレベーターおよびラダーの D ファクター値をプロ
ポーショナル制御を使って変更することができます(調整幅は最大で 200%; チャンネル値-100%はファクター値 0%と同
等、チャンネル値 0%はファクター値 100%と同等、そして+100%は 200%と同等)。ここでの設定が優先されます。
この設定により、モデルの飛行スピードとジャイロの補正効果を簡単に同調させることができます。とくに着陸へのアプ
ローチ時など、より高いジャイロゲインを必要とするときに、飛行フェーズのスイッチを切り替えることなく調整するこ
とができます。
• ここまで設定ができたら、実際に飛ばしてみて希望するジャイロ補正と振動の抑制が得られるまで必要に応じて微調整
を行ってください。
• お薦めの設定方法としては、すべての軸に対して同時に設定を行うより、まずは1つの軸だけをジャイロを有効にし個
別に調整・設定することです。
プロポーショナル制御機能のない送信機での
プロポーショナル制御機能 のない送信機での設定方法
のない送信機での設定方法
• カーソルを Aileron (エルロン)に動かしてください。
• SET ボタンを押してチャンネルフィールドをアクティブに
し任意の値を設定してください(1~10、または OFF)。
再度 SET ボタンを押して設定値を保存します。
• まず低い設定値を選択しテスト飛行してください。ジャイロ補正が十分ではない場合、希望するレベルになるまで設定
値を一段階ずつ上げテストしてください。機体が振動し始めた場合は、設定値を一段階ずつ下げてください。
• チャンネル 5~16 は選択しないでください(この機能はプロポーショナル制御機能を持つ送信機にのみ有効化される)。
• 続いてエレベーターとラダーに進め希望の値(または OFF)を設定してください。
• Factor と Factor D の2つは OFF のままにしてください。
• お薦めの設定方法としては、すべての軸に対して同時に設定を行うより、まずは1つの軸だけをジャイロを有効にし個
別に調整・設定することです。
最適な設定が得られたら、ジャイロ制御用の送信機スイッチを割り当ててください(ゲイン設定のスイッチ等 )。たとえ
ば、スリーポジションスイッチを Factor と Factor D に割り当て 0%(OFF)、100%そして 200%の切り替えに使用すること
ができます。
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個別の飛行フェーズ用の設定
MX20、MC20 または MC32 送信機をお使いのユーザーは、個別の飛行フェーズに対する送信機側の設定により任意のチャ
ンネルをファクター値の制御に使用することが可能です。詳しくは送信機マニュアルの ”Transmitter control setting”
と”Flight phase settings”をご参照ください。
ジャイロの初期化
システムの電源を入れるとジャイロスコープがただちに作動可能な状態になりますが、初期化はまだされません。初期化
するには、電源を入れるときに、平らな机や地面などの上に水平に置いて静止させてください。2秒後ほど経つとエルロ
ンが上下に一度動きます。これはジャイロの初期化が適切に完了したことを意味します。初期化が終わるまで、送信機の
すべてのスティックをニュートラルに保って動かしてはいけません。
これで飛行の準備が整いました!
ファームウェアの更新 Graupner 33575 / 33576 / 33577 HoTT 受信機
ファームウェアの更新は受信機のチャンネル5を通じて行われます。更新には OS が Windows XP、VISTA または 7 の PC、
USB インターフェース(No.7168.6)およびアダプター(No.7168.6A または 7168.S)が必要です。GR-12SH-3xG HoTT 受信
機(No.33575)には、さらに追加のアダプターリード(No.33565.1)が必要です。ファームウェアのダウンロードは、Graupner
社のダウンロードページをご覧ください: www.graupner.de.
受信機に取り付けるアダプターには極性があります。マイナスである黒色ケーブルが受信機表面側に、オレンジ色のケー
ブルが受信機の底側になるようにつないでください。
ファームウェア更新の手順
Graupner の “Firmware_Upgrade_grStudio”プ ロ グラ ムを 開 き 、 左の 機 能 メニ ュ ーの ”Link“の下 に あ る “Slowfl yer/Gyro
receiver update”をクリックしてください(もしくは”Menu”の中の “Micro Receiver Upgrade”を選択してください)。他に
ファームウェア更新プログラムである“micro_gyro_swloader.exe”を直接実行する方法もあります。このプログラムは”
HoTT Software VX”パッケージの“Graupner_PCSoftware” フォルダーにあります。プログラムを起動したら、まずは USB
インターフェース(No.7168.6)をつないでいる USB の COM ポートをセレクトウインドウより選択してください。
どの COM ポートか分からないときは、 ”Controller Menu”の”Select Port”ウインドウ内に表示されている “Silicon Labs
CP210x USB to UART Bridge”の COM ポートの番号をメモしてください。次にハードディスクに保存したファームウェア
“MicroStabi7X_V_
XX.bin”をロードしてください(XX はバージョンナンバーが表示されます)。ファイルのロードが完了
したら、Start ボタンをクリックしてください。
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次に受信機をつなぎ電源を入れてください。
プログレスバーにより更新の進行状況がわかります。ファームウェアの更新中、受信機の LED は消え更新が完了したら点
滅します。お使いの PC によっては、PC から受信機に給電し受信機バッテリーをつなぐことなく更新を実行することが可
能です。そのような PC の場合は、下記のように各製品をつないでください。
お問い合わせ
有限会社エアクラフト
住所:福岡県飯塚市徳前 24-10
TEL: 050-3360-9285
Email: [email protected]
Web: www.aircraft-japan.com
本マニュアルの内容は、製品の改良や仕様変更のため、予告なく変更する場合がございますので予めご了承ください。
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