各国拠点と活動(PDF:1.27MB) - Nikon

ニコンの真価を世界へ。総合力をグローバルに展開する。
ニコンの技術と製品・サービスは、世界各地のさまざまな分野で実に多彩な貢献をしています。人々の暮らしから宇宙開発まで、
求められる価値を、求められる場所に届けるために、ニコンは世界の国や地域の産業や市場特性、文化やライフスタイルなどを
的確に把握し、生産拠点、販売・サービス拠点などをグローバルに展開。それらグループの総合力を結集してニコンの真価を
世界中にお届けしています。
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日本
アメリカ
ヨーロッパ
アジア・オセアニア・中東
● 栃木ニコンプレシジョン
● ニコンテック
● 宮城ニコンプレシジョン
● 栃木ニコン
● 仙台ニコン
● ニコンイメージングジャパン
● ニコンビジョン
● 黒羽ニコン
● ニコンインステック
● ニコン・
トリンブル
● ニコンエンジニアリング
● 光ガラス
● ニコン・エシロール
● ニコンメガネ
● ニコンビジネスサービス
● ニコンスタッフサービス
● ニコンつばさ工房
● ニコンシステム
● ニコン・アンド・エシロール
インターナショナル・ジョイント
リサーチセンター
● Nikon Americas Inc.
● Nikon Precision Inc.
● Nikon Research Corporation of
America
● Nikon Inc.
● Nikon Canada Inc.
● Nikon Mexico, S.A. de C.V.
● Nikon do Brasil Ltda.
● Nikon Instruments Inc.
● Nikon Metrology, Inc.
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Nikon
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Nikon
Holdings Europe B.V.
Precision Europe GmbH
Europe B.V.
AG
GmbH
U.K. Ltd.
France S.A.S.
Nordic AB
Kft.
s.r.o.
Polska Sp. z o.o.
(Russia) LLC.
Instruments Europe B.V.
Instruments S.p.A.
Metrology NV
Metrology GmbH
Metrology UK Ltd.
Metrology SARL
Nikon Holdings Hong Kong Limited
Nikon Asia Pacific Pte. Ltd.
Nikon Precision Korea Ltd.
Nikon Precision Taiwan Ltd.
Nikon Precision Shanghai Co., Ltd.
Nikon Hong Kong Ltd.
Nikon Singapore Pte. Ltd.
Nikon(Malaysia)
Sdn. Bhd.
Nikon Australia Pty Ltd
Nikon India Private Limited
Nikon Sales (Thailand) Co., Ltd.
Nikon Middle East FZE
PT Nikon Indonesia
Nikon Imaging (China) Sales Co., Ltd.
Nikon Imaging Korea Co., Ltd.
Nikon (Thailand) Co., Ltd.
Nikon Imaging (China) Co., Ltd.
Nikon Lao Co., Ltd.
Nikon International Trading (Shenzhen) Co., Ltd.
Nikon Instruments (Shanghai) Co., Ltd.
Nikon Instruments Korea Co., Ltd.
Guang Dong Nikon Camera Co., Ltd.
Hang Zhou Nikon Camera Co., Ltd.
Nanjing Nikon Jiangnan Optical Instrument
Co., Ltd.
グローバルネットワーク
会社概要
社名 株式会社ニコン
(英文社名)NIKON CORPORATION
本社 100-8331 東京都千代田区有楽町1-12-1
新有楽町ビル Tel(03)3214-5311
事業別売上高構成比(2014年3月期)
インストルメンツ事業
6.6%
その他の事業
2.5%
地域別売上高構成比(2014年3月期)
その他
21.7%
日本
15.3%
精機事業
21.0%
(2014年11月25日より、
108-6290 東京都港区港南2-15-3
品川インターシティC棟に移転予定)
980,556
百万円
代表者 取締役社長兼社長執行役員 牛田一雄 設立 1917年
(大正6年)7月25日
中国
14.4%
980,556
百万円
米国
22.7%
資本金 65,475百万円
(2014年3月末現在)
売上高 連結 980,556百万円
(2014年3月期)
従業員数 連結 23,859名
(2014年3月末現在)
製作所 大井製作所、横浜製作所、相模原製作所、
熊谷製作所、水戸製作所、横須賀製作所
映像事業
69.9%
欧州
25.9%
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世界の、社会の、あなたの声に応えたい。
世界の国や地域に暮らす人々や、さまざまな産業に携わる方々の声をお聞きして、今、何が求められているのかを的確に把握する。
ニコンの製品づくりはそこから始まります。販売活動やサービス・サポート活動、展示会、各種イベント、さらに、インターネットなど
多彩な接点を通じてニコンに寄せられるお客様の声を貴重な情報として収集。この声を集約・分析して活用することで、お客様の
期待を超えるような新製品、あるいは、これまでにないサービスの実現を目指しています。
プロフォトグラファーのサポート
NPS(ニコン・プロフェッショナル・サービス)
は、プロフォトグラ
ファーを対象にサポートやサービスを提供する会員組織。国
際的なイベントなどでは、サービスデポを設置して活動します。
プロフォトグラファーの厳しい要求に応えるとともに、撮影
現場からの貴重な情報のフィードバックが製品に活かされ
ています。写真は、Nikon U.K. Ltd.のプロサービスチーム
の活動の様子。
さまざまな展示会に出展
お客様にニコン製品を説明する貴重な機会として、世界各地で行われるさまざまな
展示会に出展しています。写真は、
ドイツで行われた品質保証関連の「コントロール
展」
でのNikon Metrology NVの展示ブース。三次元計測システム、3Dレーザー
スキャナー、X線/CT検査装置などを展示しました。
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マーケティング活動
ニコンダイレクトの製品企画
ニコンダイレクトは、ニコンイメージングジャパンが運営
するオンラインショップ。メールや電話などで寄せられるお
客様の声や独自のマーケティング調査を生かして、カメラ
バッグやアクセサリー、ウェアなど、さまざまな製品を企画
し、販売しています。お客様の好みやこだわりにお応え
するユニークな製品づくりで満足度を高めています。
迅速なメンテナンス体制
ニコンテックは、露光装置のメンテナンス業務を担当しています。
半導体や液晶パネルの生産ラインの多くは24時間稼働のため、
露光装置のトラブルは生産性に大きく影響します。
「史上もっと
も精密な機械」といわれる露光装置に迅速なメンテナンスを行う
フィールドエンジニア
(FE)
が、そのパフォーマンスを支えています。
また、FEからの情報は露光装置の信頼性向上に生かされます。
新興国市場での販売強化
急成長する新興国に販売会社を積極的に設立するとともに、ショールーム
やサービスセンターを展開して、お客様とニコンの接点を充実させています。
販売体制を整え、ニコンの魅力をお伝えすることで新たなお客様の獲得に
つなげていきます。写真は、Nikon India Private Limitedのショールーム。
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光を究め、精密を極め、新たな未来を創造する。
既存事業の強化や新事業の創出には、長期的な視点に立った基礎的な研究・開発活動が極めて重要です。ニコンは、コア技術
である「光利用技術」と
「精密技術」をベースにして、光学技術、精密計測・加工技術、画像処理技術、材料技術、ソフトウェア・
システム技術など幅広い分野の研究・開発を展開しています。これらを進めるコアテクノロジー本部は、その成果やノウハウでニコン
の各事業を支えます。また、各事業部門においても、魅力的な製品を実現する研究・開発に取り組んでいます。ニコンの高度な
技術力と先進的な製品には、創業以来続けられる研究・開発の成果が生かされています。
*ウェブサイト
「技術・研究開発」
では、ニコンの技術を広く紹介しています。
ニコンを支える基礎技術
光学技術
画像処理技術
http://www.nikon.co.jp/profile/technology/index.htm 精密計測・加工技術
光利用技術
精密技術
材料技術
ソフトウェア・システム技術
CARS顕微鏡
物質にレーザー光を照射すると、ごくわずかながら照
射光(ポンプ光)
よりも長い波長の「ストークス光」※1
が発生します。さらに、ポンプ光とストークス光を物質
に同時照射すると、物質の化学結合に由来する分
子振動と共鳴し「CARS光」※2が発生します。物質ご
とに共鳴周波数が異なるため、ポンプ光の波長を固
定してCARS光を発生させる場合、共鳴するストーク
ス光の波長が物質ごとに異なります。このことが物質
の同定に利用可能です。生物試料にこの2つのレー
ザー光を同時集光し、集光スポットを走査しながら
CARS光を連続的に取得することで、特定物質の分
布を示す画像を得るのが「CARS顕微鏡」
です。この
画像は、細胞組織内の特定部位の働きや病気の起
源解明に役立つと考えられます。ニコンは、CARS
顕微鏡に必要な照射光学系、撮像光学系に長年
培ってきた結像理論、画像処理に最新デジタル技術
を投入し開発を進めています。
※1 この現象は「ラマン散乱」
とよばれます。
※2 CARS:Coherent anti-Stokes Raman scattering
CARS顕微鏡で観察した
ヒトの表皮細胞
脂 質からCARS光を発 生
させることで、その分布が
分かります。
撮影のため可視光レーザーを使用しています。
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研究・開発活動
機械学習技術
経験や知識にもとづいた人間の判断の一部をコン
ピューターに置き換えようというのが機械学習技術の
基本的な姿勢であり、その数理的な基礎理論から製
品への応用まで幅広く研究しています。基礎理論研
究では、
主要国際会議で成果を毎年発表しています。
また、応用研究では映像処理の世界的なコンペティ
ションに参加し、優れた成績を残しています。大量の
データから有益な情報を見つけ出すためのデータマイ
ニング、デジタルカメラに必要な画像処理、半導体
露光装置のシステム最適化などに機械学習技術が
応用され成果に結びついています。
超純水
投影レンズ
熱流体シミュレーション
半導体製造において、半導体露光
装置の投影レンズとウェハの間に
超純水を満たすことで解像度を高
ウェハ
めるのが「液浸露光技術」
です。最
最適化前
新の半導体露光装置では、
ナノメー
トルレベルの極めて高精度な制御
が必要とされ、超純水のわずかな
温度変化も露光精度に影響をあた
えます。解析技術を応用した「熱流
体シミュレーション」は、超純水のわ
ずかな温度変化を予測し、温度分
カメラ用交換レンズ計測装置「OPTIA」
「OPTIA※」
は、半導体露光装置のために開発した「波
面収差計測技術」
をカメラ用交換レンズに応用し、自動
で計測・評価する装置です。レンズには、解像力やコン
トラストといった数値だけでは表しきれない描写特性が
あり、これらを総じて
「レンズの味」
とよんでいます。ニコン
布を最適化することで露光精度の
最適化後
液浸露光装置における超純水温度の最適化
熱流体シミュレーションを用いた最適化により、温度分布の
一様性と安定性を実現しています。
向上に貢献しています。発生する
複雑な現象を把握し、高精度に予
測することが解析技術のねらいの
ひとつであり、さまざまな製品開発
に活用されています。
では、
「OPTIA」
を用いて
「レンズの味」
と収差との関係
の解明に取り組んでいます。また、
「OPTIA」
は、
レンズ
を試作して実写するのと同等の画像をシミュレーション
によって生成することも可能で、これを生かして収差を
コントロールすることで、高品質かつ魅力的な味を持つ
レンズを効率的に開発可能とします。
※OPTIA : Optical Performance and Total Image Analyzer
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信頼をかたちにする歓び。
光学部品からデジタルカメラ、顕微鏡、露光装置までニコン製品に共通するのは「緻密なものづくり」です。高品質の製品を、社会の
ニーズに合わせて提供するため、世界の拠点でさまざまな取り組みを行っています。最新の生産設備や生産技術を導入することは
もちろん、生産工程の見直しや調達革新により工期短縮やコストダウンを推し進めています。国内では大井、横浜、相模原、熊谷、
水戸、横須賀の製作所と各地のグループ会社が生産を担っています。海外には、Nikon(Thailand)Co., Ltd.やNikon Imaging
(China)Co., Ltd.などの生産拠点があり、グローバルに生産体制を展開しています。
高い生産効率のライン生産
Nikon Imaging (China) Co., Ltd.(写真右)は、コンパクトデジタル
カメラ、レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」とその交換レンズ
「1 NIKKOR」などを製造。Nikon (Thailand) Co., Ltd.( 写真下)
は、ニコングループ最大の海外生産拠点で、デジタル一眼レフカメラ、
NIKKORレンズなどを製造しています。いずれも後工程引取り方式を
ベースにしたライン生産を採用し、広大なフロアにユニットの組立てか
ら、調整、検査などの各工程が整然とレイアウトされています。正確で
スピーディーな作業によって、製品が次々と生み出されています。また、
各工程においては改善活動に積極的に取り組み、品質の向上、作業
の効率化、作業時間の短縮などを実現しています。
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生産活動
デジタル一眼レフカメラのセル生産
仙台ニコンでは、デジタル一眼レフカメ
ラのフラッグシップモデルを生産してい
ます。ここで行っているセル生産は、よ
り優れた品質とタイムリーな製品の供
給を可能とします。ひとりの作業者が複
数の工程を担当するため、それぞれに
優れた技能と高い集中力が求められま
す。地道な作業が、高品質で信頼性
の高い製品を生み出しています。
ニコン・マイスターによる高度な加工
ニコンでは、卓越した技能者を
「ニコン・マイスター」
として認定しています。極めて高い精度や品質が
要求される一部の製品は、ニコン・マイスターがそ
の生産を担当します。写真は、ニコン・マイスター
によるレンズ研磨工程の模様。最先端の製品に
も、高度な伝統の技が生きています。
顕微鏡用対物レンズの調整
黒羽ニコンは、顕微鏡用対物レンズを製造して
合成石英ガラスの製造
半導体露光装置の投影レンズに用いられる合成
石英ガラス。酸素、水素、ケイ素化合物の3つ
の気体を約2,000度の高温で反応させ、発生す
る堆積物を約1ヵ月かけて約1トンのインゴットに
います。完成前の対物レンズを顕微鏡に取り
付け、実際に目視しながら鏡筒内のレンズ群
に微調整を行うことで光学的な精度を高めて
いきます。また、独自の検査機械を使用して、
最終的な収差の有無を検査します。
成長させます。相模原製作所では、高品質な合
成石英ガラスを製造し、投影レンズの性能を支え
ています。
FPD露光装置の生産
大型液晶テレビやデジタルサイネージ(電子
看板)の普及などで大型化が進むフラットパ
ネルディスプレイ。その大型ガラスプレートに
対応可能なFPD露光装置の組立て、調整、
検査を行っています。FPD露光装置は、ス
テージ、光学系、照明系などのユニットごと
に生産・出荷し、お客様の工場でドッキング・
調整します。
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